■ 巻 頭 言
市薬の発展を願う 福岡市薬剤師会学術担当 常務理事 篠崎正幸

年2回の勉強会のお世話を始めて、既に2年と4カ月が過ぎました。

今に思えば、平成元年6月頃でしたが、福岡市薬剤師会勤務部会の理事会の席で、福岡市薬剤師会副会長の長谷川宏明先生より突然のご指名があり、福岡市薬剤師会の歴史も、現在の方針と今後の目標等も全く予備知識も無いまま『前学術委員長の在任期間だけでしたら…』と言うお約束で、ピンチヒッター役をお引受けしたことをこの頃のように思い出します。

最初は講演会等のお世話が主たる任務ということで、自分の勉卸こなればと軽い扇持ちでやり始めました。しかし、聞くと見るとでは大違いのとおり、次ぎから次ぎと私にとりましては初体験の事柄ばかりで、自分の不勉強さを強く感じただけでした。

昨年度に入ってからは、調剤実務研修のテキスト作成とその担当科目の講義、福岡市立急患センターの採用薬品集改定、本年度は歯科医師会との協定処方改定等とめじろ押しの状況です。

それでも、今では常務理事としての責任を果すべく、又、福岡市薬剤師会の最新情報とその動向収集のため、他の行事に優先させ毎月の理事・監事会等には積極的に出席してきました。

近い将来は、学術委員会の各種行事は薬剤師の生涯教育の一環として位置づけられることが予想され、その重要性を考えるとき、学術委員一同はその企画・運営について今までにない責任を痛感し、社保委員会・薬局委員会と協力しながら内容の充実を図って行くつもりです。

話は変わりますが、市薬会報(7月号)で合澤英夫先生の定款改正に関するご意見を拝読し、それについて、私なりに考えを述べたいと思います。

最近国内・外の社会的・経済的情勢は大きく変ろうとしています。当然、薬業界の環境も例外ではなく、定款の改定は時代変化の要求と思います。

この機会に会員の皆様が議論を尽くし、その総意に基づいた定款を構築しなければ、会の発展は望めないし、その将来に悔いを残すことにもなりかねません。同じ釜の飯を喰う者(ここでは福岡市薬剤師全会員)同士にとりましては他人事ですむ訳がなく、お互いの立場を理解しつつ、激論を繰り返すことにより、時代を先取りした立派な定款が完成することを期待しております。

時を同じくして、福岡県病院薬剤師会、福岡市薬剤師会勤務部会も、会則の改正のための作業に入っており、特に後者に於ては本会との協力体制を明文化するべく努力なされております。

最後になりましたが、私も今までの体験をもとに福岡市薬剤師会の発展のために、少しでもお役に立っよう頑張るつもりです。

学術委員会に対するご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。

<特別寄稿> ルゴールとのおつき合い 厚生省前社会局長 長尾立子

日本人は“薬好き”と言われますが、薬の世話にならない人も実際には多いのです。

私の身近には、医者にもかからないし薬が嫌いでよほどのことがないと飲んだことがないという人がいます。そういう人は健康に自信があるのでしょう。

普段の健康な時には、あまり気にとめていないので薬とのつき合いをあらためて思い出して見ました。

私はどちらかというと薬とはあまり親しいおつき合いをしていませんが、子供のころからルゴールという外用薬のお世話になることが多かったのです。

風邪をひくと喉が赤くほれて、お医者さんにいくとルゴールを塗られるのです。甘苦くしびれる感じの後は効果顛面で早くよくなります。

あるとき、お医者さんから自分で塗ってみなさいと言われたことがきっかけで自分で塗−る手技を会得しました。以来ルゴールは自分で塗るものときめており、喉の痛い人をみると同病相憐れむではありませんが、つい塗ってあげたくなります。

最近は、良いうがいぐすりやトローチなどができて、ルゴールという話はあまり聞かれなくなりました。

もう一つは、私は旅先では枕が変わると眠れないほうですのでナイトキャップにワインを一杯とか、時には軽い睡眠剤のお世話になることがあります。たまにしか使わないので、効果はすぐにあらわれ、服用したら直ちにやすむことにしています。

近年の科学技術の進歩はめざましく、薬業界でもすぐれた薬がどんどん開発され、効能効果の著しい薬によって治療効果や苦痛の緩和が図られています。

しかしながら、どんな素晴らしい薬でも人体にとっては異物であるわけですから、それだけに薬の正しい使い方がより一層重要になっているのではないかと考えます。

素人の薬連用による副作用や誤った使用による問題もあります。

そのみちの専門家である薬剤師の皆様の役割はますます重要になってまいるとぞんじます。

私も薬業界のためにお役に立ちたいと考えております。日頃から温かいご支援に心から感謝を申しあげますとともに皆様方のますますのご活躍を期待いたしております。

<会員の広場> 開局薬剤師の職能 福岡市薬剤師会  顧問 藤野義彦

先日会報にたくさんの先生方が再販問題等、ひしめく様に投稿されていた。非常に前向きな姿勢に感銘をうけた一人です。今回は、分業関係の事業については、県薬、市薬とも勢力的に推進されているので、この稿では一切ふれずOTC薬をもって医療の一端を荷なっている、開局薬剤師についての職能を考えたい。

現在、公正取引委員会は一般用医薬品の再販制皮の見直しや、大店法の規制緩和など検討しているし、神奈川県では、酒販ディスカウント店が医薬販売に参入し、本命ブランド商品を中心にディスカウントする傾向にある。

この様な中で小売薬局の現在の悩みはと聞くと、売上の不振・乱廉売・同業者の増加・立地条件の変化・店舗の狭小・等々。売上の不振は客数低下、慢性的な不況の実態から当然のことであろう、何れも因となり果となって経営の悩みをかもし出している。しかしこれ等はすべてOTC薬小売業の悩みばかりである。 タテマエとしての薬局が医療性をもちながら、ホンネとしての商業性ばかりが強調されている。

現在薬業小売を除いた小売業を見ると昔とは様変わりしている。現に駄菓子屋、万十屋等殆ど消滅している。酒屋等はまあまあの状態であるが、八百屋、乾物屋、魚屋等は住宅地、小さな商住地には存在しないといってよい。この様な小売職種は地域のマーケットの中に集団として雑居している状況だ。それに引きかえ小さくはあっても小売薬業は地域のニーズに応えて従前通り存在している事実を見るとき、他業種の様に存在価値をなくして消滅してはいない。次の様なデータがある。岡山県下の保健所管内における調査対象に85.6%の家庭が救急箱を用意している。その内容はかぜ薬・胃腸薬・解熱鎮痛剤・外傷薬・殺菌消毒剤を中心に常備し、その購入先は65%が薬局薬店となっている。この様に薬局と大衆薬の結びつきは極めて高い数値を示していることを認識すべきである。

前にのべた小売薬局の悩みは悪く言うとあきんどとしての商人の悩みばかりで、医療人として薬局薬剤師の悩みではない。薬局が地域に根強く存在するその理由は何か。それは地域社会の医療の一端を荷なって、附加される情報の有用性を地域の方々が欲するに外ならないと思うが如何。

今の経営理念は「結果」として考える傾向が強い。利潤は経営の結果であると。

薬剤師の職能について基本的なものを分析して見ると、(1)医療性(2)商業性の二つに分けることが出来る。医療性は「医は仁術」に関連し、商業性は「営利」のとらえ方の問題に通じる。何れにしても、薬剤師の職能基盤はこの二つを中心とすることが理解できる。クスリが医療を前提とする以上(1)の視点を軽視することは出来ない。(2)の視点も無視することも出来ない。いずれを重く、いずれを軽く見るかと言うことも軽々しく断定出来ない。(1)と(2)を合体したところに専門家として職能基盤をおくことは出来ないか。「専門家」という言葉を考えて見ると、科学がこれだけ進歩すると、専門家の数もやたらと多くなってくる。しかも専門分野は、それだけそれぞれ独立し、もう話が通じない時代となってしまった。お互いの薬業の分野でも、仕事の分野によって、

お互いの業務内容をはっきり理解し合うことは必ずしも容易ではない。自然科学を母胎とする薬学が薬業というかたちで実践されてはじめてその価値を社会の中で発揮する。その地域に密着した荷い手が、薬業分野その他必要な情報を取捨選別した有用な情報をもつ開局薬剤師である。医療の中でセルフメディケーションの領域は不可欠である。どれだけ専門医療が普及してもなくなることはない。ここで開局薬剤師の果たす役割は大きい、セルフメディケーションとは、いわゆる素人療法とは本質的に異なるからである。

日野原重明氏は、

間違った自己診断で、間違った家庭薬を飲むなど、その他とんでもないことが世間にあり、莫大なお金が使われている。医学的に検討しても本当にどうしようもない医療が世間に流行する。そういった間違った人々をリードするのが、ドクターのケアを受ける前にタッチする医療職である。この間題を扱えるのは町で薬局を開いている方々で、薬剤師は重要なアドバイザーになるべきである。単に薬の調剤をするだけでなくて健康生活のあり方について指導すべきである。これこそプレ・ドクターケアと言うものである。対症療法の手伝いをするだけではなくて、その症状が出るバックグラウンドが、生活の中のどこにあるかと言うことを、吟味し教えてあげるべきである。更に日野原氏は臨床薬学の立場についてのべている。患者に対して、医師はなかなかよく説明しないことがある。大切な情報を与えないことが多い。開局薬剤師は、患者と同じレベルで対話出来る関係でもあるので、患者の情報をとりあげて、その情報から適切な指示をし、また患者を励ますべきで、これは非常に大切なことである。この様な健康教育の機会が薬剤師にもある。国民医療の中で健康教育の場はもっと拡大されなければならない。

大衆薬の使い道は2通りあると言える。一つは軽治療の手段とし、もう一つは慢性病の補助療法、健康維持のためなどある。何れの場合でも、大衆薬の販売にはひとつの姿勢がいる。それは大衆薬販売を通じての服薬指導を含めての広義の薬学者教育であると考える。物を売るから技術を売るこの基本をもつことが、開局薬剤師職能の基本と思うが如何!!

一喜一優しないで地道な積みかさねが必要である!!

<会員の広場> ハンガー プロジェクト
(2000年までに飢餓を終わらせる会)
東支部箱崎部会 セイイ薬局 入江理裕

飢餓は有史以来いかなる流行病、戦争による死者、天災による全ての死者をあわせたよりも多くの死をもたらしてきた。この比類なき悲惨を無くそうとハンガー・プロジェクトは、2000年迄にこの地球から飢餓を終えんさせると宣言した。

飢餓は、今でも、一日に4万人の命を奪う。80%は5才以下の子供だ。これは、ジャンボジェット機が200機落ちて全員死亡ということと同じである。一度の災害で5才以下の子供が一日で32,000人も死んだことはいまだかって世界史のなかにはない。しかし、この事は毎日続いているのである。重ねて言うと2秒に一人の子供が死んでいるのである。誠にひどい事が現実としてある。人々は、どこか“遠くで”飢えているのではい。私達が生きているこの地球上でこのスペースの中で起こっているのだ。私達は、飢餓と餓死というこの地球の状況の中で自分の人生を成功させようともがいている。餓死という事実の存在は実際には“機会”である。自分の所有しているものをただ守って生きて行くことを超越する機会である。

不幸にも私利私欲を追及したり、自分の意見にこだわったり、格好をつけるだけのことに執着する人生を超越する好機である。

私は飢餓の体験者として、この世から飢餓を失くしたい、そして、どうしたら、失くせるかという想いを昔からもっていた。

ある日新聞でハンガー・プロジェクトは、世界21ヶ国で活動している非営利の慈善団体であり、ボランティアのネットワークでもあることを知った。

1977年飢餓を終わらせることを目的として設立されたハンガー・プロジェクトは、飢餓を終わらせることを単なる思い付きから、実現可能な機会へと転換させることを目的としている。これは、たとえて言うならば、1961年5月25日、ケネディー大統領が「わが国は、1970年までに人間を月に送り、さらに彼を地上まで無事に帰還させることを達成することに全力をあげて取り組むべきである」と宣言したことと同じだ。それまでの宇宙旅行は単なる思い付きの議論の為、成功の見込みは薄く実現の可能性はなかった。しかし、科学者の問で、宇宙旅行の解決策として、そんなやり方では駄目だ、代わりにこのよにしたら、もっとやらなければならない、いやそれはいけない、私にはもっとよい考えがある、もっと別の方法でやる必要がある。等々、混乱と対立の中で宇宙旅行は議論されていた。

話は横道にそれるが、天然痘がこの地球上から最近消えた。なぜ天然痘が今日まで執拗に続いたか。天然痘を根絶するための解決策は、150年前にジェンナーによって発見されわかっていたはずである。ゆえに、解決策が根絶するための方法ではない。解決策があれば、すべて解決される訳ではない。

ケネディーの一言で、一つの枠の中に全ての議論が納まり、数多くの前進があり、NASAが生まれ、それは1969年に実行された。10年以内に人間を月に送るということも、2000年までに飢餓を終わらせるということも同じ事である。

日本の厚生省は、最近2030年迄に結核を絶滅させることを宣言した。結核の予防治療法等は、すでに解明している。しかし、今だにあるのはなぜか。この宣言がなかった為である。このことにより、2030年には結核は絶滅されているだろう。

ハンガー・プロジェクトが目指すのはこれである。宣言して、それを実行することである。その実行は、一時の刺激や情熱ではなく良心から湧き起こってくる思いと責任である。そして、2000年迄、その責任を放棄しない事である。ハンガー・プロジェクトは、心の命ずるままに素直に行動するところである。

日本は終戦後、昭和21年から24年の問食糧がない為に1,000万人が餓死するところだった。しかし、アメリカ政府およびアメリカの民間ボランティア団体の多大なる援助により1,000万人の餓死を防ぐことができた。

今度は、私達が飢餓と餓死をしている人々に手を差し伸べる愛があっても良いのではないだろうか。2000年まで毎月5,000円を飢餓で苦しんでいる子供たちの為に投資してもらえないだろうか。ハンガー・プロジェクトに参加して欲しい。力を貸してほしい。

詳しくは下記まで資料を請求してください。

  東区箱崎2−4−1
  セイイ薬局 入江 理裕
      TEL 631-2063

投稿するチャンスを与えて下さって感謝します。

<会員の広場> おなかワクワク! 博多支部千代・吉塚部会 荒巻薬局 荒巻滋

10月27日(日)市薬アウトドア同好会主催バーベキュー大会に参加した。集合時間9時市薬地下駐車場。この手の企画にしてはなぜか遅めに設定された集合時間。行ってすぐにその謎解きをしてくれたのは無言の鶴原先生。近寄ると酒の臭いがプーンとして、なるほど9時でも早すぎるくらいと、私なりに解釈した。

9時10分全員集合即出発。目指すは北山ダム県民の森。山より海が好きな私は、正直言ってバーベキュー以外は何の期待もなかったので、FMを聞き聞き、よい曲がかかれば曲名をメモのくりかえし。心ワクワクよりはお腹ワクワクのドライブだった。

途中、ビールやジュースを買いこみ約1時間半の後、目的地到着。荷物を下ろして早速炭起こしにかかる。担当は青年時代、炭火焼き鳥で修業の経験を持つという、蔵本先生。紙キレなどを用意してきてなかったのでどうなるのかと心配したが、ほんの少しの古新聞を利用してあっという間に火が起こった。この間、周囲を散策するやら、自家用ゴムボートで湖にこぎ出すやら。

準備完了。炭火の上に置かれた金網の上に盛沢山の海の幸山の幸が並ぶ。実に手際よく焼かれ皿の上に盛られてゆく。そしてそれをただ見て食べるだけの私。自然の中で食べる料理の美味しい事。食べ続ける事、実に1時間半。最後の焼きソバで全員満腹打止めとなった。これからしばらく自由時間。湖に釣りに行く人、散策する人、昼寝をする人、本読む人、各自、森の中で思い思いに時間を過した。

しばらくしてだれからともなくまだくすぶり続ける灰のもとに集まり、ビールの空き缶を利用して湯をわかし、コーヒーを入れる。森の中で飲むコーヒーの何と美味しい事か。「近くの温泉に寄って汗流して帰ろうか」などと又も話ははずんだ。その後、温泉ではなくボール遊びで汗を流し、後かたづけをして解散となった。

福岡とは何とよい所か。天神からたった1時間半でこんなによい所があるとは知らなかった。日曜日というのに利用者が少なく、駐車場もガラガラ。バーベキュー以外にあまり期待がなかっただけにその驚きは大きかった。その上、一日中飲んで食べて遊んで使った金はたったの二千円。もしご案内いただけるならば次の企画にもぜひ参加させていただきたいと思っている。

この会を企画され、料理の準備をして下さった鶴原先生、そして奥様、どうも有難うございました。

〔フレッシュさん紹介〕 さわやかに 東支部馬出部会 ドレミファーマシー 福元洋子

ワ!!しめ切りまであと3日目写真もないし……と、オープンして1ケ月経つのに、まだあわただしく“日”の連続なのです。開局前はカレンダーとにらめっこ。今は曜日を忘れる忙しさ。準備に入ったのが8月中旬で明日はもう11月……季節さえもあわただしく変化したようです。品ぞろえが十分でなかったにもかかわららず、右応左応して、店内で迷子になったりして?!場所柄外国人留学生の方が来店される時も大変です。スタッフ総動員で英会話教室に早変わり……本格的にメディカル英会話手帳を用意した人もいます。今は相撲部屋の若い人相手に大騒ぎ。すっかり舞い上がっています。きっちりと薬の勉強をして……など全く甘い考えで、新製品を追いかけるのが精一杯。学校ですら週休二日制が議論されているユトリの時代に薬局のこの忙しさは何なのか考えてしまいます。早く自分達のリズムを作りたいとお茶の時間(結構余裕があるのです)に皆で話しています。

患者さんが気軽に来店し、無理なく相談してもらえればと付けた店名は、なぜかビデオショップやオムツ会社と間違われ、少々ズッコケ気味です。一日に一つは何か失敗しているような気がします。

それでも毎朝掃除をすると新鮮な気持ちになってきます。フシギですね。なにしろ私はソウジも整理整頓も苦手なのですから……このさわやかな気持ちをいっまでも保ちたいものです。これはスタッフも同じ想いで、年をとっても身体を大切に気持ち良く過せたらと話しています。

この様にバタバタした毎日ですが、本当に多くの方に支えられて何とか1ケ月経ちました。まだまだ周囲の人をハラハラさせながらウロウロしそうです。分からないことだらけですが、お客様も、私達自信も、さわやかな気持ちですごせる薬局でありたいと考えています。

明るさが長所の薬局ですので、皆様よろしくお願い致します。

〔フレッシュさん紹介〕 はじめまして 福岡市薬剤師会 職員 鹿間邦子

“はじめまして”と申しましても3月1日より市薬職員としてお世話になっており、8ケ月を経過致しました。

既に、お顔見知りにさせて頂いている先生方もおられますが、改めて御挨拶させて頂きます。

私は、業界の事については全く知識が無く、色々ご迷惑をおかけする事があるかと思いますが、一生懸命頑張りますので何卒よろしくお願い申しあげます。

「私のプロフィール」
(1) 氏 名    虚聞邦子
(2) バースディ  10月3日
(3) 趣 味    料理、書道、カラオケ
(4) 性 格    明朗、素直
(5) その他    私の手料理をエネルギー源としてバリバリ仕事をこなすやさしい男性とめぐり会える事を願っています。

おしゃべりワープロ

○会報の編集者はヤーさんか? 原稿依頼に関してやっていることは、かなり似ているように思う。すなわち“なだめ、すかし”の手を使い、挙げ句の果てには「あ、そう。いいよ、そちらがその気なら。こちらにも考えがあるもんね」と脅かしにかかる。
 このようにして手に入れた原稿の数々。と喫珂を切るほどには集まっていない会員の広場だが、今回藤野顧問にお書き願った『開局薬剤師の職能』は、まさにこの手で手に入れた原稿だ。これすべからく戸田常務理事のなせるワザである。

○毎号【支部だより】に、原稿を出してくださる南支部長の大庭先生。今回報告してくださったのは、『南区医師会演芸大会に招かれて』です。このようなご報告は初めてでしたが、楽しく読ませて頂きました。
 できることなら、私も見てみたかったなア、南区医師会理事の先生方が演じられたという芝居帽巨馬異聞』。

○22ページの「薬局」と「クスリ」に関するアンケート調査は、早良区健康フェアの報告です。このような部分は、うっかりすると見過ごしがちですが、この中の(解析)はとっても面白いと思いました。見過ごさずにぜひお読みください。

○明日24日(日)はハム仲間との忘年会。昨夜帰ってきた会報誌の校正は、今日中に終わらせ、明日は精いっぱい遊ぼうとの魂胆。「間に合わないから、赤字を入れたところのチェックをしてェ」と娘に頼み、お母さんは空き部分をうめるべく、もっぱらワープロとにらめっこ。

(木原)

<特集・組織> 組織という言葉の意味するもの 福岡市薬剤師会 常務理事 戸田昭洋

我々はもはや薬剤師会という組織に何らかの形でかかわらずには生存できない所まできてしまっている、というとオーバーだとお笑いになるだろうか。

薬剤師会という組織は、我々組織構成員の相互関係であり、おわかりのごとく組織構成員の仕事の体系である。仕事とは解決しなければならぬ問題に対する行動であり、解決しなければならぬ問題とは、根本的には薬剤師の地位の向上等の社会的、あるいは経済的貧困の克服である。極端にいえば(ダレカさんに逆らうようだが)社会的フィー、経済的フィーが仕事の動機である。

一般的にいうと組織と社会環境とは互いに貢献、誘因の相互依在関係で結ばれている。これが均衡を保つかぎりにおいて組織は存続されるわけだ。つまり組織は社会に対し職能メリットを適認める財貨なりサービスなりを産出する、これが組織の社会に対する責献である。社会はこの貢献に誘因を感じ、これに対価を支払うという形が組織に貢献する。社会から支払われた対価は組織にとって誘因だから組織はそれによって動機づけられ、社会の貢献をひきつづき行うという循環構造になっている。

前述のごとく薬剤師会という組織が成長するも縮小するもいかに社会に貢献するかということにかかっている。組織の縮小は自己否定である。だから会員は当面する問題の為に組織に仕事をさせなければならない。深江先生が会報の9月号の巻頭言に書かれたごとく会員は組織が自分達にとって何よりもまず「問題を解決するための行動の場」であるという認識を持たなければならない。

では組織はどういうものから成り立っているかを復習してみよう。

それは大きく分けて3つの次元から成り立っている。つまり機構・制度、及び運用である。

機構とは、組織の組み立てのこと、会員の横の関係、縦の関係がどのような形に仕組まれているかということだ。

すなはち、この組織では誰が誰に指示し、誰は誰から報告を受けるか。誰は誰を補佐するか。誰々は誰からの諮問に応じてどのようなテーマについて答申しそれを誰が実行するかといった会員あるいは委員、執行部の関係である。

制度とは組織機構が作動する場合の動き方がどのようにとりきめられているかということだ。たとえば、薬剤師会が対外的にどのようにして活動を進めるかということを公式にとりきめたもの。また、委員会がどのような手続きで企画等をたてるかを公式にとりきめたものをいう。

運用とは機構、制度によって基本的に規定されつつ、現実に作動する組織の働きそのものをいう。定款等による公式の機構、制度に規定されているので、得手勝手な動きは許されないが、礪束と裁量のごとく、定款の条項にしても、現実と調和しうる限りにおいては幅広く弾力的な解釈が与えられるし、また定款細則の条項において規定しきれない細部については、関係する人々が時々裡に承認している仕方によって動かされる組織の実体が運用である。

だから組織を考える目的は、この機構、制度、運用をよりよくしていくことにある。

本来、組織委員会におはかりして、支部宛てに原稿をお願いするのがスジなのだが、独断で企画したことをここでおわびするしだいである。

<特集・組織> 市薬の組織について 南支部 支部長 大庭秀臣

稿を寄せるに当たり、題目が広大である為、出題者の意に随えず、本題より逸脱する面が多い事を、お許し下さい。日本薬剤師会は、職能を通じて医療水準の向上と国民の健康増進に寄与する事により、広く人類の福祉に貢献する事を目的とした人々の集合体で、団体としての組織を有し、団体自身が社会上の一個の単一体として存在する。市薬の組織は、日本薬剤師会に準じた組織であり、先輩諸氏が、営々として作り上げた傑作です。しかし、世の変化と共に、やや修正する必要があると思います。学校薬剤師会、女子薬剤師会は、市薬会長の下に一つの機関としてあるべきです。

発祥に於て、種々の経緯はあるでしょうが、薬剤師会は、一個の単一体であると同時に医療人として、社会的に認められた今日、お互いが有機的結合により、社会へ一層の貢献が出来る様な組織構成に、改革せねばならないと思います。組織を活かし、運営する基本は、定款です。之も先輩より立派なものを受け継いでいますが、今一つ会長、副会長、監事の選挙に当たり、会員からの意志が、上達する様に修正すればとの提案がなされていますが、全面的に賛同致します。現定款に於て、執行部、支部、部会、会員と仕分けされています。執行部は、立案、審議、施行、即ちスタッフとして、会の中枢を成すものです。支部、部会は伝達機関であり、執行部の方針を、会員に正しく、早く伝える義務を持っています。会員は代議員を介して各人の意見を総合しながら、執行部への意志の上達をする権利を有します。執行部は之を取り上げ、スタッフ間の親和と融合を計りつつ、討議、検討し、新施策として、会員に還元する責任があります。

このフィード・バック・システムが、上手に行われた時、会の活性化が成されると信じます。即ち、その持ち場に於て、全力を投入する事だと思います。ややもすれば、スタッフとラインが混乱を生じ、業務の遂行に支障を起こします。スタッフ間の不一致は、よき案が出ず、亦、下部からの声を取り上げない事により、会員をして、倦ませる結果となります。組織は生きて、活性化されてこそ意味があります。社会の発展は日進月歩であります。以上の事は各支部に於て、実行されねばならない時期に来ています。福岡市は政令都市です。例えば、南支部を見ますと、人口231,922人、会員数75軒で、中都市の独立した薬剤師会に匹敵します。とすれば、南支部内に於て、上記の如き組織が要求される時期があると思います。南区として、その準備を徐々に行っています。さし当たっては、三師会、他の団体との接触に当たり、会長、副会長、専務、の形を取っています。将来は、各支部に於て、自立独立を求められる時が近く、現在の市薬の組織は、連合体として存続する様になるのではないかと思います。出来れば、連合体の組織を考えた方が適切かも知れません。

ソ連に於ける、ペレストロイカは意外に早く遂行されたのを見ても、時がその必要性を迫るものと信じます。要は会員各位が良き薬剤師会にする活力いかんによるものと思います。

私達の手により、活力ある会に育てましょう。

<特集・組織> 組織を考える 城南支部 副支部長 松島照幸

生来、私達は組織とのかかわり合いの中で、社会生活を営んでいる。現に、数えればきりが無い程の多種多様の組織が存在する。例えば、企業、労働組合、宗教団体、町内会、政党等々である。勿論、私達が構成している薬剤師会も職能団体の組織の一つである。私達が関係している組織の多さに、今更ながら、社会機構の複雑さを感じるものです。そもそも、組織は時流の要請によって、自然発生的なものから、人為的な作業を経て構築されたものまで様々である。組織は基本的に共通の糸で結ばれ、目的であり、統制的な集団である。現在、私にとって、最大公約数の組織は薬剤師会です。

組織の働きとは、どの様なものでしょうか。「組織は人間の知恵のひとつである」と言った学者がいる。全く同感で、一人の人間では出来ないものを組織は解決する。組織と関係なくして我々の生活は有り得ないのである。組織は必ず目的を持ち、目的達成の手段として存在するものです。従って、それには一定のルールと社会性を持っていなければならない。

組織のルールが充分に機能した時、即ち機構と組織人の歯車がかみ合い回転している時、組織の存在価値が高まり、団結パワーが産生される。本来、組織の目的は直接的、間接的な違いこそあれ、利益還元を結果的に招来するものであるから、団結パワーが強固であるに越したことはない。

では、組織の活性化はどうすれば良いだろうか。それは、的確な情報の収集と提供にあると思う。私達は情報を受ける事によって思考行動を起こし、個人の価値観によって情報を処理して行く、その対処並びに、消化する過程が、組織との関係と位置づければ、多くの的確な情報は、組織の活力源となり、活性化にもつながると思う。ただ、情報を活力源とする為には、組織内部の充分なフィードバック装置が機能していなければ意味をなさない。また、ここで最も肝心なのは、情報を処理する側の価値観の違いである。取り組み方の差である。この差が組織の活力の盛衰に影響を及ぼすのである。

即ち「やる気」の差である。「やる気」志気である。誰でも一度や二度「やる気」を起こした経験はあるだろう。使命感、正義感、奉仕意欲等々、様々な動機が起因する。もともと、常にその意志を持っている人は別として、まず、一人一人は組織が自分にとって何であるか、組織の中での役割と責任を認識する事が必要であると思う。「やる気」は義務と権利の行使の中から発生して来るもので、「生き甲斐」にも通じる通でもあると思う。例えが適切でないかも知れないが、赤ん坊は「泣く事」によって、生きる権利を主張している。この主張が成長につながる過程である。成長すれば義務感も備わると思う。

しからば、まず最初に我々には、権利を求めて組織に参加する事から始めたらよいと思う。今更言うまでもないが、近年、薬剤師会は大きなうねりの中で、進路の選択を迫られつつあります。我々、個人個人が自分の立場を充分に認識し、組織の一員としての自覚を再考したいものです。

<特集・組織> 市薬組織について考える 西支部 支部長 吉田斌

組織の強化は毎年さけばれているが、今はど会員個々が必要に感じている時はないのではないか。福岡中央病院の処方箋が出回るようになって我々の夢であった分業が、しかも面分業という形で出発した。特にOTC薬局の薬剤師は一回の国家試験で免許をもらい、必要性のないままに医学薬学の進歩、治療用医薬品の発達から取り残され、情報不足におちいっている。

この為、目薬では100時間研修を合言葉に生涯教育研修センターを作り、県薬では薬事情報センターを、市薬では会館を建て検査センターを作り学術、社保、薬局の各委員は我々の為に精力的に研修会を開き備蓄薬品リストを作り、我々の調剤業務をバックアップしてくれている。この為学術面では大いに助けられている。

しかし、特に西区では全科にわたり処方箋が出る為今までのマンツーマン分業とは違い処方箋枚数が増えるにしたがって、不要備蓄薬品が急増している。また一方、備蓄が350品目をこえる施設基準薬局もなく処方箋によっては13品目にものぼるものがあり、問屋さんのはしごをしなければ薬もそろわない。一枚の処方箋で2・3時間も漬されるのはざらである。指定薬局を下りようかといった話すら出ており、西区医師会との面分業の話し合いも頓挫している。したがって一目も早く西区は1,000品目そろえた備蓄研修センターを造りたいものだと考えている。

中央病院の処方箋は仲間同志の助け合いにより組織の強化に大いに役立っている。もっと誰でも簡単に指定薬局になれるよう我々の備蓄薬品を整備し、指定薬局も増すことが組織の強化に大いに役立つのではないか。

平成4年度はOTC薬局の真の意味での保険薬局化、指定薬局の増加こそが組織の強化に重要な柱ではないかと考えている。しかし、まだ会員個々には一週間分業で多大な在庫をかかえ、その後にでてきたマンツーマン分業によって分業は幸運な人だけによってされるもので、我々の店には処方箋は流れてこない。会費だけ納めれば良いとニヒルにかまえている人もいる。又、今だにOTC薬局に対して会は何もしてくれないとぐちをいう人もいる。なかには薬剤師会への入会を勧めても散々会の無能さをあざけり、入会もせず処方箋が出るようになってから誰の勧めであろうか入会させてくれという人もいる。

今こそ大事な時である。市薬は一段と団結し大いに面分業にのぼせ備蓄は道楽と考えて、備蓄薬品を増やし我々の真の目的である分業を達成しようではないか。今回のこの追い風に乗り遅れると面分業は永遠のテーマになってしまう。馬には乗って見ろである。

又、調剤薬局の会員もOTCを扱ってみ調剤もする真の意味での薬の専門家の職場(基準薬局)にしようではないか。再販制度の撤廃はもう決まっている。死んだ子の年を数えるような事はよそう。薬局製剤の勉強会でもつくった方がましではないか。

来年こそ部会でも、支部総会でも、市薬のあらゆる会合でも面分業の話し合いをしようではないか。大いに話し合って組織の強化を計り面分業を達成しよう。

棚からぼたもちの分業でも受け皿がないと薬剤師の夢で終わる。しっかりした受け皿を作る話し合いを始めようではないか。かずの多い話し合いこそが明日のすぐれた市薬指導者をつくり、参加することが組織強化の第一歩だと私は考えている。

<特集・組織> 組織について 中央支部 支部長 光安龍彦

薬剤師の組織力の弱さは、イコール医薬分業の実現不可に結びついているのではないでしょうか。薬剤師会の行動目標には常に組織力の強化という目標が毎年毎年かかげられている。「組織力の強化」とは具体的にはどういう意味でしょうか?(会費の集金力、選挙時の名簿の獲得etc.)毎年「組織力の強化」と言われ、その内容の具体的表現に乏しい様に思います。その意味が末端まで十分に浸透していないのではないでしょうか。

部会の組織、それから支部組織へと階段を登る如く、下段から一歩一歩組織を固めなくてはならないことは異議ないことでしょう。最近では国立病院処方せん受付という一つの目的の為の組織づくりがうまくいって、近隣の薬局間同士のつながりも生まれたのではないでしょうか。面分業を拡大するためには薬局間同士の協力がどうしても必要になってきており、そこに組織が生まれて大きな力となることでしょう。

薬剤師は国家免許証一枚で喰いはぐれのない職業につくことが可能であり、特別な危機感もなければ、組織とか政治力とかの議論する必要も感じなくなるのではないでしょうか。

現状に流された薬剤師のままであればそれでも生きて生けるでしょう。しかし今の薬剤師(薬局)の状況がいっまで続くのでしょう?大型店舗法とか再販価格廃止など薬局をとり巻く環境は非常にきびしくなって来ています。これから生き残る方法を真剣に考えなくてはならない時代に入って来ています。危機感の先どりをし、それに対処するには一人の力ではどうしようもありません。一人一人の力の結集が必要な時がすぐそこに来ています。

<特集・組織> 組織について 東支部 組織委員 吉村きく子

組織委員会に所属して5年あまり、会のあり方や委員会の活動について、真剣に討論なさっている側で、失礼ながらボーっと座って「フム、フム」と聞いていましたので、私自身の組織についての明瞭な考えはないのですが…。

それでも自分の事は棚に上げて書きます。

東区についてですが、例えば行事がある時出席する人はいっでも不動のメンバーです。

調剤薬局を含め、発展する東区は店舗がどんどん増えているので、部会長でも部会全体の店について知っている人は少ないのではないでしょうか。支部長は、部会長から情報が入ってこなくても、何かあると支部全体について、責任があるというか、やらざるを得ないので、ついなじみのメンバーに声をかけるし、かけにくい声を新しい人々にかけても応じてもらえない様なのです。そこで東区は一大決心をしました。入会時誓約書に“薬剤師会に協力します”という一筆を入れてもらうのです。強制的な割り当ては個人の都合もあり、よくないと言われる事もありましょうが、それはケースババイケースでしょう。東区では、会員の自発的な協力を得る事ができない程会員数は多くなってしまっているのです。

薬剤師会は止まってしまってはいけないのです。動いていなければ団結もできません。又全会員に薬剤師会を理解してもらわなければなりません。東区の支部長職は、人を得ないといけないので、回り持ちと言うのはいけませんが、他の役員は、各部会から出すことにし、又、ある程度以上の多選を禁ずる。このようにすれば、おのずと、部会を開かなければいけないことになる、相見知るのは悪くないのです。役をすれば会に対する理解も出てくるし、又協力を頼まれると、少し無理をしても、応援しようかなと思ってくれるのではないでしょうか。店を閉めてまで出席するのは、経済的基盤を危うくする事ですが、普通夜七時からの会議ですし、行事は日曜になっていますので、少し無理をすれば活動できない事はありません。出席できない時は確実な代替者を決めておくのも、いいんじゃないんですか。OTCの店は同業者同志やりずらい事もあるでしょうが、多くの会員が協力するのは、必要な事ではないでしょうか。だけど量販店やチェーン化している調剤薬局に、どういう面で、どういう風に協力してもらうかという事が問題として重く残っています。実際に、多くの人に本当に協力してもらうには、見えない所で働く力が必要でしょう。

■■トピックス■■ 市薬学術委員会

腸溶性製剤と健胃散の相互作用

主薬による胃の不快感等の消化器症状をやわらげる目的で、健胃散が同時に処方される例が多く見られている。腸溶性の錠剤とアルカリ性の健胃散を同時に服用した場合に、本来ならば十二指腸ないしは小腸に移行してから崩壊するはずの錠剤が胃の中で崩壊する可能性について、25種の腸溶性製剤と重曹を含む健胃散のin vitroに於ける実験結果については、全てが40分以内に、21種が30分以内に崩壊し始めている。

重曹及び実験に用いた健胃散の1gは崩壊試験液第一液100mlを瞬時に中和する。日本人の食事後30分までの胃液の総量は平均で118.5mlである。 1包の健胃散により、胃内のpHが酸性からアルカリ性に変化し、もとの酸性に戻る甲に特定の時間を要するため、その間に腸溶剤皮の損傷する可能性が考えられる。また、食物が入る前の胃内のpHは高く、食事後は胃液中の塩酸の濃度が増加してpHは低くなるという。

福島県立医科大附属病院薬剤部 吉田広英、庄司達雄 Vol.27,81991JJSHP

ターミナルケア(末期医療または終末期医療)について

1.ターミナルケアの定義:「死が確実に接近していて、それがあまり遠くないと感じられる患者で、(積極的な)治療法をとらない方向に医療態勢が向いており、症状を軽くさせ、患者と家族の両側を支えようとするようになった時のケアである」

2.癌末期患者へのターミナルケアの原則:(T)患者を1人の人間として扱う(a)言語と(b)態度によるコミュニケーション。(U)苦しみを和らげる、コメディカルの協力。(V)不適当な拾療及び検査を避ける。(W) 家族に対するケアと死別の悲しみのサポート。(X)ティームワーク(医師、看護婦、コメディカル)。

死が決定的に近づいている事が、高い医学の技術でしっかり捕らえられておれば、残る命の現実が苦しみを与えることなく、精神的に平和な時間として、患者が琴族や愛するものと共に持ち、生きている時観が充実されたものとして、患者や家族に受け入れられることが、人間としての価値、人間性の尊厳が全うされる。

聖躇加看護大学長 日野原 重明 PTM Vol.5,6(2)AUG.,1991

G−CSFとは

顆粒球増殖因子のことである。血液中に存在する数多くの種類の血球の中で、白血球、特に好中球の増殖、分化を促進する増殖因子(一種の造血ホルモン)である。医薬品としては、細菌感染症の治療、対策に重要な役割を果たすと期待されてきた。感染に対する防御のしくみは、図のごとくである。すなわち、大腸菌が感染すると、内毒素(LPS)がマクロファージを刺激し、G-CSFを産生させ、これが好中球の分化・増殖を促進する。その様にして、増加した好申球は、侵入して来た細菌に対し防御反応を示す。この様にして、G-CSFは細菌免疫に対する生体防御の上で最も重要な造血因子である。医薬品としてのG-CSFは第一に、種々の病因による好中球の減少状態の回復である。更には、癌患者における回復促進効果があげられる。第二に好中球減少時に予測される感染症の予防・治療に大きく責献することが期待される。

化学療法の領域 1991年8月号


 図1細菌感染症におけるG-CFSの意義

蛇足ながら

従来は算定方式として、取引件数が多く価格のバラつきの大きいものは81%バルクライン方式を、価格めバラつきの小さいものについては90%バルクライン方式が使われていた。

90%バルクライン方式とは、ある品目の全取引を価格に区分し、低価格から順にその取引数量を累計して、総数量の90%に当たる段階の価格を薬価として採用するもの。だが、このバルクライン方式の場合、10%分の価格を高水準に保てば薬価が維持できるため、価格決定の合理性を疑問視する声が従来から強かった。

一方、改訂後には使用する加重平均方式とは、ある医薬品価格の平均値を出す際、各値段とその数量を加味して計算するものだ。つまり300円が10個、350円が30個出されている医薬品の場合の加重平均値は、(300×10+350×30)/(10+30)で337円50銭となる。

来春の改定では、加算される一定価格幅にが現行薬価の15%が採用になる。それ以降は加重平均プラス15%から3回の薬価改訂を経て13%、11%、10%と6年間で段階的に加算幅を縮小される。さらに新薬の薬価算定については、保険医療上の有用性が認められるものとそうでないものを分け、メリハリのある評価を行うことにした。これにより、従来の先駆性加算は廃止され、画期性加算が新設される。加算区分は加算率20%の画期性、同3%の有用性、同3%の市場性の3種類となることが決まった。       (戸田)

日経メディカル

[広報]

【支部だより】 南区医師会演芸大会に招かれて 南支部長 大庭秀臣

日 時
平成3年10月13日(日)AM9:00
場 所
南区市民センター「文化ホール」

上記の如く招待を受け、出席しました。 医師会と従業員、関係機関、地域住民との親睦と融和の為の催しでしたが、大へん盛会で、ホール一杯あふれるばかりでした。老人クラブによる無邪気で、まじめな新舞、素人ばなれした居合剣法、少林寺拳法の殺陣等で一日を楽しく送る事が出来ました。中でも医師会理事会の芝居「龍馬異聞」は目を見はるものがあり、拍手を送り度いと思います。

【福岡市健康週間行事】 博多区健康フェスティバル

日 時
平成3年10月9日 
午前9時〜正午
場 所
博多市民センター
展示物
害虫パネル、薬用酒パネル等、薬草茶の試飲、薬用種の試飲、全自動血圧計による血圧測定
来場者
20名

昨年までと違って、今回は会場を分散し、各地区居住者の便を図った為、検診を含めて来場者総数は数分の一になった模様です。従って昨年百数十名であったのが、今年20名となってしまいました。しかし、来場された方はたいへん執山こ質問され、また血圧を測定したり、おいしそうに薬用茶を飲まれたり、アルコールがきついと云いっつ薬用酒を飲み、妙によそよそしくなく、アットホーム的な健康展でありました。

以下出動していただいた先生方の名前を列記しておきます。

 山口(千鳥橋薬局)    荒巻(荒巻薬局)
 冷川(はなたれ薬局)   藤田(朝日調剤薬局)
 渡辺(オースギ漢方薬局) 鶴原(ギオン薬局)

(文責 鶴原)  

東区健康フェア 東区薬局委員 藤野哲朗

日 時
10月18日(金)9:00〜17:00
場 所
東保健所
内 容
市薬パネル、薬草展示(約30)、生薬見本展示、漢方薬、医薬品と健康食品のちがい

東区薬剤師会から松井支部長、柴田先生(馬出)篠崎先生(馬出)藤野(箱崎)以上4名が出動いたしました。

当日は大変天候にめぐまれ(去年は大雨)見学者は約450人でした。

なお、薬草、民間薬などの相談も多く大変盛況でした。

薬草は、宗像支部清田治秀先生、馬出部会柴田伊津郎先生にお借りしたものです。ありがとうございました。来年にむけて、市薬に御願いですが、もっとおみやげを用意していただけたらと思っております。
(今年の尿糖、タンパク検査紙は大変好評でした)

西区健康フェア 西区薬局委員 中野勝郎

日 時
平成3年10月8日(金)AM9:00〜12:30
出勤者
吉田、占部、竹尾(真)、佐藤、岩穴口、中野
コーナー入場者数
 120名

薬局相談コーナーは昨年と同じ、講堂入口に面し、ガン検診ミニドック受付コーナーの奥となり、たいへんせまい場所となった。各種の説明パネル、生薬標本、薬草の鉢植、尿検査試験紙等の展示、健康茶試飲コーナーをつくり、入場者の健康相談に応じた。前日から用意した試飲コーナーで、まず健康茶を試飲して、それから展示品をみたり、相談したりといった入場者の様子でした。今回、新たに「身近な薬草」として西区で開催された薬草観察会、会場である野方野外リクリェーシヨンセンター、今津毘沙門山などから、薬草約20種類を採集して、鉢楢にして展示したところ、入場者の興味をひき好評であった。世の中、健康は自分で守るあるいは、ドクダミブーム等民間薬ブームも関係あるのではないかと感じた。入場者からの質問のうち、自分の家の近くでも、ドクダミ、スギナなど、たくさんあるが、効能はわかっていても、採集時期、保管の方法がわからないとか、農薬の影響はないだろうか等の質問が多かった。その土地に身近な薬草、民間薬で20種類ぐらいならすぐ集められ展示して説明できますし、煎じて服用するだけでなく、一歩進めて、薬草料理に利用するとか指導するのも、我々薬剤師が健康フェアに参加して地域住民とのコミュニケーションをはかる上で意義のある事だ なと思いました。

採集して鉢植展示した薬草類は、次回にも使えるよう、採集した元の場所にもどし、繁殖力旺盛で栽培可能な薬草の一部は、我家の庭に植えて、毎日観察しているところです。

第7回南区市民健康フェアを終えて 南支部長 大庭秀臣
薬局委員 吉田邦夫

日 時
10月16日(AM9:00〜PM4:00)
場 所
南保健所
出席者
午前 吉田邦夫、末田順子、戸田昭洋
   
午後 吉田邦夫、岩佐周一郎、大庭秀臣

健康フェアは、南区市民の健康への意識の高揚を図ると共に、健康の保持及び増進の為の健康づくりを目的とする事業の一つです。とすれば、地域住民に対する責任は大なるものがあると思います。

私共は今まで、何となく参加し、薬草展、漢方相談、大衆薬相談、とマンネリ化した状態でした。之では無責任ではないかと反省してた処、薬局委員会でも各支部に於て、新しい方式を考える様にとの事で、8月22日薬局委員の吉田先生と、南保健所予防課長、恒書番保子先生(医師)との面会。マンネリ化の打破対策を検討した結果「処方箋をもらったら」から「薬ののみ方」まで一連のストーリーを持った5枚のパネルを展示する事により、訪問者の医薬分業に対する、実践的啓蒙を行う。

大衆薬相談は「クスリ何でも相談」と改称する事で合意し南区医師会とも合意を得た。10月16日の当日は、毎年繁盛の健康茶試飲は「さんけん茶」「十薬」「文妻」の三種とし、140名に献茶致しました。皆様大へん喜んでいました。例年お出で下さる顔見知りの人も多くいました。「クスリ何でも相談」にしたせいか、質問の幅も広がった様です。

例えば(1)精神安定剤の長期服用の害は?(2)下剤の常用は心配ないか?(3)血圧降下剤の長期運用中ですが副作用如何?(4)抗生物質による扁桃腺ビランはどうすればよいか?(5)前立腺肥大に対する服薬は毎日ルール通りにしなければならないか?(6)膠原病患者よりの蛋白尿検査の仕方(7)民間薬草の各種質問(8)漢方薬の薬効に関する質問等々多岐に渡ってありました。

なかでも医師に相談し服用指導を受けねばならない事に関しては、「お医者さんにご相談下さい」と丁寧に説明致しました。少しでも地域住民の健康に協力できればと、懸命に働いた忙しい一日でした。

中央区健康フェア’91 中央支部 光安龍彦

テーマ
「スニーカーの似合う街づくりをめざして」
日 時
10月4日 9:00〜16:00
場 所
中央体育館

○がん検診
  胃がん、乳がん、大腸がん、肺がん、子宮がん検診
○相談、展示コーナー
  歯科医師会コーナー
  薬剤師会コーナー
  看護相談コーナー
  衛生連合会コーナー
  しののめ共同作業所コーナー
  むしむし相談コーナー
  ヘルスチェックコーナー
  生活リハビリ紹介   等

今年の中央区健康フェアは会場が中央保健所から中央体育館に移りました。おかげで、広々とした相談、展示コーナーを設けることができ、10月より新しく許可になりました自己診断薬のPRコーナーを増やし、パンフレットと一緒にサンプルを提供しました。。院外処方せんの紹介、薬草茶の試飲、生薬サンプルの展示と毎年変わらないことをやっており、少しマンネリを感じながらの3時間。100人位の入場者の人達から種々の相談を受け、国武、平島各先生それに私の3人で無事健康フェアを終わることが出来ました。

城南区健康展について 城南区薬局委員 松島照幸

日 時
平成3年10月17日(木)AM9:00〜PM4:00
場 所
城南保健所

城南区健康展は今年で5年目を迎えました。
年々、参加人員が増加し、地域の健康づくりの一役を担うイベントとして定着してきました。事業内容はがん検診、ミニドック、講演会、健康相談など多彩でした。薬剤師会では薬相談コーナー、民間薬と漢方薬の展示、検査試薬の説明と医薬分業についてのパネル。また、ドクダミや健康茶などの試飲コーナーも設けました。

薬相談コーナーでは民間薬の問い合わせや、医療用医薬品についての質問は多数ありましたが、今年始めての検査試薬についての問い合わせはまだまだでした。試飲コーナーは例年通り好評で、紙コップが不足するほどです。 ところが、漢方薬の展示説明のためのパネルがなくややアピール不足でした。尚、この点は反省を含めて来年の活動に活かしたいと思います。

地域の人達の健康に対する関心の深さは、私達薬局の日々の業務と密接に関係するものです。少しでも健康づくりのお手伝いができればとの思いを強く持ちました。

ご協力頂きました栗田支部長、合澤、高木、前田、中山、藤田、後藤各先生方ありがとうございました。

早良区健康フェアー 早良区薬局委員 本村精也

日 時
10月15日(火)午前9:00〜午後3:30
場 所
早良保健所 2F会議室
出席会員
 
(午前)
糸岐、南島、冨永、野田、丸木、有馬、西岡、青柳、斉藤、中村、清水、橋口、本村、13人
(午後)
松尾、糸岐、平井、清水、橋口、本村、6人

健康フェア出展内容
(1)基準薬局
 ○模擬薬局を作り、処方箋・調剤・正しい薬の使い方
  薬歴管理等の説明
 ○薬局・一般販売業・薬種商の相違点
 ○医薬品と健康食品の見分け方・相違点
  使用目的と具体的に商品を展示しての説明
(2)漢方と民間薬
 ○「生薬見本」・「生薬花のパネル」を展示し、9月16日NHK製作の「東洋医学の神
  秘」を現場でビデオ放映し、その中に出て来る漢方処方6処方を色テープで結び解説
 ○15種の民間薬を効用・効能解説
(3)「薬局」と「クスリ」に関するアンケート 調査・結果は別紙にて
(4)薬草茶試飲コーナー
(5)健康相談コーナー
 来訪者約230名・アンケート記入者125名

当日は秋晴の気持ちよい天候に恵まれ朝から出足好調。

この日の為に早良区薬剤師会は運営委員会を3度召集し案を練り、前日10月14日7人が出展コーナー別に、責任を分担し出展の出来具合を競いました。毎年の健康フェアがマンネリに堕ちているとの指摘が多々あり、熟慮の末(1)「基準薬局」が採用され、社保委員(清水)徹夜で「模擬薬局」を作り上げ、15日早朝完成させた。又「基準薬局」を認可された薬局全員に参加を促した。毎年少しづっ出席会員が増す傾向にあるようだ。

我々薬剤師会員の熱気に促されてか、一時は入場者が山笠見物の如き混雑を呈し、アンケート調査はもちろん、漢方・民間薬の説明・健康相談がマヒ状態になり、うれしい悲鳴を上げました。各区保健所の所長・医師・歯科医師・県薬務課・市薬の役員の来訪見学があり、出席会員は満足げであった。来年はもっと良い出展をと皆で誓い合った。

「薬局」と「クスリ」に関するアンケート調査
 この調査の結果を年代別に分析してみた。
 かなり注目すべき事が解った、まずは参考まで。
(1) 解答が書いてあるにもかかわらず、見分けがつかずあやふや。
(2) 「薬局」と「薬店」の違いも解っていない年代層もかなりある。
(3) 薬剤師は自己をもっとアピールすべきである。
(4) 客の殆どは、親切で、自分の事を良く知ってもらい、適切なアドバイスを待っている。
(5) 安売り店などは目じゃない。OTC相談薬局頑張れ。
(6) 医薬分業も大分浸透して来たゾ。
(7) 但し、相当患者は二度手間を面倒がっている。努力が必要。
(8) どこの薬局へ処方箋を持って行ったのかな。その時アポはどうしたのかな。
(9) 基準薬局とは、どこの世界の事でしょう。
 男4人 女121人 計125人  

〔福岡市薬剤師会薬草観察会〕 薬局委員 松島照幸

日 時
平成3年10月10日
場 所
毘沙門山(西区今津)
出席者
 
〔役 員〕
冷川専務理事、深江常務理事、小野理事、鶴原理事、吉田、国武、本村、中野、向井、松島各薬局委員
〔参加者〕
大庭、熊沢2名、江頑2名、西岡、姥原、富野、占部、有馬、樋渡、根津、小野奥様子供2名

台風の影響を受けて強風が吹く、肌寒い生憎の天気でした。しかし、多数の薬草観察と美味しいバーベキューで楽しい一日を堪能致しました。

午前10時20分、登山口出発。常緑樹が茂るゆるやかな山道を、冷川先生から薬草の説明を受けながら登りました。

野菊と呼ばれるヨメナから始まり、ドクダミの群生、可憐な紅い花を咲かせたゲンノショウコ、「水引」のように長くのびた茎に黄色の花をつけたキンミズヒキ、可哀想な名前をつけられたクサギ、へクソカズラ(薬草ではない)などなど約50種類程の薬草を観察できました。熟したイヌビワの実を食べながら、勾配の急な坂道を上り切った所が山頂でした。正午、到着。眼下に、糸島半島から今津湾の沖合い能古島、志賀島を臨む事ができました。記念撮影の後、強風の為に早々と下山しました。 再度、3日後の市民薬草観察会の確認準備をかねての下山でした。

午後1時、山麓の公園到着。当初予定していた長浜海岸でのバーベキューを諦め、現地より車で5分程度唐泊よりの海的公園近くのレンタルハウスでバーベキュー。薬局委員の手際のよい準備と手順で、美味しいバーベキューとビールをおおいに満喫致しました。採取してきたミツバと焼肉のコンビネーションはなかなかのものでした。食事の後、出席者全員の自己紹介を行ない。最後に、冷川専務理事からウオッチングした個々の薬草について説明を受けました。午後3時30分、解散。

楽しい自然とのふれあいの一日でした。

当日観察できた主な薬草は下記の通りです。

ヨメナ、ツユクサ、ツワプキ、オオバコ、ネズミモチ、ヒヨドリバナ、ヤプラン、ナワシログミ、ムベ、クズ、カラスウリ、キツネノマゴ、イヌホウズキ、キンミズヒキ、テイカカズラ、センニンソウ、カキ、ドクダミ、ヤマイモ、オニドコロ、ゲンノショウコ等々。

〔福岡市薬草観察ハイキング〕

と き
平成3年10月13日(日)
ところ
毘沙門山(西区今津)

  9:00 出発
 10:15 松涛園着
 10:25 主催者あいさつ(公園にて)
 10:30 ハイキング開始
 12:30 昼食 毘沙門山山頂
 13:30 昆沙門山山頂出発
 14:00 薬草クイズ(公園にて)
 14:30 松涛園出発
 15:30 天神着 解散

青いポロシャツ

帽子を吹き飛ばされそうなくらいの強い風は、台風21号のありがたくない置土産。しかし、風さえ我慢すれば申し分のない秋空のもとでの『薬草観察ハイキング』です。

押領司課長はご挨拶の中で、「このイベントは、福岡市健康週間行事のなかでもいちばん人気がある催しであり、今日の参加者は応募者数、約300名の中の100名。3倍の競争率のなか、見事参加資格を得られた人達です」と。 また「薬剤師会というと何となくいかめしく思われますが、今日ご指導いただく先生方は、ほとんど町の薬局の先生方です」と、嬉しいことに、薬剤師のアピールもひとこと付け加えてくださいました。

出発を前に5班に分けられた参加者は、リボンでそれぞれ色分けされ、班ごとに薬剤師会側の指導者が紹介されます。松枝副会長、冷川専務理事、吉田薬局委員と私は一斑を担当。 薬剤師会のグリーンの腕章は指導者の印です。 参加者の質問にまったく答える自信がない私は、“はなたれ薬局”の根津さんを見つけ腕章をさっそくバトンタッチ。

また、3斑担当の向井さん、見慣れない名前なので薬局委員の新人さんかと思いましたら、旧姓平野さんでした。

強風吹きすさぶ毘沙門山山頂での昼食。無線のグライダーが、風を巧みにとらえて急降下する様子や、トンビが自分のテリトリーを荒らされてはならじと、集団でグライダーを襲う大空中ショー。特別席でそれを眺めながら食べた “ヒライのお弁当”の美味しかったこと。お弁当に海老はつきものですが、その日のお弁当には吉田さんが嫌いだという海老は、何故か入っていませんでした。聞くところによると、深江委員長お心使いの特別注文だとか。

昼食がすんでプラプラしていたら、参加者から突然声をかけられた。振り返ると、急患センターが早良区祖原にあった頃、たいへんお世話になった市医師会職員の木下さんです。 プレハブ作りのセンターでの給水制限、でっかいタンクが二つ待合室を占拠していた話や、河野貞子先生のことなど本当に懐かしく、今回の薬草観察会は私にとってゲンノショウコ以上の収穫でした。

ところで、解散を前に薬剤師会にお礼にみえた押領司課長のコスチュームはブルーのポロシャツに、紺色のジャージといういで立ち。 昨年とまったく同じなのです。そこですかさず「先生、去年のシャツと同じですね。もしかしたら来年も…?」 さあ、これで来年の薬草観察会の楽しみが増えたぞ!

(文責・木原)

市薬ソフトボール大会

日 時
10月6日(日)午前9時
場 所
武田薬品グラウンド

2アウト満塁、バッターは博多支部最強打者です。私達ヤジ馬はピッチャーに“けいえんけいえん”と叫んでいます。敬遠すれば勿論一点入ります。

しかし、私達の目から見て、今までの経過からむしろ一点ですむ方が良いのではないかと写っていたのです。

草野球(ソフトボール)の面白くも哀しい場面です。しかし、ピッチャーは敢えて勝負に出ました。

10月6日(日)秋晴れのもと、恒例の支部対抗親睦ソフトボール大会が武田薬品グラウンドに於て開催されました。前年優勝の城南支部は自信満々、真新しいユニホーム姿です。ただ、ダイエーカラーのユニホームが少し気になりました。

どの試合も熱戦・激戦で各支部ともチーム力を強化してきた事がよく判ります。今年は勤務部会が都合で参加をとりやめ6チームの争いになり、Aパートでは博多支部が、Bパートは各チーム一勝一敗となり、規定により9人ジャンケンで順位を決める事になり、これ又大いに盛り上がりました。結果は下記のとおりです。

城南支部の一員としては、あてにしていた優勝賞金が“とらぬ狸”になってしまい残念ですが、組織委員としては博多支部の優勝で又来年もどの支部も大いにファイトをかきたてられ、熱戦が期待できると嬉しく思っています。大きな事故もなく無事大会を終える事ができ感謝しています。       (合澤記)

試合経過

Aパート
 第一試合 博多支部19−12東 支 部
   〔ホームラン〕中野2(博多)、河内(博多)
 第二試合 博多支部22−10西・早良支部
   〔ホームラン〕根津(博多)、大蔦(博多)、深町(西・早良)
 第三試台 東 支 部10−3西・早良支部
   〔ホームラン〕深町(西・早良)
 1位 博多支部  2位 東支部  3位 西・早良支部

Bパート
 第一試合 中央支部9−1城南支部
   〔ホームラン〕船津(中)、宗平(城)
 第二試合 南 支 部15−3中央支部
   〔ホームラン〕谷村2(南)、森山(南)、中島(南)
 第三試合 城南支部10−8南 支 部
   〔ホームラン〕辛島(城)、森山(南)、笹野(城)
 各チームとも1勝1敗で規定により9人ジャンケンの結果
 1位 中央支部  2位 南支部  3位 城南支部

〔優勝戦〕
  博多支部4−2中央支部 〔ホームラン〕中野(博多)

〔三位決定戦〕
  南支部14−4支部 〔ホームラン〕日高(南)、日吉(南)

優勝 博多支部
2位 中央支部
3位 南支部
4位 東支部
5位 城南支部   ジャンケンの結果
6位 西・早良支部 ジャンケンの結果

【お知らせ】 −新しい出逢いを求めて− ’91/’92アウトドアライフ同好会
『NATURE』スキーツアー予定

※ニセコひらふスキー場

   12月30日〜1月3日

※芸北国際スキー場夜行日帰りツアー

   1月11日〜12日、1月18日〜19日
   1月25日〜26日、2月1日〜2日
   2月8日〜9日、2月15日〜16日
   2月22日〜23日、2月29日〜3月1日
   3月7日〜8日
     (予定変更になる場合があります)

芸北ツアーは夜10時半天神出発、朝6時現地到着。充分滑ったあと、午後4時出発、福岡夜10時半帰着の予定です。

   バス料金     9,500円
   レンタルスキー  2,500円
   レンタルウェアー 2,000円、4,000円
   レンタル小物   1,200円

初級・中級・上級ともそれぞれインストラクターが付きますので、安心して申し込んで下さい。

申し込み及び問合せ先 調剤薬局マイズル TEL(FAX)713-7660

この他クロスカントリースキーも計画しています。決定しましたらFAXで流しますのでお楽しみに。

学校薬剤師活動について 福岡市学校薬剤師会 理事 竹尾禎二

現代の日本は、御承知の如く、世界でも有数なまた歴史的にもかってない経済的に豊かな状態であります。しかしながら、児童・生徒や学校を取りまく環境は、決して喜ばしい事態でなく、むしろ悪化が懸念されている昨今であります。もちろん、日本だけでなく、全世界的な問題でもあります。こういう情勢の中で、学校薬剤師が取りくんでいる活動内容を紹介します。学校には、本来の目的である教育に携わる教師(校長、教頭も含む)の他に、学校保健活動を推進させるために、養護教諭・学校医・学校歯科医・学校薬剤師・学校栄養職員が組織されています。学校薬剤師については、学校保健法により、大学以外の学校に置くことが定められており、薬剤師の中から任命された非常勤の公務員の特別職となります。学校における保健管理に関する専門的事項に関し、技術及び指導に従事します。 学校薬剤師は、歴史的には、昭和5年に当時の東京市に初めて置かれました。わが福岡市においては、昭和26年10月1日、友納英一・柴田源一郎・柴田伊津郎三名の先生方が、当時の小西福岡市長より任命されました。以来、現在101名の会員に達しています。学校薬剤師の職務については、学校保健施行規則に示されており、簡単に書いてみます。

(1) 学校保健安全計画に参与する。
(2) 学校環境衛生検査に従事する。
(3) 学校環境衛生の維持及改善に、必要な指導と助言を行なう。
(4) 学校において使用する医薬品・毒物・劇物等の保管に関し、指導と助言を行なう。
(5) これらの職務を行った時、学校薬剤師は執務記録簿に記入して校長に提出する。

以上が主な職務内容であります。これらの方針に従い実際に日常行なっている活動は、次の様な事がらです。

(1)担当校の飲料水検査(毎学期1回)
(2) プール水の検査(授業時・夏休み開放時各々2回以上検査を実施)
(3) 福岡市内にある給食センター(4ヶ所)の環境検査(毎学期1回)
(4) 日本学校薬剤師会及び福岡県学校薬剤師会がそれぞれに行なう学校保健調査アンケートを担当校に登校し、調査記入する。(各々年1回)
(5) 教室・職員室等の空気・照度・騒音検査及び、校内の環境調査。
(6) 保健委員会への参加。(教師・PTA役員・学校医・学校薬剤師により構成され、養護教諭が中心になって校内の保健一般について話し合う。年1〜2回開催)
(7) 担当校にて生じた問題点に対する指導。例えば、校内にハエやゴキブリが多い。プールのにごりや藻の発生・保健室で使用する医薬品について・校内にある劇物等の廃棄処理等。
(8) 現在最も社会問題化しているシンナー等の薬物乱用の防止対策。

この様な活動のため、年8〜9回以上は担当校に登校し、主に養護教諭や校長に会って仕事を進めています。

福岡市学校薬剤師会は、平成3年5月現在、会員数101名、小・中・高校及び養護学校等250校を担当しています。

この様に、学校薬剤師会の活動は、日頃の薬局内の販売や調剤業務と異なり、学校の教職員や地区の父兄を通じての仕事でありますので、薬剤師を理解してもらえるいい機会でもあります。それだけに、専門知識の向上には、努力を怠ってはなりません。このため、会として、年1回研修会の開催や、「福市学薬」(会報誌)を通じて、知識向上をはかっています。又、県学薬主催の講習会も行なわれています。 学校の問題は、校内で発生するものと地区、地域それよりも大きな範囲で生じるものがあります。環境破壊や児童・生徒等の飲酒・喫煙・シンナー等の薬物乱用等も、社会全体で考えなければならない大きな課題であり、私達学薬で解決できる問題ではありませんが、学薬活動を通じて、少しでも、お役に立ちたいと思っております。

試験センターと地球環境問題
−酸性雨の調査−
福岡市薬剤師会試験センター 室長 城戸嘉寿子

世界情勢においては昨今東西の緊張緩和が進み、また核の驚異も少しづつうすらいで来ています。そして今、地球の環境問題が世界中の大きな関心事として、いろいろなところで論議されています。つい先日の新聞紙上にも、国連の環境問題担当機関である国連環境計画、各国政府などが加盟している国際自然保護連合及び世界的な環境保護団体の世界自然保護基金の三者は10月21日に地球規模の環境保全戦略を提唱した「かけがえのない地球を大切に」を世界一斉に発表したことが報道されました。この中で人間の生活が自然環境の許容限度の範囲内で営まれることの必要性を強調しています。中でも地球の温暖化と酸性雨による湖沼や森林への深刻な影響は緊急を要する課題となっています。

オランダ政府が1989年にまとめた環境政策計画では炭酸ガスの排出量を2000年まで現行の水準を越えないような方策が提案されましたが、先進国と後進国の利害関係のからみ等で総論賛成各論に異義ありという状況のようです。しかし、化石燃料の大量消費は炭酸ガスの増加をもたらすのみならず、硫黄酸化物や窒素酸化物の排出も多くなり、このことは酸性雨をもたらし、地球環境の破壊につながっていきます。

ヨーロッパでは多くの湖沼が酸性化され、ドイツでも有名なシュバルツバルトの森の枯渇がしばしば問題にされています。

こういう世界情況の中で、昨年8月に開催された県薬公衆衛生委員会では、薬剤師職能の中で環境問題について、どのように寄与できるかという事が話題になりました。この中の一環として福岡、北九州、久留米、飯塚の各薬剤師会試験センターで酸性雨の調査を行なうことが決定されました。

早速、簡易降水採取装置を購入し、昨年10月1日より調査を開始しました。

調査方法は、採取場所を市薬会館の屋上に設置し、1週間分の降雨を採取装置に集めます。これにつき、雨量、pH、導電率の測定、陰イオン(SO42-、NO3-、Cl-),陽イオン(NH4+、Ca+、K+、Na+)の定量を10週間に亘り行ないました。

pH5.6より低い雨を酸性雨と規定していますが、昨年10月1日から12月24日までの降水のあった10週間のうちpHの最も低いものが4.36、最も高いものは6.12でした。10週間の平均pHが5.42でしたので、おしなべて酸性雨が降った事になります。

陰イオン及びアンモニウムイオンについては一定の処理をしたのち、吸光度を測定することにより定量しました。また金属陽イオンについては原子吸光光度計により定量しました。くわしいデークーは解析が出来ていませんので発表出来ませんが、やはり思っていたより酸性雨の問題は深刻であることを感じました。

今年はエフコープ生協が福岡県内1,000ヶ所で酸性雨の調査を始めたと過日の新聞紙上にうちあげていました。ことほど左様に酸性雨の問題は一般市民にまで強い関心事となって 来ているようです。

市薬試験センターでは今年も又、9月17日から10週間に亘る酸性雨調査を始めました。 今年は湾岸戦争によるイラクの油田の炎上やまた身近な所では雲仙岳の噴煙による影響も出るかも知れません。

いづれにしろ、環境問題はこれからの薬剤師職能としても、試験センターと地域社会のかかわりとしても重要な部門になって来ることが予想されます。

今後とも酸性雨の調査には力を入れていくつもりです。

九山学会出張報告 急患委員会 成澤哲夫 市花晃

第57回九州山口大会〔平成3年10月19日(土)〜20日(日)〕に出席させて頂きましたので、報告いたします。

1.10月19日午前9時より12時まで、休日急患センター連絡協議会
 午前8時より、会場設定しまして、9時より、開会しました。
 1)司会者挨拶(福岡 成揮 哲夫氏)
 2)主催県挨拶(大分 後藤隆氏)
 3)出席者紹介24名 沖縄県は欠席
 4)議題
 (1)第1、2、3、4回協議会の経過報告と出席者名簿
 (2)現況報告
   1)救急医療の実態把握について
    山口県 防府支部山口県立中央病院薬剤部 山田克弘氏の発表
   2)熊本救急医療概要
    熊本県熊本支部 社団法人熊本市医師会
    熊本地域医療センター
    薬局 石原 洋氏の発表
   3)九州山口地区急患診療実施状況一覧表の訂正
    最近、出動費など改訂や不明の地区があったので、後日、福岡の方へ資料を送って
    戴き、作成する
   4)医療事故に関する件
    安田火災海上福岡支店営業四課 高橋諌長代理宛に事故発生より1ケ月以内に連絡
   5)備蓄薬品改廃について、北九州市夜間・休日急患センターの実状について発表
    (北九州市夜間・休日急患センター専任薬剤師 緒方正明氏)があり、他施設との
    意見交換をおこなった。
   6)途中、時間の関係上、次回開催県挨拶(山口県薬剤師会 副会長 佐村 克己氏)
   7)次回山口県大会での協議会のテーマについて
    山口県の現況報告(その2)と福岡県に於ける現況報告を中心におこなう
 正午すぎに閉会致しました。

2.10月19日午後1時より3時30分まで、九州山口薬学大会本会議
 式典、及び会議

3.10月19日午後3時30分より4時まで、九州山口薬学大会総会

4.10月19日午後4時より午後5時まで、特別講演
 「最近の環境問題について」
  (財)化学薬品調査会 技術管理部 研究開発部 工学博士 北野大氏

5.10月20日午前9時より12時まで、薬学部会
 山口大学病院では山口県下の医療施設を対象に薬剤部・救急部を中心とした薬剤師・医師の共同作業による『中毒情報センター』を開設し、24時間体制での電話による中毒情報提供を行なっている。また、患者を診察した医師自身が整理された情報を入手し、利用し得る体制を整える為に「山口県救急医療情報システム」のコンピュータネットワークを構築した報告があった。山口県内の医療機関と消防機関(計585端末)が接続されており、このうちファクシミリ端末を除く112端末から『中毒情報提供システム』の利用が可能になる。
 化学薬品(1,000万種類)、医薬品、農薬によるよる中毒、食中毒の多発している現在、中毒起因物質の早期確認が生死を左右する為、当県においても中毒情報提供システムを早急に構築すべきであると思われる。

内科医会・薬剤師会懇談会

日 時
平成3年10月28日(月)19:00
場 所
「岩 永」
出席者
 

 内科医会
   中 村 裕 一 会長
   田 中 幸 一 副会長
   石 原 保 之 副会長
   井 上 仁 人 専務理事
   武 田 儀 之 理事
   添 島 國 統 理事

 薬剤師会
   三 津 家 正 友会長
   松 枝 茂 雄 副会長
   冷 川   妾 専務理事
   正 岡 民 次 常務理事
   小 野 信 昭 理事
   鶴 原   潔 理事

1.内科医会会長挨拶 中村内科医会会長

この話合いを始めましてから3年が経過しましたが、なかなか簡単にいきそうにありません。医薬分業の陰指は何か、一つ一つ解決しながら進めて行きたいと思います。特に問題になるのは、場所で、同一敷地では保険指定がなされない。先生方と協議しながら、将来の前進に向けて手がかりを見つけ出したい。

2.薬剤師会会長挨拶 三津家薬剤師会会長

中村先生初め、内科医会の先生方には、お手数をかけております。最初に薬剤師会の現況についてお知らせします。会員は870で その内薬局が600、その薬局の中で保険薬局が410であります。事業としましては、試験センター事業や卒後教育に力を入れ、多方面に渡り研修会を行なっております。また組織力の強化に全力を上げています。

3.医薬分業の現況について

正岡薬剤師会常務理事より簡単な説明があり、後は懇談会形式で進められた。この話合の中から、次回は薬務課および保険課の係員説明会形式で開くことが決まった。(記録・冷川)

〔三師会〕

日 時
平成3年10月16日(水)18:30
場 所
「仲柳」
出席者
 

 来 賓
   桑原 敬一 福岡市長
   加藤 竺子 福岡市助役
   穂屋下信吾 福岡市衛生局長
 医師会
   松田 一夫 会 長
   大熊 隆人 副会長
   多田 秀敏  〃
   村山  暁 専務理事
 薬剤師会
   三津家正友 会 長
   藤原 良春 副会長
   松枝 茂雄  〃
   長谷川宏明  〃
   冷川  婁 専務理事
 歯科医師会
   中富憲次郎 会 長
   中西  勇 副会長
   秋山 治夫 専務理事
   井上 福夫 常務理事

1.開会のことば 中西歯科医師会副会長

2.当番会のあいさつ 中富歯科医師会会長

3.来賓あいさつ 桑原福岡市長

4.出席者紹介
   福岡市医師会 松田会長より
   福岡市薬剤師会 三津家会長より
   福岡市歯科医師会 中富会長より

5.乾杯

6.次回当番会あいさつ
   藤原薬剤師会副会長

恒例の福岡市三師会は歯科医師会の当番で今回は場所を「仲柳」に変えて開催された。福岡市より来賓として、桑原市長、加藤助役、穂崖下衛生局長が出席された。秋山歯科医医師会専務理事の進行で、楽しくなごやかに話がはずんだ。次回は福岡市薬剤師会の主催で行なわれる。

研修会報告

[小太郎漢方研究会]

日 時
平成3年9月4日(水)19:00
場 所
福岡市薬剤師会館講堂
演 題
1.病位と三陰三陽病
   
2.心身症と漢方
講 師
小太郎漢方製薬株式会社学術部
   
山内一晃先生
出席者
78名

[ツムラ漢方学術講演会]

日 時
平成3年9月17日(火)19:00
場 所
福岡市薬剤師会館講堂
演 題
和漢薬研究の現況
講 師
九州大学名誉教授 西岡 五夫先生
出席者
86名

[薬物療法研究会]

日 時
平成3年9月25日(水)19:00
場 所
福岡市薬剤師会館講堂
演 題
「糖代謝と病理生理」および「経口糖尿病用剤とインスリン製剤について」
講 師
ノボルノディスクファーマー株式会社 開発本部医薬情報課 二宮 一敏先生
演 題
「血糖測定器と蛋白尿検査薬について」
講 師
山之内製薬株式会社福岡支店診断器 薬担当課長 原田 徹先生
出席者
102名

[小太郎漢方研究会]

日 時
平成3年10月2日(水)19:00
場 所
福岡市薬剤師会館講堂
演 題
1.漢方病理 気と気滞
   
2.アレルギー性鼻炎と漢方
講 師
小太郎漢方製薬株式会社学術部 山内 一晃先生
出席者
54名

[学術研究会]

日 時
平成3年10月29日(火)19:00
場 所
福岡市薬剤師会館講堂
演 題
糖尿病の診断と治療
講 師
九州大学付属病院第一内科講師 中野 修二先
出席者
94名

会議報告

[第4回理事・幹事会(通算222回)]

日 時
平成3年9月13日(金) 午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
三津家会長、藤原、松枝、長谷川各副会長、 冷川専務理事、細井、正岡、深江、合澤、篠崎、戸田各常務理事、 木原、高杉、藤田、小野、鶴原、成澤、城戸、瀬越各理事、豊福監事

1.会長あいさつ
 それぞれ忙しいところ、お集まり頂きありがとうございます。長い夏休みも終わり秋も深まってまいりました。各委員会は忙しく、もうひとガンバリお願いいたします。 本日は議題も多く、御協議よろしくお願いします。

2.会務報告 冷川専務理事
(1) 6月29日   県薬臨時代議員会 13:00
(2) 7月10日   地区地域保険医療協議会 13:00(冷川)
(3) 7月16日   支部長会 17:00
(4) 8月3〜4日 薬局実務研修会(前記)
(5) 8月10日   県薬ブロック伝達研修会 14:00
(6) 8月24〜25日 薬局実務研修会(後期)

3.協議事項
(1) 各委員会報告および運営方針 各委員長
  1)組織委員会10月6日ソフトボール大会
  2)薬局委員会10月13日福岡市薬草観察ハイキング
  3)社保委員会10月28日内科医会協議会
  4)急患委員会
  5)学術委員会9月25日薬物療法研修会
  6)試験センター9月17日より酸性雨調査
  7)広報部
  8)関連団体報告 各担当理事
(2)シーサイドももち地行浜臨時委員会設立について
 藤原副会長のもと委員長戸田常務理事、冷川専務理事、細井、正岡各常務理事任命
(3)選挙について (4)医薬分業推進担当者九州ブロック協議会について 各支部2名計14名出席する。
(5)慶弔規定について 戸田常務理事案を協議、一部修正し決定。

[第5回理事・監事会(通算223回)]

日 時
平成3年10月25日(金)午後7時
場 所
市薬会館会議室
出席者
三津家会長、藤原、松枝、長谷川各副会長、冷川専務理事、正岡、深江、合澤、篠崎、戸田各常務理事、木原、高杉、藤田、小野、成澤、市花、瀬越各理事、豊福監事

1.会長あいさつ
 組織委員会はソフトボール大会、薬局委員会は、薬草観察会、各保健所健康フェアと行事が沢山ありおつかれさまでございました。今期もあと半年、もうひとがんばりお願いします。
 本日は、簡易水道検査員募集やブロック研修会等御協議願いします。
 参議院補欠選挙につきましては、しげ富候補を推せんしておりましたが、応援の甲斐あり当選いたしました。

2.会務報告 冷川専務理事
(1) 9月20日 医薬分業推進担当者九州ブロック協議会 14:00県薬(三津家、冷川)
(2) 10月6日 支部対抗親善ソフトボール大会 9:00タケダ物流センターグラウンド
(3) 10月10日 市薬薬草観察会 10:00 昆沙門山(冷川)
(4) 10月14日 福岡市薬草観察ハイキング
        10:30 毘沙門山(松枝、冷川)
(5) 10月16日 三師会 18:30(仲柳)
(6) 10月19〜20日 九州山口薬学大会 別府スギノイホテル(三津家、松枝)

3. 協議事項
(1) 参議院選挙について 藤原副会長
   後援会名簿の集まりがよくない。支部長会を開き再度支部にお願いする。
(2) 簡易専用水道検査員募集について
   支部長会にて各支部より推薦をお願いする。
(3) 各委員会報告並びに活動方針 各委員長
  1) 組織委員会
  2) 薬局委員会
  3) 広報部
  4) 社保委員会
  5) 急患委員会
  6) 学術委員会
(4) 関連団体報告 各担当理事
   学薬、勤務部会、女子薬、商組

委員会報告

[薬局委員会]

日 時
9月4日(水)午後9時45分
場 所
市薬会館
出席者
深江常務理事、小野理事、藤野、向井、国武、松島、本村、中野、吉田各委員

1.健康展各支部のテーマ決定  2.薬草観察会下見について

日 時
9月25日(水)午後9時
場 所
市薬会館
出席者
冷川専務理事、深江常務理事、小野理事、中野、向井、吉田、国武、本村
松島各委員

1.健康展の準備について
2.薬草観察会の役割分担について

日 時
10月11日(金)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
冷川専務理事、深江常務理事、中野、向井、松島、吉田、藤野、有馬、本村
国武各委員、松田係長(福岡市)

1.福岡市民薬草観察会スケジュール打合せ
2.薬草観察会資料作成

[急患診療センター医薬品集編集委員会]

日 時
9月6日(金)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
長谷川副会長、篠崎、深江各常務理事、市花、藤田、成澤各理事、唐澤、福沢
湯川、梅津、中島、内村(代理)

各委員 急患診療医薬品集の編集打合せ
1.医薬品集編集スケジュールの再確認
2.編集作業における問題点について

[組織委員会]

日 時
9月6日(金)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
合渾常務理事、高杉、鶴原各理事、吉村、森田、笹野、糸岐、占部各委員
松井(ソフトボール競技委員長)

1.支部対抗親善ソフトボール大会運営について
2.薬剤師会会費納入蓑賞について

[広報部会]

日 時
9月4日(水)午後3時
場 所
市薬会館
出席者
冷川専務、木原、戸田、鶴原各理事

1.市薬会報9月号の編集について
2.フクニチ新聞「とっておきのくすり学」について

[急患委員会]

日 時
10月1日(火)午後6時半
場 所
市薬会館
出席者
成揮、市花各理事、小松、深見、馬場、竹尾、北島各委員

1.急患センター新建築について
2.新規出勤者説明会について
3.急患センター移転後の業務について
4.図書購入について
5.国家公務員の急患センター出動について
6.急患センター出勤者表の改訂について
7.九山大会で救急医療協議会を実施

[学術委員会]

日 時
10月14日(日)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
長谷川副会長、篠崎常務理事、成澤、市花、藤田各理事、唐澤、飯野

1.福岡市歯科医師会の歯科常用医薬品処方例集の改定について
2.次回学術研修会の打合せ
3.11月〜平成4年3月までの薬物療法研究会・学術研修会の内容検討

神官?いいえ、氏子です 冷川襄

薬祖神祭で薬師として薬の奉納を無事すませましたが、もっぱら「なかなかの神官ぶり」との評判のようでした。ところが、私が着ていた衣装は「狩衣(かりぎぬ)」という、かつて貴族が狩に出る時に着ていた衣装です。私の父が住吉神社の氏子総代をしていた関係で、この衣装が家にありました。けっして神官の衣装ではありませんので、誤解なきよう。

【広報通信】 持つべきものは・・・ 福岡市薬剤師会 広報担当理事 木原三千代

くすりと健康の週間に会わせ県薬主催で行なわれた『薬祖神祭』。その日の朝10時という慌ただしい連絡にもかかわらず、取材して翌朝載せてくれたのは、読売新聞の藤野記者です。

一週間ほど前に電話をしたとき、「18日まで島原に出痕です」と言われていたので、いないだろうなと思いながらも、念のためにぐらいの気持ちでかけた読売新聞社会部。ところが「居ますよ」と言う返事です。これはついてるなと思いっつ「今日の薬祖神祭を取材してもらえないかしら」とさっそく県薬から送られてきた資料をFAX送信。

午後三時過ぎ、住吉神社境内に見慣れた丸いフレームの眼鏡をかけた藤野記者があらわれた。丸い眼鏡については、市薬会報7月号の『朝焼けの50円玉』を参照してください。

以前“思いっきり後記”の取材でウチにこられた時は大学ノートと筆記具だけでしたが、今日はモータードライブ付きのでっかいカメラを手に持って。そのカメラのベルトには、途中に予備のフイルムを入れるケースまで付いている。社会部記者さんの取材など見たことがない私は、よい機会とばかりにしっかり観察させてもらうことにしました。

スーツのポケットというポケットは記者の七つ道具とおぼしきものではちきれそう。それとなくシャッターチャンスをうかがいながらも、県薬の木村専務理事には、今日の参列者数や神事の進行状況を聞いてメモ。神事の終りに冷川専務理事扮するところの薬師さんが、薬研(やげん)で五苓(れい)散を作って奉納するというので、写真はそれに決定。撮ってくれたのがこの写真です。

本物の神官さんより、冷川専務理事の方がよっぽど神官さんらしいというのが大半の意見でしたが、西日本新聞の竹井部長は「いや一、三津家会長の方がお似合いでしょう。三津家先生だったら、きっと高貴なお公家さんのイメージですよ」と。私もこの意見には妙に納得! なお後日、先日の薬祖神祭は新聞よりもテレビ向きの題材だから、各テレビ局報道部長宛に案内状を送付した方がいいですよとのアドバイスを頂いた。

また“とっておきのくすり学”でお付き合いしてもらっているフクニチの松田さんは文化部担当記者。都市圏担当でもないのに来てくれて、「午前中の行事だったら入れられるんですが、ウチは4時が締切。午後三時半では間に合いませんね」と気の毒そうに言いながら、それでも神事が終るまではいてくれた。

翌日、忙しいなか来てくれた記者さん達にお礼の電話をしたら、島原・鐘ケ江市長の『市長日記』を連載中の藤野記者は、普賢岳へとんぼ帰り出張。17日は、たまたま福岡総局に出社していたところに、繋がったのですからラッキーとしか言いようがありません。

それにしても、持つべきものは・・・の感を大にした薬祖神祭でした。


繍妾の神様に感謝
 薬と健康の週間がスタートした皆目、福岡市博多区、筑前一の宮・住吉神社(横田貴宮司)内の少彦名(すくなひこな)神社で薬の神様に感謝する「薬祖神祭」が県下で初めてあり〕県薬剤師会、製薬会社の関係者ら約百五十人が参列しにぎわった。
 薬祖神は別名、神農さん。
古代中国の伝説上の帝王で、一日百草を食べ、一薬草を発見したといわれる。
日本の薬祖神は大国主命(おおくにぬしのみこと)、少彦名余で、江戸時代には二人を合祀(し)した神農像が医家、薬種商家には必ずあった。祭りでは薬草を昔の琴しぎ、「薬研」 (やげん)で刻み神前に供えた。

【とっておきのくすり学】

6人の筆者でスタートしたフクニチ新聞の「とっておきのくすり学」。今回、3名の新人執筆者が加わってくれました。エディターとしては、新聞に掲載されたもの全てここに紹介したいのですが誌面の都合上新人さんのものだけに致しました。ご了承ください。

【会員の移動】

おめでとうございます

訃報

訃 報
 佐々木正喜先生(享年76才)

  東支部箱崎部会の佐々木正喜先生が10月18日、
 急性心不全のためお亡くなりになりました。

謹んでご冥福をお祈り致します

弔 辞

謹んで今は亡き佐々木先生の御霊前に福岡市薬剤師会を代表してお別れの辞を申し上げます。

先生は十月八日九時、急性心不全のため齢七十五才にして幽明境を異にされました。

生者必滅会者常離は世の習いと申しますが、今立ちこもる香煙の彼方1こ不帰の客となられました先生の御霊前に、告別の辞を申し上げなければならないとは、無情と厚さをひしひしと感じ深い悲しみが湧いて参ります。

佐々木正喜先生は箱崎の素封家佐々木家に生を受けられ、旧姓福岡中学に学ばれ、更に青雲の志をもって長崎の地に遊学され、長崎医科大学付属薬学専門学部に於て薬学を学び、薬剤師としての道を修められ、御父上の跡を継いで佐々木薬局に於て地域住民の方々の心身の健康保持の指導に当たられました。

その間、多忙の合間を見ては薬剤師会の中にあって、同志後輩の育成に力をつくされ、豪放な先生は信頼厚く人望を一手に集めて居られました。

最近は御子息夫妻に薬局の営業はまかされ、奥様と悠々自適の生活を始められた所でございました。

先生には昭和十三年長崎薬尊を御卒業以来、五十有余年薬剤師としての職能を充分に発揮されました。

今後私共はそれを範として努力して参ります。先生どうか細遺族方と共に我々薬剤師会に御加護あらんことをお祈りして御別れの辞といたします。

 平成三年十月十日

福岡市薬剤師会会長
三津家 正友

訃 報
 須原勇助先生(享年81才)

  博多支部千代・吉塚部会の須原勇助先生が11月13日、
 脳血栓のためお亡くなりになりました。

謹んでご冥福をお祈り致します

会 務 日 誌 (平成3年9月、10月)


9月4日 社保委員会 13:00(正岡)
     福岡市老人保健連絡協議会 18:00アークホテル(三津家)
     小太郎漢方研究会 19:00(深江)
  5日 福岡市健康週間実行委員会 14:00市役所(三津家)
  6日 急患診療医薬品集編集委員会 19:00
     組織委員会 19:00
  8日 薬草観察ハイキング予備調査 10:00毘沙門山(冷川)
     地区連絡協議会 14:00県薬(三津家)
  13日 第4回理事会 19:00
  17日 ツムラ漢方学術講演会 19:00(松枝、冷川)
  20日 医薬分業推進担当者九州ブロック協議会 14:00県薬(三津家、冷川)
  25日 薬物療法研究会 19:00(長谷川)
     薬局委員会 21:00(冷川)
10月1日 急患委員会
  2日 小太郎漢方研究会 19:00(冷川)
  4日 社保委員会 13:30(正岡)
     中央区健康展
  6日 支部対抗親善ソフトボール大会 9:00タケダ物流センターグランド
  7日 薬業研修会 13:30(合澤)
  8日 酉区健康展
  9日 健康チャレンジアレンジ発表会審査 13:30市役所(三津家)
     博多区健康フェア
  10日 市薬薬草観察会 10:20毘沙門山(冷川)
  12〜13日
     目薬学術大会秋田(三津家)
  13日 福岡市薬草観察ハイキング 10:30毘沙門山(松枝、冷川)
  14日 学術委員会 19:00
  15日 早良区健康フェア
  16日 南区健康フェア
     三師会 18:30仲柳
  17日 県薬地区連絡協議会 14:00県薬(三津家)
  18日 東区健康フェア
  19〜20日
     九州山口薬学大会 別府スギノイホテル(三津家、松枝)
  24日 計量普及協会理事会 11:00
     計量検査所
  25日 第5回理事、監事会 19:00
  28日 内科医会打合せ 19:00岩永(三津家、冷川)
  29日 薬物療法研究会 19:00

「アウトドアライフ同好会」

会員の広場『おなかワクワク』に荒巻さんが書いてくれたところによると、写真中央の蔵本さんはどうもチャッカマンらしい。焼鳥屋さんでアルバイトでもしていたのかな?

今号の特集は“組織”です。アウトドアライフ同好会のような活動も、組織づくり上ではとても大切なことに思えます。

21世紀の森にて

[編集コラム]

○師走と聞いただけで「せわしか…」と思うのは私だけでしょうか。12月では忙しすぎると思ってか、11月から忘年会がスタートしている気の早い人達もあるようです。

○“石井選挙”のウラ選挙といわれる来年の参院選。薬剤師連盟では厚生省前社会局長の長尾立子氏の推薦を決めています。「ぜひともご支援を」と言われましても、会員にとっては馴染みのない先生です。これではなかなか前に進みません。そこで今回、先生の人と成りにふれたいと思い、『私と薬』に随筆をお願いしました。

○それにしても、言いたいことは黙っていないで書いてみるものですね。前号の市薬会報に県薬批判を書きましたら、さっそく県薬会長から反応がありました。「広報を三年もすると、厚かましく何でも書くようになりましたね」とおっしゃりながらも、市薬がやっている広報活動については、今後の積極的なご支援を約束してくださいました。

○古賀先生のご二男で、歯科医をなさっているご子息の結婚式。ご挨拶に立たれた佐賀県薬福島会長は「佐賀県薬から福岡県薬に嫁に出したような気がしております」と花嫁をご紹介。花嫁さんが薬剤師さんと伺っただけで、身近に患うのですからおかしなものです。

○11月号の編集は大きな行事もないし、楽だなとタカをくくっておりましたら、ある副会長からの電話で大ごとに。
 「古賀先生の文集を作るから手伝ってくれんね」と。専務理事の時代から人使いの荒いことでは有名な?先生でしたから、お断りするのは不可能です。せめてもの抵抗に「ハイ」ではなく、沈んだ調子の「ハイ、ハイ、」、この二つ返事でお引受けしました。
 そんなわけで、今回は会報と文集へ原稿依頼が二通送られてきた先生もあったことと思います。なかでも中央支部長の光安さんには、会報の特集記事と健康フェア、それに文集と三本もの原稿をお願いしたのですから、本当に申し訳ありませんでしたね。

(木原)

平成元年1月31日発行(隔月年6回発行)
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会
T E L 092-714-4416
発行人  古 賀 隆
編集入  木 原 三千代
印刷所  (有)興英社印刷