会報第18号 昭和60年7月31日
 ■ 巻 頭 言

新年度にあたって                  福岡市薬剤師会 会長 冨永 泰資

 4月27日第13回代議員会に於いて決算は勿論60年度予算において会費値上げをふくめ全議案ご承認いただき感謝申上げます。

 60年度も既に3ケ月をすぎ会は理事者立案の事業計画を意欲的に推進いたす所存です。会員諸賢のご協力を願います。

 さて59年度は医療法改正等幾多の不利を厳しい施策が実施され、その不和は本年度に入って現実のこととして業界を圧迫してまいりました。尚一部保険薬局においては6月10日より7月未まで福岡県薬務課による実態調査が実施され、その実態を把握し分業推進に支障なきよう検討されております。

 「一方OTC薬局においては不況に加えカタログ販売、配置販売の恐威をもろに受けその不況に輪をかけている現状です。本年はじめの会報に60年度は「帰家穏坐」の年だと書きました。みなさん「帰家穏坐」を心にきざみ内なる力を十分に貯え61年度の飛躍えの糧にしていただきたく願う次第です。

 恒常的事業は積極的に実施してまいりますが昨年度積残しの地域分業については先輩格保険薬局ともどもその実現につとめたいと存じます。

 又OTC薬局の外圧については6月県薬臨時代議員会において会同の強い意見により県薬日薬も真剣に取り組む姿勢をみせてまいりました。市薬ともども有効な措置の実現に協力努力したいと存じます。なにはともあれ会の事業遂行並に処置実現には会員各位の熱意と積極的参加以外に道はないと信じます。現状を十分に自覚し前向きの行動を会と共に実行しようではありませんか。


「零  売」                  福岡市薬剤師会 副会長 冨永 昇蔵

 数日前偶然のことから「零売」とは、正確に云ってどんな意味だろうと頭に浮んだ。零売と云へば私共にはすぐ判るけれども、一般の方には判り難い言葉である。近年開局なさった方の中には、実感のない方があるかも知れない。

 併しどんな店の店頭でも、数日に一回位は局方品や新薬と呼び慣れているもの、医療用薬品が一般に「小分け販売」と呼ばれて、売られているのではないだろうか。

 法に定められた条件をみたして「零売」だと云へば法に触れないけれども、自ら「小分け販売」と云へば違反にもなりかねない。本当に薬事法規とは難しいものである。

 では「零売」とはどんな意味だろうか。小分けして少量宛売ることと常識的には考えては居るけれども、どうもひっかかる。「零売」の「零」はゼロ「0」に通じて何か割り切れない。息子にどう考える?と云うと、「零細企業」と云う言葉がありますからね」と「小さい」と云うことを暗に示した。

 さて零とは?後学の為辞書を引出して探ってみると
 「零細」とは(1)非常にこまかい(2)極めて僅かとあり、「零売・零買」は2項にわかれて、零売とは、少しずつ物を売る、小売り、切売りとあり、零買はその反対の買う立場の意であった。

 では「小分販売」とは残念乍う常識すぎるのか記載されていない。更に辞書をひくと、「零」とは(1)静かに降る雨(2)おちる−雨露−おちぶれる。草が枯れおちる(3)あまり、はした、わずか(4)むなしい(5)ゼロ(6)…で(3)の一部に確かに「わずか」と云う意味があった。

 では小分けの「小」は(1)小さい、こまかい、短いの意味の他に、(2)すこし、わずか、卑しいもの、小さいもの、小さくする等々あり長さ量共に関係することが判る。

 小分けすると云へば一番よく判るのに、どうして「零売」など難しい用語を使ったのか判らないけれども、それは現代のことで昔は一般的に通用したのかもわからない。併し行為名は変っても、小分け業務として現在も行われている。

 近年薬局に調剤薬局、第2薬局が出来、薬品に医療薬品、OTC薬等1物2名称が増え、薬の特殊性故に店頭でも対面販売を要求される薬局薬種 商の他に、行商の大型配置売薬が増加し、更に販売面では薬局薬種商故に薬効をうたえず、説明販売で苦労する健康食品、私共は毎日矛盾接着の谷間を苦しみころげ廻っている様をものである。

 零売の様に些細をことは別として、新制度発足時その意義内容、そして趨移による影響等をもっと研究して将来私共薬剤師が困らない様、対応すべきであろう。そして制度や用語は生きものとして、ドンドン内容も変化してゆく。常時注意して正しい姿にもどし、薬剤師職能を先分に発揮出来る様努力しなければならない。


或る公民館の高齢者教室の要請をうけて
健康管理について(くすりの功罪にふれながら)
  福岡市薬剤師会 副会長 国武 一人

 この様を題目につき人それぞれに話方があると思いますが、私の場合持時間が2時間ということになっていましたので、この稿には全部喋ったことは表現出来ません。  私なりの話を簡略に箇条書します。

くすりとくすりや

 ○医薬品(くすり)とは人体に使うもの即薬、大衆薬、薬価基準、毒薬、劇薬、局量等々の説明
 〇人体外に使うものは物
  毒物、劇物
 ○くすりや 薬局、○○薬品○○薬店、○○薬房
  などの基準と違い
  一般保険薬局・調剤保険薬局、呼称は違っていても調剤することには変りがない。

 保険薬局の薬剤師は医師の処方箋により調剤するものであるが、水計、乳鉢、ハサミなどを使う様なことは物理的作業であり、薬剤師の職能 による専問知識で処方箋中の異常をチェックしながら、安全を期するための仕事であり、凝問の点があれば処方箋を発行した医師との連絡をとりながら正しく処理してゆくのが本来の仕事であります。

くすりの服用について

 毒性の少ないもの、耐性が少ないもの
 蓄積作用がないものなどにつき
○医師と薬剤師の違い
 医師は医師の国家試験は受けますが、薬剤師の国家試験はありません。薬剤師はそれの逆であります。それでお互いに卒後インターンなどで、それぞれの分野を勉強しておるわけです。

Vitaminの健康管理に及ぼすノウハウについて

 ビタミンというのは毎日食べている食事の中に含まれていて健康増進維持のためなくてはならないものです。毎日バランスのとれた食事をしておれば特別の症状も起きないでしょう。

 ところが現在の日本における食事は世界中で一番豊富で毎日大方の人は片寄った食事になりがちです。つまり好きなもの、うまいものばかり口にすることは酸性食品のとり過ぎです。

 亦、日常の食べものの中に加工食品、冷凍食品、インスタント食品、季節はづれの栽培品等々、その他、色々の防腐剤、着色剤の添加物

Vitaminの種類

 A.B.C.D.E.F.H.K.L.P.U
 B群B1B2B6B12B15,B17,*酸、ニコチン酸、パントテン酸オロチン酸…他 20数種類
 その役目之等の不足した場合におきる諸症状等々‥・…

○前会報にも述べたと思いますが、聖医いわれたヒポクラテス(B.C460〜377)は医者の始りは料理人であるという名言を残しておられます。

 健康を維持するための根原要素は
 (1)バランスのとれた食事
    具体的につつこんだ話 20分位
 (2)毎日適当を運動
    年齢、職業により適宜
 (3)頭の体操(脳細胞の鍛練)
    精神統一の茶道、褌、良い意味ギャンブル等、頭は使わないと脳細胞は毎日20万〜25万個位づつ減ってゆき死滅した細胞は再生しない。
 (4)精神上の健康保持

 不平、不満、ストレスを起す様な大変な心配事を持たず毎日楽しく過すこと。 若いときには、少々不摂生をやっても無理が効きますが歳をとると共に好むと好まざるとに係らず老化してゆきます。これを如何にして防ぐか、亦遅らすかにより健康を保ってゆくことが今日の緊急を重要問題であります。

 病人が多くをってゆくことは財政上の福祉、医療費が私達の大きな負担になってゆくことです。唯にでも解っていることですが、講演の場合は強調して話すことです。

 なる程日本人は世界一の長寿国になりましたが、長生するばかりが能でなく寝たきり老人恍惚の人、ぼけ老人が多くなることは私共の税金が高くなるということです。今の若き世代の人達は先々6人に1人の老人をみなければならないことが近づきつつあるということです。

 高齢老者に限らず色々な会合において長時間に互り話をするときは余り堅苦しい話とか専問用語を使わず時々ユーモア的にジョークを飛しながらやった方が視聴者を退屈させずに印象に残るかと思います。


昨今を考へる                     専務理事 堀江 秀男

 最近になって配置販売の問題が急にクローズアップされてきたが、率直にいって吾々開局薬剤師は少々この問題に無関心過ぎたように思う。従来配置薬業といえば無医村、無薬局店地域に富山、奈良近くは佐賀、鳥栖等製造業者が家庭薬で、市場店舗に流通のないものを配置販売していたのである。(例外的に市街地も一部廻っていたが)ここ十年程前から○○薬品なる配置業者が市内にて救急函スタイルで各家庭にまわり出した。吾々はその薬品の内容にまで関心をもたず傍観してきたことは事実である。年々0.T.Cの客数、売上げが減少してゆく状況に種々の原因はあると思うが、店舗間の内部要因の他に配置業者が数を増し外的な影響として大きく取上げられ切実な問題になった。

 その配置薬に、店頭で対面販売を強いられている新薬メーカー、チェンメーカーのブランド品が含まれ、而も同1名で殆んど同じ包装品が扱はれようとは残念乍ら考へてもいなかった。県が指定認可したものは配置できる仕組になっているとの事で全国各地で指定されているものは当県でも指定されると聞く。

 薬剤師もしくは薬剤師の管埋下での販売員又は県が認めた薬種商によって店頭販売が行はれている医薬品が配置業を営む会社の社員によって不特定の家庭、事業所に配布し、中にはガソリンスタンド、スナック等迄配置し、その店舗の従業員が再び客に販売するようを事態となれば大変を問題である。吾々は何故、薬局店舗を法規通り設備し管理し医薬品の供給を専業としているか。少くとも医薬品の販売には吾々薬剤師はプロとして使命感をもっているが、之が無視されかねない。確かに昔から配置はそれなりの社会的必要性に応じてきたものと考へるが、薬科大学から薬剤師はどんどん育成されてくるし、業者は増加の一途である現況で薬が商品である以外何ものでもない様に取扱はれるならば処方箋調剤と併せて唯一残された医薬品販売の職能(これも多くの規制を受け専門家として不本意な販売を余議なくされている)は如何になるであろうか。

 時代は加速度的に変貌しつつある時、薬事法は矛盾だらけの古いものではなかろうか、流通は今後増々ニューメディア時代を迎えて変化してゆく時白黒は明確に整理されるべきである。カタログ販売も違法ではないが行政指導で抑制するとのこと、配置も合法ということで此の儘おくなら医薬品流通は混乱しその特殊性なるものは見失はれてゆくことになる。日薬、県薬は何をしているか、と市薬の会員の中からの声は大きい。私も日薬代議員会に出席し配置の問題を質問するが、日薬の腰は重い、全国特に地方からの声が多く数人の代議員が日薬に迫る。偏見かも知れぬが日薬は自から立上れぬ諸事情も在るやにきく、県薬は地方連絡協で卒直にこの問題を打出すよう要請する、又他都道府県へメッセージを出す位の意欲がほしい。

 日薬誌の地方連絡協議会の議事録を見ても配置の文字は見当らない。地方からの声が集中せぬ限り日薬は動きそうにない。富山、岐阜、奈良等配置業者がリーダーになっている処もあるやに耳にしている。日薬は日薬の立場もあろうが危急な現状を重視すべきである。従来会員に直結する当支部は会員サイドで事を運ぶのであるが、上部団体である県薬、日薬は統括的業務も多いし繁務は解るが、会員あっての組織であることを忘れないで欲しい。会員の意見を吸収四舎選択し運営すべきである。時に独立的言動や綺麗事で済ませることなく常に下部組織と会員を意織して、指導力を発揮し、時には激励する方向で事業運営をすべきである。日薬は都薬の考へも結構だが全国的見地に立って脈々と血の通う会務を遂行して貰いたいと思う、方針を打立て積極的を方策を打出してこそ政治力の必要性もあろうし、社会に認められる職能団体になると考える。今後中央で日薬として取上げ立上って行動せねばならぬ問題は続出するに違いない。

 然し乍ら日薬指導者の考へ方によっては問題を問題とせずズルズル組織の弱体化につながるであろう。

 又分業についても薬剤師の専門職能である調剤を確立し、合法的に権威化し、行政主導の妙な理論がまかり通らぬよう、吾々も原点に還り努力せねばならないが、抑圧的な規制、マンツーマン分業の意外な理論づけ等排除するよう、主張すべきは主張する必要がある。行政の中での分業ではあるが薬剤師としての主張は忘れてはならない。消費者、患者の側に立って処方箋調剤の必要性をPRし大衆の認識を得ぬ限り分業は進展を見ないであろうし、薬剤師の社会的地位の確立も向上しないであろう。

 扨、この様を現況に立って、これから吾々薬剤師は如何に在るべきか、役職柄本市薬は如何に在るべきか、を常に考へるのであるが組織力として会員の集結した活動力なくしては何事も進まない。活動には攻めと守りが有るが、先づ守りからみて薬剤師自身如何にあるべきかを私なりに考へてみた。O.T.C主力の薬局開設薬剤師は各地域で医薬品を通じて地域住民の公衆衛生、家庭衛生並びに健康に関する相談コンサルタントとなるべく信頼のある店づくり、人格づくりに努力せねばならないと思う。今後ホームドクター制度なるものが出来るであろうし、又保険法に基く健康診査が拡大されてもくる。このような制度はいち早く疾病を疑い発見し治療を行うのが主眼で、予防段階にはなかなか手が届かない。吾々薬剤師は大衆と肩を並べて、時に学識ある立場で住民の健康づくりに使命感をもって取組むことが、疑はしい健康食品の素人による訪門販売等のトラブルを防ぎ、予防医学の必要性を認識させる為に重要である。

 又調剤に関しては医師の信頼に応えるべく治療使用薬品に精通し、病める者の気持を理解して患者に接するのは当然であるが、薬剤師の調剤権を再に理論武装し、患者中心の医療分担業務とふまえて確立に努力せねばならない。薬歴、服薬指導と合せて患者からの情報も受け入れる態勢をもって調剤、投薬をしてゆく必要があろうし、薬剤撰択にDrと並列的に関与できる迄に成長したいものである。

 一方病院勤務薬剤師としては臨床薬剤師として医局におけるワンポストを確保できる時代がくるようになり、大病院等は多く院外処方箋を発行し薬剤師の執務は主に注射薬、輸液等の検査、管理、試験となり薬剤の分担をDrと協力しながら受持つといった方向がベストであろう。

 何れにせよ各職域にて薬のプロとして国民の健康、疾病に関わり乍ら社会的信頼を受け止める職能と人格を持合せねばと考へる。

 守りは吾々自身にある。先づ自からの姿勢を正し目標をもって立向ってこそ守りは固められる。では攻めは如何にするか、これは行動である。世は正に情報化時代、世論が最高の政治力である。主張と啓蒙を国民に放射する必要がある。各々の立場、職域で薬剤師として、この様な考へをもって奉仕をしていると国民にPRすべきである。そして認識して頂くのである。

 同時に、日薬として政治力による主張が重要である。現代は業界単位、職業組織単位の競合時代である。小型軽タクシー問題が政治化してご法度になったのも組織力であることは云うまでもない。薬剤師として後世に残る職能の確保に努力したいと考へる。


組織委員会

組織委員長(代行)礒 田 正 之(理事)
委  員   吉 田   徹・森 田   明
       高 木 美智子・深 見 俊 彦

@非会員の入会歓誘
 前年度よりの継続事業として全薬剤師の入会を目標に努力します。
 各支部においては会員、非会員、一搬販売業者、薬種商の実数をまず把握して下さい。

A青年薬剤師会員懇談会の実施
 次の世代をになら40才以下(S43年度以降)の薬剤師の希望、なやみ、会への意見等率直を前向きの気特をお互に交換し、市薬運営に反影させ、又、県薬、日薬へ上申していきたい。

B薬事指導講習会
 薬局委員会と協同事業として、薬務課に依頼し、11月頃市薬研修室で実施する予定です。講習後、行政側との意見交換の時間もとっていますので、質問事項等御用意下さい。

C恒例会員親睦事業

1)納涼船
  例年好評の納涼船行事は、今年は、8月28日(水)に開催いたします。時間を1時間早めて、午後5時半集合、チェック、乗船し、6時30分出航、夕暮の博多湾を一周、8時30分帰港します。
  会費は大人(中1以上) 1,000円
     子供(小6以下)  800円
  いづれも弁当付ですが、子供さんには楽しい福引も用意します。

2)各区対抗ソフトボール大会
 10月13日(第1日曜日)今津運動広場を予定しています。

3)各区対抗ボーリング大会
 61年1月15日 スターレーンを予定しています。

4)ボランティア活動
 A)58年は市内39施設に100個の救急箱セットを贈りました。
   59年度は、100個分の中味を各施設に贈るとともに、九大留学生センターに10個の救急箱セットを贈り大変喜ばれました。
 B)今年は、パキスタン北西部のペシャワールで乏しい医療環境の中奉仕活動に励んでおられる粕屋郡古賀町出身の中村哲医師へ伸締ホータイ200個を贈っております。例年通り10月には39施設に対し、救急箱の中味を贈る予定です。
 C)昨年の募金額は440,060円でした。今年は60万円を目標にしています。会員1人、1,000円以上の御協力をぜひお願い致します。

5)同好会活動の支援
 現在、ゴルフ 73名 舟釣 21名 写真 19名 囲碁 28名 ソフトボール 22名 ボーリング 27名の同好会があります。通信費を市薬が補助しますので、活発を活動をお願いします。

D薬剤師連盟関連事業
  協調すべきは協調し、主張すべきは主張して薬剤師職能の向上をはかる為には、政治力をもたなければ前進は遅々としすすみません。この為、具体的にどの様な行動をとれば効果的か積極的に検討していきたい。

E健康教育への参画
 9月20日、21日実施される中央区民センタにおける第2回福岡市健康フェスティバルへ薬局委員会と協同で参画します。
 市民の健康意識の向上にともない地域医療の分野において安心して気軽に立寄れるヘルスコンサルタントとしての今後の薬局のあり方はどうあるべきか、そのPR方法と実施方法について鋭意検討をすすめていきます。会員各位の積極的意見の提供を望んでいます。


薬局委員会
本年度の方針について

薬局委員長(代行)松 枝 茂 雄(理事)
委  員   栗 岡 フサコ・山 口 利 英
       三津家 正 友・松 尾 英 照
       末 田 順 子

 次の通り委員会で立案計画致しましたので御協力を御願い致します。

@ 昨年は福岡市主催の健康フェスティバルの参加を致しました。これの健康フェスティバルについて福岡市としては、年1回各保健所の持ち廻りにて開催される事になっています。今年は中央保健所の管轄にて9月20日と21日の2日間開催される事にをりました。 これの参加により、なお一層の薬剤師職能のP・Rと薬剤師の地位向上を目ざし活動したいと思います。

A 薬事講習会について年1回の開催により薬剤師のモウルの問題と薬事に関する行政との意志の交換の場として活用致したいと思っています。

B 老人保健法の改正に併って健康教育の問題がとり上げられてきました。医師会当りでは公民館活動の一貫としてすでに実施されている様です。薬剤師会としては福岡市の衛生局との運動による活動とこれの実施に併う色々の問題の解決を計り薬剤師会として健康教育にとり租む姿勢や内容について検討し実施したいと思っております。

C O・T・Cのとりまく影響は健康食品の訪問販売、化粧品メーカーの乱立、医薬品の値引合戦等非常に厳しいものがあります。薬剤師の先生方の意見をおききする場をもうけまして薬剤師会として出来るものを模索したいと思っています。

D 薬局製剤の活用として福岡県薬剤師会薬局委員会で薬局製剤の5品目について薬袋や添付文書を、作成致しました。100枚単位で1枚5円で県薬剤師会で販売致しておりますので必要な先生方は県薬に申込で下さい。この薬局製剤の活用方法や疑問点などについての研修会を考えております。


社保委員会

委員長  宮 崎 和 人(常務理事)
東支部  正 岡 民 次・入 江 理 裕
博多支部 鶴 原   潔・冷 川  襄
中央支部 小 野 信 昭・平 島 公 彦
西支部  占 部 吉 幸・藤 田   彰
南支部  有 田 俊 雄・大 庭 秀 臣

 暑中御見舞申し上げます。

 会員の皆様方如何お過ごしですか。

 保険調剤薬局に於かれましては、昭和58年度保険制度改正以来、多難を日々が続いて居られると思います。

 社保委員会に於きましても、委員の各先生方の御協力に依りまして、レセプトの改正、保険法の改正、あらゆるものに早期対応し、講習会や指導等を行って参りました。来年も薬価改正(10%以上)又老人保健、社会保険、国民健康保険等の改正等があるのではないか予想されます。

 59年度事業計画の備蓄薬品リスト第4版を作成、皆様方の御手元に配布されていると思いますが、会員各先生方の有効利用を御願いする次第であります。60年度は社保委員会と致しましては、レセプト審査、指導、保険法改正に依る対応並びに講習会を行って参る所存でございます。


学術委員会
昭和60年度事業方針

委員長 長谷川 宏 明(常務理事)
委 員 清 水 水一郎・甲斐田   茂
    山 田 雅 弘・野 中 範 子
    成 澤 哲 夫・中 島 英 之

 昭和60年度は、研修会を4回予定しているが、この研修会については、従来からの病態生理と治療を中心とした会を計画しています。第1回については、市薬剤師会の大きをテーマの1つである。

 健康教育について福岡市衛生局局長加藤先生のお考えを聞き、60年度市薬の方向を考える参考にしたいと考え薬局委員会との合同で開催します。

 年4回の研修会とは別に、薬効別にテーマを決めて、薬物療法を中心として、薬効別薬剤の勉強会を年2〜3回開催する予定にしています。第1回は、山之内製薬に依頼して8月にH2レセプターアンダゴニストを中心として消化性潰瘍治療剤の話しを予定しています。県薬の新薬説明会とも関連させてテーマを選択してゆきたいと考えています。

 研修会や、勉強会のテーマで御希望があれば、学術委員まで御連絡下さい。


急患委員会

委員長 成 澤 哲 夫(常務理事)
委 員 藤 野 哲 朗・木 原 三千代
    安 藤 満 夫・獺 越   寿
    大久保 椒 住・金 山 一 彦

 5月10日(金)に第1回委員会を開いて、本年度の事業計画や6、7、8月出勤表の作成などについて討議しましたので、その中の主を事項をお伝えします。

 1.調剤業務についての研究会
 昨年、九大病院薬剤部で「調剤の考え方」というテーマのビデオテープが作られています。当委員会ではこのビデオテープをお借りして皆様にご覧いただきたく研究会を計画しています。今の時点では9月7日(土)に予定していますが、学術委員会と共催でお願いしたいと思っていますので日程 に変更があるかもわかりません。いづれにしても開催日が決りましたらご案内いたしますので、急患診療にご出勤の先生方はもちろん、会員諸先生のご出席をお待ちいたします。

 2.薬局業務手引書作成について
 58年度より急患診療出勤者全員で作っています業務の手引書について、本年度は急患診療事業対策部から少々予算をいただきましたので、原稿ができた項目から活字にしたいと思っています。

 その項目は、「小児薬用量」、「老人薬用量」、「急患診療医薬品集収載薬品早見表」、「調剤申し合せ」などで、初校か2校のゲラ刷りができたところで検言寸会をいたします。

 今年の第1回は11月30日、第2回を61年1月下旬か2月上旬に予定しています。諸先生には事情の許す限りご出席下さってより良い手引書ができますようにご協力をよろしくお願いいたします。 60・6・15


学薬の現況             福岡市学校薬剤師会副会長・常務理事 坪根 百彦

 学校保健活動における学校薬剤師の役割は、学校保健法に規定されているように学校環境衛生に関する種々の検査を行うこととその検査の結果や医療品、薬品や保健安全に関して助言指導を行うことになっております。

 社会の変化に伴って学校環境にも変化がおこります。生活環境、自然環境の変化に対応して学校薬剤師はその責任を果さねばなりません。

 我々薬剤師が学校保健に参加することにより社会に貢献出来ることは指導者として認められたことであり、薬剤師の存在価値を現わすことになります。商売から離れて学校環境衛生にとりくみ、学童の育成に努力することは薬剤師として大変有意義をことであります。心身共に健康を児童を育てることを目的とした、学校保健活動に学校薬剤師は正しい指導、助言が出来るよう日頃から心掛けねばなりません。

 学薬の組織を利用してお互に知識の向上をはかり大いに社会のお役に立ちたいと思います。学校保健に儘力したいと思われる方は、ご連絡下されば出来るだけ会員になって頂くよう配慮したいと思っております。


第30回 福岡市学校薬剤師会定時総会

日  時 昭和60年4月20日(土)午后2時
会  場 福岡市中央区今泉1丁目1−1
     福岡市薬剤師会研修室

開会挨拶 井 原 俊 一
会長挨拶 獺 越   寿
来賓挨拶 稿本県学薬会長、福岡市教育委員会牛島教育部長、久保田市会議員

議  事

○報告第1号 昭和59年度会務並びに事業報告
 ●会議・総会1回、理事監事会6回
 ●調査測定のための消耗品受領、市教委より計803,860
 ●昭和59年度調査測定機器借用27件
 ●会報6回
 ●事業報告   新任学薬研修会2回
  給食センター環境調査3回
  県学薬福岡ブロック高等学校プール水質検査 18校(19プール)
  社会体育課主催開放プール指導員講習会
  全国続一事業(給水施設の衛生管理)
  ふくおか市民健康フェスティバル参加
  学校飲料水水質検査212校 他29件

○議案第1号 昭和59年度決算認定の件

○議案第2号 昭和60年度事業計画
 ●学薬資質の向上
   学薬の原点をみつめなおし、学校保健、地域社会への貢献に努力
 ●関係諸団体との協調

○議案第3号 昭和60年度予算及び会費決定の件
  以上報告並びに議案は全て承認される。


第13回 社団法人 福岡市薬剤師会 通常代議員会

1.日  時 昭和60年4月27日(土)午後1時30分
2.場  所 福岡市中央区今泉1丁目1番1号
      福岡市薬剤師会会館研修室
3.出席者数 63人(役員21代議員28−般会員14)
 会  長 冨 永 泰 資
 副会長  国 武 一 人  冨 永 昇 蔵
      清 水 水一郎
 専務理事 堀 江 秀 男
 常務理事 式 町 正 信  小 村 正 治
      宮 崎 和 人  岩 佐 周一郎
      成 澤 哲 夫  長谷川 宏 明
      坪 根 百 彦
 理  事 野 仲 範 子  城 戸 嘉寿子
      山 手 陽 一  磯 田 正 之
      高 杉 正 典  西 森 基 泰
      栗 田 邦 彦
 監  事 三 根 孫 一  豊 福 利 治
 代議員名
  東支部
      村 田 博 昭  柴 田 伊津郎
  博多支部
      冷 川   襄  中 島 達 雄
      石 井 雅 明  児 島   豊
      高 丘   章
  中央支部
      小 松 真佐雄  白 木 太一郎
      勢 島   充  松 枝 茂 雄
      三津家 正 友  古 賀   隆
      真 崎 甚三郎
  西支部
      藤 原 良 春  深 江 暉 夫
      波多江 敬 三  清 水 達 三
      竹 尾 啓 二  南 島 敏 彦
      糸 岐 良 次
  南支部
      古 賀 茂 次  木 村 英 樹
      貝 島 敬 治  岩 永 栄 次
  勤  務
      木 村 浩 三  豊 福 和 登
      金 枝 正 己
  一  般
      荒 巻 善之助  冨 永 雄 造
      山 口 利 英  中 野   佐
      大 隈 次 郎  杉 山 洋 隆
      獺 越   寿  大 黒 隆 男
      郡 家 邦 彦  山 下 泰 弘
      鶴 田 久 雄  徳 永 与一郎
      高 倉   等  森 山 富 江

▲会議

 小村正治常務理事の司会により午後1時30分開合
(1)開会挨拶 国 武 一 人 副会長
(2)会長演述 冨 永 泰 資 会 長

 本日は通常代議員会に出席いただき感謝申し上げます。59年度は薬業界は無論のこと、医療界においても非常に厳しい規制が強化されてきました。

 又カタログ販売、配置販売の動向等酷しいものがあります。保険調剤に於いては薬価引下げ、医療費改定、老健法の発足等、流動的を医療費抑制策で圧迫を受けつつあります。このようを中で市薬は理事・委員の協力で1年間会務を遂行して参りました。

 組織の強化については、会同の融和が必要として組織薬局委員会が初期の計画通り事業を実施してきました。更に社保、急患、学術、分業対策各委員会も目標を消化したものと考へます。

 昨年度は市薬の方針として地域分業を推進すべく、その第1段階を模策してきました。次に特別会費を如何にするか検討して参りました。本代議員会にてその反省と新年度の種々方策をご討議載きたい。

 第1に地域分業の推進を決算書にあるように三師会対策費として100万を予算化したが努力不足と支部部会のコミュニケーション不足で充分活用できず残念であります。しかし西支部七隈部会ではその方向で医師との会合を実施しております。

 本年も100万円計上し地域分業の推進を計り部全員の話合いで推進に役立てて欲しいと考へています。

 次に特別会費の件ですが、保険制度環境の変化で、9月以降処方せんの発行が漸滅しておりますが、59年度6%前年比増をみましたので予算通り確保できました。本年度は、調剤、OTCの両者を考慮しレセプト1枚8円に切下げ一般会費7500円県薬連費2500値上げになり計10,000円の会費増を提案させて項きますので宜敷しくご審議を戴きたい。

 第3に老健法施行に伴う健康事業の推進を積極的に行いたいと考へます。59年度は、市主催の健康フェスティバルが南区市民センターにて、又西区主催で健康展が西保健所に於いて開催され多くの会員に積極的に参加して頂きました。共に本会担当のコーナーが人気があり見学者も多く見ました。今後もこの点を充分充実させていきたいと考へていますし、県薬も可成りの予算を計上しているので心強く思います。現在、公民館主催の地域老人会、婦人会、PTAの間でもこの健康教育が大きく取上げられています。

 吾々は各地で自治体の組織に加担して、率先参加し唯が担当しても同じように講話することが出来る、マニュアルを検討し作成したいと思います。無論、県薬、日薬にも要望している処であります。

 以上3点が59年度の重点事項でありますが会費の上、下が最重要でありますので十分ご討議を頂きご承認を頂きたいと思います。

 最後になりますが既に御承知のように3月27日の夜間、私の監督不行届きで当会館にて盗難事件が起きまして非常に責任を感じているわけであります。このことにつきましては、会計から説明をさせますが既に年度末にて決算書も出来上っていた関係で三役の責任で処理させて頂いています。その後理事会で再三検討した結果整備会社と接渉し契約を致し会館の安全を期しております。

(3)来賓祝辞

●福岡市長進藤一馬(代読)村山管理部長
 本日ここに福岡市薬第13回通常代議員会が開催されるに当り一言お祝の言葉を申し上げます。冨永会長を初め御列席の役員並びに代議員の皆様方には福岡市発展のため一方ならぬ御尽力を賜わり特に急患診療、健康事業を初めとする衛生事業につきましては、多大をる御支援、御協力を賜わり心から感謝申し上げます。

 近年人口の高令化に伴いガン、心臓疾患等成人病がふえ疾病構造が変化している中で、医薬品も大きく変化していることと存じます。

 多くの優れた医薬品が開発され、これまで不治の病といわれた病気もをおせるようになり、私共の生命健康に益々深いかかわりを持つようになりました。そのような情勢の中で医薬品の有効性と安全性を確保することは重要且つ不可欠となり皆様方のはたされる役割は誠に大なるものがあろうかと存じます。貴会の益々のご発展を期待致します。

●薬務課長大庭久光
 総会にまねかれて思うことですが、業界の中で薬剤師会は財政がよい、会費だけに頼っているところも多い。薬剤師全は会館もつくられたし、着々と返還していられる。これはレセプトの一部を会費として別に積立てられていることがもとになっている。分業が少しでも進んで来たおかげをこうむっていると思うわけであります。

 ところが今年になって分業に黒い霧がかかって釆たという感じがする。というのは突如として支払者側から薬剤師会に対してのクレームがついたためで、処方せん料を他の技術料に廻すべきであるとか調剤基本料の算定基礎が不明確であるとか色んな問題があって日薬は大変対応に苦慮している。

 これに加えて第2薬局の制限の問題が起きている。分業に非常に影響する問題である。一例として鹿児島県では20数軒整理され、これによって半減した。諸々の問題で薬剤師が念願している医薬分業の50%の達成或は薬剤師の社会的地位立場が思うように上っていかない。

 このことについては、県薬の幹部の方は憂慮してある。しかし末端の方はのんびりしている。いずれにしても100年の薬剤師の悲願が膠着しては将来もうチャンスは来ない。そこで奮起することが必要で行政も力を貸しなんとか打破して後世の薬剤師に遺産としたい。薬剤師はおとなしすぎた、もうすこし社会に対して主張すべきは主張し外にうったえるべきである。健康事業も一つの手段であり、情報センターを一般に開放するのも将来構想として考へるべきである。

 分業も原点に立って考えるべきと云う人もある。分業はまだまだ消費者の立場に立っていない。我々の世界だけで動いている。第2薬局論争も患者不在の形で医師と薬剤師と行政の中で論議されているとも考えられる。

 国としては、老令化、行政改革の中で医療費抑制をなりふりかまわず、又強い信念で、多少の論理の食い違い、矛盾があっても財政を食い物にする形の第2薬局は徹底的に防御するという強い方針である。とにかく医療費を抑制する。その中にしめる薬の率を下げる。そのため薬価基準を下げる。これからも当分続くということが予想される。

 60年度は県薬務課として第二薬局についての対応が不統一である。交通整理をしたい。また、把握している数が違う、再調査をする必要がある。

 健康食品について昨年は告発もして来たが、それが引がねか、国に対策室ができ、それなりの施策がとられて来た。これから大変を時代であるが先生方の精進をお願いしご挨拶とします。

●福岡市会議員久保田秀己
 115万市民の健康保持にういては皆様に大変御世話になっている。会館の問題については最善の努力をしたい。

●県薬専務理事荒巻善之助
 神谷県薬会長が事故のため出席できをかった。事務連絡を申し上げてご挨拶に代えさせて頂きます。
 1.県薬会館建設資金借入金  2月末完活した。
 2.健康事業県薬も60年度から参加する。実施は各支部で行う。
 3.5月に服薬状況に関するアンケート調査を実施する。
 4.新薬研修会を福薬連主催で6月から毎月第3週に行う。
 5.関口恵造選挙について薬剤師会は共闘する。石井選挙と裏表の関係である。
 6.第2薬局問題きびしい状況にある。正常な分業、面の分業に転換するチャンスであると考へてもらいたい。

●衆議院議員太田誠一
 私社労委の委員をつとめています。普段から薬剤師の先生方の御仕事に関心を持たせていただいていますが、それにしても、薬剤師にかかわることが中心的テーマに従来あまりなかったわけですが、先々週健康食品の取扱いをめぐって小委員会がスタートし、私もメンバーに入れていただいています。只今のところ審議がなされていないわけで、来週からスタートすることになります。

 先搬、役員の方から現状どういう考えかお話をおききしたわけであります。今後とも何かと御助言を頂き健康食品の問題、国民の健康にあやまりのないようにしたい。

 今、私の所属が宏池会で石井道子先生も同志です。先搬歯科医師会と薬剤師会とが共闘して行なうという話し合いがもたれた。関口恵造先生が来年比例代表の改選期であります。

 石井道子先生は我が鈴木派のアイドル的存在であります。先生の御助言をもらいながら活動していきたいと思います。市の先生方からも機会あるごとに御指導頂き先生方の御意見が厚生行政の中で生かされるよう努力いたしたい。

(4)祝電被露

 福 岡 市 長  進 藤 一 馬
 県 会 議 員  早 麻 清 蔵
    〃     吉 村 剛太郎
 自民党県連相談役 本 村 和 喜

(5)議長・副議長任期満了につき選挙

 ※仮議長選出
  中央支部三津家正友選出される。
  正副議長選出について、選考委員制か推せん制か諮る。
 選考委員制採択
   支部割当を行い仮議長を含めて10名とする
      東支部  1名  博多支部 2名
      中央支部 2名  商支部  1名
      西支部  2名  勤  務 1名
    選考結果・議 長 仲 尾 啓 二
        副議長 豊 福 和 登

(6)竹尾議長、豊福副議長着席
 1.代議員46人中28人出席定款35条の規定により成立
 2.昭和59年度物故者に対し黙とう(久保川憲彦、宇野益雄、重松荒太郎)先生の御冥福をお祈りする。
 3.議事録著名人について議長一任となり次の通り指名された。
    東支部 柴団伊津郎
    西支部 藤原 良春
   豊福副議長により議事審議に入る。

 報告第1号 昭和59年度会務並びに事業報告
 (堀江専務理事報告)

1.一般会務関係報告
 (1)会 員 数 昭和59年3月末現在 719名
          昭和60年3月未現在 724名
          (内訳)薬局386、一般販売業94、薬種商4、勤務・その他172、名誉会員1、賛助会員32、C会員35、〔A…484、B…173、C…35、賛助…32〕
   部 会 数 昭和60年3月末現在 34部会
          東支部5部会55名、博多支部9部会103名、中央支部7部会99名、西支部8部会104名、南支部5部会55名、部会所属外7名
   保険薬局数 367(会員数332、非会員数35)
 (2)会   議
  @ 第12回通常代議員会(総会通算第40回)
     昭和59.4.28(土)
          福岡市中央区今泉1丁目1番1号 本会、会館研修室にて開催し慎重審議の結果、報告事項承認され、議案総て原案通り可決される。同時に還暦会員の祝賀式典を行う。該当者は大正13年生まれ(順不同)
     芳野直行、峰松善人、石井多嘉子、白水フジエ、長末辰之助、坂本 励、内山ゆき、辻 敏雄、杉山光子、野口美智子、河野義明、河野貞子、片桐寛子、城島民雄、鶴田 勝、 以上15名
 A 理事会
   通常理事会(12回)昭59.4.26、昭59.5.30、昭59.6.24、昭59.7.24、昭59.8.23、昭59.9.26、昭59.10.24、昭59.11.27、昭59.12.19、昭60.1.24、昭60.2.26、昭60.3.26
   常務理事会(2回)昭59.10.24、昭60.3.13
 B 三役会 (2回)昭59.5.22、昭60.3.13
 H 監事会 (1回)昭59.4.6
 D 顧問会 (2回)昭9.4.10、昭59.12.19
 E 支部長会 (2回)昭60.1.17、昭60.3.22
 F 部会連絡協議会(2回)昭59.7.16、昭60.2.18
 G 委員会
  薬局委員会(6回)昭59.6.15、昭59.8.6、昭和59.9.7、昭59.10.6、昭59.12.12、昭60.3.11
  組織委員会(5回)昭59.6.15、昭59.8.6、昭59.10.6、昭59.12.12、昭60.3.11
  急患委員会(8回)昭59.4.20、昭59.5.16、昭59.6.15、昭59.8.8、昭59.8.23、昭59.11.7、昭60.1.11、昭60.2.22
  学術委員会(5回)昭59.8.8、昭59.10.29、昭59.12.7、昭60.2.5、昭60.2.20
   社会保険委員会(14回)昭59.4.4、昭59.5.4、昭59.6.4、昭59.7.4、昭59.8.4、昭59.9.4、昭59.10.4、昭59.10.19、昭59.11.5、昭59.1.4、昭60.1.5、昭60.2.4、昭60.3.4
   広報委員会(2回)昭59.7.30、昭60.3.1
   分業対策特別委員会(5回)昭59.6.15、昭59.7.15、昭59.10.23、昭59.11.28、昭60.1.17
   漢方研究会(3回)昭59.11.10、昭60.1.18、昭60.2.15
   福岡市急患診療センター「薬局業務の手引」作成検討会(2回)昭59.7.7、昭60.2.2
 H 福岡県薬剤師会代議員会予備会議(1回)昭60.3.15
(3)表彰 関 係
  昭59.5堀岡 正義 日本薬剤師会賞(会の発展向上に尽した功労)   東京都
  昭59.6荒巻善之助 福岡県知事賞(計量功労)   福岡市
  昭59.10藤野 義彦 厚生大臣賞(薬事功労)    東京都
  昭59.10荒巻善之助 福岡県知事賞(薬事功労)   福岡市
  昭59.10村上 雄次 福岡県知事賞(薬事功労)   福岡市
  昭59.10獺越  寿 福岡県知事賞(公衆衛生功労) 福岡市
  昭59.10三津家正友 福岡県公衆衛生協会理事長賞(公衆衛生功労)   福岡市
  昭59.10野口美智子 福岡県教育委員会賞(教育文化功労) 福岡市
  昭59.11冨永 泰資 福岡県学校保健会長賞(学校保健功労)福岡市

2.恒常的事業報告
(1)共 済 事 業
 @ 会員死亡 久保川憲彦(昭59.6.7)、宇野益雄(昭59.6.16)、重松荒太郎(昭60.2.23)
(2)薬剤師研修会  主催 福岡市薬剤会
 @ 薬局等開設者講習会(担当 組織・薬局委員会)
    日   時 昭和59年7月19日(木)
          第1回14:00 出席者108名 第2回18:30出席者49名
    会   場 福岡市薬剤師会館
    題目・講師 ア.最近の医療情勢について
           福岡県衛生部薬務課長 大庭久光先生
          イ.薬局の管理体制(医薬品の販売の適正化)について
           課長技術補佐 蓑田正和先生
          ウ.医薬品等適正広告基準について
           監視係長 石飛昭汎先生
          エ.無承認許可医薬品の指導について(健康食品等)
           主任技師 古賀宗次先生
           主任技師 小路清勝先生
 A 第17回学術研修会(担当 学術委員会)
    日   時 昭和59年8月25日(土)午後3時 出席者88名
    会   場 福岡市薬剤師会館
    題目・講師 循環器疾患とその症状
          山下内科院長 山下 勉先生
 B 保険請求業務研修会(担当 社保委員会)
    日   時 昭和59年10月26日(金)午後6時30分 出席者155名
    会   場 福岡市薬剤師会館
    題目・講師 健康保険法の改正について
          福岡市薬剤師会社保委員
                入江理裕先生
                正岡民次先生
                占部吉幸先生
                藤田 彰先生
 C 第18回学術研修会(担当 学術委員会)
    日   時 昭和59年11月29日(木)午後6時30分 出席者31名
    会   場 福岡市薬剤師会館
    題目・講師 エアロビクス健康法のすべて
          中村学園大学公衆衛生学教授 今村英夫先生
 D 第19回学術研修会(担当 学術委員会)
    日   時 昭和60年2月16日田午後3時 出席者47名
    会   場 福岡市薬剤師会館
    題目・講師 呼吸器疾患の薬物療法
          渡辺通り診療所長(西福岡病院分院) 水原博之先生
(3)講習会、研修会、大会等
 @ 薬局薬剤師研修会 主催 福岡県薬剤師会
    日   時 昭和59年10月7日(日)午後1時 出席者269名
    会   場 福岡県薬剤師金館
    題目・講師 ア.最近の薬務行政から
           福岡県衛生部薬務課長 大庭久光先生
          イ.健保法の改正と請求事務
           福岡県民生部保険課医療係長 高崎晋也先生
           支払基金、国保連合会係官
           県薬常務理事 中原 宏先生
          ウ.調剤と医薬品情報県薬薬事情報センター 大坪万里子先生
          エ.新開発医薬品について
          九大病院薬剤部薬品情報掛長 藤井俊志先生
 A 卒後教育研修会
  (第1回)日 時 昭和59年7月29日(日)午後1時〜5時 出席者83名
       会 場 福岡県薬剤師会館
   題目・講師 ア.内科疾患と食事療法
           九大医学部第2内科講師 古賀俊逸先生
         イ.予防接種の現況と問題点
           九大医学部小児科教授 植田浩司先生
  (第2回)日 時 昭和60年3月10日(日)午後1時〜5時 出席者 140名
       会 場 福岡県薬剤師会館
   題目・講師 ア.消化性潰瘍の病態生理と薬物療法
           九大医学部第3内科助手 三澤 正先生
         イ.患者心理について
           九大医学部心療内科教授 中川哲也先生
 B 保険薬局セミナー
   日   時 昭和60年1月27日(日)午後1時 出席者202名
   会   場 福岡県薬剤師会館
   題目・講師 健保改正の影響 都心地区
          県薬理事 光安龍彦先生
         健保改正の影響 住宅地区
          県薬理事 川崎昌義先生
         健保法改正後の中央の動き
          日薬専務理事 望月正作先生
         正しい分業を進めるために
          福岡県医師会理事 赤染種彦先生
 C 地域医療への協力参加
   ア.薬と健康の週間
      天神地下街イベントコーナーで身近な薬草展を開催(10月22日〜24)、「福岡県の薬草」パンフレット(20,000部)及び薬草の種子(トウキ、ハトムギ、エビスグサ)の配布並びに相談説明者として全員が出動した。
   イ.健康展への参加
      ふくおか市民健康フェスティバル(9月22日)が南市民センター・南体育館で行われたので薬局委員、南支部会員30名が出席し薬の相談、薬用植物展示、薬味酒展示展示等を行なった。

 3.重点事業報告
  昭和59年度は会務の遂行特に薬剤師職能の社会的地位の向上を図るため薬と健康の週間行事並びに市、地区保健所が実施する健康事業に積極的に参加した。また、会同の寄金をもってボランティア活動を行なった。
  一方薬剤師をとりまく環境は益々厳しくなって来た。このため組織力の強化と職域の拡充を強く呼びかけて来た。
 (1)組織の確立
  @ 組  織
    本会の運営は支部・部会活動の強化にある。部会連絡協議会を2回開催し会員意向の収集伝達を図った。
  A 広報、会報、業務連絡
   ア.会報を年2回、広報を4回発行し、理事会、委員会報告等会の運営、事業について会員の認識の高揚を図った。また、随時業務連絡を行った。
   イ.薬事情報の提供
      ファクシミリ情報26件、医薬品情報12件、保険薬局ニュース12件を会同に送付し情報の提供につとめた。
 (2)医薬分業の推進
 @ 医薬分業の現況と方向
   老人保健一部負担、社会保健本人一割負担、薬価基準の改訂等医療費抑制対策が次々と実施され、保隙薬局をとりまく環境は一段と厳しさを増し、処方せんの延びが鈍化している。
    また、保険課の指導も強化され新規保険調剤薬局の申請に困難をきたしつつある。 分業の推進は薬剤師職能にかされた課題である。このため、地域分業体制を確立すべく保険薬局の整備と対応が求められている。
 A 医師会、歯科医師会との連携
   県段階における連携は進んでいるが、市・支部間においては問題点が多い。各部会ごと対話と情報交換を積極的に行い理解を深める必要がある。
 B 請求業務指導
   健康保健法の改正により一部負担制度が導入された。日薬・県薬からの情報を遂次伝達するとともに研修会を実施し、また毎月の提出日には個人指導を行い請求業務の完壁を図った。
(3)薬剤師職能の発展
 @ 福岡市薬剤師会試験センターの活動
   昭和60年1月10日福岡市(教育委員会学校保健課)と飲料水の水質検査業務委託契約を締結し、幼稚園、小・中・高等学校・養護学校の検査を実施した。
 A 福岡市急患診療センターへの協力
   120名の会員が調剤部門を担当し地域医療に貢献している。
 B 各種委員会への出席
   国民健康保険運営協議会、福岡市老人保健連絡協議会の委員に冨永会長、ふくおか市民健康づくりフェスティバル実行委員会の委員に岩佐薬局委員長、各区保健所運営協議会の委員に各支部長が参加した。
 C 福岡地区薬業研修会について
   薬業界の諸問題について毎月10日製薬業者、卸業者、小売業者の各代表者により研修会が行なわれている。山手理事外出席している。
4.そ の 他
(1)ボランティア活動について
   会員の寄金をもって、西日本新聞民生事業団の仲介により市内身障者施設(40ヶ所)に救急薬品並びに救急箱を寄贈した。
(2)第3回懇親納涼船大会
   日時・場所 昭和59年8月30日(土)志賀島行渡船場 参加者325名
   県議3名、市議7名の出席があった。
(3)第6回親善ソフトボール大会
   日時・場所 昭和59年9月23日(日)西区今津運動広場(2面) 参加者70名
   優勝 東支部
(4)第3回懇親ボーリング大会
   目時・場所 昭和60年1月15日(日)博多スターレーン 参加者56名
関係団体の事業報告
 (イ)福岡市学校薬剤師会報告
   福岡市学校薬剤師会副会長、坪根百彦(市薬常務理事)
 (ロ)福岡市薬剤師会勤務部会報告
   市薬副会長、清水水一郎(資料参照)
 (ハ) 福岡市女子薬剤師会報告
   会長、市薬理事、城戸嘉寿子(口述)
 (ニ)福岡県商組福岡支部報告
   県商組福岡支部長、理事、山手陽一(口述)

報告第2号  第51回(臨時)、第52回(通常)福岡県薬剤師会代議員会出席報告

1.第51回臨時代議員会並びに総会
 日  時 昭和59年6月28日(木)午後1時30分
 場  所 福岡県薬剤師会館 福岡市博多区住吉2丁目20番15号
 代議員会(1)開会(2〉全長演述(3)議事(議案第1号 昭和58年度歳入歳出決算認定の件、議案第2号 昭和58年度収益事業決算認定の件、議案第3号会館建設借入金償還期限短縮の件) (4)閉会
      昭和58年度決算書(自 昭和58.4.1〜昭和59.3.31)
      歳  入 一、金 149,866,664円
      歳  出 一、金 104,200,873円
      差引残額 一、金  45,665,791円
 総  会(1)開会(2)会長演述(3)臨時代議員会決定事項報告(4)閉会

2.第52回通常代議員会並びに総会
 日  時 昭和60年3月21日(木)午前11時〜午后6時
 場  所 福岡県薬剤師会館
 代議員金(1)開会(2)会長演述(3)来賓祝辞(4)議長選出(5)議事(○報告第1号昭和59年度会務並びに事業報告、第2号 日本薬剤師会第56回臨時・第57回通常代議員会報告、第3号 昭和59年度歳入歳出中間報告 ○議案第1号 昭和60年度事業計画決定の件、第2号 昭和60年度会費決定の件第3号 昭和60年度歳入歳出予算決定の件、第4号 借入金限度額決定の件)(6)副会長補欠選挙(7)閉会
 総  会(1)開会(2)会長演述(3)第52回福岡県薬剤師会代議員会決定事項報告
(4)支部表彰(5)閉会 引続き福岡県薬剤師連盟懇談会
 @ 第57回目薬臨時代議員会報告
  日時・場所 昭和59年8月24日(金)午前10時〜午后5時 東京都渋谷区薬学会館
  議   事 報告第1号 昭和58年度会務並びに事業報告
        〃 第2号 昭和58年度収入支出決算報告
        議案第1号 昭和58年度剰余金処分の件
         〃 第2号 昭和59年度補正予算の件
 A 第58回日薬通常代議員会報告
  日時・場所 昭和60年2月21日(木)午前10〜22日(金)午後5時 東京都渋谷区薬学会館
  議  事 報告第1号 昭和59年度会務並びに事業中間報告
       議案第1号 昭和60年度事業計画案
       〃 第2号 昭和60年度会費額に関する件
       〃 第3号 昭和60年度収入支出予算案
       〃 第4号 昭和60年度借入金最高限度額承認の件
       〃 第5号 昭和61年度総会開催地に関する件
 B 昭和59年度福岡県薬剤師会歳入歳出中間報告(昭和60年1月31日現在)
  歳入143,959,860円 歳出143号59,860円
 C 昭和60年度福岡県薬剤師会歳入歳出予算
   (自昭和60.4.1〜至昭和61.3.31)
  歳入120,866,000円 歳出120,866,000円
 D 昭和60年度借入金限度額 50,000,000円

〔質問の部〕

▲古賀隆代議員(中央支部)
   定款細則第4章支部、部会、西支部、西区全域となっているが、西区は3区になっている。その後改正された記憶はないが改正されているか。
▲堀江専務
   この問題は一昨年から持上っています。西区の支部長先生からも意見をいただいています。医師会が昨年三区に、歯科医師会はまだわかれていない。
   薬剤師会もそのようを形にせねばならをいと思うが、何分会員数が少なく、西区で会員数が20人ぐらいであるので、支部として組織するにはちょっと具合が悪い面もある。一つの意見として西区を一支部としてその中の三区を各区に副支部長を置き当分の間は西支部として運営していく考えである。

▲古賀隆代議員
   今の説明であると会員数の問題とかで早急に分割することは困難であるということ、それはわかる。早急に分割する計画があれば別であるが、ないならば、これは57年9月であるので改正しておかないと実際に早良区、城南区の会員はどこにも属していない。細則の改正は理事会で決定し総会にかければよい。西区の区域を西区並びに早良区、城南区にすればよいのではないか。
▲冨永会長
   今後検討させていただきます。専務の説明のとおりの状況でありますので、西支部長を中心として、今後西区の総会で会員の皆様にはかり、いずれかの方法をとらせていただきたい。

▲冷川襄代議員(博多支部)
 (1)学薬のことですが一昨年代議員会で質問したのですが、学薬の会員は一般からオープンで行うという公約をされたのですが、あいからず今までどおりである。今後公約された点をどうされるか。
 (2)勤務部会は立派が舌動をしている。しかし、 会員413名中市薬会員77名というのはちょっとおかしい。名称が福岡市薬剤師会勤務部会であるなら市薬会員を主体にしなければならない。1昨年と昨年入会希望者を募集し推せんしたがしぶられた。このようを実態であれば病薬福岡支部とすべきである。
▲坪根百彦常務理事
   募集の公約についてはきいていない。現在の状況からみると検査に来ていただける人は少い。其の希望者で意欲の有る人は今まで通りいれる。給食センターの出勤者も少い、また、学校の方にも行っている回数が少い。

▲清水副会長
   福岡市周辺にある病院、診療所、官庁或いは、準会員として調剤薬局に勤務する薬剤師を中心に組織している会であるので勤務部会としている。先ほど博多支部から入会を拒んでいると云はれたが、勤務部会の定数にその形で正式に受入れるという規約がない。
   後援会に参加していただくことは拒んでいない。聴講料3,000円を支払っていただければいつでも参加して下さい。これに参加したいと思う方は市薬の学術研修会にも全員参加して欲しい。

▲冷川襄代議員
   勤務部会の有り方413名中77名という形を問題にしている。
   学薬の今後の件については、出動する方が少くなっているのだから広い所から募集するように
▲坪根百彦常務理事
   検言寸させて欲しい。

▲清水副会長
   77名とは少いので極力市の会員になるよう努力はしている。勤務者は日病、県病の会員で異動もはげしい。入会の勧誘は困難な形である。
   我々も市薬の会員であるので極力努力する。

▲古賀隆代議員
   水質検査受託契約には市の方からも行っているか。
▲堀江秀男専務理事
   学校保健課と市薬と契約している。学校薬剤師会が行なっているのではない。

▲古賀隆代議員
   受託料の増額のお願い、交渉はされているか。
▲堀江秀男専務理事
   年々すこしづつの増額はしている。市が厳しい予算でどちらかといえばカットされる状況にある。

▲古賀隆代議員
   あまりふえていない。当初は会館の返済資金の財源となるということも考えられた。 会費の大巾を値上げをしなければならないとき、公務員でも賃金が上っている。水道料金も相当値上げするとき、強力な議員さんにも働きかけ努力して欲しい。要望する。

▲議 長
   報告第1号、第2号について諮る。原案通り承認。

 議案第1号 昭和59年度歳入歳出決算認定の件

  昭和59年度  福岡市薬剤師全歳入歳出決算書
       自 昭和59年4月1日
       至 昭和60年3月31日

1.収支計算の部
〔歳入の部〕          昭和59年度     昭和59年度
   款  項         予 算 額     決 算 額
第1款 会  費        42,644,000    42,344,500
 第1項 会  費       40,144,000    39,832,500
 第2項 入 会 金       2,500,000     2,512,000
第2款 保険薬局会費      32,500,000    34,034,397
 第1項 保険調剤特別会費(市)25,000,000    26,389,164
 第2項 保険調剤特別会費(県) 7,500,000     7,645,233
第3款 雑 収 入         500,000      436,047
 第1項 雑 収 入        500,000      436,047
第4款 繰 入 金        6,120,000     6,340,000
 第1項 福岡市よりの事業補助金 2,920,000     3,100,000
 第2項 福岡市よりの事業未収金 1,100,000     1,100,000
 第3項 水質検査受託費     2,100,000     2,140,000
第5款 県薬よりの補助金     1,484,000     1,490,000
 第1項 県薬よりの補助金     350,000      350,000
 第2項 支部活動費       1,134,000     1,140.000
第6款 繰 越 金        2,321,994     2,321,994
 第1項 前年度よりの繰越現金   267,083      267,083
 第2項 前年度よりの銀行預金  2,054,911     2,054,911
  収入合計(A)       85,569,994    86,966,938

〔歳出の部〕          昭和59年度     昭和59年度
   款  項         予 算 額     決 算 額
第1款 事 務 費       18,770,000    18,597,414
 第1項 費用弁償         600,000      600,000
 第2項 給   料       8,350,000     8,630,966
 第3項 職員諸給与        170,000      120,000
 第4項 旅費交通費        400,000      465,850
 第5項 交 際 費        700,000      764,410
 第6項 会長渉外費        150,000      164,040
 第7項 通 信 費       1,200,000      693,430
 第8項 器具備品費        100,000       91,700
 第9項 消耗品費         800,000      945,935
 第10項 福利厚生費        900,000      912,056
 第11項 水道光熱費      1,600,000     1,326,941
 第12項 公租公課       1,800,000     1,812,070
 第13項 事務諸雑費        400,000      400,616
 第14項 会館維持費      1,600,000     1,669,400
第2款 会 議 費        3,050,000     2,817,147
 第1項 代議員会費        500,000      355,470
 第2項 総 合 費        350,000      377,805
 第3項 役員会費        1,800,000     1,533,467
 第4項 諸会議費         400,000      550,405
第3款 事 業 費        9,628,000     9,572,037
 第1項 総務部費         250,000      191,040
 第2項 組織部費        1,000,000      846,728
 第3項 学術部費         600,000      494,794
 第4項 事業部費        1,300,000     1,604,485
 第5項 広報部費         850,000      967,440
 第6項 宣 伝 費         50,000       50,000
 第7項 印 刷 費        300,000      253,400
 第8項 補 助 金        200,000      200,000
 第9項 支部活動費       1,128,000     1,128,000
 第10項 薬業経済対策費      500,000      500,000
 第11項 職能対策費        150,000      290,740
 第12項 清水文庫費        100,000      109,640
 第13項 事業諸雑費        100,000          0
 第14項 試験センター費    1,100,000      992,670
 第15項 学薬対策費        300,000      300,000
 第16項 部会活動費      1,700,000     1,643,100
第4款 分業推進費        6,300,000     4,489,916
 第1項 推進事務費       5,000,000     4,133,600
 第2項 三師会対策費      1,000.000      324,536
 第3項 分業推進事業費      300,000       31,780
第5款 負 担 金       30,474,000    30,481,233
 第1項 県薬負担金      19,250,000    19,106,000
 第2項 調剤基本料負担金    7,500,000     7,645,233
 第3項 その他の負担金     2,644,000     2,648,000
 第4項 県薬入会金       1,080,000     1,082,000
第6款 積 立 金         430,000      430,000
 第1項 職員退職積立金      430,000      430,000
第7款 借入金返済金      14,890,000    14,888,342
 第1項 借入金返済金     10,800,000    10,800,000
 第2項 借入金利息       4,090,000     4,088,342
第8款 雑   費         400,000      465,655
 第1項 雑   費        400,000      465,655
第9款 予 備 費        1,627,994          0
 第1項 予 備 費       1,627,994          0
  支出合計(B)       85,569.994    81,741,744
 次期繰越収支差額          −      5,225,194
  合    計        85,569,994    86,966,938

 議案説明にひきつづき、盗難事件につき説明
 3月末1,322,700円の盗難事件があり急接三役会が開かれた。私は損益金をつくって処理したいという気持を表明したが三役では、それはいけない。これだけの大きい金を会館の中においておくということは、理由はともかくとして、会員の大切な会費が盗難にあったということは損金だけで処理てきるものではない。三役で立替え59年度をきれいな決算にすべきであるということになった。
 代議員の先生方にはどういうお考えかこの席で御検討願いたい。

  監 査 報 告(豊福利治監事)
監査の結果正確なることを証明します。
  昭和60年4月6日
          監事 三 根 孫 一(印)
           同 豊 福 利 治(印)

〔質問の部〕

▲藤原良春代議員
 学薬から市薬に60万円出ている。それが歳入の部にでてない。受入れたものは受入れたとして県薬と同様に明記すべきである。
▲式町常務理事
 内容につき説明了承を求める。決算上支障はないと思う。

▲藤原良春代議員
 学薬から来ている金であるので公金である。受入の方も県薬がやっているように項目を作って処理された方が誰が見てもわかりやすいと思いますので、次の決算期にはそのようにお願いしたいと思います。
▲式町常務理事
 税理士と打合せて指導があったのでこの形になった。

▲藤原良春代議員
 税理士の意見もあろうが、それは個人的意見である。県薬では受入れたものは受入れたと明示している。市薬もそのようにした方がよい。
▲議 長
 公認会計士に相談のうえ、正しくすることでよろしくないでしょうか。
▲式町常務理事
 事務的を30万については、学薬が事務にお願いしているので従来通り直接お渡し願いたい。
 (議長意見のとおり承認)

▲深江輝夫代議員(西支部)
 3月27日の盗難の件について、1,322,700円が金庫の中にあったことは問題があるとしても、処理の仕方を三役の方でやられるのはおかしいので はないか。それは会費その他で処理すべきではないか。

▲小松美佐雄代議員(中央支部)
 盗難にあおうとしてしたものではない

▲柴田伊津郎代議属(東支部)
 只今の盗難事件のことですが、管理に手落があったのではなく、不測の事故であるので予備費から補填することが必要ではないか。

▲古賀隆代議員(中央支部)
 この件は予算で言うべきことで、決算ではこのようにきれいにできあがっているので、それで予算の方で予備費から支出するという処理を。三役の方が負担して処理することは、今後非常に大きい問題をのこすことになる。
 原案通り議案第1号承認

議案第2号 昭和60年度事業計画決定の件

   昭和60年度 事業計画(案)
 昭和60年度は日本薬剤師会、福岡県薬剤師会の基本方針に連携し円滑を会務の遂行と更に活性化を計る。変転する職能環境に充分対応し得る組織の確立と本会並びに会員の職能発展を目標に事業運営を行う。
 行政の指導強化と調剤報酬の抑制等により分業路線が停滞することなきよう、保険薬局の整備と応需対勢の強化を促進する。また、健康づくり、予防時代の社会環境の中で、自己治療に係わる薬局業務の推進のため、地域健康教育への参加をはじめ、積極的に広報活動を実施する。
 継続的事業は検討を加えより効率的にこれを行う。また、会館の維持保全につとめ、その活用を促進する。

1.組織の強化
(1)支部・部会組織の積極的支援
(2)会報・広報・業務連絡の充実
(3)会員相互の親睦融和
(4)非会員薬剤師対策
(5)行政による指導講習会と自主指導の実施
2.医薬分業の推進
(1)医師会・歯科医師会との連携と親睦
(2)地域分業の受血づくり
(3)保険薬局の状況変化に伴う適切を対応
(4)保険業務の敏速を通報と研修
(5)請求業務の適切な指導
3.薬剤師職能の促進
(1)薬事情報の提供
(2)各種研修会の開催
(3)試験センターの維持運用
(4)薬局製剤及び指定薬品の活用
(5)諸関係団体との連携支援
4.地域医療への協力
 (1)急患診療センターへの協力と出動
 (2)公的委員会、協議会への出席
 (3)健康展及び地域健康教育への積極的参加
 (4)薬と健康の週間行事の促進
 (5)学校保健活動
 (6)薬害防止運動への参加
5.会館の維持と運用
 (1)会館保全と有効を活用
 (2)事務の効率化

〔質問の部〕

▲小松真佐雄代議員
 会費が1万円上っても結構ですが、事業計画とか日薬の考えていることにけちをつけるわけではないが、薬剤師会のやたい骨の大多数の経費の予算は薬局や一般販売業が多い。それがある程度忘れられている。分業、処方せんについては常に取上げられている。一方、一般薬局は売上げが落込んでいる。我々の店も落ちこんでいる。比重の大きい薬局のことをもうすこし、市、県、最終的には日薬も考えてもらいたい。日薬は雑誌は送ってくるが学術的な事を書いている。日薬は学術団体であるといっている。
 開局薬剤師のいろんな問題、配置の問題とかあまりやっていないように思う。その点、県、日薬にやかましくいっていただきたい。開局薬剤師が苦しい立場にあることを考えて欲しい。

▲堀江専務理事
 小松先生の御意見はもっともである。市薬としてはOTCについても日薬、県薬以上に考へてきている。現在市薬に380名の保険薬局の内、OTC兼業の会員で日に300枚以下が260軒ある。そのことも十分考へている。地域分業への協力を呼びかけている。
 それと同時にOTCの発展は各店の色々のカラーがあり難しい。また、先生のイデオロギーも違う。よい場所でお店を開いている方は営業も可能でありましょうが、酷しい会員が多いそうゆうことで一昨年OTCのパネルディスカッションをし、いろいろの形の先生を講師にまねいて意見を伺い。
 質問して戴き自分に役たっものを持帰るというパネルディスカッションを実施したが、出席者が少い。薬剤師会は商売とは縁がないと考えられるのか、20人ぐらいで、いかんとも続行することができない。
 実は、県薬の神谷会長も昨年から高島副会長を中心としてOTCについて、又ヘルス事業について鋭意努力されている。本年は特に力を入れるとしている。これは市中の薬局、薬剤師の社会的信頼を確立するのがねらいである。社会的信頼が厚くなれば薬局は繁栄するものと理解している。社会的信頼の促進である。
 薬局製剤は公に出来たもので、県当局もなぜ薬局制剤をしないのかという意見もある。個人としてこしらえると何かあったとき個人に責任がくるという問題もある。あるいは内容がうすいという意見もあるが県薬としても鋭意考えていると聞いている。私は県単位でトムソンの箱など斡旋して戴ければと思っている。
 そのようを薬局製剤や指定医薬品など販売時点で比較的安全で不特定多数の方に販売しても大丈夫であると云はれる指定医薬品を多くの中から選び出し会員さんにおすすめするということも本年は考えている。
 ただ、過去10年薬剤師会なるものは保険調剤に終始したと云われても過言でないような状態であることは事実である。これはやはり分業というものがマンツーマン分業、面分業、若松などは地域分業をしているが、火蓋を切ったという百年の計の出発がありましたので、厚生省とのタイアップが絶対必要でありますので、薬剤師会としては力がはいったと理解しているわけであります。いずれにせよ80%の会員さんがOTCで生計をたてているのであります。薬剤師会としても学術団体ということでなく経済というものに十分感知して行かねばならないということは、私も日薬代議員として質問に立って常に追求しているわけですが、日薬は学術団体カラーが非常に強い。薬業経済部会というものを持っているがあまり進んでい整い。
 しかも、政治連盟、薬連の方も私どもから見れば遅々とした感じをいだいていつも帰って参ります。私共市薬は末端の組織であるので会員を意識し、鋭意OTCにつきましても検討して行きますので御協力と御参加をお願いする次第であります。

▲小松真佐雄代議員
 配置販売などキャベジンでも薬局と同等のもので内身の僅か少いものがおいてあるときいている。日薬が手をつけることができなければ、日薬の屋台骨をせおっていく? 発破をかけなければだめですよ。
▲堀江専務理事
 日薬も鋭意努力するといっている。市薬としては近く薬種商協会、卸組合と連撃をとって何等かの形で配置が持って廻っているメーカーの製品は売らないという不売同盟ぐらいをする位のことを考えている。皆様が死活問題としてとらえ行動されれば、配置の競合商品の流通はくいとめられると信じます。

▲古賀隆代議員
 保険薬局の備蓄リスト御苦労されたと思う。ただ、これが実際にどのように薬局間で利用されているか利用度の調査をやって項き、つかんだ上でその後の利用を前向きに検討されては如何。
▲宮崎常務理事
 アンケートは一昨年とった。その結果がよかったので継続した。その内容について改めてアンケートを取る。

▲冷川襄代議員
(1)備蓄リストの件ですが、これは分業推進事業費に含まれていると云うが、実際社保委員会で作った。今後は分業推進委員会で取り扱うか。
(2)今回博多支部の代議員が5名出席している。欠席しているうちの3名は昨年から今回代議員として出られないことがわかっていた。
 昨年の時点で変更届を出していた。市薬で受付けられず、そのままの名前で代議員にされている。なぜ受入れられなかったのか、組織の強化という中で大事をことである。
(3)市薬事業で会員講師の場合は講師料が出されていないというが、おかしいのではないか、会から委託してやるのであれば、ある程度の講師料は必要ではないか。
▲堀江専務理事
 冷川先生の変更の件については私の耳に届いていない。書類で出してあるかどうか知らないが、記憶がない。

▲議 長
 組織委員長も御存じないか、小村委員長へ、専務並びに組織委員長、事務長は知らないところでございますので、再度文書で出して載きたい。高杉支部長よいですか。了解。

▲深江暉夫代議員
 さきほど大庭薬務課長が云われたのですが、末端の保険調剤薬局の運動はそれほどでないといわれたが、末端薬局の要望事項をまとめる専問の機関がないのではないか。 ▲堀江専務理事
 先程、大庭課長が云われたのは、非常に行政がきびしくなって、今後の分業の傾向、処方せん応受の傾向が認識を変えて行かなければならない状態になった。そのわりに末端の会員さんが平易におられる。我々は切々にしびやに考えるが会員は保険薬局ニュースでしかわからない。保険については社保委員会しか窓口はない。或いは専務に連絡して欲しい。 今後必要であれば考えて行く。

▲議 長
 議案第2号、昭和60年度事業計画決定の件について諮る。
 原案通り承認

議案第3号 昭和60年度会費決定の件

1.昭和60年度の会費は、次のとおりとする。
 A 薬局・一般販売業者・薬種商販売業者
       会費年額 78,000円
 B 勤務・その他
       会費年額 29,000円
 C A会員と同居する家族である薬剤師
       会費年額  8,000円
2.昭和60年度の新入会者の入会金は、次のとおりとする。
 A 会  員 140,000
       (県薬50,000円、市薬90,000円)
 B 会  員  13,000
       (県薬10,000円、市薬 3,000円)
 C 会  員     0

〔質問の部〕

▲小松真佐雄代議員
 開局薬局は年々苦しくなっている。日薬に健康食品、配置の件等働きかけてなら了承する。
▲会 長
 ほんとに心を鬼にして1万円の会費値上げをさせて戴いた。というのは過去5年間、調剤薬局の立場からみると、おんぶされているではないかと感じをもっている。日薬の希望で処方せん料の20円を有効に使って会館を建てなさい。そうゆうことで指導を受けた。しかし、医療制度の改革で処方せんが少なくなり、薬のマージンが下って調剤薬局負担を減らしてゆく時も来たのではないかと思って1万円UPをお願いした。
 処方せんが少くなるおそれがあるので地域分業をおこし、処方せん発行のドクターを増し減った分をカバーしたいと考えている。

▲議 長
 議案第3号、昭和60年度会費決定の件について諮る。
 原案通り承認

議案第4号 昭和60年度歳入歳出予算決定の件

 昭和60年度 福岡市薬剤師会歳入歳出予算(案)
      自 昭和60年4月1日
      至 昭和61年3月31日

〔歳入の部〕         昭和59年度      昭和60年度
 款  項          予 算 額      予算額(案)
第1款 会  費         42,644,000   47,074,000
 第1項 会  費        40,144,000   45,609,000
 第2項 入 会 金        2,500,000    1,465,000
第2款 保険薬局会費       32,500,000   26,250,000
 第1項 保険調剤特別会費(市) 25,000,000   21,000,000
 第2項 保険調剤特別会費(県)  7,500,000    5,250,000
第3款 雑 収 入          500,000     400,000
 第1項 雑 収 入         500,000    4 00,000
第4款 繰 入 金         6,120,000    6,940,000
 第1項 福岡市よりの事業補助金  2,920,000    3,500,000
 第2項 福岡市よりの事業未収金  1,100,000    1,300,000
 第3項 水質検査受託費      2,100,000    2,140,000
第5款 県薬よりの補助金      1,484,000    1,833,000
 第1項 県薬よりの補助金      350,000     450,000
 第2項 支部活動費        1,134,000    1,383,000
第6款 繰 越 金         2,321,994    5,225,194
 第1項 前年度よりの繰越現金    267,083     298,656
 第2項 前年度よりの銀行預金   2,054,911    4,926,538
   合   計         85,569,994   87,722,194

〔歳出の部〕         昭和59年度      昭和60年度
  款  項         予 算 額      予算額(案)
第1款 事 務 費        18,770,000    19,120,000
 第1項 費用弁償          600,000      600,000
 第2項 給   料       8,350,000    8,900,000
 第3項、職員諸給与         170,000      170,000
 第4項 旅費交通費         400,000      400,000
 第5項 交 際 費         700,000      700,000
 第6項 会長渉外費         150,000      150,000
 第7項 通 信 費       1,200,000    1,000,000
 第8項 器具備品費         100,000      100,000
 第9項 消耗品費          800,000      800,000
 第10項 福利厚生費        900,000      900,000
 第11項 水道光熱費       1,600,000    1,500,000
 第12項 公租公課        1,800,000    2,000,000
 第13項 事務諸雑費        400,000      400,000
 第14項 会館維持費       1,600,000    1,500,000
第2款 会 議 費        3,050,000    3,000,000
 第1項 代議員会費         500,000      400,000
 第2項 総 会 費         350,000    4  00,000
 第3項 役員会費        1,800,000    1,700,000
 第4項 諸会議費          400,000      500,000
第3款 事 業 費        9,628,000    9,868,000
 第1項 総務部費          250,000      200,000
 第2項 組織部費        1,000,000    1,000,000
 第3項 学術部費          600,000      600,000
 第4項 事業部費        1,300,000   1 ,500,000
 第5項 広報部費          850,000    1,000,000
 第6項 宣 伝 費         50,000      50,000
 第7項 印 刷 費         300,000      250,000
 第8項 補 助 金         200,000      200,000
 第9項 支部活動費       1,128,000    1,268,000
 第10項 薬業経済対策費      500,000    5  00,000
 第11項 職能対策費        150,000      150,000
 第12項 清水文庫費        100,000      100,000
 第13項 事業諸雑費        100,000      50,000
 第14項 試験センタ       1,100,000    1,000,000
 第15項 学薬対策費        300,000      300,000
 第16項 部会活動費       1,700,000    1,700,000
第4款 分業推進費        6,300,000    6,300,000
 第1項 推進事務費       5,000,000    4,500,000
 第2項 三師会対策費      1,000,000    1,000,000
 第3項 分業推進          300,000      800,000
       事業費
第5款 負 担 金        30,474,000    29,139,000
 第1項 県薬負担金       19,250,000    19,363,000
 第2項 調剤基本料負担金    7,500,000    5,250,000
 第3項 その他の負担金     2,644,000    3,976,000
 第4項 県薬入会金    1   ,080,000      550,000
第6款 積 立 金          430,000      430,000
 第1項 職員退職積立金    4   30,000      430,000
第7款 借入金返済金       14,890,000    14,130,000
 第1項 借入金返済金      10,800,000    10,800,000
 第2項 借入金利息       4,090,000    3,330,000
第8款 雑   費        4  00,000      500,000
 第1項 雑   費         400,000      500,000
第9款 予 備 費        1,627,994    5,235,194
 第1項 予 備 費       1,627,994    5,235,194
   合   計        85,569,994    87,722,194

議案第5号 借入金限度額決定の件

 昭和60年度福岡市薬剤師会の借入金限度額は次の通りとする。    一、金10,000,000円

〔質問の部〕

▲深江暉夫代議員
 昭和59年度特別会費の未収金の額についてお知らせ願いたい。
▲式町正信常務理事
 特別会費の59年度収入分は、昭和59年2月レセプト請求分から60年1月請求分までについて計算している。2ケ月のずれがあるので未収金は程んどない。
 昨年は西区に1件あったが後日納入された。59年度は博多区で1件あるのみで極力お願いしている。

▲冷川代議員の質問について
 分業推進事業費はP32下から2行目ですが、備蓄リストを作ることは分業推進事業の一部でありますのでここに計上している。
 市会員とその他の講師謝礼についてはランクをつけているが、役員が講師の場合は無料となっている。会員と役員に差をつけることなく支給させようということについては検討する。

▲藤原良春代議員
 福岡市は受託事業として水質検査事業の外急患センター事業がある。
 急患センターは医師会と薬剤師個人契約でなく福岡市の契約である。そこで、受託事業になるので若干の会費をとって急患センター委員会をまかなえば、有意議な活動ができるのではないか。
▲冨永会長
 急患センター事業は市が医師会と契約している。医師会のもとで薬剤師が調剤を受けもっている。また、会費の件ですが、出勤者はA又はB会員でその会費を収めてもらっている。

▲議 長
 議案第4号 昭和60年度歳入歳出予算決定の件について諮る
 原案通り承認
 議案第5号 借入金限度額決定の件について諮る
 原案通り承認

選  挙

 任期満了による本会選出福岡県薬代議員および予備代議員選挙
議長 選挙の方法について諮る。
 各支部及び勤務の方から推せん者を市薬の方に頂いている。その方法でそれを承認してよろしいか、又は、他の方法があればと諮る。意見がないので推せん者名簿を配る。60年度、61年度の代議員名簿案である。承認について諮る。
 承認

▲冷川襄代議員
 動議案を提出し見て載きたい。
▲小松真佐雄代議員
 役員で検討せねばわからないとの意見。
▲深江暉夫代議員
 せっかく出たので、説明だけではどうか。

▲議 長 諮る
▲冨永会長
 執行部に出されたものと思う。代議員の方も、私自身もよくわからない。
 実は先日理事会の席でも、にたようなものを項載した。できれば、私達も勉強せねばならないしまた、行政指導をしている薬務課とも打合せねばならをい問題も含んでいるので、執行部に勉強させて項くということで御了解を得れば幸いと思います。
 会長の意向に同意

▲議 長
 執行部で検討するということで諮る。 了承
▲閉会挨拶 冨永副会長
  終了17時35分


第41回 社団法人 福岡市薬剤師会総会

1.総会の種類 第41回総会
2.開催通知期日 昭和60年4月10日
3.開催 期 日 昭和60年4月27日(土)午後5時30分
4.開 催 場所 福岡市中央区今泉1丁目1番1号 福岡市薬剤師会研修室
5.出席者総数 63名
6.会議の模様 小村常務理事司会
       会長 冨永泰資演述
▲第13回福岡市薬剤師会通常代議員会決定事項報告
▲選    挙 任期満了による本会選出福岡県薬代議員及び予備代議員選挙
        別残名簿のとおり選出
▲部 会 表彰 1位 馬出部会 2位 浜部会
        3位 姪浜部会、壱岐部会、西部会
        4位 千代吉塚部会
        5位 住吉部会
▲高齢者表彰  若狭半吉、高倉 等、岸田清輝、松村定雄、徳永与一郎、菊地正義、馬場勘二
▲還暦会員祝彰 篠崎正十郎、槇野英子、林 ふさ子、森山富江、山手陽一、中村 選、獺越 寿、石橋光一、岩永栄次、古賀茂次、戸田裕三、鶴田久雄
▲閉会あいさつ 清水水一郎副会長
       終了 午後5時50分


福岡市薬剤師会代議員名簿
    (昭和60年・61年)

東   区  馬場 勘二   村田 博昭
       松井 昌也   栗岡美佐子
   5名   柴田伊津郎
(予 備)  井原 俊一
博 多 区  冨永 雄造   冷川  襄
       中島 達雄   石井 雅明
       山口 利英   田中 邦彦
       岸田 秀明   渡辺 久代
   10名  吉田  徹   槇野  徹
(予 備)  高丘  章   児島  豊
中 央 区  小松真佐雄   森田  明
       平島 公彦   松枝 茂雄
       副島 恒夫   古賀  隆
       三津家正友   中野  佐
   10名  真崎甚三郎   勢島  充
(予 備)  安藤 満夫
西   区  野田 靖夫   深江 暉夫
       合澤 英夫   竹尾 啓二
       占部 吉幸   本川  栄
       清水 達三   南島 敏彦
   10名  中野 勝郎   富田 郁美
(予 備)  松島 照幸   岩穴口泰男
南   区  古賀 茂次   木村 英樹
       具島 敬治   岩永 栄次
    5名  山口  博
(予 備)  深見 俊彦
勤   務  木村 浩三   中尾 俊昭
       豊福 和登   仲尾次広子
       吉本喜四郎   日高 賢志
    8名  金枝 正己   金山 一彦
(予 備)  中尾 泰史   唐澤 博順
卸   1名  城島 民雄


部会長名簿

支 部 部会名  部会長名  薬局名
東 区 和  白 藤野チトミ 高美台
            東区高美台2-400−3
 〃  香  椎 村田 博昭 村 田
            東区大字香椎1844‐81
 〃  名  島 松井 昌也 徳 松
            東区舞松原2‐6‐12
 〃  箱  崎 藤野 哲朗 ふじの
            東区箱崎2−9−28
 〃  馬  出 磯田 正之 イソダ
            東区馬出2‐2‐13
博多区 千代吉塚 鶴原  潔 十字堂
            博多区千代4‐30−5
 〃  月  隈 河辺 利地 東平尾
            博多区東平尾685−8
 〃  博多東 中野 幸子 蓮池調剤
            博多区上呉服町12−23
 〃  博多西 冨永 雄造 冨 永
            博多区上川端町1‐7
 〃  博多南 田中 邦彦 慈恵堂
            博多区博多駅東3−9−3
 〃   浜  石井 雅明 呉服町調剤
            博多区中呉服町4−1
 〃  住  吉 蔵元 良行 聖和堂
            博多区住吉1‐1−7
 〃  板  付 中川幸三郎 なかがわ
            博多区板付3−26−5
 〃  雑  餉 絹巻 和美 雑餉コクミン
            博多区銀天町3‐5−8
中央区 春  吉 森田  明 六月田
            中央区清川1−14−12
 〃  大  名 平島 公彦 マイズル
            中央区舞鶴1‐2‐8
 〃  天  神 勢島  充 セジマ
            中央区天神1‐10−24
                 三和ビル5F
 〃  警  固 小野 信昭 小野調剤
            中央区薬院2−18−1
 〃  簀子当仁 松枝 茂雄 松  枝
            中央区大手門1−9−30
中央区 六本松 三津家正友 大 濠
            中央区鳥飼1−1‐30
 〃  平  尾 真崎甚三郎 平 尾
            中央区平尾2−7−2
西 区 別  府 前田 克彦 シンコー調剤
            城南区別府4−5‐2
 〃  友  泉 合沢 英夫 あいざわ
            城南区長尾1−13‐21
 〃  西  新 糸岐 良次 いとき
            早良区西新4−8‐39
 〃  上  限 波多江敬三 飯 倉
            早良区飯倉2−11−12
 〃   原  南島 敏彦 立屋敷
            早良区大字次郎丸169−3
 〃  姪  浜 中野 勝郎 中 野
            西区姪浜411‐24
 〃  壱  岐 川添 成人 川 添
            西区下山門1582−1
 〃    西  竹尾 禎二 エンゼル
            西区今宿町15−11
南 区 長  住 高倉  博 長 住
            南区長住5−16−10
 〃  高  宮 岩永 栄次 イワナガ
            南区高宮3−4112
 〃  野  間 大黒 隆男 みどり
            南区若久1−31−18
 〃  大  橋 塩月 一夫 きくや
            南区大橋2−18−10
 〃  井  尻 赤坂 信和 赤 坂
            南区井尻3−10−23


お悔み申し上げます

重 松 荒太郎 重松薬局(南支部)
            60.2.(87才)


日 本 庭 園

 日本庭園は、大濠公園の南側に位置している。大濠公園は、往古博多の一入江を、黒田長政が慶長年間に舞鶴城築城のとき、外濠として存置させ、この地で昭和2年に開催された東亜博覧会を機に、公園造成工事を行ない、昭和4年開園したものである。

 日本庭園は、大濠公園開園50周年を記念して、我が国の伝統的造園技術の粋を集めた格調高い純日本式庭園である。

 この庭園は、1.2ヘクタールの敷地を有する築山林泉廻遊式庭園である。南面を主庭とし、大池と滝口を設け、西北面は、流れと小池及び枯山水庭となっている。作庭には、築山は、厚い植栽で都市の騒音を遮蔽し、その中央に大滝を配し、築山の狭間に渓流の滝、東築山に布落滝を架け、深山幽谷の景を呈している。この滝口の地割・石組の手法は、日本庭園が技術的、芸術的に最も優れた時代である中世の作庭技法を用いている。また、大池に続く下流の流れと、小池及び枯山水庭は、静寂で明るくのびやかな近世中頃の作庭手法によっている。

 この日本庭図は、県民のよき休養、観賞の場として、また公共の施設として、四季を通じて県民の情操教育の場として寄与するものである。


編 集 後 記

 次回会報No.19は61年2月発行の予定です。
 会員諸兄のご投稿をお待ち致します。
 内容は随筆、旅行記、店頭雑感あるいは薬剤師会えの希望、抱負、なんでも結構でございます。掲載については広報部できめさせて頂きます。尚、掲載の分は薄謝を進呈致します。
 〆切は60年12月25日 市薬事務局へ (広報部)

昭和60年7月31日発行
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
 社団法人 福岡市薬剤師会
   TEL 092−714−4416
 編集人 堀 江 秀 男
 発行人 冨 永 奉 資


==会 務 日 誌==

3月20日 市老人保健連絡協議会
  21日 第52回県薬通常代議員会・総会
  22日 支部長会
  26日 理事会
  28日 事務戸斤盗難
  30日 会長、副会長、専務盗難対策協議
4月4日 社保委員会
  〃  緊急理事会
  6日 昭和59年度監査会
  9日 顧問会
  12日 県薬支部連絡協議会
  25日 理事会
  〃  県薬連評議員会
  27日 第13回通常代議員会・総会
5月1日 西日本警備保障K.Kと契約
  4日 社保委員会
  〃  西支部総会(全長、専務出席)於市薬・セントラル
  13日 市医師会訪問(専務)
  15日 三役会・常務理事会
  18日 博多支部総会(会長出席)於チサンホテル
  24日 理事会
  25日 中央支部総会(会長出席)於セントラル
  26日 東支部総会(専務出席)於梅嘉
  28日 南支部総会(会長・専務出席)於秋
6月6日 社保委員会
  〃  三役会
  11日 県薬新薬研修会
  〃  県薬務課、市保健所打合せ会 於市薬
  13日 薬局・学術委員会
  14日 第3回漢方研究会 於市薬
  18日 薬と健康の週間小委員会
  22日 市勤務部会総会 於武田薬品
  24日 常務理事会、理事会
  27日 第53回県薬臨時代議員会
7月4日 社保委員会
  6日 第20回学術研修会
  11日 薬局・組織委員会
  20日 部会連絡協議会
  23日 青年薬剤師会員懇談会
  24日 理事会
  26日 三師会 於三光園