■ 巻 頭 言
地方の時代 (社)福岡市薬剤師会 会長 三津家正友

いま社会的には「女性の時代」といわれ、また政治的には「地方の時代」といわれている。

女性の社会的進出はめざましいものがあり、その背景もあって地位の向上が叫ばれるようになった。今回福岡市では女性の助役が誕生したが、まさに象徴的なできごとである。

加藤竺子助役はそれまで衛生局長として市薬にとっても大変関係が深く身近な存在であっただけに喜ばしいことであり、まずはお祝いを申し上げたい。と同時に、この人事を決断された桑原市長に敬意を表する次第である。

ところで薬剤師であるが職業としての女性の進出は際立っていて、その総数において男性を上回っている。しかし地位の向上という観点で見た場合は如何であろう。

地位の向上には社会的なものと、薬剤師会という組織内のものと二つある。社会的に見れば薬剤師の地位はまだまだ低い。これは女性に限ったことではない。そのことははからずも医薬分業の現況が示している。

組織内においては完全に男性型となっており、これは男性に責任のあることで、桑原市長を見習わなければならない。しかしながら女性の発言が少ないのも事実である。もっと女性自ら組織の一員であることを自覚して組織活動に積極的に参加して頂きたいと願っている。そうでなければ女性が多数を占める会の将来的発展は期待できない。

現在市薬の重点事業に研修、国立病院の処方箋応需、医薬品備蓄対策等があるが、これだけで面分業か飛躍的に進むものではない。最も大切なことは、一般市民の理解であり、そのためのPR対策である。

現況を考えると、市民のほとんどが「薬局」と「薬店」の違いを知らない。学校薬剤師の活動も知らない。一、二度新聞報道があったからといって、基準薬局が認識される筈もない。もしかしたら、木原三千代理事の新聞連載が始まるまでは「市薬」の存在さえ知られていなかったのではないだろうか。

ここに総合的な対外広報活動の重要性が存在する。広報活動の目的は「薬剤師職能」を理解してもらうことであり、そのためにはパフォーマンスも必要である。その.結果が面分業の普遍化につながってくる。

いままで市薬の対外的事業は、受身のものが多く、自ら企画立案し実行したものは少なかった。これからは広報活動を目的とした攻めの事業、つまり戦略的事業が必要である。

その具体案はこれから検討しなければならないが、市衛生局、保健所との提携、あるいは二師会との共催による一般市民ヘの健康教育事業、また試験センターを活用しての井戸水の検査、学薬活動としてのシンナー問題対策その他の公衆衛生活動、ボランティア活動等、いろいろ考えられる。

いずれにしてもこれには会員多数の参加が必要で、特に女性会員の参加が望まれる。いま「地方の時代」である。福岡市薬は他県の県薬レベルの規模を有している。

その規模を活かし、福岡市薬だからこそといわれる事業を進めていきたい。

<特別寄稿> 平成3年5月31日 会報第41号 医薬分業に対する行政の取組みについて 福岡県保健環境部薬務課 今地政美

医薬分業を巡る話題は一巡した感がある。かといって、話題性がなくなった訳ではない。マスコミによって日本全土にもたらされた医薬分業報道の雨を、どう上手に使うかは全て受取側の問題であり、医薬分業が今後進展する かどうか、むしろこれからが正念場といえる。つまり、医薬分業が消費者に正しく理解され、応需側の薬局がそれを本当に実践できるかどうかにかかっているといっても過言ではない。

平成3年度には保健所を中心とした医薬分業定着促進事業が全国の10都道府県を対象に計画されており、今後、行政が医薬分業をどのように考え、どう取り組もうとしているのか、私見を交えて紹介することとしたい。

1. 分業は誰が進めるのか

医薬分業の推進についで、国はかなり以前からいろいろな推進策を講じてきたが、高齢化社会や国際化を迎え、また最近のマスコミ報道により分業促進の勢いが一段と加速されたように思える。このような状況にあって、行政が医薬分業に加わることによりややもすると医薬分業は行政が推進してくれるものと薬局側が、錯覚に落ちいる危険性はないだろうか、まず、この辺りを整理してみる必要がある。

薬剤師法第19条に「薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない以下、略。同法第22条「薬剤師は薬局以外の場所で、販売又は授与の目的で調剤してはならない。以下略」、薬事法第2条で「薬局とは、薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務を行う場所(その開設者が医薬品の販売業を併せて行う場合には、その販売業に必要な場所を含む。)をいう」と規定されている。

関係条文を並べてみると、薬局は調剤を行う場所であって、調剤は薬剤師が行う業務であることが分かる。販売業は薬局の付随業務のょうに括弧書きで法律に記されてぃる。薬剤師以外のものが、調剤を行おうとしても原則として法律上できない。つまりそれほど、調剤は原則として薬剤師固有の業種なのである。このように調剤が国民から薬剤師に付託された非常に重要な仕事であることを、薬剤師の一人一人がまずもって肝に命じなければならない。

我々を取り巻く環境は急激に変化してきており、高齢者の重複投薬の防止や、地域保健医療計画の中で病院・診療所・薬局の連携による医療の質的向上が求められている。このょうな状況にあって、地域における薬局の役割は従来に増して非常に大きくなっている。また、日米構造協議で再販制度が問題視されており、昭和49年から認められていた26の薬効分類の医薬品についても極く近い将来廃止される可能性が商い。これも大きな変化をもたらすことになるであろう。これまで0TCの販売をとおして、地域の保健衛生に貢献してきた薬局をあながち否定するものではないが、それ以上に処方せん応需やOTCと医療用医薬品の相互作用の問題、地域住民のくすりを通じての健康相談など、薬局がより医療に近づくことが今強く求められているといえよう。行政がいくら医薬分業の意義を認め推進を図ろうとしても処方せん応需するのは薬局であり、薬局側が推進を拒めば分業の進展はありえない。分業の推進者はあくまでも薬局側であることを忘れてはならない。

先の基準薬局はこの流れに沿うものであり、薬剤師会の自主的な取組みとして高く評価されており、今後の活動を注意深く見守りたい。

2. 行政はどんな分業支援ができるか

医薬分業が、最終的に国民のためになるからといって、行政がなんでもかんでも財政的に支援できるわけではない。当然その範囲は限られる。行政の支援範囲については、これまでの国の分業推進事業が参考になると思われるので、次に列挙する。
1) 医薬分業推進指導者講習会事業
2) 医薬分業啓蒙普及事業
3) 医薬分業推進事業
4) 医薬分業推進モデル地区事業
5) 医薬分業推進基盤整備事業
6) 医薬分業共同事業設備整備事業費
(調剤センター、薬事情報センター)
7) 在宅老人医薬品使用安全対策特別事業
8) 医薬分業推進等教育事業
(研修テキストの作成等)
9) 医薬分業定着促進事業

こうしてみると、モデル事業のような研究的なもの、情報センターのように基盤整備として必要なもの、あるいは公平な立場からの啓発・広報などが、行政で支援できそうな対象として考えられる。薬局の責任で当然行わなければならないような医薬品の備蓄や薬剤師個人の資質向上のための研修費等は、その対象になりにくい。

3. 県行政は分業にどう取り組もうとしているのか

分業推進には、1)分業推進体勢の整備、2)処方せん応需体勢の整備、3)啓発広報による分業の理解促進を図る必要がある。また、これらの体勢の整備促進のためにはマンパワーを確保する必要があり、行政としては、主に1)と3)の推進のためのマンパワーの確保を検討している。分業推進体制の整備として、国は全国l0都道府県で1都道府県当たり2ケ所。保健所を中心に、三師会、消費者、卸等からなる医薬分業推進協議会を設置し、地域の特性に応じた分業のあり方、進め方を協議する医薬分業定着促進事業を実施しようとしている。本事業については、国の交付要綱がまだ明らかでないのではっきりしたことは言えないが、本県も本事業に参加する方向で検討中である。

啓発広報についでは、各方面の関係者から消費者に対する啓発が不十分であるという指摘がなされている。特に医師が患者に院外処方せんを発行しようとしたとき、あるいは患者が院外処方せんを要求したときのいずれの場合も、医師が直接患者に医薬分業の意義、仕組等を説明しなければならず、診療の大きな妨げとなっていると言われている。今後の高齢化社会を考えれば、薬と無縁の人は皆無であろうし、また高齢者になればなるほど多科受診の機会も増えるであろう。従って、病気にかかってからではなく、健康なうちから必要な社会的知識として、分業の意義、仕組等について、正しく理解されるよう啓発していく必要がある。特に重複投薬の防止を図るため、とりわけ多科受診を行っている高齢者あるいはその家族等に対する啓発を重点的に行う必要がある。正しい分業のあり方を消費者に啓発していくことは、行政にとっても大変重要なことである。

また分業推進に必要なマンパワーとしては、保健所の薬剤師などに必要な研修を実施し、医薬分業のコーディネーターとして確保したいと考えている。

医薬分業は一朝一夕に確立するものではなく、長期的な取組みが要求される。また医薬分業の進展に伴い薬剤師の不足も顕在化してくるであろうし、早急な取組みが必要となろう。行政も引き続き医薬分業の推進に取り組む予定であるが、医薬分業の進展には薬局側の積み重ねが大変重要である。1枚の処方せんであっても、その向こうには 多くの人がいることを忘れないで欲しい。

分業の推進はあくまでも患者・消費者のためであり、そのためにも、いつ、だれでも、どこでも処方せん調剤が受けられるよう、処方せん応需体制の整備に薬局・薬剤師のなお-層の奮起を期待したい。

<特別寄稿>「私と薬」 平成3年7月31日 会報第41号 私と某薬剤師との25年間 福岡市議会議員 高山博光

私の女房は薬剤師です。

連れ合いになって丁度25年目を迎えました。結婚する前、岩田屋デパートの屋上に呼び出され「結婚してくれなきゃ、飛び降りる」と女房に迫られて、ツイに承諾した日から25年経ってしまいました。(巷間では逆との説もある)

サラリーマン(大成建設勤務)の妻となる迄は福大の薬学部を出て久留米大学安部研究室で実験の手伝いをしていました。とってもおとなしい女房でした。大きな声を出そうものなら身をしぼめてしまいそうな感じです。一緒にドライブしている時でも、少しでもスピードが出るとスピードを落とすように頼まれ、窓を空けても閉めて静かに走るように指示され、窓からキャラメルの紙一片でも捨てようものなら怒られて、まるで警察官付きのドライブのようで、私もいつの間にか行儀正しいドライバーになってしまいました。

薬剤師さんというのは薬だけでなく生活の調合具合も上手いのが判りました。やさしい言葉と的確な指示を調合しながら、男子高校、大学、建築稼業、ラグビー一筋という荒くれ男達の中育ちの熊男をいつのまにか小羊の如く調教してしまうのですネ。

結婚当初の勢力比私9対女房1が今では、完全に女房9私1と逆転です。子供も犬もニワ卜リも我家は皆んな女房の味方です。

亭主ははやりのアノせりふの如く「亭主丈夫で留守が良い」を地で行っています。

やがてサラリーマン17年に訣別し、市議に立候補するのですが普通のケースは女房が「政治はイヤッ!」と反対するのが筋書きですがウチの薬剤師さん「貴方の好きなようにして下さい…」……度胸がよいというのか、人生航路、緩急変化の味付け調合の名手かスンナリと、市議ヘ立候補することが家庭内で認められたのですネ。

あそこで一応反対してもらわないと「断る理由」が見つからないのにウチの薬剤師さんは私より数段スケールが大きいのでスンナリと家庭内がまとまりスタートしたのです。考えてみれば、ウチの薬剤師さんは恒に変わらぬ微笑と優しさで、しなやかに強く、そのスケール、人間の大きさは私より数段上のようです。

今回の選挙が終わって反省会の席上ある町内会長が発言しました。「高山議員の獲った票の半分は奥さんヘの票ですからネ」……私は手を挙げて立ち上がり即座に反論しました。「今の発言は間違いです。とった票の半分ではないのです。とった票の4/5が女房の票と訂正して下さい」と。会場が笑ってしまいました。

益々強くしなやかに成長してきた薬剤師さんです。本当に25年間私専属の薬剤師として、私と家族の健康維持にご苦労さまでした。

我が家の専属薬剤師さんと結婚したのが41年5月9日、丁度今日が満25年目です。生活の薬剤師として、心の薬剤師として、家庭の調合を見事にこなしてきた我が女房に乾杯です。

現在の医療制度に医薬分業が組み込まれ薬剤師として益々その任務が重く大きくなって参りました。薬剤師として医療人の一人としてその知識を家庭内に閉じ込めておくだけでなく、更に昂めてもらい各種の地域活動や社会活動を通じて全市民ヘフィードバックをして欲しいと願っている昨今です。

(平成3年5月9日書)

<会員の広場> 別れの手紙 野間部会 上人橋薬局若久支店 戸田昭洋

1.ネェネェ、女の顔にはどうしてシワが出来るのでございましょう。教えて下さいましな。殿方のシワはシブ味をまし、セクシーでもありますのに、女のシワは……

わかりました。あなたはチンパンジーのメスのお尻には性皮と呼ばれる皮膚の露出した部分があるのをご存じでしょうか。チンパンジーのメスは約37日の発情期をもち、そのうちの10日間ほどは、この性皮が真紅に大きくはれあがります。つまりはっきり言うと「発情」しているのです。

そしてメスはまさに、この性皮をはれ上がらせ、発情したことをオス達に宣伝します。オス達はこの巨大なはれ物に、すっかり魅せられてしまい、背後からマウントし、交尾するのです。チンパンジーでのメスの大きな魅力は顔やスタイルの良い者ではありません。まして性格の良い者でもありません。ただ発情した時の色、巨大さ、”プリン”とした張りの良さだけなのです。メスは発情期と非発情期とでは、まるで別人(猿)のような生活を送っています。発情しているからこそ、おいしい食べ物をひとり占めにできることだってあるでしょう。ところが発情がおさまり性皮がシワシワにみにくくしぼむとオス達の態度は一変します。

2.人間の女には月経周期はあっても、発情期はありません。女は物理的に不可能な一時期を除きほとんどがいつでも、交尾が可能なのです。人間のメスは発情しっぱなしになった最初のサルだったんです。人間は人間となる過程で徐々に直立し、二足歩行をするようになりました。そしてそれとともにチンパンジーの性皮と同じ性的信号をもつ、お尻が目立たなくなったばかりか、女の性器の位置にも変化があらわれ、通常は見えにくい位置へと移動していったのです。例外は南アフリカのホッテントット族の女の、ラクダのコブの様な大きなお尻です。あれは外見が同じというだけでなく、その役目もラクダのコブと同じなんです。名付けて脂臀といいます。飢餓に際しても、水不足に際しても威力を発揮いたします。たしかにホッテントット族の男には大変魅力的なのですが。

3.お尻が目立たなくなった分、女には体の前面にも性的信号を備える必要が生じました。新しいアタッチメントがないかぎりあるものを改良するしかありません。乳房には実に好条件を備えていました。位置も絶妙でありますし何よりも脂肪組織をうんと発達させるだけで、お尻そっくりになりました。こうして乳房は本来の授乳器官としての機能に、かなりの支障をきたしてさえも、性的信号としての役割を担うようになったのです。まさに機能的です。もっとも体じゅうお尻だらけと思える、お相撲さんがいましたっけ。

4.あなたと下関の水族館に行きましたね。フィリピン産のアンコウがいたのをあなたは忘れることはないでしょう。解説に"アンコウは背鰭の最前部の棘がはなはだしく変形したものを、鼻先に立てて、その端に独特の印象的な魚の形をしたルアーを備えている。それで自分の食物を釣り上げる。この絶妙のルアーは目のある所に色素でできた「眼様紋」も備えている。さらに胴の下側に沿って胸鰭と腹鰭を表わすヒラヒラ、背鰭に似た背中側の伸び出しや、尻鰭、それにどう見ても尾に見える突出部まで備えている。このルアーは、フィリピン海域にはいくらでもいるスズキのどの科に入れてもよいような、小魚の「正確なレプリカ」だといってよい。アンコウはそのルアーを水中で細かく波打たせ泳いでいる魚の左右方向の波打ちに似せてさえする。"と書いてありました。我目を疑い、くいいる様にアンコウをみつめる私の顔を寄りそったあなたは、覗きこんできましたね。私のまわりの空気が急に暖かくなりました。そして、あのあと、あなたは私の鼻をしげしげと見つめ、チガウとささやいて、自分のことばにてれて、苦しそうに不満そうに身を揉んでいましたね。

5.話が脱線してしまいました。。ごめんなさい。さて、性的信号としての役割を担うようになった乳房を、女はいつの日からか、白昼ある目的以外には人前にさらさなくなりました。そうなると、人前にさらされる、唯一の場所、すなわち顔に性的信号の細工が密集してくる結果となります。たとえば唇に対して男が想像をたくましくしてしまうのは、やはりそれが性的信号であるからです。一方男の顔では鼻のことがとやかく言われています。それもお なじ理由によるようです。「あの時」はF・ベーコンが言う、イドラがあなたの認識をさまたげていました。くれぐれも誤解しないで下さい。唇や鼻がそれらが擬態しているものとの間に形態的な相関があるかないかは存じません。しかし、アンコウの疑似餌の様に、擬態はオリジナルに必ずしも"正直"である必要はないと思います。

6.結論をいそぎましょう。シワは性的信号の密集した顔に出来ます。もちろん他の部分にも出来ますが、私は特に問題にいたしません。特に「もの言う」目や唇の周りのシワは、体がどんなに肥満しようと、ほとんど無関係に増えていきます。シワがよって、たるんでみえる顔は、あの真紅で巨人なプリンと張りた魅惑的なメスのチンパンジーの性皮が役目をおえてみにくくしぼんだ、あのお尻そのものなのです。すなわち性皮の、みにくくしぼんだシワ、イクオール、女の顔のシワなのです。しかもこのシワは女の「発情」が終ったことを、広く世間に知らしめる看板なのです。これが女のシワに対する私の解答です。

7.「わたくしは、千たびも溜息を空に放って、あなたさまに、筆をとりました。なぜ、あなたは、わたくしに生きるのをいやにしておしまいになったの。どこか別の国に生まれてくればよかったわ。さよなら。赦して下さい。愛して下さいと、あなたにお願いすることは、今度はできなくなってしまいました。よく見てやって下さいまし、わたくしはこんな女になってしまいました。……さよなら」

一枚の写真が…鳴呼

<会員の広場> 私の場合 中央支部 警固部会 女賀信子

「先生、大変!プールに苔が生えてしまいました!」

小学校からの連絡で、私は、慌ただしく自転車に乗る。

残留塩素量を3ppmまであげるスーパークロリネーションの後充分な換水を助言する。学校薬剤師の任を得て早や11年目となった。担当の学校は保健優良校として幾度となく県や市の教育委員会から表彰を受けている模範校である。

『豊かな心と自己教育力をもった児童の育成』という学校経営目標に基づき、細やかな教育が施されている。内科・眼科・耳鼻科・歯科の4人の医師と共にその保健計画や運営施設について、学校長の諮問に応じたり必要な助言や調査活動を行っている訳だが、ここでは医療チームの中のクリニカルな薬学より環境衛生科学の知識が問われることになる。この10年間に学校長は4人交代し、長くコンビを組んできた養護教諭も昨年交代した。S.33.4.10に学校保健法の成立を見たわけであるが、創生期に比較すると格段と整備改善が進んだ現在は、臭い、騒音、光化学スモッグ等地球の大気汚染に伴い新たな環境問題が生じてきている。又、都心ながら舞鶴公園や、平和台等緑多く最高の環境下に見える本校も油断をすればシラミ保有者や赤痢の保菌者を発見して、大騒ぎになることもある。

シラミの判定には、大きなルーぺをもって出かけ赤痢患者の発生には感染ルートを推理し、給食室や手洗い場の衛生状態をチェックする。学校薬剤師としての職務準則に則り、速やかな対応が望まれる。本校の衛生環境は極めて良く個々の感染源については不問とする。

近くの護国神社からのハトの糞害に悩んでいた問題には忌避剤ポリブテンを紹介し、ベランダの手すりにクレゾール塗布を助言する。教室に出没するゴキブリには燻蒸法で効果を上げたし、理科室の薬品棚も定期的に点検し、毒物劇物の安全管理を徹底する。保健室の薬事衛生にも常時気を配っているつもりである。

教室や体育館の照度を見ると柱の影や方位によって100lux-1000luxと有意の差を認め窓外にグレアの光源を見つけたため、定期的な席代えを助言する。

机と椅子の高さを調べたとは不適合のものを使用しているため姿勢を悪くしたり大退下部を圧迫したりしている児童が数例見られた。

いつも速やかな改善が行われ清々しく思う反面責任の重さを感じ、厳粛な気持ちになる。学期ごとに開かれる保健委員会には、4人の校医と共に必ず出席し環境衛生に関して建設的な意見を心がける。専門医の話に薬剤の面で助言を沿えることもある。PTAから依頼を受け『薬剤師から見た食品添加物』をテーマに2年連続で講演を行ったり、PTA新聞に寄稿したり。日常の飲料水や夏期プール水の点検は言うまでもない。私の場合この様に周囲の方々の暖かな配慮を受け、のびやかな活動ができる事を、大変幸せに思い、感謝の気持ちいっぱいである。

<会員の広場> 休日急患センター出勤者懇談会に出席して 急患委員 小松秀美

日時:平成3年3月20日
場所:福新楼18時

休日急患医療について平素よりご理解ご協力をいただいております諸先生方のご意見、ご要望、反省の意を含めて年一回親しく懇談していただきたくご来賓として三津家市薬会長、藤原、松枝両副会長、並びに、特別に市医師会理事の山本愛文先生をお迎えして、意義のある懇談会となりました。

まず、三津家会長は市薬、市医師会、山本理事は、医師会の夫々のお立場で急患診療の意義及びその展開(展望)をご説明になり、更に会員の諸先生方のご理解、ご協力に対するお礼と尚一層のご助言を要請されました。

次で成澤委員長よりお礼とともに急患診療の現況・・・出席者の総数及び出勤状況(ローテーション)に関する説明がありました。

ここで、藤原副会長のご発声で全員で声高らかに乾杯の後、中華料理の卓を囲んでの会食会へと移って行きました。
(男女およそ同数で114名、年3〜4回出勤)

会場のありこりでの楽しげな語らい、笑い声、意見等々・・・・・・又初対面の先生方はお互いに自己紹介されたりして、積極的に親睦を深めようとされているかのようでした。

唯一寸残念だったことは本会が奇しくも肥高さんの送別会となった事でした。

思えば、御供所→博多駅南→県薬会館→現市薬会館と福岡市の薬剤師会と共に歩いてこられ、市薬の生字引的な存在のような方だっただけに、今期でのご退職は淋しくなりますが、これもご家庭のご事情では致しかたありません。

肥高さんの今後の新しい旅立ちに当り益々のご健康とご多幸をお祈りして急患委員一同より心ばかりの花束をお送りさせていただきました。長い間、本当にご苦労様でした。

尚、後任には、鹿間さんが来られて、現在既にお仕事の引継中だとの事ですので、先ずはひと安心です。

所で今回の出席者数は38名で、病院(勤務)の先生方のご出席の割合が開局の先生方より多いように思われました。

今後もより多くの出席がいただけるように
 @開始時間の検討・・・6時30分頃より
 A名札をつける
 B座席の決め方・・・くじ引き・・・等々
 種々改良して行く予定です。

来春にはいよいよ「シーサイドももち」の新しい医療施設での急患診療が始まろうとしています。

地域医療の一端を担う薬剤師会の一分野でもある急患診療の事業を向上発展させる為にも、諸先生方のご意見、ご要望等を充分に出し合える時間があったらと思います。

最後になりましたが諸先生方の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

〔フレッシュさん紹介〕 叔父の薬局を継いで 早良支部西新部会 室見薬局 武内博子

昭和28年(今から38年前)室見橋電停前に叔父が開局した室見薬局を、西の方へ100m程移動して、昨年l1月に引き継ぎました。総勢3名。

私の母:7?才。まだまだ人に負けない気力と永年の経験で、私などは足もとにも及ばないくらい頑張りています。

いとこ:叔父の息子で3?才。若さとやさしさで他の2人をひっぱってくれます。

私:卒業してから九大胸研の薬局に5年間勤務し、その後1年間三信会原病院の検査室に勤めました。それからは2人の子育ての合間に薬局の管理薬剤師として仕事をしてきました。

叔父が開局した当事、私はまだ小学生でした。今はもうありませんが、市内電車も室見橋から姪の浜までは単線で、電停の近くに店が何軒かあるものの、あたりは広々として、のんぴりした所で、私は時々叔父の家に遊びに行って近くをかけまわって居りました。

今では住宅地として次々に住宅やマンションが建ち、随分若い年齢層の方が多くなりました。年配のお客様が来店され、昔のことを健かしく話されるときには、私も一緒になっていつまでも話こんでいることもあります。

両親も薬局をしていましたので、子どもの頃から薬の中で生きてきたようなものですが、薬局の形態も昔とではずい分違ってきているように思います。これまでは店頭のことだけをしていればよかったのですが、自分で経営をするとなるとそれ以外のこともありますし、その知識もありません。対人関係一つとってもいろんな人と会わなければなりませんし、その都度話の内容が違い、言いにくいことも言わなければなりません。わからないことはその都度叔父に開きながらやって居りますが自分の弱さをつくづく知らされたような感じがします。

始めて2ケ月位は、泳げない人が海の中に投げ出されたようなもので、多分眼は血走ってずい分きつい顔になっていたのではないかと思います。ある問屋さんが「3ヶ月位するとたいていの人が慣れて来られるようですよ」と言って下さいました。確かにその位経った頃から、朝9時から夜9時まで開店している間に力や気をぬくことも出来るようになってきました。

少人数の小さな店で、年令差もありますので、それぞれの年令層の考えを出し合うことができます。これから先地域の方々とどうのような触れ合いをしていくか、どんな特徴の店にしていくかなどを相談しながら和気あいあいの毎日をすごしています。

少々高年令のフレッシュさんですが、今年の春、下の子も大学生になり私の手のかかることもなくなりましたので、これからは薬局の方で頑張って行きたいと考えています。未熟者ですので、御迷惑をおかけしたり、教えて頂くことが多々あると思います。よろしく御指導下さいますようお願い致します。

(S40.第一薬科大卒)

〔フレッシュさん紹介〕 近頃思うこと 香椎部会 富士調剤薬局 田中範江

仕事の必要に迫られた事もあり、40の手習いよろしく始めたワープロですが、生来の機械と名の付くものに弱いという致命的な欠陥にもってきて、覚えの悪さに年令を感じ、息子から叱られながら教えてもらっている自分に情けないやら、悔しいやら……

でも押した分だけきちんと打ち出されてくる文字に新鮮なおどろきと喜びを感じてもいます。

ところで、名は体を表わすと云われますが、肉筆もまさしくその通りでかかれた文字からその方の人となりや知識レベルまで彷彿させられることも少なくありません。逆に云えぱ、自分の悪筆が他の方の眼にふれた時、自分がどの様に想像されているかと思うと、まるで裸にされている様な恥ずかしさを覚えてしまぃます。それに比べワープロの文字とうものは無機質で人間らしさがない反面、裸の肉筆に衣裳を付けた様な安心感があるのも事実です。

ワープロが若い人達に受け入れられた事の一つに便利さや早さと同時に自分をさらけ出す事がないという安堵感も大いに要因したのではないでしょうか。

遅ればせながら私もこの時代の寵児の恩恵に預かろうと思っている今日この頃です。

(S44.福岡大学卒業)

〔部会紹介〕 私の姪浜との出合い 西支部 サトウ薬局 姪浜部会 部会長 佐藤衛司

私達の姪浜部会は、西は、室見川、東は十郎川、南は202号バイパスの間に位置しています。            

この区間に、処方せん受付薬局8店、一般薬局10店、調剤専門薬局l店、薬種商3店の合計22店があります。部会入会店は14店です。2店ほど部会に入会しないで、処方せんを受付て調剤している店があります。

このうち1店は、いろんな理由により私が入会するのを拒否したのです。

つまり薬剤師会に入会しなくても、調剤出来るという事実を皆様は、どう思われますか。私は、憤慨しております。

以前は、開局する時は、部会長、支部長の印が必要であったのですよ。

それがいつのまに、開局出来るようになったのでしょうか。

何の為の薬剤師会なのでしょうか。

現在西支部は姪浜部会、壱岐部会(壱岐・下山門)西部会(今宿・周船寺)の3部会に別れていますが、以前は頻繁に忘年会、新年会など3部会一緒に集合する機会が多くあり団結力もあったように思います。

今後、私は、昔を思い出して姪浜部会を、発展させていこうと思います。

まだ空白の余地があるので私の昔、学生時代の恥を少々書かせて下さい。

当事私は、六本松に住んでいたのですが、天神で飲み過ぎて、帰りのバスで寝てしまい"お客さん終点ですよ"の声に起こされ姪浜の終点車庫で運転手さんと喧嘩したのが、私の姪浜との最初の出会いでした。

この時、私は姪浜にはじめて来たのでした。深夜12時過ぎ姪浜から202号バイパスの方へ、ヨロヨロしながら15分位歩いていたのです。小さい電柱の明かりだけで、なんて田舎なんだろうと思っていました。

又、生の松原で深夜、下着で泳いだ事、室見川で白魚のおどり食いを食べた事など記憶として残りていたのです。

その後、私が開局したいと思い、場所を探す時も自然と足は姪浜の方ヘ向かっていきました。そして福重という所、まだ回りには田畑が多い時に薬局を開きました。

ところが現在は姪浜から202号バイパスに通じる路線にスーパー、レストラン、医院、マンションが立ち並ぶようになりました。

四月末「部会紹介」について寄稿を頼まれました。こんな事を書いて場違いと思っていますが、自分自身、昔を振り返り、いろいろと反省し今後の糧になれば、と思います。

兼重佳和先生退官記念祝賀会

平成3年4月13日(土)博多全日空ホテルにおいて、国立福岡中央病院薬剤科長兼重佳和先生の退官記念祝賀会が盛大に行なわれました。出席者は他方面に渡り、150名程でありました。

兼重佳和先生は、国立福岡注号病院外処方せん発行にあたっては、病院内において、種々雑多な事柄を一手に引き受けて頂き、役所柄繁雑な手続きがあるなかを、即断、即決、有言実行の範を示され、医薬分業促進の為、多大なる御尽力をたまわりました。

深く感謝を申し上げると共に、先生の御健康とさらなる御活躍をお祈りします。

(鶴原記)

■■トピックス■■ 市薬学術委員会 小児用抗生剤の服用性について

1. 小児用製剤における服用困難の現況

近年の小児用製剤は概してのみ易いものが多くなったが、日常診療で経験される現況では薬剤成分の違いや製剤化の良否による服用性の問題が解決されていない。現況は散剤で処方した場合で20%、水剤処方で10%が、また、年令的には1〜3才児に服用困難がみられる。また"どの薬ものまない"よりも"薬によってはのめない、のまない"の方が圧倒的多い。服用困難の理由では@苦い。A臭い。Bざらざらする。C量が多いの順である。

2. 小児用製剤に対する小児の好み

苦みや薬臭が強く残りている製剤は嫌われるのは当然であるが、"におい"については具体的に何のにおいかがはっきりしていた方がよい。"色"はオレンジ色やピンク色で中等度の濃さがよい。"粒子"はできるだけ細かく均一で溶解性がいいもの。"味"は甘味が極端に少ないものは良くなく、爽やかなオレンジやフルーツの後味が残るものは非常に喜ばれる傾向にある。

3. 保護者が希望する剤型

3才以下で水剤希望は6〜7割、散剤希望は5割前後
4〜6才は水剤希望5割前後、散剤希望6〜7割

4. 服薬困難に対する医師の対処

@保護者、患児双方に服薬の必要性を十分認識させ、保護者に服薬方法を事細かく指導する。
A同一成分の服用しやすい会社の製剤にする。
B高力価の製剤を使う。C坐剤、錠剤、カプセル剤に変更する。

5. 具体的な服薬指導の方法

患者に服用方法を詳しく聞き、その内容に応じ、少量の水で練って頬部の粘膜に塗りうける、少な目の水やミルク、ジュースで溶かしスプーンやスポイドで喉の奥に流し込む。アイスクリーム、ゼリー、スポーツドリンクなどに、苦みがあるものはコーヒー牛乳、蜂蜜に混ぜる。出来るだけ冷す。シャーベット状にする。服用時間は多少ずれてもかまわないなど。一人一人に応じ指導する。

6.医師が望む製剤

苦みや臭いがなく、ざらつかず、量が少なくてすみ、可溶性懸濁性に優れ、毒々しい色を避け、甘味をもっとおさえ、小児に好まれる質のよいフレーバーの効いた製剤。又、小児にのみ易く、安全な小さい錠剤や持続性製剤、坐薬の開発が望まれる。

記憶力が減退していませんか
(ビタミンは十分にとりましょう)

高齢者は成人と比べ、食事の摂取量が少なくなり、その為ビタミンの摂取量も減少する。更に高齢化とともに栄養素の消化・吸収力が低下する。しかし、ビタミンの必要量は老年期に入っても中年期とあまりかわらない。特別な病気のない高齢者を対象に心理作業テストを行ったところ、血中ビタミン濃度が高いグループは低いグループに比べ好成績であった。ビタミン栄養状態が望ましい量より低い人々は、感情の不安定や抑鬱、易興奮性、イライラ、倦怠感、記憶低下などを引き起こしやすいといえましょう。ビタミンA、C、E、β-カロテン(抗酸化ビタミン)は有害な科学物質から細胞を保護している。また、ビタミンは脳や神経を含め、生体すべての細胞や臓器系がスムーズに働くことにかかせません。老人ホームの住人に、最高1年間抗酸化ビタミンカクテル(ビタミンC、E、A、B6、β-カロチン、亜鉛、セレン等の混合物)を摂取してもらい、プラセボを服用した群と比べた結果、知能に明らかな改善がみとめられた。

アメリカでの話題 薬事新報No1637.
(1991)ビタミン広報センター

いまいずみ

市薬会報3月号を送った次の日、「木原さん、編集後記の取材させてください」と読売新聞・藤野記者から電話があった。それがこの記事『思いっきり後記』だ。

私が市薬会報の編集後記を書くようになったのは、古賀会長の二期目からであり、この思いつきり後記は三年目、18回目であった。文中にある「それを認めるトップもまたいい」のトップは、まさに古賀先生。会長在任中にもかかわらず、会長に引導を渡してしまったという編集後記は有名な話だ。それでも何もおっしゃらずに励ましながら、私に書きたいように書かせてくださった。古賀先生に育てられたのが今の市薬会報だと思っている。

昨年より対外広報活動の一つとして、一般紙二紙へ、週一回の連載を引き受けたのを機に、市薬会報の編集を引かせてもらおうと思った。自分自身、手抜きの編集をしていることがたまらない。「あーもしたい、こうもしたい」とは思うばかりで、頭は新聞の締切で精一杯。「まあ、いいや!」とばかりに会報の編集を終わらせる。

自戒の念だらけの思いっきり後記である。

(木原)

読売新聞4月9日朝刊

【広報】 国立福岡中央病院院外処方せん応需状況 (社)福岡市薬剤師会 理事 小野信昭

平成2年10月より院内、院外統一処方せんとなって以来、発行枚数は、半年間で255〜748枚へと急増しています。

しかし、これを約100店で応需しているわけですから一薬局当り、月平均枚数は6〜7枚にしか過ぎません。各薬局に、面分業ヘの意識改革をうながすにはパワー不足と考えています。

従って、国立福岡中央病院の院外処方せんに関しては今年中に20%以上を達成したいと考えています。

同時に、他の大病院からの院外処方せん発行を早急に押し進めなければなりません。一薬局当り月平均100枚以上を達成出来れば、おのずから備蓄体制も個々の薬局、又は小地区単位の組織で強化出来ます。そして、薬剤師個々の意識も面分業ヘ向かわざるを得ないと考えます。

院外処方せん発行拡大の為に努力しなければならない事は沢山ありますが、一部負担金格差は、-支部で、手のつけようがないおおきな問題の一つです。

名古屋の例を見ましても院内ヘ戻った%において3割負担の患者さんの方が、はるかに多いという結果が出ています。

大病院においては、慢性疾患の患者さんが多く、同処方も多いので院内院外の比較がされやすいのと、長期投与が多いので負担金も結構な額(3割負担患者で28日投与だと、約800円の支出増)になるからです。

非常に、複雑で困難な問題でありますが、日本薬剤師会で解決すべき問題です。

(日薬への報告より)

[支部だより] 博多区薬剤師会 博多区薬剤師会 会長 高杉正典

【理事・部会長会】

日 時
3月25日(月)午後7時半
場 所
市薬会館

統一地方選挙の支援活動について

博多区推薦の県・市議候補事務所ヘの応援スケジュールを検討、前回同様県議に対しては、最終日まで毎日5名以上の出動体制を、また市議に関しては一候補に対し2回以上の出動を行うように決定する。

【理事・部会長会】

日 時
4月25日(木)午後7時半
場 所
市薬会館

新部会長の紹介

4月27日(土)に開催される市薬代議員会について、市薬ヘの意見、要望のとりまとめ。

5月18日(土)に開催される博多区薬剤師会定期総会の準備について

[支部だより] 城南支部 城南支部 支部長 栗田邦彦

【城南支部総会】

日 時
平成3年4月6日(土)午後6時〜午後8時
場 所
城南市民センター第2会議室

1.会費値上げの件 \6,000

1.基準薬局について 34薬局中15薬局で第一回目に申請したままです。早く5割突破して8割位にしたいものです。市薬会報3月号が2日前に配布されたと思います。処方箋を断らない薬局になって下さい。 (県薬荒巻会長)

1.会営薬局について 過去の交渉経過を合澤先生により説明。

1.国立中央病院院外処方箋応需、支部在庫について これについても市薬会報3月号に冷川専務理事が書いています。院外処方箋による投薬を受けて良かったという実績を積み上げることが大切です。支部在庫について藤田、笹野先生の努力でもうすぐのところまできております。 社保委員も支部から1名。是非磯本先生にお願いしたい。

1.支部単位の勉強会について 県薬から若手研修指導者を決めて支部単位で研修会を開くようにと迫られています。 今年6月15日、16日大濠荘にて是非当支部からも1人出席できるよう推薦したいと思います。

1.また今年は当支部で勉強会に12万の予算を組んでおります。講師を招いて市民センターのこの部屋で出席者が15名では困ります。それで本日お招きした両隣の支部長さんにお願いします。最低40名。年間3、4回の予定です。 県薬会報にもあるように九大薬学部公開講座が6月から始まります。小林先生と私は申請書を出しています。

1.取引契約書について 今まで業界が契約書んしで取引していたことを公取から指摘され、やがて全薬局、全医師が契約しなければいけなくなるでしょう。支払いだけでなく返品値引きまでも盛り込んで各々慎重に対処するよう。

1.学校薬剤師希望者は申し出て下さい。

1.急患センター出動者募集 現在支部からは深江、磯本両先生だけです。若い先生方にお願いいたします。

1.県薬・市薬代議員の選出 さる3月県薬代議員にて市薬選出代議員の欠席が目立ち他支部の方たちに恥ずかしい思いがした。欠席しない、義務を果たす方に出てもらいたい。

1.会計報告

1.新年度予算案

今年の支部総会には市薬会長三津家先生の他に糸岐先生、大庭先生をお招きしました。先に述べたように勉強会には近隣支部の協力が是非必要だからです。

[支部だより] 早良区薬剤師会支部 早良区薬剤師会 副会長 南島俊彦

【平成3年度第1回運営委員会】

日 時
平成3年4月23日(火)午後7時30分
場 所
「てら岡荒江」
出席者
糸岐 冨永 松尾 江頭 野田 豊原 本村 橋口 有馬 清水 南島

議 題

1.新運営委員紹介
平成3年度より早良部会長として橋口先生が就任されることとなった。規約にもとずき運営委員をお願いした。

2.市薬代議員会について討議

3.早良区薬剤師会総会について討議

4.早良区薬剤師会社保委員会と薬局委員会について両委員会の人選についての進行状況の報告があった。早良区薬剤師会総会前に終了し発足することを決めた。

5.早良区備蓄薬品調査結果について 備蓄薬品リストができあがり各保険薬局(指定薬局を中心)に手配した。

6.その他
各部会それぞれ問題をかかえているので5月11日の総会までに部会を開催するとのことであった。


部会日程
原 部会  4月17日(水)
早良部会  4月24日(水)
西新部会  4月25日(木)

会議報告

[支部長会]

日 時
平成3年3月8日(金)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
三津家会長、藤原、松枝各副会長、冷川専務理事、正岡、合澤、篠崎各常務理事、木原理事

議 題

1. 会長あいさつ

本日は、県薬の支部連絡協議会と市薬の支部長会と昼夜連続でお疲れ様です。本日は4月27日の代議員会に向けて、今年度の事業報告、決算、来年度の事業計画、予算等につき、支部長先生方の御意見をお伺いしたいと思います。また3月21日には県薬代議員会が行われます。これにつきましてもよろしく御協議願います。

2. 協議事項

(1) 平成3年度事業計画および予算
(2) 県薬代議員会について
(3) 市薬代議員について 事前に議事運営委員会を開く
(4) その他
組織委員会で支部長懇談会を3月19日に開く

[支部長会]

日 時
平成3年4月16日(火)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
三津家会長、冷川専務理事、細井、合渾各常務理事、松井、高杉、光安、栗田、吉田、大庭各支部長、南島早良副支部長

議 事

1. 会長あいさつ

本年度になっての一回目の支部長会でございます。本日は、市薬の現況と4月27日の代議員会の原案を協議して頂きます。先日の統一選挙につきましては支部長先生方の御協力有難とうございました。重富候補は落選しましたが、各支部より動員して頂き、選対本部より多大な評価を得ました。博多支部につきましては特別の動員をして頂きました。久保田市会議員は中央区で2位で当選いたしました。中央支部の光安先生には特に頑張って頂きました。今年度の事業につきましては、各委員会に昨年度にも増して頑張って頂きます。

2. 協議事項

(1) 平成2年度決算、平成3年度予算について
(2) 代議員会運営について
(3) 社保委員の補充について 南区と城南区より補充する
(4) 県薬指導者研修会について 支部バランスを考えて市薬より派遣する
(5) 福岡市薬剤師会選挙規則(案)について
(6) チャリティーウォークについて 各支部より数名づつ参加して欲しい
(7) その他

[三役会]

日 時
平成3年3月26日(火)午後5時30分
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
三澤家会長、藤原、松枝、長谷川各副会長、冷川専務理事、細井常務理事

議 事

1. 平成2年度の重点事業報告についで
2. 平成3年度事業計画(案)について
3. 平成3年度予算案についで
4. 福岡市薬剤師会選挙規則(案)について
5. 地方選挙について

[第10回理事・監事会(通算218回)]

日 時
平成3年3月26日(火)午後7時
場 所
市薬会館会長室
出席者
三津家会長、藤原、松枝、長谷川各副会長、冷川専務理事、細井、正岡、深江、合渾、篠崎各常務理事、木、高杉、観原、成澤、城戸、市花、猪越各理事

議 事

1. 会長あいさつ

本年度最後の理事会となりました。各理事の先生方は、会務を滞りなく執行されて、本当に有難うございました。来年度もよろしくお願いいたします。本日の理事会は4月27日の代議員会付議事項を作成しますので、十分に御検討頂きたいと思います。

2. 協議事項

(1) 平成2年度重点事業報告について
(2) 平成3年度事業計画(案)について
(3) 平成3年度予算(案)について
(4) 福岡市薬剤師会選挙規則(案)について
(5) 地方選挙について

[第1回理事・監事会]

日 時
平成3年4月11日(木)午後7時
場 所
福岡市薬剤市会館会議室
出席者
三澤家会長、藤原、松枝、長谷川各副会長、冷川専務理事、細井、深江、合澤、篠崎各常務理事、木原、高杉、藤田、小野、鶴原、成澤、城戸、市花、瀬越各理事 豊橋監事

議 事

1. 会長あいさつ

本日は、平成3年度になりましての第1回理事会であります。4月27日の代議員会に向けて最終的に審議して頂きます。統一地方選挙におきましては、重富事務所、久保田事務所への出動ありかとうございました。久保田市会議員は中央区で2位という上位で当選できました。重富候補は残念ながら及びませんでした。選挙前から不利が予想されていましたが、いろんな事情がごぎいまして、推薦せざるを得ませんでした。 各委員会は昨年度にも増してより一層の活動をお願いいたします。

2. 会務報告冷川専務理事より報告

 3月27日 福岡県地区・地域保健医療対策協議会13:30東公園会館(冷川)
   28日 急患委員会
   29日 統一地方選挙告示(県議、市議)
 4月 3日 平成2年度会計監査 13:30
      薬局新聞取材    13:00
    4日 社保委員会     14:00
      広報部会      15:30
    7日 統一地方選挙
   10日 定款改正研究会   20:00

3. 委員会報告各委員長より報告

(1)組織委員会
(2)薬局委員会
(3)社保委員会小野理事
(4)急患委員会
(5)学術委員会
(6)試験センター
(7)広報部

4. 関連団体報告各担当理事より報告

学薬、勤務部会、女子薬、商組

5. 協議事項

(1) 第24回代議員会についで
(2) 平成3年度歳入歳出予算について
(3) 福岡市薬剤師会選挙規則について
(4) その他
 1) 県薬代議員、市薬代議員定数について
 2) 平成3年度会費の内訳についで
 3) グリーンルネッサンス北九州'91について
 4) チャリティウォークについて

委員会報告

【急患委員会】

日 時
3月28日(木)午後6時半
場 所
市薬会館
出席者
成澤・市花各理事、小松、深見、馬場、竹尾、北島各委員

1. 平成2年度委員会事業のまとめと反省
2. 平成2年度出勤者懇親会報告
3. 平成3年度新ローテーション原表作成
4. 5月連休の出動交代と増員補充の件

【学術委員会】

日 時
4月17日(水)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
長谷川副会長、篠崎・深江各常務理事、成澤・市花・藤田各理事、久池井・中島・唐津各委員

1. 平成3年度既存研修計画について
2. 薬局調剤実務研修について
3. 急患診療センター採用薬品臭の改定について

【組織委員・各支部長研究会】

日 時
3月l9日(火)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
冷川専務理事、合澤常務理事、高杉・鶴原各理事、松井・光安・栗田・南島・吉田・大庭各支部長

支部組織の強化について
1. 現在の支部の状況と市
2. 支部の将来的な展望について
3. 支部・部会の組織・構成について

【薬局調剤研修会議】

日 時
3月6日(水)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
長谷川副会長、篠崎・深江各常務理事、成澤・市花・藤田各理事、久池井・中島各委員、江口(県薬務課)

1. 研修用テキストの作成について
2. 最終原稿の提出と印刷発注目標日の決定

【広報部】

日 時
4月4日(木)午後3時半
場 所
市薬会館
出席者
冷川専務理事、木原・鶴原各理事

1. 会報5月号の編集方針にっいて
2. 広報部の拡充について
3. 市薬だより4月号について

【薬局委員会】

日 時
2月14日(木)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
冷川専務理事、深江常務理事、小野理事、藤野・後藤・本村・中野・吉田・平野各委員

平成3年度薬局委員会事業計画
1.健康展について
2.薬草観察会
3.漢方研究会

第24回(総会通算第52回)
社団法人 福岡市薬剤師会
通常代議員会

日 時
平成3年4月27日(土)午後1時30分
場 所
市薬会館講堂
出席者
三津家会長、藤原、松枝、長谷川各副会長、冷川専務理事、細井、正岡、深江、合澤各常務理事、木原、高杉、小野、藤田、鶴原、成澤、城戸、市花、瀬越各理事、豊福監事
代議員
東支部 
柴田伊津郎、井原俊一、松井昌也、入江理裕、藤野哲朗、吉村順二
博多支部 
冨永雄造、平野光佐子、塚田靖子、岸田秀明、渡辺久代、山本幸男、蔵元良行、碓井正浩
中央支部 
森田明、副島恒夫、中野 佐、樋口昌嗣、戸田重雄、国武一人、山手陽一、西森基泰、光安龍彦
早良支部 
野田靖夫、糸岐良次、本村精也、清水達三、松尾英熈、有馬純、本川栄
城南支部 
小林 智、浦の満津代、栗田邦彦
西支部 
吉田 斌、中野勝郎
南支部 
木村英樹、貝島圭次、山口博、深見俊彦、岩佐周一郎
勤務 
仲尾次子、四宮国臣、金山一彦、唐澤博順、中尾泰史
来賓
荒巻県薬会長 穂屋下衛生局長 西岡衛生局参与 野間薬務課長 久保田市議

会 議       司会 小野理事

開会あいさつ     藤原副会長

会長演述       三津家会長

本日は連休前のお忙しいなか穂屋下衛生局長をはじめ、かくも多数ご来賓のご出席のもと代議員会を開催できますことは、大変光栄なことと存じます。

 私、昨年四月、会長の要職を受け、三名の副会長ならびに理事者ともども、この一年間やって参りまして、本日は初めての代議員会でございます。

また、世界の情勢がめまぐるしく変わりますのと並んで、私共薬剤師会及び薬業界におきましても、医療人としての薬剤師職能には、大きな期待が寄せられています。処方せん応需はもとより、先達から受け継いできたOTCを中心とする地域住民に対するサービスを踏まえた薬剤師職能も重要であり、この三つを大きな柱として本年度事業を進めていきたい と考えております。

ここに平成二年度事業報告ならびに三年度事業計画案を提出致します。代議員の皆さまには慎重なるご審議お願い致します。

来賓祝辞要旨     荒巻善之助県薬会長

今年度、福岡県薬剤師会会費の値上げをいたしました件について、私は各支部にご説明を申し上げるとともに、ご理解を賜りたくこのように回っております。

会費の不公平さがよく指摘されますが、私としては、次のような理由から決して不公平では無いと申し上げたい。まず、会員さんの処方せん応需状況は、300枚以上・0〜300枚・0枚薬局でおよそ会員数が三等分されています。そこで、保険薬局会費一円の値上げと通常会費の値上げの割合を考えますと、総額でちょうど三分の一づつになりますので、会費負担の不公平さは無いことになります。

毛利基成の「矢の喩え」のように一本より三本、三本より十本と弱い矢も強くなります。これは組織における政治力を表しています。まして、保険薬局会費は先達が大変な努力をして勝ち得てきたものです。会費の値上げは組織の根幹をなすものであり、このことについてのご理解を賜りますことは、組織力の強化につながります。ぜひともご理解賜りますようにお願い申し上げます。

また、平成5年度には「日本薬剤師会学術大会」が、当地福岡市で開催されることになりました。その節は先生方にご協力をお願いすることになると思います。この件につきましても合わせてお願い申し上げます。

桑原市長     代理 穂屋下衛生局長

本日はおめでとうございます。私4月12日付けをもって衛生局長になりました穂屋下でございます。市長のご祝辞を代読させて頂きます。

先生方には、日頃から健康づくり事業、急患診療事業、学校保健等本市行政推進のため一方ならぬご支援ご協力を賜り心から感謝申し上げる次第であります。

近年我が国はでは急速な高齢化社会の到来により癌や心臓病成人病が増加し、疾病構造の変化による新たな対応を迫られております。今後、全ての人が安心して医療サービスが受けられる「保健予防システム」を構築していかなければなりません。このような状況ななかで医薬分業の推進とともに学術や試験機能を持ちそなえた薬剤師会に期待するところ大であります。

野間福岡県薬務課長祝辞

西岡福岡市衛生局参与祝辞

久保田福岡市議会議員祝辞




議事

仮議長
西村代議員
議 長
木村英樹代議員
副議長
山手陽一代議員

木村議長、山手副議長により議事進行
物故者のかたがたに弔意を表し、一分間の黙祷をささげます。
 本日の出席代議員数62名中45名、よってこの代議員会は成立する。なお議事運営をスムースに行うため、報告及び議案事項を一括上提し、質問は後ほどまとめて受けることとする。
 議事録著名人
  藤野哲朗、深見俊彦

議事録(PDF)
・おもな内容
 [1]報告
  第1号 平成2年度会務並びに事業報告
  第2号 第64回(臨時)第65回(通常)福岡県薬剤師会代議員会報告
 [2]議案
  第1号 平成2年度歳入歳出決算認定の件
  第2号 平成3年度事業計画決定の件
  第3号 平成3年度会費決定の件
  第4号 平成3年度歳入歳出予算決定の件
  第5号 借入金限度額決定の件
  第6号 福岡市薬剤師会選挙規則制定の件

質疑

栗田代議員: 予算と決算の額があまりにも違いすぎるので、分かりやすくもう少し詳しく備考欄に記載してほしい。

細井常務理事: 先生のご質問は、特別事業費の分業推進費500万の予算に対して900万の決算を出している件についてだと思いますが、コンピューターや備蓄など、国立病院対策で増えております。

栗田代議員: 2円の特別会費である。大切に使ってほしい。また少しでも、百道の会営薬局の返済にあててはどうか。会長に答弁お願いする。

三津家会長: 今年一年かかって煮詰めていきたい。

清水代議員: 備蓄薬局について、積極策はあるのか。

三津家会長: 地区ごとに備蓄する方向ですすめている。

清水代議員: 入会金の根拠と、保健薬局とOTC薬局の差について伺いたい。

冷川専務理事: 市薬の財産の評価額を基本においている。古い会員さんは今までに、かなり高額の負担をなさっているのであるから、応分の負担をとの考えで決めている。

栗田代議員: 福岡市薬剤師会選挙規定案について、代議員による選挙よりも、一般会員による直接選挙にするべきではなかろうか。

合澤常務理事: 定款では、代議員による選挙になっている。

栗田代議員: それまでは、定款を変えていくべきではないか。

冷川専務理事: 選挙規定は、定款を生かすためのものです。

吉田代議員: 今回の執行部より提出されたものは、決議するためのものか、継続審議の意味での提案であるかハッキリしてほしい。またできることなら、継続審議とする旨で決を取ってほしい。

冨永代議員: このような選挙規定を不節操に取り入れられることは、組織の崩壊を招きかねないことである。継続審議とされることを強く要望します。

合澤常務理事: ただ今の発言は、選挙制度の否定するものですが、選挙制度は、市薬の定款にうたってあるものです。

冷川専務理事: これは、立候補者があった場合のためのものです。

松井代議員: 内容の訂正も含めての継続審議としてほしい。

ここで、藤原副会長より、選挙機提案については議論することに意義がある旨の発言があった。

木村議長: それでは、質問もだいぶ出尽くしたようですのでこの辺で決を取りたいと思います。
議案第一号、賛成の方は挙手お願いします。
挙手多数。よって承認されました。

このように、議案第二号から第五号まではすべて承認され、議案第六号福岡市薬剤師会選挙規定制定の件については、継続審議とすることで承認された。

閉会挨拶 松枝副会長

第52回(社)福岡市薬剤師会総会

日 時
平成3年4月27日(土)午後5時
場 所
市薬会館講堂
出席者
代議員会に同じ
議 事

@ 会長演述及び代議員会報告
A 部会表彰
   1位 千代吉塚部会
   2位 姪の浜部会
   2位 西部会
   2位 壱岐部会
   2位 馬出部会
B 日薬有功賞表彰(7名)敬称略
   大黒 隆男
   国武 一人
   村上 タカ子
   須原 勇助
   武田 準一
   清水 貞知
   三根 孫一
C 高齢者表彰(18名)敬称略
   岸田 清輝(90才)
   松村 定雄(90才)
   藤 ヲサム(85才)
   工藤 菊江(84才)
   尾崎 松夫(84才)
   大黒 隆男(83才)
   国武 一人(83才)
   村上 タカ子(83才)
   勝野 季夫(83才)
   須原 勇助(82才)
   武田 準一(82才)
   絹巻 薫(82才)
   清水 貞知(81才)
   三根 孫一(81才)
   富安 あやめ(80才)
   瀬上 留治郎(80才)
   副島 恒夫(80才)
   亀崎 ハツエ(80才)
D 還暦会員祝彰(12名)敬称略
   占部 富子
   小村 正治 おむら薬局
   大村 郁子 フレンド大森薬局
   川原 重行 姪浜薬局
   朔 倫子 
   白水 博之 福岡逓信病院
   辰巳 寛 (株)モリタ福岡支店
   高崎 智美子(有)友盟堂薬品
   中尾 俊昭 公立学校共済組合九州中央病院
   原口 秀夫 ヒサヤ大黒九州店
   樋口 泰義 樋口薬品工業(株)
   宮田 昭夫 (株)恵命堂福岡店

医師と歩こう!

日 時
4月29日(みどりの日)
場 所
舞鶴公園付近

大会案内のパンフレットに「雨もまた歩くには好日です。台風以外歩きます」とあったが、家を出るときはパラパラしていた雨もあがり、曇り空の下『チャリティーウォーク』が挙行された。このイベントは第三回大会、福岡では初めての開催であり、参加者およそ1,200名。

戸嶋・実行委員長あいさつ、桜井・福岡県医師会長あいさつに次いで、福岡大学・体育学部講師による「正しい歩き方」のデモンストレーション。そして、参加者全員による準備運動の後、歩こう会の人たちを先頭にスタートした。

医師会実行委員の先生に「袋ずめの作業があるから、できれば、早めに来て手伝ってくれませんか」といわれていたので、8:30に舞鶴公園に着いた。その時には、もうすでに医師会、歯科医師会の実行委員の先生方を始め、歩こう会の人達は集合。そして、各組織の若いスタッフの人たちが、椅子を並ベたり、血圧計をセットしたりと準備に余念がない。

写真の先生たちが被っているサンバイザーの色はグリーン。これは医療関係者を現している。歩こう会の人たちは黄色と色分けされていた。荒巻県薬会長、木村専務理事他県薬より7名。市薬は20名。薬剤師国保から17名とおよそ40名の参加であった。

なかでも長住部会の瀬尾隆先生は、お子さんを連れて家族5人、九大歯学部の唐澤先生は奥様とお二人での参加。付き合う家族とてなく、一人淋しく参加の身には少々うらやましい。

それにしても、このような一般市民を対称としたイベントでの薬剤師会のアピール不足は、もうそろそろ終わりにしたいもの。会場では医師会・歯科医師会・栄養士会などは、それぞれに健康相談を受けられていた。各保健所で行なわれる「健康フェア」を始め、このようなイべントは、薬剤師会をアピールするいい機会だ。もっと前向きに取り組みたいものだと、大いに反省させられた大会でもあった。

(文責木原)

[広報通信] 胸を刺す「薬剤師さんよ・・・」 広報担当理事 木原三千代

福岡市医師会報3月号「広報のひろば」に、マスメディアに載った薬剤師の発言についての記事があった。国立小倉病院で院外処方せんがスタートするにあたってのテレビ取材だ。薬剤師とNHKアナウンサーとのやりとりの中に、不当な発言があって抗議したというもの。内容についてはおよそ次のようなことであった。

院外処方せん発行のメリットとデメリットについての問いかけに、薬剤師は「院外処方は、患者さんの負担は増えますが、薬剤のチェックができます。飲んでいいのと、そうでないのが分かるので患者さんにとってはいいですね。長い目で見るとプラスになりますよ」と。それを受けてNHKのアナウンサーは「薬の過剰投与が防止できますね」といっている。

文中にある「飲んでいいのと、そうでないのが分かるので……は、他科からの重複投与があった場合に、その旨を医師に伝えることについての発言だと思う。それを「飲んでいいのが……」といったのでは、薬剤師が医師の処方せんに勝手な判断をしていると取られても仕方がない。またその上に、NHKのアナウンサーが過剰投与の防止が、といってタタミ掛けているのでは、医師会からクレームが付けられても申し開きようがない。

まして『重複投与』と『過剰投与』は違う。薬剤師の言い表わし方も良くないが、もしもNHKのアナウンサー氏が、この重複投与と過剰投与の違いを知ってくれていたら、このようなことは起こらなかったのではとも思う。

たとえ、一薬剤師の発言であってもマスメディアを通せば、個人の発言ではすまされない。今回のように、薬剤師さんは……といわれれば、全ての薬剤師がこうだという事になる。医師と薬剤師の間に信頼関係がなければ、医薬分業は進むはずがない。少なくとも、医師から「薬剤師さんよ……といいたくなります」などと言われるようなことがあってはならない。私としては、薬剤師の勝手な判断で「この薬は飲まない方がいいですよ」と言うような薬剤師は一人もいないと信じたい。

この件に関しては、市医師会広報から薬剤師会に対する正式の申し出であった。市薬広報としては、北九州市小倉のことでもあり、県薬を通して小田理事に善処方お願いした。市薬広報を担当して、何人かのマスコミさんとは「市薬広報の木原です」といえば、電話でも話が通じるようになった。しかし、組織として事あるごとに、薬剤師会の実情をマスコミに伝える体制は、まだまだ整っているとはいえない。医師会にはプレスクラブ(記者室)まであるというのに……。

対外広報活動の何んたるかさえ、よく分かってない薬剤師会に、プレスクラブなど夢のような話だと思っていたが、ようは電話と机、それに薬と薬剤師会の活動のことが分かる資料があれば事足りるとのこと。ということは、市薬3Fの図書室でも、充ぶん記者室になりえるのだ。

しかし、記者室を作る上でいちばん大切なことは、ソフト面をいかに充実できるかであろう。記者が立ち寄ってくれるかどうかは、薬剤師会が、いかに魅力的な情報を提供できるかどうかにかかっている。

余滴 滅びの足音 (社)福岡市薬師会 副会長 藤原良春

過日、早良区薬剤師会総会に会長と共に招待された。

会場に入り席に着いて見渡して見ると、出席者の半数が女性である。これにはいささか驚かされた。昨年出席した時はそれほど華やかさを感じた覚えがないので、おそらく男性の方が多かったのだろう。 総会が終わり懇談会になってあいさつを求められた。会長と同じような固い話では面白くないなあと思い一瞬まよったものの、思わず次のような話になってしまった。

「本日は女性の出席者が多いので大変驚きましたが、これは喜ばしいことでもあります。今後は部会長はもとより、早良区の役員として女性の方々が活躍されれば、区の女性会長実現も間近でしょう。また、そうなるよう頑張って下さい」

このような話になったのも、出席した時の第一印象のせいである。

やがて酒もまわった頃、有馬・大先生の横に座ったとたん叱られた。

「お前なにいってるんだ。早良区ではすでに、女性会長、役員、それに代議員にだってなっている。会長の後継者は何人もいる」いつの間にか近くに寄ってきた清水先生と本村先生にまで集中砲火を浴びた。

「認識不足がはなはだしいですよ。組織運営だって女性が主役だし、分業問題だって女性の方が積極的ですよ。早良区ではね……」

そこにはどこか自慢気な響きと、何故かヤケ気味な響きがないわけではなかったが、私はただ「ほう……そうですか」と小さくなっているしかなかった。

二次会に誘われてついていったが、この首謀者も先導者も女性の方々であった。私は内心<なるほど、そういう事であったか>とうなずいていた。

カラオケが始まると、私はもっと驚かされた。数年前間では私の弟子で、教えるのに手をやいていた有馬先生が、何とカラオケの大先生になっているではないか。

「どうなっているの南島副会長……」といいたかったが、あいにくと事情があって南島副会長は欠席。しかしこのことは、早良支部の役員会がいかに活発であるかを証明している。

あれやこれや、南島先生の指導よろしきには感心させられた。

考えるまでもないことだが、薬剤師数では女性が6割を越えている。今後この比率はますます開いていく。やがて薬局業務に従事する男性薬剤師は、希少価値といわれるようになるだろう。

巻頭言に女性の時代とあるが、薬剤師会はまさに女性の時代を迎えている。女性の活動なしには、薬剤師会の組織活動がなり立たないところに来ているのである。

薬剤師として唯一の石井議員も女性であるが、日薬連は来年の参議院選に再び女性議員を立てた。このような結果になったのも、女性の時代という流れ、薬剤師会の持っている宿命のような気がする。

私は、早良区の総会で「滅びの足音」を闘いた。それは男性型組織の滅びである。

私が言わなければならなかったのは、「男性よ頑張れ」この言葉であったようだ。

おめでとうございます

勲4等旭日小綬章受賞
九宏薬品株式会社
会長 木瀬克巳氏

[会員の移動]

会員の移動(pdf)

会務日誌
(平成3年3月、4月)

3月 2日 定款改正研究会18:00(冷川)
  6日 福岡ブロック商組研修会13:00(合澤)
     薬局調剤実務研修会議19:00(長合川)
   8日 支部長会19:00
   9日 国立病院応需薬局パネルディスカッション16:00(冷川)
     県薬代議員市薬予備会議18:00(藤原、松枝)
  13日 県保健所薬務担当者実地研修10:00(冷川)
     身障者スポーツ大会実行委員会15:00ホテルニューオータニ(三津家)
  19日 組織支部長協議会19:00(冷川)
  20日 急患センター出動者懇親会l8:00福新楼(三津家、藤原、松枝)
  21日 県薬代議員会
  22日 勤務部会例会18:00第5博多偕正ビル(長谷川)
  23日 定款改正研究会18:00(冷川)
  25日 福岡市健康づくり情報システム調査委員会13:00市役所(三津家)
  26日 理事会
  27日 福岡県地区・地域医療協議会13:30東公園会館(冷川)
  28日 急患委員会18:30
4月 3日 監査会(三津家、冷川)
   4日 社保委員会l4:00(正岡)広報部会16:00(冷川)
   8日 福岡ブロック商組薬業研修会13:30(合澤)
  10目 兼重国立福岡中央病院薬剤科長退官記念講演会18:00(正岡)
     定款改正研究会19:00(合澤)
  13日 兼重国立福岡中央病院薬剤科長退官記念パーティ17:00全日空ホテル(冷川)
  16日 支部長会19:00
  17日 学術委員会11:00(長谷川)
  18日 薬局委員会19:30(深江)
  l9日 計量協会理事会l1:00計量検査所(冷川)
  22日 顧問会18:00一条
  24日 医薬品集改訂委員会19:00市医師会館(藤原、長谷川、篠崎、唐澤、市花、成澤)
  26日 勤務部会例会18:00パピヨン24(長谷川)
  27日 市薬代議員会13:30

セイヨウタンポポ(キク科Compositae)
学名Taraxacum officinale Weber

南公園の石段横の植込にタンポポが群生していた。その中に一際目立つ株があった。九州には在来のカンサイタンポポが自生していたが、最近はこのセイヨウタンポポの方が多く成っている。平尾地区にはカンサイタンポポがまだ自生しているが、このセイヨウタンポポに次第に綾駕されるかもしれない。

(平成3年5月3日撮影・鶴原、文・冷川)

[コラム?後記]

○5月の若葉は、まだ大人に成りきっていない若いグリーン。桜の花のピンクにも決してひけを取りません。まして、青葉のさわやかさは、目の中に飛び込んでくるだけでなく、心の奥までしみ込むようです。

○今号から新しく「私と薬」というコーナーを設けました。トップバッターの可哀想な犠牲者となったのが高山市議。先生の奥様は福大の一回生。「薬」というのは、薬・薬局、薬剤師の意味。「どのテーマでもいいのですが、先生の奥様は薬剤師さんですから、薬剤師という事で奥様のことお書き下さいませんか」とお願いし寄稿頂きました。

○県薬務課の今地先生は、私に新聞連載の話がきた時、沖縄県薬の薬事情報センターが出している本を参考にされたらいいですよと、タイトルリストを送って下さった。本当に助かりました。

○「福岡市医師会報」は毎月、市薬に一部と私にも一部送って頂いております。勿論、市医報は第3種郵便だからできるのですが、会報を二つに折って送付用の紙を巻き宛名シールが貼ってあります。その紙はいつも、いらなくなったポスターの裏紙を使用。広報は大きな予算がいるので、医師会ですら経費節減に努力してあるのでしょう。
 それにしても、県薬会報はリッパな封筒に入っていますね。

○5月12日って、たしか「母の日」というのではなかったかなぁ。そして、私には間違いなく3人の子供がいたと思うのですが、家族全員知らん顔。くやしかったので、今日、ひとこと嫌みをいったら「来年の母の日も、きっと忘れているだろうな。」という、コトバだけが帰ってきました。クソー!
 ようやくコーヒーをブラックで飲めるようになった子ども達です。

○会員さんに原稿依頼の電話をしたとき「先生のコラム、楽しみにしています」といわれた。本人は、すごくまじめな編集後記のつもりなのですが、チガっていますかね?…

平成3年5月31日発行(隔月年6回発行)
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会
T E L 092-714-4416
発行人  三津家 正 友
編集入  木 原 三千代
印刷所  (有)興英社印刷