■ 巻 頭 言
副会長に就任して (社)福岡市薬剤師会 副会長 冷川襄

4月の代議員会で、新しく木村会長体制ができ、半年近くなりました。私は副会長として、総務、組織、薬局、広報、在宅医療の各委員会を担当しています。

組織委員会では、大きな問題として、会員資格の問題があります。それに定款も時代的に合わなくなって来た部分もあります。そこをどう変更すればよいのかこれも大変な問題です。また未入金薬局対策も取り上げなければなりません。いづれを取ってもここ数年来の懸案事項となっています。一気に解決することは出来ないでしょうが、何らかのメドは立てたいと思っています。

薬局委員会は薬局業務全般に関する幅の広い委員会です。以前は保険調剤に関する事項は社保委員会で、OTCに関する事項は薬局委員会でという感じでしたが、薬局は保険調剤業務もOTC販売も致します。こうした職能を充分に果たし、薬局薬剤師の地位向上の手助けをするのが、この委員会の大きな目的です。この8月には薬務謀から講師を派遣し、薬局業務運営ガイドラインの研修会を開催しました。

このガイドラインは昨年4月公布され、以後県薬と薬務課とで運用についての協議がなされ、この1月に具体的運用として煮詰まりました。今年の3月県薬で地区薬剤師会の代表者を集めて説明会がおこなわれましたが、末端の会員までは行き届いていませんでした。一部の意見として、行政の締めつけが厳しくなるので、ガイドラインの研修会などしない方がよいという声もありました。しかし、薬局が今後医療機関の一つとして医療を担うためには、ガイドラインの内容はその到達目標だと考えています。

次に広報委員会ですが、今までも多方面で活動されてきました。この委員会の最大の仕事は、会員と会とのコミュニケーションを密にすることだと思います。会は会員の為にどんな事業にしようとしているのか、一方会員は会にたいして何を望んでいるのか、互いに伝え会うことです。さらに対外的には薬剤師会とはまた薬剤師はどういったもので、どんな役割をもっているのか伝えるのも広報です。健康フェアも市民へアピールする広報の場と考え、薬局委員会、社保委員会と共同で新しいパネルの製作に取り掛かることになりました。

最後に在宅医療委員会ですが、この10月から、訪問薬剤管理指導料が算定出来るようになりました。経験が少なくて不安な要素が多くあります。しかし、調剤報酬の点数がついたということは、それだけ薬剤師の職能が評価されたということです。薬剤師が在宅医療にかかわって良い評価を得なければ、この点数も消えてしまうのではと考えています。

限られた字数で説明不足の点が多々あると思います。組織委員会担当の占部常務理事、薬局委員会担当の吉田(邦)常務理事、戸田(重)理事、広報委員会の樋口委員長、総務では会計担当の松島常務理事、県薬で会計常務理事である正岡理事、そして各委員会所属の先生方と力を合わせて、会務に当たりたいと思います。どうか会員の先生方のご支援よろしくお願い致します。

<座談会> 「新執行部に期待する」

日 時
平成6年7月22日 午後7時30分〜9時
場 所
市薬第一会議室
出席者
木村会長、冷川・中島・長谷川副会長、占部・吉田(邦)・末田常務理事、樋口広報委員長、織田・冨田・坂田広報委員
樋口:
皆さん今晩は、暑い中お集まりいただきましてありがとうございます。
 今日は広報委員会の企画により「新執行部に期待する」というタイトルで座談会を行ないたいと思います。テーマとしては、先ず市薬薬局について、次にガイドライン、最後に10月に各区で行われます健康フェアについて、執行部の考えをお聞かせ願えたらと思います。
 市薬薬局も、スタートして3週間が過ぎようと していますが……。
 
中島:
市薬薬局を設立するにあたっての背景を整理してみますと、昭和58年の厚生省による医薬分業推進懇談会の設置に始まります。その後医薬分業を推進させようというためのいろいろな事業が成されました。我々にとってポイントになるのが、医薬分業の拠点ともいえる医薬分業支援センターの事業の始まった平成4年からですね。この事業はなぜ我々に非常に関心があったかというと、それまでの事業というのはどちらかというと県薬レベルまでの事業でしたが、この事業は法人格を有する市薬であればそれに立候補できるようになったことです。会有地の土地利用の問題もあって、前執行部時代の平成4年8月に設立準備が始まりました。このいきさつより市薬薬局は第2次福岡医療圏の医薬分業支援センターであり、地域でのモデル薬局としての位置付けがあってスタートしました。
 
樋口:
作勤しだして何か気づかれたような問題点や、或いは開局にあたっては地域住民の方々とのトラブルもあったとお聞きしていますが現在いかがでしょうか。
 
中島:
この地域は、港湾局、市住宅供給公社、九宅協の管理のもとに多くの規制があり、難しい問題がいくつかありました。地域住民の方々とも、トラブルではありませんが、きびしい話し合いはありました。それらもクリアーできて設立できましたが、スタート後は、結論からいいますと、非常に順調でスムーズな滑り出しだと思います。この施設は備蓄センター、調剤センター、研修センター、在宅医療センター、また、基準薬局としての当然の機能であるOTC販売と5つの機能を持っています。その機能の面からみて非常にスムーズな滑り出しといえます。
 
樋口:
2日前、市薬薬局に行きました。待合室はスマートな感じで雰囲気が良いと思いました。実務も大事なんですが、患者さんが来られたときに心和む薬局ということも、これからのモデル薬局として大事な点だと思います。その点いかがでしょうか?
 
末田:
私共、7月の開局時、1週間社保委員を中心にお手伝いに行きましたが久池井先生、江田先生、野村先生、3名の薬剤師の方と事務の方を入れ5名で運営されてありました。薬歴簿の書き方などお教えしたのですが、久地井先生、とても温厚に窓口の対応をされてありましたので、患者さんは気持ち良く薬を持って帰られたと思います。
 
樋口:
開局にあたっては、面分業と市薬薬局との問題も問いだたされていましたが……。
 
末田:
市薬薬局に処方せんが、かなり流れるのではないかと思っておりましたが、現在のところ市薬薬局には約10%ほどで、殆どが今まで応需されてあるかかりつけ薬局さんのほうに行っており、市薬薬局に集中することもなく面分業100%で進んでおります。開局の先生方の努力のお陰と感謝しております。
 
樋口:
中島先生の言われたスムーズなスタートということですね。それでは研修の面ではどうでしょうか。
 
中島:
ある意味では5つの機能の中で一番重要な点は研修ではないかと考えています。なぜならば、面分業の時代、ガイドラインでもいわれているように、全ての薬局が処方せんを応需していかなければならないということは、応需できるだけの調剤の能力をつけておかなければならないと言うことになります。市薬の場合、研修会は処方検討会も含めればほぼ2週間に3回と非常に多いですが、そちらは理論の ほうです。一方調剤業務の研修も大切になってきます。そこに研修センターの位置付けがあります。
 
樋口:
この実務研修についてのお考えは?
 
長谷川:
すでに3年前から薬局向けの実務研修のテキストを作り研修を行ってきております。それは学問的なもので実務の抜けた部分です。3年間の経過の中でかなり広域病院の処方せんが増え、内容はかなり変わってきましたが調剤をやる上での基礎的な知識をやっています。
 その中、一昨年辺りから未就業の薬剤師の方々も出席されるようになりました。今までは社保委員の小野先生にお願いして数件の調剤薬局で研修する方法を取っていましたが、これからは市薬薬局で調剤研修ができればそれとドッキングした形で研修ができます。いわゆるOTCの先生方も、未就業の方も、また新しく入られた薬剤師さんも教育ができるのではないかと。
 今テキストを作成中で11月の末までには出来上がり研修会が開けるでしょう。今まで150名近くの先生方に受講していただきました。昨年は10名はど未就業の方も出席され、どんどん増えてきています。その人達にこのシステムを続けていけば良いのではないかと思います。
 
中島:
又、市薬薬局での研修については富田(邦)先生と成澤先生の2人が中心になってやって頂いております。市薬薬局運営委員会は9人の常務理事、理事、7人の各支部長の先生方を含めた16人が委員です。実務は最初の9人でやっています。備蓄は小野先生、調剤は末田先生、研修は吉田(邦)先生、成澤先生、在宅は岩佐先生、会計は松島先生、人事は正岡先生が責任者です。
 
吉田:
研修は、実務がある程度出来るクラス、少しの経験者のクラス、まったくの未経験者の3つのクラスに分けてするのが良いだろうということになっています。理論のほうの研修が終わり次第実務の研修の予定です。
 
長谷川:
昨年受講された方々は、3日間連続は無理だとか、土曜日しか空いてないとか、研修に対するニーズが多様化しています。それをどう受け入れて頂けるか不安です。それを満たしながらやるとなると、市薬薬局にも負担がかかるでしょう。かといってせっかくの受講者の意欲をそこで挫折するようなことになっても…その辺は具体的な段階で、ある程度融通を利かせた調整をせざるを得ないと思っています。
 
樋口:
市薬薬局のスペースやスタッフの関係もあり、一度に研修を受けられる人数も限られてくるでしょう。
 
吉田:
はいそうですね。
 
中島:
今、吉田先生を中心に研修のスケジュールについて案の段階ですが検討して頂いております。全薬局が処方せんを応需するためにはどうすれば良いか、そのための調剤業務の研修計画です。
 
樋口:
それについては着実に計画はすすめられているというように考えて良いのですね。
 
中島:
はい、一応素地はできています。
 
長谷川:
しかし、研修まで受けてさあ仕事をしようか、というときの方法はまだ何もない。そこまで作って初めて成果が出てくる。今年度末辺りにはなんとかシステムを作りたいと思っているのですが‥・。
 
木村:
いわゆるOTC薬局の薬剤師さんに対しての研修の必要性を言われましたが、薬剤師の掘り起こしと言う意味でも役に立っています。それに、質の向上にもなっている。これは良いことです。掘り起こし掘り起こしと叫ばれていてもなかなか実現できない中、市薬では進んでいます。非常に良いことだと思います。
 
樋口:
次に備蓄センターについては、いかがですか。
 
中島:
現時点で内服663、外用218、ツムラ漢方42、カネボウ漢方13、合計936品目備蓄しています。利用が想像より多く、1日平均10件の利用です。一番多い日は17件で10万円はどの売り上げがあった日もありました。
 他にも結構、どこの薬局に備蓄されているかという問い合わせもあっています。ご存じのように、市薬の備蓄コンピューターと市薬薬局のそれを電話ケーブルで結んでいますので、情報は適格に会員の皆さんに流せます。そのような利用もされています。
 
冨田:
早良支部でこの場で是非尋ねてきてほしいという事が2つ有りますのでお聞きしたいと思います。先ず、各区で在宅医療に取り組んでいますが人間のする事は限られていますから、高圧滅菌などに対応する高度医療の器具の設置はいかがでしょうか。それに将来24時間薬局をやっていくという事が要求されるとき、市薬薬局としてどういう風にお考えですか。市薬薬局の在り方を教えてください。
 
中島:
今の時点では、在宅に取り組む問題そのものがスタートしたばかりなので流動的な要素があります。業界新聞には取り組み方は成熟度という言葉で表現されているが、現時点で市薬はどの程度の段階にあるのか見据えてやっていかなければならないと思います。
 第1ステップと言うのは、一般医薬品、消毒薬などの供給、相談事務。
 第2ステップは介護用品などの供給、住民向けのイベントの開催。
 第3ステップは処方せん調剤、訪問服薬指導。
 第4ステップは特殊製剤の供給。
 という事で、現時点でいきなり「第4ステップ」というのはいろいろな問題があります。又、市薬薬局は国と県と市から補助金をいただいており、そこからの縛りが広さの件であります。市薬薬局で仮にそういう場所を作ろうとしたなら、備蓄庫の一部を使わなければなりません。これが又、行政から変更許可が必要ですし、補助金の問題もありますので簡単ではありません。まず、現在の市薬の在宅医療の事業がどの程度まで出来ているかを考えなければなりません。いきなり第4ステップというのはいかがなものてしょうか。
 先々は必要性を否定しませんが先ず第1ステップからやっていくことが大事だと思います。それについては市薬薬局委員会で計り、決めていきたいと思います。
 
冨田:
早良支部で在宅医療の研修をし、その中の薬局の先生が実際に携わったらガーゼの滅菌からという事になり、どこに持っていけば良いのだろうかということで、市薬薬局という意見が出ました。
 
中島:
それもわかりますが、まず足元を見てから、第一歩を何から取り組むか、堅実に考えていく必要があるのではないでしょうか?
 
冨田:
分かりました。伝えます。
 
長谷川:
滅菌済みのガーゼとかはいくらでもあります。そこまで対応しなければならないのかな?という事もあります。病院などでは既成のあるものは出来るだけそちらを使うようにしています。
 
中島:
先ほどの補助金の問題を補足しますと、備蓄センター100が、調剤センター40がに対して、国、県、市から約1000万ずつ、計約3000万の補助金を頂いたわけです。例えば備蓄センター100がのうち仮に30Iがそのための施設を作ることを認可されたとしても当初の許可の目的外利用になりますから、30/100は返還しなければならない可能性があります。
 つまり、3000万の30/100で900万の返還。作るための費用数100万〜1000万、トータルで2000万近いお金がいる。はたして2000万という金を今の段階で市薬としてその方向に使うのがベターなのか、検討しなければならないと思います。
 補助金を貰うと一般に10年間は変更できません。改装する時は、なぜ改装するのかという書類が必要になります。
 
長谷川:
特殊製剤は、これから病院が対応しなくてはならないレベルにあると思います。在宅を抱えている病院の薬剤部がまだ対応しきれない現状なのですから、調剤薬局さん、一般薬局さんが在宅で対応されるのはまだ先のことだと思います。
 
樋口:
まず足元からですね。
 
中島:
将来全く無いと言うことではありません。足元を見て一歩一歩からです。
 
冷川:
在宅委員会を担当していますが、今非常に情報が流動的です。情報をしっかり見据える事が必要です。今の時点でははっきりした答えが出せない状況です。
 
樋口:
市薬薬局ができて、あれもこれも市薬薬局に、という気持ちは分かりますが、在宅についてはもう少し様子を見るということですね。
 
冨田:
はい、24時間の問題は?
 
中島:
24時間の問題は市薬薬局だけではなく、全会員の問題です。そして市薬薬局の研修センターとしての機能もこの24時間体制づくりに意味があります。会員が処方せんを応需出来る体制づくりのための調剤業務の研修という ことです。
 
冷川:
こちらからのお願いですが、実際に24時間体制のどれくらいの需要があるのかその実態を調査して頂きたい。例えば早良区のどれくらいの先生が24時間体制で処方せんを出してあるのでしょうか。
 
長谷川:
24時間体制を市薬としてどう組織的にシステムを作っていくのか、今、そう考える段階ではないでしょうか。当番制にするのか、市薬薬局中心に据えていくのかいろいろシステムがあると思う。いずれやらなくてはならないでしょうから、そのために自分たちはどういう受け方をしたら良いのか議論していきま しょう。今はそこまでで良いと思います。
 
樋口:
今、いわれたように研修制度が充実して、その延長線上にそういった24時間体制という問題が生まれてくるということですね。
 
坂田:
市薬薬局という研修の場ができ、楽しみが増えました。先日も早良支部が第1回目利用されましたが、その利用方法について教えていただけますか。今後利用される機会が増えてくるでしょうし。
 
中島:
まず、利用される時には依頼書がありますので、それを利用日の2週間前までに市薬に提出していただくということと、もう一つ、絶対に車を使用しないということ、この2つです。地域の方々との約束で路上駐車は絶対に許されません。いろいろトラブルも起こっています。
 
木村:
利用するにあたっての心得を作らなければならないですね。
 
坂田:
戸締りの問題は?
 
中島:
麻薬、毒・劇物の保管の問題、また、現金のこともあります。市薬薬局管理者の久池井先生が責任者なのですが、ご自身の方から、「会護があるときは何時になろうと残ります。」と言って頂いております。有り難いお申し出なのですが、私としては胸が痛みます。現状としては久池井先生にやって頂いています。
 
冷川:
会の総務の立場から言うと、市薬薬局は一応別立ての収益事業になっていますので、その点は頭に置いてて下さい。
 
樋口:
と言う事は利用するときに何かあるのですか?
 
冷川:
負担金の可能性もあるかなということです。つまり使用料ですね。市薬の利用とはまた違います。
 
樋口:
その辺のところを会員は良く分かりませんし、地域の方々に対する心配りも大切だと思いますので、会長にお願いして利用に関するアウトラインを作っていただけたらと思います。
 
樋口:
次に、薬局業務運営ガイドライン研修会が8月3日から始まりますが、このガイドラインについての執行部の考えをお聞かせください。
 
木村:
ガイドラインの研修会は薬局委員会で計画し実行されているのですが、県の業務課、県薬剤師会の検討でガイドラインの具体的運用が出来上がりました。
 県薬の方では静観視されているようですが、市薬の方では取り上げました。会員さんにガイドラインについて認識して頂きたい、業界誌や、目薬誌にガイドラインについて掲載されているが、非常に認識が薄い。ガイドラインはこういうものだよ、だからこうしなさいじゃなくて、国が政策としてだしたこれはこんな問題、だから今からはこういうものが我々の上にのしかかってくるんだ、これからはこういう形で自分たちがきちっと足を据えてやっていかなければならないんだ、という意識革命であると思う。
 ですから会員さんもそれにより縛られると言う気持ちは持ってもらいたくない。将来は法制化されると言う事は言われるかもしれないが現段階においては、医療の担い手として薬剤師が明記されていること、また、かかりつけ薬局という言葉が表に出ていることを含めながら考えなければならない。すると、そこに平然とあるガイドライン、それを我々は中身はどういうものなのかきちんと見据えて、把握しようというのが研修会の目的です。
 県薬の代議員会の折り、薬務課長のあいさつの中にあったようにガイドラインの話をしたら、「ガイドラインって何ですか。」と尋ねられたと聞いています。それではいけないと思いました。
 
樋口:
吉田先生、いかがでしょうか。
 
吉田:
薬局委員会として今年のメインテーマにしようと思って、第1回の薬局委員会からこれにかかりっきりでやってきました。会長の言葉も得まして、冷川先生と一緒に県薬務課に行きました。打合せをし、1回120〜130名の会員出席で8月毎水曜日の5回シリーズとなりました。
 なんとか全会員の先生方にガイドラインの運営方法を納得頂いて、先程からの話のように、地域医療にどう我々が貢献していくのか、いろいろ話も出てくると思いますので、それを是非習得していただきたいと思っています。
 
樋口:
この研修会はいわゆる薬剤師が医療人になっての位置付けと言うように考えて良いわけですね。
 
冷川:
ガイドラインも去年4月30日に公布されたのですが、その当時、私は県薬の理事をしておりましたのでこの間題に携わっておりました。このガイドラインを福岡県ではどの様に運用するのかと、薬務課と協議してきたのです。それが出来上がったのが今年の1〜2月くらいの時点です。その3月の代議員会のとき、県の成因課長が福岡の方でガイドラインを知らんような薬局もあると言われたというのは無理もないことだと思います。3月になって初めて各支部の代表者を集めて説明会を開きました。
 
樋口:
市薬ですか?
 
冷川:
いえ県薬です。ですから市薬はこれからまったくのスタートだということです。今、樋口先生が言われましたように、あくまでも医療人としての薬剤師の薬局の運営方針ですね。
 
木村:
規制するようなものではない。
 
長谷川:
ガイドラインの意向は、これまでの分業はもう限界にきているんじゃないか、明治以来100年以上の長い間調剤が奪われてきて、それがまあとにかくここまでやってきた。しかし限界である。これからは薬剤師側の意識を改革する事が必要である。それをしないと日本でいま進められている分業は潰れてしまうだろう。だからこれくらいはやってくださいということですね。
 今のマンツーマンの分業って実際はなんなのか、それがみんなだんだん分かりつつあるんですよ。患者も知りつつあるんですね。分業ってなんですかと問われたとき、非常に答えにくいということを厚年省も知っているんです。だからそんな分業じゃどうしようもないぞとガイドラインに出てくるんです。支部の先生方はあのガイドラインを真剣に受け取って努力しないと、先行き、厚生省も見放すようなとんでもないことになりますよ。そこまで基盤はできていない。
 以前、ジャーナルの巻頭言に、真の医療人として脱皮してくださいという事を簡単に寄きました。それを是非お願いしたい。
 
木村:
今までの物品販売で儲けようとか、安売りがどうのとか、ばかり考えるのではなく、医療人として薬剤師の立場を考えて、ガイドラインの主旨をくんでしっかり見据えてやっていかないと。
 
吉田:
極端な話でしょうが、業務課の方も「保険薬局をやらないんであれば雑貨屋さんをやりなさいと言います。」と言われてありました。
 
長谷川:
真剣に受け取っていかなければ、まだなんか当事者じゃない感じです。規制ではなくあるべき姿が示されたと思う。それに向かって認識を持って努力していかなければならない。
 
樋口:
丁度、医療人として明記され1年4ケ月位でこういう機会をもったことは時期を得ていますね。在宅在宅と言われていますが、さあどうしたらよいのか分からない状態、逆に言うとスタートして1年くらい経つと少しはっきりしてくるような気がしますね。
 これを機会に、薬剤師の意識向上をさせるという意味で、是非8月の研修会には出席していただきたいと思 います。この記事がジャーナルに載るのは終わった後だと思いますが、これを読んでいただくと再度認識されると思います。
 最後に、10月に各区で行われる健康フェアについて伺いたいのですが、組織の占部先生。
 
占部:
健康フェアはやはり薬剤師の職務を市民にアピールする一番近い所にある機会だと思います。その材料を難しい薬から取り出すのではなく、身近な薬草をタイトルに漢方薬、民間薬ですね、その辺りから溶け込んでいこうと思います。そして、調剤室の中の薬剤師というのはこういう仕事もしているんだとか、もしくは学校薬剤師さんは、とか、院外処方せんの件とかアピールできると思います。それと新しいパネルも市薬のほうで作って頂いて利用してもらいたい。
 
樋口:
今、先生のお話の中で学校薬剤師という言葉が出ました占今まではあまり表に出てなかったようですが、こういう機会に学校薬剤師をアピールしたらどうかと思いますが…。
 
木村:
福岡県地域医療計画の中に学校薬剤師の部分が入っているが、悲しいかな、最初のものには入っていなかった。それで、地域の人々にも、地域医療の計画の中には学校薬剤師が入っている事とか、学校薬剤師の仕事の内容とか、立場とか知っていただかなくてはならない。
 学校の保健委員会などで学校薬剤師として出席しても初めての父兄には分からない。それで学校薬剤師の話をし、こんなことをしているのだと言うとびっくりされる。ですから健康フェアの所で一時期、塵填計、照度計、騒音計とか持って行って、私たちは環境衛生の検査をしているんですとやったこともあります。
 先の話のパネルですが、作って知らせるというのもよいですね。とくに今、学校薬剤師も増えましたから、その会員自体の学校薬剤師である認識の向上という事を考えてもやらなければならないだろうと思います。
 
樋口:
今のパネルは県薬所有のものですか?
 
冷川:
市薬のは5枚、県薬には30枚近くありますが、フェアが区でだぶりますと足りません。
 
樋口:
市薬もこれだけ所帯が大きくなると市薬独自のパネルが必要ですし、是非作っていただきたいと思いますね。
 
冨田:
フェアのテーマについてですが、在宅ケアとかなんでも結構ですから、市薬としてのテーマを1つ出して頂ければと思います。そして後は各区でどう催しをするのか任せて頂いてすれば良いと思いますが。長くなるとどうしてもマンネリ化になって同じ事の繰り返しと言った状態です。
 それでテーマを出して頂いてそれに対してパネルも市のほうで作って下されば助かります。すると、うちの区ではこうやりましたよ、というような報告になって楽しいのではないかと思います。
 
吉田:
一昨日、会をもちまして、健康フェアについて話をしました。具体的なものと各区の特徴を出したものとを組み合わせてやったほうか良いのではないかと思います。最終結論までは出ていませんが、その形でいこうと言うことになっています。
 パネルの件は組織、広報など各委員会が合同でしないと難しいと思います。薬剤師をアピールするにのどういうパネルが良いか話し合いを持ちたいと思います。それと、国立九州医療センターができまして、以前とシステムがずいぶん変わりましたので、それが分かるようなものも作りたいと思っています。
 その前に薬局委員の各委員の先生方から是非国立九州医療センターの見学に行きたいと言う事が出まして、一度見学に行ってそれを市民の皆さんにアピールしたい。それが分業につながっていけばさらにいいなあと思います。
 
樋口:
薬局、組織、社保、広報委員一緒でセンターを見せていただいて、また是非このジャーナルに記事を載せたいですね。各委員が協力し合って取り組まないと出来ないと思います。
 昨年、末田先生が南区でお話されたのも健康フェアの時ですか?
 
末田:
あれは南区の老人の健康フェアの時でした。10月のそれとは違います。県の薬務課と市の主催でした。
 健康フェアの時、薬剤師のコーナーを頂きますね。今まではお茶を差し上げたりでマンネリ化しています。それを脱皮したらどうでしょう。保健婦さんとかこのコーナーで会場をもらってお話されるんですね。だから、私どももそういうのを設けていただいて30分なりお薬の話をすると良いのではないでしょうか。
 
冷川:
去年、橋口先生も健康フェアで話されましたね。
 
樋口:
健康フェアばかりでなく色んなフェアがあるのですね。薬剤師が外に出て積極的に市民の皆さんと触れ合いが取れる、しかも職務を理解して頂けるというのは非常に良いことだと思います。
 それでは執行部の先生方に是非健康フェアに向かってテーマを作っていただき、それに必要なパネルもお願いしたいと思います。

 今日は長時間ありがとうございました。これで「新執行部に期待する」の座談会を終わらせて頂きます。
 

 

 

<薬連のページ> より一層の団結を (社)福岡市薬剤師会 副会長 冷川喪

石井道子参議院議員の三選へ向けて、3月より、党員獲得と後援会名簿の署名活動をお願いしてまいりました。9月7日現在の集計状況は下表の通りです。残念ながら、目標をかなり下まわっています。確かにこれまで、自民党は内部分裂をくり返し、イメージダウンをしていましたが、今回社会党との連立内閣を構成し、与党となりました。当初は短命内閣ではないかと予想もされましたが、意外にも安定政権への道を歩き始めています。相当ダウンしていたイメージも上向きになっています。これまでよりも集めやすくなってきています。

最近の医療行政、薬務行政を見ていますと、薬剤師の役割がかなり重く見られています。こういう時に、推薦の薬剤師議員を失うということは、大変な傷手です。博多区と早良区は大分頑張っておられますが、目標には達していません。他の支部もせめて現在の博多、早良ぐらいまではお願いいたします。もうAランクは締切りを過ぎています。B、Cランクは評価が低くなりますので、より一層数が必要になります。何卒よろしくご尽力お願い申し上げます。

<薬剤師会薬局> 医薬分業と市薬薬局 福岡市薬剤師会薬局 薬局長 久池井正人

この度、計らずも、厚生省九州地方医務局村上薬事専門官のご推挙もあって、当薬局にお世話になることになりました。浅学非才ですが、会員各位のご指導を得ながら、地域医療に微力を尽くしてみたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。

薬剤師、永年の念願でもあった医薬分業も近年、積極的な行政の指導もあって、公的病院からの処方せんの発行など、ようやく進展の兆しが見えてきたように思われるが、しかし、全国的には、九州地区、長野地区、東京地区を除いては、まだ今一歩の感があるのも事実である。その中でも、九州地区は分業先進地区として注目され、特に、福岡地区の進展は周知の通りである。このような状況の中でも、面分業推進の過程で、一番の院躇となっていたのが備蓄機能の問題であったように思われる。福岡市薬剤師会では、この打開策として、備蓄センターの設立を、いち早く企画され、今日の市薬薬局に備蓄センターとしての機能が付与されたことは、時期を得た英断であったと考える。

備蓄・調剤・研修・在宅医療支援センターという多機能に加え、モデル薬局としてのOTC販売機能をも具備した施設としては、全国でも初めてのものと聞いております。その設立の過程においては、多くの困難な問題があって、市薬代議員各位の賢察と、設立委員当事者の並々ならぬご苦労があったやに聞いております。

市薬薬局の役割は、その正式名称が示す通り、面分業を推進するための備蓄・調剤・研修・在宅医療の支援センターである。先に、中島副会長が、本誌の紙面で述べておられるように、当薬局の第1の役割は、面分業を推進支援するための備蓄センタ一棟能であろう。現在、備蓄薬品は、内用薬、漢方薬、外用薬合わせて1143品目で、6月6日開設以来の分譲実績は、6月48件、7月168件、8月202件で、面分業の進展に伴い、今後更に増加することが予想される。

また、当備蓄センターの機能の一つとして、各会員が備蓄されている薬品の最新リストが、コンピューターに入力されており、必要に応じて、近くの備蓄薬局を検索し、その情報を提供出来るシステムを具備している。勿論、この情報は、メンテナンスが最も重要であり、この点については、将来、現在の薬剤師会に保有する情報を一元化し、メンテナンスする方向も考えられている。

ともかく、面分業のキーポイントの一つに備蓄機能の充実があろう。今後、距離的利便性を考慮して、各地区に、会員が利用し易いようなキーステーションとなるべき備蓄センターの設置が必要であろうと考える。

第2の機能として調剤センターがある。国立病院九州医療センターの7月開院以来の院外処方の動向を見ると、従来からの応需薬局、いわゆる「かかりつけ薬局」へスムースに流れており、当薬局で応需した処方せんの割合は、全処方せんの約10%弱といった状況である。

この事実は、3月以来、処方せんを応需された各会員が、しっかりと患者の心をつかんでおられる結果であり、「かかりつけ薬局」が徐々に成熟しつつあることの現れであろうと思われる。また、医療センター処方受付窓口対応にご苦労された小野常務理事と、窓口勤務職員の努力によるものと考える。

当薬局で応需した処方の傾向は、県外の壱岐、対馬、佐賀、大分、山口、鹿児島などの遠方の患者、或いは、ごく近郊の患者が殆どで、そのような患者にとっては、当薬局が、いわゆる「かかりつけ薬局」であり、市薬薬局設立の理念からしても、所期の目的は充分果たしているものと思われる。また、九大をはじめとする公的病院からの処方についても、患者の要望に応じて対処することは、面分業の主旨からして当然のことであり、調剤センターとして果たすべき役割でもある。

市薬薬局は、備蓄センターを兼ねている関係から、院外処方の安定した受け皿として存在価値があるのも、また、当然のことと言える。更に、一般会員では応需が困難な院内製剤の含まれる処方や、プライバシーの関係から自宅近くの薬局を嫌う患者などにとっても当薬局が「かかりつけ薬局」となる。

薬局における調剤の特徴は、個々の患者の薬歴に基づく薬歴管理と服薬指導にあると考えられる。服薬指導によって、患者から感謝されたときの充実感は、外来投薬に追回されていた病院では、味わうことの出来なかった喜びでもある。しかし一方では、保険薬局における悩みは、服薬指導を行うにあたって、病院薬剤師の行う服薬指導と違い、患者の検査データを知ることが出来ないこと、処方医との連携の困難なことなどがある。

かつて、私がDIの仕事に従事していた頃、前福岡中央病院薬剤部長の清水貞知先生から「DIというものは、単に、書籍や文献だけから得られる知識では、本来のDIとは言えない。患者からの直接情報に基づくものでなければ意味がない。」と教えられたことを記憶している。その当時の実状として、患者情報を直接得ることの出来る立場にはなかったが、今、現実に患者と直接対話して得られる薬剤の副作用や、実際に服用経験に基づく生きた情報の重要性を身にしみて感じている。

次に、当薬局の大きな役割の一つに研修の問題がある。面分業を進展させる上でも、会員の調剤能力を向上させることは、医師が薬物療法を行うに当たって、安心して調剤をまかせうる知識と技能の習得という点において、最も重要なことと位置付けている。即ち、処方内容を正しく理解する能力を養い、個々の患者情報を把握した上で、その使用薬剤について、化学的、薬理学的な相互作用、更に薬物動態学的にも考察を加え、その組織移行性や、肝排泄型か、腎排泄型かなどでも考慮し、学術的知識を網羅した調剤が必要となる。

新聞紙上を賑わした抗癌剤と抗ウイルス剤「ソリブジン」の相互作用の問題も、そのことを指摘しなかった薬剤師の責任も重大だと言われている。このような観点から、今日の調剤は、一段と難しさが増してきたと言える。研修の目的もそこにあると考える。

業界紙によると、厚生省でも、最近、個々の患者情報を集約した医療カードの導入が検討されており、今後、カード活用による薬歴調査や、チェックシステムも可能になると考えられ、服薬指導の充実に大きな力となるであろう。

会員の研修問題は、備蓄と並んで、市薬薬局の果たすべき最重要課題と位置付けており、また、今後の課題である休日、夜間体制に対処する上でも、切り離せない問題である。

第4の役割として、世界にも類を見ないスピードで、高齢化社会に突入した我が国の第3の医療とも言われている在宅医療支援の問題がある。地域医療とのかかわりにおいて、薬剤師が、どのような分野での取り組みが可能なのか、市薬薬局特別委員会において、現在検討が進められており、その結論をまって、具体化されるものと考える。

当薬局は、現在、薬剤師3名、事務員2名のスタッフですが、分業支援の理念をふまえ、会員各位のご指導を得ながら、地域医療に携わる医療人の一員として、患者のため、また、会の発展のため努力したいと思っておりますので、ご支援をお願い致します。

市薬薬局報告

<設立目的>
 福岡地区・地域保健医療圏内の医薬分業支援センター及びモデル薬局としての機能を果たす。

<名  称>
 備蓄・調剤・研修・在宅医療支援センター
 福岡市薬剤師会薬局
  TEL O92(731)4193
  FAX O92(731)4155

<所 在 地>
 福岡市中央区地行浜1丁目7−10

<開局月日>
 平成6年6月6日

<開局時間>
 月〜金   AM 9:00 〜 PM 5:00
 土     AM 9:00 〜 PM 1:00
 日曜・祭日 休み

<職  員>
 薬局長 久地井正人
 薬剤師 江田 隆秀・野村 樹子
 事務員 2名(ニチイ学館からの派遣社員)

<運営要綱>
 別紙

<現状報告>  (平成6年8月31日)

 (1) 調剤センター
 
  処方箋応需患者の特徴
   (1) 壱岐こ対馬、大分、沖縄など遠方でかかりつけ薬局を持たない患者。
   (2) 薬局周辺の患者。
   (3) 処方に院内製剤が含まれ、従来、院内投薬されていた患者など。

 (2) 備蓄センター
   ○ 備蓄英数1,143品日
   ○ 見積書により賛助会員の問屋9社に発注
   ○ 分譲の方法
    (1) 向精神薬などのトラブルを防ぐために別紙「調剤用医薬品分譲顧」に記入して
      FAXで送付して下さい。
    (2) 所在地、薬局名にはゴム印を押して下さい。
    (3) 医薬品の受取りの際には、研修カード、運転免許証など身分を証明するものを
      呈示して下さい。
    (4) 問屋のセールスに依頼することはさけて下さい。
    (5) 価格は薬価とします。
   ○ 分譲状態
    

 (3) 研修センター

 (4) 在宅医療支援センター

 (5) OTC
   7月 35,905円(1,709円/day)
   8月 54,176円(2,006円/day)

備蓄・調剤・研修・在宅医療支援センター
福 岡 市 薬 剤 師 会 薬 局
運営要綱

(目 的)
第1条 福岡市薬剤師会薬局(以下「市薬薬局」という。)は、医薬分業支援センター及びモデル薬局として、福岡地区・地域保健医療圏内の医薬分業の推進支援を図り、地域医療に寄与することを目的とする。

(設 置)
第2条 市薬薬局は、社団法人福岡市薬剤師会が設立し、施設を福岡市中央区地行浜1丁目7−10に置く。

(業 務)
第3条 市薬薬局は、次の各号に揚げる業務を行う。

(1) 備蓄センター
 面分業推進のために、医療用医薬品、特に薬局で備蓄が困難な希用医薬品等を備蓄し、薬局の求めに応じて分譲する。

(2) 調剤センター
 薬局が少ない地域など、かかりつけ薬局を持たない患者のための調剤、及び休日、夜間や特殊製剤など、現状を考慮して、他の薬局で対応しにくい調剤を行う。また、調剤業務の研修の場ともなる。

(3) 研修センター
 薬局が処方箋を応需できる態勢を構築する目的で、調剤業務から離れている薬剤師及び未就業薬剤師等の調剤業務の研修を行う。

(4) 在宅医療支援センター
 薬局、薬剤師が在宅医療へ責献するための支援を行う。

(5) その他
 一般用医薬品と介護用品、機器等の販売、斡旋を行う。
福岡県薬剤師会薬事情報センターと連携をとり、医薬品の副作用等、薬事情報の収集と提供を行う。

(市薬薬局特別委員会)
第4条 前条の業務の推進及び薬局の管理・運営その他必要な事項は市薬薬局特別委員会(以下「委員会」という。)を設置し協議する。

  2 委員会は委員若干名で組織する。

  3 委員は福岡市薬剤師会会長(以下「会長」という。)が委嘱する。

  4 委員長は委員から選出する。

  5 委員会は、必要に応じて委員長が招集する。

  6 委員長は委員会の議長として、議事を整理する。

  7 委員会は半数以上の出席をもって開催する。

  8 委員会の議事は出席委員の過半数で決し、可否同数の時は、議長が決する。
   決議された事項を、委員長が会長に報告する。

(職 員)
第5条 市薬薬局の事務を処理するために、次の職員をおく。

  薬局長 1名
  薬剤師 若干名
  事務員 若干名

  2 職員の任免及び業務分担については、会長が委員会の意見に基づき行う。

(特別会計)
第6条 市薬薬局の円滑な運営と経理の適性を図るため、福岡市薬剤師会薬局特別会計を設置する。

(補 則)
第7条 この運営要綱に定めるもののほか、市薬薬局の運営に必要な事項については委員会で別に定める。

(附則)
この要綱は、平成6年4月1日から施行する。

頓服

オケラ会に参加して

7月10日(日):先月の19日以来一滴の雨もなく、晴天続きの中、10月23日(日)の薬草観察会の下見を兼ねて、西区の飯盛山へ散策に出掛けました。

10時飯盛神社に集合:ところが30分過ぎても委員長の冷川先生の姿は見えず、さては昨夜の深酒か……?

「遅くなりました」と言って、福岡市の職員の方2名と深江先生と到着。

メーカーさんからの差し入れのビールで喉を消毒して、さあ出発。山道を登るにつれ、先程のビールが全身を巡りほろ酔いきげんで、冷川先生の説明も上の空。それでも50種類程の植物の説明を聞きながら、約1時間程登ると行き止まり。薬草観察会の日はここで昼食を取りましょうと、全員意見が一致。

帰り道見つけた大きな大きなミミズに酔いも醒めて、皆んなビックリ。ええと、地竜には広地竜と土地竜があって……と、一人言を言いながら下山。

飯盛神社の湧き水は、“知恵の水”といって、受験生のお母さん方に大変人気があるそうです。DHAとどっちが効くかな?なんて思いながら飲みほす。少し頭の良くなったところで昼食予定地の室見川河畔へ出発。

暑さと空腹に銘柄は問いません、よく冷えてさえいれば。冷た〜いビールとバーベキューで乾杯。中野先生と吉田先生に網をかけて頑張って頂き、川魚も肴になるはずだったのですが……。これは次回のお楽しみということになってしまいました。 川面もよぎる風に夏の暑さも忘れ、成果の程はいざ知らず、楽しい一日でした。

(樋口)

<私と薬> 挨拶 九州大学医学部附属病院 薬剤部長 大石了三

初秋の候、福岡市薬剤師会の皆様方には、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

私は4月1日付けをもって、青山敏信教授の後任として九州大学医学部附属病院薬剤部を担当することになり、この度、福岡市薬剤師会にも入会させていただきました。九大病院は長い伝統があり、九州山口地区、西日本地区の核となるべき病院ですので、その重責に身の引き締まる思いが致しております。

大学病院薬剤部は薬剤業務、製剤業務、病棟活動、DI活動ではもちろん、学術面でも他の病院薬剤部をリードしていく立場にあるものと思います。私は下記に示した噂歴のように、薬理学に学問の基盤をおいてきましたが、岡山大学では薬物の吸収や排泄に関する研究も行ってきました。

九大病院はこれまで薬剤学および薬物動態学的研究で学会をリードしてきていますので、今後は薬物の動態と作用の両面を考えた研究を進めていきたいと考えています。

現在の医療は、その内容が高度先進化する一方、年々患者の高齢化が進み、その体制が大きく変化しつつあります。医薬分業が全国的に大きく前進し、薬剤師教育も4年から6年へ変わろうとしています。九大病院も特定機能病院を目指して現在その準備段階にありますが、それに伴い院外処方せんの拡大がさらに進むものと思います。

それと共に病院薬剤師は病棟業務が一つの柱となり、薬局の薬剤師は処方監査、服薬説明、薬歴管理が重要となっていくでしょう。大学病院と地域薬局との連係もさらに強化しておく必要があると思います。

新しい時代の要請に応え得る薬剤師、大学病院薬剤部をめざして全力を尽くす所存です。最後に、会員の皆様のご協力をお願いしてご挨拶とさせていただきます。

略 歴
 昭和46年 九州大学薬学部卒業
   51年 九州大学大学院薬学研究科単位習得退学
   52年 九州大学医学部助手(薬理学)
   53年 薬学博士
   54年 米国ミネソタ大学留学
   57年 岡山大学医学部助手(薬理学)
      同 講 師
   60年 同 助教授
 平成5年 同 助教授・附属病院薬剤部副部長
 平成6年 九州大学医学部教授・附属病院薬剤部長

研究分野
 薬理学、神経薬理学、生体アミン

趣  味
 山歩き、旅行、スポーツ観戦

<研修> 薬局業務運営ガイドライン研修会 (社)福岡市薬剤師会 薬局委員長 吉田邦夫

薬局委員会の本年度事業計画を初回薬局委員会で作成し、理事会で承認された中に薬局業務運営ガイドラインの周知徹底がありました。

これは、業務課監視係の方が薬局を訪問しガイドラインの話をしても“そんなこと知らない”と言う薬局がほとんどで又、その様なことから福岡県薬剤師会代議員会の来賓挨拶の時、県薬務課成国課長も大変立腹しておられたと言うことも聞き先ず「薬局業務運営ガイドライン研修会」を最優先に実施することとしました。

早速戸田理事と県薬務課の南里係長を訪ね相談しましたら、これからの薬局、薬剤師が医療人として世間に認められる為の大切なガイドラインなのにあまり重要に考えていない様だし、この時期を逃したら医薬分業の火が又、消えてしまうことになるかも知れない。県の指導者研修や何地区かの薬剤師会では既に研修会を実施しているが、福岡市薬剤師会がやるのなら全面的に協力しますとの事で、日程調整に入り8月の水曜日毎に区単位でその区の監視係の方に説明して頂く事になりました。

8月3日東区、城南区、清澤氏。8月10日中央区、川原氏。8月17日博多区、池田氏。8月24日西区、早良区、川原氏。8月31日南区、南里氏。研修会の説明ではやはりこれからの薬局、薬剤師の在り方、考え方、やって行かなければ成らない事を十分理解出来た方が沢山おられたこととおもいます。

厚生省や県薬務課等の行政からの押しつけではなく、あくまでも我々薬局、薬剤師のこれから先の「薬局業務運営ガイドライン」で在るという事、自分自身の問題であるという事は忘れないように、お願いします。

良く理解すると薬事法、薬剤師法を分かりやすく解説した部分も多々有るように思えます。

なお市薬剤師会として挨拶して頂きました、木村会長、冷川副会長、中島副会長、そしてこの猛暑の中毎週毎週5週間お手伝い頂きました各区の薬局委員の先生方ご苦労様でした。最後に県業務課の講師をしてくださった皆様誠に有り難うございました。薬局業務運営ガイドラインに沿って薬局業務をなさり地域医療人として又、かかりつけ薬局として御活躍されることを期待します。

※ 都合で研修会を受講出来なかった方テキストが残っています。市薬で無料配布していますので御利用ください。

<会員の広場> サギ師・ペテン師・薬剤師と薬局製剤 中央支部 春吉部会 一丁目薬局 国武靖夫

サギ師、ペテン師、薬剤師とこう書くと、何か変なイメージになりますが、医師、歯科医師、薬剤師とならべますとレベルアップした感じになりますね。なかには色事師といわれるほどその方面にたけた薬剤師の方もおられるようでありますが、このように、同じ師という字を使っても、受け取る感覚が違いますし、「師」とはどのような場合に付けるのか、又「士」との違いについて、本当の意味を考えてみるとおもしろいものがあります。

「士」…特別な資格のある人

弁護士、税理士、力士、博士、運転士、建築士、消防士、代議士、武士…等々

「師」…学問、技術をおしえる人

教師、師匠、手品師、恩師、牧師、調理師、理容師、絵師、表具師、医師、歯科医師、薬剤師、詐欺師…等々

この「士」にも「師」でも国家試験があるものとないものがあるわけでありますが、当然、薬剤師はあるものにはいりますから、師として国民に対し、義務と童任をはたさなければなりません。「士」の場合には、ある組織、わく組みの中での資格をいうのに対し、「師」では、ある事柄に秀でているもの、探究する、手本になる、安心させる、楽しませる、感心させるといった文化的な面を持つ上いう事です。

ですから、医療とは福祉の意味を持つ文化的なものであります。私どもは医療法の中に新しく組み込まれたのであれば、国民、患者、消費者にたいして、文化的に貢献していかなければなりませんし、薬を売るだけ、又、処方箋調剤をやることだけが、薬剤師の職能と主張して当然ではありません。

国民が必要性、存在性を認識して、初めて、職能であり、国民の医療に対しての人権、利益を守れての職能であります。これが、国家試験のある「師」の意味ではないかと考えます。

OTCの代理店化、処方箋調剤の下請化も、現体制の中で生き残っていくためには、仕方のない一面ではありますが、薬局の独立性をめざすと共に、今までとは違う「新しい薬局」というイメージと「師」の存在をアピールするためには、軽医療への参加、特に薬局製剤を技術のひとつとして、薬剤師のものにすることによって、消費者の薬剤師に対する認識を変えていく事も重要なことと考えます。

薬剤師が独自の薬品を製造出来るという事は、医師が生命を疫病から守るため、診断、治療の権利がみとめられているように、製造は薬剤師の権利であり「師」たる仕事のひとつであります。しかし、薬局製剤は他の店にない薬、利益率の高いPB商品という発想や考え方では全く成功しません。

この薬局製剤はあなた自身のオリジナル性、つまり薬という物としての考え方でなく、どうしてこうなったか、どうすれば良いかの説明や組合せ、使用法、服用法、そしてケアの独自性が薬局製剤のPBでありこの技術があなたの「師」のPBであります。

困っている人、求めている人、又、喜んでくれるものに技術をみがくのがもうひとつの「師」の仕事であります。

軽医療においては、それほどの新薬や強力な薬を使う必要はありません。もちろん、検査の必要性がある場合は受診勧告をせねばなりません。いまさら、薬局製剤なんて、ダサイし、古くさいような感じだし、効かないような感じがするといわれる方もおられます。

又、薬袋も薬剤師会で作らないと、とか作るにしても教えてくれないと、おまけにPL法が云々…とても師の言葉と思えぬ声も聞かれます。

実際に年間何千万円という薬局製剤を作っておられる「薬局」がありますが、やはり、これは先生が消費者第一に「師」としての務めをはたされた結果として、皆さんに支持されたに違いありません。

これからは「もの」と「技術」をはっきり分けて考えねばなりません。「技術」は師がやる仕事、「もの」は師でなくてもやれること。「師」は師の仕事をふやし、国民の役に立つことによって支持され、評価され、職能と認められる。こう考えると、薬局製剤もそのひとつにはいりますし、又、地域医療への参加として在宅医療や、学校薬剤師としての活躍も、義務として、師として考えねばならないことはいうまでもありません。

少しもどりますが、「士」といえば、保険調剤の保険薬剤師はある組織、保険のわく組みの中での資格でありますから、本当は「保険薬剤士」と書くのが正しいのかもしれません。

薬剤師は薬草、漢方をはじめ、調剤からOTC、薬局製剤、ケミカルな事柄、地域医療まで、薬と化学、健康に関することまでプロとして「師」を「技術」を磨くことが仕事です。というものの言うは易し、行うは難し、されど千里の道も一歩から。さあ、薬局製剤○○号から始めよう!

<会員の広場> 障害児とのふれあいウオッチング 南支部 大橋部会 スエタ薬局 末田順子

福岡自然研究会という、自然が好きで、土曜、日曜ともなると野を山をうろつき回っているナチュラリストの集まりがある。会員は約30名。その会員となって3年。今年は済州島の漠撃山に3回登った。月に一度は九重に登る。脊振にも良く行く。又、月に2回市民センターでテーマを決めて勉強会をする。

その会の主催で障害児との自然観察会を行った。福岡教育大の苑地教授の教室で毎週土曜日に訓練をうけている子供たちである。苑地教授は障害児施設「しいのみ学園」の園長先生でもある。

梅雨の晴れ間の6月6日から7日に障害児とその兄弟姉妹、両親、福岡教育大学生、我々自然研究会会員、総勢82名、脊振少年自然の家での一泊研修に向かった。我々メンバーは、どの様な計画をたてたら子供達が喜んでくれるか、楽しんでくれるかと何回も話し合い当日に臨んだ。

第1日目は那珂川町の中の島公園での自然観察会。川の生物の観察、魚釣り、水遊び。生まれてはじめて川で泳ぐ子供達。最初は水を怖がっていた子もだんだん水に馴れて、楽しそうに水とたわむれている姿は感動的だった。

目の見えない子供達も水と十分ふれあって、冷たい水の感触を心行くまで味わってくれたと思う。大きな木に抱きついたり、妻をなでてみたり、糞の臭いをかいでみたり、いろんな方法で自然にふれあって楽しい時を過ごした。

中の島公園をあとに脊振自然の家へ。脊振少年自然の家は福岡市の小、中学生が自然観察をするために建てられた宿泊施設で、入所の規則などとてもきちんとしていて、ベッドの作り方、ふとん、毛布のたたみ方などにも厳しいきまりがある。

今回もあまやかすことなく、出来るかぎり自分のことは自分でしてもらった。入浴なども重度の障害児などの場合はとても大変だ。しかし、この施設は廊下はもちろんトイレ、お風呂なども障害者のための設備が十分になされており助かった。さすがにお母様方のなれた手つきにはかなわない。夕食も各自テーブルできちんととれた。私が食事をしているそばでミキサーの音がするので、ふとふりかえってみたら、流動食しか食べられない子供のために夕食をミキサーにかけるお母さんの姿があった。日に3回、365日、休むことのない努力、それにもまして一事が万事あらゆることにどんなに手がかかるだろうと、日常の苦労を垣間見て、この膨大な努力に頑が下がった。

夜はあいにくの曇り空のため、室内で星の観察スライドとお話で、天体の勉強をした。その後、子供達は教育大の学生さん達と交歓会をし、夜遅くまで楽しそうな笑い声が響いていた。

我々会員は両親との交流会を持った。この両親達にとってどんなに苦しい日々があったかと思う。一緒に死のうと考えたことも何回もあったかと思う。一度、苦しみと悲しみのどん底までおとされた母親の強さには驚異的なものがあった。人間の強さ、いや母親の強さをしみじみと感じた。苦しかった日々のことをおくびにも出さず、底抜けのこの明るさはどこから来るのだろう。

障害児を持つ母親へよくいわれる言葉がある。「あなた達は神様から選ばれたのですよ。あなた達だったらきっと立派にこの子達を育ててくれると神様が選んだのです」と。こんな言葉だけで納得出来る様な運命じゃないと思うのだけれど、このお母様方をみているとほんとに選ばれた人達なのだと思わざるを得ないような気になってきた。苦しみをのりこえたお母様方の心底明るい笑顔と笑い声は、脊振の夜空の星にもまして美しく輝いていた。

翌日は脊振山のブナ林、鳥類などの自然観察。マイクロバスに分乗し脊振山に向かう。車イスの出し入れ。広げたり、たたんだり、とても大変な作業だ。イヌシデ、ミズナラ、ブナ、シロモジなどを観察。ブナの大木に聴診器をあてて水を吸い上げる音を聞いて、目を輝かせる子供達。ウパールパーの池ではプチサンショウウオの観察。又、ブナ林の奥からはヒヨドリ、シジュウガラなどの、さえずりが聞こえてくる。いよいよ脊振登山。駐車場までマイクロバスで行き、そこから頂上まで300m位だけれどかなりの急坂を足の悪い子供達も一生懸命登る。

車イスは使えないので歩けない子供達をおぶったり、18才の大きな子供達は会員3人がかりで抱えて登った。たくましいお母さん達はひょいとおぶって軽々と登っていかれる。みんな元気に頂上をきわめた時は歓声をあげた。

車イスの18才の男の子が、今日ほど歩けないのが悔しいとおもったことはないというつぶやきが耳に残る。でも生まれてはじめての登山、折からのガスで視界が悪く脊振からみる絶景を見せてあげることが出来ず残念だったけれど、とても革んでくれた。

家の中にひきこもりがちな子供達の自然の中での生き生きと輝いた目を今、思い出す。自分の重い運命を正面から受け止めて一生懸命頑張って生きている障害児達と、いつの日か又、山に登り、遠々と続く脊振の山なみと、はるか海へとつながる福岡市の素晴らしい景色を一緒に見たいと思っている。

今回は教室で十分に訓練された障害児で団体行動もとても敏速で動きやすかった。今後も我々自然研究会としてはふれあいウオッチングを続けていくつもりだが、ほんとうに家の中にひきこもっている障害児を野に山に連れだすためには、我々は車イスの使い方、お風呂の入れ方、食事のさせ方、おむつの換え方など、十分な知識と技術を修得しなければ出来ないことだと思っている。

これは今、我々薬剤師が直面している在宅医療へのかかわりと共通するものがあると思う。介護に関する知識を吸収して、ふれあいウオッチングに、在宅医療に、大いに活用し頑張って行かなければと思っている。

<会員の広場> 薬局の国際化 早良支部 藤崎部会 (有)ももち浜調剤薬局 村国朋子

ここ数年、福岡でもよく外国の方たちを見かける様になりました。

私もいろんなケースで外国の方たちとおつきあいが出来て、我が家にも実に様々な国の方々がみえられる様になりました。

アメリカ・オランダ・フランス・カナダ・韓国・台湾・中国・ドイツ・ブラジル・マレーシア・ニュージーランド、思い出すだけでもこれらの国の人達がいましたが、皆、観光旅行者ではなく短い問でも日本で生活をする人々だったのでやはりいろんな問題をかかえていました。

住宅・仕事・物価高、そして病気。特に病気に関しては、医療体制のちがいや、保険、言葉等で皆大変苦労している様でした。私が薬剤師で、夫が歯科医だとわかると洪水の様な質問をあびせられたこともあるし、ドラッグストアで買わされた(彼らの言い分)けど何の薬かわからないという薬を見せられて説明を求められたこともよくありました。

そうこうしているうちに、我薬局も場所柄からか外国の方がよく来局される様になりました。しかしながら何分、英語と仏語と中国語がかすかにわかる程度ですので、アンケート用紙に記入していただくだけで大騒ぎになります。

まず名前からは、どこの国の人で何語を話されるのか、かいもく分からないのです。名前にしてもカタカナで書ける人は大変ありがたく、母国語で書かれると何度も発音してもらってカタカナ書きでフリガナをつけることになります。

中にすごく長い名前の方がいらして、性と名をたずねるつもりで「ファーストネームはどこまでですか?」とたずねると相手はニッコリ笑って説明をはじめましたが、結局すべてが1つの名前で性と名という概念がないということがわかった時にはびっくりしました。それを薬袋にどう書こうかと又悩みます。

大概の方は英語を話しますので、辞書を片手に何とかアンケートも書いていただき、投薬指導も行っていますが、頓服という概念がない国もある様で、それがわかった時は当方もびっくりしましたが相手も不思議そうな顔をしていました。当然、ゼスチャーも多くなり双方で大笑いになることもたびたびです。

急拠、アンケート用紙も、英語バージョンや仏語、ポルトガル語等を作成しました。中国語、独語等も必要だろうなあと思っています。特に中国の方は出身地によって字が同じでも発音が異なる様ですし、現在の日本の漢字とはかなりちがった字を使用している様子です。

又ヨーロッパの方は抗生剤に抵抗がある様で「私はそんなに病気がひどいのですか。」と聞かれたことがあります。

投薬指導も外国の方たちは熱心に聞いてくれますが、それは言葉がわからないからしっかり聞かないと聞き漏らすということではなく、何か薬に対する態度に基本的な差がある様な気がします。

葉歴カードもできれば国籍や、言語、連絡先も日本と本国と2箇所、その国の医療体制の特徴等も書き込める欄を作っておくといいなと思います。

最後に“さようなら”や“おだいじになさって下さい”をその国の言葉で言ってあげると、どの方も実に幸せそうな顔をして“ありがとう”と自国語でかえしてくれます。その度にもっと勉強して、しっかり話せる様にならなければと思うのです。

<会員の広場> ピーターラビットの故郷紀行 博多支部 住吉部会 聖和堂薬局 蔵元良行

あるところに、4匹の、小さなうさぎがいました。なまえは、フロブシーにモプシーにカトンテールにビーターといいました。こうして始まる「ピーターラビット」の絵本は多くの人が手にされたことと思います。昨年はピーターラビット生誕100年にあたり、いろいろな本にその特集が掲載され、わが家でも時々話題となり、この夏、イギリスの湖水地方を訪れることとなりました。

ピーターラビットの故郷、湖水地方はロンドンより長距離バスに乗って7時間、イングランドの北のはずれ、牧歌が聞こえてきそうな美しい風景の中に小さな潮がいくつも点在している英国自然保護運動の中心になっている地域です。福岡で7月猛暑のつづくころ、湖水地方は快適な毎日が過ごせる季節でした。

絵本の作者ビアトリクス・ポターは自然を愛し、この地の風景描写とその保護にこだわりましたので、今でも絵本の中に描いた風景や村のたたずまいがそっくりそのまま残されています。うさぎのピーターやあひるのジマイマや絵本の中の楽しい動物たちがひょっこり現れて、手招きしているようなそんな気持ちになれるところなのです。

ポターは、お気に入りだったヒルトップ農場をはじめとする彼女自身のすべての財産を、ナショナル・トラスト(自然と歴史的遺物の保護保存の団体)に寄付しましたので、日本でのピーターラビットの本やグッズの売上は英国の自然保護に役立っているのではないでしょうか。

絵本の中にもお茶会の話がでてくるくだりがありますが、英国人にはお茶の時間は欠かせないようです。英国風民宿(B&B)に泊まっても朝から目覚めの一杯のサービスがあります。又午後4時にアフタヌーンティーと呼ばれるスコーンやサンドイッチといっしょに頂く重いお茶の時間もありました。英国人に「ミルクと紅茶をどっちを先にカップに入れるのですか。」と聞くと必ず、「もちろんミルクが先ですよ。」と答えてくれます。確かな理由はわからないようですが。

湖水地方は英国人にとって一番人気のあるウォーキングフィールドです。絵のような風景の中を自分のペースに合わせて自然の散策ができるいろいろなコースがあります。リックを背負い、コースマップを首から下げた人々に幾度も出会います。「ピーターラビットの自然観察」の本の中にも野の植物や小さな動物たちの観察のヒントやアイデアが紹介されています。英国版薬用植物観察には最適な所のようです。今回は造詣のない私にとってはネコの小判となってしまいました。

我が家のイギリス手作り旅行はいくつかのトラブルもありましたが、時間の止まったような世界に最少の人間の手しか入っていない自然に会うことが出来、本当によかったと思っております。

<会員の広場> 予算についておおきな数字の話 城南支部 別府部会 シンコー調剤薬局 栗田邦彦

雨の少ない夏、暑さしのぎにいろいろな本を読んでみた。科学雑誌・飛行機の本・政治談義。何億ドル・何兆円 涼しいどころか暑くなってきた。以下はその数字の羅列か。

昨夕打ち上げ成功したH−Uロケットは地上35000キロメートルで静止衛生となる。ついでに高所で働く偵察衛生・偵察機をみてみると

ライオライト衛生       37000キロメートル
NASAスペースシャトル   320キロメートル
ロッキードSR−71機     30キロメートル

又KH−9衛生は130キロ上空を飛んで撮影をしてアラスカ上空でフイルム入りカプセルを投下して回収現像するという。

ハレー彗星で夏休み注目を集めた木星は太陽から7億7830キロはなれている。これは地球太陽間の5.2倍の距離である。

アメリカの国家予算は日本の3倍7698億ドルでその27%が国防費日本は7%です。

NASAの研究費は1%です。

プルトニュームの研究開発費は毎年1000億円にのぼり20年間で2兆円となる。それにも係わらず「もんじゅ」がようやく臨界に達した段階でしかなくその利用はいまだ実用化されていない。

プルトニューム燃料製造に毎年180億円を10年間資金を投じてきたが実質的な発電への貢献はゼロである。

使用済み燃料からプルトニュームを取り出す再処理技術の開発に20年間で4600億円使ったのにいまだに完成せずそのため英仏に委託し、その引き取りの際の「あかつき丸」の隠密航行が国際的に問題となったことは、記憶にあたらしい。外国での再処理の委託費用は民間会社が支払っているので我々消費者が毎月払う電力料金のなかに含まれているはずである。政府はいったい何兆円をプルトニューム燃料製造に投ずるつもりだろうか。

宇宙開発について−先だっては失敗したが昨夜28日にはH−Uロケット打ち上げ成功した。今後2年間に6回ほど打ちあげ計画が予定されている。その開発には10年間では2700億年もの開発費が注ぎ込まれている。

今世紀中には国産のスペースシャトルHOPEの打ち上げ予定であり総開発費は1500億円とみこまれている。本年の政府予算に40億円盛り込まれている。アメリカやカナダが宇宙開発予算を削減しつつあるのに。

そもそも外国が大型ロケットを開発する最大の目標は軍事的利用である。H−U打ち上げをコストの観点からみれば外国に委託した方が安上がりで日米間の貿易黒字をすこしでも解消できる。

アメリカはアポロ計画で240億ドル・当時の金で8兆6400億円かかりその年のわが日本の国家予算は4兆3000億円です。

ベトナム戦争の戦費年間288億ドルであったことを考えるとアメリカ衰退にアポロ計画がひびいている。ハイテク=先端技術は資本主義国家の財政を圧迫している。超電導加速器を計画半ばで中止したアメリカ。そのアメリカに対抗するためにソ連は巨額な軍事費だけでなく宇宙開発分野でも莫大な予算を使ってソ連邦の崩壊へとなる。

日本の国家予算を今一度みなおしてほしいものだ。

〔フレッシュさん紹介〕 はじめまして! 城南支部 友泉部会 ハト薬局 原田美代子

昨年の11月1日に城南区片江に開局いたしました、ハト薬局です。江頭病院の処方せんを中心に受けております。開局いたしまして早や10ケ月が過ぎようとしております。患者さんともこの頃は親しくなれまして、薬局内では冗談を言ったり笑い声も多く聞かれる今日この頃です。

調剤、一般薬品の販売をしております。又在宅の患者さんも多くなり西の福重から南の太平寺という所まで、中央は福 浜まで出掛けて行きます。在宅で感じた事はそれぞれ環境の違う方がおられて、どこまでが薬剤師としての仕事なのか疑問に思うことばかりです。私にも年相応の父母がおりますので、その身におきかえて考えさせられます。

高齢者がますます多くなるにつれ、在宅も多くなってくる事と思います。自分の娘のような年齢のスタッフと仕事をしていますので、ますます気は若くなりますが体力がイマイチついてゆきません。まあ毎日楽しく仕事をしています。

話は変わりますが私は福岡に越して来て15年目になります。東京から来ましたので当時はとても淋しい毎日でした。その後子供が学校に行くようになり、子供を通して友達も沢山できました。今では福岡の生活をエンジョイしています。

新鮮な魚と近郊の新鮮な野菜や果物が豊富で食生活は満足しております。子供は20才と19才の娘が2人おります。家事を協力してくれますので私は外で思い切り仕事ができ子供達に感謝しています。主人は香椎で漢方薬局をしております。西洋医学の病院相手の処方薬局と東洋医学の漢方の相談薬局とお互いに情報交換をし患者さんのために日夜頑張っています。

これから薬剤師としてますます勉強をし、のんびりはしていられない時代になりそうですし、ボケないように、若い人達に遅れないように、がんばって行きたいと思います。

〔フレッシュさん紹介〕 よろしくお願いしま〜す! 福岡市薬剤師会 事務局 田中香里

こんにちは。今年4月にこの「福岡市薬剤師会」に入社しました、田中香里です。

入社後、初めに取りかかった仕事は1年間を通して、一番大きな行事「代議員会・総会」でした。

それはもう、頭、身体共に、大パニックに陥ってしまいました。

代議員会・総会とその後の立食会と、すべてが私にとって、初めての経験だったうえ、先生方の顔も名前も一致しないまま、あっという間に2週間が過ぎました。そしてホッとする間もなく、レセプト受け付けに挑戦!この日は家に帰りつくやいなや、バタンキューでした。

その点、先輩方があのパニック状態の中、次々と仕事をこなしていく姿を見た時、ただ々、感心するばかり。そして「私もこんな風にこなしていけるようになるのだろうか?」と内心、ものすごく不安な気持ちでいっぱいでした。案の定、既に5ケ月を過ぎようとしているのですが、まだまだドジを踏んでいる今日、この頃です。

でも、毎日事務長をはじめ、先輩方やいろいろな先生方にご指導を頂いているおかげで、なんとか仕事をさせて頂いております。これからはもっともっと色々な事を学び、先生方、先輩方の足を引っ張らない様に頑張っていきたいと思います。

もうすぐ秋、まだまだ残暑が厳しい毎日ですが、秋になると、ソフトボール大会が行われるという事で、普段見られない先生方の違った一面が拝見できるかも・‥とちょっと楽しみです!

今後共、どうぞよろしくお願いいたします。

お知らせ・1

福岡大学公開講座
第5回薬学部卒後教育講座

福岡大学薬学部では医療の現場で働いている卒業生の自己研密の一助とするために、年2回の卒後教育講座を開催しております。今回は地域医療の最前線で活躍されている開局薬剤師の方々の参考になればと考え以下のテーマで開講いたします。

本講座は福岡大学公開講座の一環として開講しておりますので、本学卒業生に限らず、多数の方々のご参加をお待ちしています。尚、本講座は「研修認定薬剤師制度」に該当する研修会として認可を得ておりますので、受講者には受講シール(3単位)を発行致します。

講 演
 1.高血圧症の運動療法
    福岡大学体育学部教授  田中宏暁

 2.高血圧症患者の生活指導
    九州大学健康科学センター助教授  上園慶子
    (講師の都合で講演順序を変更することがあります)

日 時:平成6年11月19日(土)午後1時30分〜5時30分
場 所:福岡大学薬学部 3号館第3別館 301教室
対象者:薬剤師及び一般
参加費:無料

申込先:814-01 福岡市城南区七隈8丁目19-1
    福岡大学薬学部事務室 TEL (092)871-6631 内線2260
    FAX(092)863-0389
    往復葉書に住所、氏名、年齢、職業、電話番号をご記入の上、お申し込みください。
    FAXでも受け付けます。

受付期間:平成6年10月5日〜11月12日 当日参加も可

後援 福岡大学薬学部同窓会

■■トピックス■■ 市薬学術委員会

肥満治療薬と糖尿病治療薬

1993年、サンド薬品より肥満治療薬として、マジンドールがユニークな作用機序の薬として発売された。

現在、市販または開発中の肥満薬を作用別に分類しますと下表のようになります。

 1.食欲抑制剤作用
  a.中枢性食欲抑制薬:マジンドール、フェンフルラミン、フルオキセチン
  b.ペプチドホルモン:コレシストキニン、グルカゴン

 2.消化吸収阻害作用:リブスタチン、アカルボース、ポグリポース

 3.昭肪蓄積阻害作用
  a.脂肪合成阻害薬:ナフェノピン、水酸化シュウ酸
  b.インスリン分泌抑制薬:イミダゾールアセトフェン

 4.代謝促進作用
  a.脂肪分解促進薬:β−受容体刺激薬
  b.熱産生促進薬:β3−作働薬

現在開発中の代謝促進剤は交感神経のβレセプターを刺激することにより、脂肪代謝を促進する薬物が主体である。βレセプター作働薬は心臓に、β2レセプター作働薬は気管支に作用するが、β1とβ2の作用が非常に少なく、かつ選択的に褐色細胞を活性化し、白色脂肪細胞の脂肪を分解させるβ。レセプター作働薬が出現した。

さまざまな、肥満治療薬がありますが、この肥満治療薬の中から消化吸収阻害作用を持つ、アカルボースとポグリボースが糖尿病の治療薬として承認された。

日本病院薬剤師会雑誌 No.5(1994)

Kチャネル開口薬

生体膜イオンチャネルは細胞膜にある小孔で、このチャネル内を電荷をもつイオンが移動することにより、平滑筋などの興奮性組織では活動電位発生・興奮をもたらす。血管平滑筋細胞膜のKチャネルを活性化(開口)することにより血管拡張作用が得られることが明らかになった。またパッチクランプ法を用いた単一チャネルレベルでの検討の結果、Kチャネル開口薬はKチャネルの開口時間を延長することも判明した。

 作用としては、

 1.血管拡張作用
  Kチャネル開口薬でKチャネルを開口 −> Kイオンは細胞内から細胞外へ(過分極)
   −> Caチャネルの不活性化 −> Caイオンの流入減少 −> 血管弛緩

 2.心筋保護作用
  心筋虚血 −> 細胞内APTの低下、ADPの増加、pHの低下 −> Kチャネル開口
   −> 細胞外液Kイオンの蓄積、心筋活動電位の短縮 −> 心筋収縮抑制 −> 酸素消費抑制
   −> 心筋保護

血圧低下作用を引き起こすよりも低用量で効果が期待できる心筋保護作用において発展するであろう。

JJSHP,VOl.30,No.4(1994)
日本病院薬剤師会雑誌

脳への輸送は鼻から

脳の組織へ薬物を輸送する時、血液を介する場合と血液から脳脊髄液を介する場合がある。

(1) 血液を介する場合は、脳に送られる毛細血管に血液脳関門と呼ばれる薬物の移行障壁の機能が存在し、特に水溶性の薬物は脳にはほとんど移行しない。

  血液 −> 脳組織(血液脳開門)×

(2) 血液から脳脊髄液への移行も血液脳脊髄液関門が存在しており、かなり制限される。

  血液 −> 脳脊髄液(血液脳脊髄液開門)×

(3) 脳脊髄液と脳組織の間には、そのような障壁はなく、速やかな物質のやりとりが行われている。

  脳脊髄液 −> 脳組織(障壁なし)○

(4) 鼻腔と脳脊髄液との直接的なっながりを示す事実が報告されている。

  脳脊髄液に直接投与した色素、微粒子が比較的短時間で鼻粘膜の下に現れ、
  その後頚部リンパ節に移行すること。ある種のウイルスは鼻から脳へ感染する。

  以上を考え合わせると、鼻は単に薬物の投与部位としてだけではなく、
  脳脊髄液さらに脳組織への薬物輸送が可能な部位として注目される。

  静脈内注射と比べ、鼻腔内投与において、セファレキシンで顕著に高い濃度で、
  5フルオロウラシルでは1.5倍の濃度が脳脊髄液中で確認された。

  鼻 −> 脳脊髄液 −> 脳組織○

これらの結果は、現在、使用されている点鼻剤の中枢神経への副作用に関する情報としても、意義があると思われる。

JJSHP,VOl.30,No7,8(1994)






 

 

<告知板>

各地区支部長 殿

福岡県薬剤師会 会長 梶原敬史
国立下関病院 処方箋受入について

 謹啓、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、9月1日より国立下関病院が処方箋を発行することになり、山口県薬剤師会より福岡県薬剤師会に処方箋受入の要請がありました。門司、福岡市及び小倉北区を中心に処方箋が拡散するものと思われます。各支部におかれましても国立下関病院からの処方箋発行について応需方お願いいたします。
 なお、国立下関病院及び下関市薬剤師会の連絡先は下記のとおりになっております。

 国立下関病院

  〒750 下関市後田町1−1−1 TEL O832−22−6216
  病院長  関谷透
  薬剤科長 水内義明

 (社)下関薬剤師会

  〒751下関市秋根南町2−3−1 TEL O832−56−3893 FAX O832−56−9019
  会 長  伊藤長一
  担 当  徳光

 また、「国立下関病院 備蓄薬品の一覧表」、「指定メーカー」および「採用品目一覧表」は県薬剤師会にありますので、お問い合わせ下さい。

以上

 

各地区支部長 殿

福岡県薬剤師会 会長 梶原敬史
佐賀県立病院好生館 処方箋受入について

 謹啓、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、9月1日より佐賀県立病院好生館が院外処方箋を発行することになり、佐賀県薬剤師会より福岡県薬剤師会に処方箋受入の要請がありました。県南地区を中心に処方箋が拡散するものと思われます。各支部におかれましても佐賀県立病院好生館からの処方箋発行について応需方お願いいたします。
 なお、佐賀県立病院好生館及び佐賀県薬剤師会の連絡先は下記のとおりになっておりますので、あわせてお知らせします。

 佐賀県立病院好生

  〒840 佐賀市水ケ江1−12−9 TEL O952−24−2171(代)
  館 長  吉田猛朗

   《院外処方箋コーナー》
     TEL O952−28−2566
     FAX O952−28−2565
     FAX O952−28−2573

   《薬剤科》
     TEL O952−24−2171(代)
     薬剤長 執行弘城

   《院外処方箋 応需対策責任者》
     黒川英雄
     〒849 佐賀市若宮2−15−6 黒川薬局
     TEL O952−31−8169
     FAX O952−31−8169

   《佐賀県立病院好生館 現況》
     *病 床 数 550床
     *外来平均数 1,100人/日
     *処方箋枚数 650枚/日
     *県外患者外 来患者の5.5%程度

 (社)佐賀県薬剤師会

  〒840 佐賀市本庄町大字本庄1269−1
     TEL O952−23−8931(代) FAX O952−25−3239
  会  長  江口埠
  事務局長  今泉昌久

 また、次の資料は県薬剤師会にありますので、お問い合わせ下さい。
 「佐賀県立病院好生館 繁用医薬品(300種)一覧表」
 「医薬品融通システム」
 「院外処方箋コーナー対応マニュアル」
 「システム概要」
 「病院備蓄医薬品一覧表」
 「広報パンフレット」

以上

会議報告

【常務理事会】

日 時
平成6年7月22日(水)午後7時
出席者
木村会長、冷川、長谷川各副会長、松島、占部、末田、吉田、篠崎各常務理事

議 事

1. 会長あいさつ

2. 議題

 (1) 薬局業務運営ガイドライン研修会対応
 (2) その他

 

【第4回理事、監事会】

日 時
平成6年8月8日(金)午後7時
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、松島、占部、小野、末田、吉田、篠崎各常務理事、正岡、岩佐、瀬尾、戸田、成澤、鶴原各理事、高杉、池田各監事、樋口広報委員長

議 事

1. 会長あいさつ

2. 報告事項

 (1) 会務報告
 (2) 委員会報告
 (3) 学薬、勤務部会、商組報告

3. 協議事項

 (1) 監査会について
 (2) 薬草観察会について
 (3) 脊振少年自然の家の協力について
 (4) 非会員の入会について
 (5) 試験センター市契約金について
 (6) その他

委員会報告

【急患委員会】

日 時
平成6年6月6日(月)午後7時
出席者
中島、成澤、市花、小松、竹尾、馬場、山本、高丘各委員

議 事

1.業務料の統計
2.盆診療について
3.平成6年度.出動料について
4.急患センター勤務者出動数の検討
5.出勤者登録表の訂正
6.出勤者チーフの増員について
7.調剤室設備機器の改善について
8.その他

 

日 時
平成6年7月1日(金)午後7時
出席者
中島、成澤、市花、竹尾、馬場、小松、高丘各委員

議 事

1.年末年始の日勤を1名増加の件
2.連休時の急な出動人員補充の依頼について
3.出動料の変更通知について
4.出動表などでの薬剤師の取り扱い方について
5.パラメディカルとの懇談会の件
6.薬局の設備改良の件
7.医薬品等、第6版の編集予算要求の件
8.調剤室の温度調節の件
9.その他

 

【社保委員会】

日 時
平成6年6月23日(木)午後7時
出席者
中島副会長、小野、末田常務理事、岩佐、瀬尾理事、入江、井上、北、清水、山本、吉田各委員

議 事

1.新役員の紹介
2.社保委員会年間業務計画
3.国立中央病院移転に伴う問題点
4.九大病院院外処方せん発行の動向
5.処方検討会の今後の方向

 

【組織委員会】

日 時
平成6年6月21日(火)午後7時
出席者
占部、松島各常務理事、吉村、福岡、蔵元、佐藤、平島、深見、大隈各委員

議 事

1.組織の強化について A 特に支部 B 未入金薬局
2.会員相互の親睦について
  A ソフト  B ボーリング
3.定款改定について
4.市薬会員名簿の発行について

 

【学術委員会】

日 時
平成6年6月17日(金)午後7時
出席者
長谷川、中島、篠崎、成澤、市花、石飛、真鍋、藤田、飛松、南里

議 事

1.薬局実務研修のテキスト作成の打合せ
 a)次回より編集メンバーに小野先生参加決定。計11名となる。
 b)総講義日程と時間は昨年と同じ、4日間(土・日×2回)で20時間以内とする。
 c)8月末には福岡市薬剤師会薬局(久池井)と調剤実習の内容と日程調整し、
  薬局実務研修会の広報活動に入る。
 d)その他

2.次回学術研修会の打合せ
 日程:平成6年6月22日(水)
 場所:福岡市薬剤師会館.・講堂
 演題:「薬物相互作用の考え方」
 講師:福岡逓信病院・薬剤部長 藤井俊志先生
 a)7月の学術研修会の内容検討
 b)その他

 

日 時
平成6年7月19日(火)午後7時
出席者
長谷川、篠崎、成揮、市花、藤田、石飛、真鍋、南里、飛松、小野

議 事

1.第3回薬局実務研修会打合せ会議
 a)実務研修会講師の役割分担
 b)原稿の素案確認
 c)9月末までに原稿を提出
 d)10月末までに製本完了(ファイル形式で)
 e)次回打合せ会議は9月7日に予定

2.前回学術研修会の反省
 a)出席者が202名と多く、折りたたみ椅子の不足解消とモニターテレビの設置を考える
  必要がある。
 b)研修資料がある時には資料担当責任者を置く。

3.次回学術研修会の件
 a)7月末日に老人に特徴的な循環器疾患を予定していたが、講師の都合により8月末日
  に延期を決定。
 b)9月以降の演題等については結論が得られなかった。

 

【市薬薬局特別委員会】

日 時
平成6年6月20日(月)
出席者
中島、小野、末田、吉田(邦)、松島、岩佐、久池井、成澤

議 事

1.現状報告

2.検討事項
 (1) 各センターの運営と要綱作成について
 (2) OTC薬の取り扱いについて
 (3) その他

 

日 時
平成6年7月18日(月)午後7時
出席者
小野、末田、吉田(邦)、松島、岩佐、正岡、成澤、久池井、松井、木原、梅末、小村、橋口、吉田(斌)

議 事

1.第1回、第2回市薬薬局特別委員会報告

2.現状報告

3.検討内容
 (1) 各センターの運営
 (2) 運営要綱作成のための原案文について

4.その他

 

【薬局委員会】

日 時
平成6年6月24日(金)午後7時
出席者
冷川副会長、松島常務理事、戸田理事、中野(達)、山本、国武、満生、行実、中野(勝)、井上各委員

議 事

1.平成5年度活動報告

2.平成6年度活動年間計画
 (1) 薬局業務の充実
 (2) 地域医療への協力、参加
 (3) その他

 

日 時
平成6年7月20日(水)午後7時
出席者
冷川副会長、吉田(邦)常務理事、戸田理事、中野(達)、山本、国武、満生、浦上、中野(勝)、井上各員

議 事

1.年度計画の決定と役割分担
 ・健康フェア (国武)
 ・薬草観察会 (中野勝)

2.薬局業務運営ガイドライン

3.モニター薬局

4.その他

 

【在宅医療委員会】

日 時
平成6年7月14日(木)午後7時
出席者
木村会長、冷川副会長、松島、吉田(邦)各常務理事、岩佐理事、入江、磯田、合澤、富永、柴山、下瀬各委員

議 事

(南) 在宅医療委員会1月オブザーバー
    4月老人訪問看護ステーション
    7月19日説明会

(東) 毎月委員会 医師会の在宅医療点数対策、
    老人訪問看護ステーション設立
    医師会、保健所との連携、医学知識の必要性 委員として参加

(博多)7/6 在宅医療懇談会
    10月モデル事業
    博多区説明会(8/9)
    三師会研修会

(西) 6/24 西区三師会

(城南)7/25 三師会 もう少し状況を見る

(中央)医師会にも偏り 舞鶴に訪問看護ステーション設立計画
    在宅医療に関して薬剤師ができることは何であるかをはっきりさせる必要がある。

 

【広報委員会】

日 時
平成6年7月5日(火)午後7時
出席者
木村会長、冷川副会長、樋口委員長、冨田、織田、坂田、荒巻各委員

議 事

1.市薬ジャーナル7月号のレイアウトと校正について

2.市薬ジャーナル9月号の原稿依頼と内容について
 “新執行部に期待する”で座談会を予定(7月22日)

 

日 時
平成6年7月22日(金)午後7時
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、末田、吉田、占部各常務理事、樋口広報委員長、冨田、織田、坂田各広報委員

議 事

1.市薬ジャーナル7月号発送について

2.7月号寄稿者へのお礼について

3.9月号の原稿依頼について

4.座談会“新執行部に期待する”の打合せ

5.7時30分から9時まで、新執行部との座談会
(会営薬局の現況、ガイドラインについて、健康フェアへの取り組みについて等)

 

各支部報告

【早良支部在宅医療研修会】

平成6年6月27日午後7時より会営薬局研修室で早良支部合同研修会を行いました。

支部では38名、他支部より9名でその中に木村市薬会長と木原三千代先生が講師として来ていただき熱心な研修会でした。

(1) 木原三千代先生:在宅医療の係わり方について
 医師会はすでに会立訪問看護ステーション開設、会立委託在宅介護支援センター開設と着々と手をつけてます。
 薬剤師会も取り残されないよう申込みを致しましょう。

(2) 早良支部在宅ケア理事の浦上光子先生の在宅ケアとは、そのことに関してかかりつけ薬局としてのあり方売薬のみであっても、介護用品、衛生用品からかかりつけ薬局として入り込むこと。
 皆で在宅ケアの一分野を薬剤師としての役割が充分担当出来るよう。

(3) 備蓄情報、デットストック、広域病院調剤等が支部副会長の清水達三先生より話がありその日、デッドストック交換会を行いました。
 各薬局の特に管理薬剤師さん達が出席され、在宅ケアとはどうゆうこと、国の方針などの説明で理解出来たのではないでしょうか。薬剤師職能発揮の一分野で私たちは在宅ケアの問題にとりくんで行くことと思います。
 

(早良支部 広報委員 冨田郁美)

 

【南支部在宅医療研修会】

平成6年7月19日(火)午後7時10分より市薬3F講堂において実施した。出席者は30名と他支部よりの参加4名の計34名であった。

中村南支部長

 今年5月20日南支部総会で支部長に就任し、役員編成を終えると共に、6月中に高宮、野間、長住、井尻、大橋の5部会を全部開催して頂いた。その折、出席して申し上げたように、我々を取り巻く状況は部会員の団結をもって当たらねばならないように、急速に変わって来た。九大病院、九州医療センター、南病院と広域病院の院外処方せん発行は更に増していくであろうし、又、今から話して頂く在宅医療の問題についても、一匹狼では対応出来ない。

 三師会はもちろん他団体との折衝、備蓄薬品の相互融通、地域医療の情報交換等は、市薬、支部段階より更に細分化され、部会員相互の強力なチームワークがなくては活性化出来ない。今後事ある毎に部会活動を行い、円滑化に勤めて頂きたい。

新役員紹介

 井上嘉明社保、薬局担当理事、真鍋登代子学術担当理事(学術委開催中の為レポートを小村代読)、山本和博急患担当理事、柴山正典在宅医療担当理事、深見俊彦組織担当理事、織田登紀子広報担当理事を順次紹介し、現在までの市薬各委員会討議事項を各々3分間位に要約して報告して頂いた。

冷川副会長

 急速な高齢化社会への移行と平成4年度24兆円から平成5年度25兆円と年1兆円(国は25%2500億円)の医療費増となっている。「外来医療」「入院医療」に次ぐ「第3の医療」として在宅医療が考えられ、福岡市では衛生局、民生局の共同事業として「在宅ケアホットライン」が各保健所に開設され、「老人訪問看護ステーション」が各区毎に設置された。(南区では平和1丁目6−1平和調剤薬局併設事務棟が借り上げられた)我々薬剤師も今年10月1日より「くすりの専門家」から「くすりの使用責任者」として参画することとなった。十分認識して対処して頂きたい。

吉田薬局担当常務理事

 今後の我々薬剤師業務の法的基準となっていく「薬局業務運営ガイドライン」について十分理解して頂く為に8月に区別にわけ説明会を行うのでぜひ全会員の出席を望む。

末田社保担当常務理事

 毎週木曜日午後7時より市薬で行っている「処方検討会」現在の説明方式より9月から討議方式に変え出席者も一緒に話し合えるようになるのでぜひ多数の参加を望む。

岩佐副支部長(市薬在宅医療担当理事)

 昨年11月22日「在宅ケアについての市薬研修会で話があったように、65才以上の人口は全国で13.5%、福岡市では10%を占め、年7%のスピードで増加しているといわれている。85才以上の25.8%が痴呆性老人と言われ4人に1人の割合である。明治の開国から欧米に追いっけ追い越せと頑張り、終戦の廃墟から今日の高度経済成長国家を築いて頂いた先輩を社会全体で支えるシステムが必要となってきた。

 現在元気であってもいっ寝こむかわからないのは、老人のみに限らない。先天的、後天的にも難病や事故等の身障者の方々も同様に対象となる。

 在宅ケア担当として、平成4年度厚生行政科学研究報告書の在宅医療に必要な薬剤等の供給及び安全確保に関する研究」、平成5年福岡市衛生局「在宅ケア支援事業」、南保健所「南区在宅医療検討委員会報告」、厚生省薬務局企画課「在宅医療薬剤供給推進委員会報告書」、福岡市民生局「福岡市の高齢者対策について」、その他業界誌等々を参照しつつ自分なりにまとめてみた。

 概念としては、(1)「外来医療」「入院医療」に次ぐ「第3の医療」であり(2)医療と看護介護と生活の三者が一体となった(3)医師の指導のもとに患者自身が在宅で行う医療である。これに対し薬局薬剤師が参加して行う業務は(1)調剤(2)相談(3)管理(4)情報交換(5)供給がある。更に細分化すれば、(1)処方せんによる調剤を含め13項目が考えられる。(別紙参照)

 7月13日南保健所に江上裕子予防課長、福永恵美在宅ケア担当主査を小村支部長、柴山南区在宅医療担当理事と同行し懇談した。いろいろと集めた資料のコピーは30枚になるがお手元にお渡ししたものである。今後具体化するにつれ必要となると思うので、なくさないで欲しい。在宅医療について大体はつかめたと思うが、具体的にどうするかは決まり次第案内をしていく。答えられる限り質問に応じたい。

(1) 会はどう対応していくのか。
(2) 南区の医師の応需者、患者数はどうなっているのか。
(3) 応需条件は何か。
(4) 各部会昌の応需者リストをつくらなくてよいのか。
(5) 医師、薬剤師、患者の具体的関係はどうなのか。
(6) セコム等の進出等についてどう対処するのか。
(7) 具体的にどうすればいくら報酬があるのか。
(8) 休日深夜の対応はどうするのか。
(9) OTC、処方せん応需、営業、在宅となると、人、時間、経営の問題が当然おこるが、どう対応したらよいか。
(10) 医師、薬剤師、看護婦、保健婦、介護士、栄養士、家政婦、福祉ボランティア等いろいろの資格者が共同で在宅医療に当たると思うが、職務権限はどうなっているのか。
(11) 対外的にもっと薬剤師のPRが必要ではないか。

 等いろいろの質問、疑問があったが、いづれにしろ現時点では具体的行動事項がはっきりしていないので、南区医師会宮崎専務らと連絡をとっていきたい。具体化した時にただちに応需出来る態勢をつくる必要はあり、これには部会員のチームワークしかない。

以上をもって9時10分閉会した。

(文責 小村)

 

【新中央支部役員・部会長・委員会並びに懇親会】

日 時 平成6年7月26日(火)午後7時
場 所 薬剤師会薬局(中央区地行浜)
会次第
1. 開会のことば
2. 支部長あいさつ
3. 役員・部会長・各委員紹介
4.(1)在宅看護の今後の取り組みについて
 (2)薬剤師会薬局の現状について(職員紹介)
 (3)中央支部広域病院処方せん応需薬局管理薬剤師研修会について
 (4)その他(石井道子選挙について)
5. 閉会のことば

※ 懇親会

 7月26日(火)午後7時より薬剤師会薬局(地行浜)に於いて中央支部役員、部会長、委員会を開催しました。
 梅末新支部長の挨拶に始まり、各役員、部会長、委員の紹介、その後、光安県薬常務理事により「在宅看護の今後の取り組み」についてのお話、薬剤師会薬局長久池井先生より、各先生方(江田先生、野村先生)の紹介、及び「薬剤師会薬局の現状」について、ご説明頂きました。

 又、中央支部広域病院処方せん応需薬局管理薬剤師研修会の件。石井通子選挙の件とつづき、約一時間で閉会しました。その後8時30分より、場所を港町“すし幸"に移して懇親会を開きました。

 薬剤師会薬局の先生方にもご参加頂き、各人の自己紹介に始まり、会員相互の親睦を深め、今後の会活動の抱負、意見の交換等々と予定時間を30分延長する盛会となり、中央支部の尚一層の活性化を祈念してなごやかなうちに散会しました。
 

(中央支部 広報委員 北島 啓子)

 

【中央支部三師会報告】

8月25日(木)午後7時より西中州“春駒打”にて中央支部三師会を開催しました。

まず、医師会会長篠崎先生、歯科医師会会長平川先生のごあいさつ、つづいて医師会船越先生より「在宅医療」について看護、介護の対象者の拡大、そのサービス内容、システムのあらまし、そして、やはり「始めるからには、運営上、赤字を出さない様に三師会が心を一つにして、最大限の努力をし、又、PRの方もしっかりとお願いしたい」といった意欲的な熟のこもったお話がありました。

又、中央区看護ステーションの女性(看護婦さん?)御2人にも途中で御参加頂き「明るく、楽しい訪問看護をモットーにしたい」とのうれしい、たのもしいお言葉をお聞きしました。

その後、各自の自己紹介、名刺交換…と続き、宴たけなわののちに、医師会清沢先生による、ユーモアのセンスあふれる万歳三唱で、一次会を締めくくりました。

つづいて中州のクラブ“Lee”にて、二次会となり、歌、ダンス、ピアノ…と医師、歯科医師会の先生方の芸域の広さには、感服させられました。

楽しい時はあっと言う間にすぎ最後に全員で肩を組み、輪になって「青い山脈」を合唱し、今後の三師会のより一層の結びつきと発展を願いながらの散会となりました。本当に愉快で有意義な会でした。

(中央支部 広報委員 北島啓子)

 

【博多区薬剤師会主催「在宅医療懇談会」】

日 時 平成6年7月6日午後7時
場 所 「八仙閣本店」
出席者 32名
会次第 (進行 森川専務理事)
1. 開会あいさつ
  博多区薬剤師会 副会長 鶴原潔
2. 主催者あいさつ
  博多区薬剤師会 会長 木原三千代
3. 来賓あいさつ
  博多保健所 所長 押領司文健氏
  博多区医師会 会長 福嶋恒彦氏
  歯科医師会博多支部 支部長 堀尾明秀氏
4. 薬剤師の在宅医療への取り組みについて
  理事 磯田 秀幸
5. 福岡市・福岡市医師会の在宅ケア支援事業について
  福岡市医師会 理事 樋口正士民
6. 閉会あいさつ
  博多区薬剤師会 監事 田代義徳

来賓あいさつ要旨

(1) 博多保健所 押領司文健 所長
 高齢化社会の到来が在宅医療の幕開けとなった。患者のための医療について、ヒポクラテスの言葉「患者さんのためになることをすれば、生業に不自由はしないし、また感謝もされる」を借りて紹介された。また、在宅医癖について、博多区独自の先進的なプロジェクトを展開していきたいし、三師会との協調を最重点課題としている。今日このような席で先生方と顔を合わせられた事は、仕事の半分以上はできたようなものだとあいさつされた。

(2) 博多区医師会 福嶋恒彦 会長
 在宅医療については博多区医師会独自のプロジェクト、すなわち桑原専務理事を筆頭に木梨理事、古原両理事でシフトしている。今まで私個人は、在宅医療への取り組みにはあまり積極的ではなかったが、公職についた私は、ただいまの保健所長のあいさつを聞き、先生方の今日の懇談会に出席させていただいたことで、今は積極的に取り組まなければならないか、イヤ、先頭に立って棒を振ろうかと考えている。いずれにしろ歯科医師会、薬剤師会の先生方とご一緒に博多区民のために頑張りたいとあいさつされた。

(3) 歯科医師会博多支部 堀尾明秀 支部長
 在宅歯科診療のあゆみは、昭和52年のボランティアグループ「八重歯会」の結成からスタートし、10年後の昭和63年には協力医療機関登録となった。本会での登録は433、博多区では160中70の協力医療機関が登録している。申込みその他は本会で一本化しているので、博多支部としてはやっていない。博多区では昭和63年から平成6年3月までに37件、そして今年は4月から今日まで6件の在宅診療をしている。内容は主に義歯関係が多い。今後は先生方とご一緒させていただきたいとあいさつされた。

(4) 福岡市医師会 樋口 正士 理事
 医師会の状況について、9月と10月には各区ごとに7カ所の訪問看護ステーションと在宅介護支援センターを開所予定であること。そして、平成11年までに福岡市では、23の介護支援センターと42の訪問看護ステーションが設立予定である。この数は、およそ中学校区ごとに一カ所ということであり、全国一のものだと自負している。また、今回、福岡市医師会方式の在宅医療後方支援システムの中に、歯科診療と保険薬局を新たに組織化したと紹介された。
 最後に今日お集まりの博多区の先生方には、ぜひ博多区薬剤師会のモデル事業を展開してほしいと結ばれた。

 薬剤師の在宅医療への参加のために博多区薬剤師会は、96の保険薬局と12の薬局、そして19の一般販売業他で、会員数127。

 市薬の中でも一ばん大きい組織です。薬剤師の在宅医療への参加には、薬局の機能に応じて、次の二つが考えられます。

  (1) 保険薬局による、訪問薬剤管理指導
  (2) 保険薬局、薬局、一般販売業他、全会員による在宅介護相談協力員として参加

 (1)については、ご承知のように今秋10月から薬剤師による在宅訪問薬剤管理指導が1ヶ月1回550点として評価されることになりました。病院の勤務薬剤師と保険薬局の薬剤師は同額の評価です。

 全国的には在宅医療への取り組みは、まだまだ緒についたばかりの市町村が多いのですが、福岡市と福岡市医師会ではすでに平成4年度にスタートしています。歯科医師会でも平成3年から独自の方式で在宅歯科診療を展開しておられます。ですから、薬剤師会の取り組みは非常に遅れているということになります。

 在宅医療の訪問薬剤管理指導には処方せんが介在します。かかりつけ医をコーディネーターにして、保健婦・看護婦さんと一緒にチーム医療を展開するのです。一般薬局で申請しておられる先生方もできるだけ保険薬局に移行され、薬剤師会が進めようとしている方向に、一緒に進んで行ってほしいと思います。

 また、博多保健所では三師会合同の研修会を8月25日に企画しておられます。そのため、先日FAXでお知らせしたような「在宅医療参加のための研修会」を開催することにしました。ぜひご出席ください。そして、保険薬局が在宅医療へ参加するためには都道府県知事への届出、すなわち登録が必要です。博多区薬剤師会では、できるだけ10月までに協力保険薬局の登録を一斉にすませたいと考えています。先生方の積極的な参加をお願い致します。


出席者

 博多保健所
   所  長 押領司文健氏
   防 課 長 西野紀子氏
 在宅ケアホットライン
   主  査 牧本道子氏
 博多区医師会
   会  長 福嶋恒彦氏
   専務理事 桑原靖通氏
   理  事 木梨博史氏
   理  事 古原雅樹氏
 歯科医師会博多支部
   支 部 長 城尾明秀氏
   専務理事 阿部福男氏
   理  事 大山博明氏
 博多区薬剤師会
   執 行 部 11名
   部 会 長 6名
 オブザーバー出席
 福岡市医師会  理 事 樋口正士民
 福岡市薬剤師会 副会長 冷川嚢氏
 福岡市薬剤師会 理 事 岩佐周一郎氏
 早良区薬剤師全 会 長 橋口扶佐子氏
 城南区薬剤師会 理 事 合澤英夫氏
 南区薬剤師会(市薬常務理事) 末田順子氏

 

お知らせ・2

第一薬科大学 リカレントセミナー

と き 平成6年10月29日(土)午後1時30分〜4時50分
ところ 第一薬科大学厚生会館大講義室(福岡市南区玉川町22−1)
主 催 第一薬科大学

LECTURE

1. 「環境化学の最先端」
  (第一薬科大学 教授 増田義人)
    午後1時30分〜2時30分

2. 「最近の病院薬剤師の役割」
  (佐賀医科大学附属病院 薬剤部長 森昌斗) 
    午後2時40分〜3時40分

3. 「薬剤師の基礎知識」
  (上野内科医院長 元金沢大学助教授 上野聖満)
    午後3時50分〜4時50分

参加費無料
連絡先 〒815 福岡市両区玉川町22−1 第一薬科大学学生課
TEL(092)541-O161 内線326・5 FAX(092)553−5698

本リカレントセミナーは(財)日本薬剤師研修センターの認定研修に申請中です。

【学薬のページ】 1学期活動の総括と2学期の活動(予定)

学薬会員の皆さんお元気ですか。本年は申すまでもなく異常気象で高温少雨、渇水のため2学期授業プール・後半の開放プールが中止になりプール水試験(センター)が1回で終了しました。開放プールは前半行なわれましたので、1回は試験された方が殆どでありました。又、砂場検査は31校にて行なわれ、大腸菌・回虫卵検査終了しました。第2回は別に30校程度選定し、11月頃実施の予定です。追ってご通知致しますので、御協力下さい。

今後は学薬会員への情報を、この市薬ジャーナル[学薬のページ]にて送りますので、会員の皆さんは、必ず、このページを読んで下さい。

(1) 会務・事業経過

5月16日  第1回三役会(年度事業計画)
5月18日  試薬調整・採水瓶調製作業開始
5月22日  13大都市学校保健協議会(北九州市) 堀江・瀬越・浦田出席
5月24日  第1回理事会(年度運営方針他)
6月3日  プール水検査研修会 野口・城戸・堀江担当150名出席
6月6〜11日 飲料水検査・検体持込
6月14日  第2回三役会(支部別研修会他)
6月2O〜30日 開放プール管理者講演会(4回) 社会体育課 瀬越担当
6月21日  県学薬理事会 会長他5名出席
6月24日  第1回給食センター調査 瀬越他12名出勤
6月26日  福岡県覚せい剤、シンナー等薬物乱用撲滅デー
      天神7名、博多駅4名出勤参加
6月27日  県立高校プール水検査・検体持込
6月29日  第1回市薬試験センター特別委員会 堀江、小松、城戸出席
7月2日  全国学校保健調査表配布
7月4日  福岡市学校保健会第1回理事会
7月7〜9日 第1回プール水検体持込(早良・西・南区)
       検体試験 城戸・小松地3名
7月14〜16日 第1回プール水検体持込(中央・東・博多・城南区)
       検体試験 有馬・中野・竹尾他2名
7月13日  第2回県立高校プール水検査
7月23日  第2回理事会(市学校保健大会他)
8月1日  福市学薬(会報)No.15発行配布

(2) 2学期活動スケジュール

9月10日  全国学校保健調査締切り
10月    2学期飲料水検査・採水
10月    県下統一アンケート調査
11月    2学期給食センター環境調査
11月    県学薬伝達講習会(於・県薬会館)
12月1日  福岡市学校保健大会(於・早良市民センター、13時30分より)
      ※今回は、薬剤師会が当番のため、講師を本会に送ります。

 この他に、学校環境の実態について、新しい会員の研修会開催も予定しています。又定期検査用紙の改定、作成も検討中です。

 最後に学業会員M先生の言葉が印象に残ります。「2学期は学業活動を努力します。3学期は正月気分ですぐ3月になりますからね!担当の学校の環境衛生が向上する為に何をしようかな。学校長と相談して意見があれば聞き出して検査してみよう。指導助言の材料造りをしてみるか…」。がんばりましょう。

 

市立学校プール水水質検査と砂場の砂の検査について

1学期(7月初旬)に行った本年度第1回プール水水質検査の結果と、8月に行った学校内砂場の砂の検査の結果の概略を報告します。

プール水水質検査は7月と9月に2回行う予定であったが、9月に入ってご承知のとおり水不足が深刻になり、プールの使用が中止となったので7月1回のみ行った。

検査項目は大腸菌、一般細菌、過マンガン酸カリ消費量と薗度である。大腸菌はダーラム管による乳糖ブイヨン発酵法で検査、一般細菌は寒天培地法により行った。検査結果は下記の通りであった。

今年は高温少雨の天候がつづいたので残留塩素の消耗が大きかったようで、その数値が0.4mg/リットル以下のところがかなり見られた。

次に、砂場の砂の検査は60校のうち、31校に付き8月に実施した。大腸菌と回虫卵の検査である。

大腸菌検査はEC培地により菌を培養し、大腸菌が確認されたダーラム管の本数から最確数(MPN値)を求め、その値から砂1g中の大腸菌の数を求めて、その数10個以上を陽性とした。6校(20%)の砂場が陽性となった。

回虫卵は比重1.2のショ糖を用いた遠心沈殿浮遊法により卵を集め、100倍率顧微鏡で検出した。5校(17%)の砂より回虫卵が検出された。結果として20%の砂場が利用不適となった。

このことから子供達が砂場で遊んだあとは、うがいや手洗いの励行が必要であると思われます。

尚、残り30校については11月に検査を実施する予定です。

 

文部大臣表彰 お目出とうございます 坪根百彦先生(元市学薬副会長)

 

○学会・協議会のお知らせ

・10月26〜27日  学校環境衛生研修協議大会(東京)
・11月9〜10日  全国学薬大会(和歌山)
・11月12〜13日  九州山口薬学大会学薬分科会(那覇)
・11月19〜20日  日薬学術大会学葦分科会(千葉)
・12月1日    福岡市学校保健大会(早良市民センター)

 

(学薬広報担当 堀江・竹尾)

 

会 務 日 誌 (平成6年6月〜8月)

6月2日 処方検討会 19:00
     九大応需問題県薬打合 16:00
  3日 総務会 19:00
  6日 広報委員会 19:30
     急患委員会 19:00
  7日 理事会 19:00
  9日 緑進会議 10:00
     処方検討会(Bブロック) 19:00
  10日 支部長会 9:00
  15日 勤務部会総会 13:00
  16日 平成6年度試験センター連絡協議会 13:00
     処方検討会(Cブロック) 19:00
  17日 薬局実務研修会 19:00
  18日 地区指導者研修会(18日〜19日) 19:00
  19日 福岡市戦没者合同追悼式 12:55
  20日 市薬薬局委員会 19:00
     県薬代議員会 19:00
  21日 組織委員会 19:00
     在宅医療打合せ会(医師会) 19:00
  22日 学術研修会 19:00
  23日 処方検討会(Dブロック) 19:00
     社保委員会 19:00
  24日 社会保険総合調査 13:00
     薬局委員会 19:00
  29日 試験センター委員会 19:00
7月1日 三師会
     急患委員会 15:00
  5日 広報委員会 19:30
  7日 総務会 15:00
     処方検討会(Bブロック) 19:00
  12日 急患パラメディカル懇親会 18:30
  13日 定例監査 18:00
  14日 処方検討会(Cブロック) 19:00
     在宅医療委員会 19:00
  15日 理事会(一条) 18:30
     シンナー等取扱業者連絡協議会 13:30
  17日 医誠会 17:30
  18日 市薬薬局特別委員会 19:00
  19日 市薬薬局固定資産税家屋調査 14:00
     学術委員会 19:00
  20日 薬局委員会 19:00
  21日 処方検討会(Dブロック) 19:00
  22日 広報座談会 19:30
  25日 献血推進協議会 13:30
     山崎拓政経懇親会 8:00
  26日 吉村剛太郎朝食会 7:40
  27日 常務理事会
  28日 処方検討会
8月2日 福岡市福祉町づくり推進大会
  3日 薬局業務運営ガイドライン研修会(東、城南区) 19:00
  4日 処方検討会(Cブロック) 19:00
  5日 広報委員会急患委員会 19:00
  8日 理事会 19:00
  9日 組織委員会 19:30
  10日 国保運営委員会 16:00
     薬局業務運営ガイドライン研修会(中央区) 19:00
  11日 処方検討会(Dブロック) 19:00
  17日 薬局業務運営ガイドライン研修会(博多区) 19:00
  18日 処方検討会(Bブロック) 19:00
  19日 パネル制作委員会 19:00
  22日 ユニバーシアード医事専門委員会第2回メディカル、コントロール部会 15:00
     在宅医療委員会 19:00
  23日 市薬薬局特別委員会 19:00
  24日 薬局業務運営ガイドライン研修会(西、早良区) 19:00
  25日 市薬薬局監査会処方検討会(Aブロック) 19:00
  26日 筑紫薬剤師会記念祝賀会 18:30
     学術研修会 19:00
  29日 部会連絡協議会 19:00
  30日 パネル制作委員会 19:00
  31日 薬局業務運営ガイドライン研修会(南、非会員) 19:00

支部対抗親善ソフトボール大会

1. 日 時   平成6年10月30日(日)
  集 合   9時00分
  開会式   9時30分
  ゲーム開始 10時00分

2. 場 所
    武田薬品工業(株)グランド(別紙地図参照)

3. 参加資格
    薬局開設者(市薬会員)及び、その家族
    並びに従業員、勤務部会員(厳守)

4. 参加チーム(7チーム)
    東支部、博多支部、中央支部、城南支部、
    西支部(早良支部を含む)、南支部、勤務部会
     注(1)各支部に於いてメンバー不足の時は相談の上、他支部より補充する事。

5. その他

 (1) 組織委員は、8時00分に現地集合のこと。

 (2) メンバー及び応援者は各支部毎に10月20日までに市薬事務に提出のこと
    (保険の手続のため)

 (3) 弁当は各支部で準備すること。(飲み物は市薬にて準備する)

 (4) 賞金、ホームラン賞について
    ★優勝 トロフィー及び賞金20,000円
    ★1位 賞金15,000円
    ★3位 賞金10,000円
    ★4位以下 賞金(各)5,000円
    ★ホームラン賞 (1名)1,000円
    ★参加賞(支部ごと)(各)30,000円

 (5) 天候不良の場合は順延《11月3日(木)》
    中止の場合は当日7時30分までに各支部長が支部内に連絡する。
    (出場者の自宅の電話番号を必ずメンバー表に記入しておいて下さい。)

 (6) 競技委員長は博多支部の冷川先生(はなたれ薬局)
    副委員長は南支部の深見先生(ふかみ薬局)です。

 (7) 審判は各チーム4名。尚、表彰式まで最低4名残ること。
    (優勝決定戦の審判が必要)

 (8) 同率チームはジャンケン(9人勝抜き制)

 (9) 決勝戦は7回(時間制限なし)

会員の声

広報委員会では、市薬執行部と会員間のコミュニケーションを諮る意味で、来年1月号から新しく「会員の声」コーナーを設けることに致しました。会員の方々の執行部への要望やご意見、質問等をジャーナルの紙面でとりあげていきたいと思いますので、投稿をお願い致します。

連絡先:福岡市薬剤師会広報委員 FAX: 714-4421

[編集後記]

早良支部の橋口先生の後任として広報委員として仕事をさせていただくようになり、一つの小冊子ができあがるまで、色々な蔭の苦労があるのだということを、実感させていただきました。

私たちの、小中学校の頃、学校新聞を作るのだと、謄写版ずりをしたことを、思い出したりして樋口編集長のお手伝いをしているのにすぎないのです。先生は、編集、ゲラ刷の段階までして下さり、私は支部の会員さんの意見や投稿を集めたり、その原稿の添削を皆で検討しあったりして、このジャーナルが市薬のあり方を社会に公表する一つの手段だと緊張してとりくんでいます。

しかし、この広報の仕事は幸せなことに市薬の方向性とか動きなど、素早くキャッチさせていただき又、市薬のそれぞれの役職の先生方と面識ができ、皆さんのご苦労が理解できます。その一端を少しでもと努力しております。

文章をかいて、自分の原稿が記事になったとき面映ゆい気がしませんか。

私、中学校のとき、新聞に自分の書いたものがのったとき、単純に喜んだものでした。市薬の会員さんに、このジャーナルが自己表現の場として、自分の意図する所をどんどん発表していただき、ご自分のものがのるとジャーナルも期待して手にして下さることでしょう。

このジャーナルが皆さんにとって、有意義で、出るのを待たれるように出来ればと夢をえがいております。

(冨田)

  

ガイドラインの研修会が開かれ多くの会員と、市薬の未入会の方々の出席があったようです。医療人として薬剤師が認められたとはいえ、評価されるのはこれからの仕事如何によるのは当然のこと。

1人薬剤師の薬局でもと、自分なりにかかりつけ薬局を目指してやってきたっもりでしたが、まだまだ勉強不足。面分業も、OTCも、在宅ケアも、学校薬剤師もと全面的に地域のかかりつけ薬局になるには、さらにしっかりとした意識づけが必要なんですね。

これには個人個人でなく、会員が集まって一緒に検討し、模索して力を合わせること、これがいちばんです。今、先ずは各部会で、各支部で、さらに市薬で研修会に参加することから、と、各支部での活動の賑やかな声が、このジャーナルのなか聞こえてきませんか?

以前、「コンビニでの医薬品の販売が見送りになった」という記事の申、「喜んだのは薬剤師だけで後は一部でしらけた雰囲気が残った」と結んでありました。先送りになってホットした反面、大変です。一般市民から宙に浮いた状態では薬剤師の仕事は理解されません。

患者さんに、お客様に、お薬を安心というものをそえて提供できる地域のかかりつけ薬局になりたい。今いっそうそう思います。前々月号で、広報委員を一番辞めそうなことを書き捲っていた私がまたこうして編集後記でご挨拶する、とても気恥ずかしいのですが、お手伝いができればと思います。よろしくお願します。

(坂田)

  

  

平成6年10月1日発行
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
T E L 092-714-4416
発行人   木 村 英 樹
編集人   委員長  樋 口 昌 嗣
 委 員  冨 田 郁 美
      織 田 登紀子
      坂 田 博 子
      荒 巻   滋
担当副会長 冷 川   襄
印刷所   (有)興英社印刷