■ 巻 頭 言
我々みな同じ船に乗って櫓を漕いでいるんだ (社)福岡市薬剤師会 副会長 細井徹一

さる4月25日、第25回通常代議員会において、図らずも副会長に選出されました。

自分の不明、力量不足を思えば身に余る大任であり、職責の重さをひしひしと感じているのが実感でございます。ここに一言ごあいさつを述べさせていただきます。

私は、昭和23年に熊本薬専を卒業し、母校助手、森永商事勤務の後、昭和30年に現在地の住吉で開局しました。

市薬剤師会との関係は、昭和35年に市薬剤師会の理事となり社保を担当したのがはじまりでした。

昭和61年から、福岡市学校薬剤師会の理事となり、また短期間でしたが県薬剤師会薬局委員会の仕事もさせていただきました。しばらくして市薬剤師会の会計を担当して今日に至りました。

これもひとえに、絶えずお声をかけて下さってご指導ご支援ご助言いただいた諸先輩や知友のお力添えの賜物と心から感謝いたしております。

さて、ドイツの法学者ギールケは「人の人たるゆえんは人と人との結合である」といっております。福岡市薬剤師会は、薬剤師としての人と人の結合であり、お互いが自分の人生を持ち寄り、薬の専門家としてのもてる力を結集して、薬剤師法にいう「公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする」ことによって公益に貢献しようとしています。

共通の目的をもった我々はみな同じ船に乗って、櫓を漕いでいるんだともいえます。 福岡市薬剤師会も会員900名を越す組織となりました。ひとえに先輩がたのご支援の賜物でありみんなで感謝してお預かりし、すこしでもいいものにして後輩に引継いでゆきたいと願っています。

さて、新しい執行部は、時代の流れを先取りした問題意識をもち、なにかを変え新しい成果を生み出そうと行動をはじめました。

ちかぢか市内の大病院から処方せんが発行されるということで、関係者は日夜奔走しております。

いうまでもなく分業は患者さんのためのものです。喜んでもらえる処方箋応需のためには、私達にも一層の研修が必須であり、多彩で程度の高い勉強の機会がつぎつぎと企画されています。

医師は毎日患者を通して疾病との対決を迫られているので、いやおうなく勉強しますが、我々はどちらかというと緊迫感がうすいので、勉強がおろそかになるのは否めないようです。

医薬品は単なる物ではなく、医療に関する膨大な情報のかたまりです。また、医療も従来の「黙って俺にまかせろ」というかたちから患者への情報提供と同意が課題となっております。

したがって、我々も研修に研修をかさねて知識と技術をたしかなものとし、さらに「薬の倫理」と「生命の尊厳」に奉仕するハートをもった薬の専門家として、社会の信託にこたえてゆかねばならないと考えています。また、そうすることによってのみ社会に役立つことも、社会に認められることもできると思います。

いま、分業も着実に進展しつつあり、明治以来百年の夢をかたちにする重大な時期に、はたらく場所をあたえられたことを肝に銘じ、会員各位のご支援をいただいて精一杯の努力をしてまいりたいと決意しております。

どうかご鞭撻のほどお願い申しあげます。

<私と薬> 糖尿病を友として 福岡大学同窓会(社)有信会 広報担当理事 清武優

長年の糖尿病の友、そしてこよなき酒の友でもあったuさんが逝った。

平成4年6月1日、私より1年下の65歳の生涯であった。

訃報を聞いて通夜に駈けつけ、花に飾られた柩の中の彼と対面した。こみ上げてくる熱い思いの中にも、安らかな寝顔を見て、何やらはっとする。

「とうとう鉄人もいったのか・・・さようなら」互いに知り合ったのは13年前の正月。家内を連れて東南アジアに遊んだが、その同じツアーにuさん夫婦も参加しており、いっしか意気投合して、親しい交際が始まったのである。

いらい春夏秋冬、花見だ紅葉狩りだと国内の小旅行を楽しみにしながら、年末から正月にかけては、決まって暖かい海外を求めて、2組の夫婦の恒例旅行が定着するに至った。

らいらくな彼の人柄に惹かれ、親交を深めながらも、私が驚いたのは、彼も私と同じ糖尿の持病をかかえているのに「科学の力で管理すれば、決してこわくない」という信念である。

もともと技術屋で、東芝を定年退職した後は、大手の設計会社に迎えられ、営業を担当していたようだ。技術屋だけにメカには強い。

血糖値を測る小型の新鋭器機を必ず携行しその数値を見て、自分の手でインスリンを注射する。

リトマス試験紙のようなテステープ以外、経験したことのない私には驚きであった。

糖尿病のモトである膵臓は、外部からインスリンが補給されることを知ると、途端に自らの努力を放棄し、昼寝を決め込むというではないか。

それほどズボラな膵臓には、自助努力を強要するほうがいい。

「注射を止めて運動を心がけたら・・・」私の忠告にも、彼は笑うだけである。

「初めは錠剤だったが、それでは追いつかなくなった。医者の指導でこんな器機を買ったが、科学の力はたいしたものだ」1日1回、数値に応じた注射をすれば、結構酒を飲んでも平気。そう言って、ウイスキーのグラスを満たす。少々小肥りの彼は、腹の肉をつまんでブスリと注射針を突っ込む。その腹の内側に、今度はウイスキーを注入するのである。

若い頃の私は、生来の酒好きでもあるが、仕事上の交際が多く、酒宴が続いていた。

40代半ばから、やたら肥り出した。身長168cm、体重58kgぐらいの中肉中背をずっと続けていたのだが、とうとう70kgを越し、背広の仕立て直しや新調だけでなく、階段を上がるのにフーフーといった始末。

それだけでなく、やたら喉が渇くし足がだるい。うつ伏せになって、小学生の娘に足の裏と腰を踏ませるのが日課となった。

どうもおかしい。親しくしていた内科医に診てもらった。

「こりゃひどい糖尿病だよ」と宣告され、ショックを受けた。

放置すると、いろいろと合併症が出てくるので、今のうちに治さないと・・・と言う。糖尿病は不治の病と聞いていただけに、眼の前が真っ暗になる思い。治療法は?と急き込む私に「なあに、本人の意志と努力しだいで、決して心配することはない」。

まず体重を減らすこと、インスリンなどの薬は絶対に使わないこと。医者の彼が、薬を使うなと言うのだ。

こまごまとした食餌療法と運動の効用を聞かされ、いらい私の涙ぐましい?努力が始まった。大食漢だった私が、夜のゴバンは2杯だけ。野菜を増やし、酒をやめ、ゴルフの練習に打ち込み始めたのである。

みるみる体重が落ちてくるのはいいとして全身の脱力感を伴うのには閉口したが、ここでくじけてはダメという医者の励ましに応えて5年間。ようやく体重は60kgを割り、糖も出なくなった。

しかしノド元過ぎれば何とやら。少しの酒なら、とつい度を越すようになる。しまった、とテステープで測ると一目瞭然に悪化している。数日間酒を断ち、ジョギングに精を出すと、忽ち正常値に戻る。ナメている訳ではないが、糖をコントロールする私なりの秘訣である。

素人療法とは知りつつ、そんな日々をくり返している矢先に、前述のuさんと出合ったのである。

薬餌療法を疑わない披、絶対に薬を使わない私。正反対の療法ながら、奇妙な友情が生まれ、そして量は少ないが、酒を媒介にしての話も弾む。人それぞれの生き方があるではないか、長生き競争をしようではないか…と。

そんな彼だったが、いっの頃からか、短期間の入退院を繰り返すようになった。

黄垣だ、大腸だといいながら、いっの間にか、彼はケロリと退院してきて仕事に飛び廻り、遠い出張先から夜の電話を寄越す。

それでも、あちこちの合併症が徐々に進んでいたのであろう。ことしの正月は一緒に沖縄で過ごしたが、何となく元気の無さが気になったし、帰ってから黄垣が悪化した彼の顔色は正視に耐えられない程だった。

すぐ入院。こんどこそダメかな、と患っていたら「おい、退院して仕事も始めているよ」と元気な電話。

彼は鉄人だ。私と家内は、常識はずれの彼の体力に驚き、半ばあきれながら祝福を送るばかり。2組夫婦でビール2本というささやかな退院祝を催すと、すぐ爛漫の春だった。

その欄渡の花が散る頃、またしても再入院の知らせ。

しかし、ベットの上の彼は以外と元気だ。

「今度はどこが悪いの?」

「何か難しい病名を告げられたが、よく判らん。なあに大したことはない」

しかし今度退院したら、どこか山あいの静かな温泉に行ってみたい。是非つき合えよ、といつになくシンミリとした口調。

オヤ?と思わないでもなかった。

しかし、何度入院しても、その都度克服してきた披。鉄人の彼は、必ず今回もカムバックしてくるさ。

私はそう信じていたが、とうとう奇跡は起こらなかった。

ひとりの友を失った淋しさをかみしめながら、糖尿の私にはいったいどんな晩年が待っているのだろうか。

(元西日本新聞・テレビ西日本編集者 現会社役員)

<私と薬> 「福岡日刊新聞」の創刊にむけて フクニチ新聞労組 執行委員長 北村哲雄

◇県政、市政を中心とした地域報道を重点にした一面。県議、市議など議員活動をより広く報道し、政治への異体的視野を提起する。

◇通信社原稿を中心とした国内外情報をコンパクトに掲載し、速報性よりもニュースの連続性を追求する形で解説報道に力点を置く。

◇海外ニュースにおける、アジア面の充実。

◇福岡を中心とした地域経済面を充実、経済と地域の関係性をより細かく報道する。

◇健康、暮らし、教育、文化面の充実、福祉問題など、身近な問題と行政との関係を解説、批判、提言報道する。

◇県内の出版物を中心、とした読者欄を作り雑誌、ミニコミ誌の活躍ぶりと編集者の紹介。

◇市民編集委員会による月一回の討論面、報告面を作り、読者参加型の紙面づくりの模索。

◇投稿欄を拡充して、読者の目などの寄稿面をつくる。

◇通信員制度による幅の広い取材体制をつくる。

以上がフクニチの流れをくむ福岡の県紙、地元紙として創刊する「福岡日刊新聞」(仮称)の大まかな紙面づくりの内容です。

四月十五日に、福岡地裁の強制執行により、「フクこチ新聞」と「フクニチスポーツ」は休刊を余儀なくされました。しかし、読者の皆さんから、「何とか復刊できないか」「新聞ができれば私たちも拡張する」「地元紙がないのはさびしい」一多数の声が寄せられフクニチの元従業員は、早期に新聞発行にこぎつけるために活動を開始しました。

莫大な債務をかかえているフクニチ新聞社を再建して、新聞を再刊することは、現在では100%不可能な事態となっていますが、別会社を設立して、フクニチの旧読者の皆さんとともに、新しい地元紙として再スタートする決意を、私たち元従業員は固めました。

福岡県内には、ブロック紙の西日本、朝日、毎日、読売の大手紙、日経、日刊工業、スポーツ紙などが集中しています。しかし、新聞が一つ消えたことは、支店が一つ消えたことになり、地域社会、行政にとって、問題は大きなものです。斎藤文男九州大学教授やフクニチの寄稿者を中心として、「福岡に新しい地元紙を!市民の全」が六月二十八日に発足しましたが、そこには、地域の問題を地域で考える読者、市民の目と新しい新聞づくりを重ね合わせて地域紙の再生を図ろうという思いが込められていると思います。

読者、市民レベルでの幅広い支援団体が結成されたことは、新しい新聞の創刊にとって大きな支えとなりますが、今後は、会社設立と経営体制の確立、資金集めなど多くの課題も残っています。旧フクニチ読者には、他紙が配達されている以上、早い段階で旧読者の皆さんと連絡をとり、創刊する新聞の購読予約を集めることが必要です。フクニチを配達していた販売店の皆さんとも連携していかねばなりません。

市民の会とともに、九月創刊までに読者をまず獲得していくことが、私たち元従業員の最大の課題です。そのために福岡市を中心に都市圏、筑後地区など、各家庭、事業所一戸々々に購読予約のためのチラシを数十万枚、手配りし読者を募っています。創刊時には旧フクニチと同じ三万部が必要ですので、たいへん厳しい状況ですが、市民の会の皆さんや読者の皆さんのご協力でなんとか目標を達成したいと私たちは連日、街頭を駆け回っています。

「とっておきのくすり学」をはじめ、フクニチの健康・医療のページは読者の皆さんから大変喜ばれていました。身近で大切な情報を多くの読者に知らせることは重要なことです。 再び皆様の寄稿による紙面を提供するために、新しい地元紙「福岡日刊新聞」創刊へむけた取り組みに対する積極的なご支援をよろしくお願いいたします。

<会員の広場> くすりのいたずら 原北部会部会長 西岡薬局 西岡啓子

早良支部原部会は部員の増加で、今年から原北・原南部会に分割され、いよいよ新部会で活動していくことになりました。

当然“部会長は誰に?”という問題が生じます。私の部会には清水先生という頼もしい先生がいらっしゃいますし、どんな問題でも手際よく解決してきてくれました。心丈夫です。ところが先生の支部長就任が決まり、いっさいお任せの原北部会は大慌て。“でも、先生がなんとかしてくれる”最後まで信頼していました。そんな私の厚い信頼を裏切っての御指名。“冗談でしょう?”主婦業、薬剤師業、店主業と、いづれも中途半端で何一つ満足にこなせない私に、もう一つ。自己嫌悪でしばらくは落ち込みました。しかしものは考えようです。専業主婦の自信もないし、仕事一筋なんて私には考えられません。中途半端も仕方ないという環境におかれていることは、私には幸いしているかもしれません。こういう逃げ場を考えつくのは、私の得意とするところで、私をダメにしている最大の原因なのですが・・・。

薬剤師会に所属して5年を迎えています。入会して得るものは大でした。その筆頭にあげられるのが仲間です。薬剤師の地位向上のために、前向きに努力されている多くの先生方にお会い出来ました。研修会、イベントなど何もわからず、まずは参加することからと皆様の足手まといになりながらも仲間入りさせて頂き、いろんな事を学びました。薬剤師としての意識を持たせてくれたのも薬剤師全です。卸業界の合併、再販品目の削除等々、今からの薬局経営の見通しは、決して明るいものではありません。不安材料山積みのこんな時、同じ問題に悩み、傾倒し、語り合える友がいるということは、とても大きな力になっています。“皆頑張っている、私も”そんな力を与えてくれます。一人より二人、二人より三人……。各々が友達の輪をもっと大きく、もっと深くできるよう、少しでもお役に立てたら素敵だなと思います。

部会長としての自信は全くありませんがこれからも“参加することに意義がある”を念頭におき、私なりに頑張っていこうと思います。皆様、よろしくお願い致します。

<会員の広場> 欧米薬局レポートを記すに際して 千代吉塚部会 荒巻薬局 荒巻滋

去るH3年9月にアメリカ、そして今春4月にヨーロッパと、幸運にもわずか半年余りのうちにアメリカとヨーロッパの両方の薬局を視察する機会を得ました。

私は薬局に生れ、そしてその業務を見ながら育った人間です。私はかねてより日常の業務に際して、「これで本当によいのだろうか。このような事が本当に人の役に立つのだろうか。そして、私達の真の利益と社会的地位の向上につながるのだろうか。」という事をいっもただ思い悩むばかりで専門的な事は何一つ勉強しなかった人間です。「専門的な事を勉強しようにも一体何が専門なのかがいま一つはっきりしない。薬剤師・薬局の理念とは一体何なのか。そして、その目的とは一体何なのであろうか。」私はどちらかといえば頭の悪い人間です。考えれば考える程、頭が痛くなってきます。もう20年近くもその事を考えています。

「ここにいてただ色々考えていてもらちがあかない。実際に欧米に行って本当の薬局を見てくるしかないのではなかろうか。また、その為にはどうしても、1年のうちにアメリカとヨーロッパの両方の薬局を見学する必要がある。」そう思ったのが無理を承知で両方のツアーに参加した理由です。そして想像していたよりもはるかにすばらしい経験を得ることができました。

なぜ欧米の薬剤師の地位はあれ程までに高いのでしょうか。アメリカでは薬剤師も、医師や歯科医師同様“ドック”の愛称で呼ばれています。そればかりか、最も人々に信頼され得る職業とされています。昨年アメリカへ行ってその実際を見たときは、ただただショックを受けただけだったのですが、今春ヨーロッパへ行き、薬局の伝統と文化をこの肌で感じ、そのシステムをこの目で見るに至って、それは当然の事だと思える様になりました。

感激のさめぬうちにヨーロッパやアメリカで得た知見を文章にとどめたい。そう思っていた矢先、市薬専務理事戸田先生より市薬会報に載せてみないかとのお誘いを受けました。 若干の戸惑いはあったものの、自分の記憶を整理するよい機会と思いお引き受けする事にしました。

実に751年前に薬局制度が確立されたといわれるドイツ、そしてドイツの薬局の歴史に少し触れたのち、ヨーロッパ・アメリカ薬局紀行へと筆を進めてまいりたいと思っております。私の下手な文章では、私が受けた感激のほんの数パーセントしか表現できないのではと思いますが、どうかお付き合い下さい。

〔フレッシュさん紹介〕 調剤薬局を開店して 七隈調剤薬局 満生清士

六月一日より七隈調剤薬局をひらき、なんとか現在に至って居ります。六月一日の初日は自分もスタッフも、はじめての調剤業務で心の中では準備が出来ていたものの実際その日になると頑の中がポーとし、忙しさと戸惑いでこれでは、患者さん達にわずらわしさと、料金のちがいだけが心に残り、本当の意味での医薬分業の目的を果たしたか、とても不安な初日で終りました。

二日目からは、なるべく患者さんに話掛ける様にと思いましたが、なかなかそんな余裕がなく簡単な説明と事務的処理だけで患者さんの顔を見るのがやっとで名前と顔が一致せず、そんな一週間が続きました。

現在では数回目の患者さんの顔も何となく分かる様に成り、薬についての服用の仕方、副作用、簡単なアドバイスが出来る様に成り、だんだんと薬剤師としての職務が果たせる様に成って来たと患います。

これからはもっと相互に信頼関係を持ち患者自身が納得して薬を服用頂ける様に努め、又国立中央病院、九州大学病院、福岡大学病院等の院外処方箋に対応出来、地域の住民の良き薬に対する相談役としての薬局と成る様に努力したいと患います。

まだまだ問題はたくさん有りますがこれからも諸先輩方の御指導と御協力をお願い致します。

〔福大S63卒〕

〔フレッシュさん紹介〕 チームワーク 新生堂薬局平尾店 ビタミンハウス 加納円理

早いもので4月に開局して以来3ヶ月が過ぎ去ろうとしています。

開局した時は、まだ肌寒い日がありましたが、現在汗かきの私は、毎日汗をかきながら仕事をしています。

開局してみて一番思ったことは、人間は決して一人の力では良い仕事はできないということです。

新生堂薬局の水田社長、問屋さん、メーカーさん、店のスタッフなど色々な方々の協力によって何とかかんとかここまでやってこれたような気がします。

現在ほとんど休みなしの状態で仕事をしていますので、あまり勉強する時間や好きなお酒を心ゆくまで飲む時間がありませんがこれからはなるべく時間を作って市薬の勉強会などに参加して本当にお客様に信頼してもらえる様な薬剤師になれるようにがんばっていこうと思っています。

これからも初心を忘れずに店のスタッフともどもチームワークを大切にしてせいいっぱ いがんばっていこうと思っていますので、会員の皆様、今後ともよろしくお願い致します。

〔東北薬S58卒〕

〔フォーラム〕 医薬分業(マンツーマンから面への展開)について =「城南区医師会報」への投稿= 福岡市薬剤師会 城南支部長 栗田邦彦

昭和49年。かつては有名無実だった分業がにわかに日の当たる舞台に登場したのは昭和49年である。処方せん料の5倍増という様に当時の分業推進策は、主に医師サイドが分業に踏切り易い環境整備に重点がおかれました。

昭和60年になり初の管制の分業推進事業といわれたモデル地区事業がスタートしている。 日医サイドは任意分業を建て前としていたのが、ここに至ってはじめて、進んでは協力はしないが、反対はしないとしており、分業問題に関してはどちらかといえば消極的態度であったといえます。

厚生省は3年間のモデル地区事業に引き続き第2弾として37国立病院をモデルとした院外処方せんの発行促進、面の展開を前提としたFAX分業の推進など、具体的な施策を打ち出しました。

厚生省の分業に対する傾注ぶりはその後の分業関連予算の増額によって推し量ることができます。しかしその背景には東京・蒲田など先進地区で分業が医薬品の適正使用につながるという感触が得られたからでしょう。

平成4年予算は厳しい台所事情にも拘らず年々増額され、平成4年度の厚生省の予算は患者に対し充分メリットのある医薬分業の推進を図るを主旨として、総額7500万円余りが組み込まれています。

その中に3つの新規項目が含まれています。

1 医薬分業推進支援センター施設設備費
 使用頻度の低い医薬品の一括購入などに補助金を出すほか休日・夜間診療に対応出来る体制を整える費用に使われるものです。
2 個別医薬品服薬指導マニュアル
 作製事業費…5年で500品目程度
3 未就業薬剤師雇用促進事業費…保険薬局における薬剤師不足に対応する。

分業の推進により薬剤師不足は深刻の度を加えるばかりです。

また新規ばかりでなく継続事業として、分業推進定着事業は保健所が事務局となり地域ごとに三師会・住民が分業定着への具体策を考えていくものであります。

このように見て行くと厚生省予算に裏打ちされた事業内容は、すべて面分業を前提としたものです。

「マンツーマン主体の現在の分筆よりも、複数の医療機関からの処方せんを地域の複数薬局が受ける面分業が正常な姿」と言明しています。

4月1日からの診療報酬改定でも面分業に向けて、甲乙両表の処方せん料の一本化の増額がおこなわれ74点となりました。又薬局側に対しては15日分以上となる場合には、出来高払い制から定額制にしたいというおおきな改定がおこなわれた。

長期投薬の多い甲表大病院と門前薬局は、双方がマイナスにはたらくようにした点もあります。つい最近首都圏のある地区で中堅病院が門前薬局をパートナーに処方発行に踏みきったところ一部の患者は混雑する門前薬局を嫌いさっさと自分のかかかりつけ薬局にいったといわれます。

今、日本薬剤師会は全国レベルで保険薬局を対象とした基準薬局制度を推進しています。 31000あまりのなかで10000薬局くらいです。

城南区のなかでも半数の薬局がこれにあたります。

保健薬局では長い間処方せんが先か受入れ体制整備が先かの論争がおこなわれてきました。これまで何度もカケ声に踊らされてきたのが実情で、まず処方箋がくる保証がなければという気持ちになったり、又門前薬局に苦汁をなめさせられたりしていましたが、最近の厚生省サイドの取り組みをみると分業への移行は時間の問題と見ることもできます。

まだまだ受入体制の不備が指摘される保健薬局にとっては、上部団体目薬・県薬から概をとばされ、残るは保健薬局の前向きな取り組みであろうと考えます。

〔新役員の所信〕 たかが分業されど分業 福岡市薬剤師会 常務理事 篠崎正幸

3月末の福岡での日本薬学会・4月の人事異動等もやっと終り、院内環境も落ち着きを取り戻し、一息っいたところで福岡市薬剤師全総会(4月25日)・福岡県病院勤務薬剤師会総会(5月23日)・福岡市薬剤師会勤務部会総会(6月13日)が次々と開催され、休む暇もなく各会の新しい役員による平成4年度の活動が始まってしまいました。

私も今度、福岡市薬剤師会の常務理事に再度任命を受け、新たにその責任の重さを痛感いたしております。しかし、お引き受けいたしました以上、会員の皆様にお役に立っ事業の推進に邁進する覚悟でございます。

話は変わりますが、今度の医療保険制度の大改正・医薬品流通の改革等、医療環境の変化は我々病院勤務薬剤師にとっても今まで経験したことのない院内業務に対する意識の変革を求めて来ていると認識いたしております。

その具体的内容といたしましては今回の薬価引き下げは従来の改定と異なり、実際の売買額と販売量を加味した加重平均値を元に算定した初めての改定で、この方式では薬価差益が抑えられ、薬漬け解消にも効果を発揮するであろうと考えられております。又、7月1日からのサンプルの保険請求禁止と相まって病院に於ける医薬品費に対する収益率が大きく落ち込むことになってまいります。

そこで、病院勤務薬剤師の主たる業務を現在の外来調剤中心から400点業務(入院調剤技術基本料)へと転換する必要性が既に出て来ておりますし、同時に外来患者に対する調剤業務は調剤薬局へと移行せざるをえない環境となってまいりました。

しかし、この様な分業推進への環境整備がなされても受け皿となるべき全ての薬剤師が、そのことを自覚し、実行に移さなければ福岡市薬剤師全の将来が危ぶまれることになるのではないでしょうか。

分業は全が行なうものではなく、全員一人一人の地道な努力によってのみ築かれるものだと確信いたしております。この様な認識をもとに会の発展、ひいては我々薬剤師の社会的地位の向上を高めて行かなければならないと思います。会員皆様の今まで以上のご健闘を心よりお祈りいたします。

〔新役員の所信〕 座ってビックリ! 薬局委員長 急患委員長 福岡市薬剤師会 常務理事 中島英之

「リーン、リーン…」けたたましく電話の音がなった。去る5月7日の昼前のことである。 「会長の三津家ですが、お願いしたいことがあって…」…これが今回、理事をお受けするに至った第一歩で、少しでも市薬のお役に立てば、と思ったことが全てだった。

この時は、詳しい役割分担については、後日お知らせするということであった。私は市薬委員、県薬理事時代を通して、長年やってきた学術研修の部門とばかり一人合点していたのだったが、最初の理事会に出席して、着席後、配られた書類を見たら、理事ではなくて常務理事、それに、これまで考えたこともなかった薬局委員長、急患委員長だった。これにはびっくり仰天して、声も出ず理事会を逃げ出したくなった。しかし、運悪く、座った席が奥の方だったので、出口への通路は会長席でふさがれ、逃げ出すこともできなかった。全ては、十分に確認せず、早合点していた私が悪かった。観念して「人生、思い切りが大切な時もある」と考え直して、この大役がスタートした。

最初は、1cm先しか見えないすごい濃霧の中に居た状態だったが、約2ヶ月たって、理事や委員の先生方のおかげで、ようやく10cmぐらい先が見えるようになったかな?というのが今の心境です。これからは、霧が晴れて何Kmも先が見えるように努力しないといけないし、時間の経過と共に、その責任の大きさもひしひしと感じている。とにかく、いろいろあったが、薬局委員会、急患委員会昼スタートした。

薬局委員会の業務は、組織、社保関係以外の薬局の全ての問題点を扱うので大きいが、それには2本の柱がある。(1)薬局業務の充実、(2)地域医療への協力参加である。(Dでは各種の研修会を充実させたい。そして学術委員会では取り扱わないテーマを考えたい。昨年行なった漢方研修会は回数は減らすが、今年も継続させたい。そして、時事問題というと、大げさな言い方になるが、薬局をとりまく情勢の問題を、タイムリーにテーマにした研修会もやっていきたい。例えば数年前であれば、「消費税」をテーマにするということである。

まず、第一回は7月9日に「接遇」の問題をとりあげた。いくら高度な患者への服薬指導、客への説明でも、接遇が未熟であれば、十分な信頼を受けることはできない。新年度になり、各薬局には新しい薬剤師、従業員が入った時期で、その新人教育の意味と、ベテラン薬剤師にとっても、原点にもどって考え直してみることも大切ではないか?ということで企画、実行した。

次のテーマには、「再販制度廃止」の問題を考えている。これら以外の研修会として「受診勧告」シリーズもやってみたい。受診勧告とは、OTC薬局でも、調剤薬局でも、患者(客)からいろいろと病気の相談を受けることは多い。その中には、薬局の範囲を通り越して、専門医の受診を勧めなければいけない病態の相談も多々ある。それを薬剤師は適確に判断して、指導することが薬剤師として社会的使命だと思う。その意味で、各分野の専門医に、その角度からとらえた講演をお願いしてみたいと患っている。

又、国公立病院、とくに九大病院の院外処方せん全面発行が迫ってきている。面分業推進のためにも、基準薬局の問題は早急に取り組みたい。一方、個人薬局にとっては、大型店の進出や、安売り問題は頭の痛い問題である。対抗策として、個人薬局の特殊性を打ち出していくことも一方法だが、その意味で「薬局製剤」に取り組む。薬局製剤は県薬の薬局委員会の事業計画に入っているので、歩調をあわせていきたい。

2本目の柱の「地域医療への協力参加」は従来通りに、福岡市の「薬と健康の週間」行事への協力の一環として、10月25日(日)の福岡市主催の薬草観察会に協力する。又、健康フェアでは、各支部で、薬局委員を中心にして、多くの先生方の御協力をお願いします。

急患センターの業務は、薬局委員会に包含させるという会長の方針により、急患委員長も併任することになった。私にとって、これまで、急患センターは全く無縁の存在だったので、薬局委員長以上に、そのとまどいは大きい。しかし、この2ケ月間、私なりに努力して、数回、急患センターに足を運び、医師会長はじめ多くの人達と会い、話をする中で、いくつかの問題点も浮かび、委員会としての事業計画も少しずつ煮っまってきた。

結論として、その業務量は、想像をはるかに越して、非常に膨大である。先ず業務を、専任薬剤師としての成澤先生にやっていただく業務(薬や出勤者の管理などで、その業務量も多い)と委員会としてやる業務に分類した。

委員会としては(1)医師会との諸々の交渉、(2)出勤者の登録(新規の希望者は、市薬に申し込み書があります)、(3)出勤者表の作成(4)出動カードの発送、(5)出勤者の確認、(6)新規出勤者の説明会、(7)出勤者の研修(8)薬局業務手引の改訂作業の日程作成と業務分担及び(9)その予算の立案と要求(10)県救急医療委員会への協力参加(11)九州山口薬学大会における休日急患センター・連絡協議会の準備、(12)来年度から着手する第六版医薬品集作成の準備など、大変なボリュームの業務量なので、理事としての成澤先生や委員の先生方の絶大な御協力をいただきながら進めていきたい。

各委員会の先生方は下記の通りです。

〈薬局委員会〉
委 員 長 中島英之常務理事(太陽薬局)
副委員長 国武靖夫理事(一丁目薬局)
委  員 本村精也(早良区瑞穂薬局)
     吉田邦夫(南区福岡調剤薬局)
     松島照幸(城南区松島薬局)
     中野勝郎(西区中野薬局)
     戸田重雄(中央区戸田薬局)
     森川公雄(博多区森川誠心望薬局)
     中野達也(東区くすりのナカノ)
               (順不同)
〈急患委員会〉
委 員 長 中島英之常務理事(太陽薬局)
副委員長 成澤哲夫理事(急患センター)
委  員 市花晃理事(こども病院)
     小松秀美(中央区和光薬局)
     竹尾真一(西区タケオ薬局)
     馬場正佳(東区馬場薬局)
     北島麻利子(博多区県薬D.L.)
     井上嘉明(南区井上調剤薬局)
               (順不同)

=6月末日記=

合澤先生、バングラディシュへ

去る6月24日付けの朝日新聞の記事です。7月18日の出発を控えお忙しい中、会澤先生にお会いできお話を伺いました。

人の事ならどんどんお世話される先生ですが、事、自分の事となるとテレられてか、凄く控え目です。先生は「バングラディシュと手をつなぐ会」のメンバーで今回、診療所づくりの事前調査の為に行かれるそうです。「バングラディシュの人々がどんな生活をしているのか、その生き生きとした暮らしぶりを見てきたい。」と話されました。また次回にでも、会報にてお土産話がお届けできると思います。

(坂田記)

 

 

■■トピックス■■ 市薬学術委員会

睡眠薬の使い方

・不眠の症状:(1)寝つけないで苦しむ入眠困難(60分以上かかる)(2)眠りが浅くて何回も目が醒める中途覚醒(3回以上)(3)早く醒めてあと眠れない早朝覚醒(2時間以上)

・不眠の分類:(1)一過性不眠(2)短期不眠(3)長期不眠

・睡眠薬の種類:(1)バルビタール系(2)非バルビタール系(3)ベンゾジアゼピン(BZ)系の3つに分類、BZ系はBZ受容体にしか作用しないことから作用部位は極めて選択性が高く、大量服薬でも傾眠状態にしか至らず、生命的に極めて安全で、BZの単独使用では自殺に成功しないとされている。

BZ系睡眠薬は消失半減期により超短時間型、短時間型、中間型、長時間型に分けられる。

(表2)

睡眠薬の選び方と使い方:一過性不眠や短期不眠には超短時間型を頓用or1週以内。

長期不眠で(1)不安・焦燥・緊張の強い症例で、日中抗不安薬使用の場合は超短時間型〜短時間のものを、日中不安薬を使用していない場合は中間型〜長時間を用いる。

(2)不眠症状のみの場合は作用時間が適度で持ち越し効果が少なく、日中不安をきたさない短時間型が使いやすい。(3)高齢者では、筋弛緩作用の弱いrilmazafoneや代謝系の単純なIormetazepamが使いやすい。(4)アルコールを併用しやすい症例にも相互作用の弱いrilmzafoneやIormetazepamが良い。

1日1回服用の功罪

慢性疾患患者さんが、正確に内服薬を服用しないことが、問題視されていることから、薬物の吸収速度を小さくしたり、代謝酵素の影響を小さくして半減期を延長させる技術が向上し、1日1回あるいは1日2回の服用が可能になった。(表1)

1日1回投与でも、朝食後or夕食後では効栗に差を生じることがある。(1)血中コレステロールを減らす「リボバス」は朝食後服用で20%、夕食後で30%と有意に低下させた。これは、コレステロールが夜間に合成活性が元進する為と考えられる。(2)抗潰瘍剤の維持療法時には朝よりも就寝前の方が良い。降圧剤の徐放性製剤化による24時間薬漬けの批判もある。高血圧患者でも夜半は、正常値に保たれることが多い為である。この場合、夜半に降圧剤で、より一層血圧を下げると脳梗塞などが生じ易くなる。いずれにしても、1日1回投与の薬剤については、今後コンプライアンスの向上とともに、より良い治療効果が期待できる投与方法の検討が重要となる。

ベンゾジアゼビン系(BZ)睡眠薬による健忘について

日常の臨床場面では、BZ系睡眠薬服用の際に最も顕著にあらわれる。当初、ジアゼハムの静注が麻酔の前投薬に用いられ、「手術中の記憶が残らないため、有利だ」などの報告があった。脳器質障害性健忘(海馬の活動性が傷害されて起こるもの)と同じ形をとり、(1)服薬してから入眠するまでの間のできごとを忘れてしまう場合。(2)入眠後なんらかの用があって起こされたときの言動を忘れてしまう場合。(3)翌朝、目が醒めたあと数時間の記憶がない場合。の3つのパターンが知られている。 BZは情動中枢(セロトニンが関与)としての海馬に作用して抗不安作用や鎮静・催眠作用を発揮するのであるが、海馬の活動性を抑える際に、記憶機能(アセチルコリンが関与)をも抑制することになる。健忘をきたさない方法(1)最小必要量を最短期間に限って使用する。(2)服用後速やかに就床する。(3)アルコールと併用しない。(4)途中で起こされて重要な仕事をする場合には、服用しない。やむをえず仕事をしたり、意志決定をした場合には、これを記録するとともに、15分ほど起きていて、しっかり銘記してから再就眠する。

「忘れな草」に

福岡県医師会から茶色の大型封書が届き、櫻井会長のお名前があった。その三日前お忙しい中、出版祝賀会においでくださった櫻井先生に、お礼状を差し上げたときに、最後に厚かましいお願いをしていた。それを聞き届けてくださっての封書。中に「忘れな草」という小冊子が入っていた。

話は、昨年7月のこと。読売新聞〜こちら社会部〜で紹介されていた「忘れな草」。 県医師会の櫻井会長が淑子奥さまの一周忌法要に出版なさったものとあった。

   『櫻井日出生様
    世界一のお父様
    昭和弐拾式年弐月給八日以来どれ丈お世話になったか分かりません。
    有難うございました。筆舌に尽くし得ない御恩に御礼申し上げます。
    平成二年七月十一日櫻井淑子』

これは淑子奥さまの絶筆であり、櫻井先生は文章の最後に「妻を弾く」の中で始め、世界一のから書き始めているが、後で実父と紛らわしいと思ってか、私の名前をつけ加えていると述べられている。これを表装して仏前横に掲げ、元気な頃の写真をその下に置き、朝は焼香、帰ってからは「ハロー」と呼びかけ、その写真をガラスごしに弾くとある。

また、ソファにお二人寄りそうようにして掛けていらっしゃる写真は、奥さまの両の手が重ねられて先生の右足の上にある。

重ねられた両の手に、奥様の気持が込められているようだ。

私も、連れ合いにこのような感謝の言葉で報いることができるだろうか。読ませて頂きながら、胸があつく、つらく、切なくなった。

 

 

 

[広報]

【支部だより】 第15回博多区薬剤師会定期総会報告 博多区薬剤師会 副会長 山口利英

第15回博多区薬剤師会定期総会は平成4年5月23日(土)にホテルステーションプラザで会員(従業員も含め)60余名の参加でおこなわれました。この総会には来賓として松枝市薬副会長、成国薬務課長の参加を得、それぞれの先生方より祝詞をいただきました。特に成国薬務課長は病薬の総会のあと駆けつけられ、薬局・薬剤師をめぐる情勢について詳しくお話していただき、総会の方針討議を進める上で非常に有益なものとなりました。

総会は議案に沿って、高杉会長の挨拶があり、議長の森川先生の進行で定刻より15分遅れで始まりました。報告第1号・平成3年事業報告は山口専務が報告し、選挙関係の報告では市薬のなかで博多区薬剤師全の取り組みがすすんでいることが報告されるとともに、この分野での取り組みの強化がひいては会や薬剤師の地位向上につながるものであることが強調された。また慶弔規定について説明があり、運用するようにとのことであった。(この件については特に会長が補足説明を行った)報告第2号・平成4年度市薬代議員会報告は向井先生、議案第1号・平成3年度決算承認の件は蔵元会計担当理事、会計監査報告は坪根監査により報告がなされ、決算報告は承認されました。

議案第2号・平成4年度運営計画については、山口専務が先の成国薬務課長の情勢報告を全面的に受け止め、今後の活動計画について報告しました。そのなかで特に組織の強化と政治力の高揚について強調されました。また学薬への会員の参加については1学校1名を目標 に今期めざすことが強調されました。この件については、高杉会長からも発言があり1学校3名位目標に取り組もうと訴えられました。

なお運営計画は会長の補強意見を含めて承認されました。

議案第3号・平成4年度予算及び会費の決定の件については蔵元会計担当理事より提案があり、承認されました。

議案第4号役員選挙については、参加者からの立候補、推薦がなく、部会長連絡会議で予め推薦されていた名簿について選挙され、提案どおり満場一致で承認されました。

総会後別室で懇親会が行われ、会場には博多区医師会長阿部先生をはじめ、博多区歯科医師会副会長堀尾先生、議会から井上県議、新宮県議、南原市議、友杉市議代理の各先生方、また総会に引き続いて松枝市薬副会長、成国薬務課長などの参加を得て盛大に行われました。会員相互の懇親も深まり、午後8時半に散会しました。

平成4年度第1回博多区薬剤師全 部会連絡会議報告

標記の会議が6月4日(水)午後7時半より市薬第二会議室で開かれました。

出席は連絡が取れなかった1名を除いて会長はじめ各理事の先生方と部会長の先生方が参加されました。

審議事項は

(1) 総会の総括(経費は予算内ですんだ)
(2) 部会長・役員の交通費の件(現行2,000⇒3,000)
(3) 百道の土地・建物の活用について(各部会で論議すること)
(4) 事業計画の具体化について(部会での要望を反映させるために部会より意見を集約する。)
(5) 県薬代議員全について
   福岡ブロックを代表して博多区薬剤師会より代表質問を行う。
   質問者は鶴原専務をあてる。
   部会長は質問があったら鶴原専務に連絡する。
   ⇒今回も広報についての質問をする。
   (質問1)
   質問事項については各代議員に聞く

福岡市薬剤師全域両支部総会 城南支部 支部支部長 栗田邦彦

〔案内状〕

四月となり桜の季節となりました。下記の如く総会を開きます。 日時 5月13日(水)午後7時 場所 城南市民センター

今年は4名の新入会員をむかえました。開設者又は管理薬剤師の方の出席をお願いします。

 (1) 市薬会長のあいさつ
 (2) 支部長あいさつ
    新入会員紹介
    せおP、アリスP,七隈P、島廻りP、
    長尾立子さん集計結果について
    去年アンケート結果について
    基準薬局をもっとふやしたい
    急患センター出動の薬剤師について
    学校薬剤師について
    大病院処方せんのうけいれ
 (3) 県薬代議員会報告一合択先生
    大牟田市会員除名問題
    役員選挙について
    長尾立子さん集計結果について
 (4) 市薬代議員総会の報告
    昭和薬局浦野先生
 (5) 社保委員の先生による今回の改正および国立福岡中央・九大・福大処方箋のうけいれ
 (6) 城南支部研修会について
    支部年会費一万円に値上げしたい。
 (7) 支部決算報告・予算案
 (8) 来期支部役員の選挙
    支部長・副支部長・会計・商組の係、
    社保委員、薬局委員、組織委員、など
          以上 支部長栗田邦彦

なお席を七隈「しのぶ」にうつして支部の宴会

城南医師会より藤崎、角田先生(分業対策かかり)のお二人が出席されます。

欠席者からは委任状をもらって下さい。

部会長の先生は総会と宴会にわけて出欠をとって下さい。

5/13昨夕は支部総会を開きましたところ多数の会員の参加をみまして有り難うございました。

また市薬の三津家会長・吉田西支部長・大庭南支部長にもお忙しいところきていただき有り難うございました。

参議院議員候補吉村剛太郎氏代理・高山市会議員も支部総会にかけつけていただきました。

“しのぶ”での宴会には城南医師会より藤崎先生・角田先生の参加をみておおいに盛り上がりました。その席で城南医師会会報に医薬分業について一言書いてほしいといわれました。五月末迄になんとか書きたいと考えています。

また医師会とソフトボールの練習試合も行ないますのでよろしく。

総会での決定事項は次のとおりです。

 1.支部の年会費は一万円に値上げします。
 1.支部の勉強会は年間4回くらいひらきます。
   講師は支部内の医師におねがいします。
   管理薬剤師の出席をのぞみます。
 1.支部の役員が次のようにきまりました。
   支部長  栗田邦彦
   社保委員 瀬尾隆
   副支部長 松島照幸
   薬局委員 松島照幸
   副支部長 小林智
   組織委員 笹野祐二
   会計   坂田博子
   監査   合澤英夫
 宴会の無断欠席は料理代金5000円申し受けます。
 1.急患センター出動の薬剤師は申出でてください。
   3〜4月に一度くらいです。
 1.学校薬剤師も希望者はありませんか。

【学薬のページ】 学薬の学校プール水調査活動について 学薬理事 竹尾禎二

7月に入りますと、皆さんのまわりの小学生・中学生の顔色に自署けを感じられることがあると患いますが、その原因の一つに、プール水泳も上げられます。私達、学校薬剤師(以下、学薬)も、この時期、プール水調査で、何度か担当校に登校します。今回は、学薬活動の中で重要なプール水調査について説明します。プール水調査についての主な学薬活動スケジュールは、次の通りです。

(1) 5月中旬授業プール管理指導者研修全
学校教諭の中から、プール管理指導者が選ばれ、その管理指導者の先生を中心に、プールの管理体制やプール授業内容が決められます。これら管理指導者を対象に開催(主催は市教育委員会)される研修会にてプールの衛生管理についての指導を行ないます。
ここ数年は、前学薬会長、堀越先生が講師をされています。

(2) 6月初句学薬研修会
本年度のプール水調査活動のため、学薬自身の研修を行います。

(3) 6月中旬プール調査に必要な試薬を担当校に配布し、プール開始に備える。
プールの残留塩素測定に必要な試薬オルトトルジンは、使用期間が6ケ月ですので、毎年会で作製したものを学校に配布します。その他、必要に応じて試薬を準備します。

(4) 6月下旬〜9月上旬授業プール水調査
この期問に行なわれる授業中のプール水を2回以上調査し、調査表を提出します。

(5) 7月初句解放プール指導員研修会
開放プールとは、夏休み中に、日時を定めて生徒に自由に遊泳させることです。解放プール中、プール管理の責任者となる指導員を研修します。

(6) 7月〜8月解放プール水調査
これも授業プールと同様に、遊泳中のプール水を2回以上調査し、その結果を提出します。

上記の調査内容は多くの頂目がありますが、実際に検査測定する項をあげてみます。

(1) 残留塩素濃度…プール水・腰洗い槽
プールでの細菌感染を防止するたや、最も重要な検査項目です。消毒剤として使用する塩素剤の有効濃度が0.4〜1.0ppm範囲にあるか?調査します。

(2) PH測定
プール水のPHが5.8〜8.6の範囲にあるか?

(3) 大腸菌・一般細菌の有無。
検出紙を用いて、24〜48時間後の菌の有無を調べる。

(4) 過マンガン酸カリ消費量
プール水の汚染度を調査する。

これらのプール調査は、各担当校の養護教諭と連絡をとりながら、進めていきます。調査現場は、カンカン照りのプールサイドで、しかも素足で行ないます。6〜8月は、学薬にとっても、日やけする時期です。皆さんも、学薬活動に参加されませんか。

入会希望の方は支部長にお知らせ下さい。

研修会報告

〔学術研修会〕

日 時
平成4年4月22日(水)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館・講堂(4F)
演 題
『高血圧の非業物療法』―運動療法を中心に―
講 師
福岡大学医学部 第二内科 講師 出石宗仁先生
出席者数
101名

〔学術研修会〕

日 時
平成4年5月26日(火)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館・講堂(4F)
演 題
『子宮疾患の診断と治療』
講 師
浜の町病院 産婦人科・不妊症センター 部長 中村元一先生
出席者数
117名

演題ゆえにか、当日は圧倒的に女性会員が多く見うけられ、会場は真剣な眼差しであふれていました。脹んだ疑問を一掃するかの様な、講師のわかり易い説明とスライド。 このスライドがまた、鮮明で、「今まで見たどの本よりもインパクト大だった」と会員の声でした。店頭ですぐ応用できた方も多かったことだろうかと推測します。

(坂田記)

〔学術研修会〕

日 時
平成4年6月25日(木)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館講堂
演 題
「血管平滑筋の収縮弛緩機序と各種薬物の関わり」
講 師
九州大学医学部薬理学教室講師 伊藤猛雄先生
出席者数
106名

薬理の専門家である、伊藤猛雄先生を迎え、各種平滑筋の中でも、特に血管平滑筋の収縮のメカニズムについて、詳細に解説して頂きました。亜硝酸薬、Ca措抗薬、βブロッカー等の作用点の違いや、特にCa浩抗薬について深く掘り下げて講義して下さいました。

Ca措抗薬の特徴(1)腎機能に悪影響を与えない(2)細胞膜の脱分極によって起こるCaイオンの細胞内流入を抑制することによって、血管を拡張させる(3)ある種の誘導体は、いったん細胞膜に取り込まれた後、受容体に結合する為、Iongactingである。

卒後20年になろうとする身には、かなり難易度の高い研修会でした。先生の講義を理解しようとすれば、一言も聞きもらす事は許されず、いねむりをしたら、などという心配は、柁憂でした。

店頭で直接役立つ機会は⊥少ないかも知れませんが、医学、薬学は日進月歩です。皆様ふるって御参加下さい。

(橋口記)

会議報告

【第230回理事・監事会】

日 時
平成4年5月12日(火)午後6時半
場 所
市薬会館
出席者
三津家会長、細井・松枝・長谷川各副会長、戸田専務理事、合澤・中島・小野・篠崎・木原各常務理事、市花・鶴原・城戸各理事、藤原・豊福各監事

1.会長あいさつ
 4月25日の代議員会において、再度会長の任を仰せつかり、今日が始めての理事会です。組織・社保・学術についてはおおむね従来通りですが、薬局担当は急患委員会も含めたものでお願いをしたい。また広報については、委員会制をとりたいのでよろしくお願いします。

2.会務報告戸田専務理事

3.委員会報告
 まだ各委員会が作動しておらず、前執行部からの継続事業を行っている学術委員会の報告だけであった。

4.学薬等関連団体報告
 各担当者より報告

5.新執行部による平成四年度委員会業務打ち合せ

 

【第231回理事・監事会】

日 時
平成4年6月17日(水)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
三津家会長、細井・松枝・長谷川各副会長、戸田専務理事、合澤・中島・小野・篠崎・木原各常務理事、山口・国武・成沢・市花各理事、藤原・福各監事

1.会長あいさつ

2.新理事紹介
 組織:山口、薬局:国武、急患:成沢

3.会務報告
 戸田専務理事

4.委員会報告
 薬局委員会
 (1) 時事問題、接遇、漢方、受診勧告、基準薬局、地域医療、薬局製剤、検査薬等の
    テーマでの研修会を予定している。
 (2) 従来の急患委員会については、薬局委員会で統括する。急患センターの認識を新
    たに考えなおす。
 組織委員会
    ソフトボール大会は10月18日に予定
 学術委員会
    図書の充実ならびに整備について

5.関連団体報告
 試験センター
  岐阜試験センターの見学報告
 学薬:私立幼稚園プール水検査の件について

6.協議事項
 シーサイドももち会有地検討委員会
  細井副会長、戸田専務理事、台揮・中島・小野・木原各常務理事
 定款改正委員会
  合澤常務理事、山口理事、各組織委員
 選挙規定検討委員会
  合澤常務理事、山口理事及び、支部より代議員各1名で組織する。
 県薬指導者研修会については、小野常務理事、瀬尾・遠藤各委員が出席する。
 一般用検査薬伝達講習会には、中島常務理事、国武理事、吉田邦夫委員が出席する。

 

【第232会理事・監事会】

今回は、九大病院院外処方せん発行にって臨時開催された。

日 時
平成4年7月1日(水)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
三津家会長、細井・松枝・長谷川各副会長、戸田専務理事、台澤・中島・小野・篠崎・木原各常務理事、鶴原・山口・国武・成沢・市花・城戸各理事、藤原・豊福各監事

1.会長あいさつ

2.協議事項九大病院院外処方せん応需について7月13・14日に会員説明をする。

 

【支部長会】

日 時
平成4年5月27日(水)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
三津家会長、細井・松枝・長谷川各副会長、戸田専務理事、合澤・中島・小野・篠崎・木原各常務理事
支部長
松井・高杉・光安・栗田・本村・吉田・大庭各支部長

1.会長あいさつ

2.各委員会から、支部強化のためにも将来的に支部のリーダーとなる方々を委員として
 送りこんで欲しい旨、支部長にお願いをする。

3.支部からの報告およびお願い
 (1) 組織力強化のため部会長研修をする
 (2) 会有地の処遇の件及びそれに伴う借入金返済の件
 (3) 定款及び選挙規定にの件
 (4) 健康フェアについて
 (5) 未加入会員の堀おこしについて

 

【緊急支部長会】

日 時
平成4年7月16日(木)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
三津家会長、細井・松枝各副会長、戸田専務理事、合澤・中島・小野・木原各常務理事、山口理事
支部長
入江・高杉・光安・栗田・清水・吉田・大庭各支部長

1.会長あいさつ

2.九大病院院外処方せん応需体制について
 (1) この件は県薬の事業である。県薬主導のもとに市薬は作業をしていく。
    臨時代議員は開かない
 (2) 問題をいろいろはらんでいるが、
    8月1日からの研修、9月1日からの応需にむけて作業する。
 (3) オフコンの検討
 (4) 薬剤部としての処方せん応需
    九大からの院外処方せんの波及効果
 (5) 備蓄について卸に申し入れる 

ご結婚おめでとう

  槙 野   徹 さん
      友 子 さん

徹さん、友子さん、おめでとう!

博多支部月隈部会の槙野さんが、6月13日(土)友子さんと結婚しました。支部会費の集金にきた彼に「市薬会報は、新郎新婦の年令を書くようになっているんだけど」と、しつこく粘って聞きましたが、どうしても年令を教えてくれません。 どうも、勘繰るに、「愛があれば年令の差なんて…」らしく、友子さんが可愛くて仕方がない様子。

ちなみに、槙野徹さんは福岡大学52年卒。あくまでも年令にこだわる人は、計算してみても……いいかな。?

 

 

委員会報告

【薬局委員会】

日 時
6月12日(金)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
松枝副会長、中島常務理事、国武理事、森川、中野、吉田、松島、本村各委員

1.本年度事業計画について
 薬局事務の充実
 (1) 各種研修会の充実
 (2) 基準薬局の問題
 (3) 薬局製剤については県薬事業に関連して行う
 (4) 地域医療への協力参加
    ・福岡市「薬と健康の週間行事」への協力
    ・健康フェアへ参加

日 時
7月6日(月)午後7時
場 所
市薬会館第一会議室
出席者
中島、小野各常務理事、国武、吉田邦夫、松島、中野勝郎、中野達也、森川、戸田、藤野哲朗各委員

1.九大病院外処方せん応需について
 福岡市薬剤師会指定薬局および基準薬局をどう扱うか。
2.薬局研修会
 7月9日(木)に開催する
 テーマは「接遇について」
3.福岡市主催「薬薬観察会」については協力する。
 薬剤師会行事の薬草観察ハイキングは今年は中止する
4.県薬主催「一般用医薬品伝達講習会」出席の件
 中島常務理事、国武、吉田、森川各委員の4名出席
5.長崎大学病院院外処方せん応需状況の視寮について
 日時は未定だが、日帰りで20人ぐらいの予定
6.次回研修会について

 

【学術委員会】

日 時
6月9日(火)午後7時
場 所
市薬会館第一会議室
出席者
長谷川副会長、篠崎、中島各常務理事、成沢・市花各理事、梅津、藤田、真鍋各委員

1.新委員紹介
 梅津剛吉(九薬DI室)
 真鍋登代子(スエタ調剤薬局)
2.次回6月25日開催予定の学術研修会打合せ
3.7月の研修会予定日時未定、演題は「ウィルス性疾患の病態と治療」とし、
 九大皮膚科に講師依頼中
4.9月はプロスタグランデイン製剤関連を予定する

 

【急患委員会】

日 時
6月15日(月)午後7時
場 所
市薬会館会長室
出席者
三津家会長、松枝副会長、戸田専務理事、中島常務理事、成沢・市花各理事

1.執行部・三津家会長、現場担当・成沢理事が、それぞれの立場から意見を出しあって、
 急患センターの現状を確認した

日 時
6月26日(金)午後7時
場 所
市薬会館第一会議室
出席者
松枝副会長、戸田専務理事、中島常務理事、成沢・市花各理事、竹尾、井上、馬場、小松、北島各委員

1.今年度事業計画について
2.新規出勤者説明会
 7月9日(木)13:00〜15:00
 急患センター薬局において実施する。五名の予定

 

【情報管理委員会】

日 時
6月22日(月)午後7時
場 所
市薬会館
出席者
鶴原理事、向井・笹野・藤田各委員

1.研修会収録用材料の使用方法の説明
2.6月25日開催学術研修会の役割分担
3.研修受講カード登録申し込みポスターの原案作り

 

【広報委員会】

日 時
6月11日(木)午後7時30分
場 所
市薬会館第一会議室
出席者
戸田専務理事、木原常務理事、坂田、橋口、荒巻各委

1.広報部会を新しく委員会として発足させるにあたって
 編集人は木原常務理事とし、編集実務については各委員が2名づつ責任を持って編集する。
 7月号は、坂田、橋口各委員があたることとする。
2.7月号の編集について

日 時
7月8日(水)午後7時30分
場 所
市薬会館第一会議室
出席者
戸田専務理事、木原常務理事、坂田、橋口、荒巻、樋口、竹尾各委員

1.7月号の編集について
 集まった原稿のレイアウト作業

「読んで安心くすりの話」出版記念祝貿会

平成4年6月30日、「博多都ホテル」において薬剤師全会員や木原先生の御友人方々はもとより医師会・歯科医師会の先生方、新聞社や大学そして製薬会社関係の方々まで、約200人という大勢の方々が参列される中、木原三千代先生著「読んで安心薬の話」出版記念祝賀会が盛大にとり行なわれた。

会は広報委員樋口先生の司会で進められ、福岡市薬三津家正友全長は「福岡大学宮野学長、福岡大学同窓会末永理事ならび西日本新聞社のお力添えをいただいてこそ、今回の出版に至る事ができた」と発刊までの経緯を挨拶の中で説明された。

続いて県薬会長は冒頭、「この本は見た目チャチな本」と断った後、「上等な仕上がりなら売れないだろう。チャチだからこそよく売れるのだ。そして開いてビックリ、内容はとても充実している。この本が手軽に読みやすいサイズで、しかも生活者の価値感をつかんだものであるという事をユーモアを交え話された。「ついこないだまで新聞に薬剤師と載る時は『師』の字が『士』になる事が度々あったものだった。それに抗議するとしばらくの問は師の字になるのだが、またすぐ士の字にもどってしまう。それにまた抗議して‥・。

何十年もこれの繰り返しであった。字が正しくなったうえに本までも出版されるなんて。 これは薬剤師が市民権を得た証拠である。今回は木原先生の個人的な祝賀会であると同時に薬剤師の顔見せ興行のようなものだ」と述べられた。そして木原先生のお人柄にふれられ、「このような人が増えたならば益々薬剤師職能は高まることだろう」また「本に記載されている事はすべて福岡県薬薬事情報センターをフィルターとして通している。学問的に確立されたものである」とつけ加えられた。

西日本新聞社青木秀社長は、県薬会長の話を受けて「師の字を士の字と間違う事はもう絶対にありません」と約束され、「木原先生は人には真似のできないユーモアのセンスをお持ちで、本も実によく売れている。“読んで安心くすりの話”とあるが、読んで安心なのはくすりだけではない。西日本新聞社も安心だ」とユーモアで返された。

続いて来賓の方々に御祝辞をいただく。

福岡県医師会会長櫻井日出生先生は、木原先生の実に1年3ケ月にわたる努力と筆力をたたえられた。

福岡市加藤竺子助役(代理)は長寿社会における薬の重要性を力説され「今後とも御協力をお願いします。」と述べられた。

福岡市医師会会長大熊隆大先生は、著書を介して広く薬の情報活動を行なう事により「薬に対する不安が消え、薬に対するなじみが探くなるのでは」と本の感想を述べられた。

最後に福岡市歯科医師全会長中富憲次郎先生は、阪急電鉄の小林一三翁の言を引用され、「商売とは商品と情報と信用を売るものである。先生はこの本で広く情報を提供し、薬剤師の信用を高められた」という旨のお話をされ、「三師会の中で初の女性会長は薬剤師会からでるのではないだろうか」の一言でしめくくられた。

その後花束贈呈、著者木原先生のプロフィール紹介が行なわれ、木原先生の御挨拶、「わたしの“最大のファン”である主人と、3人の子供達に感謝します。」の一言が心に残った。

そして福岡大学薬学部長山内哲朗先生により乾杯。木原先生は現在福岡大学薬学部非常勤講師としても活躍中で、薬学概論を担当され学生にも非常に好評であるとの事。「一度聴講させてもらいたい」とお考えの方も多いのではと思う。

会は盛会のうち終始なごやかに進められ、福岡県薬副会長古賀隆先生による万歳三唱でお開きとなった。

(荒巻滋記)

【広報通信】 いまいづみ日記

○編集会議の時、橋口さんが薬局新聞7月7日号のトップ記事、「〜変わる病薬の分業意識〜病棟への進出には院外処方せん発行が前提!?」を取り上げましょうかとスクラップしてきた。 「そうね。どこかに空きがあったら入れましょうか」と言ったのが7月8日。まだ九大からの院外発行の件については、一般会員さんには何も知らされてなく、会報に取り上げるにはとても良いテーマだと思われていた。

だが、その日県薬では「九大病院処方せん応需説明会」が開かれていた。それを受けて一般会員むけの説明会が13日、14日の二日間に分けて行なわれ、出席者数275名。これは保険薬局のおよそ7割の数であり、関心の高さが伺えた。

それにしても、これを推進される三津家会長はじめ戸田専務理事、組織の合澤常務理事、社保の小野常務理事はどんなに大変だったろうと、頑が下がる思いがする。もとより、これを事業として引き受けられた県薬会長以下県薬役員の先生方のご苦労は推して知るべしであるが。

16日は緊急支部長会。その日上がってきた校正紙を隣の席の中島常務理事に読んでもらったら、「テーマの選び方がよくなかったなあ。何だかずれてる気がする」と言われた。それは、中島先生だけでなく編集者にも言えることで、6月の編集会議の時には“コートハウス問題”が一ばんだと思われたのだが、今は九大からの院外処方せん発行が最大のテーマと思われる。

常にリアルタイムな情報をとの願いは、2ヵ月毎の隔月発行の会報である以上、如何ともし難いが、今回ほどそのことを思い知らされたことはない。

そして今日17日「できるかなあ?」と悩みながらも、市薬応需認定薬局の申請書を書いている。6月29日に緊急の常務理事会が開かれてわずか18日間。いかに慌ただしいものであったことか。

 

○会議で、あの特徴ある「…でから」、「…でから」を連発する合澤常務理事は、〜バングラデッシュに診療所を〜の運動をしておられるとか。この情報は東区の入江さんからFAX送信されてきたもの。以前、入江さんの〜ハンガープロジェクト運動〜を会報に紹介したが「あまり反応がなかったですよ」と言われ寂しかったのを思い出す。

医師会には、このような奉仕活動をなさってある先生は多いが、薬剤師さんは少ないかと思っていたら、中々捨てたものではない。合渾さんや入江さんが頑張っているのはとても嬉しい。

 

○旧フクニチ新聞社の北村さんから、「福岡日刊新聞」略して「ふくにち新聞」の創刊に向けて頑張っているとの原稿をもらった。それに先駆け結成された、〜福岡に地元紙を!市民の会〜は、会費1,000円でだれでも入会できることになっている。併せて9月1日発刊予定の朝刊紙2,000円の購読予約のお願いがあった。

ご賛同くださる会員さんは、ぜひ申し出てください。できるだけ支援したいと思っています。

 

O「大丈夫よ!FUSAKOさん」。再々校正の今になって恥かしいからと、“ヤッちゃんの”だとか“ファームさんの”の方がいいんじゃないですか、などと電話してきて粘らなくても。

誰もFUSAKOさんが英語ベラベラだなんて思わないから。でも、私よりはずーっと、ずーっと英語力有りですよ。

一回目の編集会議の時、出てきたこの原稿を見て「ヤッター、これで新しい市薬会報がスタートできる」と、どんなに嬉しかったことか。

 

○あらー、坂田さん。私ってこんな顔していますか。もう少し美人だと患っているんですけどね。後方からの「そっくり!よく書けてるね」との発言は、敢然と無視。

 

○祝賀会の翌日、市薬会館でインタビューしてくださった薬業時報の永田記者から「ファームウィーク」が送られてきた。なかに市薬理事の木原三千代氏とある。どなたがとははっきり申しませんが、女も「さん」でなく「氏」で呼ばれるようになったら、おしまいだな、と言った口の悪い人がいらっしゃいました…が。

その点、市薬の三津家会長はお優しくて、フェミニスト。このような暴言は、おっしゃいません。「木原さん、地味な無地の洋服が似合うあいだは、まーだ若いとよ」と。赤い、プリント柄のお洋服が多い、どこかのトップレディーと比して言われた。

そういえば、私ってなぜか無地の洋服が多いのよ…。アハツ!

(SAN)

木原先生テレビ出演!!

去る6月24日TNC局で朝9時55分からの約30分間、「テレビスパイス」という番組です。ご覧になられた方も多いことかと患います。キャスター3人に囲まれ、「ゴキブリの駆除法について」というテーマ。

初めてとは、思えぬ程の落ち着きで、主婦であり、薬剤師である先生のお人柄がそのまま出ている説明でした。私も「ゴキブリは赤い色に反応を示すし、又家庭のチビちゃん達が間違って口に入れてもすぐ出す様にという赤いこしょうの添加、」等、初めて知りまして、恥ずかしながら、急いでメモを取りました。

又ビールの栓やゴムホースのホウ駿ダンゴの入れ物は本当にグッドアイディアですね。 「お疲れ様でした。」と午後電話しましたら「今日は生放送だったから疲れました。でも、開局薬剤師として、テレビという公の場に出て、職能を発揮できて嬉しい、これからこういうニーズにはどんどん応えていこう。」と達しいお声でした。

一般のお客様にとってカウンターの向こう側の薬剤師、その薬剤師はカウンターを越えて、身近かに素顔のままで、活動を求められ、今注目を浴びています。

(坂田記)

急患診療からのお知らせ

盆期間中における急患診療を次の通り実施いたします。患者のご紹介や留守番電話への吹き込み等の際は、呉々もお間違いなきようお願い致します。

尚、14日(金)・15日(土)は急患センター以外の急患診療所(東・博多・南・城南・西)では診療いたしません。

※16日(日)は休日診療体制でおこないます。

急患センターの新会員説明会に出席して

去る7月10日(木)午後2時より、百通浜のまだ真新しい急患センターで新会員説明会がありました。私もその5名の中の1人で、センターはすぐわかるだろうと軽く出かけましたが、標識も見当らず、車でその付近をぐるぐる廻り、やっとの思いでたどり着きました。 でも、大丈夫、まだ10分前。気をとり直してセンター内に入り、その立派なことに感激し、やおら薬局内に入りましたら、何と!他の4名の先生方は既に説明を受けてありました。意気込みが伝わってきます。

「昭和49年よりの急患センター活動、その業務は莫大なものです。これまで幾多の経過を越えて今、このセンターに至っている」と19年間、携わってこられた成澤理事、「薬剤師の使命としてご協力をお願いします」と中島急患委員長。現在会員は120名程。

更に、業務の説明を受け、薬局内はもちろん、内科、外科などセンター内を案内して頂き、2時間弱で散会となりました。

思えば、まだセンターが祖原にあった10数年前、正月に子供が水痘症にかかり、センターにかけつけた事がありました。凄い人込みで1時間程待ちましたが、手当をして頂いて嬉しかった事、覚えています。それと、そこでキビキビと働く看護婦さんや薬剤師の方を拝見して、自分もいっか薬剤師として仕事をしたいと焦りの様な気持にかられた事も覚えています。

今開局して、殆んど、OTC薬局ですが、何かできればと応募しました。同じ広報の橋口さんも、ずっと参加されてあるとか、心強い思いです。よろしくお願いします。

(坂田記)

【会員の移動】

会 務 日 誌 (平成4年5月1日〜6月30日)

5月1日 「環境にやさしい都市宣言」
     第1回市民協議会 13:00
     三役会 15:00
     急患委員会 18:00
  6日 三役挨拶廻り 13:00
  10日 第43回全国植樹祭 6:20
  13日 城南支部総会 19:00(会長)
  14日 計量普及協会総会 10:30(細井)
  15日 福岡市医師会館開館式 15:00(会長)
     南支部総会 19:00(会長)
  16日 吉村剛太郎団体長会議 14:00(松枝)
  17日 自由民主党政経文化パーティー 11:00(細井、松枝、木原)
  23日 山崎拓政治セミナー 10:00(松枝、山手、光安、小松、木原)
  26日 学術研修会 19:00
     福岡市社会福祉審議会審査部会 14:00(会長)
  27日 支部長会 19:00
  30日 北九州市薬剤師会総会 18:00(細井)
  22日 常務理事会19:00
6月1日 重富吉之助後援会事務所開 10:00(二宮)
  5日 福岡地区健康づくり推進組織検
     討委員会 16:00(冷川)
  6日 重富吉之助団体長会議 11:00(細井)
  9日 学術委員会 19:00
     吉村剛太郎総決起大会 14:00(細井、戸田、小野、鶴原)
  10日 平成4年度試験センター連絡協議
     会岐阜市(会長城戸)
     常務理事会 19:00
  11日 環境にやさしい都市宣言市民協議会 14:00(戸田)
     広報委員会 19:30
  12日 薬局委員会 19:00
  13日 勤務部会総会及び講演会 14:30(細井)
  14日 環境にやさしい都市宣言記念式典 14:00(会長)
  15日 急患委員会 19:00
  17日 理事会
  19日 平成4年度福岡市戦没者合同追悼式 12:55(会長)
  20日 第5回地区指導者研修会於大濠荘
  21日 西区薬剤師会総会 19:00(松枝)
  22日 情報委員会 19:00
  23日 神谷武信先生叙勲祝賀会 17:00ホテル日航
  24日 社保、情報懇親会 19:00
     九大病院処方せん応需打台 11:00(県薬)
     吉村剛太郎担当者会議 14:00(松枝)
  25日 学術研修会 19:00
  26日 急患委員会 19:00
     福岡市民サービスセンター打合 14:00(細井)
  27日 平成4年度福岡県薬臨時代議事会 13:00
     福岡市女子薬総会 13:00(会長)
  29日 平成4年度全国給水衛生協会総会(二宮)
     常務理事会 19:00
  30日 木原三千代先生出版記念祝賀会 18:30
     福岡市健康づくりセンター等複合施設
     新築工事安全祈願祭 11:30(会長)

新刊紹介

木原理事の「読んで安心くすりの話」が西日本新聞・出版部より刊行された。
 価格1,000円
会員価格800円。市薬事務所にて発売中!!
また、10冊以上まとまると、送料なしで西日本新聞より郵送してもらえることになっている。
西日本新聞社出版部 TEL711−5523 FAX711−8120

私にステキな名前をつけて下さい

広報誌タイトル募集中!

 新しく広報委員会が発足し、スタッフ一同はりきっています。固いイメージを一新し、開かれた会報を目指して、広報誌に愛称を募集します。末長く、会報の表紙を飾る名前です。奮って応募して下さい。
 採用された方には、賞金?万円と、特典として、顔写真入りのインタビュー記事(又は自己PR文)を掲載することをお約束します!

    広報紙タイトル募集要項
応募資格:福岡市薬剤師全会員であること。
     男・女・年令・不問
応 募 先:福岡市薬剤師会 広報委員会宛
メ  切:平成4年8月31日(必着)

[編集後記]

○前号で、広報担当の先生方、がんばって下さいと書いたら、なんと、自分自身にエールを送ることになってしまいました。 経験豊かな諸先生方に囲まれ、つつがなく、第一回目の編集を終えることが出来ました。坂田先生を始め、私の人脈もまた新たな展がりを見せ、嬉しい限りです。

OPTA新聞は作った事があったけど、ちょっと興奮してしまいました。編集で寝不足の朝、「ほら、早く起きなさい!遅刻するよ!!」と、大騒ぎして子供達を送り出し、ほっと一息。時計を見たら7時。え?え?7時?この時計、何時止まったのかしら?念の為テレビをつけても7時。なんと、子供達を一時間早く社会へ送り出してしまったのでした!子供達の私によせる信頼の厚さに感動してしまった事でした。 後日談母:「ごめん!今朝は。」 娘:「ベツに、いいけど」と言いながら、すれ違いざま母親の足をケッた。(橋口)

○数年前、子供会やPTAの役員さんになってしまった時、どうしようという不安と、又一方では、他のお母さん方とお友達になれるという期待と興奮、その気持ちを今、フツフツと思いおこしています。、市薬の広報委員という大役をお引き受けした今!ふつつかな者の私ですが、どうぞ宜しくお願いします。

○初めての編集でカレンダーとにらめっこの6、7月でした。打ち合わせ、原稿依頼、原稿書き、校正、そして校正。これからはこの会報発行の2ケ月単位の生活がスタートです。任期は2年、いっになったら慣れるのか、順風満帆祈ります。

○今まで一人でされた木原先生は凄いですね。 5月号の木原大語録を何度も見ては原稿を書いています。私は優しい木原先生しか知りません‥・。

○この会報、お手元に届く頃は梅雨も明け、夏の真盛りですね。この紙面をお借りして会員の諸先生方に、暑中お見舞い申し上げます。

(坂田)

平成4年7月31日発行(隔月年6回発行)
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会
T E L 092-714-4416
発行人  三津家 正 友
編集入  木 原 三千代
広報委員 樋 口 昌 嗣
     坂 田 博 子
     橋 口 扶佐子
     荒 巻   滋
印刷所  (有)興英社印刷