■ 巻 頭 言
薬剤師による食事療法指導のすすめ (社)福岡市薬剤師会 副会長 長谷川宏明

成人病と呼ばれる疾患の多くは慢性疾患であり、ほとんどの患者は一生その疾患とつきあってゆかなければならない。こうした疾患の治療は薬物療法だけでなく、食事療法、運動療法も共に大きな要素となっていることはよく知られている。病院では食事療法は医師ではなく栄養士が担当して、基礎的なこと、基本的なことについては教室を開いて定期的に教育し、さらに患者の個別指導と相談を行って大きな成果をあげている。しかし開業医では栄養士をおいているところも少なく、医師や看護婦が診療の片手間に行っていることが多く、一部の専門医を除いては充分に行われているとは言えない。

食事療法も最近では盛んに研究され多くの知識が得られ、特に長期にわたる調査研究の結果から予後や経過に与える影響が想像されていた以上に大きいことが判かって、食事療法を継続することの意義が高く評価されるようになっている。各疾患に対する食事療法も、知識の集積に伴って複雑になっているが、基本的にはそれほど難しいものではない。また食事療法についての成書や指導に必要な資料もよく準備されてきており、薬剤師であれば少しの勉強と資料の収集を行えば食事療法の指導は充分できることである。

薬物療法についての服薬指導を薬剤師が行うことは当然であるが、日常の食事の取り方によっては薬効を減弱させ、結果的にその薬物療法を無効なものにすることもあることを考えると、薬物療法のよりよい指導には食事療法の知識と患者指導はかかせないことになってこよう。

高血圧症や腎不全の患者では食塩制限が行われ、高血圧症では7〜8g/日以下にするよう指導され、腎不全では病気によって異なるが3〜5g/日に制限されることが多い。私共の病院でもかなり多くの入院患者に減塩食の指示が出ているが、こうした患者に内服としてAM散等のNa含量の多い薬剤が投与されていることも多かったことから、内科医師に薬剤中のNa含量についての関心度をアンケートで調べたところ、輸液等の注射剤では注意しているが、内服ではあまり注意していないという結果であった。そこで減塩食を指示されている患者の処方を調査したらかなりの患者にAM散や院内製剤の重曹を含有する健胃散が処方されていたので、処方変更を依頼し、以後栄養部から減塩食指示の患者名の連絡をもらって処方監査に利用している。

AM散は1日3.6gの常用真申重曹が1.8g含まれており、そのNa量は21.4mEq、食塩量に換算して1.3gに相当する。7g/日の食塩制限食を実際に食べてみるとわかるが、塩味がわずかについたといった程度で、これが毎日だと相当の我慢がいる食事であるが、薬から患者は知らない間に1.3gの食塩を取らされていたとなると、せっかくの我慢が意義がうすくなる。

この調査は薬剤師が減塩食の意義を知ってればこその発想である。

食事療法の知識を持つことは服薬指導の上でも必要不可決のものとなってきており、薬剤師も関心を持って積極的に知識を得て、患者の食事療法の指導もぜひ行って頂きたい。そうすることで患者の薬剤師に対する信頼もより一層深いものとなってこよう。

福岡市民糖尿病教室

 日  時 11月11日 午前10時〜午後3時
 場  所 看護等研修センター
 出席者数 280名

 上記のように福岡市民糖尿病教室が開催された。開会のあいさつは主催をされた福岡市医師会を代表して山本愛文理事よりあり、来賓として福岡市長桑原敬一氏の祝辞が市衛生局・押領司保健予防課長により代読された。
 市医師会健康教育委員会の山本先生は「出席者200名を予定していますので誘い合わせておいでください」とおっしゃってましたので、あまり多くないのかな?と思いっつ出かけました。 開催場所は初めてのところでしたから赤坂門の交差点でウロウロしてしまいました。しかし、私は初めてでしたけど例年ここで開かれているのでしょうか、多ぜいの人が慣れたようすで歩いて行かれるのに出会いました。
 開会は10時からなので、9時50分に受付をすませたのですが、その時はすでに後ろの方の席しか空いていませんでした。私の横には白い眼帯をしたご主人と付き添ってこられた奥様が座られ、栄養士さんの食事指導の時は熱心にメモをとりお昼に出された600Kcalのお弁当は、ご自分のカロリーに合わせて減らして食べてありました。
 桑原市長の祝辞のなかに、福岡市における糖尿病患者数は2万から5万といわれ、その予備軍にいたっては10万とも思われるとあり、信じられないと思っていましたがこの会場のようすからして納得させられる思いがしました。
 それにしても、長谷川副会長もこの巻頭言で述べられておられますが、食事指導の大切さを「医食同源」という言葉とともに本当に考えさせられました。

<会員の広場> わたしが体験したインフォームド・コンセント 福岡県薬剤師会 専務理事 木村英樹

わたしが「がん」という病気を知ったのは、昭和22年終戦後間もない小学校6年の時、母をこの病で亡くした時でした。戦後まだ医療保障もなく、またそれほど高度化もしていない医療のもとで、為すすべもなくただモルヒネで痛みを止める日々を過ごし入院して数ヶ月でこの世を去りました。

「がん」の恐ろしさは、この時まで、この病がこれほどまで人間の肉体を蝕みず、たずたにするとは思わず時間の経過と同時にそれがひしひしと子供ながら感じとったことを今も覚えています。

それから20年またもやその現実が姉によって知らされ、発病から2年目にあらゆる手を尽くすかいもなく亡くなりました。このことはわたしにとって心の中にいい知れぬ大きな空白を感じとると同時に「がん」の家系に生まれた恐怖感を感じ、一時期「がん」ノイローゼに陥った時もありました。今も時折、ふと自分が死ぬ時は「がん」であろうと思う時があります。

しかし皮肉というか、運命の悪戯というか三度目の「がん」がわたしでなく別の肉体、妻の体を蝕んだのであります。この驚きは言いようのないものでした。

妻は右側の乳ガンでした。

妻は自分で発見、まさかと思いながら、またわたしにも告げることなく半年、昨年の7月まできたのでしたが、妻の友人が乳ガンであろうと診断されたことを知り、自分もひょっとしたらと覚悟を決め、国立がんセンター に出向いたのですが、やはり決定的宣告を受け直ちに入院となったのです。

検査の結果一期症状、大きさも大豆大ということでした。

家族のもののショックは想像していただけると患いますが、本人は開き直りかと思われるほどあっけらかんとした態度でありかえって慰められ、女の強さ、母の強さを知らされました。

本年10月8日の朝日新聞の家庭欄に「この『選択』乳ガン投書から」と3回シリーズ掲載され、乳ガンという病気の医療現場で、インフォームド・コンセントがどこまで行われているのかと、患者本人、及び家族の思いが生々しく訴えられており、我が国でのインフォームド・コンセントがほとんど実践されていないことが、今日患者自身を苦しめているのではないかと記されている。

「乳がんの手術には」

乳房をすっぽり取る非定型的手術、乳房だけでなく筋肉まで取るパルステッド手術、乳房は残してがんだけくりぬき、再発防止に放射線をかける乳房温存療法の三つがある。

わたしの妻が国立がんセンターに入院して7日目に手術と決まり、本人にも手術に当たりその種類の説明があり、非定型的手術か、乳房温存療法かの選択を言い渡されたそうです。医師は再発転移のことでいずれがよいか説明できない、患者本人が運ぶこと(幸い温存療法でも充分可能であることの説明があった)と、妻は後者を選択しました。このこと があって後、わたしが主治医室に呼ばれ、手術についてくわしく説明を受け、可能であるから乳房温存療法を取ることにした。再発については99%無い、しかし残り1%については覚悟してほしい。現在の医療で出来得る限りのことはする、理解してほしいと言い渡されたのです。このインフォームド・コンセント、将来どのような結果があろうと、現在われわれに直面した苦境を取り除いてくれる方法に家族全員が決断しなければ、インフォームド・コンセントの大きな意味がなくなり、患者の為を思って対応した医師の立場を失わせ、お互いに不幸になるのではないかと思います。われわれはこのような場合、受け身であり、弱い立場にあることは否定できないが、やはりわれわれにも充分理解でき、そして決断ができる説明を求める権利はあると思います。

朝日新聞に記された様々な患者、家族の苦しみを読むにつけ、妻、わたしが今回体験した国立がんセンターの対応は本当に適切で、今更いうまでもありませんが今日の医療、特にがん医療に(告知の問題もありますが)家族全員に安心と将来への希望を与えてくれた と思っています。

最後になりましたが、がん患者にとってインフォームド・コンセントが告知という限界を越えるやも知れませんが、これからわれわれが安心して受ける医療に必要であることを強く感じとった次第です。

−参考−(平成2年10月11日朝日新聞)

インフォームド・コンセントの必要性が世界的に認められたきっかけは、ナチスによる人体実験が明らかになったことからだ。医学的な実験には被験者の同意が必要だという「ニュルンベルグ綱領」(1947年)が生まれた。この原則は、やがて患者に対する治療上の処置などにもあてはめられ、米国病院協会「患者の権利章典」(72年)、世界医師協会「リスボン宣言」(81年)などで、日常診療のインフォームド・コンセントは患者の権利として確認されている。

米国では、この姿勢は、子どもに対しても貫かれ、ものごころつく4、5歳から、医師が両親と相談の上で、知らせる時や場所も考えて、がんなどの病名も知らせるのが普通だという。

<会員の広場> ラジオ番組「健康相談」に出演して 姪浜部会 中野薬局 中野勝郎

開局以来、20余年、薬局自家製剤(主に局方漢方煎剤)を活用するのに、漢方を学びました。しかし、勉強すればするほど難しく、方剤を決める時など問診、望診だけでは虚実を決めるのも容易でないことがわかりました。 また、漢方剤は他の疾患はともかく、痺痛をともなう疾患、たとえば、神経痛関節炎等の痛みに対しては効果が出にくいのではないかと感じられました。同じ東洋医学の系統である鍼灸医学においては、彼らは臨床の場で、数本の針で痺痛をとってやり患者の信頼を得ています。ある鍼灸臨床家を訪ね、ベッドサイドで実技を見学させてもらった時にいだいた感想は、「こんな小さな針の刺激で、一体効果があるのだろうか」これが初めて鍼灸をみる者の抱く卒直な感想でした。その後、この事がきっかけで鍼灸師の資格をとり、経穴、経絡を学びました。ツポの位置、経絡のルートを知り、利用すると湯液療法に限らず役に立ち店頭相談等により正確に病態把握ができます。

たとえば方剤決定において、ツポを押さえて痛いといえば実証、逆に気持ちが良いという時は虚証であるというように、経穴、経絡の知識が多少あれば(鍼灸医学臨床や経絡の本を通じて自分で覚えること!足の太陽膀胱経、足の陽明胃経が役に立ちます)簡単にわかってきます。漢方エキス剤の健保適用以来、方剤決定など、無視された投薬が増え、病人からは効かない、副作用があった等の声もチラホラ聞かれます。薬剤師会ではもろ手をあげて分業推進、処方箋応需に向かって邁 進しており、大いに結構です。しかし、薬剤師が主体になってやっている、一般大衆の健康アドバイザーであるための武器だけは、他業種にとられないように守っていきましょう。

私は、福岡市鍼灸師全会員でもあるのですが、今回九州朝日放送ラジオ制作部より、会の方に健康相談出演依頼があり、10〜12月の3ケ月間、毎週金曜日、午前11時5分〜20分までの15分間KBCラジオ「健康チェックアンドアドバイス」で経穴(ツボ)の正しいとり方、視聴者の健康相談を担当していますが、相談の電話や手紙の多さに驚いています。益々複雑化する現代生活で健康でありたい、あるいは健康に老いたいと願う人々に少しでも役に立ちたいと考えております。

生放送なので、思うことの半分も言えませんが、ツポや経絡に興味のある方は、お聞き下さい。

<会員の広場> 薬草観察会に参加して 博多東部会 サンエフビル薬局 平野光佐子

博多駅前に薬局を開局して、いっしか5度目の冬を迎えようとしています。周囲の環境にも慣れ、支部の他の先生方にも何かと親しくしていただいて、やれやれと思っているところへ、高杉先生から「薬局委員をして欲しい」とのTELがありました。突然のことで貫いてしまいましたが、「難しい内容の仕事はありませんから」との言葉を信じて、お引き受けしました。

しかし、すぐ委員会が召集され、健康フェアと薬草観察会の二大行事の説明がありました。前者の方は、あいにく開局期間中だったので、会場にも行けず他の先生方との連絡係くらいしかできませんでした。それでも、要領がわからずにご迷惑をおかけしたのではなかったかと悔やんでいる次第です。

続いて、後者の薬草観察会ですが、準備のための予備調査には私用で欠席したので、10月14日の当日には是非参加しなくてはいけないと思い、意気込みつつもその反面、少し不安も感じていました。なぜならば、この様な紙面で発表する事もないのですが、最近の体力低下は著しく、(というのも日頃の運動不足から来ているのですが。)山歩きなどはここ数年来したことも、又しようと思ったことも無かったのです。

そんな私がやっと重い腰を上げ、水筒とリュックを新しく用意して、いよいよ当日の朝がやって釆ました。昨夜までのぐずついた天気も何とか持ち直し、まずはひと安心。現地までは深江先生の車に使果させていただき、初めてお会いする諸先生方にご挨拶しているうちに、一般参加者のバス2台が到着しました。毎年この企画は好評で、今回も4倍以上の狭き門だったという世間の関心の強さに驚きました。

注意事項の説明も終わり、それぞれのグループに分かれて出発することとなり、私は第一薬科大学・生薬学教授の木村先生に御一緒させていただきました。大学時代は一応生薬の教室に籍を置いていたのですが、あまり記憶に残っていないので、他の参加者と同じ気分で先生の御説明を注意深く聞いていました。実際に薬草が自生している様子を見るのが初めてだったので、「あぁ、これが−」とか「昔、習ったことがある。懐かしいな」と、変な風に確認しながら散策していきました。

雨が降った後なので、途中からの自然道では滑りそうなところやぬかるみがあり、お年寄りの方は大丈夫かなと思っていましたが、皆さん慣れた様子で歩かれていました。何とか進むと薬草や、そうではなくても先生が説明をされる植物があり、自然に何気なく生きている草木にもずいぶん個性があるものだと感心しました。通のかたわらにそっと咲いている雑草の様に思っていた花にも、きちんとした学名や薬効があるとわかると、不思議なものでその花が胸をはって「雑草?とんでもない。私は薬草よ!」と抗議している気がして悪いことをしたと反省しました。

最後の細い山道を過ぎると、目的地の坊主ケ滝に到着です。水音が聞こえ始め、間近で見ると結構立派な滝でした。お地蔵様に帰路の安全をお願いし、滝を眺めつつ昼食をとり、しばし自然に身をゆだね、ボーッとしましたが、やがて下山の時間。先程より滑りやすいので注意しながらも、薬草の名札を再確認して無事千石荘へ戻りホッとしました。私達は第2班だったので最終班を待っていると、雲が低くたれこめてとうとう大粒の雨が降ってきてしまい、千石荘の食堂へ避難しました。「あれだけ天気がもてば上等だ」と誰かがおっしゃって皆同感しました。

食堂での薬草当てクイズも終わり、雨もほぼやんでバスを見送ると、まずどこかに座りたいと患い足がっかれているのを実感しました。そして今日より明日の朝が痛いだろうと予想し、あらためて身体がなまっていることを痛感させられました。年配の御夫婦が共通の話題や趣味をもち、かつ健康のために森林浴をする様子がステキで、自分が今日の参加者の年配になってはたしてこんな行事に参加できるだろうか、と疑問がわきます。そのために何をすれば良いか、とフローチャートの図式が頭に浮かびますが、それを実行するのがいっか定かではなく、でも早めにとりかからねば、とも思います。ともあれ、今回の事がその良い刺激になり、健康づくりの第一段階になりそうな兆です。

〔フレッシュさん紹介〕 薬剤師になってよかった 大名部会 そうごう薬局天神センタービル店 下川友香理

薬剤師になろうと思ったのが、いっだったか良く思い出せません。ただ病院で働きたい、患者さんの力になれるような仕事をしたいと患ったのは、小学校の頃からでした。幼い頃から父が、身体障害者の施設や病院や老人ホームなどに連れていってくれ、何の障害もなく生まれたこと、健康であることのすばらしさを教えてくれたからだと思います。

受験戦争に巻き込まれているうちに、薬学部に進んでしまったというのが、本当のところです。医師や看護婦であれば、こういうことをする人と想像はつくものの、薬剤師の仕事がどういうものかわからないままでした。

大学では化学ばかり学ぶ毎日に、うんざりしたこともありましたが、4年生にもなると臨床薬学などの講義も始まり、病院や薬局での実習も体験して、薬剤師っておもしろそうな仕事だなと思うようになりました。

さて、卒業し、念願の病院で勤めるようになってからは、あまりの自分の無知に毎日恥ずかしい思いでいっぱいでした。一歩間違えば患者さんの命を奪うことになる、患者さんは私を薬剤師として接するわけだから、いい加減なことは言えない。最初の1、2年は、受験のころより、大学のころより、真剣に勉強しました。これも一人でできたのではなく、先輩方のプロとしてのきびしさがあったからだと患います。

やっと、患者さんや看護婦さんを相手にしてもびくびくしなくなってきたころから、もっと患者さんと話したい、力になりたいという欲がでてきました。

病院での薬剤師は、ほとんどが調剤に追われ、窓口でお薬をお渡しするときも、じっくり説明したり、相談にのってあげることはなかなかできません。コンプライアンスが良いか悪いかなど全くわからない状態です。

ほんとに患者さんは、まちがえずに飲んでくれているか不安になることがよくあります。

ふと、自分の周りをみわたしてみても、父や母でさえ、何の薬かわからず、副作用を心配して勝手に飲まず、先生にはこわいから飲んでますといっているという状態です。ほんとうに必要な薬なのに飲まない人がなんと多いことか。

とにかく、私にできることは、薬の正しいのみ方、使い方、どうして飲まなければならないのかなどの説明をして、患者さんの不安を少しでも取り除いてあげることです。

病院をやめ、今勤めている薬局はOTCと調剤と両方あります。最初のころは、直接病気の相談をしてくるOTCのお客さんにとまどいました。症状にあわせて薬を選ぶことは難しいことだなと思いました。でも、毎日いろんな方が相談にみえ、それに答えてあげることができるということは、ほんとうに嬉しくて、やりがいのあることです。

調剤薬局は、ただ医師の処方せんを調剤してわたすだけというイメージでみられがちですが、患者さんにどれだけきちんと飲ませるかは、私達の説明と指導という努力しだいだと思います。

つい先日、患者さんが「食事を終えると、薬剤師さんの顔が浮かんでくるんです。このごろはお薬を忘れずに飲むようになりましたよ」と言われました。ほんとにうれしく、薬剤師冥利につきます。薬剤師になってよかったなと恩いました。

今年から急患センターにも参加させていただくことになりました。毎回いろんな方とお会いすることができ、お話が聞けるので楽しみにしています。まだまだ未熟ものの私ですが、皆さんよろしくお願いいたします。

(S61年 長崎大学卒業)

〔部会紹介〕 大 名 部 会 調剤薬局マイヅル 平島 公彦

当部会は、壮快薬局・大賀薬局・(大名店、天神地下街店、西鉄名店街店、福ビル店、天神コア店)・中央調剤薬局・新日本薬局・黒石薬局・薬局白十字(天神地下街店、西鉄名店街店、新天町本店)・ハカタ薬局・十字屋薬品・山崎屋薬局・山田薬局・薬局九友会赤坂店・そうごう薬局天神センタービル店・くすりのヒロヤ(グリンピース)・調剤薬局マイヅルからなり、住所地では、天神、大名、舞鶴の範囲です。

昭和59年に、白木太一郎先生の後を引き継ぎ、今年で6年になりますが、満足なお世話もできず恐縮しています。

部会活動は、年2〜3回警固部会と合同で行っています。警固部会長の小野信昭先生が社保理事をされているのでup to dateな情報が得られ、毎回充実した会合になっています。

FAXは、20店中16店設置で、部会連絡はとても楽になりました。

今後とも部会員、各薬局管理薬剤師及び勤務薬剤師の先生方の協力のもとに、なお一層充実した部会活動を目指そうと思っています。 よろしくお願いします。

「どうして、ここに季節はずれのスキーのカットがの顔写貢、じつはスキーの写真なのてす。

平島先生はスキー大好き人間だとか…。

■■トピックス■■ 市薬学術委員会

メテシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)および多剤耐性緑膿菌(MDRP)に対する最新の話題

ホスホマイシン(FOM)は細胞壁合成阻害剤で単独では、β−ラクタム剤やニューキノロン剤、アミノ配糖体剤などに比べてやや弱い傾向がある。しかし、他抗菌剤との併用療法により強い相乗効果を示すことが知られている。現在行われている併用療法は2薬剤の同時投与である。この度、MRSAとMDRPに対し、著者は同時併用における相乗効果を更に上げる為にFOMとCAZ、FOMとFNLX等の組み合わせにおいて、FOMを先行授与し、他剤のピークがFOM投与120分後になるよう投与スケジュール を設定した点滴療法が良いことが判明した。 更にハイドロコルチゾンなどの代謝の速いステロイドを短期間併用するなど、たの補助療法を加えることが更に良い成績をもたらす。

PHYSICJANS THERAPY MANUAL Vol.5,5(2)OCT.,1990

追伸…開業医からの問い合わせに最新の情報をどうぞ!

メカニズム…FOMが緑膿菌に対し外膜の浸透性を高めるであろうことが推測されておりその操作が完了するまでに90分以上を要する。

直腸内での坐薬基剤の広がり

坐薬は投与されると、まず体温によって基剤が溶解(または基剤が水に溶解)、次に薬物が分泌液に放出される。局所適用が目的の場合は部位に留まり、薬物は徐々に放出されることが望ましい。全身適用の場合は肝臓で代謝を受ける薬物は、特に直腸下部で吸収されることが望ましく(直腸下部の循環系は肝を通過しないから)直腸で広がらない基剤から速やかに放出されることが望ましい。 ヒトに投与された基剤の広がりをシンチグラム法を利用して測定した。基剤はウィテップゾールの3種を使った。健康被験者に対して行ったが、30分で基剤の一部が挿入位置から直腸内部への移動があった。基剤の種類による変化はなかった。投与4時間後に挿入部位には投与量の約44.2%が残存しS字結腸までは到達していなかった。医薬品の有効性を高めるためには製剤の役割が大きいが、消化管内における製剤の動きを把握することは的確な製剤を設計するための第一歩である。今後のこの面での検討が望まれる。

脱毛の人への朗報!!

従来、新しく再生する毛は毛球から発生すると思われてきた。しかし最近、ペンシルバニア大学医学部、並びにニューヨーク大学メディカルセンターの共同研究によると、毛の再生は毛球からでなく、表皮直下に存在する毛の膨大部から発生することが判明した。

長いこと毛髪は体の他の組織と同じように、常に再生していると思われていた。脱毛部の成熟細胞と接続している未熟な毛の幹細胞は、増殖して新しい毛茎を形成するに至る。毛の増殖は毛を引き抜いたとき、毛の下部に光って見える塊、すなわち毛級の内部にある未熟細胞から始まる。毛級は結合組織、並びにホルモンや毛の新生を促進する化学的シグナルを放出する血管がある皮膚乳頭を含んでいる(図1)。巧妙なテクニックにより、幹細胞と他の細胞を区別することが可能になった。

この方法の利用で幹細胞は毛級より上で、真皮のすぐ下で、濾胞側の駐大部に局在することを証明した。更に、新しい毛の形成には、皮膚乳頭が腹大部の幹細胞にシグナルを送ることにより、幹細胞は乳頭へ移動する。移動した細胞は乳頭と化学的に反応し細胞分裂、そして細胞の成熟化を促進され、新しい毛はまず下方に成長してから上方に成長すると解説している。

クリニックマガジン90.10.

90.10.26.の新聞には、試験管内で頭髪が一日に0.3mm成長させるのに成功した記事がのった。抜け毛の気になる季節に「みみよりなおはなし」

お腹の赤ちゃんが好きな曲は・・・・

札幌の産婦人科医、林義夫氏は妊婦教育の一つとして、エレクトーンの生演奏を妊婦さんに聞かせている。この音楽にお腹の赤ちゃんも大喜び。ところで、胎児は腹壁を通して下界音のいろいろな刺激を感得しており、そのことが胎動の変化や心拍数の変化となってみられ、赤ちゃんにも音楽の好みがあることがわかったそうです。3000曲以上のメロディを贈り、3000人以上の妊婦のパターン分析を行ったところ、札幌の胎児が好む音楽が、あるパターンのあることがわかった(胎児のフィットナンバーと呼ばれている)。

(1)『マイウェイ』に始まり、(2)『シェルブールの雨傘』(3)『愛情物語』(4)『サウンドオブミュージック』(5)『イエスタディ』(6)『ある愛の詩』(7)『氷雨』と続く。いずれもソフトなナンバーである。

胎児は母親の芦を聞いているという体験的事実からしても胎教にはまず妊婦の安定した精神のあり方や家庭環境や社会環境が必要であり、生後における胎児の豊かな心身、特に心の発達に大きな意味を持つものである。私達は胎児と母体の関わる内外環境をよりよく整える責任と役割があると考える。

『赤ちゃんの曲の好みも、時代によって移り変わるのでしょうか?』

札医通信 274号

動き出した「基準薬局制度」と国立病院の院外処方せん発行 福岡市薬剤師会 会長 三津家正友

(1) 管理薬剤師と基準薬局

本年4月、日本薬剤師会において基準薬局なる構想が発表され、目薬・県薬等の上部団体から「基準薬局は、カクあるべし」と再三に亘りサゼッションがなされた。

福岡市薬剤師会では、目薬・県薬の方針に則り行動するのは必然であるが、その内容はわれわれの頭脳では理解できない高慢な構想である。

そこで市薬執行部では、薬局委員会を中心に七名の支部長と先達等の意を得ながら、鋭意研究を進め、去る九月末日、第一回目の「基準薬局申請」の受付を締め切り、県薬に上申して認定を受けることとなった。

ただそれに至るには、各支部長と支部毎の基準薬局認定委員諸兄の多岐に亘る又高度な判断によるセレクションがなされたはずである。

そこで市薬では認定証をお渡しするに当たり各薬局の管理薬剤師ご本人に集まって頂き、基準薬局として世間の注目をあび、又信頼される薬局像を作ることは、薬局経営者とともに管理薬剤師諸兄の双肩にかかっているということを充分認識して行動願うことにした。

また市薬としては、薬局管理薬剤師の重要性を薬局管理と処方せん応需を含めて世間に訴えていく所存である。現在、新規の基準薬局の申請は、支部毎に認定された薬局を受理しているが、最終的には福岡市薬の開后者はすべて基準薬局であり、また多少でもその努力をなすことにより、そうあるべきだと考えている。「模範的な基準薬局の集団」が、われわれ福岡市薬剤師会の姿であり、西日本最大で最高の薬剤師会であると自他ともに認める所似でもある。

(2) 国立福岡中央病院と福岡市薬剤師会

国立福岡中央病院において、一部院外処方せんを発行したいとの意志を受けたのは、前執行部(古賀隆全長)の頃である。全国でただ一つ門前薬局のない形での国立病院からの院外処方せんの発行であり、地域で受ける面分業の理想的な形である。そのため、受け入れ体制の整備には、いささかの不安があったのも事実である。しかしながら国立病院(院長・副院長・医事課・薬剤科等)の協力や助言を得ながら、市薬社保委員会の正岡常務理事こ小野、藤田、鶴原各理事等の堪えまぬ努力により着実に進められてきた。

さる10月17日より、国立病院薬剤科待合室に薬剤師の派遣を行い、院外処方せんを受けた患者の案内を実施している。ただしFAXは、早期導入に向け申請中である。

[文芸]

[広報]

国立福岡中央病院との協議会 社会保険委員会 理事 小野信昭

日 時
10月17日

10/8より国立福岡中央病院では院内・院外統一処方せんとなって以来院外処方せん枚数が飛躍的に増加しています。

9月 111枚

10月8日〜10月16日(実質7日間)で69枚
(外科7・皮膚科6・整形外科6・小児科6・精神神経科4・内科19・眼科6・産婦人科8・泌尿器科5・耳鼻科2)

11月7日現在で1日平均15〜20枚が院外処方せんとして発行されています。

薬剤科長より

※国立福岡中央病院の医師による薬剤師会への講師派遣は年内に行う

※院内での開局薬剤師研修は起案中
(先日、送りましたFAXどうり11/8より実施の運びとなりました。希望者多数の為、会員皆様の希望どうりには受け入れできませんでしたが、12月分は後目お知らせいたします。)

※薬剤科長による福岡市薬剤師会での講習は11月16日(金)19:00とする

※院長・副院長・医事科長・薬剤科長・副薬剤科長による市内薬局の見学は10/20に行う
(これは、実施され特に薬歴が評価されたことが院外処方せん発行の一助になったようです)

※FAX設置・薬剤師派遣の件は10/17付けにて起案中
(これは、10/20の市内薬局見学以降、急速に話が進んで10/23より薬剤師会より人員を派遥しています。又、11月中旬迄にはFAX設置も終えますので後日番号をお知らせいたします。)

※処方薬品でミリグラム等の規格・単位が入っていない場合は薬剤科(TEL 714-0151(内)256)へ問い合わせて下さい。FAX設置以降は派遣薬剤師へ問い合わせて下さい

※漢方薬の処方でメーカー名の無い場合はツムラです

※処方薬品で、同一成分・他メーカー、同一成分・規格違いの処方変更の問い合わせはやめて下さい。処方どうりの調剤厳守をお顔いします。

※土曜日の薬品調達は

   福薬    12:30
   薬親    なし
   スズケン  17:00
   コーヤク  17:30
   吉井    17:30
   富田    15:00
   鶴原    15:00
   九宏    15:00

 以上は急配出来ます。但し取り引きの無い場合は薬局の所在地を問屋と十分に確認しあって下さい

   ユニック  15:00
   九薬    15:00

 はこちらから取りに行けばOKです
 又、千鳥橋薬局(651-8086)年中無休
 大賀薬局・福ビル(721-8188)19:30迄
も協力をお願いしていますのでご利用下さい。

※国立福岡中央病院採用外の薬品も院外処方として出ています   

プロゲストン錠(2.5)富士製薬は(有)森河調剤薬局(831-5310)西新部会で備蓄されています


 国立福岡中央病院に11月16日より院外処せん相談窓口直通のTEL.FAXがつきました。
 左記のように薬剤師会より薬剤師を派遣しています。
 今後、国立福岡中央病院外処方せんに関する問い合わせは全てここを通して下さい。
    番号 716−3060
    AM9:00〜PM3:00(PM1:00前後は昼休み)
    月曜〜土曜

【支部だより】 博多区薬剤師会 博多区薬剤師会 会長 高杉正典

【理事・部会長会】
日 時
9月6日 7時30分
場 所
市薬会館

博多区薬剤師会としての認定基準安は最終的に下記のように決定した。

 (1) 開局時間内は、薬剤師が不在とならない事。
 (2) 調剤拒否をしない事。
 (3) 国立中央の処方せん応需薬局以外でも認定する。
 (4) 認定基準を守っていこうという意欲のある薬局は認定するが
   問題が起こったときは、認定委員会で除名などの措置をとる。
   博多区薬剤師会認定委員会は、会長・副会長・事務理事・組織
   担当理事・薬局担当理事・各部会長にて構成する。

最後に博多区健康フェスティバルについて検討したが、山口専務を責任者として推進していくことに決定した。しかし医師会、歯科医師会と比較して画期的な展示物・催し物が無く苦慮しているところである。

【基準薬局説明会】
日 時
9月18日 7時30分
場 所
市薬会館

博多区会員45名参加のもとに鶴原理事の司会で開催された。最初に向精神薬に関する法改正について高杉会長より説明が行われた。続いて山口専務理事より認定薬局についての説明が行われた。特に調剤拒否をしない事。開局時間内には調剤師が不在とならない事を強調した。問題が起こった時は、認定委員会を開催して除名処分もある事を説明し質疑応答の後終了した。

【理事・部会長会】
日 時
10月5日 7時30分
場 所
市薬会館

9月30日現在の認定薬局40軒を確認し、問題が生じた時は直ちに認定委員会を開く事に決定する。10月9日博多保険所に於て開催される健康フェスティバルについて山口専務より説明が行われた。薬草・薬用酒の展示。薬草茶の試飲、プリンター付き血圧計、パネルの展示と昨年とあまり変わらないとの事。出動人員は10名予定する。最後に10月28日のソフトボール大会には会員多数の参加を呼びかける事にして終了した。

城 南 支 部 城南支部長 栗田邦彦

1. 基準薬局について

7月末に県薬支部連絡協議会が開かれ、基準薬局認定について協議された。正直なところ、あまりいい感じを持たなかった。薬局を色分けして分類する事になり、我々調剤薬局は認定されないのではと感じた。

支部へ帰り副支部長の先生方や部会長とはかり、まず部会内の意見を聞いてもらった。 異論百出の感であった。しかし、とに角やらねばならない。認定の委員として次の先生方になって頂く事にした。松島、小林両副支部長、宮崎県薬理事、深江市薬常務理事と私の五名である。8月11日市薬で支部連絡協議会が開かれ説明を聞いた。席上、荒巻県薬会長の「国立応需薬局」=「基準薬局」という明快な発言があり、迷っていた考えが一本筋が通ってきたような気がした。8月20日締め切りで各薬局より確認表を提出してもらった。

その時別表として

  (1) 国立処方箋受入について
      可,  不可
  (2) 内科医会との話し合いがますます進んでいくと思われるが積極的に
      参加, 不参加
 を再確認した。

すると2ケ月前より少し増加の傾向が見られた(2〜3薬局)。認定委員の先生方に9月初め集まってもらい以上の経過を示し「国立応需薬局」=「基準薬局」の緑で行こうと定めた。支部長が20薬局ぐらいを訪問し、各薬局と話し合った。気のついたところで、白衣の胸章をつけてほしい。薬歴簿の件、勉強会の出席を依頼する。

9月8日市薬支部長会が開かれ、Q&Aの件等あまり参考にしたくないが、ある程度のワクがないと隣の支部との問題も出てくると考えられた。9月20日頃、城南市民センターにて19:30より麻薬、向精神薬の話をして問題の基準薬局の相談をする。支部総会として案内したが、15〜16名の参加であった。春の支部総会にしても、34名中15名、不思議に一致する。9月27日市薬に提出した薬局も15である。年末まで待ってあと1〜2薬局増えるものとして、50%というさびしい現況である。努力目標に80%くらいいかないようなら、保険薬局の看板をおろさねばならない薬局が出てくるであろう。

「10月14日 福岡市薬草観察ハイキング」

〔福岡市薬剤師会薬草観察会〕 薬局委員会

日 時
9月30日(日)
場 所
福岡市早良区 千石荘〜坊主ケ滝
出席者

〔特別講師〕
九大助教授 正山先生
〔講  師〕
柴田 篠崎
〔役  員〕
冷川専務理事 深江常務理事 青谷理事 鶴原理事 中野薬局委員 本村薬局委員
〔参 加 者〕
安陪佑子 岡村紀子 織田登紀子 長野弥生 小松京子 清水達三

2年ぶりの薬草観察会は9月30日(日)千石荘〜坊主ケ滝問往復(約3Km)で実施された。あいにくの台風20号の余波で雨の中、傘をさしての観察会となったが、熱心な薬剤師会員、役員等20数名は、特別講師の正山先生(九大助教授)の説明にメモを取り楽しい一目を過ごした。当日観察出来た薬草は下記の如く30数品目であった。

 ネズミモチ アカメガシワ クズ
 ミツバアケビ ヌルデ ネムノキ
 ホオノキ ヨモギ タラノキ
 ヤブコウジ ジヤノヒゲ オトギリソウ
 ヤマノイモ イノコズチ ドクダミ
 ツユクサ カキドオシ ゲンノショウコ
 マムシグサ バナミョウガ ウド
 ヤマグワ センニンソウ サネカズラ
 キカラスウリ アカネ カニクサ
 アマチャズル マタクビ アケビ
 オオツヅラフジ アオツヅラフジ

会員の皆様、暇を作って薬草観察に行って下さい。楽しいですよ。

(報告 深江昭夫)

〔福岡市薬草観察ハイキング〕

と き
10月14日(日) 午前9時
ところ
「千石荘」 坊主ケ滝
出席者

  
松枝副会長、冷川専務理事、深江常務理事、青谷、鶴原、木原各理事、本村、吉田、平野、中野各委員、柴田、篠崎、大庭、末田各特別委員
福岡市衛生局

  
西岡保健部長、押領司課長、行徳係長、浜地、土田、高須賀(他4名)
一般参加者

  
約100名

特別講師

第一薬科大学 木村教授

上記のように福岡市と薬剤師会の共催により、「福岡市薬草観察ハイキング」は一般市民の参加者100名(バス2台)で実施された。

なお当日観察できた薬草は下記の如く30数品目であった。

 ネズミモチ アカメガシワ クズ
 ミツバアケビ ヌルデ ネムノキ
 ホオノキ ヨモギ タラノキ
 ヤブコウジ ジヤノヒゲ オトギリソウ
 ヤマノイモ イノコズチ ドクダミ
 ツユクサ カキドオシ ゲンノショウコ
 マムシグサ バナミョウガ ウド
 ヤマグワ センニンソウ サネカズラ
 キカラスウリ アカネ カニクサ
 アマチャズル マタクビ アケビ
 オオツヅラフジ

(報告 深江昭夫)


博多区健康フェスティバル 博多区薬剤師会 専務理事 山口利夫

博多区健康フェスティバルが10月9日(火)博多保健所で開かれました。

今年のテーマは「運動」で各種の運動能力測定や健康診断などが行われました。講堂では介護法の指導やレオタード姿のよくに合う若い美人の指導するエアロビクスが行われました。

一方薬剤師会のコーナーは各会場が保健商ということもあって部屋の確保ができず廊下を利用して展示コーナーを設けました。

ここで薬用酒、漢方薬、薬剤師や薬局の働きを紹介したパネルの展示やいっも評判のよい健康茶の試飲そして自動血圧測定機を使った血圧測定などを行いました。特に今話題のドクダミ茶は大評判でした。相談についてはやはり漢方薬や民間薬についてが多く漢方薬局の先生方が執山こ対応されていました。

コーナーは、若い美人の先生方が一生懸命に対応されたこともあって、今年も多くの方々がのぞかれていました。(これホント!)

参加されました方々は

冷川、鶴原、森川、荒巻の各先生と裏方担当の山口(当日はエアロビクスに夢中)、そして暖かい雰囲気で積極的に説明されていた片井(天満町)、井上(大杉)、谷口(大賀)のすてきな先生方、本当にお疲れさまでした。

 

西区健康展フェア 薬局委員 中野勝郎

日 時
平成2年10月9日(火)
9:00〜12:30
場 所
西区保健所1F 講義室
出動者
吉田、佐藤、占部、冨永、中野

薬局相談コーナーが去年より保健所正面入り口横から講義室に移ったところ、この場所は、ガン検診ミニドックの受付コーナーの奥に、薬局コーナーがあり、入場者は、すべて検診の申し込み者で、検診、ミニドックの終わった人たちの相談が10時半位からあった。 便秘、不眠、高血圧等についての相談が主で、試飲コーナーではどくだみ茶の人気が高かった。相談の内に、病医院で投薬を受けている漢方エキス剤についての質問が2〜3あり、応答に困った。なお、今年より薬局コーナーの隣りに鍼灸コーナーが加わり注目を集めた。

中央保健所「健康展」 中央支部長 光安籠彦

日 時
平成2年10月4日 AM9:00〜AM12:00
場 所
福岡市中央保健所
行事内容

  O胃ガン、肺ガン、乳ガン検診
  O歯科一般検診
  ◎薬の相談コーナー   
   (市薬中央支部 国武、光安)
  Oドクダミ茶とヨモギ茶の試飲
  O薬用酒の展示
  O生薬の榎本展示
  O薬剤師会作成パンフレット配布

寸評:当日は早朝から雨模様でしたが、9時の健康展オープン時には、雨もやみ、訪問客の出足も上々でした。総入場者数150名、そのうち薬剤師会のコーナーによられた方は86名、そのほとんどが中高年者、特に婦人の方々が中心でした。当コーナーでは健康茶の試飲会を設けてましたので、健康展の喫茶室といった感じで、入場者の方々や職員の人達が気楽に試飲に立ち寄られにぎやかでした。試飲される方の90%以上はドクダミ茶が多く、昨今のドクダミブームの影響が出ていました。 ドクダミに他の薬草を混ぜる場合何がよいか?採取した後の乾燥、保管などの質問があったり、健康茶、ビタミン剤、病院から受けている薬など質問範囲も広く、入場者の方々の健康に対する関心が非常に弓削\ということに、改めて薬剤師の責務を強く感じとりました。

城南区健康展について 薬局委員 後藤弘

日 時
平成2年10月18日(木)午前9時〜午後4時
場 所
城南保健所
一日保健所長
城南区老人クラブ連合会 全長 満島 進氏
出勤者
ごとう、合澤、松島、アップル、票田、前田、別府、城南、占部
来場者
200名

「いきいき健康あなたも私も」をキャッチフレーズに第4回城南区健康展が催されました。事業内容は総合検診(ミニドック、胸部エックス線撮影、歯科検診、胃ガン検診、大腸ガン検診、肺ガン検診、前立腺ガン検診)、乳ガン自己検診法、害虫相談、家庭看護、薬相談、牛乳パック変身、健康相談、高繊維食試食、栄養相談など多彩でした。我々の薬相談コーナーではやはり薬草、漢方薬の相談が主でした。民間薬、健康茶の試飲コーナーはコップ150ケがなくなった時点で打ち切りました。

南区健康フェア 薬局委員 吉田邦夫

日 時
平成2年10月17日(水) 午前9時〜午後4時
場 所
福岡市南保健所

南区内の医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会、鍼灸師会、町世話人連絡協議会、衛生連合会、民生委員協議会、老人クラブ、PTA、南区区長、南保健所長による南区健康フェアが行われました。当日8時半に保健所に著いたら既に各種受付は長蛇の列、前日から用意していた健康茶(よもぎ茶、どくだき茶等)を大至急煎じ、又大衆薬相談コーナー、生薬見本展示、パネル展示、薬研や煎器の展示そして健康茶の試飲コーナーと、南支部長大庭先生初め青谷先生、末田先生に協力頂き、区民の皆様の薬相談や健康茶の作り方、煎じ方、健康茶の接待と大変忙しい一日でした。100ケ用意していた紙コップがなくなり、慌てて近くのスーパーに走り、50ケ追加、それでも足りず大盛況でした。約150人の試飲された方以外に相談コーナーにも熱心に質問や相談される方が、70名はどこられ、ベテランの先生方がいろいろと御教授、御指導され南区健康作り実行委員会からも大変感謝されました。  ご協力頂きました大庭、青谷、末田各先生方に改めてお礼申し上げます。

支部対抗親睦ソフトボール大会

日 時
10月28日(日) 午前9時
場 所
武田薬品流通センターグラウンド

当日は朝のうちは少し肌寒かったようですが、秋晴れのさわやかな天気に恵まれ、絶好のコンディションのもとで熱戦が展開されました。今回から城南支部が単独チームとなり参加7チームになりました。各チームが2試合づつ試合を行いました。その結果、東支部、博多支部、城南支部が2勝で勝ち残り、9人ジャンケンという方法で決勝進出チームを決 め東支部と城南支部が決勝進出しました。ジャンケンに負けた博多支部が2位に決定しました。決勝戦は新チーム城南支部が、投、守、打に他のチームを圧倒し優勝しました。他支部の雪辱を期待致します。  尚、試合結果は次の通りです。

        A 面      B 面
第1試合    中央一東     南一城南
          5−17     5−9
ホームラン   柴田(東)    森山(南)

第2試合    南一博多     東一勤務
          6−20     8−6
ホームラン 田中(英)岸田、   なし
     釜瀬(博多)日高(南)

第3試合   勤務一城南     博多一西
          0−6     10−9
ホームラン  笹野(城)     鶴原、岸田、
                 田中(陽)(博)
                 辛島、平山(×2)(西)

第4試合             中央一西
                 4−8
ホームラン            石丸(中央)


決勝進出決定戦(9人ジャンケン)

東一城南  城南一博多  東一博多
 2−5     3−2    4−2

決勝戦

東一城南
 3−16
ホームラン 辛島×3 山本 栗田(威南)

順位
  優勝 城南支部
  二位 博多支部
  三位 東支部
  四位 西、早良連合支部
  五位〜七位 勤務、中央支部、南支部 (同率)

参加されました会員の皆さんお疲れさまでした。出場された方は恐らく身体のあちこちが3日間、いや1週間ほど痛い事だったでしょう。各試合とも随所にファイトあふれるプレーが続班しました。勿論例のごとく珍プレーもありましたが、大変見ごたえのあるものでした。ただ残念なことに3人の負傷者を出してしまいました。寒くなる時期の大会ですので、出場される方は、やはり年齢や体調に留意し、当日だけでなく事前にコンディションを整えて、参加出場して欲しいと思います。 有り難うございました。

(文責組織委員長 合渾英夫)


会議報告

[第5回理事会]

日 時
平成2年10月24日(金) 午後7時
場 所
市薬会館会議室
出席者
三津家会長、藤原、松枝、長谷川各副会長、冷川専務理事、細井、正岡、深江、台澤各常務理事、木原、高杉、藤田、小野、鶴原、谷、猪越各理事、磯田、豊福各監事
議 事

1.会長挨拶
 本日の理事会は多くの議題を審議して頂きます。10月27日市長選が公示され、10時30分桑原候補の出陣式が行われます。基準薬局につきましては、10月1日認定委員会を開き、124軒認定致しております。24日説明会を行い、欠席が19軒で、出席薬局に認定症を配布しております。11月12日は即位の礼で事務所は休館します。永年勤務されました肥高職員が年内で退職されます。後任につきましては、藤原副会長、冷川専務、細井常務の三人で選出して頂きます。

2.会務報告 冷川専務理事報告
(1) 9月30日 市薬薬草観察会
(2) 10月1日 基準薬局認定委員会
(3) 10月6〜7日 九山学術大会
(4) 10月14日 福岡市薬草観察ハイキング
(5) 10月16〜18日 薬と健康の週間 薬草展
   10月17日 国立中央病院協議会
     18日 薬事功労県知事表彰
     20日 国立中央病院院長受入薬局視察
     22日 基準薬局説明会

3.委員会報告 各委員長より報告
(1) 組織委員会
(2) 薬局委員会
(3) 学術委員会(長谷川副会長)
(4) 試験センター(冷川専務理事)
(5) 広報部
(6) 社保委員会(小野理事)

4.関連団体報告
   学薬、勤務部会、商組、各担当理事より報告

5.協議事項
(1) ソフトボール大会運営について
   10月28日午前8時30分現地集合、9時開会式。雨天時の連絡は合澤(TEL 806−6403)。
(2) 基準薬局認定について
   今後の運営や問題点については、認定委員会で協議する。
(3) 予算の消化状況
(4) ツムラより学術講演会共催申し込みについて
   11月21日(水)午後7時市薬にて行う。
(5) 市長選挙の対応について
   10月27日の出陣式後に検討する。
(6) 国立中央病院の対応について
   10月8日より院内院外の処方箋が統一され、発行枚数が増加している。
   10月22日薬剤師2名採用し、23日より派遣。処方箋の疑義照会は病院薬剤部に行う。
   (直接医師に行わない)

[第5回 市内科医会医薬分業協議会]

日 時
平成2年10月30日(火)午後7時
場 所
王府(城山ホテル9階)
出席者
〈内科医会〉 中村裕一全長、石原保之、田中耕一各副会長、武田儀之、添島国統各理事〈薬剤師会〉 三津家正友会長、冷川裏専務理事、正岡良次常務理事、小野信昭、藤田彰各理事

1.市内科医会会長挨拶 中村裕一全長
 前回4月16日この会合を持ち、以後各区で話し合いを持ってもらうことにした。しかし、うまくいっていないように思われる。今日は今後の方向づけについて、結論を出したい。
2.市薬剤師会会長挨拶 三津家正友会長
 4月に前任者と交代し会長に就任しましたが、挨拶が遅れ申し訳りません。前執行部が4回話し合ってまいりましたが、従来の方針を引き継ぎます。市内450の保険薬局があるが380薬局が実働している。末だOTC薬局の物品販売業的姿勢が抜けないようです。基準薬局制度がスタートし、124薬局が認定されました。国立中央病院の院外処方箋発行に伴う受入準備を行ってきて、国立病院の使用薬品リストを入手し、問屋の協力を得て取り組んでいます。
3.今後の方向について
 中村市内科医会会長より、会長である自分が分業を始めないと、進まないようであると提言された。その為には、会営又は支部宮の薬局で受けるのが望ましいということで一致した。今後は城南支部と市薬担当者間で十分に煮詰め協力して進めて行こうということが確認された。

(文責 冷川)

委員会報告

[薬局委員会]

日 時
10月9日(火) 午後7時
場 所
市薬会館
出席者
松枝副会長、冷川専務理事、深江常務理事、青谷理事、藤野、平野、固武、後藤、本村、中野、吉田各委員

1.10月14日の薬草観察会打ち合わせ
 役割分担、資料作成
 小雨決行などを決定
2.市の健康フェアについて
3.県の「くすりと健康週間」行事について
 分担割り
 10月16、17、18日 午前9時〜午後6時
 天神地下街イベントコーナー
4.基準薬局認定説明会について
 10月22日 午後7時より
 支部長、薬局委員、申請薬局管理薬剤師

[学術委員会]

日 時
10月17日(水) 午後7時
場 所
市薬会館
出席者
長谷川副会長、篠崎常務理事、成澤、市花、藤田各理事、久池井、中島各委員

1.前回薬物療法研究会の反省
2.次回薬物療法研究会の打ち合わせ
 10月30日(火)午後7時を予定
3.来月の学術研修会の内容検討

[組織委員会]

日 時
10月22日(月) 午後8時半
場 所
市薬会館
出席者
台澤常務理事、高杉、鶴原各理事、吉村、森川、笹野、糸岐、深見名委員、松井(大会競技委員長)

1.名簿作成の件について
 印刷業者の選定についての経過説明
2.ソフトボール大会について
 競技についての説明は松井氏にまかす。
 委員は午前7時半集合

【商組だより】 薬業研修会報告

[9月度 薬業研修会]

日 時
9月6日 午後1時30分
場 所
市薬会議室
出席者
23名(メーカー9名、卸6名、小売8名)

 1.あいさつ
 2.地区報告
  各地区とも大きな問題はない
 3.その他


[10月度 薬業研修会]

日 時
10月9日 午後1時30分
場 所
市薬会議室
出席者
20名(メーカー10名、卸4名、小売6名)

 1.あいさつ
 2.地区報告
 3.その他
 県教職員互助会健康医薬品券の発行について

9月度、10月度の薬業研修会は、実質的には大きな問題もなく経過しています。ドリンク剤の値上げの件で、新品、旧品の在庫の関係によるバラツキが出ていますが、新品に切り換える時点できちんと調整していくように確認しております。  なおこの度、県教職員互助会の「健康医薬品引換券」が発行されることになりました。県薬会報第13巻11月号に詳しく掲載されておりますが、この紙面にて記しておきます。又商耕員の方々は12月初句に取扱い要領、留意事項などについて文書でお知らせすることになっています。必ず読んで下さい。不明の点がありましたら、商組合澤まで御連絡下さい。

(合澤 記)


福岡県教職員互助会「健康医薬品引換券」発行について
(1) 使用期間 平成2年12月14日〜3年2月28日
(2) 助成券(医薬品券)は1枚500円で現金同様に取扱い店頭表示価格で医薬品等と引き換える
(3) 換金 県職員互助会の精算方法と全く異なるので再三意して下さい。
  イ 指定銀行:福岡銀行
  口 換金額:450円(50円値引き=10%手数料)
  ハ 換金方法:医薬品券を福岡銀行本店、支店、出張所の窓口へ持参すると、加盟店の預金口座に入金される。(口座を設ける必要あり)入金後4日以降現金化できる。換金期間は平成2年12月14日から3年3月20日まで。それ以降は無効となる。
(4) 対象商品:医薬品に限定せず、化粧品、健康食品、医療用品など健康関連商品全てを含む。
(5) 発行額:1人当り4,000円(予定)×37,000人=14,800万円
  (参考一県職員互助会は3,500円×12,500人)
(6) 禁止事項:商組規約による除名処分該当
  イ 学校訪問等の訪問販売をした場合
  口 教職員の希望商品を一方的に(納得させずに)引き換えを拒否した場合
  ハ 非加盟店が持っている助成券(医薬品券)を代理で換金した場合
  ※10%手数料(50円)は券と名簿の印刷代やアルバイト人件費等を含むものであり、互助会と商組の比率割合は未定であるが商組としては書店組合の実績を上回る率を見込んでいる。

研修会報告学術委員会

[薬物療法研究会]

日 時
9月26日(水) 午後7時
場 所
市薬会館4F 講堂
演 題
「高血圧症の治療」−とくにCa抵抗剤、ACE阻害剤について−
講 師
武田薬品(株)福岡支店 医療学術チーム課長 近藤博先生
出席者
145名

[薬物療法研究会]

日 時
10月30日(火) 午後7時
場 所
市薬会館4F 講堂
演 題
「高血圧症の治療」−とくにα遮断薬、β遮断薬、α、β遮断 薬について−
講 師
住友製薬(株)大阪支社 学術企画部副課長 辰尾潔先生
出席者
135名

【会員の移動】

第一薬科大学創立三十周年記念式典

   式 次 第
  1.一同着席
  2.開式のことば
  3.国歌斉唱
  4.学長式辞
  5.来賓式辞
  6.表  彰
  7.閉式のことば
       以 上

「お祝い」  この度、第一薬科大学におかれましては、創立30周年を迎えられ、誠におめでとうございます。本日は、この栄ある席にお招きいただきまして心から感謝申し上げます。  貴薬科大学は六千名をこす卒業生を出され、各界で御活躍されておりますが、福岡市薬剤師会におきましても、その中核として活動され、全の事業にもご協力いただいております。  今後は、地元ではもとより、更に広く各界をリードしていただきますよう希望し、又貴薬科大学の益々の発展を祈念しまして、お祝いのご挨拶といたします。            平成2年10月28日

(社)福岡市薬剤師会 会長 三津家正友


【広報通信】

 8月から10月にかけて次の記事が新聞に掲載されました。

 西日本新聞
 8月2日 仁術問答「なぜ水と一緒に?」
 8月23日 薬と飲食物の食い合わせ
 8月30日 仁術問答「納豆 安くて手軽な食品」
 10月18日 一滴でOK 目薬の正しい使用
 10月25日 赤ちゃんとたばこ

 フク二チ新聞 とっておきのくすり箱
 8月10日 栄養剤ってふとるの
 8月17日 子供が蚊取りマットをなめちゃった!
 8月24日 イラクメタシンは株価墓再の特効薬?
 8月31日 クスリの洋服は脱がせないで
 9月14日 ママのおなかからのメッセージ
 9月21日 ママ、クスリは上手に飲ませてね
 10月5日 あなたの知らない「ぎょう虫」の話
 10月12日 レモンのにおいは嫌いだニヤン!
 10月19日 ご存じですか?くすりの週間
 10月26日 薬草の詰アレコレ

『談 話 室』専務理事 冷川襄

読売ジャイアンツと西武ライオンズが楽々と優勝を決めてしまった、プロ野球のペナントレース、さて日本シリーズは如何に思いきや、予想を裏切り西武ライオンズが4勝無敗で優勝してしまった。何とあっさりしたことか。地元ダイエー・ホークスはワースト記録を塗り替えての最下位に終わってしまった。 別に応援してる訳でもないが、地元球団が弱いというのは情けなく感じられる。一方「とびうめ国体秋季大会」では地元福岡が開催県優勝の恒例通り、天皇杯、皇后杯を獲得した。

10月はいわゆるスポーツの秋で、当市薬でも10月28日武田薬品グランドで「ソフトボール大会」が開かれた。組織委員の先生方には多大のご苦労をおかけしました。

又この10月は行事が多く、薬局委員の先生方も、薬草観察ハイキング、薬と健康の週間薬草展、各地での健康フェアと大変でした。 又、国立中央病院では院内と院外の処方箋が統一され、院外処方箋の発行が急増し、急遽薬剤師を顧用し病院に派遣しました。社保担当理事も、連日交代で国立中央病院、市薬と駆け回っています。 10月1日には市薬での第1回目の基準薬局認定協議会が開かれ、124の薬局が認定され、10月12日の県薬認定委員会にて正式に認定されました。これでいやがおうでも基準薬局制度はスタートしました。後はこの制度をどう定着していくのかの段階にはいります。

次の市薬での認定協議会は11月2日に開かれます。1店でも多くの基準薬局が増加するよう協力をお願いします。

さて、今回もこの談話室、投書はありませんでした。それでこのように随筆風に書いております。会の運営で最も大事なことは組織力だと思います。組織力をつけるということは、末端の一人一人の会員が、この会は自分達の会だという意識を持つことです。ただ入会していれば、上の方で何かしてくれるだろうといったことでは組織は強くなりません。 自分は今何を目指し、何ができるか常に考えなければなりません。全部の会員が全のことばかりできないでしょう。自分ができないことは会の執行部や更に上部の県薬や目薬に任せることになるでしょう。

しかしそれでも何をどうしたいという意思表示がされなければ、執行部も何をすれば全員のためになるか掴めません。そうしなければ会務は澤に役員の業績づくりにしかなりません。私たち役員は得た情報を会員に伝え、方向性を示します。そのことをよく理解して頂いた上で会務にとりかかります。その為に議論を闘わせることもあるでしょう。いろんな意見を出し合って、その中からどうすればベターであるか見出していかねばなりません。情報をより多く伝えるために会報と会報の間に市薬だよりを発刊しました。是非ともいろんな御批判、叱責等を市薬専務宛に投書下さるようもう一度お願い申し上げます。

会 務 日 誌

10月1日 基準薬局認定委員会 19:00 広報部会 19:00(三津家)
  4日 「緑進会議」後援会事務所開き 9:30(三津家)
     社保委員会 13:00
     中央区健康フェア 中央保健所
  5日 薬局実務研修会議 19:00
     博多支部運営委員会 19:00
  6〜7日 九州山口薬学大会
     宮崎フェニックスホテル(三津家)
  9日 桑原啓一励ます会 国際センター(三津家、松枝、冷川)
     商組研修会 13:30(合渾)
     博多区健康フェア 薬局委員会 18:30(松枝・冷川)
  11日 健康週間行事審査委員会 市役所 (三津家)
  12日 東区健康フェア
10月14日 福岡市健康週間「薬草観察ハイキング」坊主ケ滝(松枝、冷川)
  16日 天皇陛下即位奉祝結成式 11:00
     西鉄グランドホテル(三津家)
  16〜18日 薬と健康の週間「薬草展」天神地下街イベントコーナー
  17日 南区健康フェア 南保健所
  18日 薬事功労県知事表彰
     武藤栄治出版記念祝賀会 14:00
     城南区健康フェア
  22日 基準薬局説明会 19:00(藤原)
  23〜24日 平成2年度試験センター技術
     講習会 全国勤労青少年会館、サンプラザ6階(城戸)
  24日 計量協会理事会 13:00(三津家)市薬理事会19:00
  26日 勤務部会例会 18:00
  27日 桑原啓一選挙事務所開き 10:30(三津家、冷川、細井)
  28日 支部対抗親睦ソフトボール大全
     タケダ薬品流通センターグランド
     第一薬科大学30周年記念式典 11:00(三津家)
  29〜30日 学校環境衛生研修協議会(三津家・猿越)
  29〜31日 日本環境変異原学会19回大会
  29日 前田県議就任15周年祝賀会 18:00
  30日 市内科医全市薬剤師全分業協議会 19:00城山ホテル(三津家、冷川)

【新刊紹介】

このほど読売新聞社会部の藤野専史記者は下記のような本を出版しました。2年4ケ月かけ、アシで県内の医療機関を駆け巡った体験ルポ。身近なお医者さんが多数登場します。 内容については、桜井日出生・福岡県医師会長の「序文」が詳しいのでここに掲載させて頂き、紹介に代えます。

なお、この本は書店ではまだ販売されていませんので、市薬事務室か木原まで申し込んで下さい。一括購入します。

「一気に読んでしまえる本です。ぜひ買って下さい」

余滴 編 集 者 の 目福岡市薬剤師会 副会長 藤原良春

「文は人なり」という。文章には自らその人の人柄や生活がにじみ出ている。

私は県薬会報や市薬会報を読むとき、その内容はもちろんであるが、筆者のかもし出す人柄に興味を覚える。特によく知らない人の文章に接したときは、なおさらである。

市薬会報編集人の文章は、一種独特の文体で大変面白い。この文章は、話言葉の使い方に特徴があり、これをうまく使って文章にリズム感を出している。このリズム感は、また、読みやすさにつながっている。とはいえ、誰にでもまねのできる文章ではない。

それにしても、編集後記に人の悪口が平気で書けるとは、実に立派である。

文章には、読みやすいものと、読みにくいものがある。県薬会報11号に、その典型的なものが出ていたので、参考例として考えてみたい。また、ここで述べることは編集者に対する要望でもある。

文章の読みやすさであるが、これは必ずしもわかりやすさにはならない。いかに読みやすくても論旨が理解できなければ、わかりにくい文章ということになる。

一般的にいって、わかりやすい文章をかくには、センテンス(書き始めから句点で終わるまで)の短い方がいい。これは日本語のセンテンスの特徴として、主語を受ける述語が最後に来るからである。

もうひとつ段落は7、8行を目安とした方が読みやすい。

さて、「接点」の古賀先生の文章には人柄がよく現れていて、とても丁寧に書かれている。その上、歯切れがよいためリズム感がある。これは、文の後尾がビシッと決まっていることと、接続詞の使い方がうまいからである。しかし、段落の長さが16〜19行もあるのは長すぎると思う。

次に、「特別指導」の野田先生の文章は、学者として真筆な態度で書かれており大変感銘を受けた。この種の論文を書くときの見本になる文章である。ただ部分的に読み返す場合は、いくつか「中見出し」があった方が便利である。

以上二つは、読みやすくわかりやすい文章の例である。

次は、読みにくい文章の代表例として「講演要旨」を取り上げてみたい。これが読みにくくなったのは、以下のような理由よる。

(1) 話しことばを文章かするのはむずかしい。
(2) 段落が長すぎるし44行もあるのは論外。
(3) 長い文章であるのに中見出しがない。
(4) 『』の中に段落がある。
(5) 文体として、会話調と論文調がゴチャゴチャになっている。
(6) 記号の「」と『』が、会話と引用文とで区別されていない。

編集人が原稿に手を加えることは、誤字・脱字以外許されないのが原則である。しかし殆どの会員が物書きのプロではない。

文章は読まれてはじめて価値がある。とすれば、読みやすく、ひいてはわかりやすくするために、編集者が工夫することは、許されてよいことと思う。

編集者の目は、読者の目であってほしい。

ヨメナ(キク科)

Aster Yomena Makino

秋の七草の一つ。本州、四国、九州の山野や路傍に生える。夏から秋にかけ淡紫色の頑状花をっける。春の若妻は食用にされる。嫁菜飯は山菜料理の代表的なものである。民間では、利尿薬として利用されることもある。ノコンギクやユウガギクとともに「野菊」と呼ばれる花の一つである。

(1990.10.14.坊主滝撮影 鶴原 文 冷川)

[編 集 後 記]

○今号から広報部門の編集を受け持つことになりました。広報部門は会務の大事な記録ですが、読む立場からするとあまり面白くありません。よく読まれずにとばされてしまいがちです。今回初めてで十分とはいえませんが、会員の先生方にどうすれば読んで頂けるか努力いたします。叱責を励みとしますので、よろしくお願いします。

○今回表彰受けられました先生方、おめでとうございます。今後共、私達後進をよろしくご指導お願い申し上げます。

○次号は新年一月号です。新春にふさわしい明るいニュースで広報部門を埋めたいと考えています。各理事や委員の先生方も本業の傍ら大変だとは思いますが、明るいニュースが載せられますよう御協力お願いいたします。

(冷 川)

○横綱大乃国の勝敗に一喜一憂の九州場所です。寺尾にも勝たせてあげたいけど、今場所だけはどうしても大乃国に勝ってほしいものです。

○読売新聞の藤野記者からTELがあり、本を出したから会報で紹介してほしいというのです。そこで早速この“ドクターNOW”を読んでみました。「ダメよ、薬剤師会は全然入ってないじゃないの。この中の『待合室』に市薬の三津家会長は“はり田”のママがお気にいりで、理事会の帰りには前を素通りできない人であるとの紹介記事でもあれば、飛ぶように?売れるのに…」と書きたくなりました。

○三師会って何なの?と言いたくなるような、そして薬剤師会のマスコミ対策がいかに遅れているかを考えさせられた本です。市医師会山本理事の紹介で、私が初めて藤野記者と会ったのは、やっと6月のプライマリ・ケア学会でした。

(木原)



平成2年11月30日発行(隔月年6回発行)
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会
T E L 092-714-4416
発行人  三津家 正 友
編集入  木 原 三千代
印刷所  (有)興英社印刷