会報第20号 昭和61年8月30日
 ■ 巻 頭 言

 会長に就任して                  福岡市薬剤師会 会長 古 賀  隆 

 去る4月26日の代議員会において、会長という大任を仰せつかりました。身のひきしまる思いと同時に、責任の重大さを痛感しております。以来4ヶ月余りを経過いたしましたが、先づ最初の仕事は理事の選出ということから始まりました。新しい時代に即応できる態勢という観点より、各支部から適在適所で選ばせていただきました。結果から云いますと執行部の平均年令も随分若返ったように思います。

 年度始めの各支部総会にもすべて出席いたしました。整然と規律正しく進行された支部、なごやかな雰囲気の中に行われた支部等、それぞれの特色が表われており、支部結成8年の才月を感じとりました。ただ支部によっては出席率がいまひとつで、これは今後の課題であると思います。

 扨て、OTC、調剤薬局ともにその環境は年々巌しく、業態の多様化、廉売の恒常化、客数の減少、薬価基準の改正、保健法、老健法の改正と、どれをとっても明るい材料は見あたりません。

 そして昨年12月には医療法の一部改正が行われ、薬局薬剤師が医療法の中に明示されることになりました。このこと自体は画期的なことで、党派を超えた薬剤師議員の活躍の賜物であり、今更ながら政治の力の重要さを身にしみて感じました。反面、OTC薬局も、自から薬剤師倫理を高め、販売姿勢を正し、医療にたづさわる一員としての自覚が一層求められることになります。

 勿論我々は、医薬品を販売することを業とするものですから、現実の価格競争にも追随することは必要と思いますが、いたづらに大型店、大資本の店舗と価格戦争を繰り返すのみでは、いづれ敗北を喫することは火を見るより明らかであります。薬局には他の一般販売業、薬種商では出来ない特権のひとつに薬局製剤があります。薬局製剤を法的条件を満たして正しく販売するのは非常に面倒であります。しかもそれだけに、やれば薬局にふさわしい大きなメリットとなります。折角昨年、県薬の薬局委員会で5種類の薬袋を作ったのですから是非これを活用したいものてす。

 これに関連をいたしますが、現在市薬には試験センターを設置しております。しかし実質は学校薬剤師会の水質検査等の業務に使用されておりますだけで試験センターとしては機能しておりません。6月に日薬の試験センター協議会が開催されましたので各県の実状を検分してまいりましたが、先進的に取組んで相当の実績をあげているところ、程々のところ、これからやろうと云うところなど様々でしたが、共通して言えることは経営的に非採算性の事業だということです。今後、市薬の試験センターをどのように方向づけていくか、充分に研究しなければならない問題と考えます。

 次に改正医療法の中にありますように、これからは薬局薬剤師の調剤実務研修、学術研修が義務となってまいります。日薬では年間100時間を目標にしておりますが、福岡県薬では当面50時間を目標としております。この実績如何が今後薬剤師の社会的評価を得る指標ともなります。積極的な受講を是非お願いいたします。

 医薬分業も福岡県は先進県として評価されておりますが、現在では一応頭打ちの状況にあります。これからは面分業を地域的に如何に推進するかが課題になります。しかしマンツーマン分業とは異なり、地域医師会との充分なコンセンサスと理解が不可決であり、又地域保険薬局全員の応需態勢、しかも平等な応需とはいかないむつかしさ、などがあり、これが進展しない理由でもあります。しかし今年の福岡市の或る支部の総会では相互に役員の出席をみ、又支部三師会の開催を実現するなど積極的に対応されていることは、今後に明るい兆しを見ることができます。

 昨今県保険課による保険薬局に対する指導が一段と巌しくなってまいりました。特にいわゆる第二薬局とみられる保険薬局は、順次指導と内容調査が行われております。これについては医院側にも影響を与えることであり、県の三師会で協議が行われ、五者協議会で別段の示唆がなされるはずであります。

 今年は参議院の改選年で7月6日に投票が行われました。今回は二師共闘で歯科医師会より立候補の関□恵造先生を後援することで薬削師会も全力で応援いたしたわけですが、比例区第3位にランクされたことは、まことに御同慶でありましたが、同時に歯科医師会の組織力の強さ、行動力、資金力などあらためて感じいった次第です。我々薬剤師も開局勤務を問わず、更に強固な組織づくりを急がねばなりません。次回3年後は石井道子議員の改選年であります。

 又今回は衆参両院の同時選挙になりましたが会員諸兄には薬剤師会推薦候補に対する全面的な御支援、御協力をいただき感謝申しあげます。ただ我々の宝にも等しい折角の衆議院議員を2名も(網岡、伊藤両氏)落としたことは残念の極みであります。他日を期して復帰を切願するものであります。今後政治的活動を活発に行なうには市薬剤師連盟の設立が必要ではないかと考えております。これについては、いろいろご意見もあると思いますのでよく協議検討を重ねてまいります。

 薬業界も内外共に多くの問題をかかえており、取まく環境もまだまだ厳しくなることが予想されますが、福岡市薬剤師会としても代議員会で承認決定されましたことを基本に、ひとつひとつの問題に真剣に取組んでまいりたいと存じます。

 会員諸兄の絶大なる御協力、御鞭撻を熱望する次第です。


 薬剤師会の現況と私見             福岡市薬剤師会 副会長 堀 江 秀 男

 同日選挙には多数の会員諸君のご出動をお願いし、有難うございました。自民党の圧勝となり、自民党は国民の信託を受けたわけであります。ご承知の通り内外共に酷しい政治、経済環境にあり、これを打開すべく中曽根内閣に期侍する結果であろうと考える。然し乍ら政府は行政、財政、教育改革を主眼にしているわけで、之を素通りするわけにはいかないのである。行政の主導力が強い中曽根内閣で医療改革も当然押し進められてくることは論を待たない。

 吾々薬剤師に関る諸問題は申す迄もなく中央における厚生省、日薬、或いは中医協において枠ぎめされるわけで薬剤師会の政治力が問われる由縁である。昨年来103国会で成立を見た医療法改正に薬局、薬剤師、薬事が明文化されたのも薬剤師会の政治力の顕れである。確かに薬剤師の医療にむけるポストは向上し評価されたわけであるが、之に伴う責任と義務が重大である。今後自らが研鑽し薬局、薬剤師、調剤或いは他の薬事を通して地域医療担当者として国民に認知されるべく努力をせねばならない。

 さて保険調剤であるが、全国で年間1億枚を応需しているが、約10%分業で増加の傾向は鈍化しているのが現状である。厚生省と日薬は全国八ヶ所の分業モデル地区を設定し約3年間の経緯をみて医療状況、分業実態、患者の動行等を分析調査し将来の分業路線の資料とすべく実施に入っている。近々調剤Feeの丸め、本人二割負担による患者抑制案、等医療費の増加と共に打出されてくると思われる。調剤料の丸めの歩止りを日薬は検討中であるがマイナスは覚悟せねばならないが見返りに薬歴管理料の増額を勝ちとりたいと考える。

 今後医薬分業は原点に立戻り吾々薬剤師の分業理論を確立し、国民の為の分業をターゲットにしぼり、国民に充分理解を頂く運動を展開せねばならない。何故なら中医協の一部に分業は高価につくとの声のあることも忘れてはならないからである。

 私は常々会員諸君よりO.T.C市場の浮上策はと問われるのであるが、自らも痛感するところである。医薬品総生産額の12%がO.T.C薬剤である現在、全く残念に思う。何故O.T.C薬品がここ迄低下したのか、之には種々原因が有ると思う。

 皆保険制度による医療優先、早期発見、早期治療は結構なことだが、云わゆる軽治療、家庭治療分野まで保険医療に包含されているのが現状である。私は専ら治療分野より健康増進分野に20年前から中心をおいてきた。のもそのためである。又国民の医薬品に対する恐怖症的なもの、これも過去の薬害問題に起因しているのであるが、医薬品のプロとして吾々は医薬品の安全性と有効性を平易にアピールして説得をせねばならない。

 一方O.T.C医薬品の流通が多角化し配置販売、特に都市型のもの、事業所販売、健保組合の配布等、色々あるが之等も一つ一つ解決させねばならない。配置は目下合法的に行われているが同一名称商品の排除、都市地域の非必要性による限定地域への改定等法改正が行われる以外に方法はない。

 高度医療が21世紀への課題であるなら配置販売方式等先進国にない制度は検討されるべきと考えるのである。又事業所、健保組合等も不必要な薬品を供給するより医療券、或いは領収書による一部負担等無資格者が医薬品の流通に関与せぬ方法をとるべきと思う。条件的なものは解決に努力せねばならないが問題は国民が薬局、薬剤師に何を望んでいるか、地域住民は何んなニーズを吾々にもっているか充分考える必要があろう。

 先日博多区医師会長が私に「先生医療、開業医や薬局は昔から全く変っていませんね」と申されたのが印象的で思い出される。過去は医療(O.T.Cも含めて)は専門家の分野で施されるものと考え、行われてきた。現在大手の大企業が国民のニーズを求めてアンテナSHOPといって情報収集店を大都市につくり国民が何を、どの様に求めているかを模索していると聞く。吾々は地域住民とのコンセンサスをとり乍ら吾々に何を求めているかを基本から検討せねばならないと思うのである。これによって客数増加、O.T.Cの必要性が理解され、地域医療に於ける薬剤師に信頼が返ってくると思うが如何ですか。

 五年後の医療法改正に0.T.C部門も薬事に包含して医療法に位置づける日薬の考えが空論にならぬよう吾々自らの姿勢と努力が先づ求められるところであろう。  私自身の思うままに節文にて誠に失礼しました。御意見等ありましたらご指導お願いします。

 紙面を尚少々頂きましたので、8月20〜21日に開催されました日本薬剤師会第61回臨時代議員会の出席報告を速報としてお届け致します。高木日薬会長は演述の中で、
 (1)地域医療体制が明確化し処方せん調剤をもって、之れに参加することが医療法に盛り込まれたが、医療法の精神にふさわしい薬剤師職能を再確認し、薬物治療を有効かつ安全に行うことであり、分業と薬剤師の資質の向上が絶対条件であると強調された。

 (2)若松に於ける全国モデル地区三師合同会議に言及し医師会側からの分業推進の方向が強調されたことを高く評価された。又現時点ではモデル地区事業を成功させ、全国的に拡張することに専念すべきである。

 (3)薬剤師の資質の向上は分業推進と一般用医薬品販売に欠くことは出来ないが、薬科大をも含めて新薬剤師の養成計画(六年制を差すものと考える)と現薬剤師の生涯教育にある。

 (4)一般用医薬品販売に関しては副作用調査を実施しているが、之等の情報伝達の範囲と速度を高める施策が実施の運びである。この速やかな情報の徹底が通信販売、配置薬販売と明確な一線を出し差を設ける論拠が成立する。この為には薬剤師に国民の信頓に価する勉強と努力が必要である。概略この四点を述べられ会員の協力を要請された。

 昭和60年度会務並びに事業報告、昭和60年度収入支出決算報告、昭和60年度剰余金処分の件が連続上提されブロック代表質問が11ブロックより行われた。内容については後日の日薬会誌に詳細に記述されるので簡略に質問内容について列記致します。(順不同)
 (1)試験センター問題
 (2)健食関連
 (3)地域医療体制
 (4)開局薬剤師職能とセルフメディケーション
 (5)指定医薬品取扱い(特に卸業者)
 (6)日薬誌の講読会員が少ない
  (7)医療用医薬品の流通格差
 (8)大学6年制問題
 (9)病院外来フィー
 (10)配置取扱品目の規制強化
 (11)薬剤師必要数、養成計画に関する日薬方針
 (12)生涯教育実践の日薬方策
 (13)勤務薬剤師の待遇改善方策
 (14)無店舗販売、非対面販売拡大に対する日薬方針
 (15)薬価基準新規収載品の即日実施に伴う即日発売
 (16)一般用医薬品のレペルアップと要指示薬見直しについて
 (17)大学病院からの処方せん発行推進について
 (18)外来、入院共に劇薬加算の見透しについて
 (19)分業推進と薬価改訂
 (20)分業の画期的政策はあるか
 (21)非薬剤師資本家による調剤薬局対策はあるか
 (22)国立病院の院タト処方せん発行に監督官庁で予算問題で抑制的なところがあるか、等多種の質問が集中致しましたが、吾々九州ブロックでは、
 (1)N H K大河ドラマ「いのち」7月3日放映場面での「薬は誰が合わけても同じですが」のセリフについて日薬はコメントをNHKに行ったか他関連4項目
 (2)予算執行に関する事業費の中で開局事業費が少く開局軽視ではないか
 (3)都市型配置は法改正しかない、国会活動に努力しているか、とこの3項目を脇園代議員が行い、数回のやりとりで満場熱気が集中しました。
 詳細については紙面の関係で記されませんが全国代議員の熱烈な激論が交わされました。  尚一般質問17名では再に赤裸々な討論が行われ満場歯痒ゆさと疲労感が溢れ二日目午后4時代議員会は終了し薬連会議に移行。
 本当に概略のみで会場の状況等はお察しが付きにくいと思いますが報告させて頂きました。


 ある日の午后                 福岡市薬剤師会 副会長 栗 田 邦 彦

 私の薬局にとって年中で一番ひまな時期がやって来た。小児科調剤は7、8、9と下降線をたどる。午前中はまあよいとしても、長い午后をどうして過すかが問題である。今日も今日とて月曜病。昨日の水泳の疲れか、植木いぢりの中腰の姿勢が悪かったのか、息子の50ccバイク修理がたたったのか。

 午前中はまあまあ処方箋をさばいた。1時間の昼休みも終った。さて午后6時迄の戦争が始まろうとしている。ラジオを聞きながら、日薬雑誌を読みながら、合間に子供をからかいながら処方箋調剤を楽しんでいる。だから時として住所、TELしらべを忘れる。まあ次回来訪時に聞けばよいと思っていたら、今月は一度きり仲々続けてはきてくれない。早良区のパール調剤薬局から届けていただいた佐賀県の薬歴力−ドをしらべて立派さに驚く。大病院々みに予診をとるシュライバーが必要となる。

 「次は御手洗さん、住所は…。本籍は宇美ですか。」「そーです。」「何でわかりますか。」「学生時代の友人がいました。「神功皇后、応神天皇の故事を知っていますか。実家にいって聞ぃてごらんなさい。」といっている間に看護婦さんが、ファフレノプシス(コチョーラン)を1鉢持って来て植えかえてくれという。シンビ、デンドロ、パフィオ等は栽培しているが、コチョーランはやった事がない。旱速本でしらべて植えかえは5、6月が適期となっているが、根をいためない様に注意して水ゴケで植えつける。今年はへチマ水は1件もなくランの相談が多くなった。

 「次は○山亮さん。これは臥竜先生の名前をもらったのですか。諸葛亮ですよ。」「そーです。主人が三国志をよんでファンとなり亮ときめました。」「そうですか、私もファンです。もう何度目でしょうか、人物名、地名等一覧表にして持っています。御主入によろしく」と。

 午后の夕立はげしくなり停電す。そうそう三国志ばかりではなく、ギリシャ神話の人物、武田信玄を読んでは、甲斐、信濃の地名、字名をしらべて表に書いた事。5年ばかり前に来ていた客の中に新免さんがいて、「武蔵の末裔ですか」と聞いて嬉しそうに「そ一です」といわれた事。日隈さんに、「熊本の出ですか」と聞いて感心させた事、発音を聞いて、「筑豊ですか、岡山ですか」と聞いた事、考えていたら電話のベルがなっていた。七隈の某医より、汗疹剤の注文あり、「明日の午后とどけます」といってたら電気がついた。

 ○○貞治さんの処方、母親に明日からの三連戦阪神に勝って下さいと主人に伝えてもらう。かくて本日の午后も6時、やっと終った。

 明日から又、気合をいれて仕事にせいをだそう。間違いのない様に注意して。


研修会,講演会への薬局開設者の出席を     福岡市薬剤師会 副会長 清 水 水一郎

 去る4月26日の通常代議員会で副会長に再選され、引続き2年間、大役を務めることになりました。微力ではありますが一生懸命務めるつもりです。よろしくお願い致します。

 薬剤師会の重点施策は、調剤薬、OTC薬の供給を、薬剤師の独占的業務権として確立することです。学術委員会の事業である研修会、講演会も、この施策の目的達成のために計画実施されております。

 本年も学術委員会では6回の研修会、講演会の開催を予定していますので、薬剤師職能の向上をめざしておられる先生方が、多数御出席下さるようお願い致します。

 さて昨年12月には医療法が改正され、その中で調剤薬局、保険薬剤師の位置づけが明確にされましたことは、薬剤師にとりましては、まことに画期的なことです。今後の地域医療計画の作成にあたっては、地方薬剤師会の意見を聴かなければならないよう明記されています。この様なことからしても、これからの薬局、薬剤師は同一地域内における相互の連係を密にし、さらには医療機関、関係者との連絡もよくして、地域住民に対する処方せん応需体制を万全なものにしてゆかなければなりません。

 このように状況は切迫してきていますので、保険薬局で働く薬剤師個人個人は、常に正しい保険調剤を心がけることはもとより、医療チームの一員として高く評価されるよう、なお一層の研鑽と努力の必要があります。

 市薬のA会員、特に保険薬局の開設者になっておられる先生方、薬局をとりまく医療環境の変化に対応するためにも、是非とも市薬主催の研修会、講演会に多数御出席いただき、御研鑽下さるよう、担当副会長として、かさねてお願い申し上げます。


 組織委員会

 「薬剤師会の常務理事を担当して」

 委員長  高 貪   博
 副委員長 高 杉 正 典
 委 員  井 原 浚 −・鶴 原  潔
      森 田   明・糸 岐 良 次
      深 見 悛 彦

                                 高 貪   博

 昭和61年度の代議員会にて古賀新会長が選任されますと、間もなく組織の常務理事を担当せよとの電話がありました。

 私は元来几帳面な方でなく、むしろ「オーマン」な男ですのでそんな大役果せるかなと思っていましたが、諸般の事情もあって止むなく引き受ける事にしました。

 考えて見れば組織と云うのは薬剤師会の未来に影響を及ぽす非常に大事な仕事だと思います。会員の団結融和、未入会員の入会促進、対内的対外的な組織の充実等々、簡単に考える事は出来ない事ばかりです。

 私は組織を担当するに当って、前の常務理事「小村先生」が非常にきめ細く、そして綿密に計画され実行されておった事を脳裡に思い起します。彼程組織事業に適任な人は又とないと云っても過言ではないと思います。私は彼の10分の1、いや100分の1でも出来ればと思い乍ら昨今の会務に取り組んでいます。

 私は元来「和」をモットーにしています。争いをする事なく、人間皆「和」を第一義的に考えて行動し処世するならば必ずや世の中は、うまく行くと思っています。

 私は組織を充実させる為には、先任の理事が残した恒例行事を実施する事が、初年度の仕事としては適当でないかと考えております。

 然し納涼船行事を廃止して海水浴を計画したのは全くの誤算でした。現在は海で泳が無くてもプールで泳ぐ、女性は日焼けするのを嫌う、云われて見れば全くその通りです。ここに未だ経験の浅さを感じさせられます。

 然し今後はソフトボール大会、ボーリング大会等々、又ボランティアの救急薬品の補充、健康フェステイバルの対応、未入会会員の入会促進対策等々、先輩諸先生が残した事業の数々を着実に実行して行きたいと思っています。

 そして又今年度は同好会活動を発展させたいと思っています。現在は私が世話をしているゴルフ同好会は常に20名内外の参加を得て定期的に年4回実施しています。 その他に囲碁、写真、釣り等の同好会があると聞いております。そんな同好会が幹事を立て定例的に開催し同好の志を集め又ふやし発展的に実施されますならば組織委員会の方でも何らかの考えを持たねばなるまいと思っています。この仕事を進めて行くには委員会の先生方は勿論、一般会員の先生方の御協力が無けれぱ遂行出来ません。

 皆様何卒自分自身が組織の世話役になった積りで今後の組織委員会行事の実施に当っては御協力賜りますよう御願い致しましてペンを置きます。


 薬局委員会

 薬局委員会本年度事業方針について

 委員長  松 枝 茂 雄
 副委員長 大久保 候 住
 委 員  加 藤 正 剛・冷 川  襄
      国 武 靖 夫・末 田 順 子
      有 馬   純・藤 野 久 枝(副)

                                 松 枝 茂 雄

 次の通り委員会で立案計画致しましたので御協力の程を御願い致します。

 ▲ホーム薬局の育成と研修

 凡そ社会に於て薬剤師と云う公共性の強い職業がどれだけ貢献しているかをアピールする為にも研修に研修を重ねその様会を多く作り度いと思います。全会員の参加を希望します。

 ▲医薬品の適正な流通と供給

 OTCを取り巻く環境は相変らず厳しいものと思われます。全国小売業者数は滅少の傾向ですが小売薬局数は増加しています。
 浮上策の一端として、卸の小売問題、配置販売の活動制限、健食の訪問販売、医薬品の値引合戦等、有効な措置の実現に努力し度いと考えております。

 ▲薬局製剤及び指定医薬品の活用

 県薬で薬局製剤の5品目について薬袋や添付文書を作成販売致しておりますので御利用下さい。此の活用方法、薬事法上の留意点等の疑問点についての研修会も考えております。

 ▲薬局の整備

 医薬分業は改正医療法で規定された様に法律上でも医療の中で一つの地位が確立されました。これにより薬医療機関として定義づけられたわけであります。患者にとっても薬局らしい薬局の有り方が求められると思います。国は昭和65年度を目度にしている様ですが県では3年を目度にと考えております。

 ▲ヘルス事業への参加

 本年も各保健所単位で健康作りフェアがあるとと思われます。中央区は中央保健所で9月2日、3日の両日行われます。市薬は9月3日午前9時から正午迄くすりの相談を務めることになって居ります。福岡市全体の健康事業として今年は趣向を変えてハイキングを兼ねて薬用植物を探しその効用、利用法を学ぶ会を油山市民の森に於て9月14日午前11時より午後3時迄行われます。市薬の事業として市政だよりに案内されます。事前に現地を委員全員にて調査して具体策を練って万全を期し度いと思っております。又毎年国の事業として行われる薬と健康の週間も10月20日より3日間行われます。これら事業に積極的に参加することにより薬剤師職能のPRと地位向上とを目指し活動し度いと思います。その他地域別の公民館活動とか老人クラブの会合とか色々の保健活動に薬剤師としての接触を重ね市民の理解を深める事も大切な事と思います。信頼される薬局、親身になって相談出来る薬局作りに努力したいと模索しておりますので会員の皆様の御意見なり御要望をどしどし薬局委員会宛御投稿下さい。

 ▲漢方講習会について

 研修事業の一環として本年度より薬局委員会で取扱うことになりました。本年は9月、11月、2月の3回位実施する予定です。日時、議題は未定ですが今後充実した会が持てる様に多数の会員の出席をお待ちします。

 ▲大衆薬浮上の為の討論会について

 OTCを主力とする薬局では一番関心の深い処だと思いますが是又難しい問題です。
 メーカーも卸も必死、我々は勿論必死です。薬の専門家と自負する我々薬剤師が経済戦争に捲き込まれるのは嫌ですが大なり小なり自立しなければならない処に問題があります。
 簡単に結論が出る問題ではないでしょうが少しでもより良い方向に持って行く為に集会の場を設け度いと願っております。
 以上色々と調子の良い事を書き立て重複した処もありますが思いは一つだろうと推察します。新しく巣立つ薬剤師が期侍の持てる薬局作りに邁進しましょう。会員各位の忌憚のない御意見をどしどし御寄せ下さい。            以  上


 社保委員会

 委員長  宮 崎 和 人
 副委員長 占 部 吉 幸・正 岡 民 次
 委 員  入 江 理 裕
      山 □ 利 英・藤 田   彰
      小 野 信 昭・平 島 公 彦
      清 水 達 三・岩穴口 奉 男
      有 田 俊 雄・大 庭 秀 臣

                                   宮 崎 和 人

 昭和59年10月1日健康保険法が改正され、被用者保険本人の1割負担の導入、退職者医療制度の創設、薬価基準の引下げ以来毎年何らかの形で改正施行されて参っております。

 本年度も調剤基本料の20円引下げ、薬価基準の引下げ、そして新らしく薬歴管理指導料の増設(患者ごとに作成された薬歴に基づき薬剤等に関し必要な指導を行った場合に算定する。)

 ただし初回時の算定は認めない2回目より50円加算と云う具合に調剤薬局に於ける薬剤師の仕事の量が増えてきております(調剤、薬袋書き、計算、服薬指導、薬歴管理)、それと共に最近厚生省からの通達で福岡県衛生部の動向として保険薬局の指定に当って医療機関と同一敷地の薬局については認められなくなった事と調剤室の改正(調剤室の前面は店舗から内部がよく見えるように大部分を透明ガラス張りとすること、尚、この部分を陳列棚等で遮へいしてはならない)薬局で調剤し患者に薬を渡す場合服薬指導を行う為のカウンター投薬形式がみられてきた為「薬局の調剤室の項の薬剤を交付する為の窓口を設けること」を削除した。

 この様にめまぐるしい変還する健保状況に対し社保委員会としても即応して参りました。レセプト改訂、レセプト作成、服薬指導せん、薬歴管理カード作成又毎月1回のレセプト審査、搬入等やればやる程仕事の多い委員会です。

 本年度より分業推進委員会も社保委員会の一環として事業を行う事になりました。ここで社保委員会の61年度事業計画を申し上げます。
@レセプト審査、整理、搬送
A保険業務の敏速な情報収集と伝達
B請求業務、請求方法の指導講習会(年2回)
C備蓄リスト作成(三役預り)
Dコンピューター情報収集
E保険調剤薬局部会の推進
 以上を本年度推進して参る所存でございます。又会員皆様方からの意見、所望がございましたら、社保委員会の方へお申し付け下さる様お願い申し上げます。


 学術委艮会

 学術委員会の運営について

 委員長 長谷川 宏 明
 委 員 清 水 水一郎・中 島 英 之
     車 田 吉 正・久池井 正 人
     山 田 稚 弘・藤 下  修
     成 沢 哲 夫

                                  長谷川 宏 明

 人に投与される医薬品は、基本的に有効性と安全性が確立された医薬品でなければならず、この点での妥協は許されるべきではない。医薬品の有効性と安全性は、現在では充分とは言えないが、ほぼ確立されつつある。新発売の医薬品でも、長期投与時の安全性を除けば、製造承認が許可されるまでに相当チエックされており、やや安心して投与できる状態となっている。このことは副作用が無いということではなく、どんな副作用がでるのかが判明していることで、発現早期に対応できることから、重大なダメージを避けることができる。

 昭和42年10月に新しい製造承認許可基準が制定されるまでは、動物実験が終った薬物を、専問家とか権威者と言われている医師が一定数の患者の治療に使ってみて、有効率何%で、これは白己の経験から有効な薬であるとして、平気で治療に使われていたが、このような使った、治った、だから有効という有効性の証明方法は、どれほど多数の患者に使われたものであっても、何らの証明にはならない。このことはすでに様々な試験を通して証明されている。患者の疾患が治る過程で、薬効以外に多くの要素が影響を与えていることが明らかとなり、薬効によらずに治る患者がたくさんいることが判ってきたことから、使った、治った、だから有効だとする方法では、薬効以外で治ったものもすべて薬で治ったとされ、他人のふんどしで相撲を取った部分までが薬の力とされてしまう所に、有効性の証明にはなり得ない根拠がある。

 それでは真の有効性はどうしたら証明できるのか、薬効以外で治る要素を一つ一つ取り出して、この点で治った者は何人、他の点では何人、そして薬で治った人は何人と分離できれば真の薬効による有効率を出すこともできようが、これは不可能である。こうしたことから、薬を投与するか、しないかで二群に患者を分け、投与されたかしないか以外の点では二群にできる限り差が無いようにして治療してみて、二群の間の治り方の差を見よう。そしてそこに差があった時、はじめてこの薬は投与した方が治り方が良い。だから有効であると結論するのが二群比較試験であり、さらに色々な判定上でも公平を期するため二重盲検比較試験が工夫され、現在では薬の有効性の最も強力な証明方法となっている。製造承認の許可申請にも必要不可欠のデーターとなっている。

 薬剤師の本質的な職能の中にこの真に有効であり、安全性が確立されている薬剤であるかを判断する仕事も当然含まれ、この二点について確立されている薬剤について、より有効性を高め、より副作用をコントロールしやすい製剤は、投与方法は、患者指導はという所に発展しないと意昧が無い。患者に薬を投与するとき、この薬は真に有効なのか、安全なのか、有効とされた根拠は学問的に確立された方法でなされたものなのか、薬剤師であれば徹底的に追求してほしい。そしてこの点に疑問のある薬剤は、薬剤師自からが排除してゆく努力が必要であろう。真の医療人を目指すのであれば、こうした視点から今扱っている薬剤も、健康食品も見直してほしい。妥協は医療人への道を遠くするだけであろう。

 学術委員会としては薬剤師が自信をもって患者に投与できる薬剤を中心に取りあげ、より深く、また幅広い知識を研修してゆくことが使命だと考えている。特に今年は医療法改正によって年100時間の研修を行うという薬剤師にとってかって無いレペルアップが要求された元年でもあり、県薬との連繋を密にして運営してゆきたい。しかしすべては薬剤師一人一人の中に医療人としての自覚と、研修に対する積極的な取り組みが生まれてこれなければ、どのような研修会を持ってもその意義は生かされない。研修元年であることを認識され研修会への積極的な参加を期待します。


 急患委員会

 委員長 成 沢 哲 夫
 委 員 藤 野 哲 朗・金山 一彦
     木 原 三千代・小 松 秀 美
     瀬越    寿・深 見 朋 子

                                  成 沢 哲 夫

 昭和61年度の急患委、員会の現況報告と主な事業についてご説明いたします。

1.昭和60年度1年間の業務量
 下記の通り昨年度1年間の業務量の統計ができましたので報告いたします。
   図表1

図表1

2.過去5年間の1日平均業務量の比較表
 土曜診療は57年9月にセンターが中央区薬院ヘ移転してから行なわれています。
   図表2
図表2

 上記の通り59年度がビークで60年度は横ばい状態になっていますので、センター移転後大体3年で患者数も落ち着いてきたと見ることができるでしよう。

3.新規出動者業務内容説明会
 急患委員会では福岡市の急患診療に新しく参加していただく市薬会員の先生方のために、随時に業務内容の説明会を開いています。
 本年度第1回目の説明会は5月20日に3名の先生が出席され、第2回目の6月25日には7名、更に第3回目の7月9日には1名の先生方が新しく参加してくださって、現在は総勢215名の市薬会員で急患診療に協力しています。会員の先生で福岡110万市民のために自分も出動してみようと思われる方は、市薬事務室の肥高事務員までお申し出くだされば適当な時期に説明会をいたします。

4.急患診療の薬局業務手引書
 次は『福岡市急患診療薬局業務手引』の編集について述べてみます。
 この薬局業務手引書は、昭和58年より当時の市薬学術担当副会長の吉本喜四郎先生(市立第一病院薬局長)のご指導により、急患診療に出勤する薬剤師全員で編集にあたり、より正確な調剤ができるように、また編集作業の問に皆で薬学の学習ができることを願い、更に今後各地で実施されるであろう急患診療に、薬剤師が協力する時の参考になればと思って始めたものです。
 そこで昭和58年度から年に2回の編集会議を開き、その当日に出席できる者が集って各項目の原稿を検討し、昭和62年度末までの5ケ年計画で完成させる予定にしています。これまで58、59、60年の3年間に6回の検討の結果、昨年度61年2月に原稿ができた一部の項目を活字にしました。
 その内容は、「小児薬用量」、「小児薬用量表」、「老人薬用量」、「医薬品集収載薬品早見表」、「約束処方」の5項目で、今後は61、62年度の2年間に残りの項目を検討して追加完成させるつもりです。
 追加する項目は「調剤申し合せ」、「シロップ剤の配合について」、「服薬指導」、「院内製剤の調製法」、「準備図書一覧表」、「必要設備と備品」、「専任薬剤師の業務」などを予定しています。
 手引書作成検討会の第1回から第3回までの模様は、市薬会報の第16号(昭和59年7月30日発行)に報告していますのでご覧ください。
 さて本年度の第1回(通算第7回目)検討会は、10月18日(土)午後3時より5時まで市薬会館研修室で行ないますので多数のご出席を希望します。尚急患診療に出動されていない方でもご興味をお持ちの先生は遠慮なくご出席くださって結講です。

5.委員の交替
 最後に委員の交替についてお知らせいたします。
 昨年度まで南区委員としてご協力いただきました、大久保淑住先生が本年度より市薬の理事としてご活躍くださることになりましたので、その後任として長住部会の深見朋子先生(ふかみ薬局)にご協力をお願いすることになりました。その他の委員は昨年通りです。
 以上の通り本年度も引き続き委員一同微力ながら市薬事業の一端を担当させていただきますのでよろしくお願いいたします。
                                     61・7・15


 学薬の現況

        福岡市学校薬剤師会

                              副会長 坪 根 百 彦

 梅雨の季節となり先生方には学校環境衛生に色々とご苦労されていることと思います。

 各区の講習会も今年は照度騒音黒板等で一応終了し、現在はプール管理が主で、プール水の検査を初め、腰洗い槽の手擢りや、周囲の金網等の破損のような小さい点まで注意し、事故のないよう努力しなければなりません。

 更に高温多湿の時期ですので欽料水や食器洗浄度や児童の手洗い等にも注意が必要です。第1学期が終りますと夏期休暇になりますので休暇中の注意等を薬剤師として助言して頂くと良いと思います。

 このような学薬の努力は学校における児童の保健だけでなく家庭における健康生活にも役立つ事と思われ、薬剤師の価値も認められる事と思います。

 福岡市薬剤師会員で学校の環境衛生に努力し児童の健康を考え度いと思われる方は市薬剤師会或は学薬直接でも結講ですが申し出て頂けば市教育委員会へ推薦致します。


 商 組 よ り

                               理 事 戸 田 昭 洋

 開局薬剤師は医療担当者の一員としての性格と医療品等を供給する商人としての性格の両面をあわせもっている。この商人としても地域社会より期待されうる様、「流通の是正と価格の正常化」を基本とし、次の4つのスローガンのもと、日夜、努力しているのが商組である。

1.医薬品の使命を堅持し、地域社会の保健衛生に貢献しよう。
2.業界の発展を期し、組合員の団結をより一層固める。
3.正常な流通安定を阻害する要因を排除し、経営権の確立をめざそう。
4.大衆薬の普及運用と小売経営の内容刷新に努力を傾注しよう。

 具体的には

(1)大衆薬の拡大強化
 イ妊娠診断薬の販売経験と成果を生かす。
  59年11月より、全商連の陳情により、販売が解除されたが、そこには情勢の流れを正しく見ながら、何事にも怖じけず強く当って行く必要性と重要性がある。
 ロ要指示薬の規制緩和
  @抗生物質、Aマイナートランキライザー、B女性ホルモン剤等の販売緩和に対する阻害要因の見出しと、その排除のための研究及び実践。
 ハ大衆薬普及キャンペーンの見直し

(2)再販制度の再建
  製、配、販が強力に協力しあわねばならぬので、実勢価格の把握及び是正の為、チラシ広告等情報の提供を市薬に熱望する。

(3)組織の強化
  県職員8万8千人に対し1人当り5千円で「4億4千万円」の医薬品券の発行に対する受け皿としての組織の拡充強化及び寿医薬品券発行の推進

(4)都市型配置販売
  業者との話し合い及び商品の差別化の研究及び実践

(5)特納品問題
  OTCの医薬品売上が6千8百億円、健康食品4千5百億〜5干億円、特納品は2千億円今でも性懲りなくやっているメーカーに対し巌重な抗議と即時中止を申し入れている。

(6)健康食品問題
 広告規制を巌重にすることと、医薬品との区別を明確にさせる様、指導の強化を厚生省に求めて行く。

(7)部外品の医薬品化
  医薬品の部外品化は大量消費をねらったところから発生している。このことは、配置売薬、特納品と同じ性質のもの。医薬品業界全体の問題として、メーカーと話し合う。
 まだまだ、無店舗販売、ニセ薬等々の問題が山積しているが、面倒がらず、無視せず、出朱ることから、遂次解決の方向へもって行きたいと思う。
 仲間の組織である薬剤師会、ならび薬剤師諸兄の、絶大なる御理解と信頼と御緩助を望むものである。

 以上が京都の近藤良男先生を会長に仰ぐ、全国医薬品小売商業組合連合会の考えであり、福岡県商組の理事長石田達推先生並びに山手陽一先生の考えです。
 よろしく御協力のほどお願い申し上げます。


 女子薬だより

                     福岡市女子薬剤師会 会長 城 戸 嘉寿子

 福岡市女子薬剤師会は、さる6月8日、県薬会館において昭和61年度総会を開催しました。昭和60年度会務報告、決算報告を承認し、昭和61年度事業計画案ならびに予算案を原案通り可決しました。

 本年は役員改選の年にあたり、私が会長を留任することになりました。今期執行部として次の先生方が決定しました。

 会計担当樺島和子、東部会長山田和江、博多部会長石井多嘉子、中央部会長山手嘉子、南部会長河崎昌代、城南部会長波多江美佐子、早良・西部会長野口美智子。

 役員の方々を始めとし、会員皆様の御協力のもと、重責を果たしたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本年度総会での特別講演は、例年と少しばかり趣きを異にしまして、「男女雇用機会均等法」について福岡婦人少年室室長の丹羽君江先生のお話を伺いました。

 男女雇用機会均等法は昨年5月、第102回国会で成立し、61年4月1日より施行されました。同法により、専門的知識又は技術を必要とする業務に従事するものとして、医師、弁護士、公認会計士、一級建築士などと共に薬剤師が法的に認められました。これによって、長い間、日本女子薬剤師会をはじめとし、各都道府県の女子薬剤師会が根強く要望して参りました時間外労働の制限撒廃などが実現しました。

 このことは、女子薬剤師として喜こぶべき事柄であると同時に、その社会的な責務が非常に重大になった事を充分に自覚し、実力の養成につとめなければなりません。そのための一つの手段として、県薬、市薬と同様に、研修会ならびに講習会が、今後の女子薬剤師会の事業の大きな柱となって参ります。ちなみに女子薬剤師会では、毎年、日本女子薬研修会講本にもとづく研修会を春季、秋季、2回行っておりますが、本年度のテキストには「老人における病態生理と薬剤の使い方」、「最近の薬務行政にむける話題」、「癌の化学療法」、「感染症としてのエイズ」が含まれております。今年はこれらの内容について研修会が行なわれることになっております。皆様の積極的な御参加をお待ちしております。

 又、近年、老令化社会えの対応と、新しい医療制度の中で薬剤師の果たすべき役割が大きくクローズアップされて来ました。特に女子薬剤師は地城に密着した立場を生かして、薬剤師職能のP・Rやその発展のために力を注ぎ、地域医療の中での薬剤師の位置づけを定着させるため頑張らなければならないと考えております。

 今後とも市薬の皆様方の御指導をお願い申し上げます。


 第14回(総会通算第42回) 社団法人福岡市薬剤師会通常代議員会

1.日  時 昭和61年4月26日 午後1時30分
2.場  所 福岡市中央区今泉1丁目1番1号
      福岡市薬剤師会館研修室
3.出席者数 67人
      (内訳 役員20代議員38一般会員9)
 会  長 冨 永 泰 資
 副会長  国武一人 冨永昇蔵
      清 水 水一郎
 専務理事 堀 江 秀 男
 常務理事 式 町 正 信  成 沢 哲 夫
      長谷川 宏 明  坪 根 百 彦
 理  事 松 枝 茂 雄  野 中 範 子
      城 戸 嘉寿子  山 手 陽 一
      議 田 正 之  高 杉 正 典
      西 森 基 泰  栗 田 邦 彦
      高 倉   博
 監  事 三 根 孫 一  豊 福 利 治
 代議員名
  東支部
      村 田 博 昭  柴 田 伊津郎
  博多支部
      冨 永 雄 造  冷 川   襄
      中 島 達 雄  石 井 雅 明
      渡 辺 久 代  吉 田   徹
      槇 野 英 子  児 島   豊
      山 口 利 英
  中央支部
      小 松 真佐雄  副 島 恒 夫
      古 賀   隆  三津家 正 友
      中 野   佐  真 崎 甚三郎
      勢 島   充
  西支部
      野 田 靖 夫  深 江 暉 夫
      合 滞 英 夫  竹 尾 啓 二
      占 部 吉 幸  本 川   栄
      清 水 達 三  南 島 敏 彦
      中 野 勝 郎  糸 岐 良 次
  南支部
      古 賀 茂 次  木 村 英 樹
      貝 島 敬 治  岩 永 英 次
      山 口   博
  勤  務
      木 村 浩 三  中 尾 俊 昭
      豊 福 和 登  金 枝 正 己
      金 山 一 彦
  一  般
      若 狭 範 隆  郡 家 邦 吉
      篠 崎 正 幸  岩 橋   孝
      藤 野 義 彦  野 口 定 子
      中 島   修  村 山 直 子
      徳 永 与一郎

▲会議

 礒田理事の司会により午後1時30分開会
(1)開会挨拶 国武―人副会長
(2)会長演述 冨永泰資会長

 60年度の総決算の代議員会でありますのでよろしく御審議をお願いします。さて、昨年度末に私の不徳のいたすところで、盗難にあいましたが59年度の代議員会の席で、先生方の寛大な御配慮の上で会からその全額弁償して頂きまして事務処理をしました。盗人みて縄なうといいますが、その後会館も警報装置、警備設備を十分いたしまして今日それを十分活用させていただいています。

 昨年度の一年間は、調剤薬局はさることながらOTC薬局も非常な苦労をした訳であります。とくに調剤薬局では保険課の指導がきびしくなったということで御心配になったことと思います。これも厚生省の指導のもとにそうゆうことになっているのでありますので充分に考慮して薬局経営に当って項きたいと思います。

 後ほど事業報告の中で、重点事項につきましては専務の方から詳しく説明があると思いますが、薬剤師職能の推進と組織の活性化ということで地域ヘルス事業に御尽力戴き、1昨年に比し3〜4所と参加支部が増えていった。これこそ我々職能を一般杜会にPRする好機であると考えている。

 それから老健法、社会保険法その他調剤業務に関する改正が行なわれた。そのため特に一部負担の制度がとられ、昨年度は処方せん発行が一時低下した。このことは、直接薬剤師会の運営にひびいてくると会計常務は心配していたが幸いに処方せんの減数は1.1%におさまりさほど狂いがなかった。

 次に昨年末の第103国会で医療法の改正が行なわれ、私達が、先輩が、100年に亘って求めて来た薬剤師、薬局の存在が法律の文章の上で医療の仲間入りをした。今までは観念的しか惑じていなかったが、医療の中に位置づけられたということは活気的改正である。しかし、この位置付けをしっかりしたものにするためには私達自身が日頃の研讃と努力によって不動のものとする義務と責任があると痛感している。これもって幸いに、参議院に石井道子先生を送り、現在衆参合せて4人現役の薬剤師の先生がいる。与野党をとわぬ努力によって光がやっと位置付けられたものと感謝している。

 あと2ヶ月で参議員選挙がある。関口先生を共闘で押し出さねばならない。それが次の選挙で再度石井先生を議会に押上げることになる。そうゆうことで、県代議員会で連盟会員がA会員で2、500円、B会員で1、000円上積された。選挙には金がいる。一次的にまとまった金を出すことはできない。あと3年間に積上げていき後の石井選挙の資金にするということである。

 次に先に申したように業界にも色々の変化があった。二年間役員として働いていただいた常務の先生が本年の当初いたしかたなく辞任を承認せねばならなかった。真に残念である。それは配置販売業の件で、これにより県薬、日薬、厚生省、県薬務課にも意志が通じた。二人の犠性のもとに変化があった。二人の先生に感謝している。

 その外色々申し上げたいことがある。60年度はよい面と悪い面が交叉している。その中で薬局、薬剤師の位置が明確になったことは明るい展望をもたらしたと確信している。会報に虎視牛歩と書いた。私達は虎視耽々と職権と位置をねらってきた。その目標ははっきりした。これからは虎視牛歩、大地をしっかり踏みしめ、目的、好機をのがさないよう、薬剤師会、会員各位が努力、実行、研鑽による外はない。

 61年度は新会長のもとに第一歩を踏み出されるよう切望する。

(3)来賓祝辞

●神谷武信福岡県薬剤師会会長
 昭和55年に会館ができ7回目の代議員会である。付議事項をみても内容が非常によくなっていると理解している。県薬組織の中で一番大きい支部である。支部の基盤が固まることは県薬にとってよいことである。県薬は政令市の福岡、北九州市に支えられている。主だった役員、委員になってもらっている。

 昨年の臨時国会で医療法が成立した。調剤にたずさわる薬局、OTCにたずさわる薬局にしろ、行政が非常にきびしくなった。よその県より2〜3年は早取りしている、そんな気でいるので皆さんの意見を特にお願いしたい。医療法が変った中に医療技術者の資質の向上ということがはっきりうたわれている。薬局薬剤師、調剤というものが明文化され医師、歯科医師、医療技術者の資質の向上が大きく取り上げられた。しかし、現に色々問題も起きている。薬局薬剤師の倫理、また研修がうるさくいわれている。積極的に参加して欲しい。

 さきほど云ったように、処方せんの面においても、OTCの面においても難しい時代になりそうである。夢よもう一度というわけにはゆかない。社会からよい評価をうけるよう努力が必要である。県薬の方針に耳をかして戴き、また意見を出して戴きたい。個人の力では出来ないことを団体の力で解決する。今後とも協力をお願いする。

●大庭福岡県薬務課長
 本年は役員改選の年で、不況の業界の中で新しく役員になられる方は大変御苦労と思います。悪い材料が多く、頼みの綱である分業も足踏み状態で、薬品の売れ行きはかけ声に係わらずよくない。メーカー、卸も悪く悲観材料が多い。そうすると人の心も豊かでなく荒んでくる。反面医療法改正の中で、地域医療計画、いわゆる地域医療のサイクルの中で処方せん応受する形で位置づけるようされたい。

 これは将来に向っての薬剤師の社会的な哲学である。ただ、今のところ青写真で、今から医療のサイクルの中に薬局が力をもって来るかということは、一つにかかって皆様方の努力による。ボタモチは天から落ちて来るのでなく、自分でつかまねばならない。その方向に行政と共に進まれたい。

 会員というものはトップレベルから下のレベルまである。下のレペルの者が足をひっぱることがある。西田式だけでなく健康食品、健康機器の問題、最近大学院生の名儀貸が6人あった。倫理の問題である。

 幸い本県は会員の質が一般的に高く、先取的なことをされ、研修の問題、情報センターの整備も進んでいる。所惑の一端を述べ祝詞とします。

●福岡市長進藤一馬
●福岡県県議会議員早麻清蔵
●福岡市市会議議員久保田秀巳

(4)祝電被露
 参議院議員立候補予定者
  参議院議員  福 田 幸 弘
    〃    本 村 和 喜

※ 竹尾議長、豊福副議長席につく
 (1) 昭和60年度物故者に対し黙とう
   会員死亡  大鳥源三良、寺田和彦
 (2)代議員会成立
   代議員数49人中37人出席
   定款35条の規定により成立
 (3)議事録署名人の指名
   定款42条の規定による
   博多支部 石井雅明  西支部 野田靖夫

 竹尾議長にて議事審議

報告第1号 昭和60年度会務並びに事業報告
 堀江専務理事報告

1.一般会務関係報告
 (1)会 員 数 昭和60年3月末現在 724名
         昭和61年3月末現在 721名
         (内訳)薬局387、一般版売業90、薬種商4、勤務・その他178、名誉会員1、賛助会員32、C会員39、〔A…481、B…179、C…29、賛肋…32〕
  部 会 数 昭和61年3月末現在 34部会
        東支部5部会56名、博多支部9部会106名、中央支部7部会98名、西支部8部会105名、南支部5部会53名、部会所属外6名
  保険薬局数 363(会員数334、非会員数29)
 (2)会   議
 @第13回通常代議員会(総会通算第41回)
   昭和60.4.27(土)
        福岡市中央区今泉1丁目1番1号本会、会館研修室にて開催し慎重審議の結果、報告事項承認され、議案総て原案通り可決される。同時に高齢会員・還暦会員 の祝賀式典を行う。
        高齢者(80才以上)
        若狭半吉、高倉 等、岸田清輝、松村定雄、徳永与一郎、菊地正義、馬場動二、以上7名
        還暦会員(大正14年生まれ、順不同)
       篠崎正一郎、槇野英子、林ふさ子、森山富江、山手陽一、中村 選、瀬越 寿、石橋光一、古賀茂次、戸田裕三、鶴田久推 以上12名
 A理事会
   理事会(13回)昭60.4.4、昭60.4.25、昭60.5.24、昭60.6.24、昭60.7.24、昭60.8.26、昭60.9.24、昭60.10.25、昭60.11.25、昭60.12.18、昭61.1.24、昭61.2.25、昭61.3.24
   常務理事会(3回)昭60.5.15、昭60.6.24、昭61.3.24
 B三役会(3回)昭60.5.15、昭60.11.25、昭61.3.24
 C監事会(1回)昭60.4.6
 D顧問会(1回)昭60.4.9
 E支部長会(3回)昭60.8.21、昭61.1.13、昭61.3.3
 F部会連絡協議会(2回)昭60.7.20、昭61.1.17
 G委員会
   組織委員会(7回)昭60.5.27、昭60.7.11、昭60.8.7、昭60.9.20、昭60.10.3、昭60.11.11、昭61.1.14
   薬局委員会(9回)昭60.5.27、昭60.6.13、昭60.7.11、昭60.8.7、昭60.9.20、昭60.10.3、昭60.11.11、昭61.1.14、昭61.2.7
   学術委員会(6回)昭60.6.13、昭60.8.19、昭60.10.7、昭60.11.13、昭61.1.27、昭61.3.17
   社会保険委員会(13回)昭60.4.4、昭60.5.4、昭60.6.4、昭60.7.4、昭60.8.5、昭60.9.4、昭60.10.4、昭60.11.5、昭60.12.4、昭61.1.6、昭61.2.4、昭61.3.4、昭61.3.24
   急患委員会(5回)昭60.5.10、昭60.8.2、昭60.11.5、昭61.1.10、昭61.2.6
   広報部会(1回)昭61.2.18
   分業対策特別委員会(2回)昭60.11.21、昭61.2.18
13)表彰関係
  昭60.5荒巻善之助 日本薬剤師会功労賞
  昭60.10山手陽一 厚生大臣賞(薬事功労)
    〃 武石岳雄 九州山口薬剤師会長賞
    〃 青山敏信     〃
    〃 吉本喜四郎 福岡県知事賞(薬事功労)
  昭60.10青山敏信 福岡県知事賞(薬事功労)
  昭60.11冨永昇蔵 福岡県教育委員会賞(教育文化功労)
    〃 藤田 畔 福岡県学校保健会長賞(学校保健功労)
    〃 山口 博     〃
    〃 三津家正友 福岡市教育委員会表彰
    〃 江口春子     〃
    〃 竹尾啓二 福岡市学校保健会表彰
  昭61.2 土肥菩衛 福岡県知事賞
  昭61.3     (公衆衛生功労)
  昭61.3 古賀 隆 福岡県薬剤師会長賞
    〃 高倉 博     〃
    〃 成沢哲夫     〃
    〃 礒田正之     〃
    〃 藤原良春     〃

2.恒常的事業報告
 (1)共済事業
 @ 会員死亡 大鳥源三良(昭60.4.22)
         寺田 和彦(昭60.10.28)
 (2)薬剤師研修会
  @ 福岡市薬剤師会主催
   1)薬局等開設者講習会
     (担当 薬局、学術委員会)
     日 時 昭和60年7月6日(土)
         午後3時 出席者53名
     場 所 福岡市薬剤師会館
     題 目 これからの健康教育
     講 師 福岡市衛生局長
          加藤竺子先生
   2)第一回薬物療法研突会
     (担当 学術委員会)
     日 時 昭和60年8月22日(木)
         午後6時 出席者49名
     場 所 福岡市薬剤師会館
     題 目 消化性潰瘍治療剤
         (ヒスタミンHzレセフターアンタゴニストを中心として)
     講 師 山之内製薬株式会社
          本社医薬部課長
         三浦智彦先生
(3)調剤業務研修会(担当 急患委員会)
  日 時 昭和60年9月6日(金)午後6時30分 出席者51名
  場 所 福岡市薬剤師会館
  題 目 ア 九大病院薬剤部作成ビデオテープ「調剤の考え方」その1
      イ 上記のビデオテープに関しての解説
  講 師 九大歯学部病院薬剤部長 唐沢博順先生
(4)第21回学術研修会(担当 学術委員会)
  日 時 昭和60年10月14日午後6時30分 出席者89名
  場 所 福岡市薬剤師会館
  題 目 胃と腸疾患の診断と治療
  講 師 中村胃腸科医院院長 中村祐一先生
(5)第2回薬物療法研究会
   (担当 学術委員会)
  日 時 昭和60年11月20日(水)午後6時30分 出席者56名
  場 所 福岡市薬剤師会館
  題 目 非ステロイド消炎鎮痛剤について
  講 師 万有製薬株式会社 学術部学術情報課課長 石原 昭先生
(6)第22回学術研修会
  日 時 昭和61年2月14日(金)午後6時30分 出席者62名
  場 所 福岡市薬剤師会館
  題 目 歯科口腔外科疾患と薬剤
  講 師 九州大学歯学部第一口腔外科 教授 田代英推先生
(7)調剤報酬改定説明会
  日 時 昭和61年3月27日(木)午後6時30分 出席者120名
      昭和61年3月28日(金)午後6時30分 出席者109名
  場 所 福岡市薬剤師会館
  題目 ア 改定の経緯と今後の動向
  講師  福岡県薬剤師会専務理事 荒巻善之助先生
     イ 改定内容
      福岡市薬剤師会社保委員
              入江理祐先生 藤田 彰先生 正岡民治先生
 A 福岡県薬剤師会主催
(1)新薬研修会(6月から毎月1回)
  薬事情報センタターワーキンググループで新規収載医薬品の中から選定し実施
  場 所 福岡県薬剤師会館
(2)第12回卒後教育研修会
  日 時 昭和60年7月14日(日)13時〜17時 出席者72名
  場 所 福岡県薬剤師会館
  題目 ア 頭痛
  講師   九州大学医学部神経内科 助教授 後藤幾生先生
     イ 呼吸器疾恵の病態生理と薬物療法
       九州大学医学部呼吸器科 教授 重松信昭先生
(3)第16回薬局薬剤師研修会
  日 時 昭和60年10月20日(日)13時〜17時
  場 所 福岡県薬剤師会館
  題目 ア 薬務行政の話題から
  講師   福岡県衛生部薬務課長 大庭久光先生
     イ どう変わる医薬分業
       福岡県薬剤師会会長 神谷武信先生
     ウ 保険薬局業務詳解
       福岡県薬剤師会理事 木村英樹先生
(4)第10回保険薬局セミナー
  日 時 昭和61年1月19日(日)13時 出席者202名
  場 所 福岡県薬剤師会館
  題目 ア 国会報告   講師   衆議院議員 沼川洋一先生
     イ 保険医療と薬剤
       日本薬剤師会理事 山田裕久先生
     ウ 保険薬局業務の適正化について
       厚生省保険局薬剤管理官 手島邦和先生
(5)第13回卒後教育研修会
  日 時 昭和61年3月9日(日)13時〜17時
  場 所 福岡県薬剤師会館
  題目 ア 膵臓疾患の病態生理と薬物療法
  講師   国立九州がんセンター臨床研究部長 安部宗顕先生
     イ 慢性関節リウマチの病態生理と薬物療法
       九州大学生体防御医学研究所附属病院臨床免疫学部門 教授 延永 正先生
(6)そ の 他
  @ 漢方研究会(4回)昭60、6.14、昭60.9.20、昭60.11.15、昭61.2.7
  A 第4回懇親納涼船大会
    日 時 昭和60年8月28日(水)参加者(大人172名、子供76名)
    場 所 博多湾一周
  B 第4回懇親ボーリング大会
    日 時 昭和61年1月15日(水)
        参加者57名
    場 所 博多スターレーン
        支部対抗  優償 東支部
        個人優償  蓮池調剤薬局 中野憲幸
  C ボランティア活動
    会員の寄金をもって、西日本新聞民生事業団の仲介により市内身障者等の福祉施設(37ケ所)に救急薬品100袋を寄贈した。

3.重点事業報告
  昭和60年度は会務の円滑化を図り、早急な情報処理をしつつ運営を行った。保険調剤業務の指導育成ならびに薬剤師職能推進のため地域ヘルス事業への積極的参加をおこない0.T.C薬の一部をも加えてのPRに努めた。
  又薬局・薬剤師について街頭広報活動も実施し、社会とのコミニティを試みた。一方研修事業は内容を薬局薬剤師対象に検討し新開発の薬物療法研修会を加え会員の資質向上を図った。
 (1)組織の充実
  @ 組  織
    日薬県薬方針に同調し、支部部会の連携強化が重要である。部会連絡協議会を二回開催し市薬方針と現況を報告し、又意見を吸収、協力体制を得た。
  A 広報、会報、業務連絡
    広報は4回発行し会務、事業等の概略を通報し会員の理解を図り、会報は2回発行 し、代議員総会並びに事業方針を報告、会員の出稿を得てそのソフト化をみた。又業 務連絡は随時直接会員宛若しくは支部部会を通じて敏速におこなった。
  B 薬事情報の提供
    ファクシミリ情報36件、レーダー6件、医薬品情報12件、保険薬局ニュース12件を送付し情報供給を実施した。
 (2)医薬分業の推進
 @ 医薬分業の現況
    老人保健法、社会保険法改正に伴う受診抑制が影響し、応需処方箋枚数の減少が年度当初より続いた。医療の合理化のもと厚生省、保険課の指導が強化され昭和57年の 両局長通達の施行が進められている。厚生省方針の分業路線は明確なものであり、分 業による国民への高度医療奉仕を理念とし地域分業を模策しているが未だ実効をみな い。今後保険薬局・薬剤師の自覚と信念そして協調が必要である。
 A 医師会歯科医師会との連携
   急患センターにおける調剤業務は医師会と協調し担当しているが分業の総括につい   ては市医師会と連携してゆく。又歯科医師会とは協定処方例集の改定が近く実施する   ので処方せん発行促進に対処してゆく方針である。
 B 地域分業
   分業推進特別委員会を設け、面分業の検討を行い保険薬局会員の面分業に対する考   えをアンケート等で調査し推進資料とし継続的に努力する。
 C 会営薬局問題
   会営薬局問題特別委員会を発足させ諸条件等検討中である。
 D 請求業務指導
   診療報酬改定に伴い、特に薬歴管理に関る問題につき研修会を行い指導の徹底を図 った。又従来よりの請求業務指導は提出日に個人指導、電話による訂正指導を行い万 全をつくした。
(3)0.T.Cの発展育成
 @ 地域健康事業への参加
   福岡市主催の第2回ふくおか市民健康づくりフェステバル、各区保健所主催の健康 展に0.T.C薬の一部を加えPRにつとめた。
   又市民よりアンケートをとり調査を行い資料に供した。
 A 市場の安定
   商組の協力を得て各支部に対策委員をおき、情報収集を速やかにし正常化安定に努 力した。
 B 健食問題に対応し、速やかに情報を送り正常な業務指導を行った。
(4)薬剤師職能に関する会務
 @ 福岡市薬剤師会試験センターの運用
   試験センターは学校薬剤師会に管理、運用を委託し本年度は福岡市と学校飲料水の   水質検査業務委託契約を行い幼稚園、小、中、高等学校218校の試験を実施した。又日薬試験も実施し試験技術の向上をみた。
 A 福岡市急患診療センターヘの協力
   会員120名が調剤業務を担当し地域医療に貢献した。
 B 各種委員会への参加
   国保運営協議会、老人保健連絡協議会、ふくおか市民健康づくりフェステバル実行 委員会に会長加名し、各区保健所運営協議会、健康展委員会に支部長他役員が参加し た。
 C 薬と健康の週間
   福薬連主催「薬と健康の週間」行事に会員多数出動し、これに加担した。又本会独 自で薬務課の協力を得て薬局・薬剤師職能並びに覚せい剤防止について広報活動を市 内8ケ所で実施した。
 D 麻薬・覚せい剤撲滅大会への参加
   福岡県主催事業の本大会に会員多数出席し天神地区でのパレードにも参加した。
 E 福岡地区薬業研修会
   薬業界の諸問題につき毎月10日、メー力−、卸、小売の各代表により研修が行われ ているが本会より理事を派遺している。

報告第2号 第53回(臨時)第54回(通常)福岡県薬剤師会代議員会出席報告

1.第53回臨時代議員会並びに総会
  日  時 昭和60年6月27日(木)午後1時30分
  場  所 福岡県薬剤師会館 福岡市博多区住吉2丁目20番15号
  代議員会(1)開会(2)会長演述(3)議事(議案第11号 昭和59年度歳人歳出決算認定の件、議案第2号 昭和59年度収益事業決算認定の件、議案第3号)4)閉会
      昭和59年度決算書(自昭和59.4.1〜昭和60.3.31)
      歳  入  一金、164、331、993円
      歳  出  一金、130、867、680円
      差引残高  一金、 33、464、313円
  総 会(1)開会(2)会長演述(3)臨時代議員会決定事項報告(4)閉会

2.第54回通常代議員会並びに総会

  日  時 昭和61年3月21日(金)午前11時〜午後6時
  場  所 福岡県薬剤師会館
  代議員会(1)開会(2)会長演述(3)来賓祝辞(4)議事(○報告第1号 昭和60年度会務並びに事業報告、第2号 日本薬剤師会第59回臨時・第60回通常代議員会報告、第3号 昭和60年度歳入歳出中間報告 ○議案第1号 昭和61年度事業計画決定の件、第2 号 昭和61年度会費決定の件、第3号 昭和61年度歳入歳出予算決定の件、第4号 借入金限度額決定の件 O役員及び日薬代議員選挙)(5)閉会
  総 会(1)開会(2)会長演述(3)第54回福岡県薬剤師会代議員会決定事項報告(4)表彰(5)閉会 引続き福岡県薬剤師連盟懇談会
 @ 第59回日薬代議員会報告
   日 時 昭和60年8月23日(金)午前10時〜午後4時30分
   場 所 東京都渋谷区薬学会館
   議 事 報告第1号 昭和59年度会務並びに事業報告びに事業報告
       報告第2号 昭和59年度収入支出決算報告
 A 第60回日薬通常代議員会報告
   日 時 昭和61年2月20日(木)午前10時〜21日(金)午後4時30分
   場 所 東京都渋谷区薬学会館         議  事 報告第1号 昭和60年度会務並びに事業中間報告
        議案第1号 昭和61年度事業計画案
        議案第2号 昭和61年度会費額に関する件
        議案第3号 昭和61年度収入支出予算案
        議案第4号 昭和61年度借入金最高限度額承認の件
        議案第5号 昭和62年度総会開催地に関する件
        議案第6号 役員改選の件
 B 昭和60年度福岡県薬剤師会歳入歳出中間報告(昭和61年1月31日現在決算額)
   歳入122、031、430円 歳出122、031、430円
 C 昭和61年度福岡県薬剤師会歳入歳出予算(自昭和61.4.1〜至昭和62.3.31)
   歳入118、726、000円 歳出118、726、000円
 D 昭和61年度福岡県薬剤師会借入金限度額
               50、000、000円

 〔質問の部〕

 ▲山口利英代議員(博多支部)
 1.青年薬剤師研修会を記録にとどめて欲しい。また、今後恒常的にやるのか。
 2.健康食品の件で、西田式について具体的につかんでいない。その後、福岡における実態と対応について。

 ▲堀江専務
   青年薬剤師会については、組織委員会の中に入れていた。名称は暫定的につけていたもので今後検討して参いりたい。
   西田式健康食品については3月は警察の調査関係にあった。4月は薬務課の調査となっている。日薬、県薬とも一部の薬剤師の判断の間違いによるものと考えている。薬剤師も被害者である。健食について3年前から色々言われていたのにいつまでも国が規制できない。国の落度ではないか。日薬は早く火を消さねばならないという状態にあった。健食については反面正しい形で薬剤師が販売していくよう努めねばならない。

 ▲冷川代議員(博多支部)
   薬剤師も被害者的であると云われたが、それくらいの判断がつかなくて薬剤師になれない。健康食品は医薬品でない。効能がないものを、それをうたって売るという西田式の指導を受け入れるとは、魅力を感じたからである。くさいものに蓋をすることは解決になってない。健康食品の良い物、悪い物とチエックすること、それはナンセンスである。薬剤師会でくすり、健康食品は薬局薬店で求めましようというのは間違いである。

 ▲堀江専務
    健康食品の社会での指導がある。会は売るなとは言えない。個人の判断である。国民の健康に関するものが現実に社会に流通していることを考えれば、薬以外は扱うべきではないという考えができるか。需用者は何んらかの効果を期待してくる。健康にプラスになる食品である。医療でいう効能効果と社会でいう効めとは異る。健康によいとは言える。使うべきか否かの議論は薬剤師としての議論はよいが会としては言えない。

 ▲小松真佐雄代議員(中央支部)
    専務が個人の考えと言われたが、私も個人の考えとしては扱うべきではないと思う。個人の意見を集約して大きいものになる。まぎらわしいものが横行している。最近は薬効をうたったとかいうものが、いまだにチラシが入っている。それに類するものを薬局が売っていれば、薬局が売っているからということで健康食品をのばなしになる。薬局はまじめにすれば薬品に限定して売っていくべきである。「健康食品又は医薬品は薬局薬店でかいましょう」そんなものがくれば捨ててしまう。健康食品のことまで薬剤師会でかくベきでないと思う。

 ▲議  長
    会として巌正な態度で指導することで了解してほしい。

 ▲冷川代議員     昨年の代議員会で博多区三名の連名で動議を出したが、執行部としては1年間検討するということであったが、回答がない。見解を説明して欲しい。

 ▲冨永会長
    定款改正の件で理事会で再三検討した。定款5番3項:支部に支部長1人、部会に部会長1人をおく。支部長は支部総会により選出、部会長は部会総会において選出する。次に、第22条2項:会長、副会長以外の理事の内、各支部より会員50名当り1名推せんにより選出し、他の理事は会長が指名する、というものであるが、前段は各支部で推せんしていただければ結構である。第22条については、会を運営していくうえで会長の意志をすなおに受け、事業を推進して行く方にお願いしなければならない。全体的に見わたせばそのようになっている。各支部の理事の方で右、左と違うような方はない。意見書にそった選考はしている。御了承願いまして、理事会でも現行で行くことになっている。次に細則の一部改正ですが、屋上屋をかさねる状況に感じているので現行通り、第3で役員選出の件ですが、主旨は定款に選挙とうたっているからと思うが、選挙にすれば弊害がある。会員の意志が通じ合った中で、選挙まで行うことが市薬としてよいか、過去の経験からして理論は理論として、実際には現行で行く。

 ▲冷川代議員
    定款をすぐに改正して欲しいと言っているのではない。審議して欲しいと云っている。定款に支部長1人、副支部長1人となっているが、副支部長については支部にまかせて欲しいという主旨である。支部の代表者を理事にする。そのことは結構でよい基礎である。はじめから選挙するなということは定款無視になる。

 ▲冨永会長
    理事の件はどの会長でもその気待でおやりになると思う。信ずるより外にない。ぴっしゃり規定すると困ることがある。観念的には四角のものは四角とし、少し凸のもの少し凹のものもある。50日前に告示することは新執行部で再検討してもらうこととし、私は必要でないと思う。

 ▲冷川代議員     告示だけはすべきである。候補者がなければ選考ということになる。要望として検討委員会を作って欲しい。

 ▲冨永会長
    引継事項とする。

 ▲本川代議員(西区)
    会営薬局問題について真剣に取り組んで欲しいと要望する。開局者は出動が月に1回程度である。調べたい時、習いたい時すぐ行けるように。また委員の選出についても調剤を主としている薬局、勤務薬剤師の意見を十分きいてやると成功するのではないか。 よその話ではないが、日大駿河台病院前の薬局、これがやっているのに、チェーン薬 局が進出して来て処方せんの奪い合いをやってみっともない状態になっている。青写真も出来ていないだろうけどおきかせねがいたい。

 ▲冨永会長
    昨年から地域分業をさけんで100万円の予算を組んだ。4月17日の西日本新聞に国立病院外来10%処方せん発行するよう厚生省が積極的にとり組んだ。ある病院では、院内と院外では個人負担が異なる関係で恵者がへっていく。院外処方は出ているが院内でもら っている。10%では意味がない。100%出してもらわねば会営薬局は出来ない。年度末 に浮かんで来たので、十分なまとまりがない。基本線ふまえてやって行きたい。

 ▲議  長
    採決をとる
     挙手多数 原案通り報告 承認

議案第1号 昭和60年度歳入歳出決算認定の件

         昭和60年度福岡市薬剤師会歳入歳出決算書
           自 昭和60年4月1日
           至 昭和61年3月31日

1.収支計算の部
 〔歳入の部〕           昭和60年度 昭和60年度
   款   項          予 算 額 決 算 額
第1款 会   費         47,074,000 46,893,700
 第1項 会   費        45,609,000 44,914,700
 第2項 入 会 金         1,465,000  1,979,000
第2款 保険薬局会費        26,250,000 26,365,528
 第1項 保険調剤特別会費(市)   21,000,000 21,330,626
 第2項 保険調剤特別会費(県)    5,250,000  5,034,902
第3款 雑 収 入           400,000   997,101
 第1項 雑 収 入          400,000   997,101
第4款 繰 入 金          6,940,000  6,780,000
 第1項 福岡市よりの事業補助金   3,500,000  3,500,000
 第2項 福岡市よりの事業未収金   1,300,000  1,100,000
 第3項 水質検査受託費       2,140,000  2,180,000
第5款 県薬よりの補助金       1,833,000  1,833,000
 第1項 県薬よりの補助金       450.000   450,000
 第2項 支部活動費         1,383,000  1,383,000
第6款 繰 越 会          5,225,194  5,225,194
 第1項 前年度よりの繰越現金     298,656   298,656
 第2項 前年度よりの銀行預金    4,926,538  4,926,538
  収入合計(A)           87,722,194 88,094,523

 〔歳出の部〕           昭和60年度 昭和60年度
   款   項          予 算 額 決 算 額
第1款 事 務 費         19,120,000 18,808,153
 第1項 費用弁償           600,000   600,000
 第2項 給   料         8,900,000  8,875,187
 第3項 職員諸給与          170,000   140,000
 第4項 旅費交通費          400.000   367,160
 第5項 交 際 費          700,000   639,300
 第6項 会長渉外費          150,000   96,860
 第7項 通 信 費         1,000,000   847,640
 第8項 器具備品費          100,000   229,900
 第9項 消耗品費           800,000   627,068
 第10項 福利厚生費          900,000   897,631
 第11項 水道光熱費         1,500,000  1,234,078
 第12項 公租公課          2,000,000  1,865,190
 第13項 事務諸雑費          400,000   372,939
 第14項 会館維持費         1,500,000  2,015,200
第2款 会 議 費          3,000,000  3,190,857
 第1項 代議員会費          400,000   326,205
 第2項 総会費            400,000   538.282
 第3項 役員会費          1,700,000  1,724,710
 第4項 諸会議費           500,000   601,660
第3款 事 業 費          9,868,800  9,181,993
 第1項 総務部費           200,000   130,583
 第2項 組織部費          1,000,000   823,749
 第3項 学術部費           600,000   539,447
 第4項 事業部費          1,500,000  1,476,609
 第5項 広報部費          1,000,000   781,065
 第6項 宣伝費            50,000   50,000
 第7項 印刷費             250,000   196,500
 第8項 補助費            200,000   200,000
 第9項 支部活動費         1,268,000  1,132,000
 第10項 薬業経済対策費        500,000   500,000
 第11項 職能対策費          150,000   140,000
 第12項 清水文庫費          100,000   15,000
 第13項 事業諸雑費          50,000      0
 第14項 試験センタ−費       1,000,000  1,263,140
 第15項 学薬対策費          300,000   300,000
 第16項 部会活動費         1,700,000  1,633,900
第4款 分業推進費          6,300,000  5,491,537
 第1項 推進事務費         4,500,000  4,590,410
 第2項 三師会対策費        1,000、000   196,447
 第3項 分業推進事業費        800,000   704,680
第5款 負 担 金         29,139,000 29,216,902
 第1項 県薬負担金        19,363,000 19,363,000
 第2項 調剤基本料         5,250,000  5,034,902
 第3  負担金
 第3項 その他の負担金       3,976,000  4,029,000
 第4項 県薬入会金          550,000   790,000
第6款 積 立 金           430,000   430,000
 第1項 職員退職積立金        430,000   430,000
第7款 借入金返済金        14,130,000 14,028,280
 第1項 借人金返済金       10,800,000 10,800,000
 第2項 借入金利息         3,330,000  3,228,280
第8款 雑   費           500,000  1,711,930
第91項 雑   費          500,000  1,711,930
第9款 予 備 費          5,235,194      0
 第1項 予 備 費         5,235,194      0
  支出合計(B)           87,722,194 82,059,652
 次期繰越収支差額        − 6,034,871
  (C)=(A)一(B)
  合    針          87,722,194 88,094,523

2.正昧財産増減計算の部
 (1) 増加の部
     勘 定 科 目
     款      項       決算額
  資産増加額             1,040,965
         器具備品増加額     525,000
         退職積立預金増加額   515,965
  負債減少額             10,800,000
         借人金返済額     10,800,000
  前期繰越増減差額          50,240,040
         前期繰越増減差額   50,240,040
   増加額合計(D)          62,081,005
 (2)減少の部
     勘 定 科 目
     款      項       決算額
  資産減少額             3,961,384
         器具備品減少額     134,105
         建物減価償却額    2,917,053
         設備減価償却額      88,690
         構築物減価償却額     32,213
         器具備品減価償却額   789,323
  負債増加額              515,965
         退職積立金増加額    515,965
   減少額合計(E)           4,477,349
   次期繰越増減差額(F)=(D)-(E)   57,603,656
   剰  余  金  合  計    63,638,527
    [(C)次期繰越収支差額+(F)]
   次  期  繰  越  額

    貸  借  対  照  表
     昭和61年3月31日現在
〔資 産 の 部〕
I 流 動 資 産           6,034,871
 1.現 金 預 金           6,034,871
   現    金             11,899
   当座預金               24,617
   普通預金             1,498,355
   定期預金             4,500,000
11 固 定 資 産          138,442,880
 2.有形固定資産           135,582,513
   土   地            51,529,765
   建   物            80,427,337
   取得価額             98,405,810
    減価償却          △ 17,978,473
    累計額
   設   備             535,889
    取得価額            1,273,000
    減価償却           △ 737,1111
    累計額
   構 築 物             471,124
    取得価額             685,000
    減価償却           △ 213,876
    累計額
   器具設品             2,618,398
    取得価額            7,433,250
    減価償却          △ 4,814,852
    累計額
 2.その他の固定資産          2,860,367
   電話加入権             151,986
   職員退職積立           2,708,381
   預   金
 資 産 合 計           144,477,751
 〔負 債 の 部〕
V 固 定 負 債           43,308,381
 1.長期借入金             40,600,000
 2.職員退職積立金           2,708,381
   負債合計             43,308,381
 〔正味財産の部〕
IV 基  本  金           37,530,843
 1.基  本  金           37,530,843
V  乗  余  金           63,638,527
 1.次期繰越収支差額          6,034,871
 2.次期繰越増減差額          57,603,656
   正味財産合計          101,169,370
   負債及び正味財産合計      144,477,751

    財   産   目   録
      昭和61年3月31日現在
 〔資 産 の 部〕
I 流 動 資 産           6,034,871
 1.現 金 預 金           6,034,871
   現    金             11,899
   当座預金               24,617
   普通預金             1,498,355
   定期預金             4,500,000
U 固 定 資 産          138,582,513
 1.有形固定資産           135,582,513
   土    地           51,529,765
   建    物          80,427,33737
   設    備            535,889
   構 築 物             471,124
   器具僧品             2,618,398
 2.その他の固定資産          2,860,367
   電話加入権             151,986
   職員退職積立           2,708,381
   預    金
    資 産 合 計        144,477,751
 〔負 債 の 部〕
V 固 定 負 債           43,308,381
 1.長期借入金             40,600,000
 2.職員退職積立金           2,708,381
    負 債 合 計         43,308,381
    差引正味財産         101,169,370

議案第2号 昭和61年度事業計画決定の件

      昭和61年度事業計画(案)
 医療法の改正に伴う薬剤師の医療参加を機に、地域医療計画の策定方針に基き資質の向上のための事業運営を行う。保険調剤、O.T.C共に酷しい環境にあるので薬剤師職能の社会的基盤確立のため研修事業他諸施策を推進する。
1.組織の強化
  (1) 支部・部会組織の積極的支援
 (2)会報・公報・業務連絡の充実
 (3)会員相互の親睦融和
 (4)会員名簿の作成
 (5)非会員薬剤師対策
2.医薬分業の促進
 (1)医師会・歯科医師会との連携
 (2)面分業の受皿づくり
 (3)保険制度の変化に伴う対応
 (4)保険業務の通報と研修
 (5)請求業務の適正指導
3.薬局業務の確立
  (1) ホーム薬局の研修と育成
  (2)医薬品の適正な流通と供給
 (3)薬局製剤及び指定薬品の活用
 (4)薬局の整備
4.薬剤師職能の推進
  (1) 薬事情報の供給
  (2) 研修事業の促進
 (3)試験センターの維持運用
 (4)地域健康教育指針の策定
5.地域医療への協力
  (1) 市立急患診療センターヘの協力
 (2)公的委員会協議会への加担
 (3)健康事業への参加
 (4)薬と健康の週間行事の拡大
 (5)学校保健活動の推進
 (6)公衆衛生薬害防止運動への参加
6.会館の維持と運用
  (1) 会館保全と有効な活用
 (2)事務の効率化と整備

 〔質問の部〕

 ▲冨永雄造代議員(博多支部)
 組織の強化に関連して要望する。最近の家庭に1個〜3個持ち込まれる配置薬の問題、ペーパー商法による西田の問題、医薬品が雑貨や化粧品で小さくなっている現状、OTCの現状は浮揚、再生は形になっていない。県薬の代議員会でも積極的に取り組む姿勢がみられなかった。
 今回医療法の改正で生涯研修や地域医療計画が押し進められると思う。また、従来からのヘルス事業、薬事情報センターの充実も進展すると思うが、現在の沈下したOTC薬局の経済環境ではOTC活動に連動し難い状況にある。早急に改善して欲しい。
 OTC委員会を設立してOTC薬局が自らOTCに取り組む体制を確立して欲しい。 新執行部に要請する。

 ▲冷川代議員
 試験センターの維持運用について、現在の試験センターは学薬に委託し運営されている。既に5年経過している。脱皮をはかるべきだ。北九州試験センターは厚生省の認可をとっているが、福岡市のセンターはとっていない。公的な機能に影響がある。薬局製造を活用するには試験センターはかかせない。
 漢方研究会、社保委員会から離れるようきまったときいている。はっきりした対応を教えて欲しい。

 ▲冨永会長
 試験センターの件ですが、つくった時点の目的は一般医薬品の検査を目的としたと記憶している。会館たてる条件として必要であるとなっていた。そのセンターは日薬の指導で試験室を廃止するということであった。ところが実現されていない。性格もあいまいになっている。
 先日の県薬代議員会では再度日薬でも取り上げられたときいて当初の目的の試験センターになるのではないかときいている。厚生省の承認を受けたセンターは専任の職員をおかねばならない。その費用は我々で払わなければならない。北九州市では小中学校の水質検査以外に工場があるので、そこから取っている。福岡でできるか凝問がある。

 ▲堀江専務
 県薬会長から政治連盟を作ってはとの示唆をいただいている。県薬から交付される金の処現が難しいので、新執行部でできると思う。
 漢方研突会は60年度は社保委員会に所属するものとして経過させて、61年度は前向きに検討したい。

 ▲冷川代議員
 45万円県薬から補助金が来ているが、今の状況では来年度は危惧するので要望する。

 ▲石井雅明代議員
 県薬の名簿が送って来た。市薬として別に名簿を作るのか。無駄なものは省いてもらいたい。

 ▲堀江専務
 字が小さくてわかりにくいという声もあり、また、定款を入れて欲しいという要望もある。新執行部で検討させて戴きたい。費用は20万以内と思う。

 ▲本川代議員
 分業推進費630万に決算では549万、三師会対策費100万に20万だけ、日薬、県薬からの分推月間だけ。通知、ポスターがどっさり来る。折角の金があまりなさけない。
 各支部で医師会との懇談会、ソフトボール大会、ゴルフ会等立消となった。
 分業対策にはいくらでも出すとの話しがあったが、要望してもOKがでない。
 二人以上での医師会対策にはスムースに決裁して出して欲しい。

 ▲冨永会長
 おっしやる通りです。皆んなの熱意がたりなくてこのようになった。個人単位でなく部会でやって欲しい。協力をお願いする。

議案第3号 昭和61年度福岡市薬剤師会会費決定の件(案)

1.昭和61年度の会費は、次のとおりとする
 A会員(薬局・一般販売業者・薬種商販売業者)
       会費年額   80、500円
 B会員(勤務・その他)        会費年額   30、000円
 C会員(A会員と同居する家族である薬剤師)
       会費年額 8、000円
2.昭和61年度の新入会者の入会金は、次のとおりとする。
 A 会  員 140、000円
        (県薬50、000円、市薬90、000円)
 B 会  員 13、000円
        (県薬10、000円、市薬3、000円)
 C 会  員     0

譜案第4号 昭和61年度歳入歳出予算決定の件

  昭和61年度 福岡市薬剤師会歳入歳出予算(案)
      白 昭和61年4月1日
      至 昭和62年3月31日

 〔歳入の部〕        昭和60年度 昭和61年度
  款   項        予 算 額 予算額(案)
第1款 会   費       47、074、000 48、412、500
 第1項 会   費      45、609、000 46、882、500
 第2項 入 会 金      1、465、000  1、530、000
第2款 保険薬局会費      26、250、000 22、050、000
 第1項 保険調剤特      21、000、000 19、600、000
     別会費(市)
 第2項 保険調剤特      5、250、000  2、450、000
     別会費(県)
第3款 雑 収 人        400、000   400、000
 第1項 雑 収 入       400、000   400、000
第4款 繰 越 金       6、940、000  6、980、000
 第1項 福岡市よりの事業補助金3、500、000  3、500、000
 第2項 福岡市よりの事業未収金1、300、000  1、300、000
 第3項 水質検査受託費    2、140、000  2、180、000
第5款 県薬よりの       1、833、000  1、831、500
    補助金
 第1項 県薬よりの 補助金   450、000   50、000
 第2項 支部活動費       1,383,000  1,381,500
第6款 繰 越 金       5,225,194  6,034,871
 第1項 前年度よりの繰越現金  298,656   11,899
 第2項 前年度よりの銀行預金 4,926,538  6,022,972
   合   計        87,722,194 85,708,871

 〔歳出の部〕        昭和60年度 昭和61年度
  款   項        予 算 額 予算額(案)
第1款 事 務 費       19,120,000 20,570,000
 第1項 費用弁償        600,000  1,000,000
 第2項 給  料       8,900,000  9,300,000
 第3項 職員諸給与       170,000   170,000
 第4項 旅費交通費       400,O00   400,000
 第5項 交 際 費      70,700,000   800,000
 第6項 会長渉外費       150,000   200,000
 第7項 通 信 費      1,000,000  1,000,000
 第8項 器具備品費       100,000   100,000
 第9項 消耗品費        800,000   700,000
 第10項 福利厚生費       900,000  1,000,000
 第11項 水道光熱費      1,500,000  1,500,000
 第12項 公租公課       2,000,000  2,000,000
 第13項 事務諸雑費       400,000   400,000
 第14項 会館維持費      1,500,000  2,000,000
第2款 会 議 費       3,000,000  3,000,000
 第1項 代議員会費       400,000   400,000
 第2項 総 会 費       400,000   600,000
 第3項 役員会費       1,700,000  1,700,000
 第4項 諸会議費        500,000   500,000
第3款 事 業 費       9,868,000 10,110,000
 第1項 総務部費        200,000   200,000
 第2項 組織部費       1,000,000  1,200,000
 第3項 学術部費        600,000   600,000
 第4項 事業部費       1,500,000  1,700,000
 第5項 広報部費       1,000,000  1,200,000
 第6項 宣 伝 費        50,000   50,000
 第7項 印 刷 費       250,000   150,000
 第8項 補 助 費       200,000   200,000
 第9項 支部活動費      1,268,000   960,000
 第10項 薬業経済対策費     500,000  5,000,000
 第11項 職能対策費       150,000   150,000
 第12項 清水文庫費       100,000   50,000
 第13項 事業諸雑費        50,000   50,000
 第14項 試験センター費    1,000,000  1,100,000
 第15項 学薬対策費       300,000   300,000
 第16項 部会活勤費      1,700,000  1,700,000
第4款 分業推進費       6,300,000  6,000,000
 第1項 推進事務費      4,500,000  4,500,000
 第2項 三師会対策費     1,000,000  1,000,000
 第3項 分業推進事業費     800,000   500,000
第5款 負 担 金       29,139,000 27,764,000
 第1項 県薬負担金      19,363,000 19,357,000
 第2項 調剤基本料負担金   5,250,000  2,450,000
 第3項 その他の負担金    3,976,000  5,407,000
 第4項 県薬入会金       550,000   550,000
第6款 積 立 金        430,000  1,500,000
 第1項 職員退職積立金     430,000   500,000
 第2項 会館維持積立金        0  1,000,000
第7款
 第1項 借入金返済金     14,130,000 13,250,000
 第1項 借 入 金      10,800,000 10,800,000
 第1項 返 済 金
 第2項 借入金利息      3,330,000  2,450,000
第8款 雑   費        500,000   500,000
 第1項 雑   費       500,000   500,000
第9款 予 備 費       5,235,194  2,814,871
 第1項 予 備 費      5,235,194  2,814,871
   合   計        87,722,194 85,708,871

 〔質問の部〕

 ▲冷川代議員
 新役員のため予算をとった反面,支部組織が充実されたからといって支部長手当をなくした。おかしいと思う。仕事は大変,支部費から出すことは出来ない。会費が増額され,あつめたくないというのが心境である。なっとく出来ない。
 次に、前年度、前々年度と見て全く実績のない予算があるのに同じように組まれている。目標があっても実績がなければ変化さすのが当然である。保険調剤会費で枚数がへるということであるが一方入会がふえる。現状維持ですべきである。薬歴簿は市薬で2円で販売されている。理事会でも決定されていないのに徴集されているのはおかしい。理事会を開くいとまがないのでは、代議員会の承認を得て実行してもらいたい。取る必要の有無、2円が適当かきめて欲しい。

 ▲本川代議員
 薬歴簿のことで県薬としては、調剤基本料分の2円を1円としたので予算がない。支部で考えて欲しいということであった。レセプト用紙、その他保険調剤に必要な用紙は、保険調剤特別費を収めているから会員はもらう権利がある。これは常時いる。薬歴簿は患者1人につき1件1枚で最初の受付時点でとっておれば書き加えて行けばよい。僅かな量でよい。レセプトは保険課の様式が変ればすぐ新様式となり無駄が出る。こんなことがな いので薬歴簿は無料にしてよい。
 非会員が29人となっている。レセプト用紙をどのようにして人手しているか。非会員の分まで流用していないか。非会員はどんな形態の人か。

 ▲冨永会長
 支部長をおく時点では支部の強化ということで手当を出していた。本年、役員は無給。理事会に出席した場合、旅費、日当を出すだけで手当がない。
 薬歴簿について云われることはわかるが、年度末に出て4月1日から実施された。県では3円ということであったので2円とした。社保委員会とも話し合っている。当座2円で行くことになった。どれくらいでるかわからない。
 非会員の29人ですが、申請書をもらう段階では入会するというが、許可後は入会しない。強制することはできない。29人中には廃業している方もあり不明である。
 レセプトは非会員には充分チエックして渡している。

 ▲冷川代議員
 わからないのであれば無料配付して実績を把握してきめるべきだ。代議員会は議決機関である。決議に従って徴収すべきである。

 ▲冨永会長
 急な事件で、社保委員長と決定した。当分2円で行く。価格を代議員会でというが予算との関係もある。

 ▲冷川代議員
 執行されているのであるから代議員会で決議すべきだ。上程してやってもらいたい。

 ▲冨永会長
 無料にすると予算の面で逼迫することもあろうかと思いますが、それを勘案して2円にするか、無料にするかきめていただきましょう。

 ▲議  長
 薬歴簿について2円の負桓か、無料か決をとります。
 無料でよいという方、挙手して下さい 9名
 2円負担でよろしいという方     5名
 (過半数に達していない)
代議員37名の方、はっきりと意志表示して下さい。

 ▲冨永会長
 唯れでもただがすいている。2円のことて……。手をあげてない方、なんのために来ているのですか。はっきりして下さい。

 ▲柴田伊津郎議員(博多)
 代議員会は薬歴簿のねだんまで決めるべきですか。理事会にまかせてよいではないか。そんなものをいちいち議決すべき機関ですか。

 ▲冷川代議員
 理事会を開いていないことが問題です。きめてないのに執行している。白紙で行くべきです。2円の大きい、小さいを云っているのではない。一般薬局の方も考えてもらいたい。会費、特別会費をとっているのにまたとる三重取りではないか。

 ▲冨永会長  県薬でも2〜3円は理事会を通っていない。緊急であったから。理事会を通らなかったからと云われるが、本当は無料にしたい。が、1〜2月経過後は予備費もあるから無料にしてもよい。了解して欲しい。

 ▲冷川代議員
 だから緊急で理事会を開かなかったので、代議員会が開かれているのではかってはと云っている。

 ▲議  長
 この提案に対しては一応廃案とし新しい執行部で慎重に検討して頂きたい。今は緊急なものと会長も云われているので暫定的価格として、その辺で御丁承頂きたい。

 ▲小松代議員
 会の運営については、会長の専決事項、独断でしなければならないこともある。その辺で丁解して頂きたい。

 ▲柴田代議員
 手を上げなかったのは、代議員会できめるべきではないから手を上げなかった。今の段階では2円とってやってみるべきだ。

 ▲議  長
 それでは、暫定的に今のままで行き、事後、どのような数字がでるかで、2円とするか、廃止するか、執行部で早急にきめていただくことで打切ります。

 ▲深江暉夫代議員
 会長から支部長手当をきめた時の状況の話があったのですが、支部長5名としても30万円、30万円ぐらい何んとか捻出する方法はないのか。仕事をもって努力していただいている。残しておくベきだと思う。

 ▲式町常務
 会館建設以来緊縮でケチケチムードでやって来た。そのような意見を出して頂くのはありがたいが、会館建設の終了までそのような基本姿勢で行こうということである。皆んなの意見であれば予備費から出してもよいが基本的にはそうである。

 ▲冨永会長
 会計常務としての心情を述べられたが、今後地域分業等支部長が中心としてやって頂かねばならないが主旨はそうである。支部長が大変なこともわかっているが、予備費から廻すことも少しまって、一応このまま予算を通していただきたいと思う。さきほどの2円もそうであるが御了解をお願いする。

 ▲国武副会長
 犠牲的精神をもってやらねばならない。最近心と物が離れている。私も20〜30年にもなるが報酬を求めたことがない。犠牲になってやるべき時代だ。

議案第5号 借入金限度額決定の件

 昭和61年度福岡市薬剤師会の借人金限度額は次の通りとする。
   一、金10,000,000円

議案第6号 市薬剤師会細則改正の件

 社団法人福岡市薬剤師会細則の一部を次のように改正する。
1.第4条の表中「休日急患委員会」を「急患委員会」に、「休日急患診療業務」を「急患診療事務」に改める。
2.第6条を次のように改める。
  第6条 定款第5条に規定する支部並びに部会は原則として行政区および校区別とする。
  @ 支部の名称、区域は当分の間次のとおりとする。
   支部名    区    名
   東 支部  東     区
   博多支部  博  多  区
   中央支部  中  央  区
   西 支部  早良区、城南区、西区
   南 支部  南     区
  A 部会の名称は次のとおりとし、区域については支部において別に定める。
   区名     部  会  名
   東 区 和白部会、香椎部会、名島部会、
       箱崎部会、馬出部会
   博多区 千代・吉塚部会、月隈部会、博多
       東部会、博多西部会、博多南部会
       浜部会、住吉部会、板付部会、雑
       餉部会
   中央区 春吉部会、大名部会、天神部会、
       警固部会、簀子当仁部会、六本松
       部会、平尾部会
   早良区 別府部会、友泉部会、西新部会、
   城南区 七隈部会、原部会、姪浜部会、壱
   西 区 壱岐部会、西部会
   南 区 長住部会、高宮部会、野間部会、
       大橋部会、井尻部会
 附  則
 この細則は昭和61年4月26日から施行する。

 ▲議  長
 議案第5号 借入金限度額決定の件  承 認
 議案第6号 市薬剤師会細則改正の件 承 認

 選  挙 任期満了による役員選挙

 ▲議  長
 立候補者のないことを確認のうえ、役員選挙の方法について意見をきく。
※選考委員会で候補者を推せんし代議員会の承認を得て決定することに決定。
 ●選考委員の選出
 東支部  柴田伊津郎
 中央支部 小松真佐雄、三津家正友
 南支部  木村 英樹
 博多支部 石井 雅明、山口 利英
 西支部  深江 暉夫、南島 敏彦
 ●役員決定
 会 長  古賀 隆
 副会長  堀江 秀雄、栗田 邦彦、清水水一郎
 監 事  日高 賢志、小松真佐雄

 ●古賀新会長挨拶
 役員経験も浅い、人間的にも未熟、識見手腕とるところのない男、果して大役を果たせるか自信もない。また、先程来の代議員会の審議を聞いて、新執行部に引継ぐ、託すという色々の要望もある。それを思うと決責の前に荷が重い。
 しかし、会員の気待で選出された以上は粉骨砕身、誠実をつくしてやるだけのことはやろうという決意です。しかしながら会員の御支援がないと何一つ出来ないわけである。三人に暖かい御支援をお願いする。
 決意を表明して御挨拶とする。

 ▲冨永副会長 閉会のあいさつ
  終了 午後6時
  昭和61年4月26日
   議   長  竹 尾 啓 二
   副 議 長  豊 福 和 登
   議事録署名人 野 田 靖 夫
     〃    石 井 雅 明


 第42回社団法人 福岡市薬剤師会総会

1.総会の種類 第42回総会
2.開催期日  昭和61年4月26日(土)
        午後5時30分
3.開催場所  福岡市中央区今泉1丁目1番1
        号 福岡市薬剤師会研修室
4.出席者総数 67名
5.会議の模様 司会 堀江秀男
        会長 冨永泰資演述
●第14回福岡市薬剤師会通常代議員会決定事項報告
●部会表彰   1位 友泉部会 2位 浜部会
        3位 千代・吉塚部会
        4位 馬出部会
        5位 姪浜・壱岐・西部会
●高齢者表彰  若挟半吉、高倉 等、岸田清輝、
        松村定雄、徳永与一郎、菊地正
        義、馬場勘二
●還暦会員祝彰 山崎一馬、藤野義彦、野口定子、
        本川 栄、山口寛之、徳田 栄、
        中島 修、武石喜重朗、村山直子、
        稲葉時子、岩橋 孝、笹野正行
●閉会あいさつ 以上で第42回通常総会を終了
        午後6時20分
        昭和61年4月26日


 第31回福岡市学校薬剤師会定時総会

日  時 昭和61年4月19日(土)午後2時
会  場 福岡市中央区今泉1丁目1−1
     福岡市薬剤師会研修室
開会挨拶 井原俊一理事
会長挨拶 獺越 寿会長
来賓挨拶 冨永市薬会長、橋本県学薬会長、
     牛島市教育委員会教育部長、久保田市議会議員

議  事

1.報告第1号
  昭和60年度会務並びに事業報告(坪根副会長)
  (1) 会議 総会1回、理事監事会6回
  (2) 調査測定のための消耗品受領
     市教委より計 987,300
  (3)昭和60年度調査測定機器借用 15件
  (4)会報 7回
  (5)事業報告
   ○日薬学総会(東京、獺越)
   ○第36回十一大都市学校保健協議会
     (京都, 獺越、坪恨、藤原)
   ○全国学薬講修会(山口、理事他10名)
   ○第35回九州学校保健研究大会(武雄,獺越)
   〇学校環境衛生研究協議会
     (長野, 中野、三津家)
   ○日薬学術大会(盛岡、野口)
   〇九州山口薬学大会
   (嬉野, 獺越、野田、小松、野口、竹尾(啓))
   〇第35回全国学校薬剤師大会
     (長崎, 獺越、坪根、藤原、木原)
   ○第35回全国学校保健研突大会( 同上 )
   ○福岡市学校保健大会
     (中央市民七ンター、会員多数)
   ○各区別による研修会
   〇給食センター環境調査 3回
   ○県学薬福岡ブロック高校プール水質検査
    18校 2回
   ○教職員ブール管理研修会
   ○開放プール指導員講習会
   ○プール水消毒剤のテスト
    節水下におけるイソシアヌール酸製剤の評価
   ○市立学校飲料水水質検査 216校
   ○60年度全国統一事業(保健・安全に関する     活動と学校薬剤師の執務)
   ○60年度県下統一事業(机と椅子の管理)
  ○日薬よりの医薬品全国統一試験
    メチルドパアスピリン製剤の含有量定量
     (UV・GC)

2.議案第1号
 昭和60年度決算認定の件(三津家理事)
  監査報告 中野 佐監事

3.議案第2号
 昭和61年度事業計画決定の件(藤原副会長)
 (1)学薬資質の向上
 (2)関係諸団体との協調
  (3) 検査センターの充実に努力

4.議案第3号
 昭和61年度予算及び会費決定の件(三津家理事)
5.議案第4号 会則変更に関する件(坪根副会長)

6.議案第5号 役員改選
 選考委員により次の通り決定
  会 長 獺越 寿
  副会長 坪根百彦、藤原良春
  監 事 中野 佐、野口美智子
                    以 上


▲会務日誌▲

3月8日 石田県医師会長叙勲祝賀会
      冨永会長出席
  9日 県・卒後教育研修会
  11日 県・新薬研修会
  13日 県薬代議員会予備会議
  14日 会営薬局問題検討会
  17日 学術委員会
  19日 老人保険協議会
  21日 県薬代議員会
  24日 社保委員会、三役会、常務理事会
  〃  理事会
  27日 調剤報酬改定説明会
      (東区、南区、博多区)
  28日 調剤報酬改定説明会(西区、中央区)
  29日 事務職員研修会
4月4日 会営薬局打合会
  〃  社保委員会
  7日 監  査
  11日 顧問会
  15日 県・新薬研修会
  16日 学術委員会
  19日 学薬理事会、総会
  21日 会営薬局の件で国立中央病院訪問
      (会長、専務)
  22日 薬物療法研究会
  23日 福田幸弘出版記念会
  24日 理事会
  25日 計量普及協会理事会
  26日 第14回通常代議員会・第42回総会
  28日 61年度第1回三役会
5月6日 社保委員会
  7日 61年度第2回三役会
  〃  三役による関係先挨拶廻り
     市医師会、市歯科医師会、九宏薬品、
     進藤市長、久保田市議、市民生局、市
     衛生局、市教育委員会、県薬務課、県
     保険課、西日本新聞社
  〃  業務引き継ぎ(会長他)
  〃  休患委員会
  10日 西支部総会(会長)
  12日 福岡市計量普及協会定期総会(会長)
  13日 新薬研修会
  18日 61年度第3回三役会
  〃  第164回理事・監事会
  22日 会営薬局問題特別委員
     国立中央病院訪問(古賀、栗田、清水)
  24日 博多支部総会(会長)
  〃  中央支部総会(会長)
  27日 第1回会営薬局問題特別委員会
  〃  南支部総会(会長、専務)
6月2日 組織担当委員会
  3日 会営薬局問題特別委員
     九州地方医務局訪問(冨永、清水)
  4日 社保委員会
  4日 学術委員会
     歯科処方例集について歯科医師会との検討会
  〃  九大病院薬剤部長堀岡正義先生
     日本薬学会教育賞受賞祝賀会(会長)
  6日 三師会(歯科医師会担当) 於仲柳
  7日 61年度第1回常務理事会
  〃  61年度第1回部会連絡協議会
  10日 急患委員会
  12日 ふくおか市民健康づくりフエステイバル
     衛生局保険課との打合わせ(専務)
  〃  福田後援会打合せ会(専務)
  〃  自民党各種代表者懇談会(会長)
  13日 衆議院推せん候補者に推せん状持参
      (会長、事務長)
  17日 新薬研修会(県薬主催)
  18日 参議員推せん候補事務所訪問
      (古賀、堀江、藤原)
  〃  組織委員会
  〃  薬局委員会
  19日 福岡市老人保健連絡協議会(会長)
  〃  福岡市戦没者合同追悼式(堀江)
  19日 薬と健康の週間小委員会(専務)
  20日 61年度試験センター連絡協議会
      (於京都,会長)
  〃  学術委員会
  21日 第55回県薬臨時代議員会
  〃  衆議員推せん候補事務所訪問
      (古賀、堀江、清水、藤原)
  24日 第165回理事・監事会
  〃  市歯科医師会訪問(関口恵造氏)
      (古賀、堀江、滑水、藤原)
  26日 学術研修会 出席者109名 於市薬
  〃  今井厚生大臣を囲む会
      (古賀、堀江、清水)
  27日 鈴水法務大臣を囲む会(専務)   28日 選挙事務所訪問(古賀、清水、藤原)
7月4日 社保委員会
  〃  選挙事務所訪問(会長他多数)
  5日 勤務部会総会(会長)
  7日 衆参議員当選祝いで各事務所訪問
      (堀江、清水、藤原、二宮事務長)
  12日 薬局薬剤師研修会(県薬主催)
  15日 新薬研修会(県薬主催)


 ■表彰おめでとうございます。

 去る3月21日福岡県薬剤師会代議員会に於いて、次の方が福岡県薬剤師会長表 彰を受けられました。
   古 賀   隆
   高 倉   博
   成 沢 哲 夫
   礒 田 正 之
   藤 原 良 春

 3月29日福岡県薬剤師会職員研修会に於いて、永年勤務表彰
   肥 高   豊


   海水浴風景

 船越岬ラウペンコロニー(糸島郡志摩町)
   8月10日 約100名

海水浴

海水浴

海水浴



《役 員 名 簿》
         
職 名 氏   名 薬局名 業務担当 勤 務 地 住 所
会 長 古 賀   隆 古   賀   中央区草香江1-2-15
副会長 堀 江 秀 男 薬局ハルズミ 事 業 博多区元町1-1-12
栗 田 邦 彦 シンコー調剤 組 織 城南区別府4-14-5
清 水 水一郎 恵 愛 団 学 術 博多区千代4-14-5
専務理事 藤 原 良 春 フジワラ 会務全般 西区姪ノ浜4-10-18
常務理事 三津家 正 友 大   濠 会 計 中央区鳥飼1−1−30
高 倉   博 長   住 組 織 南区長住5−16-10
松 枝 茂 雄 松   松 薬 局 中央区大手門1−9−30
宮 崎 和 人 サ ツ マ 社 保 城南区樋井川3-6-1
成 沢 哲 夫 なりさわ 急 患 南区若久5-5-1
      国武ビル101号
坪 根 百 彦 坪   根 学 薬 博多区博多駅前4-23-4
長谷川 宏 明 済生会病院 薬局 学 術 中央区天神1-3-46
   済生会福岡総合病院
理  事 高 杉 正 典 高杉調剤 組 織 博多区博多駅前3-17-10
       せいわビル
大久保 傑 住 菊   水 薬 局 南区柳瀬1-33-10
ダイキョウショッビングセンター
占 部 吉 幸 野方セントラル 社 保 西区野方49-5
正 岡 民 次 まさおか 社 保 東区香住ケ丘2-16-41
藤 下   修 九大病院 薬剤科 学 術 東区馬出3-1-1
        九大病院
戸 田 昭 洋 上人橋 若久店 商 組 南区若久団地1−1
城 戸 嘉寿子 第一薬大 女子薬 南区王川町22− 1 第一薬大
         
監  事 小 松 真佐崖 ヤ ナ ギ   中央区清川2 −13− 1
日 高 賢 志 逓信病院 薬剤科   中央区薬院2−6−11
      福岡逓信病院
顧  問 久保田 秀 己 (自  宅)   中央区春吉3 −23−27
斉 田 和 夫   博多区麦野6−23
藤 野 義 彦 ふ じ の   東区箱綺2−9一28
冨 永 奉 資 冨   永   西区固船寺407



《支 部 長 ・ 部 会 長 名 簿》
S 61.6.7現在
支部名 支部長名 部会名 部会長名 薬局名 住       所



支部長
井原 俊一

副支部長
村田 博昭
藤野 哲朗
和  白 加 藤 正 剛 加   藤 東区和白1−3−22
香  椎 村 田 博 昭 村   田 々大字香椎1844−81
名  島 松 井 昌 也 徳   松 々舞松原2−6−12
箱  崎 藤 野 義 彦 ふ じ の 々箱崎2−9 −28
馬  出 礒 田 正 之 イ ソ ダ 々馬出2−2−13








支部長
高杉 正典

副支部長
冨永 雄造
冷川  襄
千代吉塚 森 川 洋 子 森川誠心堂 博多区千代4 −30−1
月  隈 河 辺 利 也 東 平 尾 々東平尾685− 8
博多東 鶴 原   潔 ギオン町 々祇園町1−26
博多西 冨 永 雄 造 冨    永 々上川端町1−7
博多南 田 中 邦 彦 慈 恵 堂 々博多駅販3--9−13
石 井 稚 明 呉服町調剤 々中呉服町4−1
住  吉 森   清 高 オースギ漢方 々博多駅前4−3 −18
板  付 中 川 幸三郎 なかがわ 々板付3 −26− 5
雑  餉 水 田 稚 幸 新 生 堂 々銀天町3−1−10







支部長
松枝 茂推

副支部長
三津家正友
春  吉 森 田   明 六 月 田 中央区漬川1 −14−12
大  名 平 島 公 彦 マイヅル 々舞鶴1−2−8
天  神 勢 島   充 セ ジ マ 々天神1-10-24三和ビル5F
警  固 小 野 信 昭 小野調剤 々薬院2−!8− 1
賓子当仁 山 手 陽 一 山   手 々大手門2−7−10
六本松 三津家 正 友 大   濠 々鳥飼1--1 --30
平  尾 片 井 喜久夫 片   井 々薬院4−1−4




西

支部長
占部 吉幸

副支部長
南島 敏彦
合沢 英夫
別  府 勝 目 亮 祐 い ず み 城南区別府5 一23-- 1
友  泉 会 沢 英 夫 あいざわ 々長尾1 −13−21
西  新 坂 本   励 室   児 早良区室兄4−l −21
七  隈 波多江 敬 三 飯   倉 々飯倉2 −11−12
島 田 耕 治 次郎丸調剤 々大字次郎丸87− 1
姪  浜 竹 尾 真 一 タ ケ オ 西区姪浜3−4--2
壱  岐 川 添 成 人 川   添 々下山門1582− 1
西 竹 尾 禎 二 エンゼル 々今宿町15−11



支部長
高貪  博

副支部長
成沢 哲夫
長  住 高 貪   博 長   住 南区長注5 --16--10
高  官 岩 永 采 次 イワナガ 々高官3−4−12
野  間 岩 佐 周一郎 壮   健 々皿山1−9−4
犬  橋 塩 月 一 夫 き く や 々犬橋2 −18−10
井  尻 大 曲 須美子 大   江 々柳瀬1−19−18



《 各 委 員 会 名 簿 》
S 61.6.7現在









委員長 高倉 博 南区長住5−16−10







中央支部 小野信昭 中央区薬院2 −18− 1
副委員長 高杉正典 博多区博多駅前3-17-10せいわビル 平島公彦 中央区舞鶴1−2−8
東支部 井原悛一 東区下和白1523 西支部 漬水達三 早良区有田416−7
博多支部 鶴原 潔 博多区祇園町1−26 岩穴口泰男 西区壱岐団達26−15
中央支部 森田 明 中央区清川1−14−26 南支部 有田俊推 南区横手2 −33−13
西支部 糸岐良次 早良区西新4−8一39 大庭秀臣 南区大橋1−22− 3
南支部 深見悛彦 南区大字桧原字堀田547








委員長 成沢哲夫 南区若久5−1−1
     国武ビル101











委員長 松伎茂雄 中央区大手門1-9-30 束支部 藤野哲朗 収区箱綺2−9一28
副委員長 大久保淑住 南区柳瀬1−33−10
金山一淮 東区千早2−30−1
       千早病院
東支部 加藤正剛 東区和白1−3−22 博多支部 水原三于代 博多区月[m68−295
博多支部 冷川 襄 博多区住吉3ー5−3 中央支部 小松秀美 中央区六本伝2-15-8
中央支部 国武靖夫 中央区渡辺通1−1−1
サンセルコビル1F
西支部 瀬越 寿 い良区西新4−6−2
西支部 有馬 純 早良区原7−26−25 雨支部 深見朋子 南区犬字桧原字堀田547
(副)
藤野久枝
城南区七限4--2−22










委員長 長谷肝宏明 中央区天神1−3−46
済生会福岡総合病院
南支部 末田順子 南区犬橋1−15−5
  竹内ビル
東支部 漬水水一郎 博多区干代4−3(ド5
  恵愛団








委員長 宮埼和人 城南区樋井川3−6−1 中島英之 中央区渡返通2−2−1
副委員長 占部吉幸 西区野方49−5 博多支部 車田吉正 中央区警固1−15−38
ユニックDI室
正岡民次 東区箱崎2−4−1 久池井正人 博多区山王2−3−5
  梶@九 薬
東支部 入江理祐 東区香住ケ丘6−16一41 中央支部 山田稚弘 博多区半道橋2-2-51
九宏薬品灰Iセンター
博多支部 山口利英 博多区千代5−14−20 西支部 藤下 修 東区馬出3−1−1
  九大病院薬剤部
藤田 彰 博多区博多駅前2-1-1
  朝日ビル
南支部 成沢哲夫 南区若久5一1−1
  国武ビル101



福 岡 市 薬 剤 師 会 代 議 員 名 簿
S 60.4〜62.3
地 区 氏  名 地 区 氏  名 地 区 氏  名 地 区 氏  名
東 区
  5名



 (予備)

博多区
  10名
馬場 勘二
村田 博昭
松井 昌也
栗岡芙佐子
柴田伊津郎
井原 悛一

冨永 推造
冷川  襄
中島 達推
石井 稚明
山LI 利英
田中 邦彦
岸田 秀明
渡辺 久代


(予備)
中央区
 10名







(予備)
吉田  徹
棋野  徹
高丘  章
児島  豊
森田  明
平島 公彦
副島 恒夫
中野  佐
勢島  充
小田 浩平
小野 信昭
国武 一人
山手 陽一
西森 基泰
真崎甚三郎
西 区
 10名









 (予廓

南 区
  5名
野田 靖夫
深江 暉夫
合渾 英夫
性尾 啓二
占部 吉幸
本川  栄
清水 達三
南島 敏彦
中野 勝郎
富田 郡美
松島 照幸
岩穴口参男

古賀 茂次
本村 英樹



 (予備)
  (勤務)
  8名






(于備)

卸 1名
具島 敬治
岩永 栄次
山口  博
深兄 浚彦
木村 浩三
中尾 悛昭
豊福 和登
仲尾次広子
吉本喜四郎
日高 賢志
金技 正己
金山 一彦
中尾 泰史
唐渾 博順
城島 民生
 
福 岡 県 薬 剤 師 会 代 議 員 名 簿
S 60.4〜62.3
支部 代議員名 庄      所 支部 代議員名 佐      所

正岡 民次 東区馬出2丁目213




西
式町 正信 城南区油山2-7-11
礒田 正之 博多区綱場町1-16 宮崎 一人 城南区樋井川3-6-11
井原 俊一 東区下和白1523 松尾 英煕 早良区高取2ぐぺ6








高杉 正典 博多区博多駅前3-17 糸岐 良次 旱良区西新4-8ぺ9
冨永 雄造 博多区上川端1-7 藤原 良春 西区姪浜4-10-18
冷川  襄 博多区住吉3丁目5-3 吉田  斌 西区下山門1076ぺ
堀江 秀男 博多区博多駅南5-12-27 栗田 邦彦 城南区別府4-14-5
三根 孫一 博多区綱場町5-19 深江 暉夫 城南区大宇ヒ限7-5-29
田中 邦彦 博多区腸参駅東3-9-3


小村 正治 南区井尻4-3-37
吉田  徹 博多区中洲1-5-18 成沢 哲夫 南区若久5-1-1
石井 稚明 博多区中呉服町4-1 高倉  博 南区長住5-11-23-102






小松 真佐雄 中央区清川2丁目13-1 岩佐 周一郎 南区皿山1-9-4
山手 陽一 中央区大手門2-7-10    
国武 一人 中央区渡辺通1-1-1




木村 浩三 城南区七隈34福大病院
三津家 正友 中央区鳥飼1-1-30 吉本 喜四郎 博多区吉塚1-8-1千早病院
松枝 茂推 中央区大手門1-9-30 鮫島 貫志郎 南区野多目595ガンセンター
西森 基奉 中央区平尾4-5-18 豊福 利春 中央区舞鶴3-5-27浜の町病院
中野  佐 中央区今泉2-3-11    



      昭和61年度 入会者

A 会 員
月日 部会名    会 員 名  店舗名
4月 香 椎(東)  満園 順子 泣^カラ薬局 東区御島崎2-2-41
   香 椎(東)  菅村十四子 香椎スガムラ調剤薬局 東区香往駅前2-14-8 吉本ビル
   博多東(博)  平野光佐子 サンエフビル薬局 博多区博多駅前2-3-7 サンエフビル
   博多西(博)  山村 博久 くすりのヒロヤ商会 博多区中洲2-6-3
    〃     青木 経済 リキドラック中洲店 博多区中洲4-3-20
   六本松(中)  樋口 昌嗣 昌徳堂薬局 中央区鳥飼1-1-25
   西 新(早)  瀬上留次郎 セガミ薬局藤崎店 早良区高取1-22 田中ビル1F
   原 (早)   甲斐田 茂 パール調剤薬局 早良区原5-2-5
5月 野 間(南)  福田みゆき マルゼン薬局 南区野間4-3-30
   壱 岐(西)  仲上 恵子 ナカガミ薬局支店 西区壱岐団地135-7
6月  原 (早)   八田 仁美 三洋調剤薬局 早良区原5-1-23 三洋原ビル
   高 宮(南)  竹下 勇ニ タケシタ薬局 南区王川町19−25
B会員

月日 会 員 名  勤 務 先
4月 牧  圭子  熊本市内坪井町8-3
   占野美代子  中央区平尾2-19-24 ロマネスク平尾402号
   山手 嘉子  山手薬局 中央区大手門2-7-10
   馬場 貴子  藤崎調剤薬局 東区箱崎1-32-17
   中野 典子  三和生薬兜汢ェ支店 南区横手3-34-11
   家人 一郎  九大附属病院薬剤部 中央区谷1-12-13
5月 古野 裕子  九州産業衛生協会天神診療所 糸島郡前原町篠原631-68
   大隈 治人  城南区別府1-15-22-402
   栃原 健一  早良区2−15−13
   山口ますみ  和光駅前調剤薬局 早良区荒江2-9-13
   山本 啓子  大賀薬局博多駅前店 鳥栖市日代新町154-4
   小田 弥生  中央区赤坂3-11-38-403号
   坂本 昌利  国立療養所福岡東病院 粕屋郡古賀町久保1612
   山本 洋子  早良区西新2-8-18
6月 古沢 伸明  博多区住吉3-5-28
   松本 康裕  第一薬科大 粕屋郡志免町桜丘3-5-8

C会員
月日 会 員 名  勤 務 先
   真崎 悟好  虚ス尾薬局 中央区平尾2-7-2



  ≪市薬歴史資料収集についてお願い≫

 福岡市薬剤師会は昭和46年社団法人として発足以来すでに15年になります。初代斎田和夫会長(2期)より藤野義彦(2期)冨永泰資(2期)の各会長に続き、現古賀隆会長に至るまで、会員諸兄の団結と直向な御努力により、現在の栄えある福岡市薬剤師会の発展を見ました事は誠に御同慶に存じます。

 今、此処に市薬の歴史と先輩の歩みを顧みますに、社団法人発足以後の資料に就きましては、緻密に、確実に保存されて居りますが、それ以前の史実に関しましては、会の事務所が、御供所、商工会議所内、博多駅近く、住吉と再三の移転等によりまして、書類が末整理となっております。今後、それ等の資料の整理を計りますと共に先輩諸士のお話をお伺いし、お手持の資料(写真)等を参考にさせて項きつつ市薬の史実を伝承する準備をいたしたいと考えて居ります。

 会員の皆様方の御協力、お願いいたします。
                       福岡市薬 事務局 史料係  61.8.1



 あ と が き

 会報第20号をお届け致します。

○新執行部スタートと同時に衆参ダブル選挙で忙しい思いをしましたが、会員の先生方にはご協力あ りがとうございました。

○年度初めの会報のため内容は基本方針が主題です、いささか固苦しいものになりました。

○代議員会の議事録も面倒がらずにお読み下さい。活発な意見が出ています。そして新執行部への課題もいくつか残されました。又日薬代議員会々議録(日薬詰1986・7)には今抱えている問題点が全て出ています。是非お読みいただいてご意見をお寄せ下さい。

○「団結」言い古された言葉ですが、永遠のテーマでは何事も解決しません。他の団体、業種ではあたりまえの言葉ですから。

○医療法の改正で一歩前進、二歩めは5年後の見直しの時です。OTC部分がどうなるか、それには、団結(政治力)です。

○会長を先頭にして役員の先生方ががんばっています。会員の先生方のご支援をお願い致します。

○次号は趣きの異った会報にしたいと思いますのでどしどしご投稿下さい。
                                 専務理事 藤  原

 昭和61年 8月30日発行
 福岡市中央区今泉1丁目1番1号
 社団法人 福岡市薬剤師会
   TEL 092-714-4416
 編集人 藤原 良春
 発行人 古賀  隆