◆ 日医武見会長談話 ◆
一週間分業実施の目的
○医薬分業に対する国民の理解を深めるためである
○物と技術の分離の実行
○分業の受け皿を教育する
(国民としての受け皿を教育しないで分業分 業と騒ぐから、われわれで教育してやる親切心だ)
○物売りの専業薬局の考え方を改め、薬局の体質を改善したい
(薬局ではマージンの多いものしか売らない。一方医者にも同じ連中がいる。分業すれば彼らは痛手をうける。いいことをやるには内部の痛手も仕方がない)
○共同の調剤センター設置促進
(処方せん発行運動は今までのやり方では受け皿になり得ない。薬剤師会営の薬局ができなければ不可能。もし薬剤師でやらなければ医師会がやってもいい。ただし、医師は薬でもうけようとは思わない。市町村長に公営の調剤センターを作れと話している。それが一番良い方法だ)
○薬剤師の勉強奨励
○分業すれば薬漬けという批判は受けない
○日曜休診もマスコミは反対したが結局定着した。分業も定着させたい
一週間分業実態の方法
昭和53年7月3目(月)より7月9日(日)まで第1波の処方せん発行運動を実施する。
詳細は左記のとおり
○医師は処方せんを発行し、患者はその処方せんを薬局へ持って行き薬を入手する
○薬局にその薬がない場合、調剤できないと言われた場合その旨処方せんに記載し、薬局
のサインをもらった上で医師を再訪すれば薬が入手できる。口頭による報告は認めない
○病院の場合、薬剤師が調剤するのなら薬を出しても構わない。また、病院は院外処方せんを出してよい。
○薬局のないところは処方せんは出さない
○代用調剤は許さない
○日医会員へは目医ニュースの号外を出して伝える。また、6月13目(火)に笹川記念館で健保法廃案を目的とする全国医師大会を開催し、会員に直接伝達したい
○国民へは、各医院の待合室に目医ニュースを張り出すことによって知らせたい
○医師と薬剤師の話し合いは歓迎。しかし話し合いをしているところでも処方せんがきてOTCを売りつけたり、頸腕症侯群で処方せんが出ると変な首飾りみたいな(マグネット) ものを売りつける。ああいうやり方は困る
○薬剤師会の誠意と実力の見せどころである
○第1波の運動のあと、状況を調査・集計した上で第2波の運動の作戦をたて実施に移る。
従って第1波と第2波の間はしばらく時間があると予想される