■ 巻 頭 言
真価が問われるとき (社)福岡市薬剤師会 会長 木村英樹

平成7年5月13日、平成6年度第31回(総会通算第59回)通常代議員会が、桑原市長(神宮部長出席)、成国薬務課長、梶原県薬剤師会長のご祝辞を頂き、ご来賓として久保田市議会議員、はやま県議会議員のご臨席のもと開催されました。

今代議員会が決算会計処理等の都合で5月開催となりましたことにたいして、会員諸先生には大変ご心配をお掛けしましたこと心より陳謝いたしますと同時にお詫び申し上げます。

さて、平成6年度は、市薬剤節会薬局の開局、国立病院九州医療センターの開院と100%分業の継続、在宅医療における薬剤師の参入等大きな事業が進展しました。こうした重点事業報告、6年度決算、7年度事業計画、7年度予算が上程され慎重審議の結果、とどこうりなく承認されましたこと心より感謝申し上げます。

いよいよ平成7年度事業の時となり、執行部全員は全力投球でこれに当たるよう心を引き締めたところであります。今我々薬剤師を取り巻く情勢は大変重大な時に来ていることは周知のとおりであります。

薬剤師に対する評価は世間においてかなり高まってきていると思いますが、これは薬剤師一人一人の努力によって資質向上に心掛けてきたことによると思っております。その一つに医薬分業がありますが、これにたいする住民の意識は、理解を含めその意義が認められてきたとは思いますが、医薬分業のあり方、薬局機能の位置付、薬局薬剤師の役割等これからも論議が進められなければならないと思います。

厚生省では、「地域保健医療における薬局のあり方に関する検討事業」に対する検討会の設置を考えているようです。

医療の担い手としての薬剤師が明記されて以来、医師会、歯科医師会、行政などから今迄とは違う薬剤師像が見えるという声が聞こえてきていますが、充分その責務の大きさを感じなければなりません。

今回福岡市が取り組みます在宅ケア・ほっとライン事業に我々薬局の職務を活用して出来る情報嘩供の相談薬局として参加することとなりましたが、これは市内全薬局が参加することに意義があります。積極的な参加を希望するところです。このこともまた薬局薬剤師の新しい役割として市民から認められ同時に大いなる期待があることを知らねばなりません。

こうした情勢のもと、平成7年度は、支部薬剤師会の活性化を計るため、研修事業、在宅医療に関する事業、健康フェアに関する事業の三事業をしていただくことにしました。このことが支部充実となると同時に市薬剤師会の屋台骨もしっかりしていくものと思っております。

第31回通常代議員会に上程出来なかった九大病院分業に関する事業移管の議案が、平成7年6月7日、第32回臨時代議員会を開催、58名の代議員の出席のもと審議されました。

永年懸案であった移管問題が今回上程され、多数の代議員の質問、意見をいただき、緊張のうちに採決、42名の賛成を得て可決され、身のひきしまる思いを致しております。

今後、幾つかの問題点は話し合いのもと努力を重ね、全力で対応して行かねばならないと考えて居りますが、九大の分業は、福岡医療圏にとどまらず、その意見するものは全九州にその影響力が及んでゆくことを充分受け止め、医薬分業の理念に基づいて、事業展開をしなければならないと思います。

会員の先生のご協力、ご支援がなければならないのです。どうかよろしくお願い致します。

今後残されました私の任期の問、全力投球で事業運営にあたってゆきたいと思います。

※この原稿は県薬臨時代議員会前に頂いたものです。(広報委員会)

<薬連のページ> 福岡市議会議員 久保田秀己先生
福岡県議会議員 はやま清蔵先生 を励ます会

日時:平成7年3月11日(土)午後6時30分
場所:ホテルタカクラ福岡
式次第 司会 樋口昌嗣

○開会の辞
  福岡市中央区薬剤師会会長 梅末芳彦
○あいさつ
  福岡市薬剤師会会長
  同学校薬剤師会会長  木村英樹先生
  福岡市薬剤師会顧問  藤野義彦先生
  日本薬剤師会副会長
  福岡市薬剤師会顧問  荒巻善之助先生
      同      古賀隆先生
      同      三津家正友先生
○来賓挨拶
  「これからの市政について」福岡市議会議員 久保田秀己先生
  「これからの県政について」福岡県議会議員 はやま精蔵先生
○花束贈呈
○ご発声
  福岡県医薬品小売商業組合副理事長 冷川襄先生
○閉会の辞
  前福岡市中央区薬剤師会会長 光安龍彦

去る3月11日(土)午後6時30分より渡辺通りホテルタカクラ福岡に於いて「久保田、はやま両議員を励ます会」が開催されました。

梅末会長の開会の辞にはじまり、市薬の各先生方による挨拶と久保田・はやま両議員へのエールに続き、来賓の両議員より「これからの市政・県政」について力強く語って頂きました。

福岡市薬剤師会の会員でもいらっしゃる御二人に何としてもトップ当選を果して頂く事を切に希望し、又、我々の力でそれを成し遂げなければという、それぞれの熱い思いの中、会は進行しました。ご健闘をお祈りして花束贈呈、万歳三唱と続き、なごやかなうちに両議員を励ます会は閉会となりました。

(北島)

代議員会報告
第31回 社団法人 福岡市薬剤師会
通常代議員会(通算第59回総会)

代議員会次第
1.開会
1.会長演述
1.来賓祝辞
1.議長・副議長選挙
1.議事
(1) 報  告
    第1号 平成6年度会務並びに事業報告
         (学薬、勤務薬、女子薬、商組事業概況報告)
    第2号 第72回(臨時)第73回(通常)
        福岡県薬剤師会代議員会報告
(2) 議案
    第1号 平成6年度歳入歳出決算認定の件
    第2号 平成7年度事業計画決定の件
    第3号 平成7年度会費決定の件
    第4号 平成7年度歳入歳出予算決定の件
    第5号 借入金限度額決定の件
    第6号 選挙規則改正案の件
1.閉会

総会次第
1.開会
1.会長演述
1.第31回福岡市薬剤師会通常代議員会決定事項報告
1.選挙(福岡県薬代議員及び予備代議員選挙)
1.部会表彰
1.高齢会員(80歳以上)表彰、還暦会員祝彰
1.閉会
 ※高齢会員、還暦会員並びに平成6年度被表彰者を囲んでの祝賀会
   於:タカクラホテル3F宝珠の間


1.来賓祝辞
○ 神宮衛生保健部長 今、ご紹介をいただきました保健部長の神宮でございます。市長のお祝辞をあずかってまいっておりますので、代読をさせていただきます。

 祝辞 本日ここに福岡市薬剤師会第31回通常代議員会が開催されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。

 日ごろから木村会長を初め、薬剤師会の先生方には健康づくり事業や学校保健、また本年5月から薬局においても高齢者の介護サービスについての相談窓口となっていただくなど、一方ならぬご支援、ご協力を賜り、心から感謝申し上げる次第でございます。

 ご承知のように、急速な高齢化社会の進展や疾病構造の変化など、我が国の保健医療を取り巻く環境は大きく変化しつつあり、日常の健康づくり、疾病予防から診断、治療等に至る継続的かつ包括的保健医療サービス体制の必要性が高まってきております。

 また、市民の方々の生活水準の向上、医療への関心の高まり、医学医術の進歩等に伴い、医薬品への関心もますます高くなっております。

 このような状況の中で、従来から薬剤師の意識の向上と学術水準の向上を図ることを目的として、研修や試験センター等の充実を図られるとともに、在宅医療における薬剤供給モデル事業に取り組まれ、このモデル事業を通して、関係者間の連携が強化され、今後より一層、薬剤師会へ求められる期待が高まってくるものと拝察いたします。

 本市といたしましても、21世紀へ向けて、さらに住みやすく、活力と魅力に満ちた郡市として発展していくため、健康で思いやりのある人づくり、地域づくりを市政の柱として、健康づくりの中核的施設としての“あいれふけの整備を初めとした保健医療体制の充実や、増域全体で支え合う福祉システムのまちづくりなど、保健・医療・福祉の連携のもと「健やかで安らぎのある町、福岡」の実現を目指しています。

 皆様方におかれましても、市民生活に欠くことのできない医薬品、飲料水、食品の安全性の確保と薬事衛生の啓発・普及・向上を通じて、本市衛生行政の推進に、なお一層のご尽力を賜りますよう、心からお願い申し上げる次第でございます。

 さて、いよいよユニバーシアード福岡大会が8月に迫ってまいりました。この大会が学生スポーツの祭典としてだけでなく、世界の国々の人々との出会い、交流の場として、皆様方にさまざまな形で参加していただき、市民総参加の大会として大成功をおさめますよう、なお一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 最後になりましたが、皆様方には健康に十分留意され、なお一層ご活躍いただきますとともに、本日の代議員総会が、皆様方のご熱心なご審議によりまして、十分に所期の目的を達成され、実りある会となり、福岡市薬剤師会が今後ますますご発展されますことを祈念いたしまして、私のお祝いの言葉といたします。

  平成7年5月13日 福岡市長 桑原敬一(代読)

代議員総会、本当におめでとうございます。今後ともご協力、よろしくお願いいたします。


【1】報  告
報告第1号 平成6年度会務並びに事業報告

1.一般会務関係事項

(1) 会員数
    平成6年3月未現在 937名
    平成7年3月末現在 989名
    (内訳)薬局516、一般阪売業144、薬種商5、勤務その他324、C会員14

   部会数・人員数
    東支部5部会88名、博多支部10部会122名、中央支部7部会124名、
    城南支部3部会37名、早良支部5部会74名、西支部3部会45名、
    南支部5部会81名  計38部会 571名

   保険業局数 458薬局

(2) 会議
    代議員会、総会   1回
    顧問会       1回
    三役会       6回
    理事会       9回
    三役・常務会    4回
    総務会       3回
    支部長会      4回
    部会連絡協議会   3回
    議事運営委員会   2回
    監事会       5回
    委員会
     組織委員会    5回
     薬局委員会    8回
     急患委一員会   6回
     社保委員会    12回
     学術委員会    16回
     広報委員会    11回
     在宅医療委員会  7回
     営薬局特別委員会 7回

(3) 高齢会員、還暦会員祝彰
  高齢会員
   藤ヲサム(88)、工藤菊江(87)、尾崎松夫(87)、村上タカ子(86)
   武田準一(85)、清水貞知(84)、瀬上留治郎(83)、副島恒夫(83)
   藤田胖(82)、児島豊(82)、鶴原正蔵(81)、冨永昇蔵(81)
   三井所清澄(81)、柴田伊津郎(81)、北田光男(80)
  還暦者
   江頭溜・下川正治・田中博・恒見昭男・冨永雄造・仲尾次広子・浜野宏
   端野米幸・福島安司・山崎卓・豊福和登

(4) 表彰関係
  厚生大臣賞(薬事功労)
   平成6年10月 黒田健
  文部大臣賞(学校保健功労)
   平成6年4月 中野佐、古賀隆
  文部大臣賞(学校保健功労)
   平成6年11月 坪根百彦
  福岡県知事賞(薬事功労)
   平成6年10月 (社)福岡市薬剤師会
  福岡県教育委員会長賞(教育文化功労)
   平成6年11月 江口春子
  福岡県学校保健会長賞(学校保健功労)
   平成6年11月 木村英樹、山手嘉子、吉成親治
  九州山口薬剤師会長賞
   平成6年11月 成澤哲夫
  福岡県公衆衛生協会理事長賞
   平成6年10月 木村英樹
  福岡市教育委員会長賞
   平成6年11月 小田浩平
  福岡市学校保健会長賞
   平成6年12月 土肥善衛、江頭溜
  福岡県薬剤師会長賞
   平成7年3月 細井徹一、篠崎正幸

(5) 会員及び家族に対する見舞金
  1) 会員死亡見舞金
   尾崎松夫、冨永昇蔵
  2) 会員家族死亡見舞金(配偶者・一親等)
   碓井正治、野田和子、中野幸子、吉田邦夫、野口美智子、赤澤守嗣

(6) 研修事業
  1) 学術研修会           (5回)
  2) 漢方研修会           (1回)
  3) 薬物療法研究会         (2回)
  4) 処方検討会 Aブロック     (5回)
          Bブロック     (5回)
          Cブロック     (5回)
          Dブロック     (5回)
                    (12回)
  5) 薬局業務運営ガイドライン研修会 (5回)
  6) 在宅医療研修会         (1回)

(7)親睦事業
  15回ソフトボール大会
    日 時 平成6年10月30日(日)
    参加者 120名
    場 所 武田薬品工業グランド
    支部対抗優勝 中央支部
  12回ボーリング大会
    日 時 平成7年2月5日(日)
    参加者100名
    場 所 城山スポーツパレス
    支部対抗優勝 東支部
    個人優勝 小野信昭

(8) 試験センター業務
  1) 日薬統一試験
     (ナロン錠2検体、バファリンL錠中のアセトアミノフェン、カフェイン、
     エテンザミドの分離定量、ピサコジル坐薬中のピサコジルの定量)
  2) 福岡県医薬品計画試験(検体数糾品目、検査項目214項目)
  3) 市立学校飲料水水質検査(年3回 229校)
  4) 市立学校プール水水質検査(215校)
  5) 県立学校プール水水質検査(50校)
  6) 簡易専用水道施設検査(186校)
  7) 市立学校砂場の大腸菌、回虫卵の検査(60校)

(9)広報活動の強化
  1)対内的広報活動
    広報紙の内容充実と掲載項目の多様化を計るため、会報「市薬ジャーナル」の発行を
   年4回とした。また、座談会の企画では、「新執行部に期待する」を掲載したが、会員
   からも多くの玉稿を頂き、話題性に富む身近なジャーナルとして全員の賛意を得ること
   ができた。
  2)対外広報活動
    関係団体にも「市薬ジャーナル」を送付して地域医療に携わる薬剤師職能をアピール
   する一方で、「健康フェア」の一層の充実を図るパネルの制作には、薬局委員会、社保
   委員会が共同して作業に当たり成果を得た。

2.重点事業報告

厚生省が医薬分業の大きな方針として打ち出された「薬局業務運営ガイドライン」に基づく面分業を提唱し、広域病院の院外処方せんの発行が全国的に上昇してきた。福岡県内はもとより、福岡市においても国立福岡中央病院の100%分業が展開した。新たに福岡市中央区地行浜に移転開院した国立病院九州医療センターとなっても、院外処方せんは継続して発行され着実な面への広がりをみせている。

福岡市薬剤師会では、かねてより計画、建設を進めていた福岡市薬剤節会薬局が完成、平成6年7月に開局し、備蓄・調剤・研修・在宅医療の医薬分業支援センターとして、その様能を十分発揮し面分業推進への体制は整った。

また、在宅医療においては「在宅患者訪問薬剤管理指導料」の保険適用に伴い、受け入れ薬局の登録件数も各支部において平均的にみられ、着実に進展していることは、医療のなかで薬局・薬剤師の進む一つの方向が示された。これは行政、三師会および関係諸団体と連携を因り、構築することが重要である。薬局も在宅ケア支援システムの在宅ケアホットライン相談薬局となることも決定している。

それにさきだち、日本薬剤師会は「在宅医療薬剤供給推進モデル事業」を企画募集、市薬のなかで博多支部が全国8地区の一つとして決定、実施され、その成果は8地区のなかで最高の内容で報告された。

平成6年度の事業計画は、前執行部で作成され代議員の承認を経たものである。事業執行に当っては全員の協力によりその目的に向かって前進した。

1.福岡市薬剤師会薬局の開局

平成6年3月23日竣工した福岡市薬剤師会薬局は、諸準備を経て7月1日開局、備蓄・調剤・研修・在宅医療支援センターとして、各センターともに順調に稼働し、当初の計画どおりの状況に近づきつつあり、福岡医療圏の面分業推進の拠点としてその機能を発揮し、内外に設立の意義を認めさせる施設として力強く一歩を踏み出した。

2.組織の強化

支部の活性化を図るため、各支部役員と個別に懇談、意見交換をして問題点・課題を掘り起こし、次年度に向けての改善に足掛かりを得ることが出来た。

3.薬局業務の充実

医薬分業の拡大に伴い、薬局薬剤師の賢質向上が求められ、医療人として地域に根ざした薬剤師像の確立を急がねばならない。他方、患者本位の分業を進める体制を整えるためとする「薬局業務運営ガイドライン」の認識と内容把握を図るため行政担当者による説明会を催した。困難な問題点もあるが我々の業務上での努力目標として認められたと思っている。

4.医薬分業の推進

新しく移転開院した国立病院九州医療センターの100%処方せん発行で一段と面分業への道が拡がり、平成6年度は九大・国立南福岡病院のはかには広域病院の処方せんの院外発行はみられなかったものの、はかに中・小の病院の院外処方せん発行が進み、福岡市の分業は会員の研修と努力によって面分業に対応できる能力と体制が整い、地域住民の分業への認識も高まりつつあって確実に進展している。

また、広域病院の処方せん発行に伴う医薬品の備蓄の問題も、会員相互の連携のはか福岡市薬剤師会薬局の備蓄支援センターの業務も加わって備蓄体制が強化された。

5.研修事業の充実

学術委員会の企画による学術研修会は、その内容の充実により確実に定着した。さらに国立病院九州医療センターの処方せんによる処方検討会は毎月支部段階で始まり、月の最終の遇に医療センターの担当医師の講演で締めくくり、活発な意見交換で資質の向上が計られている。また、薬剤師の実務研修も諸先生方のご尽力で新たにテキストが作成されて実施に移され、実務研修についても福岡市薬剤師全薬局で対応した。

6.試験センター

平成6年から新たに市立学校のプール水水質検査が福岡市からの委託事業となったが、本年は渇水のため年1回の実施となった。そのはか学校の砂場の砂の検査も行われ、日薬の委託試験、計画試験なども実施されたが、酸性雨については少雨のため実施されなかった。

7.在宅医療

目薬の事業として、全国8地区で実施された「在宅医療訪問薬剤供給モデル事業」の一地区に、博多支部が選ばれ福岡市薬剤師会は委託事業として積極的に取り組み、行政・医師会などの連携を得て全国8地区では最高の実績を挙げることが出来た。また各支部においても、それぞれの立場で計画され実施して確実に実績をあげており、在宅医療訪問薬剤管理指導薬局の登録もその数は増加し、指導件数としてはそれほど多くはないが成果を挙げている。

 

報告第2号 第72回(臨時)第73回(通常)福岡

 

 

【2】議  案
議案第1号 平成6年度歳入歳出決算認定の件

 

 

 

 

 

 

 

 

議案第2号 平成7年度事業計画決定の件

平成7年度 事業計画(案)

高齢化、少子化社会の到来で、われわれ薬剤師会をとりまく環境は大きく変化している。薬剤師が医療の担い手として法的に明記され、「医薬品の適正使用」の使命のもとにますますその任務は重くなってきた。その一方で規制緩和の大きなうねりの中で、医薬品の安全確保・供給といった医薬品のあるべき姿がどこかで阻害されようとしている。これは大変由々しき問題である。

薬居業務運営ガイドラインで薬局および薬剤師の進む方向が示されていることから、逆行しているように思われるのである。ここで、われわれ薬剤師はその職能を充分見きわめ、プロとしての自覚と地域医療の中で期待される薬剤師像をつくる努力をしなければならない。また、医薬分業は昨年末の中医協においても、薬剤の有効かつ適切に使用されるために推進させることが再認識されているようにその真の意味を間違わなければますます進展するであろう。

その中で面分業は、地域住民からよりよい分業として期待されるべく、様々な問題点を克服し推進させていかねばならない。そのために福岡市薬剤師全の足元の土台をしっかりつくる上で、支部組織の強化をはかるために事業の一部を支部事業に移し、足腰を強めてもらいたい。このために福岡市薬剤師会は各支部を支援していく考えである。

われわれ薬剤師会員は、ますます資質向上を図るべく努力を重ねるとともに、福岡市薬剤師会ではそれに基づく事業計画を確実に進行させることが最大の道であると思う。


1.組織の強化
(1) 支部薬剤師会の強化
  ア 研修・在宅・健康フェアの事業実施
  イ 未入会薬局美加師の入会促進
  ウ 未就業薬剤師の掘り起こし
(2) 全員相互の親睦
  ア ソフトボール大全
  イ ボーリング大会
  ウ 薬草観察会
(3) 定款改定
  ア 定款改定のための特別委員会の設置
  イ 選挙施行規則の改訂
(4) 市薬会員名簿の発行

2.福岡市薬剤師会薬局の運営
(1)市莫薬局委員会による運営検討

3.薬局業務の充実
(1) 薬局業務の充実
  ア 面分業に対応できる基準薬局の育成
  イ 研修会の実施と充実を計る
    (処方検討会・学術研修会・湊方研修会・その他の研修会)
(2) 地域医療への参加協力
  ア 急患センターへの出動及び医薬品集の編集
  イ 支部で行う健康フェアへの支援
  ウ 福岡市薬草観察会への協力
  エ 薬と健康の週間行事への参加協力
  オ ユニバーシアード福岡大会への医療班としての協力

4.医薬分業の推進
(1) 医薬分業、とくに面分業の推進と備蓄薬品の管理及びその充実
(2) 保険業務の連絡と指導の徹底
(3) 三節会との連携

5.研修事業の充実
(1) 学術研修並びに薬局薬剤師業務の充実を計る各種研修会の実施
(2) 支部研修会への支援
(3) 県薬研修会への協力

6.試験センター業務充実
(1) 学校保健法施行親則第22条の2の第1項による検査事業の実施
  イ 県立及び市立学校プールの水質検査
(2) 水道法第24条の2第2項による事業実施
(3) 厚生大臣指定機関としての医薬品試験の実施
(4) その他の医薬品試験

7.広報活動の充実
(1) 会報「市薬ジャーナル」年4回発行
  ア 内容充実
(2) 対外的広報活動の強化

8.在宅医療訪問薬剤管理指導の充実
(1) 福岡市医師会、歯科医師会、行政との連携
(2) 支部における在宅医療活動に支援
(3) 在宅医療委員会活動の強化
(4) 在宅医療啓蒙に対する研修会及び啓発事業の実施

 

議案第3号 平成7年度会費決定の件

 

 

議案第4号 平成7年度会費決定の件

 

 

 

 

 

議案第5号 借入金限度額決定の件

平成7年度福岡市薬剤師会の借入金限度額は次のとおりとする
 一、金150,000,000円

 

議案第6号 選挙規則改正案の件

 

 

質疑要旨

戸田代議員
 南病院など、応需薬局負担金200円について、福岡市近郊からの入金はどうなっているのですか?

松島常務理事
 市薬の方から各地区の薬剤師会に請求をお願いし、まとめて入金していただいている。

戸田代議員
 1億円の返済金の返済計画を伺いたい。

松島常務理事
 今年度から元金の返済が始まり、四半期ごとに元金250万円と利息を一緒に返済する。最終の返済は平成17年3月10日となっている。市薬薬局へ本会計から幾らかの補助金を出していかないと、土地代金は出てこないだろう。現状を見るとこのままいけば、ここ3〜4年は大丈夫だろう。
 ただ、予算の全体の枠組みで見ると一般の事務費と保険薬局会費の問題があるので、今後事務費の部分が増加してくれば、基本的なことなので会員の皆さんのご負担を願う場合もありうる。

戸田代議員
 要するに収益事業から利息分は返済されて、元金については本会計から支払われるということですか。

松島常務理事
 そうです。基本的には本会計のほうから1千万を市薬薬局のほうに貸し付けているということです。

戸田代議員
 九大問題、福岡整形外科病院の横の薬局の件について伺いたい。会長の、九大問題を市に持ってくるという公約であるその九大問題が、今日の議事録に載っていないのはおかしいのではないか。経過報告もせず棚上げされるのでは解せない。

中島副会長
 棚上げする気は毛頭ない。県薬との話し合いがついたのは今週の月曜日5月8日で付議事項が間に合わなかったと言う事がすべてである。

木村会長
 九大問題については臨時代議員会を開いて審議をお願いしたい。

光安代議員
 県と市と合意に達したのだったら、わざわざ臨時代議員会を開かずとも今この代議員会で諮ったらどうだろうか。それを動議します。
役員報酬について、1年間専務不在の決算の事情説明を伺いたい。

松島常務理事
 専務が1年間不在であったが、副会長2人が専務代行ということで専務手当てを半分ずつ費用弁償し、副会長手当てはなしということです。

式町代議員
 前回の代議員会の議事録を一通り読まれたかどうか執行部にお聞きしたい。

木村会長
 読みました。

式町代議員
 前回の代議員会の議事録を一通り読まないまま代議員会に出ても意味がない。代議員会で毎回いろいろ意見を述べても採用して貰えない。事業計画の中に取り入れもせず発言が生かされないのではないか。

木村会長
 九大問題はこれまで1年かかり5月8日に最終結論になったということです。今回の事業報告、事業計画の中に入れていない部分があったかもしれません。反省しなければならんと思っています。

式町代議員
 代議員会の時間の経過を見ると質問の時間が短い。40分間くらいで慎重な審議ができるだろうか。制限時間のベルまで鳴らされて質問するだろうか。

木村会長
 昨晩議事運営委員会を開き、議事運営をスムーズにということで時間の配分をしたと聞いています。発言者がたくさんいるときのことを考えてのことと、ご理解いただきたい。

式町代議員
 もっと突っ込んで、応需薬局負担金が妥当か、会費が妥当か保険薬局会費が妥当かというところまで審議したい。この数年問の推移を見ても、かなりいい決算も出て努力されている経過が分かる。1億円を含めてこれから先3、5年後のビジョンを提案してほしい。

木村会長
 分かりました。

松島常務理事
 応需薬局負担金の200円が数字的に大きくなっています。平成7年度の予算で分業推進費が45,140,000円になっていますが、基本的には応需薬局負担金と保険薬局会費が分業推進費の原資です。とくに200円の負担金は医療センターと南病院における事務費のランニングコストとしてのご負担をお願いしていたことを今、式町先生が言われたと思います。
 第4款、分推事業費の第1項、事務費分担金が12,500,000円となっており、6年の予算が16,803,344円ということで計上してますので、人件費を含めればその差額は4,800,000円ぐらいになりますが、それに付随した経費、いわゆる印刷代、通信費を含めると月々30万ぐらいかかりますので、現状のところでは200円の応需薬局負担金に関しては、大体トントンぐらいでいっているのではないかと思う。
 先ほど述べましたように、全体的な保険薬局会費、応需薬局負担金と、いわゆる一般の会費のバランスの問題と、全体の予算の中にかかる事務費の問題を含めれば将来的には会費の値上げをしなければならないのではないか。しかし、この状態でいけば、ここ3、4年ぐらいは土地代金を含めての返済は本会計の中から十分やっていけると思うが。5年6年先の分はまだ十分読めない部分があります。

中島副会長
 市薬薬局の現状についての補足の説明をします。まず市薬薬局の、医薬品の購入の仕方については市薬の賛助会員になっている問屋さん7、8件、すべてに公平に見積もりを出してもらった。現在、バランス良く発注している。大体10%ぐらいが薬価差になっている。
 それから九大病院の院外処方せん発行状況は約50%、というのが現状です。1ヶ月平均約8000枚弱というのが外に出ている処方せん枚数です。南福岡病院の場合には20%強、多いときには25%で枚数は700枚強、これが広域病院の分業の実態です。

蔵元代議員
 組織の強化とか薬局業務の充実という欄があるが薬局はチーム医療の中でリスクを背負っている面もかなりある。トラブルやミスが起こったとき、今保険に加入しているけれどそれで十分なのか、またその場合市薬の中で助けてくれる人がいるのか、顧問弁護士その他が用意されているのか。このへんの市薬の体制とこれからの見通しを教えていただきたい。

冷川副会長
 賠償責任保険については日薬の保険になっているので、県薬と一緒に協議して調べたいと思っています。顧問弁護士についても打診していきます。

蔵元代議員
 その結果を細かいところまで教えていただきたい。

冷川副会長
 それに関連して在宅医療で今後薬剤師が出かけた先での問題も含めて賠償責任保険が適用できるかどうかもー緒に相談していきたい。

木原代議員
 市薬薬局の休日夜間体制について伺いたい。

中島副会長
 それについて二つの見方がある。
 まず現実的に現在休日夜間に院外処方せんを出している病院が少ないということ。急患センター出動のフィーをそのまま引用すると1年間に2千数百万の人件費がいるだろう。それで現在行政のほうからも、もう少し様子を見て判断すれば良いのではないかとアドバイスを頂いている状況である。
 理念的には体制をとらなくてはならないということがある。しかしながら、休日夜間を考える時、市薬薬局だけでなく会会員の問題ではないだろうか、そのため研修を充実させることが休日夜間にすべての薬局が応需できる体制づくりになることだと思う。
一歩一歩ふみしめ現実を見ながら理念を追求していくという体制をとっている。

木原代議員
 夕方6時45分、医薬品探しに苦労したことがある。24時間体制とまではいかないが、市薬薬局の備蓄センターとしての機能をいかせるように、組織作り、電話連絡網など前向きに取り組んでいただきたい。

梅末代議員
 中央支部からのお願いです。市薬会員であられる県議会議員の早麻先生を市薬の顧問として委嘱をご検討頂きたい。

木村会長
 皆さんのご意見を伺って総会の時に話をさせて頂きたいと思います。

井原代議員
 現執行部は良くやって頂いていると思います。感謝致します。
 ただ薬局運営ガイドラインにいわれている薬局とはもちろん処方せん応需ですけれどOTCがあまり打ち出されてないのが気になります。
 時代の流れは分業面にということだと思いますが、今年からのPL法を踏まえての薬局製剤など、OTC関係の事業を事業計画の中にいれていただきたい。

中島副会長
 言葉の響きが分業ということにポイントがいったようだが決してそんな事はない。「医薬品の適性使用」という事は分業だけでなくOTCの両面をいう。
 今後試験センターで運営要項を決めようという話がある。PL法が施行されると薬局製剤における薬剤師、薬局の責任が問われることになる。そういう時、会員のなかから自分で作った医薬品の検査をという依頼に対応できるようにすること、これが試験センター運営要項の目的の一つでもある。

藤田代議員
 平成7年度の事業計画の8番目、在宅医療の件を具体的にお聞きしたい。  (3)は在宅委員会の活動の強化で新設の70万円を。
 (2)は支部における在宅医療活動への支援で新設の支部事業補助金の259万(37万×7支部)と思うが
 (1)の「福岡医師会、歯科医師会、行政との連携」(4)の「研修および啓発事業の実施」の具体的な内容と金額をお聞きしたい。


冷川副会長
 8の(1)について前年度はそれぞれ数回会合をもち、今年も継続していく予定である。
 (4)の研修会についてはまず、「痴呆性老人との対応の仕方」・、「梅瘡に関するもの」を予定している。
 また訪問指導の実例について、この症例検討を行いたい。これらの計画はこの予算70万円以内でできるものと思っている。
藤田代議員
 在宅ケア・ほっとラインの説明会を支部単位で保健所と開いたのだが、在宅委員の各区の理事の方にきくと、その辺の内容がきっちり支部の方まで伝わってきていないようだった。支部単位でやってくださいということですので、委員会のほうで報告をきっちりお願いして末端の支部のほうへ情報を流してほしい。

冷川副会長
 福岡市のほうから担当の係長にきていただいた委員会などに、各委員は一緒に出席して実状を聞いております。また支部長会議でも繰り返し申し上げていますが。

戸田代議員
 面分業に対応する基準薬局の育成という中、福岡整形外科病院の横の薬局について木村会長のお考えを伺いたい。

木村会長
 この間題は最初整形外科病院のほうから出てきてという事で始まったわけですが、社保委員会などで話し合いをして、私も判断したということで現在あるということになるわけですが、非常に難しい問題です。

戸田代議員
 整形外科病院の方から薬剤師会に対して面で受けてくださいと話があったのでは?

中島副会長
 そういう打診はありました。

戸田代議員
 それに対してどのような方法を取られたのですか?

中島副会長
 整形外科病院の場合には現実的た、非常に足が悪いとか、遠方の患者さんが多くて、近くに少なくとも薬局ができないとなかなか院外処方せんを踏み切れない、という言葉を伺いました。それと薬局長の方が非常に面分業に積極的でして、ファックスを利用してかかりつけの薬局のある患者さんにはそれぞれに流していただいているのではないかと思っております。そのはっきりした数字はいまつかんでいません。

戸田代議員
 今後は面に広がる方法を取っていただくように、それからきちっとした数字を教えていただきたい。

木村会長
 確かに処方せんは広がっています。オール面分業というわけにはいかないが、面分業の形態を確かにとっています。

戸田代議員
 今度の臨時代議員のときにでも数字を教えていただきたい。

木村会長
 わかりました。

光安代議員
 九大の処方せんに関しては福岡市がほとんど90%以上受けている。それなのに今まで実態を県に任せたきりだが、どうしても福岡市で事業として取り入れたいと思う。これを是非審議していただきたく動議としてだします。
 (採決され賛成者過半数無く臨時代議員会に持越しとなる)

木村会長
 6月の臨時代議員会で審議をお願いします。

 

頓服

滅菌グリセリン!?
10%イソジングリセリン 5本
医師の指示通り

突然にファクスで送ってきた処方せんの中の一つです。使用法も分からない。薬価表にものっていない。仕事を放り出して、院外処方せん係の江崎先生にSOSする。

「滅菌グリセリンにイソジン液を10%の割りで混合する。全量1000ml」と、説明を聞く。受話器をおいて滅菌グリセリンを探す。薬価表のどこにものってない。問屋さんに電話する。ここにもない。そのときや っと市薬薬局のことを思い出した。半分は安心して電話する。

ところがこの滅菌グリセリンなかなか手に入らない。江田先生の親切な声、「直ぐ取り寄せましょう、薬価表に収載されていませんので原価で購入してください」「よろしくお願いします」手に入るというだけで良かった、良かったという思いが強く、その瞬間とても幸せな気分にやっとなれた。と、思った。そこまで1時間。

ファックスで譲渡書を送るのに、原価が分からない、もう1度電話する。「500ml約5000円。2本だから10,000円ほどになる」と、グリセリンは薬価900円ぐらいだから8000円のマイナスとなる。その途端、からだが重たくなった。滅菌装置が欲しい!欲しい!・・・・・

患者さん宅に電話する。明日の配達を告げようとすると、悲しそうな声で「使用法なんて分からない、どうしたらいいのかしら」と絶叫された。

医師の指示どおり?私も知りたい。直ぐ医療センターに連絡する。

すでに6時をまわっていて、ドクターは不在。それではと薬剤部のほうに電話を回してくださった。

幸いなことに、副薬剤部長の牛島先生が出てくださった。なにからなにまで的確なアドバイスを受け、急転直下悩みが解決してしまった。

この滅菌一つで面分業、在宅医療の大変さを経験したことになった。

街の薬剤師と病院内の薬剤師、あいだに情報交換の接点が欲しい!滅菌ぐらいでよろよろしない足腰を鍛えたい。

(坂田)

<私と薬> 「市民参加の健康づくりをめざして」−「あいれふ」オープン− 福岡市健康づくりセンター 専務理事 坂本雅子

「健康づくりセンター」、昨年の12月、オープンにこぎつけましたが、構想の段階から薬剤師会にはいろんな場面で参加、協力していただきました。心よりお礼を申し上げます。

健康づくりというと、今までも薬剤師会とは、10月の福岡市健康週間には、「薬草観察ハイキング」、各区の保健所での「薬剤師会のコーナー」などさまざまな共同の活動をしておりました。

またこの度「在宅医療」でも新しい活動が始まっているともうかがっております。しかし今はじまっておりますこのあたらしい「市民の健康づくり」の中での薬剤師会とともに進める具体的な活動と言うと、それはこれから模索して行かなければいけないことと思うのです。先ず、よく知っていただき、ともに市民を健康づくりへと案内することから始まるのではないかとおもっております。

薬剤師会は、市民がまず一番気軽に自分の健康について相談されるところです。福岡市の健康づくりのサービスについての広報をよろしくお願いします。また、専門家として、健康食品をはじめ、いろんな薬剤情報の提供などの支援もおねがいします。ここではQ&Aで「あいれふ」と「新しい福岡市の健康づくり」について紹介させていただきたいと患います。


Q:「あいれふ」ってどんな意味ですか。愛称ですか。

A:健康づくりセンター、中央保健所、消費生活センター、婦人会館という4つの施設の入った建物の愛称です。この4つの施設はそれぞれ行政施設としては、異なった目的や機能をもっているのですが、利用する市民にとっては、一つの施設です。幸い、この4つの施設は、教育、消費生活、健康などすべて市民生活に深くかかわる施設です。

それに4つを一緒に建てることでむだなく建てられましたので、その分市民の方にも有料で開放している、ホール、講堂、ギャラリー等、市民の方が自主的に健康づくり等の勉強会やイベントなどされるときに利用していただける施設ができました。特にホール(あいれふホール)は、音響効果のよいホールとして講演会、音楽会等で、講堂は研修会など多様な利用がされています。

「あいれふ」というのは、造語で「ふれあい」という言葉をならびかえてひらがなで表現したのですが、「あい」には、愛、‘出会い、「れふ」には、Reflection、Refine、Refresh等の意味も込められています。健康づくりというとすぐに「運動」「栄養」「休養」という3本柱になるのですが、このような4つの施設が一緒になることで健康づくりの概念がもっと生活全体、生活文化として広がっていくものになればと 思っています。


Q:福岡市の健康づくりは、健康づくり施設のネットワークで展開され、あたらしくできあがった健康づくりセンターは、市民の健康づくりの中核施設、ネットワークの中心として機能するといわれていますが、それはどんなことなんですか。

A:他の郡市の健康づくりセンターというのは、一点豪華主義というか、検診施設に大がかりな体育館、プールがついているのが普通なのですが、それでは、大都市では、市民全体が利用し、市民が自分の日常生活の中で実践するという市民のための健康づくりにはつながらない、近所の人ばかりのための健康づくりセンターになってしまう、健康づくりは、あくまでも市民が自分の生活の中で自己管理しながらやっていくもの、行政や専門家はそれを支援するものですので、全市民の参加を前提として市民のみじかにしかも今までの市民サービスの実績をもつ機関とともに、展開するシステムでなければならないということでかんがえられたものです。

具体的には各区に保健所、体育館、それに検診をしている医療機関、企業、民間のスポーツクラブ等もありますので、これらの既存の健康づくり機関とともにネットワークしながら市民の健康づくりの支援を展開しようということです。特に核になるのは、いままでも市民の保健、医療、福祉全般にわたる実績とネットワークを持っている保健所です。


Q:具体的には、どういうことでしょう。

A:今年の2月から、全保健所と健康づくりセンターで、「健康度疹断」を始めました。これは、問診によるライフスタイルのチェック、血圧、心電図、肝機能、血糖等の検診、それに運動負荷テストがつきます。これからの健康づくりには、どうしても積極的な健康運動が欠かせませんので、なによりも事故が起こらないように潜在性の心疾患を発見し、しかも個人に合った運動処方をするための運動負荷テストは、必須です。

そして個別のアドバイスや、健康運動(いわゆるニコこコペースの運動)の実技指導をします。この健康度診断をうけて、毎日の健康づくりは、じぷんの生活の中で、運動は近くの体育施設、スポーツジム、歩くひとは公園や遊歩道でということになります。

それに保健所と健康づくりセンターは、コンピューターで結ばれていますので、毎年どこで受けても継続的な健康づくりができますし、これらのデータで市民の健康づくりの現状の分析も出来るようになるでしょう。保健所はこの事業を中心にしながら、従来からも行っていた地域の健康づくりを各区の関係者とともにすすめていきます。今後は特に地域で健康づくりを実践する仲間づくり、例えば歩こう会などの育成が大切になります。


Q:保健所と健康づくりセンターの違いは、

A:保健所は市民が身近に「健康度診断」を受けたり相談をしたりする施設です。健康づくりセンターは、その支援をしますが、具体的には職員研修、情報提供、教材の提供、職員の派退、それに同じようなサービスでも保健所の出来ない部分もふくめて、例えば同じ「健康度診断」を例にとると、研究的に先行的な検診項目が入っていますし、対象者も高血圧、糖尿病予備軍など、保健所で受けられないひと、時間的にも日曜や夜、一日で指導まで終了するなど時間的に余裕のないひとにも受けていただけるようにしています。保健所と一緒に両輪の輪となって進めていきます。


Q:市民として薬剤師会員が利用できるのはどんなものがありますか。

A:先ず、会員の健康づくりとして、健康度診断一日コースがおすすめです。その外の事業は、図をご覧ください。それから、ホールや講堂もいろんなイベントにご利用ください。また、家族づれで「ウェルネス・ストリート」にもおいでください。


Q:「ウェルネス・ストリート」というのは。

A:健康教育のための展示映像施設です。「食」をテーマにして、日常食べている食事が健康とどんな関係があるかを、遊びながら学んでもらいたいとおもいます。この中で特に「ウェルネス・レストラン」というのは、約200種類のフードモデルを自分の食事と思って選び、コンピューター診断ができるようになっています。見てさわってという参加型の展示映像施設ですので、「健康テーマパーク」と思っていただいていいでしょう。現在、土、日曜は、200から300名の利用者が訪れています。

引き続いて図書室もありますが、健康、保健、医療、スポーツ等にしぼった図書室です。貸出をしています。現在本は約5000冊ですが、15000冊が目標です。


Q:この市民の健康づくりの中で特に「歩く」ことを強調しているのはどうしてでしょう。

A:健康づくりには、簡単に始められるきっかけが必要です。福岡市では、市民に健康づくりのきっかけとして「まず歩く事からはじめましょう」とよびかけています。「歩行」は、誰でもいっでも、手軽に出来る成人病予防に効果的な有酸素運動なんですが、それに加えて街を歩くことでいろんな発見があり、出会いがあり、人とのコミュニケーションも生まれる、「歩く文化」が生まれてくるということです。

このように歩くということを中心にやさしい街づくりが広がっていけばと思っています。そのシンボルとして「あいれふ」の周辺は歩くみちとしてモデル的に整備しています。 この「市民の健康づくり」では、いかに市民に参加してもらえるかにかかっています。ご協力をお願いいたします。

<薬剤師会薬局> 薬剤師会薬局の現況について 福岡市薬剤師会薬局 薬局長 久池井正人

市薬薬局は、備蓄・調剤・研修・在宅医療の支援を目的として、福岡医療圏における面分業の拠点施設として設立され、平成6年6月に備蓄薬の分譲を開始し、7月には、国立病院九州医療センターの開院と同時に、調剤センターをはじめとする本格的な業務を開始いたしました。以来、約10ケ月を経過し、業務も設立の理念に沿った形で、はぼ順調に推移しているものと考えております。

平成6年度の業務実績について、別表のとおりご報告致します。

先ず調剤部門では、市薬薬局で応需した処方せんの割合は、医療センター院外処方せん発行枚数の約11%で、89%の処方は福岡医療圏の各薬局が応需されており、面分業が確実に定着しつつあるものと考えられます。

当薬局で応需した処方せんの患者の内訳は、山口.大分.熊本.佐賀.更に壱岐対馬などの県外の患者と、近郊の患者でしめられており、そのような患者にとって、当薬局は「かかりつけ薬局」としての役割を充分果たしているものと考えております。

備蓄センターの業務は、医療センターの外来患者増に伴って、備蓄薬の分譲件数も、表に示すとおり徐々に延びてきております。更に、備蓄薬情報の市薬とのオンライン化も完成し、問い合わせに対する情報の提供業務も増加傾向にあります。

更に、市業薬局の重要な役割の一つに研修の問題がありますが、平成6年度には、市薬での薬局実務研修の受講者を対象として、平成7年1月より4月までに17名の研修者3ランクに分けて実施致しました。また、医療センターでは院外処方せんの発行により、学生の外来調剤部門の院内実習が困難となった為、市薬薬局における学生実習の依頼があり、受け入れることになりました。

昨年7〜8月に第一薬大より24名、本年2〜3月には福岡大学、第一薬大より27名、計51名の学生実習を実施いたしました。

市薬薬局における会員の研修は、面分業の充実、未就業薬剤師の掘り起こしといった面も含めて、最も重要な位置付けがなされておりますが、毎日のルーチン業務に加えての研修業務のあり方については、カリキュラムの変更など、更に検討を要する課題であろうと思われます。

会営業局に対する風当たりは極めて厳しいものがありますが、福岡市薬薬局は、面分業を支援するという設立の理念を踏まえて、備蓄情報の提供機能をもった備蓄センターとしての役割、県外患者や、近郊地域住民にとって「かかりつけ薬局」としての位置付け、更に、会員の研修センターとしての役割、また、今後取組みを期待されている在宅医療支援業務等、他の会営薬局との立場の違いは明らかなものがあると考えております。

医薬分業の今後の進展は、薬剤師が、医師や患者から如何に信頼される仕事をなし得るかに懸かっているものと考えます。今年度も、更に質の向上を目指して職員一同頑張って行きたいと思っておりますので、会員各位のご指導をよろしくお願いいたします。

<研 修> 製造物責任法(PL法)と薬剤師の責任 (社)福岡市薬剤師会 副会長 中島英之

 この稿は、平成7年1月19日(木)の社保委員会主催の処方検討会で、私が講演した時の講演記録である。

はじめに

 製造物責任法はPL法とも称され、これはProductLiabilityのイニシャルをとった略名である。この法律は、国民の生活の安全を守るために、消費者保護の目的で制定された。

 平成6年6月に衆議員、参議員で可決成立し、両院の委員会で付帯決議され、平成6年7月1日に公布された。そして平成7年7月1日に施行される予定になっている。

 ここで特筆すべきことは、衆、参両議院ともに、一つの政党も、一人の反対者もなく可決されたことである。この事実は、消費者保護を目的とする法律制定の必要性が、国民の間に長い間持たれていて、そのための基本的な法律であることを示している。又一方では、根本的に、大混乱を来す法律ではない、ということもできる。

制定の経緯

 昭和30年代から昭和40年代にかけて、森永ヒ素事件、サリドマイド事件、筋拘縮事件、かぜ薬アンプル事件、スモン事件、カネミライスオイル事件など、薬、食品に関する被害事件が連続して起こったことは、記憶に残っている方が多いと患う。私自身は、中学生から高校生、大学生を経て、社会人になったばかりのころだったので、鮮明に記憶に残っている。

 私は、裁判が長期化するばかりで、メーカーの責任は明らかなのに、なぜ、すんなりその責任が問われないのか?疑問に思っていた。社会的視野でみると、当時は、大量生産、大量消費の時代から、高度科学技術時代へと変遷するころで、社会構造的な問題でもあり、このような事件は起こりうるべくして起こったということもできる。

 しかし、これらの事件の再発を防ぐためには、当時の法律では限界があったので、消費者を救済して、国民の安全を守る法律の制定が待たれていた。そして、昭和48年5月、総理大臣の諮問機関である国民生活審議会で検討が開始された。

 医薬品関連では、昭和48年6月に、「医薬品の副作用による被害者救済制度委員会」が設置された。

 その後、中央薬事審議会に、厚生大臣の諮問機関として「製造物責任制度特別部会」が設けられ、PL法に関する意見が討議された。

 その他では、通産省、農林省、法務省等にも審議会が設けられ、夫々の関係審議会から答申があり、平成5年12月に国民生活審議会から法務大臣に建議され、前述のように、平成7年7月に施行される運びとなっている。

 PL法は6条から成り、次の通りである。


製造物責任法

(目的)
第1条 この法律は、製造物の欠陥により人の生命、身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。

(定義)
第2条 この法律において「製造物」とは、製造又は加工された動産をいう。

2 この法律において「欠陥」とは、当該製造物の特性、その通常予見される使用形態、その製造業者等が当該製造物を引き渡した時期その他の当該製造物に係る事情を考慮して、当該製造物が通常有すべき安全性を欠いていることをいう。

3 この法律において「製造業者等」とは、次のいずれかに該当する者をいう。

一 当該製造物を業として製造、加工又は輸入した者(以下単に「製造業者」という。)

二 自ら当該製造物の製造業者として当該製造物にその氏名、商号、商標その他の表示(以下「氏名等の表示」という。)をした者又は当該製造物にその製造業者と誤認させるような氏名等の表示をした者。

三 前号に掲げる者のほか、当該製造物の製造、加工、輸入又は販売に係る形態その他の事情からみて、当該製造物にその実質的な製造業者と認めることができる氏名等の表示をした者

(製造物責任)
第3条 製造業者等は、その製造、加工、輸入又は前条第3項第2号若しくは第3号の氏名等の表示をした製造物であって、その引き渡したものの欠陥により他人の生命、身体又は財産を侵害したときは、これによって生じた損害を賠償する責めに任ずる。ただし、その損害が当該製造物についてのみ生じたときは、この限りでない。

(免責事由)
第4条 前条の場合において、製造業者等は、次の各号に掲げる事項を証明したときは、同条に規定する陪償の責めに任じない。

一 当該製造物をその製造業者が引き渡した時における科学又は技術に関する知見によっては、当該製造物にその欠陥があることを認識することができなかったこと。

二 当該製造物が他の製造物の部品又は原材料として使用された場合において、その欠陥が専ら当該他の製造物の製造業者が行った設計に関する指示に従ったことにより生じ、かつ、その欠陥が生じたことにつき過失がないこと。

(期間の制限)
第5条 第3条に規定する損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び賠償義務者を知った時から3年間行わないときは、時効によって消滅する。その製造業者等が当該製造物を引き渡した時から10年を経過したときも、同様とする。

2 前項後段の期間は、身体に蓄積した場合に人の健康を害することとなる物質による損害又は一定の潜伏期問が経過した後に症状が現れる損害については、その損害が生じた時から起算する。

(民法の適用)
第6条 製造物の欠陥による製造業者等の損害賠償の責任については、この法律の規定によるほか、民法(明治29年法律第89号)の規定による。


附  則

(施行期日等)
1 この法律は、公布の日から起算して1年を経過した日から施行し、この法律の施行後にその製造業者等が引き渡した製造物について適用する。(原子力損害の賠償に関する法律の一部改正)

2 原子力損害の賠償に関する法律(昭和36年法律第147号)の一部を次のように改正する。

 第4条第3項中「及び船舶の所有者等の責任の制限に関する法律(昭和50年法律第94号)」を、「船舶の所有者等の責任の制限に関する法律(昭和50年法律第94号)及び製造物責任法(平成6年法律第号)」に改める。

従来の法律とどこが違うか?

PL法の特徴は、一言で言えば、従来の「過失責任抗議」から「欠陥指摘抗議」に変わったことである。法律で見れば、従来は、民法第709条の「故意又は過失に因りて他人の権利を侵害したる者は、之に因りて生じる損害を賠償する責に任ず。」の過失責任を定めた規定が、過去の裁判の争点の中心部分であった。

それに対して、PL法では、第3条に規定されている、「製造物の欠陥によって、財産を侵害した時は無過失で損害を賠償する責任がある」の考え方である。

この相違点を簡潔に言えば、製造業者の製造物の欠陥によって、他人の生命、身体、財産を侵害した場合、従来は「製造業者の誰が、いっ、どこで、どうして、どのような過去を上皇」かを証明しなければ、製造業者の責任を聞えなかった。しかしPL法では、「製造業者の欠陥を指摘する」だけで、過失の因果関係を証明しなくても、その責任を問えるようになった。PL法で言う「製造業者」「製造物」「欠陥」の定義については、第2条に規定されているので、参照していただきたい。

欠陥とは何か?

PL法では、欠陥の定義が重要なポイントになる。第2条に細かく規定されているが、法律用語で分かりにくい。要するに「製造物が通常有すべき安全性を欠いていること。」とか「製造物が期待される安全性を欠いていること。」と理解してよい。又、欠陥は、学問的には、上誼証土J「製造上」「表示、警告上」に分けて考えられている。そして薬の場合は、欠陥を考えるとき、有害性と安全性のバランスも問題になってくる。いずれにしても法律上は、抽象的な表現でしか定義されていないので、今 後、複雑な問題が発生した時には、裁判官の判断にゆだねられることになる。

次にPL法が制定された主旨の観点から、具体的にQandA方式で解説してみよう。

PL法の考え方(Question and Answer)
Q1:
A社製のテレビを踏み台にして高所の作業をしていたら、テレビの箱がつぶれたため落下してケガをした。テレビの箱が粗悪であるとの理由で、A社にPL法の責任を問えるか?

A1:
NO。A社製テレビは放送をみるためには製造しているのであって、踏み台にする目的で製造されているのではない。これが「通常有すべき安全性」の考え方である。

Q2:
B社製のテレビを居間で、通常の状態で見ていたら、突然、熟をもって火を吹いた。その後テレビは見えなくなってしまった。B社にPL法の責任を問えるか?

A2:
NO。PL法の目的(第1条)は、製造物の欠陥によって、人の生命、身体、財産に被害が及んだ場合の責任を問う規定であるから、この事故がテレビが燃えただけであれば、PL法の対象にはならない。

Q3:
Q2の場合で、テレビのそばのカーテンが燃えた。この場合は?

A3:
YES。テレビが火を吹いたことにより、カーテンという財産に被害が及んだからPL法の対象になる。

Q4:
Q3の場合で、テレビはB社製のものである。しかし、ブラウン管はC社、スイッチはD社、回路はE社の下請け会社が製作している。テレビが火を吹いて、カーテンにまで被害が及んだ原因は、E社製の回路に原因があった。被害者が追求するPL法の責任の対象は、B社なのかE社なのか?

A4:
B社。この場合、消費者(被害者)は何を信頼してテレビを買ったか?がポイントになる。消費者はB社のブランドを信頼して買ったのだから、B社がその対象になる。 これらの例で、PL法の基本的な考え方は理解されたと思うので、次に、我々に直接関係のある薬の場合で考えてみよう。

Q5:
F社製の鎮痛薬を飲んだが、全く無効だった。この場合は?

A5:
NO。Q2の場合と同じように考えると理解できる。

Q6:
G社製の鎮痛薬をのんだ。これまで正常だった肝機能が悪化して、肝実質がやられて、肝硬変になった。

A6:
一般にはYES。Q3の場合と同じように考えるわけだが、添付文書の注意事項の記載の仕方も問題になる。肝硬変のことが明白に記載されておれば、NOになる可能性もある。

Q7:
がんの患者が、H社製の抗がん薬をのんだ。添付文書には明白な記載がなかったが、髪の毛が抜け、胃潰瘍になった。H社の責任は?

A7:
NO。抗がん薬は人の命を救うという有益性を目的として投与されるわけである。命と抜毛、胃潰瘍の副作用の重要度を天秤にかけて考えるわけである。当然、「命」の方が優先して考えられるであろう。薬の場合はこのような要素を含めて考えなければならない。

Q8:
I薬局(I薬剤師)にJ医師が処方した処方せんを患者が持って来た。処方せんには、K社製の糖尿病薬とL社製の消炎鎮痛薬が処方されていた。I薬剤師は処方通りにまちがいなく調剤して、患者に薬を交付した。ところが血糖降下作用が強く出て、患者は昏睡状態に陥り、後遺症を残してしまった。PL法の責任は?

A8:
J医師もI薬剤師もNO。これには、いろいろ複雑な問題がひそんでいる。前述の厚生大臣の諮問機関である中央薬事審議会の製造物責任制度特別部会の見解では、処方せんを書くという医師の医療行為、処方せんに基づいて調剤するという薬剤師の調剤行為は、PL法の対象にならないとされている。理由は、これらの行書は、PL法制定の背景から、「製造業者の製造物の欠陥」の概念の範疇には入らず、サービス行為と判断されるからである。

しかし、J医師の処方行為が、前述の欠陥の学問的背景のうちの「設計上の欠陥」に、I薬剤師の調剤行為が「製造上の欠陥」「表示、警告上の欠陥」に100%無関係と言い切れるのか?の疑問は残る。

現段階ではPL法の責任はNOと考えられるが、今後、裁判が発生した場合、法律の解釈が変わってくる可能性もある。

事実、USAでは、このような事例で裁判が行われたが、9人の裁判官のうち、5人がNO、4人がYESと判断して、PL法の責任はない、という結論になった微妙な判例が残されている。

ここで大切なことは、J医師、I薬剤師はPL法の責任はまぬがれるかも知れないが、両者ともに、薬の相互作用に気がつかずに医療事故を起こしてしまったことに対して、医師法の中でのJ医師の責任、薬剤師法の中でのI薬剤師の責任を問われるのは当然である。

一方、K社の製品KとL社の製品Lについては、単に添付文書の注意事項の中に、多くの情報を羅列して記載しているだけでは、製造業者としての責任を果たしているとは言えない。つまり、「表示、警告上の欠陥」を指摘されるわけである。

PL法では、たとえば、「KとLは相互作用があり、重篤な低血糖症状を起こすことがあるので、併用はさけること」というような具体的でかつ目を引くような記載方法が求められる。このQ8の場合、KとLの相互作用の記載方法が不十分であれば、KとLはPL法の責任を問われる。

今後、製薬会社は添付文書を整備してくるようになるので、医師、薬剤師は従来以上に注意して添付文書を理解しなければならない。処方検討会に、各製薬会社に出席してもらって、相互作用を中心に講演を依頼しているのもこの理由である。

Q9:
M薬局(M薬剤師)は医薬品製造業(薬局製剤)の認可をとっている。M薬剤師は「かぜ薬1号(1)」を定められた処方に基づいて、正確に調剤して販売した。ところが、その患者は激しい喘息発作を起こして、救急病院に入院する事故が発生した。M薬剤師は、その患者が喘息の既往のあることは知っていた。アスピリンアレルギーのあることを確認せず、アスピリンを含有している「かぜ薬1号(1)」をかぜ薬服用の一般的注意をしただけで販売した。M薬局のPL法の責任は?

A9:
YES。薬局製剤は、厚生大臣が認可した薬局(製造業者)が、認可された処方通りに調剤して販売する製剤である。一般の製薬会社も、厚生大臣が認可した製造業者であり、申請した処方が認められて、その処方に基づいて製造した医薬品を販売するわけである。そこには、スケールの差こそあれ、法的資格は、M薬局と製薬会社とは同格であるので、責任を問われるのは当然である。患者に十分な服薬指導と注意文書を交付していなければ、「表示、警告上の欠陥」を指摘されるわけである。今後、薬局製剤は、価格破壊が進む情勢の中で、薬局のOTC部門を支える大きな柱となるものであるが、PL法の意味を十分に理解して、慎重な対応が求められる。

患者に十分なインフォームドコンセント(服薬指導)を行って、患者が理解したにもかかわらず、不幸にして副作用が発生した時は、法論理では、その患者がその危険性を引き受けたということになる。だからその副作用被害については、その患者が負担すべきであるという法律構成になる。これでは、患者が気の毒だという議論が起こってきて、出来たのが医薬品の副作用被害救済基金(A会員が毎年、薬剤師会から通知が来て、1000円払っている基金のこと)である。

Q10:
N病院のN薬剤師は、医師の処方による院内製剤を作っている。院内製剤によるトラブルは、PL法の責任を問われるか?

A10:
中央薬事審議会の報告書には、院内製剤は、前述のサービス行為に属するので、NOと判断されている。しかし、微妙な問題点も含んでいるので、今後の裁判で「製造」と判断されれば、YESに転じる可能性も含んでいる。

一見した感じでは、Q9の薬局製剤と院内製剤は類似した性格も持っている。しかし大きな相違点は、院内製剤は、医師の処方の裁量権に基づいて作られ、薬事法上の医薬品以外の薬物も処方できる製剤であって、厚生大臣の認可は必要とせず、主として院内の患者に投与する目的で、製造、加工される点である。院内製剤は形式上、医師の処方、薬剤師の調剤の形をとるので、PL法では、サービス行為になるので、その対象にはならないという考え方である。しかし、一般の診療における処方、調剤と全く同列のサー ビス行為と言い切れるか?の疑問は残る。今後、議論がなされるであろう。
結  論

薬剤師とPL法との関わりは、薬局製剤などの場合を除き、一言でいえば、直接的な関連は本来はないと言える。PL法は被害が起こった後の被害者救済をどうするか?という問題であるが、医療の担い手である薬剤師は、その前に被害を発生させないためにはどうしたらよいか?の観点に立って、医薬品の安全性確保と適正使用のために、社会的責任を果たさなければならない。

<引用講演.文献>
・第27回目薬学術大会 法規分科会
  国民生活センター理事長 及川昭倍「製造物責任法の背景と薬剤」の講演
・第59回九州山口薬学大会 業務分科会
  厚生省薬務局企画課 課長補佐 石井甲一
   「医薬分業をめぐる薬剤師の諸課題について」の講演
・小野輝治:日本薬剤師会雑誌.19.1.47.(1995)
・薬事日報.Pharma Week.薬局新聞各紙.

  

処 方 検 討 会 (社)福岡市薬剤師会 常務理事 末田順子

薬剤師100年間の願いといわれる医薬分業が、追い風にのって急激な進展を見せている。

しかも広範囲に進み行く面分業の中で「医療人として薬剤師は今、何をすべきか」を真筆に考えなければならないと思う。

医薬品の適正使用が唱われ、患者のため、患者の立場に立った、調剤、投薬、服薬指導が切実に望まれている。

そのためには、我々薬剤師は、的確な医薬品情報の収集を行い、又十分な患者情報を得たうえで厚生省がうちだした「人間学」に基づいた第三世代の調剤の中での丁寧な服薬指導を行っていかねばならないと考える。

適切な服薬指導が、いかに患者のコンプライアンスを上げられるかと言う事は、日常の患者との対応によって経験ずみかと思う。

そういう力を培うために始められたのが「処方検討会」である。

九州大学付属病院の院外処方せん発行にともない、かなり繁雑な処方せんの習得のため、薬剤部の吉川先生、部員の先生方の御協力により、応需薬局の薬剤師がその処方内容について検討し発表する形式をとった。

その処方せんの中の個々の医薬品について十分な理解をした上で、患者情報を得て、適切な服薬指導をする力をつけるための研修会である。

いままでは、一方的に講師の話を聞くという方向から自分自身が演者となって発表するという画期的な方法をとった。自分で発表するためには、かなり勉強しなければならない。

平成4年11月より平成6年8月まで続き、その間に九大薬剤部の指導によりかなりの研鑚が積まれ、その努力も実ったことに、深く感謝している。

九大処方検討会の一時中断により、今後どの様な研修会を続けていくか社保、分推委員会で話し合い、平成6年7月より100%分業にふみきった国立病院九州医療センターの処方検討会を副薬剤部長牛島先生の御尽力により再開することにした。

先ず、その下準備として10月、11月は、各医薬品メーカーに依頼し医薬品の副作用、相互作用についての研修会を持った。

12月からは新しい形での処方検討会を続けている。

今回は一ケ月をワンクールとして、先ず処方医師を決めてその処方を検討していく方法を取った。処方せんを応需しているすべての薬局に発表していただくために、処方せんの選択にはかなり苦労している。重なった薬局を運ばないように、担当医師の専門にあった処方をと心掛けてはいるものの、該当するものがない場合は、意に反した処方せんをお願いすることもある。

その月の第1回目の処方検討会は、福岡市7支部と柏屋、筑紫、宗像、糸島の各薬剤師会で開催する。一人でも多くの会員の参加を期持している。

私も、時間の許す限り支部会にも参加しているが、今まであまり出席していただけなかった会員の方に、「こんなに素晴らしい勉強会があったんですね」といわれとても嬉しく思った。発表していただく先生方も、回を重ねるごとに、資料の作成、患者情報の収集、服薬指導等、すべてに関して向上していただいている。

各自勉強をしていくためには、テキストが必要ということで、社保委員会で検討して「疾患と治療薬」「やさしい臨床薬理」を選び購入していただいた。おおいに活用していただいていると思う。各支部での出席者は、定着した感があり、もっと一人でも多くの方に参加していただくために、支部長のお力をお借り したいと考えている。

第3週の木曜日は市薬剤師会において、福岡市7支部と粕屋、筑紫、宗像、糸島の各薬剤師会よりパネラーを出していただき、患者情報、服薬指導を中心にパネルディスカッションを行っている。各薬局で発表された実践的な内容は、とても有益で参考になると思っている。

  パネルディスカッションの出席者数
  12月179名 1月147名 2月113名 3月154名 4月125名

第4週は処方医に、専門分野における講演と処方内容の解説をしていただいている。各自データを集めいろいろ検討した処方せんの集大成として担当医師に患者の疾患、医薬品の使用意図について、又パネルディスカッション時の質問事項について解答のでる日である。

医師による処方検討会は今回4月で5回目を迎えた。

講師の先生方は各々とても個性的で毎回違った雰囲気で処方検討会を楽しんでおられる。


第1回目(12月)

循環器内科 酒井喜久雄先生
各処方せんについてもとても丁寧にくわしく解説していただいた。

とても温厚な先生で解りやすい講演をしていただき、酒井先生の処方せんが来るのが楽しみになった。

第2回目(1月)

整形外科リュウマチセンター 真島龍興先生
ゆっくりととても穏やかな話し方で、リュウマチ疾患についての詳しい解説と医薬品の選択の仕方について話していただいた。

第3回(2月)

腎、高血圧内科 上野道雄先生
処方解説の後「医師と薬剤師問における患者情報」というテーマで、医師として薬剤師側からの患者情報をとても必要としていること、情報を交換しあいながら、患者中心の治療を力説され、どんな疑義照会でもどんどん・してほしいと要望があった。とてもユニークな考えをお持ちのドクターで100%分業に尽力されたということだ。

第4回(3月)

消化器内科、難病センター 澄井俊彦先生
専門分野の膵炎について、詳しく講演していただいたが、とても難病で、鬱病に移行していくという知識を得た。

第5回(4月)

心臓、血管外科 古山正人先生
国立九州医療センターに行くと、明るい雰囲気を漂わせながら、大声で話し、とても元気な医師にであう。その方が古山先生だった。

最新の血管医学に関して、ユーモアを交えて講演していただいた。翌日には、薬剤師と接する良い機会を与えていただいたというお礼状が届き、温かいお人柄に感激している。

この様に医師の考えを直接聞くことは、薬局店頭で患者に服薬指導していく上で、とても有益である。今後も、医師と連携を取りながら「薬局ガイドライン」にのっとって、いかなる薬局も調剤を行うことを目的にして「ヒト医療」へと努力を続けていかねばならないと思っている。

<会員の広場> 私は猫族 南支部 大橋部会 (有)のばら薬局 毛利久美子

我が家にはヨ苗が2匹いる。全体が白、頭と尻尾に黒茶のぶちのある雄、体重7kg、名はタロー。もう1匹は、三毛の雌、ミーコと呼ぶ。体重5kg。

タローは、10年前に拾ってきた。子どもが成長してそろそろひざが、淋しくなっていた私にとって恰好の子育て。

ペットの哺乳瓶で育てた。めやにと下痢に悩まされ、エリスロシン点眼液とビオフェルミンが手離せなかった。手塩にかけて育てた筈である。しかし、長ずるに及んで主は私から夫に移り、今や、相思相愛、ONLY YOUの間柄なのである。夜は、夫の胸の上で眠る。

夫以外は寄せつけない。私が無理に抱くと両手をつっぼって、体はコチコチ、目は厳しく、すきあらば逃げようとする。散歩に出しても、私を完全に無視、掴まえようとすると全速力で反対方向に走り去る。

何とも厭な性格なのである。ちょっと見には、緑の大きな目が涼しく、貴公子然とした姿に近所にはファンが多い。しかし、よく見ると、口ひげがない。1cm前後でぶっ切れているのである。コンクリートの角にこすりつけるため切れてしまったのである。猫にひげがない。にも拘わらず、彼は悠然と生きてい る。

ミーコは、左目と鼻から口にかけて黒茶のおおきな柄があるため、遠目には全く不美人。 よく見ると、大きな黒目、細い鼻、細面の三田佳子ぼりの美人である。9年前に三瀬峠で拾ってきた。手術をしたら、今ではトドである。

この子は、夫が居る所では、夫に甘えて私を無視。居ないと分かると私にべったり、トイレまで入ってくる。あまりの態度に“内股豪薬”と呼んでいる。

自分勝手、気まぐれ、孤独が好きなのに淋しがり屋、暇さえあれば寝ている。気がつくとこの子たちは、私にそっくり。私の前世は猫族だったに違いない。

仕事から帰宅すると玄関で待っている。思わず抱きしめて頬ずりをする。疲れを忘れる瞬間である。ただ、そこに居るだけでいい。ましてや、じゃれたり、甘えたりすると、胸の奥にぽっと火が灯り、この上なく幸せになれるのである。そんな時、私は誰にも見せたことのない、無垢で優しい顔つきになっているに違いない。

お隣りの奥様より相談を受けた。老衰で排尿困難になった猫を入院させたが、毎日何本もの点滴、痛々しくて見ていられない。どうしたものかと。往診が可能なら在宅にしてはと答えた。在宅にして10日余り、奥様の腕の中で大往生。最善の選択であった。

我が家の描たちは、全く社会性がない。世の中に放り出されたら、その日から生きては行けないだろう。この子たちより、絶対、先に死ぬわけにいかぬ。見送ってから、死なねばならぬと心に決めている。

(TEL)
「もしもし、毛利先生ですか?織田です。先生、文中の内股豪薬って何ですか?」
「あはは、私が小さい頃、親にべ夕べタとくっ付いていたので『あんたは、内股豪薬やね』って言われてたのを思い出したものだから。内股に豪薬を付けると一か所に止まらずあちこちにくっついたところから言われてたのでしょうね。」
「そうですか。初めて聞いた言葉だったので、ありがとうございました。」

<会員の広場> 今年の連休 −北京・上海− 東支部 香椎部会 オーケイ薬局 伊東美穂

5月2日、15時30分。第1回北京語研修ツアーの集合時間。市薬の静々たる方々の中にまざれ込んだ母と私は大きな不安と日本を離れる解放感に充たされていました。日程の中での楽しみほどの程度中国語を使えるかと、万里の長城と濠園の観光。

17時30分。福岡を出発。1時間半後には上海へ。機内で時計を1時間遅らす。18時30分、上海到着。あいにくの雨のせいかもう暗い。

19時30分、この旅行での最初の食事。ツアー旅行特有?のおみやげの販売がセットになった食事。とても美味しかった。(吃根好!)

飛行機の中で夕食を済せたのに、抽濃くない料理の数々と中島先生と樋口先生の巧みな話術?で盛り上がった二度目の夕食でもうお腹いっぱい。(巳経吃飽了)

5月3日、北京、天安門、故宮博物院、同仁堂など見学。

5月4日、北京。ここの乾燥した気候の為口唇がカサカサすると中野先生。リップクリームは必需品のようです。浮腫みぎみの私は手足のはれや頭胃がなく北京の気候は快適でした。(身体根好!)

午後は待望の万里の長城見学。北京市は四国とほぼ同じ面積らしい。バスに乗り込み59km郊外へ。街中を離れるにつれて窓の外の景色は灰白色に変り人工的な色や日本の5月の新緑の優しさはなく道路端は焼煉瓦の塀に囲まれた家が点在する。その彼方は植物に覆われていない岩の山々が連なる。約1時間で到着。

万里の長城を背景に全員で記念撮影。営々と山の尾根伝いに伸びた城壁。その背後に累々と重なる岩山は北方の大軍を威圧するように聾えている。それでも中央の衰退期には繰りかえし攻め込んでいた騎馬民族。それを防ごうと築かれた城壁は椀挺、砂漠の中の嘉略関まで6000km(北海道〜九州問の約2.5倍)におよぶ。気の遠くなる事業。ここは大陸なのだ。

5月5日。今日も大気はカラッとして空は青く高くまるで秋のよう。午前中は北京から上海への移動時問。11時上海到着。街並の緑にほっとする。大気が優しい。湿度の違いかしら。

午後、牧園へ。観光スポットはどこも人がいっぱいだが、ここの混みようは格別。鞍園の門前の道の両端は人と店がひしめいている。

園内も人混みは変らない。明代の建造。細部まで彫刻が施こされた建物、庭、池。どの方向どの高さでカメラを構えてもシャッターチャンス。一約一酌が絵になる景観が繰りひろげられる。うっとりしていると突然池を廻る回廊にほとんど近接して現代の老朽化した住宅があり二階の窓から庭園を見おろしている顔があった。

5月6日 上海中医大学訪問。

5月7日 無事福岡へ到着。

〈旅の思わぬ効能・効果〉

開局して6年余。調剤室は、「そのうち整理しよう」「そのうち読もう」とためこんだ資料と雑誌が散乱し、調剤する時は台の上の掃除からという有様でした。6日間の旅ですっかりリフレッシュし決断力の戻ってきた頭で捨てる物は捨て、残すものはすぐ取り出せるよう分類整理しました。所要時間約5時間。「あー、さっぱりした。こんな事ならもっと早くすればよかった」

頭も調剤室もすっきりして張りきっています。

<会員の広場> 「第1回北京語研修ツアー」に参加して 博多支部 住吉部会 はなたれ薬局 根津繁喜

「プ一、プ−、プー・‥」上海空港に到着し一歩踏み出すとまず出迎えてくれたのはクラクションの嵐である。ほとんどタクシー(旧型のVWサンタナばかり)である。ガイドさんに訪ねると“中国はどこでもこんなものですよ。すぐ慣れますよ”という返事であり閉口してしまった。とにかく交通事情は劣悪である。ルールはあるがマナーが低いようだ。しかし流石に雑技団の国である、運転も上手いと妙に納得してしまった。

上海は東京より多い1,600万人がひしめきあい、700万台の自転車が道中溢れ出し、3万台のタクシー(5年間に7倍に増加)とオンポロバスにオンポロトラック、そして高級外車(勿論富のある者だけがマイカーを所持しておりメルセデス、アウディ等のドイツ車を筆頭にトヨタ、ニッサン等の日本車も頑張っていた)が往来している。

中国ではタクシー運転手は人気職業の一つであり月給3,000元(1元≒10円)にもなるそうだ。一般公務員の月給が約500元であるから日本の運転手さんからみても羨ましいに違いない。その代わり免許取得には6,000元余りの投資が必要だという。

現代中国は1989年の天安門事件以降は開放が進み民主化の流れ、市場経済の導入で高度成長化時代に突入し変化のスピードが世界一にまでなり、古い住居が次々に壊され高層ビルが乱立している様は異様で怖い気さえする。荒波にうまく乗れる者は限られ、乗れない者や流される人々も多く、貧富の差は物凄い勢いで拡大しているように思えた。

物価上昇も年20%を上回りここでも一般市民にしわ寄せがきているようである。しかし、みんな活き活きしていて、中国には日本が失いっつあるパワーを強く感じることができる。

前置きが長くなってしまいましたが、今回の旅行は「北京語研修」という名目があり、5月2日から7日までの5泊6日の日程で、北京・上海巡りの観光ツアーでした。上海で一泊、北京で二泊、再び上海で二泊という行程で中国の二大都市を満喫することができ、自分の世界が少し広くなった気がします。

早速会話をしようと試みるが、いざとなると言葉が出てこないし何を言っているのかちんぷんかんぷんである。しかしショッピングにはたいして困らない。なぜなら観光客相手に商売している所は日本語ベラベラだし、片言の北京語でも何とか凌げ、それでも駄目な時は筆談で意志は通じるものだ。漢字の国同志で本当に良かった。

北京では天安門広場、故宮博物院、万里の長城、明の十三陵等見学したが、行くとこ全てスケールが大きく圧倒されてしまう。日本のように繊細なところはないが、よくもまあ、これだけの物を人力の時代に築いたものだと呆れてしまう反面、昔の権力者の絶対的な力を強く感じた。

薬業関係では日本でも有名な漢方薬店の同仁宝と上海中医学院の見学である。日本で販売されている漢方薬製剤も数多く陳列されていたが、漢方薬に限ったことではないがどれも安い。日本の1/10〜1/30位の価格であり、みなあれこれ物色していたようだ。

夜になると楽しみのひとつである宮廷料理や特別料理がお待ちかねである。まずは中国ビールと紹興酒で乾杯。中国ビールはどれもアルコール度が3%台と低く水みたいな感覚である。北京料理は多少辛口であるが我々の口にもよく合い次から次に出てくる料理は、あっという間に胃袋の中に消えていった。北京ダックも美味しかった。上海料理は少し甘いように思えたが、北京とはあまり大きな違いはないように感じた。意外とどれもしつこくなく、日本の中華料理みたいにこってりはしていなかったようだ。

ファッションに目を移すと、上海の南京路(日本では銀座みたいな所)はこれもまた、すごく広く1日に100万人を超える人が集まるという。シルク・カシミアを始め、世界中のブランド品から何でも揃っており日本と変わらない街であった。

今回同行させて頂いた先生方の中には、初めてご一緒する先生もいらっしゃって失礼ながら先生ウオッチングも結構楽しませて頂きました。兎に角どの先生も薬局や薬剤師会で見せる顔は日本に置いてきたのか、みな子どもみたいなはしゃぎようでした。

前市薬会長であったM先生は朝からビール、昼ビール、おやつにビール、夕食にビール、就寝前にまた一杯、翌朝はケロリとして朝食は私の倍は食べる恐ろしい身体の持ち主であった。逆に現会長のK先生は少し下戸であるが、食欲旺盛で活力がありショッピングも良い物をうまく手に入れているようだった。

別の意味で楽しませてくれたのは副会長のN島先生とスター薬局の深A先生のコンビである。人当たりが良いのかすっかり中国人のカモにされてしまったようである。

頼れる団長で唯一中国語を使いこなせる中NO先生は、初日からホテルの部屋のオートロックにしめ出されたり、荷物を忘れたりおっちょこちょいなところをのぞかせてくれた。

この度専務理事に就任されたH口先生は、ちょっぴりお腹が出始めているが貫禄があり買い物上手でN島先生とのダジャレの応酬には腹の底から笑わされた。

広報委員の坂T先生はとても成人に達する子供さんが三人もいらっしゃるとは思えないくらい若々しく上品であるが、買物の様子を見ているとさすがベテラン主婦といったところだ。

I藤先生はおだやかな感じでお母様とご一緒で良い孝行ができたようだ。私は一人だけ夫婦で参加させて頂き本当に心の底から充分楽しませてもらった。妻は笑わされ過ぎて皺が増えたと申してますから心当りの先生は美顔クリームを提供して下さい。

まだ中国を訪れたことのない先生方はぜひ訪ねてみて下さい。きっと満足しますよ。

<会員の広場> 中国旅行−在上海最後的晩上我喝酔了 中央支部 大名部会 大賀薬局大名店 鮫島千織

今回の私達の旅行は学生時代には決して経験しなかったような修学旅行でありました。福岡空港を発つまでは、中医学院や薬草市場に行くの、などと、人に話してはいたものの気持ち的には単なる海外旅行をする気持ちであったのですが、どしゃ降りの夜の上海について一晩寝た後に待っていたのは、究極の漢方修学旅行の開幕でした。

翌朝、向かったのは中国科学院上海薬物研究所でした。ここは第一次世界大戦時、日本が中国より賠償金を取った際この金は、中国と日本の為に使うという取り決めに従って、日本に一つ、中国に一つ、研究所を建てた中国側のものです。この研究所は非常に急いで建てたので、急遽日本から東大の建物の設計図を取り寄せて建てたとのことで、東大の(確か工学部だったと思います。)建物と全く同じ建物になってしまったのだそうです。

ここで、戦前日本の薬用植物学者と、会社ではツムラの研究者が、生薬学の薬物研究に勤しんだということでした。

その中に、今回の団長である木村先生のお父さまもいらっしゃって、現第一薬科大学の木村先生は、この上海で弧弧の声をあげられました。今回、木村先生はお父さまが訳された、「国訳本草綱目」を学院に寄贈なさいました。

この本には、当の木村先生も深く関わっていらっしゃっています。後で、ここの展示室を見せてもらって、ここが昔、国立北平研究院薬物研究所という北京に1932年に造られたものが、1933年に上海に移されたのだということが判りました。現在この研究所は天然産物化学の研究では第一級の研究を行っているのだそうで、他にも神経活性物質、抗癌剤などの研究を行っているとのことでした。

この日の午後、成郡へ発ちました。成郡は四川の首都ですが、私達の一行には、子供達も多かったので、あまり辛い四川料理が食べられなかったのが唯一の心残りになりました。成都に着いた翌朝、楽山を経由して峨嶋へ行きました。途中寄った楽山には、眠江のほとりに烏尤寺という寺があり、川を見下ろすようにそそり立つ71mの崖に掘られた大仏は圧巻です。峨媚では、峨媚中薬学校を参観しました。

ここで気巧をやられているという先生が、コンセントにつないだコードを持って電気治療のデモンストレーションをやってくださいました。どなたか、犠牲になって下さいと言うので、積極的に参加しました。

今まで、電気治療器など使ったことがないので、比較はできないのですが、指を置かれると、ほんとに電流がシャワーの様に体の中に入って行くのが、はっきりと判り、その流れに強弱があるのもびっくりしました。例えば、右手の合谷の辺りを刺激されると、ものすごく筋が収縮して左肩が上るので、以前素問の繹刺論を読んだ時、左が悪いときは右を刺せ、右が悪い時は左を刺せということが書いてあったのを思い出しました。

その後、学校の裏のあまり広くない薬草園を見せてもらいました。ここで峨嵋山に自生する、峨嵋野連(岩連)、三角味黄連(雅連)、味連、大麻、柴胡(竹葉柴胡)、曼陀羅(洋金花)等を観察しました。

中国の学校では小学校から大学まで、押し並べて政府が学校に援助する金額が少ないので、各学校で不足する分は、独自の方法で稼いでいいことになっており小学校等では、動物愛護の芽を育てる為ではなく、お金の為に毛皮が高く売れる動物を飼育したりしていますが、ここでも学校の性格を生かして、生薬や学校独自の自家製剤を販売していました。この販売に当たっていたのは、可愛い年端も行かない女の子達だったので、聞いてみると、この学校の高校生だということでした。

その夜は峨嵋に泊まって、翌朝、めったに見られない峨嵋山の全容を眺めて、成都に戻り、荷花市場に薬草を買いに行きました。皆には、「街中で財布を出さないほうがいいよ」と言ってたのに、当の私が、財布を出してしまい、財布を覗きこんだ市場の人達に、「お前金持ちだな。」と言われ、あうあうとなって返す言葉を失くしてしまいました。市場のあふれんばかりの生薬の中を歩いて行くと、決まって聞かれるのは、強い四川訛で、「どこから来たか?」「日本。」と答えると、日本人だ、と口々に言い合っています。

ここで、いくつか生薬を買いましたが、市場の男の人が何か言うので、四川の方言は判らないと言うと誰かに標準語を聞いて来たらしく、他に何か要らないかと言いますので、ないと言うと諦めて向こうに行ってしまいました。

昼に同仁望で薬膳を食べて、成都中医学院付属病院を参観しました。ここでは薬局も見せてもらいましたが、スチールのロッカーの引き出しに直接生薬がどっさり入っていて、その引き出しが無造作に開けっ放しになっているのは夕方に参観したのですが、昼間の戦場のような忙しさの後の黄昏の様でした。

夜は、四川飯店で、二胡と提琴の演奏を聞きながらの夕飯で四川の夜は閉じました。

次の日に、武候詞と言う、諸葛孔明を祀る廟を訪ね、午後に上海に戻りましたが、最後の夜の夕飯の時、強いお酒で記憶を失くしてしまい、皆さんにご迷惑をおかけしてしまいました。一緒に行った皆さんお世話になりました。

<会員の広場> 日韓親善アリランレースに出場して 中央支部 簀子当仁部会 シモセ薬局 下瀬和俊

学生時代にヨット部に所属していたことから海の魅力にとりつかれて今でも博多湾の中で時々ヨットレースに参加してはいましたが、本格的にヨットレース“アリランレース”に参加してあらためて自然の雄大さを感じました。「この海はすべての国に通じているなあ」と!!

現在クルーザーのクルーとして8m位の舟に乗っているのですが、今年の2月に船のオーナーから「アリランレースに出場するよ」と言われ、その用意が始まりました。レースは五月の連休中にあり博多から対馬までの対馬レースと釜山から博多までのアリランレースとから成り立ちます。薬局ではちょうど請求の時期なので少しづつその用意をしながら準備に万全をつくす毎日でした。

ヨットで釜山に入港するので出入国手続きは各艇で行う必要がありその準備から各自パスポート用意等あげればたくさん出て来ます。そんなこんなでなんとか処理してやっとレースの日になりました。

4月29日対馬レースの始まりです。姪浜のヨットハーバーマリノアには26艇のヨットが集合しています。午前9時から艇長会議の始まりです。この航海の安全とレース中の規則の説明です。朝から降りだした雨は止みそうにありません。12時スタートです。号砲と共に一斉にスタートです。雨なので、さほど風はなく各艇必死に風をつかもうとしています。“マストアビーム”の声にレースだなあという実感が湧いてきます。

レース開始一時間ぐらいから各艇自分のねらったコースをとり始めます。あんなにいた船が右に左に分かれていき、見えなくなっていきます。しかし一路対馬を目指して走っているのです。

夕方には雨は上がったものの風がなくなり、烏帽子燈台の先で船が止まってしまいました。

夜の9時頃までほとんど動きません。船のへりでは夜光虫がキラキラ光っています。とっても椅麗なのですが、今は風よ吹いてくれと頼む気持ちでいっぱい!!11時頃になってやっと吹いて来ました。まだ壱岐の手前です。さあ一気に対馬だ。夜明け前まで順風で対馬に向かっています。しかし夜明けと共に風が落ちました。スピードは3ノット以下です。目の前に見える対馬になかなか近づきません。潮に流されているのです。どの艇も苦労している様です。

入港出来たのはタイムリミットの12時にギリギリでした。他の船の中には時間に間に合わずリタイアするものもありました。対馬では歓迎のパーティーがありレースの疲れも吹っ飛びました。

次の日、5月1日いよいよ日本出国です。厳原で出国の手続きです。一枚一枚書類の点検です。出国の印が押されいよいよ釜山へ向けて出航です。釜山の入港予定を午前9時にして全艇機走です。つかず離れずで夜中の走行です。針路0度で保針すること7時間、朝もやの中に釜山が見えてきました。 400万都市は高層ビルが所せましと立っていました。だんだん近づくにつれ景色ははっきりしてきたのですが、港の入口には、立入禁止の砲台が見え、日本とは違うなあと実感です。釜山のハーバーには9時に入港、それから入国手続です。ハングル文字は模様みたいで英語と数字の記入をした入国書類を係員に出すと友好的に対応してくれます。でも何と言っているのかよく判りません。

手続きが終わり市内のホテルに向かいました。街は古い建物も多くありますがきれいにしてあり、ゴミなどは目につきません。ただ北とは停戦中で一種の緊張感はあります。時々軍用ヘリが上空を飛んでいます。途中で昼食に寄ったのですが食物がみんな赤っぽく見えるのは気のせいでしょうか。本場キムチの国です。口の中がとリヒリです。

我々が泊まったホテルは朝鮮ビーチホテルです。前の海岸はとてもきれいで部屋はオンドルです。韓国式の床に直に座る部屋です。これは温かくて結構快適ですね。夕食に韓国式フルコースを食べに行きました。知人に連れていってもらったので本場物です。銀の箸が出てきました。料理は少しずつ少しずつでもたくさん出てきます。途中でお腹一杯になったのですが、まだ出て来ます。これは思いきり食べずに少しずつ食べるのだと気付きゆっくり食べましたが、でも全体的に辛いですね。

アリランレース前日のウエルカムパーティーでは各艇の紹介等があり和気あいあいとして又その中に明日のレースの闘志がみなぎっていました。一夜明けていよいよレースの日です。出国手続きを終えいざ海原へ日12時スタートを前に各艇が沖に向かって走ります。空にはテレビ局のヘリがいます。いよいよアリランレースのスタートです。波よし風よし、いざ博多を目指して出発です。セールをしぼり込むと船はグッとヒールしながら波を切ります。夕方までには対馬を越えられるはずです。

風はますます強くなります。スタートして4時間、ここは公海上です。中国船団が目の前に見えてきました。大きな船が何せきもいます。網を引いている様です。公海上の事故だけは起こさない様に心掛けて操船し、何とか船団を抜けました。午後7時ごろ対馬を横に見て快走です。夕陽が背中を照らします。前方にはイカ漁の光が目に入って来ました。風はどんどん強くなり波を切り上げながら走ります。この走りなら朝のうちに入港だ。夜になると流木等に十分気をつけてそしてGPS(自分の位置を知る機械)で位置を確認しながら、そしてコンパスを頼りに走ります。夜一時頃沖の島が左手に見えて来ました。もうすぐ博多である。針路を南にとり博多を目指す。磁針で170度。波にたたかれて波をかぶる。

五月の水はまだ冷たい。夜明けには玄罪島が見える、西の浦が見える、志賀島が見える。感激である。玄海島を越えて帰港のコールをする。尋リノアのレース本部から返事が入る。もう一息だ。

マリノア入港8時。レースは終わり入国手続きをしてヨットハーバーに帰り後片付けをしてお疲れさまのカンパイをする。心地よい疲労感の中に帰宅後深い眠りについた。

<会員の広場> 憧れのハワイ 消費活動編 博多支部 千代吉塚部会 (株)荒巻薬局 荒巻滋

初日

ノースウエストに乗り込む。離陸後しばらくしてシャンパンを注文。一杯5ドルとのこと。

僕はかねてから、もし結婚できたなら、ハネムーシの飛行機でシャンパンをたのもうと心に決めていた。カーテンの向こう側でスポッと栓の抜ける音が。なみなみつがれたシャンパングラスが2つ僕等のほうに運ばれて来る。

料金はいらないとのこと。僕達2人にノースウエスト航空からのプレゼントだ。我々2人とノースウエスト航空に乾杯。機内から雲海の上はるかかなたの月をながめながらのシャンパンは格別なものであった。

ハレクラニホテルに到着。これから4日間このホテルに滞在することになる。アメリカ本土からのリゾート客らしき人達がのんびり新聞や読書を楽しんでいる。まるで映画のワンシーンのようだ。窓や壁のない独特な造りも最高だ。

いよいよ部屋のカードキーをもらい、ドアを開ける。真っ正面にワイキキの海岸とダイヤモンドヘッドが見える。最高の眺め。やはりダイヤモンドヘッドヴューにしておいて本当によかった。テーブルには美しい貝殻とフルーツのプレゼント。なにやらメッセージが添えてある。この小さな気配りが心にくい。

今日はのんびりと過ごすとするか。ハレクラ二の1階、ハウスウイズアウトアキーのフラショーが有名だと聞いていたので、予約を入れる。

フラショーは最高だった。その背後をゆっくりとカタマランが通り抜けてゆく。何とも言えぬ賢沢な気分。ディナーとドリンクのみとではテーブルがちがう。ここで食事をしているのはどうも僕らだけのようだ。屋根のないドリシクのみのテーブルはほとんどがアメリカ人客。ここで待ち合わせをしてどこか他で食事をするつもりらしい。アメリカ人の消費者は堅実だな。さっきからちらついている小雨にも全く動じない。

クリスマスの飾り付けで町中ピッカピカ。ビルにもリボンがかけてある。ヤシの木にもイルミネーションが。不思議だったのは日本とは逆で、木の枝ではなく木の幹のしかも下の方にイルミネーションがほどこされていた事。日本だったらおそらく酔っ払いにこわされてしまうにちがいない。

部屋に帰り窓をあけフラショーのハワイアンミュージックと心地好い海の波音に耳を傾ける。ベランダからみたプールサイドの景色も最高なら、波の音とハワイアンミュージックのなんとよく合うことか。

どちらからともなくマッサージをとろうかということになった。電話でワイキキ指圧センターに注文をする。しばらくでチャイムが。

ドアを開けると180cmぐらいの白人の女の子が立っている。思わず「ぼくからね」しばらくするとまたチャイムが。こんどは小柄な日本人の女の子が立っていた。この子が妻、美佳のマッサージをすることになる。みかけはともかく日本人の女の子のほうがマッサージはずっと上手のようだ。

2日目

眺めのよいベランダで超デラックスなルームサービスを朝食にとり、後は部屋で小鳥たちがパンのかけらをついばむのを眺めて楽しむ。何と贅沢な。

全米でも最大スケールのショッピングセンター(SC)アラモアナSCをおとずれる。4月のアメリカでは、SCはすでに歯抜けの状態になっている。年末のサンクスギビングデーとクリスマス商戦で目標の成績を上げることの出来なかった店は、すでに春にスクラップされ、次冬の準備にとりかかるのだそうだ。それほどまでにアメリカの小売業は競争が激しい。それらの小売業が総華状態になるのがこの12月なのだ。どの店も素晴らしい。

目を引いたのは、シアーズの充実したクリスマス用品売り場。買いたい物は山ほどあっても、かさばるものばかりで買うだけの勇気が湧いてこない。美佳にアメリカのドラッグストアを案内しようとセンター内のロングスドラッグへつれてゆく。夕方の忙しい時間帯だからか、Rxコーナーにあるロングス独特の回転式の薬品棚がくるくると忙しく回っている。ロングスではこの回転棚にラベリングをすませ客に渡すばかりとなったRx薬品を用意している。

昼間に処方せんを持って来た客が帰宅の途中、薬品を取りに立ち寄るのだろう。日本で最近発売されたネイチャーメイドも販売されていた。VEのみが日本とほぼ同価格の6ドル(94年12月)。VCやCaは3ドルくらいで、日本の¥680は、それでもなお高すぎるようだ。

ホテルにもどると、また新しいメッセージと美しい貝殻がおいてある。一休みして服を着替え、フランス料理では世界でも10本の指にはいると言われるラメールへ行く。

暗すぎず明るすぎず、ちょうど心地好い照明。窓は開け放たれ、波の音とフラショーのハワイアンミュージックが潮風とともにはいってくる。気さくなボーイが迎えてくれる。席が向かい合わせでなくベンチだったのにはちょっと驚き。2人で仲良く並んで、海の方を向いてのお食事。料理を注文し次にワインを。ワインにはあまり詳しくないので適当なのをみつくろってもらうようにたのんだところ、カリフォルニア、ドイツ、フランスのどこにするかと聞くので、ここはアメリカだと迷わずカリフォルニア。ワインも料理もデザートも最高。甘い物大嫌いのわたしもデザートまで食べてしまった。

フルボトルを1本開けてしまったので「ハネムーンの記念にボトルを持って帰りたい」とボーイに交渉してみる。ボーイは「5分間だけ待ってくれ」と言ってボトルを持ち去りなかなか帰ってこない。しばらくするとラメールのロゴのはいった色紙のようなものにきれいにはがしたワインボトルのラベルを貼って持ってきてくれた。これには僕も美佳も本当に感激。本当に素晴らしい夕食だった。

3日目

目覚めは最高にさわやか。昨日同様、部屋のベランダで朝食。トーストを注文したらなんとトースターまで持ってきた。昨日と同様、食後に白いハトやいろんな小鳥達が。今日のスケジュールは、母の従兄弟宅を訪問した後、ハワイ在住の知人にショッピングを案内してもらう。

僕はきちんとネクタイを締め、美佳はワンピースに着替えてホテル玄関に降りる。ボーイにタクシーを催促。するとボーイがホイッスルを吹き鳴らし、タクシーを手招き。運良くキャデラックのリムジンがこちらにやってきた。生まれて初めてのリムジンはやや老朽気味だが乗り心地は最高。成功者になったような気分だ。快適なリムジンのドライブを約15分。目的地へ到着。タクシーをおりる。住所を確認してドアをノックするがだれも出てこない。おかしい。約束をいれておいたのに。

どうしてだろう。車に戻って運転士に相談する。するとハワイの住所表示では同じ番地でもAとBとがあるらしい。叔母の住所を確認するとBと書いてある。これは裏側を意味するらしい。これで理解できた。私は、叔母の家の表側にある別の家のドアを必死でノックしていたわけだ。

今、アメリカの若い日系人の間で家紋がブームだそうで、ぜひとも母方の家紋が欲しいと言う。それをいろんなアクセサリーに利用するのだそうだ。「日本に帰国後必ず送ります」と堅い約束をする。

そろそろ帰ろうかと言うときに、叔母が「運転士さんが来た」と言う。運転士とは私のはとこに当たる男性で、残念ながら全く日本語が喋れない。その奥さんはなんとか片言の日本語が使えるようだ。

僕の英語と同レベルかな。「アロハの格好いいやつはどこで手に入る」すると「アラモアナSCシアーズ、You know?Now25%off」と答えが帰ってくる。彼女もまざれもない、堅実なアメリカ人消費者だ。

午後からはショッピングだ。最初は地元ハワイの人が利用すると言う本格的ディスカウントセンターのワイケレセンターに直行。まわりは新興の住宅街のようだ。まずは日用雑貨の店に行く。美佳は布団カバーを物色していたようだが、残念なことにアメリカでは日本で使うような大きめでふっくらした布団は使わないらしい。それでも、安くてかわいいクリスマスセールに刺激されてか、いろんな物を買い込んだ。透明のケースに入ったスパイスなど今でも我が家の必需品だ。日用雑貨の次は靴屋のバスショップへ。とにかく安い。

安く売る工夫もたいしたもんだが、日本で2万円くらいの靴が30数ドルで手に入る。美佳と2人で思わず5足も買ってしまった。センター内での店から店への移動も当然車を使って行う。薬屋はペイレスが入っていた。表から見た感じ、最新式の45システムに間違いないだろう。知人の話によると、ペイレスもロングス同様、以前は雑然とした店だったそうだ。Kマートに合併された後、現在のようなすっきりした店になったのだそうだが、そのKマートも今はベイレスを売却してしまっている。本当にアメリカの流通は目まぐるしい。

この近所には一軒の木造住宅に2〜4つの玄関があり、数世帯が同居する新しいスタイルの住宅が建ち並んでいる。ハワイでは不動産に限っては東京並の物価高だそうで、一般のサラリーマンだとこのような家に住むのが精一杯なのだそうだ。

外はもう真っ暗。ハイウエーを飛ばしワードウエアハウスを目指す。となりの車を見てびっくり。なんとサンタクロースの変装をした男性が運転している。昨日シアーズにあったのと同じかな。僕は何が何でもサンタの服が欲しくなってしまった。知人に聞くと「ギフトは別として、クリスマス用品を一番揃えてるのはシアーズだ。おそらくよそでは無理じゃないかな」とのこと。よし帰国する前にもう一度シアーズへ行こう。

ワードウエアハウスには木造2階建の店舗が並び、横に直接車を着けることができる。昔の西部劇を彷彿させる町造りだ。

面白い店が沢山。流通の先進国アメリカならではだ。パープルの品物しか取り扱っていない気の苛王いそうな店、シーズンでもないのに年から年中クリスマス用品と関連ギフトのみを扱っている店等々。

4日目

1日中フルに行動できるのは今日が最後。まだお土産を買ってない人達のぷんを用意しなくては。免税店に出掛けるのが一番てっとり早いだろう。免税店は大通りを横切ったところにある。5階建て位のビルなのだが、クリスマスだからとあってか建物全体におおきなリボンがかけてある。スケール大きいな。

タクシーをひろう。ビショップ博物館と行き先を指定。運転士は東洋系の老人だ。しきりと日本語でしゃべりかけてくるので「日本語できるんですか」と聞くと「話しているじゃないですか」なぜそんな質問をするのか不思議だと言わんばかりの表情だ。ハワイは初めてかと聞くので、そうだと答える。「初めて来たのに、ずっとこの島ばかりで全く外へでていない」と言うと「よそに行ってもなんにもないよ。最近景気わるくてねー。ハワイは何も産業が無いから。観光だけでしょう」いろいろとハワイの最近の経済情勢など説明してくれるので、ただただ納得して聞いている。

コンテンポラリー美術館にも未練があったので、運転士に尋ねると、「現在工事中で閉鎖されてるよ」と言う。よかった。これで悩みは晴れた。ハイウエーをひとっ走り。もうすぐ目的地かというとき、運転士の禿頭に妙なものを発見。なんとお針のテープだ。美佳に教えてやろうにもなかなか言葉が出てこない。車から降りて聞いてみると美佳もとっくに気付いていたそうだ。これには2人とも大笑い。

博物館のカフェテリアには学習のために来ている地元の親子連れが沢山いる。ここで、ホットドッグとパッショングワバジュースの昼食にするか。バターがしっかり染み込んだ中割れのパンが2本。その間にソーセージがはさんであるだけ。なんとシンプルな。店の中央にコーヒーの砂糖やナイフ・フォーク・スプーンのコーナーがある。そこに行くとホットドッグにはさむ、オニオンスライス・ピクルス・ケチャップ・マスタードなどが自由にとれるように置いてある。これを好みではさんで食べるのか。「まるで博多のうどん屋みたいだな」 これで2度目。アラモアナSCに到着。そのときトロリーが、「ジングルベルジングルベル」のリズムで鐘を鳴らす、もう1台が「鈴がなる」のリズムで応答する。ハワイのクリスマスはなんと陽気なのだろう。バスを下車し、SCの中へ。

靴屋さん・文具屋さん・おもちゃ屋さんと次から次に店に入る。どこもイムズのネイチャーカンパニーみたいに、“何屋”さんと割り切れないお店ばかり。アメリカの小売業は実にエキサイティング。見る者、買う者をあきさせない。しめくくりはシアーズのクリスマス用品売場。一昨日見つけたサンタクロース変装グッズがどうしても忘れられない。よかった、まだ売り切れていない。それを見つけた僕はまるで本物のサンタに会ったような気分。他にも欲しいものは沢山あるのだが、ずいぶんかさばるものばかりで買って帰れないのが残念でしかたない。

SCを後にワイキキへ。町は数日後ホノルルマラソンを控えている。クリスマス商戦でただでもごったがえしている町が、一段と賑やかだ。どこもここもイルミネーションでピッカピカ。マラソン参加者だろうか、レース用の車椅子に乗った一団が目の前を横切ってゆく。メインのカラカウァ通りをさらに北に、クヒオ通りを右へ進む。角にあるクヒオファーマシーに入る。夜9時近いせいかRxコーナーはCloseの看板がかけてあり、薬剤師は不在のようだ。インディペンデントの薬局らしくあちこちに店主の思い入れが込められている。

日本ではあまり手に入らないイージドーズのコーナーをいじくっていると洒落た洗眼用のカップがあった。よしこれを買おう。シリーズには安くて便利なものが沢山あるのだが、残念なことに日本ではビルケースくらいしか紹介されていない。

店を出て東に進む。あちこち、店を覗きながら1kmは歩いただろうか。ここらで引き返そうとカラカウァ通りの方へ道をおれる。素晴らしいディスプレイやきれいな飾り付けをみつけては、写真をパチパチ。ホテルの前を通ると、玄関に大きなサンタクロースが、ソリではなくカヌーに乗っている。カヌーを引っ張っているのは、トナカイではなくなんとイルカの行列。あまりの発想のおもしろさにイルカ達の横に僕もならび、美佳に写真をとってもらう。大きく手を動かして片足上げと平泳ぎの真似。ホテルから出て来たアメリカ人観光客の一団がみんな僕の方を指さして笑っている。僕も美佳も、そしてまわりのみんなも本当にハッピー。

そして帰国12月の福岡は寒かった。沢山の荷物を台車に乗せ、タクシー乗り場へ。千代町までは多少気がひけるが仕方ない。今日は、年末の土曜日だ。道がとても混んでいる。家のまえで止めてもらう。機嫌の悪い運転士に、さっと¥3,000。チップの習慣はこんな時に便利だ。

急に、にこにこ顔になって車からおり、荷物を運んでくれた正直者の運転士さん、本当に有り難う。おかげで僕らのハネムーンは最初から最後までハッピーでした。

〔フレッシュさん紹介〕 未来に向かって 城南支部 別府部会 ログ調剤薬局 東健一

今年の2月城南区鳥飼に開局したログ調剤薬局です。主に、内科・小児科・外科・整形外科の処方せんを受けています。

昨年8月いっぱいで病院を退職し、9月から薬局の工事現場に毎日出向いて、できるだけ自分の理想(待合室が広くて、調剤業務がしやすい)に、近い薬局を設計しました。周りにはマンションが多く、その中で少しでも目立っようにと思い外観は、ログ調の建物を希望していましたが、名前だけの薬局となってしまいました。

ただ少しでも名前にふさわしいものをと、入口の横に丸太を積み上げています。

スタッフは、薬剤師4名,事務員1名,計5名でコンピューターにあやつられながら頑張っています。

開局した当初は、薬局全体がパニック状態で、1日があっという間に終わり、月末から月初めにかけてレセプトをやるのに四苦八苦しながら早3カ月が過ぎました。

振り返ってみますと、オープンするまで、大変な苦労で…またオープンしてから一苦労…今は、まだすべてにおいてひよこですが、いろんなことを学んで地域住民のため、薬剤師会の一員として恥ずかしくないよう、一生懸命頑張りますのでこれからもご指導よろしくお願い致します。

〔フレッシュさん紹介〕 よろしくお願いします! 福岡市薬剤師会試験センター 富田盛子

福岡市薬剤師会試験センターに勤務させていただくようになりました。どうぞよろしくお願い致します。

以前より、福岡市薬剤師会の建物は西鉄電車の車窓から見て知っておりましたが、市薬でどのようなことがなされているのか、その内容については全く知りませんでした(勉強不足で申しわけありません)。まして、この建物の中に試験室があり、試験・検査業務がなされていることなど予想もしておりませんでしたから、私の職場となる試験室を最初に見せていただいたときは、その立派さに本当に驚きました。

ところで、勤務2日目にして、この原稿依頼を受け、“明日こそ、原稿を書こう”と毎日思っているうちに、1週間余りが過ぎてしまいました。その間に、室長の城戸先生に試験センター業務について、また薬剤師会、学校薬剤師についても教えていただき、少しずつわかりかけたところです。

未熟者ですが、城戸先生はじめ、諸先生方に教えていただきながら、業務を学んでいきたいと思います。

■■トピックス■■ 市薬学術委員会

入院患者における点眼剤の細菌汚染について

眼科病棟で点眼剤の使用方法とそれらの点眼剤の汚染について調査した。

1.手術直後から歩行可までの間は看護婦による点眼(延べ117検体)1日〜19日間 毎日

2.1.以後は患者自身で点眼(延べ34検体)1日〜7日間 毎日

2.の「患者自身で点眼」の中の1例から細菌が検出された。

看護婦による方法:点眼剤は看護詰所において専用ワゴンにより一括管理されており、所定の時間毎に看護婦が病室において点眼を行っている。看護婦は点眼を行う前には塩化ベンザルコニウムの擦式手指消毒剤(ウエルパス=丸石製薬)で手指消毒をやっており、点眼を行う際に点眼容器のノズルが睫毛、眼瞼あるいは結膜などに接触しないよう注意が払われていた。

点眼剤は無菌製剤であるが、反復使用されるため、使用中に細菌汚染を受けやすいと考えられ、点眼剤の細菌汚染を防止する上においては、点眼剤の適切な使用方法についての患者指導が重要である。

別の文献によると外来患者が使用していた点眼剤の菌検出率は7.1%(新しい眼科7.1990)外来・入院患者が使用していた点眼剤の菌検出率は12%(笹井章子 眼科 27 1985)。

日本病院薬剤師会雑誌1995年3月

口腔内潰瘍の疼痛緩和に対するサリチル酸含嗽水の有用性について

口腔内潰瘍の疼痛や舌尖部の神経痛様の疼痛にヴェノピリン含嗽が有効であったが再審査の結果発売中止となった。代替薬品としてヴェノピリンの主成分であるアスピリン含嗽水とサリチル酸含嗽水の比較試験を行った。

1.感覚的な嗜好(味)の問題に関しての健常者へのアンケート調査ではサリチル酸含嗽水が一番良かった。

2.製造コストはサリチル酸含嗽水が一番安い。

3.自覚症状の改善は3つの含嗽水とも80%以上に見られた。

4.口内炎の重傷度比較(0〜4)では3つの含嗽水とも2以上の悪化を来した症例はなかった。

コメント:口腔内の疼痛緩和には製剤が少ないので有用だと思います。

潰瘍治療剤としてのプロスタグランジン(PG)製剤投与の意義

ヒト胃粘膜ではPGが比較的豊富に産生されており、これら胃粘膜PGの作用としての細胞保護作用および胃酸分泌抑制作用により、胃粘膜の恒常性維持に重要な役割を果たしている。

1.消化性潰瘍をPG欠乏症候群とする説が提示されている。

2.消化性潰瘍の再発に関してもPG合成能の低い療痕粘膜において高率に認められる。

3.非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)はPG生合成阻害を介して解熱、鎮痛、抗炎症作用を発揮する一方で高頻度に胃粘膜障害をきたす(PG合成阻害による内因性PG低下)。

日本病院薬剤師会雑誌1995年5月

消化性潰瘍の維持療法のあり方

(1)ステージ1:治癒後払ブロッカーを半量とし、早期再発のみられた場合はH2ブロッカーを増量するが、後期再発の場合は外因を十分調査しそれを除去することを考えIもブロッカーの量はそのままでよい。

(2)ステージ2:一定期間(6〜12カ月)再発がなければH2ブロッカーを1/4とし早期再発がみられればステージ1に戻すが後期再発の場合は維持量のままで様子をみる(外因をよく調査する)。

(3)ステージ3:さらに一定期間再発がなければH2ブロッカーを中止してみる。(防御因子系薬物は続けてもよいが有効性は裏付けされていない)早期再発があればステージ2に戻す。後期再発の場合は小さな再発はそのままでも治ることが多いが大きな再発は新しい潰瘍の発生と同じに考えて初めにもどって初期治療から始める。

日本病院薬剤師会雑誌1995年5月

いまいづみ日記

昨年発足した新広報委員会、1年間4回発行を終わりました。今回委員長だった樋口先生が、専務理事に就任されました。そこで、この広報委員会を専務理事の直轄に置くことになりました。だが委員長兼任となると余りにも多忙になり過ぎるということで、中央支部内の広報担当北島先生に、市薬の広報担当理事になって頂きました。また新しいスタッフを迎え、より一層充実した市薬ジャーナルを発行するよう努力いたします。昨年、広報委員会と社保、分推委員会、薬局委員会と共同で健康フェア用のパネルを作成しましたが、今年は在宅医療、在宅ケアに関するパネルを作成する計画です。新広報委員会へのご支援をお願いいたします。

(冷川)


[広報]

会議報告

【第9回理事、監事会】

日 時
平成7年3月17日(金)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、松島、占部、小野、末田、吉田、篠崎各常務理事、瀬尾、戸田、成澤、鶴原、市花各理事、高杉、池田各監事、樋口広報委員長

議 事

1.会長あいさつ

2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告

3.協議事項
(1) 平成6年度予算執行状況について
(2) 市薬と支部の業務分担について
(3) 市糞薬局の現状について
(4) その他
(薬連総務会)
(1) 石井選挙について
(2) 統一地方選挙について

【第1回理事、監事会】

日 時
平成7年4月19日(水)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、松島、占部、末田、吉田、篠崎各常務理事、岩佐、瀬尾、戸田、成澤、鶴原、市花各理事、高杉、池田各監事、樋口広報委員長

議 事

1.会長あいさつ

2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告

3.協議事項
(1) 平成6年度決算について
(2) 平成7年度予算策定について
(3) 平成7年度事業計画案について
(4) 代議員全の運営について
(5) その他
(薬連総務会)
(1) 石井選挙について

【第2回理事、監事会】

日 時
平成7年5月12日(金)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
木村会長、拾川、中島、各副会長、松島、占部、末田、吉田、篠崎各常務理事、正岡、瀬尾、戸田、成澤、鶴原、市花各理事、高杉、池田各監事、樋口広報委員長

議 事

1.会長あいさつ

2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告
(3) 学薬・勤務薬・商組報告

3.協議事項
(1) 第31回通常代議員会の運営について
(2) 九大処方せんの応需について
(3) ユニバーシアード福岡大会への協力について
(4) その他

【第3回理事、監事会】

日 時
平成7年5月19日(金)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、占郡、末田、吉田、篠崎各常務理事、正岡、岩佐、瀬尾、成澤、鶴原、各理事、高杉、池田各監事

議 事

1.会長あいさつ

2.協議事項
(1) 九大問題について
(2) 県薬代議員選出について
(3) その他

 

臨時代議員会

6月7日(水)午後7時
総司会−正岡理事
開会あいさつ−長谷川副会長
閉会あいさつ−冷川副会長
総会の司会−正岡理事

委員会報告

【社保委員会】

日 時
平成7年3月6日(月)午後1時30分
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
中島副会長、末田、小野各常務理事、瀬尾理事、井上、遠藤、吉田、山本、田中、藤田各委員

議 事
1.レセプト点検及び相談業務
 a)阪神大震災における被災者のレセプト提出法について
 b)県外組合保険乳障母の請求方法
2.支部における処方検討会について
 a)今後の方法、方向づけなど
   パネルディスカッションは続けて行く。
 b)支部会報告書の書き方
 c)保険薬局の数の確実な把握
 d)宗像、糸島、粕屋、筑紫薬剤師会の対応について

日 時
平成7年5月18日(木)午後9時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
中島副会長、末田常務理事、瀬尾理事、井上、田中、江藤、市原、北、山本、吉田、藤田各委員

議 事
1.支部における処方検討会について
 a)各支部での処方検討会の実状報告
 b)今後の方向性について各支部長の協力を得て、もっと充実させて行く努力をする。
   6月2日に第2回社保委員会に支部長にも参加していただき協力を要請する。
2.処方検討会時の役割分担
 自分の仕事の確実な遂行
3.地区指導者研修会
 出席者:宿泊:井上、吉田(徹)、山本、市原、下瀬
  日帰:瀬尾、末田

【学術委員会】

日 時
平成7年4月21日(金)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
中島副会長、篠崎常務理事、成澤理事、石飛委員

議 事
1.次回薬物療法研究会の打合せ
 a)日時:4月26日(水)
 b)場所:福岡市薬剤師会・講堂
 c)演題:「骨組髪症の薬物療法と開発車の薬剤について」
 d)講師:武田薬品・創業研究所・第4部 部長 津田昌夫先生
2.5月の学術研修会の検討
 a)ガン疾患シリーズの第3弾として「皮膚科領域におけるガン疾患をテーマに講師の選定
 b)日時:5月29日又は30日頃に予定
3.6月と7月のテーマを検討
 a)泌尿器科領域におけるガン疾患を予定
 b)呼吸器科領域におけるガン疾患を予定
4.その他

日 時
平成7年5月15日(月)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
長谷川、中島各副会長、篠崎常務理事、成澤理事、藤田、石飛委員、唐澤県薬理事

議 事
1.急患センター採用薬品集改定の件
 1) 薬品集改定委員メンバー決定
   学術委員(7名)の他、勤務薬剤師会会員(6名)
 2) 第1回改定委員全日程 6月16日(金)
2.次回学術研修会の件
 1) 日程:5月29日(月)
   会場:福岡市薬剤師全・講堂
   演題:『皮フ癌の診断と治療』
   講師:九州大学附属病院・皮フ科助教授 中山樹一郎先生
3.6月以降の学術研修会の検討
4.薬局実務研修会について

【市薬薬局特別委員会】

日 時
平成7年4月12日(水)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
中島、冷川各副会長、松島、末田各常務理事、正岡、成澤各理事、久池井薬局長、木原、栗田、橋口、梅末各支部長

議 事
(詳細別紙)

【薬局委員会】

日 時
平成7年3月8日(水)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
冷川副会長、吉田(邦)常務理事、戸田理事、国武、中野(勝)、行実、井上、山本、満生各委員

議 事
来年度事業計画
・薬草観察会
・薬局製剤(PB商品)実習
 試験センターの充実
 6種類
 3月26日佐世保、谷本薬局見学
・漢方研修会年2回
・薬局運営GL説明会(日薬、佐谷常務)
・薬草園の援助
 背振、今宿野外
 150万予算

【在宅医療委員会】

日 時
平成7年3月14日(火)午後7時30分
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
冷川副会長、岩佐理事、合澤、磯田、南島(早良代理)、柴山、入江、下瀬各委員、光安県薬常務理事、古賀福岡市成人病係長

議 事
・博多区モデル事業6症例について
・在宅介護支援センターと在宅ケア・ほっとラインについて
 古賀係長
 中央保健所24時間体制
 次年度計画
・在宅モデル事業発表会、保険点数算定に関する研修会
・在宅酸素療法の研修会
・裾そうについての研修会
・痴呆性患者との接し方についての研修会
・消毒薬についての研修会
・症例検討
 3月28日高齢者サービス調整会議

日 時
平成7年4月25日(火)午後7時30分
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
冷川副会長、吉田(邦)常務理事、岩佐理事、入江、磯田、柴山、合澤、占部、下瀬各委員、光安県薬常務理事、古賀福岡市成人病係長

議 事
3月実績報告 在宅ケア・ほっとライン協力薬局発足に当って
在宅ケア・ほっとラインの現況について(古賀係長)
博多区モデル事業発表会について5月9日(火)午後7時あいれふホール
精神科投薬についての研修会

【急患委員会】

日 時
平成7年4月18日(火)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
中島副会長、成澤、市花各理事、小松、山本、馬場各委員

議 事
1.新規出動希望者説明会3月9日(木)(6名)
 井上、小川、佐藤、永田、山本、岡本各先生
2.平成7年度出動料の改訂
 
3.医薬品集第6版改訂の件(中間報告)
 平成8年3月に発刊の予定
4.業務量の統計について(別紙)
5.新住所録作成の件
6.次回委員会5月9日(火)を予定

日 時
平成7年5月9日(火)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
成澤、市花各理事、小松、竹尾、山本、馬場各委員

議 事
1.6、7、8月出動表作成
2.新規出動希望申込み者(3名)
 田中泰三、下原千佐子、山岡光恵各先生
 説明会(希望日時)5月18日(木)午後 3時〜5時
3.新準備薬品について
  ゾビラックス顆粒40%100g
  ゾビラックス軟膏5%5g
  ビオフェルミン末1kg 
4.医薬品集第6版改訂について経過報告
 現在は収載品目の決定により各製薬会社より添付文書を取り寄せている段階

【広報委員会】

日 時
平成7年4月12日(水)午後7時30分
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
冷川副会長、樋口委員長、坂田、冨田、織田各委員

議 事
4月号の反省 学薬コーナーに写真 謝礼13名
7月号編集について
巻頭言 松島常務理事
特集1 学校薬剤師全役員に聞く
特集2 PL法
薬 連 久保田、はやま、各区推薦議員
私と薬 三津家顧問 加藤健康づくり財団理事長
研 修 処方検討会 末田常務理事
市薬薬局 久池井薬局長
会員の広場 川上、伊東、荒巻各先生
フレッシュさん ログ調剤
原稿締切 5月20日

日 時
平成7年5月22日(月)午後7時30分
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、北島理事、荒巻、坂田、織田、冨田各委員

議 事
市薬ジャーナル7月号のページ組と学薬との座談会について 5月26日(金)
タイトル「学校薬剤師会役員に聞く」
学薬出席者 木村会長、堀江副会長、小松副会長、竹尾専務理事、有馬理事
7時より広報委員会 7時30分より座談会
次回委員会6月14日

日 時
平成7年5月26日(金)午後7時30分
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
木村学薬会長、堀江、小松各学薬副会長、竹尾学薬専務理事、冷川副会長、樋口専務理事、北畠理事、坂田、冨田、織田各委員

議 事
1.学校薬剤師会役員の方々との座談会

【組織委員会】

日 時
平成7年5月27日(水)午後7時30分
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
冷川副会長、占部、松島各常務理事、吉村、蔵元、深見、大隈、福岡、佐藤各委員

議 事
1.名簿発行 8月中に発行する。
 薬局名50音順に並べる。
 名簿は
  1薬局名 2電話番号・FAX 3開設者・管理薬剤師名 4住所 5出身校の順にする。
2.ソフトボール、ポーリング大会 担当 深見
3.定款改正
 総務より、冷川、樋口、松島、組織委員会より、占部、蔵元で、改正案のたたき台を作る。

【分業推進委員会】

日 時
平成7年3月30日(木)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
中島副会長、末田、小野常務理事、瀬尾理事、下瀬、井上、北、藤田、伸上、清水、市原、山本、江藤各委員

議 事
(1) D.S.対策について
報 告
(1) 日薬社保について(瀬尾)
(2) 日薬分椎について(小野)
分推委員のいない地区は、社保委員のご出席をお願いします。

「広域病院応需薬局のD.S.(デッドストック)対策について」
                      (小野私案)

 この度、市薬薬局のご協力を得て、D.S.の解消を少しでも計りたいと思います。
 つきましては、下記の要項に従って行ないたいと思いますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。

(実施要項)
1. 会員薬局のみを対象とします。
2. 買い入れ薬品は、別紙の薬品に限定いたします。(リスト以外の品目は、保留品リストとしてリストのみ提出して下さい)
3. 薬品に購入伝票のコピーを添付して、委員会に提出して下さい。(購入伝票もコピーがないものは、受け付けをお断わりします)
4. 薬品は、包装があるものを原則とし、詳細は、委員会の判断に従って下さい。
5. 薬品の代価は支払いは1ヵ月後とし、支払い価格は、原則 使用有効期限1年以内 購入価格の( )% 点とします。1年以上 購入価格の( )%
6. 薬品リストに所定の項目に従って、記入、押印の上提出して下さい。


【福岡市急患診療医薬品集編集委員会】

日 時
平成7年3月13日(月)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
長谷川、中島各副会長、篠崎常務理事、市花、成澤各理事、石飛委員、唐澤県薬理事

議 事
1.第1回編集委員会 出席者上記7名
 準備(在庫)薬品の現在までの追加品目と削除品目の説明および差し替えの必要な薬品と不要と思われる薬品の検討
2.福岡市医師会医薬品集改訂委員会
 平成7年4月10日(月)薬剤師会より下記の6名出席予定
 長谷川、唐澤、中島、篠崎、市花、成揮(医師会より案内状送付)
3.編集作業の大凡の予定
 6月作業開始、8月に1回委員会開催、10月中旬添付文書再収集配付
 原稿締切11月末日 校正は三稿まで
 平成8年2月末か3月上旬完成予定
4.次回(第2回)編集委員会
 平成7年4月5日(水)午後7時第1会議室
 第1回委員会で検討した内容を各自再検討して、薬剤師会としての第6版収載薬品の改訂案をまとめる。
5.唐澤先生より勤務薬剤師会の学術委員の先生を推薦していただき編集委員は最終的に12〜14名とする。

日 時
平成7年4月5日(水)午後7時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
長谷川、中島各副会長、篠崎常務理事、成澤、市花各理事、石飛、藤田各委員

議 事
1.第2回編集委員会 出席者上記7名
2.急患診療医薬品集改訂委員会(平成7年4月10日19時)について
 医師会より下記6名に案内状送付あり
 長谷川、唐澤、中島、篠崎、市花、成澤内、唐澤先生は当日都合により欠席予定
3.医薬品集改訂に関する打合わせの内容
 前回に続いて収載薬品の追加および削除品目について討議を行った。
 薬剤師会としてはかなりの品目削除を提案するとともに差し替えと追加薬品について検討した。
4.次回委員会について
 4月21日(金)午後7時より学術委員会が行なわれるので、その中で医薬品集の編集に関しても取り上げてもらう。
5.勤務薬剤師会の編集委員の依頼については、長谷川先生より唐澤先生に、また、4月21日(金)午後7時の 上記委員会への唐澤先生の出席依頼については成澤より連絡する。

【総務会】

日 時
平成7年5月16日(火)午後2時
場 所
福岡市薬剤師会館会議室
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、松島常務理事、正岡理事

議 事
試験センター新採用職員
5月22日より出勤
城戸先生8月より嘱託
役割分担
 調査・企画 正 岡
 渉   外 冷 川
 経   理 松 島
 庶   務 樋 口

 

各支部報告

〔中央支部〕

阪神・淡路大震災ボランティア参加報告及び慰労会

日時:平成7年3月11日 午後7時
場所:ホテルタカクラ福岡
式次第
            司会 樋口 昌嗣
○開会の辞
  福岡市中央区薬剤師会理事 国武 靖夫
○ボランティア参加報告
  福岡市薬剤師会常務理事  小野 信昭
  (有)光安調剤薬局    吉田  理
  和光薬局         小松 公秀
○乾 杯
  中央区薬剤師会監事    西森 基泰
○閉会の辞
  中央区薬剤師会理事    平島久美夫

去る3月11日午後7時30分よりホテルタカクラに於て「阪神、淡路大震災ボランティア参加報告及び慰労会」が行われ、亡くなられた方へ1分間の黙祷ののち、冬の寒さきびしく、又、二次災害の危険の中、自ら進んで派遣活動に参加された三先生の貴重な体験報告をお聞きしました。

新聞、T.V.の報道だけでは想像も出来ない惨状であり、間違って伝えられている事も多々あったとの事、被災関係者たちは、どこに怒りや悲しみをぶつければよいのか?と本当に心が痛みます。

報告の内容は、又、別枠にて詳しく御紹介があると思いますが・・・。

この紙面を借りまして、阪神・淡路大震災にて被災された方、その関係者の方達に心よりお悔やみと御見舞いを申し上げますと共に、一日も早い心とお身体のご回復、そして、日常全般の復興をお祈り致します。

その後、慰労の気持ちを込めて一同乾杯し、一変して華やかなパーティーとなり、個々に、三先生方の目のあたりに見た今回の被災状況に対する忌憚のない率直な御意見などをお聞きしながら、宴たけなわのうちに閉会しました。

(北島)

〔博多支部〕

在宅ケア支援システムへの薬局の参画について
(在宅ケア・ほっとライン 医師会)
平成7年4月14日 博多保健所講堂 出席者38人
挨 拶  博多区薬剤師会長 木原三千代
講 演  (司会 博多保健所予防課長 西野令子)
1.「在宅ケアで薬剤師に期待するもの」 博多保健所長 押領司文健
2.「保健婦の具体的な活動について」  博多保健所地域保健係長 大隈千鶴子
3.「在宅ケア支援システムについて」  博多保健所予防課在宅ケア担当主査 牧本道子

押領司所長は医療及び福祉のそれぞれの観点より在宅ケアの問題点を指摘する一方、この分野における薬局・薬剤師の今後の取り組みへの大いなる期待を表明。

大隈係長は知っている様で意外と知らない保健所の活動を具体的に語られ、又、牧本主査は在宅ケア・ほっとラインを中心にその支援システムの詳細を説明。「今後、薬局が日々の業務の中で知り得た患者情報を適切な方法でくみ上げほっとラインに流していただきたい」と要請。行政側の薬局側への期待の大きさを認識する会でした。

<ほっとらいん> 在宅ケア・ほっとライン相談薬局について 在宅医療担当副会長 冷川襄

前号でお知らせしましたが、福岡市の在宅ケア支援システムに薬局参加が決定いたしました。4月17日、福岡市役所衛生局長室に於いて、西岡衛生局長より木村市薬会長への委託があり、木村会長が受諾いたしました。翌18日、桑原市長より記者発表がなされました。

5月1日より在宅ケア、ほっとライン相談薬局として機能することになりました。積極的に参加協力お願いいたします。なお前号に載せました組織図は漸定的な物でしたので、今号は正式な図にさしかえました。

「在宅ケア・ほっとライン協力店」について
〜在宅ケア支援システムへの薬局の参加〜
平成7年4月18日 定例市長会見

本市では、在宅の寝たきり高齢者、痴呆性高齢者、身体の虚弱な高齢者の在宅ケアを支援するため、平成4年6月から全区の保健所に保健・医療・福祉の総合相談窓口「在宅ケア・ほっとライン」を設置し、一人ひとりの状態に適した総合サービスが受けられるように保健所・地域医療機関・福祉事務所・市民福祉サービス公社などとネットワークをつくり、情報提供やサービス提供のコーディネートなどを行っています。

今後、高齢化がさらに進むなかでこの事業の充実を図るには、介護を必要とする高齢者やその家族の方が気軽に相談できる場を数多く確保することが重要になっていますが、このたび福岡市薬剤師会のご協力により、本年5月1日から地域の薬局がこのネットワークに参加していただくことになりました。

現在、協力を頭明していただいている市内の薬局は400店にもなっており、今後もさらに増えていくものと思いますが、地域に密着した相談窓口として気軽にご相談いただきたいと思います。

具体的には、次のような協力をしていただきます。

(1) 在宅ケア・ほっとラインへの情報提供
 薬局が日常の営業活動の中で、介護を必要とする高齢者に関する情報を得た場合、本人又は家族の了解を得て、必要な情報を在宅ケア・はっとラインに電話又はFAXで送付する。在宅ケア・ほっとラインは、送付 された情報をもとに、必要であれば訪問等を行い在宅ケア支援のためのコーディネートを行う。

(2) 保健・医療・福祉サービスについての広報・啓発
 薬局の店頭に在宅福祉に関するパンフレット等を常時備え、来店者へ保健・医療・福祉サービスの紹介等を行う。

これにより、介護用品等の購入に薬局を訪れた方が在宅ケアサービスの情報を得ることができるとともに、内容によっては在宅ケア・ほっとラインを通じたサービスのコーディネートにつながることになります。

なお、協力店の店頭には「在宅ケア・ほっとライン協力店」のステッカーを貼っていただき、市民の皆さんが一目でわかるようになります。

 

在宅ケア支援事業

在宅ケア・ほっとライン事業の概要

1.専任担当者の配置
 各保健所に「在宅ケア・ほっとライン」を設置し、専任の在宅ケア担当主査(保健婦)を配置。

2.対象者
(1) 在宅の寝たきり老人及びその家族
(2) 在宅の痴呆性老人及びその家族
(3) 在宅の虚弱老人及びその家族等

3.内 容
(1) 総合相談窓口
 本人・家族その他関係者からの高齢者の保健、医療、福祉に関する幅広い相談に総合的に対応する。
(2) 総合調整
  ア 情報収集
   電話や家庭訪問等で迅速、的確に高齢者の状況を把握する。
  イ サービスの調整
   高齢者の状況に応じた適切なサービスが提供されるよう関係機関との連絡調整を
   行う。
  ウ 継続的支援
   提供されているサービスが、対象者の状況に適しているか、また状況に変化はな
   いか等継続的にフォローアップを行う。新たなサービスの調整が必要な方々に対
   しては、そのために関係機関と協議する。
(3) 在宅ケア支援システム推進のための事業
 日常的な関係機関との連絡・調整に加え、関係者による問題事例の検討会の開催や市、区段階での総合的な推進会議を開催し支援システムの構築を図る。
(4) 在宅医療の推進
 在宅ケアに不可欠な医療の確保を図るため、市・区医師会それぞれに、「在宅医療検討委員会」を設置。  区医師会では検討委員会を中心に、区における往診、訪問看護、訪問リハビリテーション等在宅医療を提供するシステムの構築を図る。

4.これまでの経過
(1) 平成3年6月
 博多、南、西保健所で試行的に実施
(2) 平成4年6月
 全保健所で実施
(3) 平成6年10月
 在宅介護支援センターの制度を導入して各区在宅ケア・ほっとラインのスタッフを従来の保健婦1名に、看護職1名、福祉職1名を加えた3名とし、休日・夜間の相談にも応じる体制とした。
 なお、休日・夜間の相談については中央区の在宅ケア・ほっとラインで一括して対応する体制とし、これは、厚生省が連携運営(ネットワーク)方式による休日・夜間対応のモデルとして認定しているものである。

《問い合せ先》 衛生局保健部保健予防課 TEL092−711−4268

 

<福岡市の高齢者の状況>
○高齢者人口(65歳以上)の推移
平均寿命の伸びと出生率の低下により、今後さらに高齢化、少子化が進むものと予想され、特に、後期高齢者の増加が予測されている。

 

「在宅医療薬剤供給推進モデル事関する記念講演会」

日 時 平成7年5月9日(火)午後7時〜8時30分
場 所 あいれふホール(中央区舞鶴2丁目5−1)
主 催 博多保健所、博多区薬剤師会、博多区医師会、福岡市歯科医師会博多支部
共 催 福岡市衛生局、福岡市薬剤師会、福岡市医師会、福岡市歯科医師会
対 象 福岡市薬剤師会会員、福岡市医師会会員、福岡市歯科医師会会員
    保健所職員 訪問看護ステーション職員、博多区薬剤師会会員

(内容)
1.開会の辞
  博多区医師会 副会長 御鍵 治
2.挨  拶
  福岡市衛生局長
  福岡市医師会長
  福岡市歯科医師会長
  福岡市薬剤師会長
3.感謝状の贈呈
  日本薬剤師会長
4.薬剤供給モデル事業について
  博多区薬剤師会 会長 木原三千代
5.事例について
  座長 博多区薬剤師会理事 蔵元良行
 1) 薬剤師から
    博多区薬剤師会 専務理事 森川公雄
 2) 医師から
    福岡市医師会在宅医療検討委員会委員 博多区医師会理事 古原雅樹
 3) 歯科医師から
    福岡市歯科医師会在宅医療協力医 南栄
 4) 保健婦から
    博多保健所 伊東明子
6.今後の展望
  博多区医師会 会長 福嶋恒彦
7.閉会の辞
  博多保健所長 押領司文健

まだ新築の臭いの残るホールは、薬剤師会会員をはじめとして、事業の関係者でほぼ満員となった。

蔵元先生の司会で進められ、薬剤師会からは福岡市薬剤師会会長の木村先生・博多区薬剤師会会長の木原先生が、そして事例報告では同じく博多区薬剤師会の森川専務理事が演壇に立たれた。

木村市薬会長は御挨拶のなかで「チーム医療に協力することにより、医療人の中に入っていけた」と述べられ、また木原博多区薬剤師会会長も当事業の概要説明のなかで「医師と薬剤師のみならず看護婦や保健婦の方々とのチーム医療だ」と強調された。

事例報告の後の質疑応答では、保健所長より薬剤師に「採算は合うのですか」との質問があり、これを受けて森川専務理事は「地道な努力を行政に認めてもらいフィーを増やしてもらうしかないでしょう。」旨の回答をされた。

今度は薬剤師から「医師からみて薬剤師に注意して欲しいことは。」との質問に「医師の指示と薬剤師の指示が違っているのでは困ります。能書の効能書きで説明されると困るのです。そうとは限らないのですから。」と答えられた。

そして博多区医師会会長の福島先生は、今後の展望として「事業を行うには相応の報酬が必要。」と強調され、さらに「来るべき超高齢化社会においては、たとえば校区単位ぐらいに細分化された介護計画が必要でしょう。」と述べられた。

(荒巻)

【学薬のページ】

第40回福岡市学校薬剤師会総会挨拶〔要旨〕 福岡市学校薬剤師会 会長 木村英樹

本日は、昨年に比べて1週間遅れの総会となりました。昨年の春より新人の先生51名入会して頂きました。この1年間を、いろいろ苦労されたと思いますが、なんとか無事過ごされました。我々の学校薬剤師の任務と申しますのは、学校環境の保持推進を通じて行う職務であります。これからも、会員の育成をはかりながら、学校薬剤師会を運営してまいります。

本年2月に、新会員の先生方に身につけて頂きたく、照度検査を取り上げ、全担当校において調査致しましたが、大変興味深い結果が出ております。まだ集計途中でありますので、まとまりましたら、会員の皆様方にお知らせ致します。

昨年は、異常渇水のため、プールの使用が充分に出来ず、授業プール・開放プール検査にも大変影響を受けました。本年度も、現在のところプール使用については何とも申し上げられません。ただ充分の降水を期待するのみです。腰洗い槽の使用については、いろいろ意見がありますが、市学薬においては、原則的に腰洗い槽の使用を指導することにします。もちろん学校側が使用しない方針であれば、充分注意しなければなりません。

本日、昨年度の報酬を受けとられたと思いますが、小規模校の報酬も普通校と同じ額となりました。全国的に観ましても、福岡市の報酬は高いレベルにあります。これにともない、従来の小規模校の会費10%より、普通校と同じ15%にアップすることになりましたので、よろしくお願い致します。これは、教育委員会において、小規模校も普通校もその学薬職務は同じであると認識されたものと思います。又、皆さんの報酬より、日本学校保健会基金として、担当1校当り3600円差し引かせて頂いております。

日本学校保健会は、全国都道府県ならびに政令指定都市の学校保健会を初め、薬剤師会、医師会、歯科医師会等多くの加盟団体の拠出金により運営されています。その事業も、1)全国学校保健研究会の開催、2)学校保健の動向等の図書出版、3)当面する学校保健の重要課題を取り上げ、調査研究成果を学校現場に提供する等、児童・生徒の健康の保持増進を図る目的として多種にわたっています。

今回の基金募金については、従来より同会に寄付を行ってきた日本船舶振興会が本年度より寄付を打ち切るため、急きょ、同会を構成している薬剤師会・医師会・歯科医師会等が基金を出し合って同会の運営の継続をはかることになったのです。福岡市学薬に対しては、90万円の割り当てがありましたので、本年度1回限りで1校当り(全担当校253校)3600円1回を皆さんに負担して頂くことになりましたので、何卒よろしくお願いいたします。

平成7年度においても、新しい事業を考えております。もちろん新入会員の研修も行います。出来れば、給食センター環境調査に参加され、実際に種々の検査を体験してもらいたいと思います。昨年度来待たれておりました「学校環境衛生の基準・解説」の新改訂版がいよいよ本年7月頃発刊される予定です。発刊しだい会員の手元にとどくよう手配致します。

昨年は51名の新入会員を迎えましたが、本年3月限りで17名の退会者がありました。本年度も新しく11名の新入全員を迎えております。新会員の方々は、この1年間学業活動について充分研修をして下さい。私達もお手伝い致します。

医薬分業の進むなか、処方せん応需体制のもとでは薬局からの外出もままならぬ状態も考えられ、やむなく退会された方もおられると思います。昨年度は学校薬剤師の学校への出動がなく教育委員会より何度か当会に対して注意を受けました。学校への出動は、学校から要請されるのではなく、こちらから積極的に出動し、学業の職務に励んで頂きたいと思います。

今年1年間の全員の皆さん方の積極的な学薬活動を心より期待します。

 

第40回福岡市学校薬剤師会総会

日 時 平成7年4月23日(日)午後2時
場 所 タカクラホテル(平安の間)
出席者 約90名

(1) 総会 司会進行 竹尾理事
 1.開会の言葉  堀江副会長
 2.会長あいさつ 木村会長
 3.議長選出   式町先生
 4.議  事
  1) 報告第1号 平成6年度会務並びに事業報告〔堀江副会長〕
  2) 議案第1号 平成6年度入歳出決算認定の件〔有馬理事〕
    監査報告〔瀬越監事〕
  3) 議案第2号 平成7年度事業計画決定の件〔小松副会長〕
  4) 議案第3号 平成7年度予算及び会費決定の件〔有馬理事〕
 5.末宗県学薬会長あいさつ
 6.閉会の言葉  小松副会長

(2) 懇親会 司会進行 女賀理事
 1.会長あいさつ
 2.来賓あいさつ
  1)福薗洲雅福岡市教育委員会・保健体育課長
  2)市議会議員
    久保田市議(中央区)
    手島市議(東区)
    高山市議(城南区)
    南原市議(博多区)
    渡辺市議(早良区)
    国分市議(南区)
 3.乾   杯 三津家顧問
 4.閉会の言葉 小松副会長



福岡市学薬現況 (平成7年5月現在)

会員数    176名
担当校    254校
 小学校     145校
 中学校      67校
 県立高校     19校
 市立高校    5校
 養護学校    7校
 市立幼稚園   9校
 国立小・中学校 2校

(学薬広報担当 堀江・竹尾)



1学期の活動予定 副会長 堀江秀男

新年度に入り又1年間何かと、ご苦労をおかけすると思いますが、宜しく御協力の程御願い致します。

水事情もかなり好転し学校プールも正常に実施されることを願っています。

この会報がお手元につく頃は飲料水検査(6月)も終了し、プール検査も行われると思います。福岡市は腰洗い槽使用が原則となっていますが、特別な場合(アトピー等)は学校長の管理の下で除外されることがあります。

又開放プールは夏休み中2回行って下さい。

飲料水(毎学期)並びに授業プールは検体を所定の日まで必ず試験センターに持ち込んで下さい。

検査の都度全よりご連絡致しますので文書に充分ご注意下さい。

又学校環境について学校長、養護教諭と充分お話合いになり適切に定期検査を実施して下さい。

尚本年度は給食室調査を2学期に統一して実施する予定ですのでお知らせしておきます。


会務・事業経過

4月7日 監査会
4月22日 第1回三役会
4月23日 第40回総会
5月10日 第1回事業検討委員会
5月16日 第2回三役会
5月17日 試薬調製
5月21日 13大都市保健大全(広島)
     木村・小松・猫越・竹尾 出席
5月23日 第1回理事会
5月24日 新入会者研修会
5月26日 学薬座談会

(市薬ジャーナル広報)

会 務 日 誌 (平成7年3月〜5月)

3月1日 三役会 19:00
  3日 組織委員会 19:30
     社保委員会 13:30
     地区連絡協議会 14:00
  8日 薬局委員会 19:00
     中央区処方検討会 19:00
  10日 漢方研修会 19:00
     地区研修担当者会議 15:00
  11日 中央区選挙決起大会 18:30
  13日 広報委員会 19:30
     学術委員会 19:00
     市健康週間第2実行委員会 15:00
  14日 在宅委員会 19:00
  15日 県薬代議員予備会議 19:30
  16日 処方検討会 19:00
  17日 理事会 19:00
  19日 県薬通常代議員会 10:30
     山崎拓を囲む会 17:30
  22日 健康づくり財団理事会 16:30
     支部長会議 19:00
  23日 処方検討会 19:00
  24日 学術委員会 19:00
  25日 薬局委員会 15:00
  27日 福岡市井口助役新任挨拶 14:00
  28日 福岡市高齢者サービス会議 15:00
  29日 学校給食センター運営委員会 15:00
     広報委員会 19:30
  30日 分業推進委員会 19:00
4月4月 「あそう渡」団体長会議 14:00
  5日 医薬品集編集委員会 19:00
  6日 三役会 19:00
  7日 公益法人の運営に関する会議 13:00
  10日 薬業研修会 14:00
  11日 三役会 14:30
     九大問題検討委員会 19:00
  12日 市薬薬局委員会 19:00
     広報委員会 19:30
  14日 議事運営委員会 19:00
  17日 監査会 18:00
  18日 急患委員会 19:00
  19日 理事会 19:00
  20日 処方検討会 19:00
  21日 福岡市計量普及協会総会 11:00
     学術委員会 19:00
  23日 福岡市学校薬剤師会総会 14:00
  24日 試験センター委員会 19:30
  25日 在宅医療委員会 19:30
  26日 薬物療法研究会 19:00
  27日 処方検討会 19:00
5月8日 九大問題協議会 19:00
  9日 在宅医療薬剤供給推進モデル事業に関する記念講演会 19:00
     急患委員会 19:00
  11日 支部長会、議事運営委員会 19:00
  12日 薬業研修会 14:00
     理事会 19:00
  13日 第31回通常代議員会 13:30
  15日 学術委員会 19:00
  16日 総務会 14:00
  18日 処方検討会 19:00
     三役会 19:30
     社保委員会 21:00
  19日 福岡市計量普及協会総会 10:30
     理事会 19:00
  20日 北九州市薬剤師会総会 18:00
  22日 三役会 13:30
     社保分推委員会 19:00
     広報委員会 19:30
  23日 ダメ・絶対普及運動打合会 13:30
  24日 組織委員会 19:30
  25日 処方検討会 19:00
  26日 広報委員会 19:00
  29日 中央区総会 18:30
     学術研修会 19:00
  30日 議事運営委員会 19:00
     三役会 19:00

[編集後記]

"初めまして”

今回より市薬の広報委員の仲間入りをさせて頂きました北島啓子です。

樋口先生が専務理事としてより一層お忙しくなられ、又、昨年より私が中央支部の広報を仰せつかっております関係で、お鉢が回って参った様です。

元来、緻密さが足りない私にとりまして、数字や文字の間違いを見つける校正の作業などは、大変と思えば大変ですが、“ウォーリーを探せ”の気分で楽しみながらやらせて頂きます。

他の方とCommunicationを計りながら、じっくりと一つのものを作り上げる事にやりがいや、充実感も感じます。

未熟者です、何卒宜しくご指導お願い致します。重ねて、市薬ジャーナルへの会員の皆様の御意見、御希望、御提案を心よりお待ちいたしております。

(北島)

 

代議員会の議事録を読んだ。ジャーナルの原稿づくりのためである。質問と答弁をまとめるのに苦労した。そっくりそのまま伝えたかったが、紙面の都合上やむをえず、ポイントをしぼる形になった。

議事録は読み応えがあった。さながら当日の事が再現される。代議員会に出席するのももう3年になる。広報委員として初めて臨んだとき、緊張して何が何だかわからないままに終わった。今は少し薬剤師会のことがわかるようになった。

式町先生の言葉ではないが、議事録を読もう。市薬剤師会を更によくしようと努力されている先生方がそこにあった。

5月より樋口先生が市薬の専務に就任され、後に北島広報委員長が誕生した。家族が増えたようでますます華やかな雰囲気の広報です。

初夏の頃、総会のシーズンでどこの部会からも賑やかな声が聞かれる。市薬も代議員会、総会、臨時代議員会と続いた。広報も呑気にして居られない。沢山の原稿が集まったのと、臨時代議員会を早く伝えたい思いで、このジャーナルの後、タイムリーな臨時号を発行することに決定!期待していてください。

(坂田)

 

市薬ジャーナル編集に参加して2年目に入っております。始めはとまどい、記事を追い、誤字、誤植とか、文章では口語体だろうか、文語体なんだろうかと目をつける所が、妙に小さいものでした。しかしこの頃は、全体をどういうまとめ方をするのか、特集は、報告事項はと、そして会員さんの動き、国の方針とか伝達はどうまとめるか、もっと重大な要素があることがわかりました。

極言すればジャーナルを読むことで、薬剤師会の動き、行政、今後の方向まで理解できるのではないかと自負しています。私個人も委員でないときはあまり読んでいなかったのですが、誠意をこめて、その人の持味で書かれた文章の真意を損ねることのないよう大切にジャーナルに載せて一冊のものが出来たとき、11時すぎまでもうろうとしながら皆で整理、推敲した苦しみが喜びに代わっています、今月も沢山の原稿があり、このあと特集号が出ることになっています。乞う、ご期待!!

(冨田)

  

  

平成7年7月1日発行
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会 T E L 092-714-4416
発行人   木 村 英 樹
編集人   樋 口 昌 嗣
 委員長  北 島 啓 子
 委 員  冨 田 郁 美
      織 田 登紀子
      坂 田 博 子
      荒 巻   滋
担当副会長 冷 川   襄
印刷所   (有)興英社印刷