■ 巻 頭 言
たかが10ヶ月、されど10ヶ月 (社)福岡市薬剤師会 専務理事 樋口昌嗣

4月26日、時事通信社の方と会談を終えた後、冷川副会長から専務理事依頼の話がありました。 丁度、5月の連休に木村会長、中島副会長と一緒に上海・北京へ行く事になっていましたので、「旅行中にお話を聞いて前向きに考えましょう」と言って別れました。4月に入ってから、現執行部に対する不満の声やいろんな雑音が耳に入ってきていましたので、「なんとかしなければ……」と思っていました。

上海から北京へ向かう飛行機の中で、会長から専務就任の要請と仕事についての説明があり、翌日、万里の長城に登り眼下に雄大な光景を見た時、気持ちが大きくなり、又、旅の解放感も手伝って、「一抹の不安はあるものの、よし、やってみよう」という気になりました。

さあ、それから帰国してからが大変。5月12日の理事会で会長より指名を受け、翌13日の代議員会で報告された時には、「大変な事を引き受けてしまったなあ」という不安と緊張で身が引き締まったのを覚えております。

あれから丁度4ヶ月が過ぎました。1年間広報委員長として理事会には出席させて頂いておりましたので、大体の事は分かっていた積もりでしたが……。正直言ってこんなに大変だとは思っても見ませんでした。なかなか為り手がないのも分かる様な気が致します。行政関係を始めいろんな団体との会合、今年は特にユニバへの参画と、1日1回は必ず会館に顔を出し、夜、委員会が入っている時は会の状況を把握する為に殆ど出席しなければなりません。

今まで健康を地で行く様な規則正しい生活をしていましたのが……、食事がまともに出来ず1日4回となりお腹の回りが……。まだ専務になって1ヶ月も経たない6月7日、“九大病院事業移管の件”で第32回臨時代議員会が開催されました。三役会、理事会と会議を重ね代議員会に臨み、2時間半にわたる活発な討議の後、執行部原案は承認されました(P.3〜9参照)。

その数日後に送付された第74回県薬臨時代議員会の付議事項を見ますと、2ケ月内外の差はあるにしても、我々が先の臨時代議員会で提示した金額とはあまりにもかけ離れておりました。

そこで、我々執行部は6月15日に行われました県薬の地区連絡協議会終了後、県薬の執行部に金額の相違について説明を求めましたが、明確な解答は得られず結局物別れとなってしまいました。それで、6月24日の県薬代議員会での冷川副会長の代表質問となったわけです。

結果は既にご存知の通り、県薬執行部の提示された議案第4号“対九大病院事業の福岡市薬剤師会への移管に伴う第73回通常代議員会に於いて決定された同事業予算廃止の件”の否決により、今年度の市薬への移管はなくなったわけです。執行部と致しましても大変遺憾に思っております。

その結果、いろんなところから“九大処方せん応需事業”を市薬へ移管出来なかったのは、執行部の責任であるとの声が上がり、8月4日に第33回臨時代議員会を開いて審議を仰いだわけです。席上、執行部への不信任案が動議として出されましたが、かろうじて否決されました。この事を我々執行部も謙虚に受けとめなければならないと思っております。

6月24日の県薬臨時代議員会の後、辞表を出された理事の先生方も数人おられ、その慰留に務めましたが意志が固く辞任されました。

ようやく新しい体制が出来上がった矢先の8月24日、木村会長の入院、手術と本当に大変な事になってしまいました。会長も「皆さんにご迷惑をかけて申し訳なく思っております」と、大変市薬の事を心配されておりました。

会の運営は副会長の先生方のお骨折りで順調に推移致しております。

組織委貞会では、会員名簿の作成、定款改正に取り組んでおり、特に定款改正については年度内仕上がりを目指して、夜遅くまで会議を重ねております。

薬局委貞会では、PL法とのからみから薬局製剤実務研修を月1回7月から5回シリーズで行っています。又、健康強化月間の一環として薬剤師会の主催で行われる薬草観察会(西区:毘沙門山)も下見を重ね、準備も瀬調に進んでおります。更に、11月には「コンビニでの医薬品販売自由化」という規制緩和に関する講演会を企画しています。

社保・分推委員会では、中島副会長を中心に新しく理事になられた井上・下瀬両先生や委員の先生方のご尽力で、広域病院への面分業への働きかけ、処方検討会の充実が進められております。

ドクターから出された1枚の処方せんから、服薬指導する中で患者さんの健康状態あるいは病名が読み取れたら、どんなに素晴らしい事でしょう。これこそ薬剤師冥利に尽きると患います。

私も大学の研究室に在籍していた時分、1枚のIRスペクトル、Mass、NMRスペクトルから、新規化合物の構造をああでもない、こうでもないと胸をときめかしながら、解析に取り組んだ事が昨日のように思い出されます。

面分業推進の為には、各会員にとって増えてきたデッドストックは大きな問題となってきております。市薬薬局は医薬分業支援センターとしての使命から、会員のデッドストックの買い上げの方法を社保・分推委員会が中心になって検討しています。

情報関係は、新理事の山本先生がコンピューターを有効に利用して、会員の備蓄薬リスト作成に努力されています。

薬剤師が在宅医療に係わるようになって早1年が過ぎました。そこで、在宅医療委員会では10月13日に福岡市医師会の樋口正士理事をお迎えして“在宅医療に於ける医師会と薬剤師会の連携について”と題して、講演会を予定しています。

又、執行部の今年の方針が支部の活性化ということから、9月に入って城南支部を皮切りに、各支部執行部との協議会を重ねて参りました。各支部の現状報告を聞き、市薬への要望も沢山頂きました。

これら一つ一つを即解決して行き、残された6ヶ月間の任期を会員の皆様方の為に努力して参りたいと思っております。

最後になりましたが、第33回臨時代議員会に於いて、博多区から動議として出されました来年度の役員改選に伴う11月公示、1月末選挙案が可決されましたので、来年1月末には新執行部が誕生することになり、現執行部と一緒に事業計画、予算編成にあたることになります。

私も何も専務に終わらない様に、会の扇の要としてバランスを取りながら、そして目立つことなく縁の下の力持ちとして職務を全うしたいと思いますので、どうぞ宜しくご指導の捏お願い申し上げます。

代議員会報告
第32回 社団法人 福岡市薬剤師会
臨時代議員会(通算第60回総会)

日 時 平成7年6月7日(水)午後7時
場 所 福岡市中央区今泉1丁目1番1号 福岡市薬剤師会館 講堂

代議員会次第
1.開会
1.会長演述
1.議事
(1)議案
   第1号 九大病院事業移管の件
1.閉会

総会次第
1.開会
1.会長演述
1.第32回福岡市薬剤師会臨時代議員会決定事項報告
1.選挙(福岡県薬代議員及び予備代議員選挙)
1.閉会


司 会
只今から第32回臨時代議員会を開会致します。
まず最初に、開会のあいさつを長谷川副会長にお願い致します


1.開会の辞 長谷川副会長
 本日は、お疲れのところ臨時代議員会にご出席頂きましてありがとうございます。
 本日ご討議頂きます問題は、市薬にとって積年の懸案事項になっている問題でございます。どうか大局に立って、また市薬の将来を考えてご討議頂きます事をお願いして、開会の挨拶とします。どうぞ宜しくお願い致します。


司 会
ありがとうございます。続きまして会長演述を木村会長にお願い致します。


1.会長演述 木村会長
 皆さん、今晩は。本日は今までになく7時という時間に代議員会を開催するということで、大変ご迷惑をおかけして居ります。先ほど長谷川副会長の方からお話がありました様に、九大問題について今日はご討議を頂きたく、後はど私の方から少々決意のほどを述べさせて頂きたいと思いますので、どうぞ宜しく慎重審議をお願い致します。


1.議事

大庭議長
 これより議事に入ります。議案説明が木村会長よりあります。

木村会長
 それでは、只今から議案の説明をさせて頂きます。
 医薬分業のこれからの根幹とも言える面分業の推進を見て、今福同市における国立病院九州医療センターの100%分業、その意義が薬業界はもとより、全医療界においても注目に値するものだと考えております。そうした情勢から、九大病院分業もまた大きな位置づけがあるのではないかと思います。
 こうした観点から、私は昨年この九大分業を県薬に任せるのではなく、市薬剤師全の事業として取り組むことでより一層分業の意識、意義、また住民の理解が高まり発展できるものと考え、福岡市薬剤師会の事業として条件を整理して行うという公約のもとで、会長の信任を受けたと考えております。
 この分業には幾つかの問題点があります。今それらの解決を県薬に委ねる事ではなく、そうする事によって前進が阻まれる、我々の手にあってこそ解決ができ、一つ一つ時間は掛りますが、努力によって理解を得られると思っております。しっかりと足元を固め、その姿勢を示す事がより重要な事ではないかと思います。(中略)
 今回、この臨時代議員会の開催に当り、私は真剣に取り組むべく、その趣旨を申し上げました。十分酌み取って頂き、私の決意を理解し、よりよい方向に結果が出る事を念願して終わりと致します。宜しくお願い致します。


質疑要旨

清水代議員
 なぜこの2年間、このように市薬が受けないで今まできたのか、問題点は何だか解りますか。

木村会長
 1つは2人薬剤師の問題、もう1つはお金の問題と記憶しています。

清水代議員
 一番問題点は門前薬局の問題、それとあれほど金のかかるコンピュータシステムですね。
 今言った4点の中で何らかの解決策または解決する意欲、または公約で受けるんならそれを解決する公約ができますか。

木村会長
 福岡市薬剤師会の事業という事にならない限りは、我々は相手に対しての話合いという場は持てません。

清水代議員
 この2年間もめてきたのはそこです。それが県薬ですらできてないのです。しなかったと言えばそうかもしれませんが、市薬ではとても受けられない。2年前私が県薬で代表質問をした時、1,330万円でした。それで今1,500万円とか、2,300万円とか言います。明細が出来てそれをしっかり確かめて1,500万円を確認したんでしょうね。

木村会長
 明細について確認していませんが、それについての明細は見せてほしいと言っております。決算代議員会が済んでないので、県薬はそれまでちょっと待ってくださいとの事でした。

栗田代議員
 県薬の方の予算の具合を見ますと、270万円のプラスになってます。そろそろ市薬で受けて、今度は県薬の交渉権を市薬に移すということが大事なことです。一応今度の執行部の案には賛成したいと思います。

木村会長
 ありがとうございました。

中野代議員
 最低の条件として2人薬剤師の件、基準薬局の件は廃止してほしいと、九大側に言って下さい。その条件つきであれば賛成します。そうでなかったら反対です。

中島副会長
 九大側の分業に踏み切った当時のことを考えると、九大でもし大きなトラブルが発生したら、福岡医療圏における影響というのは計り知れないものがあり、それで2人薬剤師等の問題が出ました。その当時であれば十分に理解出来ると私は考えております。しかし、現在、医療センターの100%分業、面分業が定着しつつある今日の事情を考えた場合に、もう一度やはり九大側と話し合ってみる必要は当然あろうかと思います。

戸田代議員
 僕は逆だと思うんです。まず2人薬剤師の垣根をとって初めて代議員会に持ってこれるんじゃないかと思います。

木村会長
 そういう論理もあると思います。しかし交渉というのは、やはり我々に権利を与えられない事には出来ないと思います。

戸田代議員
 医療センターは100%出ているし、1人薬剤師の方もどんどん受けておられる。その方が九大だけは受けられないというような不公平な事があってよいのですか?

木原代議員
 県薬が交渉権を今既に持ってある訳だから、県薬にもう一度2人薬剤師の件を廃止するように言って、その条件で市薬は受けたいと交渉出来なかったのでしょうか?

木村会長
 その話はしましたが、県薬からは明確な答えはありませんでした。

戸田代議員
 2,305万円の中の1,500万円を福岡市薬剤師会が負担すると書いてありますが、1,500万円の根拠は?

木村会長
 県薬は分業推進費として800万円を計上している。800万円しか県薬はもてないからあとの1,500万について負担して頂けないでしょうかと、話がありました。

松島常務理事
 県薬から聞くところによりますと、2,305万円の内訳は、人件費が1,610万円、諸費用が540万円、利子が155万円ということです。

南島代議員
 1,500万円はどういう形でやっていかれるのか、説明して下さい。

松島常務理事
 7年間の返済ということで計画をしております。最初の2年間は利息だけ支払い、3年目から元金を含めた支払いをしていき、元利合計が1,687万円になる予定です。

南島代議員
 これは市薬が借りるわけですね。

松島常務理事
 はいそうです。
 
南島代議員
 支払うのはどなたですか?

松島常務理事
 応需薬局負担金から支払っていくつもりです。

南島代議員
 事業とは市薬が借りて、市薬が払っていくことでしょう。違いますか。

木村会長
 応需薬局負担金の中から支払えるからやっていこうと考えています。会員の方に対して会費を上げてやろうと言う考えは毛頭ありません。

梅末代議員
 九大病院の院外処方せんによる面分業の展開で、九大病院の処方せん検討会が始まったわけです。これにより一般会員の開局薬剤師研修システム、市郡を含めてシステムの構築が出来、非常に意義あるものだと思います。今後指定薬局の撤廃は木村内閣の首にかけてやって頂きたいと切望します。中央支部としては代議員の総意をもってご支援したいと思っております。

光安代議員
 今日私が一番聞きたかったのは会長の決意です。会長の職をかけてこの事業をやって頂きたいと思います。ただ一つそれを要望いたします。

木村会長
 ありがとうございます。

式町代議員
 4つの問題点の1つでも解決してないということは、例えば出す九大の意思が固いのか、その辺を考えて頂きたいと思います。

木村会長
 それについて私は詳しく聞いておりません。

本村代議員
 私は県薬が1,500万円で、市薬が800万円だったら理解出来るんです。1,500万円は絶対にこれで動かない数字ですか?市薬が何もここで結論を出さなくても、市薬と県薬が交渉する時間もあるはずです。1年間継続審議という案はどうでしょう。

木村会長
 私としては、今結論を出したいという気持ちがあります。県薬も市薬が受けてくれましたと報告したい意向もあります。

栗田代議員
 先程から先生方の発言をお聞きしていて、なるほどなと思われることもある反面、またお互いに情報は知らぬと言われる。支部長なり代議員なり、役員の方に聞けばわかる様な情報が、何でみんなこんなに知られないのかなと不思議に思う。過去の毎年の県薬の代議員会の報告を見るだけでもわかるし、今さら余りゴテゴテ言うたのでは、県の中で福岡市の立場としては疎外化された様なものになるような感じがします。
 元々、初めから市薬が受けるべきだったのを何らかの不都合があって、当然するべきことを、今遅れてやっと始めて行こうという事。
 当初から交渉された方は随分苦労されたと思うけど、こちらから見れば九大の言うなりになったと思われる事があるので、今後交渉権がこちらに移ったらそれを十分今から改正していけばいい事であるし、できない事はできないと初めから言って頂かないと、恵愛団問題なんかは何ぼ言っても解決する問題ではないと思うから、そういう事までは申しません。
 そろそろ採決を私は希望します。

篠田副議長
 ほかに質疑の方、ありますか。

吉田代議員
 さっきの1,500万円は何なんですか。借入金の肩代わりじゃない訳ですか。

松島常務理事
 借入金は県薬でやっている訳です。市薬に事業をする為のお金ですので、これは借入金の代用ではないと理解しています。

吉田代議員
 1,500万円は県薬に渡す訳ではなくて、市薬が一応予算を立ててなかったので、1,500万円を運転資金に借りて運営するという事ですか。

松島常務理事
 1,500万円は県薬の方に支払いをします。

吉田代議員
 1,500万円は県薬に返すのであれば、県薬は2,300万円かかって1,500万円、この1,500万円の性格は。

松島常務理事
 先程も中島副会長からお話がありました様に、そもそも市薬と県薬におけるお金に関しては、全く左と右の関係。どの辺かの形で、やはり県薬も持たない、市薬も持たないという事では、どうしても話が進まないという状況。
 それでは、県薬と市薬と痛み両分けで、半々でどうかという事になりますが、現在、昨年から収益がある程度出ているという部分を含めて、収益が出た段階で県薬から市薬に渡すという事。県薬においては、分業対策費が800万円であると。その分を含めて他の地区に関しても、県薬は説明もできるという事と、もう一つは、1,500万円が全体の中の応需薬局、福岡医療圏で持つという事ですので、フイフティ・フイフティに近い状態でお互いに話し合いがついたという事です。

吉田代議員
 もともと応需者負担金というのは九大から始まった。県薬から始まって、県薬が県薬の理事会でシミュレーションをして、300円なら成り立つといって始めた事業。そのために4つのさっきから出ている案件もあるし、市薬の代議員会では何回もこの問題は開いて、もめにもめている。それで県薬が勝手につくった借金といったら語弊がありますが、受け取る方々のシミュレーションの間違いから発生した借金を、なんで一般会員の首切られた会員さんとか、1人薬剤師の会員さんに負担させるのか、私には理解できない。そこをよく説明してください。

松島常務理事
 1,500万円の借入金に関しては、先程も申し上げました様に、一般会費とか、皆様方にご負担を掛ける事は一切ありません。

光安代議員
 その1,500万円に関して、執行部で何か誤解があるんじゃないでしょうか。2,300万円は借りで、これは全部九大の事に使っている訳ですよ。これを事業体を市薬にやるんでしたら、2,300万円を当然本来持たなければいけない訳ですよね。市薬に移ればですよ。市薬がやろうとすれば、そのうちの1,500万円と800万円を分けるという事でしょう。そういう振り分けじゃないですか。この1,500万円と800万円というのは。

栗田代議員
 一寸おかしいと思う。交渉の経過において2,300万円と、市薬としては払いたくない方だから、低い方からいって、お互いに歩み寄って、1,500万円になったように私は思います。
 第1回目においても、全然県薬から金額の提示がなかったという。早くから金額を提示して話を進めんと、何遍交渉しても同じといって、県薬から2遍目、3遍目やったうちに金額が出てきて、お互いに歩み寄って決めた金額と思います。

光安代議員
 その歩み寄った金額は分かるが、その1,500万円と800万円の内訳ですね。その元になる2,300万円の説明がないことには、どこから2,300万円が発生したか、皆さん、分からないのでは。

中島副会長
 先程松島常務が説明されたと私は記憶しておりますが、再度申し上げます。県薬の方から説明のあった金額、2,305万円の内訳は、人件費が1,610万円、そしてその他の運営費が540万円。利息は155万円、そういう説明がありました。合わせて2,305万円です。そして、先程私がお話させてもらった通りに、約800万円しか県薬としては負担できない。
 だから、1,500万円を市薬が持って頂きたいと。また先程会長からの説明のとおり、医療圏のほかの糸島等に持って頂く可能性もそこに含まれている。そういう話し合いについては、県薬の方に力を貸しましょうという説明がありました。だから、約2,300万−800万=1,500万円、そういう計算です。

吉田代議員
 借金返済の肩代わりなんですか、どうなんですか。

中島副会長
 ある意味では、借金返済の肩代わり的な要素も含まれていると考えても間違いないと思います。

清水代議員
 一番最初にやり始めるときに、恵愛団薬局からも負担金をとれば、ちゃんと成り立つからという事で、市薬は言っていたが、それが取り上げられずに、県薬は300円で採算が合うという事でやった訳です。それで負債が出ている。マイナスが出ている。それを市薬が言った事は全然開かずに取り上げてやったのに、その負債が出ている。なぜ市薬がそれを背負わなければいけないのですか。

木村会長
 さっきも申しました様に、1,500万円は借入金の返済の部分に当たる分もあるという事と、それから今まで2,300万円かかってきた部分、これは九大分業を推進する上での費用という事で、県薬は借り入れをしてやってきた。そして現在、プラスが出てきている。そのプラスが出て来たから、我々が受けるという事じゃない訳です。我々はあくまでも九大分業を進展させるという意気込みをもってやろうという、その意気込みを1,500万円の中に含めたいという私の気持ちもあります。
 ですから、借金の肩代わりという事も含まれているかも分かりませんが、それぐらいの意気込みでやらないと、この分業は成り立っていかないんじゃないかという風に私は思うから、1,500万円でその話し合いの中で、私はやりますとお話した訳です。その借金の保証人は私がなっています。

吉田代議員
 一つには、秋過ぎということで、秋にしますということを公約された覚えはないかどうかという事と、もう一つはこの間題は今年の3月の予算代議員会でちゃんと特別会計で成り立っている訳ですね、県薬は。

木村会長
 その特別会計は、我々がまだ受けるという結論が出てないから、県薬は上げておかなければいけないわけです。予算の中に。それは県薬としてのやり方ですから、仕方がないと思います。
 それと秋にやってないから、公約違反ではないかというと、私はそうは思いません。きちっとした形でやるべきという事がまず第一だろうという事で今日になりました。

吉田代議員
 県薬代議員会に行く前に、県薬代議員会の予備会議というのがあり、そこでもなぜ九大問題は触れないカこという事で話し合いがあったが、基本的に言うと、県薬が折角予算まで組んで、ちゃんと事業計画を立ててあるのに、何も今、市薬も交渉権がないという理由で、全く条件が整備されていないのに、市薬にもってこなくてもいいのでは。私は支部長をさせてもらっていて、支部長会に毎回出ても、九大問題は議題には出て来るが、借金を2,300万円しておるのを、幾ら値切るかという交渉をしているという話の報告しかない。私はそれで先程緊急動議をさせて頂いたわけだが、よかったら、もう一度緊急動議をさせて下さい。

大庭議長
 その趣旨をかい摘まんで、はっきり申して頂かんと、代議員の先生方のご理解ができない事もありますので、あなたのお力で十二分に分かるように趣旨を説明してください。

吉田代議員
 私は説明下手なので、誰かこういうもめた様な状態で、無理やり今日なんで通すのかというのがよく分からんので、それを説明してください。

木村会長
 この問題は、継続してやって行ってもいっになるか分かりません。そういう事ではいけないと。ですから、まず市薬の事業として皆さんにお願いをしてやっていこうという結論を、今日出して頂きたいと思ったから、今日やった。ですから、事業としてきちっとやっていきたいというのが私の気持ちです。

大庭議長
 議長から申し上げます。9時30分で、議事日程に合意ができた時間になっております。吉田先生、もし動議を出されるのでしたら、端的にご説明ください。後ほど賛否をとります。

吉田代議員
 どうぞ賛否をとってください。

戸田代議員
 何遍も同じことを申し上げますが、これは会長の責任だけではないんです。代議員の責任でもあるんですから、そこら辺をよく踏まえて頂いて、会員さんに、この不公平な問題が解決されないうちに、こういう風な決をとられるということに対する釈明の仕方をよく考えて、今から行動して頂きたいと思います。

大庭議長
 一応採決の時間になりましたが、これから採決に入ってよございますか。ご異議ございませんね。

 〔「異議なし」という声あり〕

大庭議長
 現在、出席代議員の先生方の数は57名でございますが、副議長も採決に入りますので、58名です。
 只今から、“九大病院事業移管の件”につきまして、採決を行います。執行部案に賛成の方、挙手をお願い致します。

〔賛成者挙手〕

大庭議長
 定款35条により出席代議員の過半数で可決致します。
 出席代議員数が58名で過半数は30名をもって可決と致します。賛成者42名であります。
 以上をもちまして、執行部案は可決されました。

〔拍手〕

 これをもちまして、本会議を閉会致します。

<薬連のページ> 統一地方選挙と参議院選挙を終わって (社)福岡市薬剤師会 副会長 冷川襄

遅くなりましたが、4月に行われた統一地方選挙では、当市薬推薦の久保田秀己市議会議員と早麻清蔵県議会議員が無事好成績で当選することができました。中央区在住の先生方の御尽力誠にありがとうございました。また各支部においても支部推薦の先生方を当選させることができました。今後とも推薦議員の先生方との絆をより一層強力にしていって下さい。

それから、県知事には当市薬推薦の麻生渡知事が誕生しました。新しい手腕が期待されます。

7月の参議院議員選挙は、石井道子議員の後援会名簿活動がもり上がらず、心配していましたが、比例代表名簿5位にランクされ、無事再遺されました。薬務行政にはいろんな難題が出てきていますので、石井先生にはより一層の期待が高まっています。

一方、選挙区では合馬敬候補を推薦していましたが、票が分散したままで、再選されませんでした。選挙事務所へ出動して頂いた先生方、ありがとうございました。

くすり箱

「診療よもやま話」

この7月、城南支部の三師会に初めて参加した。各々の会の組織について話を伺った。広報委員を担当していますと告げたことから、ジャーナルの話に及び、医師会の会報の話に発展した。

以前1度だけ支部の回覧で読んだことがある。きれいな表紙の写真がとても素晴らしい会誌だった。中味もいわんやである。その中、丁度、うちの薬局の近くの中村先生のエッセイが掲載されていた。カネミ油症の患者さんの診療の話だった。今はもう来院されていないが、その時の患者さんに対する先生の想いが込められていた。3分間診療とか言われる昨今、やさしい先生の診療に触れたようで読みおわったとき、何かフワッーと暖かな気持ちが残った。

そんなエッセイを集めた「診療よもやま話」という本が出版されていると伺った。そして更に「贈呈しましょう」、と岸先生始め皆さんがおっしゃって下さった。

今、「診療よもやま詰」は各部会に1冊ずつ回覧されている。一日千秋の想いで待っているのになかなかめぐってこない。

(坂田)

<私と薬> 高齢社会とふくおか 福岡市衛生局 保健予防課長 荒瀬泰子

21世紀のわが国は、世界のどの国も経験したことのない少子および高齢社会を迎えようとしています。そして今、この高齢社会に誰もが健やかで豊かな老後が送れるように、国では新しい介護システムのあり方が議論されており、また各自治体では地域の特性に応じた支援対策が模索されています。

国のゴールドプランをもとに、各市町村では高齢者保健福祉計画を策定いたしましたが、福岡市でも平成6年2月に「福岡市高齢者保健福祉計画」を策定しています。この計画策定には市医師会、市歯科医師会、市薬剤師会の三師会をはじめとして多くの関係者の方々にご協力をいただきました。

この計画によりますと、全国の高齢化率は平成2年12.0%、平成12年17.0%です。これに対し福岡市は、平成2年9.1%、平成12年12.8%と全国平均に比べて約10年遅れて高齢化が進行している比較的若い都市ですが、それでも確実に高齢化が進行していることが示されています。

この計画の内容は各市町村で異なってますが、福岡市の計画の特徴は次の3点でしょう。

1.健康づくり
2.在宅ケア・ホットライン
3.市民参加型支援体制

1.健康づくり

福岡市の高齢者実態調査をみると、約92%の高齢者が元気であると答えています。しかし、老後の最も大きな不安は健康と述べています。昨年12月中央区舞鶴に、健康づくりセンター「あいれふ」がオープンしました。ここでは市民に身近な保健所や体育館と連携し、健康に関する様々な情報を発進しています。

特に自転車エルゴメトリーは健康づくりセンターと全保健所に整備され、身近なところで自分にあった健康づくりの運動処方を受けることが可能となりました。「スニーカーのにあう街・ふくおか」は健康づくりセンター建設時のキャッチフレーズでしたが、若い時からの健康づくりで、ねたきり老人の少ない元気な街づくりを計画では強調しています。

2.在宅ケア・ホットライン

保健・医療・福祉の総合相談窓口「在宅ケア・ホットライン」を保健所を中心に展開しています。この窓口は平成3年に3保健所からスタートしましたが、翌4年には全保健所に広がりました。そして、昨年10月には在宅介護支援センターを併設、これにより窓口のマンパワーが強化され、また夜間や休日は電話の自動転送により、1カ所の保健所で24時間体制の相談サービスが可能となりました。

この窓口は保健婦が中心になり、様々の保健医療福祉のサービスのコーディネートを行っています。図1は平成6年度の相談実績です。3,200人の実相談者がありました。約半数は家族からの相談ですが、医療機関、訪問看護ステーション、福祉事務所からの情報提供もかなり増えています。

また相談後新たに提供されたサービスは図2のように5,253件に達しました。ホームヘルプサービスなどの福祉3大サービスのほか、日常生活用具の貸与、緊急通報システムなど、本人や家族の状況に応じてサービスの調整を行っています。この「ホットライン」は、住民にいっでも、どこでも、利用したいサービスを提供できるよう、図3のように関係機関との連携を取っています。本年5月より、市薬剤師会もこの支援システムに参画下さり、心強いかぎりです。訪問薬剤管理指導という新しいメニェーが増えましたし、また住民により身近な「ほっとライン協力薬局」からの情報提供が今後増えてくることを期待しております。

3.住民参加型支援体制

平成2年、市民福祉サービス公社が設置されました。登録したホームヘルプ協力員が、重介護、軽介護、家事サービスのサービスを提供します。ホームヘルプ協力員は市民から募集し、一定の研修後に登録されます。現在1,313人が登録されており、平成6年度に提供されたサービスは38,972時間でした。行政、民間だけでなく住民が参加していく地域ケアのあり方に期待されています。

以上、福岡市の高齢者保健福祉計画の特徴を述べてみましたが、この計画は様々なサービスの目標量も定めています。しかしながら、家庭のなかに複数の他人が入りサービスをまわしていこうというチームケアにとって、サービスの受け手にとっても提供側にとっても未体験のため多くの課題をかかえております。

行政、医療関係者、地域住民それぞれが健やかで豊かな老後のため、努力し考えていかなければなりませんが、医療関係者はやはりチームケアのリーダーとして最も期待されております。諸先生方のお力により21世紀のふくおかが健やかな街になりますようお願いいたします。

<私と薬> 試験センター退職のごあいさつ (社)福岡市薬剤師会 前試験センター室長 城戸嘉寿子

昭和63年4月に第一薬大から福岡市薬試験センターに移り、7年有余の歳月が過ぎ、この7月31日に退職致しました。

私が試験センター職員になった当時は古賀隆先生が市薬会長をなさっており、当試験センターが厚生省の指定検査機関としての認可をうけるために、いろいろとご苦労なさっておられました。

私もその認可をうける手続きから係わりをもち、薬務課にも何度か足を運び、その年の10月17日に認可が下りた時には、古賀先生ともども祝盃をあげたい気持ちでした。

この7年間でどうやら試験センターの基礎固めが出来上ったと思っております。これからは試験センターの業務を更に発展させるべき時期にかかって来ております。

幸いにも富田先生という優秀な後任者が決まり、心おきなく後を托することが出来ます。そして冨田先生のお力で更に試験センターを充実させてほしいと希っております。

さて、私が在職期間中は、歴代会長をはじめ、諸先生方、事務職員の方々のご指導とご協力のもと、大過なくその職責を果すことが出来ました事を心から感謝申し上げております。

私が市薬職員になった頃と現在では薬剤師職能というか、薬剤師の責任というものが飛躍的に重大になって来たように思えます。

ここ数年の医薬分業の進展ぶりには目させるものがあります。又規制緩和やPL法の制定など非常にむづかしい問題も発生して来ております。

特に規制緩和の問題とPL法に関連して医薬品試験というものが関わりをもってくるものと思われます。

試験センターでは毎年医薬品計画試験を行い、本来薬局の先生がなさるべき試験をセンター職員が肩代りをしてやって釆ました。この検査の中にはまれではあっても不適格品が出ることがあります。

製造過程における品質管理はGMPで規定されておりますが、試験センターでの検査は薬局から消費者への流通過程の中でも適正な品質の医薬品が供給されているのだという証明が与えられるわけです。これは医薬品の規制緩和に反対する一つの論蝮になっています。

又PL法との関係では特に薬局製剤との関連において試験センターと各薬局とが更に密接に係わりをもつようになるのではないでしょうか。

要するに今後は試験センター業務が各薬局、薬剤師職能においてより直接的な提携の時代になっていくものと思います。会員の先生方のご理解とご協力をお願い致します。

さて、私は市薬職員は辞めましたが、市薬会員として、又学業会員としては今後も残りますので皆様方にもお目にかかる機会もあるかと思います。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

<研 修> 処 方 検 討 会 社保・分推委員会 担当副会長 中島英之

いま、処方検討会は、多くの業界誌にも取り上げられ、各方面に大きな反響を呼んでいます。九大病院の分業が本格化して、医療圏内に拡がったのを契機に、九大病院薬剤部の吉川先生方のご協力を得て始まりました。その後、平成6年12月からは、九州医療センターの鴛海副院長、牛嶋副薬剤課長を始め各先生方のご尽力で、現在の形に引き継がれました。

処方検討会の各方面から注目を受けている理由は、処方せんと応需している会員の一人ひとりが主役になって、各月1回のシリーズを、第1過は各支部での処方検討会、第2週は市薬全体でのパネルディスカッションと製薬会社による薬の勉強会、第3週には医師にも参加していただき、ご自分の処方の解説と専門分野の講義の3度の勉強会で構成し、非常に多くの会員が参加していることです。

委員会の委員は、毎月の処方せんの選別、発表していただく会員への連絡、そして企画と、1年間ほとんど休む間もなく行っているので大変ですが、研修が面分業を支える基本になるものであるとの認識を持ってがんばっています。会員の先生方のご協力をお願いします。今後の計画は次のようになっています。

12月は、特別講師として、国立病院九州医療センター副院長の鴛海良彦先生にご講演をお願いしております。ご存知のように、鴛海先生は、放射線科の医師として、毎日のご診療に多忙な中、薬剤師の業務に大変なご理解をしていただいて、「医薬品の適正使用のためには、面分業におけるかかりつけ薬局での薬歴管理が基本になる」との自説をお持ちで、医療センターの100%分業に、非常に大きな推進力になっていただいている先生です。

講演では、九州医療センターが100%面分業に踏み切った理由、処方検討会のあり方、薬剤師に対する注文など、大変貴重なお話が聞かれると思います。ぜひ、万難を排して出席をお願いします。

処方検討会予定

第11回目 平成7年10月26日(木曜日)演者 岡嶋泰一郎(代謝・内分泌科医長)
第12回目 平成7年11月22日(水曜日)演者 飯田浩一(小児科医長)

特別講演 平成7年12月7日(木曜日)
     演題 未定
     演者 国立病院九州医療センター 副院長 鴛海良彦

第13回目 平成8年1月25日(木曜日)演者 小柳左門(循環器内科医長)
第14回目 平成8年2月22日(木曜日)演者 原賢治(産婦人科医長)
第15回目 平成8年3月28日(木曜日)演者 森田一喜朗(泌尿器科医長)
(敬称略)

座談会 学校薬剤師会役員に聞く

日 時:平成7年5月26日 午後7時
場 所:福岡市薬剤師会館 第1会議室
参加者:市学校薬剤師会三役並びに広報委員

樋口
 今晩は。お疲れのところ有り難うございます。今日は、広報委員会の主催で“学校薬剤師会役員に聞く”というタイトルで、座談会を企画させていただきました。皆様方のいろんなお話が聞けたらと思います。まず初めに、「学校薬剤師とは」と言うことについてお話願いたいと思います。

木村
 大変大きな問題ですね、一昨日新人の研修会のとき学校薬剤師の身分というか、どういう資格の元にあるかという話をしたのですが、学校薬剤師というのは薬剤師の資格をもった人で、福岡の場合は、福岡市教育委員会のもとで勤務をするという学校の準職員であります。ですから公務員といったほうが早い。

 仕事というのは先生方もおやりになってご承知と思いますが、いわゆる公衆衛生にかかわる、要するに学校教育のなかで行われる保健管理の仕事をする。その中でも環境衛生を中心に学校環境改善のために指導・助言する立場にあります。

樋口
 私達が知っている仕事は、一方的に飲料水検査やプールの水質検査などやるように言われてるのですが、例えば私達の方から、いろんな公衆衛生の検査をやる時どういう風な手順を取ればいいかわからない事があるんですね。学校に行って教室が暗いなと感じた時、感じただけで終わるか…そういった時どう取り組むかですね。

堀江
 学校薬剤師というのは、学校保健法に定められています。学校の環境衛生には学校長、養護教員、教頭等に協力を頂き、環境の基準がございますので、それに達成していない場合には、話し合いの上、随時検査を行って頂ければ結構です。市の委託事業として飲料水、プールの水質、それ以外については、それぞれ必要と思われるものを担当の薬剤師が学校と話し合って行う定期検査これが7項目、それと学校から急に呼び出されて、これを何とかしてくれという時の検査を臨時検査、それと学校が常にやってるのが日常検査の3つがあります。

 又、学校薬剤師とPTA、子供たちの関連となると保健委員会があります。この席には学校長、養護教員、教頭、体育主任、PTAだいたい25名ぐらい出られる。 校医、歯科医、薬剤師が入りまして発言の場がかなりあります。

織田
 定期検査に7項目あるとおっしゃいましたが、7項目を教えてください。

堀江
 (1)照度及び照明環境 (2)騒音環境及び騒音レベル (3)教室の空気 (4)飲料水の管理 (5)学校給食の食品衛 (6)水泳プールの管理 F排水の管理、これが学校保健法施行規則第22条に規定されています。

 又校長が必要と認める項目に 1.学校の清潔状態 2.机・椅子の整備 3.黒坂の管理 4.水飲み・洗口・手洗場の管理 5.足洗場の管理 6.更所の管理 7.ごみ処理 8.ねずみ害虫等がございます。

樋口
 他に何か先生方にお聞きになられたい事がございますか?

冨田
 今までやってこられて学校薬剤師として印象深いこと、例えば、行事内容などでございましたら教えてください。

木村
 沢山ありますよね。学校へ行ってやらなければ結果は分からないのですが、私が携わった学校で2つありました。1つは小学校でしたが、交差点のところにあります。鉄筋で窓枠だけが木造でした。騒音が激しくて授業できません。2階、3階、4階で同時に3ヶ所の騒音を測りました。

 騒音の結果を教育委員会に出しましたら、その年の夏休みに全部アルミサッシに変わり喜ばれました。

 もう1つも小学校です。鉄筋で古い学校でしたが、廊下側のガラスが全部透明でした。授業中廊下の外を見たり、外の生徒が中を見て落ち着いて勉強できませんでした。照度も同時に測り指導しましたら、刷りガラスに変わりました。

 やった事は必ず結果が出るということです。学校長から市教育長の方に提出してもらわなくてはいけません。同時に我々も教育委員会に働きかけなくてはいけません。結果をもって学校長が教育委員会に強く要望すれば改善されます。まあそういう風に結果が分かるのもありましたが、やっても全然変わらない事も多い。逆のことは残念ですね。

 それと、博多工業高校が古い木造の学校で、印刷室、鋳物室があり凄く騒音が・激しぐ、暗かった木工所、実験室の騒音、照度を測りました。学校は改善すると言ったのですが、されませんでした。それでも活版をひろう所は照明が付けられました。薬剤師は見に行かなくてはいけません。義務づけられて居るのです。『今日何かありませんか?』てなぐあいに足を運ばなくては。

冨田
 私達から働きかけるのですね?

木村
 働きかけるというより、そうですね…こちらからコミュニケーションを取らなくてはいけませんね。学校の施設としでは予算があるので一斉にはできないのです。だから一生懸命やってる学校ほど早くしてくれます。トイレ等大変ひどい状態の学校がありました。学校長と一緒になって検査をし、2,000万円ほど掛けて車椅子用もついている立派なトイレに改善されました。

堀江
 学校薬剤師は校長、教頭と協力して改善策を考えなくてはいけません。すると学校は絶大な信頼を持ってくれます。まず学校と信頼関係を持って学校のお手伝いをするという気持ちで学校長さんと校長室で話をすると非常に喜ばれます。宜しくお願いしますといわれます。そこいらがまだ会員さんの中には分かってない人がいる。

 そういうことも踏まえて先程の7項目の中のプール水、飲料水の検査だけでも7回、そして一斉調査、そういう風にして学校薬剤師さんに学校へ足を運んでいただいて、その時に、『何か学校環境に問題はありませんか?』と話しやすいようにすればと私どもは考えています。但し行かれる方は御自由に行かれてもいいですが、慣れない方は何かがあると行きやすいと思います。

 なるべく用件といったらおかしいのですが、出かけてコミュニケーションをとれるように、最低10回は行けるような体制を作りたいと、全長、副会長ともども考えています。

樋口
 一斉調査というのはどういう様な?

木村
 アンケートですね。平成7年全国の保健調査というのがここにありますが、毎年内容が違います。今年は一寸きついですね。冬なら分かるんですが、教室の空気の検査とかで、内容が時期的に合わないけど、これは平成6年の試験検査をしたかどうかという事ですから。

堀江
 毎年違います。全国はそういう風に全国一斉にやります。県の一斉調査は県で作り、それから福岡市の調査は我々が作ります。去年は照度をやったでしょう。今度は別のことで先生にお聞きして作ります。調査は3回あります。これで必ず3回行けます。授業プール2回、開放プール2回あと水取りが毎学期1回これらは必ずしなくてはいけない義務です。それだけで済ましてもらったら困ります。自分の任務を果たすために毎月1回顔を出していただきたい。最低ですよ。

木村
 なかなか新人の場合顔を出すだけなんて大変ですよ。相手があるものですから。

 新人にも話したんですが、学校に行って、学校薬剤師は認識が薄いですよ。校医の先生は認識が高いですよね。直接児童生徒に聴診器をあてたり、歯医者さんは歯の検査をして触れ合いますからね。しかし、我々は縁の下の力持ちです。地味なんですね。

堀江
 学校へ行くときは白衣を着て行ってらっしゃいますか?私は常に白衣を着て行きますよ。目立ちますね。子供たちがすぐ『今日は』と話しかけて来ます。それで我々は照度を測る時以外は白衣を着た方がいいと思います。

 学校へ行ったら校長室をのぞく事です。これが一番、その次保健室、それをたいてい養護の部屋に行ってそれだけで帰ってくるんですよ。校長が居られなかったら、教頭にも、教室の端っこの方に居られますから、廊下から頑を下げるだけで も、目礼だけでも、いいんですよ。

木村
 最初嫌な顔をされるけれど馴れるといいんですよ。我々が極力率先して入り込まなくてはだめです。

 私は事務室にまず行って、『これこれの用事で来ました。』と言って校長室に行きます。次に養護室に行きあとは職員室にいって、教頭に、『こうこうで来ました。』といいます。

堀江
 平成4・5年で会員さんが増えましたから、その資質の向上と言いますか、これを常に考えています。約80人近い新人さんがいますから、なんとかレベルアップをしたい。そういう意味では、少し高度なものを統一検査したいと考えていますが、器具等が揃わなくてそれとレベルをある程度合わせなくてはならないので、どうしてもレベルが低くなります。おいおい高度な検査をやっていかなくてはと思っています。

小松
 一寸、よろしいでしょうか?今、副会長がおっしゃったように、新人さんのレベルアップ(意識、業務)の方法を考えて行く事は大切な事だと思います。

 先程もお話に出ましたが、学校との「信頼関係を持つ」と言うことは、全ての会員さんにとっては必ずしもスムーズに運べるとは限りません。

 やはり、そこにはそれ相応の年月が必要なのではないでしょうか?一つの担当校をある一定期間受け持つと、学校に対してある種の愛着のようなものが感じられて、いろいろ気配りが出来るようになれると思うんですが・‥。 そういう意味からも、出来るだけ担当校の変更は少ない方が望ましいと思います。

木村
 担当校が変わらなくても、学校の中で校長、養護の先生が変わります。そうなったとき又新しく意志の疎通を計らなければなりません。

織田
 学校の先生が変わるように、薬剤師の方も何年かごとに変わった方がいいんじゃないかと思いますけど。

皆さん
 アハハハ。

木村
 学校薬剤師というものは、我々薬剤師会としても地域健康教育の最先端ですね。地域でも今在宅とか色々ありますがこれは病人で、一般の人に接するのは学校薬剤師です。歴史的に見ても早くから行われていました。

 地域の学校のPTAや、子供達に接するので、できればオーナーや開局者がその地域の学校を担当すべきであろうと思います。しかし今そんなにいませんのでね。開設者がみんな高齢者になったし、向き、不向きがあるものですから。勤務の若い方にしてもらい若年化したら非常にいいと思います。

織田
 それで私は今してませんが、してみようと患った時、全然地域とは懸けはなれた所になったので、いろんな行事に招待受けてもついっい遠慮してしまいました。

木村
 本当は自分の校区でするのが一番いいですがね。学校数が多いのと、薬剤師の先生が的確に勤務できないのとがありまして、どうしても振り分けて、自分の希望でない所に決まります。でも今、大体近くの所で担当できるようになっています。

織田
 近くであればそれこそ1月に1回でも顔を出しやすいと思います。

木村
 私、今から20年位前でしたが越境して行ってました。薬剤師が少なかったからです。今は区の中で対応できるようにしています。できるだけ自分の近くの学校という様にしていますけど、なかなか全部はできません。

堀江
 現在苦慮しているのが、欲しいところにいらっしゃらない。充分なところに大勢申込みがあるという傾向があり、勤務地で希望されます。希望される方が住まいが南区で、勤務地が博多区だったらそこでお願いしています。

織田
 それでですね。勤務地と居住地が違うのにと思っていました。

堀江
 原則として勤務地の学校ということです。勤務地の方が学校に出かけやすい為にね。ところが中には子供が学校にいってるところに勤務したいというのもありますが、これはね、ちょっとふ

冷川
 ここ数年新人が増えたという事です。そう言った点から一時的にレベルダウンがあるようですが、新人を加えて全体のレベルアップをして頂きたい。

 経験するという意味である程度年数がたったら変わっていくのも、一つの考えではないかとも思われます。そしていらっしゃらない所はしょうがないから、他から入って頂くとして。

木村
 それもあるんですが、受け持ったらずっと慣れた所へ行きたいんですよ。『変わって頂けませんか?』と言うと物凄く嫌な顔をされるんですよ。それでなかなか変わってもらえません。

 変わる場合には、距離だけの問題でなく特別そこへの思い入れというのがあります。しかし私の発想は変えていかないと。自分が受け持った所が近くでないとだめ、そういう奉識ではまずだめだと思います。だから遠くても近くても自分は、そこの学校薬剤師ですから、近くでないから行事に出ないという発想は止めてもらいたい。学校薬剤師一職務一公務員だと考えてやって頂きたい。

織田
 公務員だから兼任でなく学校薬剤師専門の職があればもっと学校の為に色んなことができると恩うんですが‥・。
木村
 会員兼任ですよ。兼任でなければ市のほうで雇わなければいけません。それだけの薬剤師の数がありません。それに薬剤師会の会員でなくてはいけません。A会員でもB会員でも構いません。

樋口
 離島の玄界島や小呂島は今どちらの先生が?

木村
 古い先生に行って頂いています。遠いし慣れていないと危険もありますので、経験のある古い先生に受け持ってもらっています。小呂島なんかヘリコプターで行く事もあるんですよ。

坂田
 もしご希望があれば話し合いで変わる事もできるんじゃないですか?

木村
 それは変わることもできると思いますよ。しかし小呂島へ行くと一日仕事ですよ。朝行って夕方4時にしか帰ってこれません。そうなってくると若い先生は無理ですね。

堀江
 玄界島は西区です。ところが定期船が出るところは博多区です。

木村
 そうです。西区担当が持つより博多区の先生が持つほうが便利がいいんですよ。
  いろんな要素で決まってますので、具合よく行ってる方とそうでない方とあります。それと校数の問題もあります。それもやっぱり色んな理由でですね。

樋口
 離島の先生と我々市内を受け持っている先生の差はないのですか?

木村
 ないです。以前は学校の規模でいってました。小規模校とか、しかし今はありません。地域差も今年からなくなりました。小呂島に行く時は消防署のヘリコプターで工事斑と一緒に決められた時に行きます。市の職員が何かある時に一緒に行きますので自由がありません。交通費もかかりません。だけど玄界島は自費で行きます。私も玄界島は何回か行きました。

冨田
 学校薬剤師をしていて困った事はありませんか?

堀江
 中学プールの検査で、体育主任の先生はほとんど市の講習を受けてるんですが、その先生がいらっし有る時はいいんですが、たまたまいらっしゃらない時は、プール管理がうまくいってない時もあるんですね。そんな時に困ります。プール講習会とか聞きに行かれた先生がどの程度通達しているかですね。いつ行っても同じ様に管理されてなかったりで、うまく管理されてない学校もあり、困りますね。『徹底して管理なさって下さい。』と言っておきます。

木村
 そこにあるのは学校薬剤師という私達の身分なんですよ。この前照度の検査で、『うちの学校は新しいから照度なんか測らなくていい。』と言われましたから測りませんでした、と書いて提出してありました。結局それは我々が任意に行って調べるとしか受け取ってないんですよ。

 我々はさっき言ったように公務員としての資格を持って行ってるのですから、『これはこういう形で調査をするのです』と向こうに詳しく説明しないで帰って来られるから困るのです。ご本人も困ったと思いますよ。調査はしなくてはいけないのに、しなくていいと言われて。

堀江
 学校ではそういう事もあると思いまして、『市の統一調査でございます。我々市の学校薬剤師として全市あげて調査をしています。』と言って頂ければね。その辺のコンセンサスが取れないから困ります。『教室の照度を調査します』くらいしか言ってないのでしょうか。

 又、是非紙上でお願いしたい事は、会員さんが会との連絡事項や、検体の持ち込み等を期限どおり持ってこない。事務当局から電話で再三お願いしてるのです。

 期限までキチンと出してもらいたい。作業が進みません。これは是非皆さんにご協力頂かんと、会員が6人位で日曜も出て約240もの検査をやるんです。検体が揃わないと困るんです。

木村
 さっき冷川先生からお話がありました資質向上ですが、そのため努力して欲しいという事ですが、昨日新人研修会をしました。非常に熱心に聞いてくれ全員出席でした。そういった事を今後やります。

 その時、粕屋郡の方から要望がありまして、粕屋郡では1回もした事がないので是非とも参加させてくれと急に言ってきたので合同でやりました。喜んで、又やるときは是非ともお願いしますという事で謝礼まで頂きました。そうした反響がいいので、これからも逐次やっていこうと思います。それから全員の講習会も企画しています。

樋口
 講習会については私も学業2年目ですが、定期的にカリキュラムみたいなのが組まれていますか? 年に何回か、1回だけでなく3ケ月に1回とかいう様にですね。

 去年は5月に新人研修会があって、堀江先生の話がありましたね。2回か3回ありましたが定期的にきちっと組まれてるのか、それとも行きあたりばったりなのですか?

木村
 いや、そうじゃない、一応この中に入れてあります。5月に新人研修会があったでしょう。そして後10月に全員の研修会そして11月に県学薬の伝達講習会があります。これは全国の講習会を伝達しますので、これにも出てこなくてはいけない。

 義務ですから。市だけの研修会は今のところそれだれけです。新人の研修会も又やらなくてはいけない。

堀江
 ご質問の内容もよく分かります。カリキュラムの内容に例えば基礎1、基礎2、基礎3、そして今度はこうやってと、確かに必要ですね。一応私なりに初めての方には基礎1として資料をあげて学薬は何をするのかという話をしました。そしてこの次今年の10月ですか、市の教育委員会の方にも出席して頂き、行政として学薬に何を望むのか。2番目として給食室統一調査を予定していますので、給食室の研修をやろうかと思っています。学校給食の食品衛生というのがマスターできる訳ですね。

 こういう風にして年に1つずつ、本当は2つずつ位やらんと間に合わんのでしょうけど。給食室の検査だけでなく給食室の従事者、職員の皆さんが仕事をしやすく、正常に出来てるかお手伝いをするのです。

 どこか不都合な所はないか、やりにくい所はないか、排水はちゃんとできてるか、調理場は都合よくスムーズにできる広さがあるのかといった調査をする。学校長とともに給食室を調査して悪い所があれば調べてそして教育委員会に出す。こういう様な感じで御協力申し上げるんですね。大いに歓迎されると思います。それで今年は給食と食品衛生についてやって行きたいと思います。

 研修会も結局対象がいろいろですね。例えば新人さんとか全体とかそういう比較もあります。それから言いづらいんですけど、検査データとか集められる時、新人さんは新人さんと意識してますが、旧人さんといいますか古い方ですね、それも色んな職を歴任された方の中にルーズといったらおかしいんですけど、そんな事は分かっているからと言う風なことで出されなかったり、なおざりになりがちな先生もいらっしゃると言う事をお聞きしてます。そういう先生方も常に初心にかえって行動して頂かないといけないなと思います。

 それから今度基準が変わります。だから、今まで使ってた機器も変わったんですよ。空気の検査も今までの機器でなくて新しいのを使ってやります。まだ新しいのが来てませんけど6月末頃来ます。古い方でも新しい機器には認識がないので練習をしなくてはいけないと思います。最近はデジタル式で操作をしなくてもスイッチを入れるだけでデータが出る様になりました。

 学校環境衛生検査で、それぞれ皆様が努力して検査をしますと、照度なんか器具を持って行かなくても、およそ分かるようになります。

 騒音関係も、外部騒音は少なくて校内騒音、たとえば子供が引っ張る椅子の音、70ホン位になりますのであの椅子の裏にゴムを貼ってくれないかな、なんて、私は考えますね。そういう風な検査をしていくとそう言った考えが出ます。

 例えば教室の空気ですがちょっと入るとムウッとします。中学校なんか2時間続けて授業があるそうですが測ったら、炭酸ガスが0.2ppm位あります。もう頑に入りませんね。2時間昌くらいは頭がボーッとしてますよ。そういう風で、体位が向上し肺活力が多いものですから、炭酸ガスが一杯です。『必ず廊下側の高窓を開けて下さいよ』と言っても寒いからしてくれない。冬場のだいたいどんなに寒い日でも子供の部屋は気温は12℃位あります。外は2、3℃ぐらいでもね。

 そういうのも経験で頭に入ります。だからそういった習熟を学薬さんは早くしてもらわないと、同じ学薬さんでも学校にいって見る目が全然違う訳です。そういう勉強を実際にして行かないとただ機械で測るだけではだめです。

 今は学校環境が良くなってますからいかに運用するか、例えば蛍光灯は、ホコリだらけだと照度は3割位落ちてるという注意をするはうが大事ですよね。又、安全点検を誰がやるかというと、やる人はいないんですよ。子供たちが日常安全点検してます。

 学薬さんが協力するといいですね。例えば校庭なんか歩いていてね、水たまりを見たり、小学校のすべり台の下のへこんだところなどに砂を入れて下さいと教頭さんにいってお願いをする。

木村
 溝ですね、蓋が壊れたり、外れたりしていないか校舎の周りもそう言った点検をしなくてはいけない。

小松
 コンクリートの割れたのとか水をジャブジャブ使い過ぎたり上か多いですよ。気がつきますと、じんわりと『校長先生、ひどいですね。』とか言います。

木村
 学校のなかの環境衛生、わりと知らないですよ。虫が出たとかゴキブリが多いとか、教室に変な虫が入ってくるとか、虫を捕まえて、『これなんでしょうかね。』と聞かれるんですよ。図鑑を見て『こういった虫ですよ。』と言った事もあります。そして夏休みに駆除に出かけた事もあります。

 学薬の職務についてPRするのに一番いい場は保健委員会です。こういう事やってますと話しますとPTAの方もいらっしゃいますので、学校薬剤師の認識を改められます。Dr.いわゆる内科、耳鼻科、歯・科の先生でさえ貌々の役職を知らないですよ。そしてその場で言いますと『学薬さんて、そんな仕事をしていらっしゃるのですか。』と言って聞かれます。ですから保健委員会に出ることは絶対必要ですね。小学校は必ずあります。 中学校はやってる所は少ないです。やってるところは毎学期あります。

小松
 PTAとの係りとなると保健委員会の場ですね。保健委員会がすべての学校で設置されている訳ではなく、無い所は学校長に要請するという事も必要ですね。

 小学校の中での安全計画を作らなくてはならないんです。それにも学校薬剤師は携わる様になっていますが、現実的には役割の領域において難しさがあります。保健委員会をおやりにならないのは学校であり、学校の事情にも依るようです。

 学校の委員会で校医の先生方がお見えになっている時はそれなりの専門分野があります。あまり学校現場に越権的に立入り過ぎると問題を生じかねません。我々は環境と健康が問題である時は、立場をわきまえて発言された方が良いですね。校医の先生方もご存知の方は我々の分野まで入り込まれる先生もいらっしゃいます。

 それはそれでいいんですが、我々はやはりあくまで状況によって話すべきでしょう。

堀江
 眼科のデータ等はよく見ておかないと、そのために学校環境照度を測るのです。PTAの方にお家での勉強はどのような明るさでやってるかお聞きするのです。大体暗いのです。

 大抵明るいなと思っても暗い。スタンドを置かなくてはいけません。目が悪くなります。家庭の普通のサークライン二つ三つ点いているのでも暗い。本を読んだりする時は必ずスタンドを点ける様なお話をするといいですね。

木村
 PTAの方たちは自分の所が悪いとはおっしゃらない。全て学校が悪いと言われます。学校でこうやったからこうなったとかね。だから学校の照度はきちっとなってますよ。お宅の電気はどうですか、学校のせいばかりにしないで自分の家の照度も考えてみてはどうですか。暖房なんか特にひどいです。学校に暖房はありませんからいいですけど。石油ストーブなんか二酸化炭素中毒がおこるのに換気してないんです。そう言ったとこまでくい込んで話すとPTAの方もびっくりされます。そう言ったので学薬の職務をはっきりできるのです。

 それと今一番問題になってるのはシンナーと、覚醒剤ですね。それの啓発運動をやってくれと県の方で来てますから、できましたら学薬のほうで学校に行ってこういうビデオがありますから『いかがでしょうか。』と啓発運動されるとよろしいと思います。

樋口
 ビデオはいっでも借りれるんですか?

木村
 はい。業務課や県学薬に行けばいっでも借りれます。

樋口
 できれば、どういった物があるのか、リストが市薬にでもあれば借りやすいのですが・‥。

木村
 あります。

樋口
 ジャーナルにも載せたいと思います。

木村
 題目だけでは分かりにくいかもしれませんが、一応それを見られて。

樋口
 その中で『これがいいですよ』とこちらの方で選択したいと思います。これからされる学薬の勉強会でそういうビデオを見せて頂くと、『あっ、これを使いたい』と思うのではないでしょうか。なかなか見る機会が無いものですから。

木村
 今度、一遍やりましょうね。学業の先生がたに見て頂きましょう。アニメ系、それを見せて感想文を募集するんです。書いてもらうんですよ。ちゃんと書いてこられますよ。教育委員の社会指導課が、学校関係に書類を回しながら指導している様です。これはね、ライオンズあたりと直接学校へいっているんですよ。
 
校区の中でも組織がありましてPTA関係というと子供を対象にしますけど、学校にも社会福祉教育課がありますよね。そういうものにはPTAも勿論メンバーで入っていらっしゃいます。我々はやはりあくまで児童に関連した場所での啓蒙というのが学内での活動です。もう一つは学薬を社会的にもPRする意味での埴域とか、今度の麻薬、シンナーの大会にも参加しています。

 学校だけに捕らわれずに公民館等でも、そういう薬物乱用の社会的啓蒙です。ある地区の学校で去年やられたら、隣の町でもやってくれと言ってこられた所があるんですよ。医療人としても薬剤師が位置付けられていますから、そう言った意味でも社会に向かって出るというのはですね、学薬として又薬剤師としてよいのではないでしょうか。

坂田
 例えば公民館活動でも若い主癖の方からお年寄りまでそう言った講演を持つとしますね、そうなってくると学薬として出て行くのか、それとも福岡市薬剤師会として出て行くのかその辺りどちらがいいのでしょうか?

堀江
 それは福岡市薬剤師会としてです。学薬ではありません。地域に出るのは市薬です。児童生徒が対象の時が学薬です。
 又、学薬と市薬剤師会がタイアップするという、そういう発想はいけない。学薬は市の薬剤師ですよ、会員は市の会員ですから、だから学薬は市の薬剤師会の中で学校を担当する組織です。

木村
 地域、例えば老人会などとかを対象にした時は薬剤師の仕事ですね。学校という一つの形の中に入ってるのは学薬です。

冷川
 今まで薬剤師会はそういった面はあまりにも学薬におんぶされ過ぎとったというのもあると思うんです。公衆衛生に関する部門は。

木村
 公衆衛生は学薬ではないんですよ。

冷川
 公衆衛生の会員には学薬の人がなっているんで、普通の会員はなってないんです。だからそこがおかしいんですけどね。

木村
 公衆衛生というのは薬剤師会全体のものです。

冷川
 余りに今までそこら辺を、学業に押しつけてたのではないでしょうか。

木村
 本来別なんですけど。

小松
 極端に言えば市薬の会員全てが学薬であればそういった問題は起こりません。学薬でずっと来たものですから。

木村
 報酬を市からもらうからね、それでかなり異種というとおかしいけど別団体のように捉えられていたんですね。

堀江
 是非理事会に理事を一人お願いします。普通の理事で結構です。ハハハ…。そうしませんとね、やっぱり市薬の方が学薬のことが分かりません。

木村
 昔から学薬は役員構成の中には入ってなかったんです。全長が違ったものですから。昔は別個だったから、今は会長が市薬の副会長に入るという格好になればいいけど。別個が本当ですよ。前期からたまたま市薬の会長が、学薬の会長と兼務しているのです。

堀江
 外向きは福岡市学校薬剤師会としてもいいから、内向きは福岡市薬剤師全学校薬剤師部会として部会長さんなりが理事に入ってらっしゃったらいいと思います。

樋口
 それは薬剤師会の名称もそうですね。以前は中央支部とか博多支部と言ってたのが、最近は中央区薬剤師会、博多区薬剤師会とも言うようになっていますね。

堀江
 組織上ね、そうすると考え方で、手をにぎってとか、なんて事でなくなりますね。

小松
 やっぱり学薬もこれだけ大きくなりますと、組織をきっちりLでいかないと。

堀江
 話は戻りますが、新人さんの教育についてタイミングが悪く、先程木村会長が言われた環境基準が、改定になりましたんでね。新人教育するテキストが無いというその時期になってしまいました。

小松
 去年からそうだったんですよね。50人入った会員が結局本当に困っただろうと思います。

冷川
 そういった時はレベルが少し下がったと、そういう面があったと思います。

堀江
 出発点のトラの巻きが無いものだから、学薬会員さんにね、ちょっとまごついたでしょう。いよいよ今年は出来るだろうと首を長くして待っています(改訂版できました)。

冷川
 今から再出発という事ですればいいではないかと思います。2年間のブランクがありますけど。

木村
 昨年10名ぐらいの方が退会されて、その中にご高齢の方もいらっしゃいますが、今度はお辞めになる方はいないと思います。しっかりしたものが出来ています。

冷川
 拡げたはいいけど、ちょうどその時教科書がなかったものですから。

木村
 必ず理論だけでなく実務をともないますから、ご自分で実務をやらなくてはいけません。その成果の中で向上して行くんですから。

冷川
 新人の引き継ぎが上手くいって無いんですね。

木村
 これがありますね。旧学薬が斯学薬をを連れて、あいさつに行って頂くとか。

冷川
 そこで最初は、やり方を教えるといいですね。私が入ったのは9年前ですけど、前の先生は辞められたのですという形だけで、内容が全く分らずに釆ました。養護の先生にお聞きすると、前の先生はこれこれでしたよと話を聞くだけで1年目はその事だけでした。

堀江
 現実問題として、引き継ぎは難しいです。委嘱を受けた以上は、堂々と学校に行って、経験が浅いなら浅いとちゃんと言ってすれば、『御指導頂きたい』といった方が新鮮味もあるし、検査そのものは難しくありませんから、ちょっと見習いでやればすぐ分りますので。問題は検査をした後の環境諸条件、例えば照度を測っても、その照度環境がどうあるかというノウハウですね。その方が必要になってきます。

 たとえば、照明がちゃんとしてあるかどうか、バランスが悪いのではないかとかね。先生が子供を見るとき、窓ぎわの子を見て廊下側の子を見ると瞳孔を数倍陶かなくてはいけません。先生は疲れます。又騒音がひどいと、例えば75ホンあれば、先生は80ホンの声を出さなければいけません。先生は喉をやられます。コンクリートの柱のかげは150ルックスぐらいしかありません。壁から離して机を置くとか、ただ測るだけでなく、照度環境がどうあるかという事を折々話したり、音を和らげるためカーテンは厚地にしてもらうとかするんです。検査だけは簡単ですよ。それでは本当の環境調査にならない、指導にはなりません。

織田
 プールの検査ですけど、提出用紙の内容だけ記入し、脱衣場とか見てない様です。子供が中学の時、『汚くて気持ちが悪い。髪の毛がいっぱい落ちている』と言うので、こういう所も見て記入しててくれればいいのになと思ってました。

木村
 そういう所は見なければいけない、見る義務があるのです。ちゃんと見てると思いますけど、改良されてないんじゃないですか?書く欄がありますから、担当の先生には言っていると思いますよ。

織田
 全員が見てるとは言えないでしょう。

木村
 はい。見てない人もいます。そういった事は口すっぱい位言いますけど、そこまで見てない薬剤師もいるでしょう。

堀江
 そういう時、『先生ここが汚い、掃除してませんよ。』でなくて、『子供にしっかり掃除させて下さい』とそういうものの言い方で。言葉一つなんですよ。だからやはりある程度馴れた人でないと、つい言ってしまいますね。

木村
 薬剤師の若い先生から言われると、それはカッときますよ。

堀江
 プール検査に来てるという感覚があるから、そういう言葉になります。学校のプールを如何に正常にいい条件で使わせようかという愛情があれば、そんな言葉は出ないんですよ。『先生、ここは何とかしないといけませんね』という風な話になるんですよ。ここはいけませんよじゃ ないんですよ。そこが学薬の真髄なんです。そこいらを解ってもらえればね。

木村
 結局『プールの中だけでなく、プールの周りの清潔も大事なんですよ。』ってな風に言って話すといいですね。

小松
 幸い、理事さん達も熱心な先生が多いですね。まず、なにかございましたら理事さんに御相談されるか、学校を代られたら前の先生にたずねるのも一つの方法だと患います。

木村
 副会長がおっしゃってたけど、引き継ぎの問題は非常に大切な事です。ぼくもした事が奉るけど、執務日誌をきちんと書くことです。これがある意味では、引き継ぎの手段になります。そして執務日誌を見て下さい。1学期、2学期、3学期にした事は書いてます。大抵取ってあります。絶対行ったら書いて下さい。養護の先生の側に置いてもらって下さい。暑いとけば何をしたかわかります。

 私や副会長みたいなレベルであればあちらはうんと沢山の事をしたと思ってるんでしょうが、ところが学校で決まった事しかして無いんだけど、少なくとも今までの薬剤師はこういう事をして来たという、引き継ぎとして残ると思います。

小松
 執務日誌は規則で決められているんです。学校教育法施行規則第15条に、これは絶対公文書なんです。学校薬剤師執務記録簿とい?て印鑑をつきます。シャチバクはいけません。

樋口
 執務日誌は自分で取っていいのですか。

木村
 わかる所に置いてもらって、取ってもいいです。養護の先生から日誌を出してくれます。すると書かんといかんですよ。

樋口
 校長先生は?

木村
 ああ見てません。校医の先生のでさえ見てませんね。あれはいかんですね。校長に1回見てもらって、印鑑をつくようになってるのに、養護の先生が校長室に持って行ってないんですよ。これは教育委員会も見るんですよ。

堀江
 できるだけ、検査とか統一調査はコピーしてもらって2部にしてもらいます。校長に1部、養護に1部渡し、養護の先生には執務日誌にはさんでもらっておく。そうすると、足跡がわかる。水質調査もコピーしておいてもらい、執務日誌に挟んでおいてもらうのが一番いいと思う。事務室ですぐコピーしてくれますよ。

樋口
 他になにか?

坂田
 直接子供達との係わりについてお伺いしたいのセすけど、学校に行って飲料水、プールの水質検査してると子供達がパァーッと寄って来ますね。『何してるの?』という風に、それには対応しますが、校医の先生と違い直接子供と係わることがありません。学薬としてどういった子供とのかかわりの構想をお持ちで、お考えがありますか?

堀江
 特別ありませんが、教室に腰度を剃りに行った時、養護の先生に会い、子供達の前で測ります。『今から皆さんが勉強している机の上の明るさを調べますから、御協力下さい。近視にならないように照度を測ってるんです。』と先生も言ってくれます。帰りに先生に状況をざっと話します。水なんか取りに行った時『みんなが蛇口から飲んでいる水が安全かどうか詞づてるんですよ。』という話をします。

坂田
 接する機会をその時々でなくて持つべきだと思うんですが?

木村
 全体に対して持つのは非常に難しいですね。講堂やなんかでやらなくてはいけない。私はね、ある学校で生徒の保健委員を集めまして、1年から3年まで中学ですよ。30名位ですかね。そこで「薬の話」をしました。ただし、全校生徒では無いので、そういった事もすべきですね。非常によかったですよ。『今度はあなた達が教室に帰ってこういう話があったと伝えて下さい。』と言ってしめくくりました。1回だけありました。

堀江
 教職員の教育をした方が早い。その為に夏休み講習があります。串学校の先生方に南市民センターでね。あそこに私、夏休みに呼ばれた事がありますが、先生達と環境衛生について話しました。

小松
 生徒さんとの直接の出会いは、講演以外はたまたま行った時に話すぐらいですね。『なにをしてますか?』と聞かれるので、『これこれしてる。』と説明してあげると喜んでね。『じゃあ、私が水を持って来てあげる。』とか、そういう風な事はありますが、お医者さんの様に診察する訳じゃないものですから。

木村
 私も以前やりたいなと思ったことがあるんですが、授業とかいう形だったら時間がね、先生の授業の一環だと、又違った問題が起こってくるみたいで、あまり話が進みませんね。ですから副会長がおっしゃったように、その場その場で接触を持つという風にするしかないという事です。

 1つ、これは何年か前ですね。他の学薬がこんな報告書を出した事があるんですが、ちょっと読ませてもらいますが、『プールの検査、飲料水検査、教室の騒音、照度、空気等の定期検査を教室内で児童、生徒に接触しながら、検査の意義と結果について説明しながらやってます。』と、この時点でね、ここの学薬もこれだけやりながら将来は年間1、2単位の時間を捻出してもらって、授業の形でさせてもらえば、と載ってるんですよ。

 小学生は非常に純粋ですからね。話を聞いてくれるけと、中学生は困ります。

冨田
 昨日学校から電話を頂いて、話を伺ったんですけど、しらみの問題で『どうしたらいいんですか。』と言われました。パンフレットとかありますか。そういう問題、しらみとかは薬剤師の問題ですか?どんな風にしたらいいですか?

堀江
 しらみは私の専門でございます。過去7、8年前ですか、春住小学校でありまして新聞に出ましたね。私は夏の7月にですね、全員授業中も赤白帽子をかぶせました。暑いのにかわいそうにね。50人からいましたね。すごかったです。それでもたまたま店が近いので、先生が連れてくるのですね。しらみ検査ですよ。子供の髪の毛に手でさわって取れないような動かないような白いものがあったら、まずしらみの卵です。

木村
 だからね、あれがあるでしょう。スミスリンパウダー。あそこにパンフレットがあるから、それをお持ちになってされるといいですよ。どうしてもなかったら県薬に言うんですよ。

冨田
 神経質な幕別ま見るけど、無神経な親は兄もしないで、どうしたらいいでしょうかと言ってこられます。

木村
 今は1年中あります。それがね、今のお母さん達は水泳のプールの中でうつると思っているけど、あれはないですよ。

小松
 いったん、持ち込むと後はその中で肩寄せあったり、頭をつけたりすると髪を這うのでうつります。学校で流行りますね。

堀江
 子供さんを先生の所につれてきたら、『運が悪かったね。』とそう言って下さいね。必ずこう言って下さい。『あら、しらみ。』なんて言わないで下さい。

小松
 しかしね、昔ほど深刻でないですよ。

冨田
 プールに入って、大丈夫ですね。

木村
 大丈夫です。昔はしらみなんて言ったら深刻でしたね。最近はそんなに深刻に考えない。『うちの子、うつっちゃったのよ』と言って来られます。

小松
 登校拒否まであったと聞きましたが。

堀江
 昔はしらみがわいたら、子供が小さくなってました。

小松
 不潔だという事で、レッテルを貼られるんですよ。

冷川
 昨年、一昨年はパンフレットを配りましたよ。今年も又。

樋口
 時間も少くなってきましたので、最後に新しく入られました北島先生の方から。北島 学薬会報を出してらっしゃいまして、現在、市薬ジャーナルの方に載せておられますが、いかがですか?

竹尾
 ぼくは最初、福岡市学校薬剤師会報を4、5年前に出しました。そういうものが全然なかったので、その時に市薬会報を利用すればよかったのですが、そこまで頭が回らずに学薬で年に3回作りました。

 今はジャーナルに載せてますが、時期がちょっとうまく合わないのが、例えばこれは7月に出されますよね。本来なら1ケ月程前に出ればいいのですが、要するにプールの前にね、プールの前、1学期の活動し始めるときにね。ここの事は会長命で出しますが、時期のずれを感じます。

樋口
 今までの年6回を4回にしております。それを除けば、学薬会報とジャーナルはさほど差が無いという事ですね。

木村
 最後に一言、学業は誇りと自信を持ってやって下さい。

樋口
 今回初めて学薬役員の先生方との座談会を持つことが出来、非常にうれしく思います。 又、今田先生方のお話を聞いて、本当に学業の使命感というか、大変すばらしい仕事だということを痛切に感じました。本日は長時間有り難うございました。

(写真撮影 坂田)

※お詫び

 7月号にてお知らせして居りました“臨時号けが、諸事情により発行できませんでした事と、今号も前号同様沢山ご投稿頂きました為(広報としては嬉しい悲鳴ですが)順次、次号に繰り延べさせて頂きました事を、お詫びかたがた御報告致します。

(北島)

<薬剤師会薬局> 薬剤師会薬局に就職して 福岡市薬剤師会薬局 薬剤師 土田雄司

4月27日に国家試験の合格発表がありました。来年から国家試験の科目が変わるため、今年受からなければというプレッシャーと、傾向の変わってきた問題への戸惑いの申、自分の受験番号を見つけた時の喜びはとても大きいものがありました。

私は合格発表まで就職活動をしておらず、病院薬剤師になろうか保険薬剤師になろうか、迷っていました。そんな時、学生時代の顧問の教授に福岡市薬剤師全薬局を勧められました。

早速薬局の方に見学に行きました。その時、薬局で感じたことは、薬剤の種類が大変多いこと、薬歴管理や服薬指導をきっちり行っていることです。将来私は薬局を開局したいと思っているので、この薬局や勉強させてもらおうと思い就職を決めました。

学生時代、遅刻ばかりしていた私にとって、朝早起きして通勤するということはつらいものがありましたが、ようやく体が慣れてきました。

社会に出て働ぐのは初めてなので、まず仕事を覚える前に挨拶や目上の人に対する言葉使いなどを身につけることを心掛けました。仕事の方はというと覚えることが山のようにありますが、ようやく調剤はなんとかスムーズに出来るようになりその他の事も1つずつ覚えていっています。

調剤は1つ間違えれば、人の命を落とすことにもなります。試験では答えを間違えても後で修正ができますが、調剤された薬を患者が服用した後ではそれが出来ません。これは向じ職場の先生に言われたことですが、自分で実際に調剤していくに連れてその重大さを実感しています。患者さんは私たち薬剤師を信頼して投薬された薬を持ち帰っていることと思います。

その信頼を裏切らないためにも、私自身が薬のことをよく知っておく必要があります。薬の種類や、一薬理作用、副作用、相互作用をよく理解しなければいけません。

薬剤師という仕事を世間の人の多くは、医師の指示した通りに薬を出しているだけと思っているのではないでしょうか。しかし病院薬剤師が病棟活動をしたり、保険薬剤師が薬歴管理や在宅医療を行い始めて、薬剤師としての仕事は多岐にわたってきています。このことにより今まではガラスごしでしか接することの出来なかった患者と、もっと親密に接することが出来るようになりました。薬剤師の仕事はとてもやりがいのある仕事だと思います。

私の職場の先生方は知識も経験も豊富な方ばかりです。私は今まで教科書的なことしか身につけていませんが、先生方の教えを少しずつ吸収していき実践で活用していきたいと思います。

頓服

リリーン、百道小学校から電話です。受話器をとると息のはずんだ養護の先生の声。「2年生にプール熟が出たんです。どうしましょう。」「プール熟と診断されたのですね。」「ハイ、目の充血があり、のど痛で発熱38℃出て父兄から連絡がありました。」「そうですか、後でどうするかまた電話します。」

初めて学薬になった私、どうしよう、プールからの感染か、大体の症状はわかるがあとははっきりしない。すぐ学薬の理事の先生に電話する。留守とのこと。DIに電話して一応の知識は得たが、実地の先生の声が聞きたい。とうとう市薬に電話する。会議中かも知れなかったが、会長を呼び出す。快く返事をいただく。患者の様子を見て、そのクラスのプールは中止とのこと。

プール熱とは、アデノウィルスで咽頭、結膜を侵し発熟する急性伝染病で、しばしばプールで感染するのでプール熟と言われ潜伏期間5〜6日、発熱、咽頭炎、結膜炎の症状が一週間続き、顎下頚部リンパ腺もはれる。乳幼児では嘔吐・下痢もあり、予後は良好で解熱剤等の対症治療でよい。

プール消毒の確認はしている。雨でうすめられたか、校医の先生に連絡する。「簡単にプール熟と診断しているのではないか、診断書をとりなさい」と。出校してその旨を伝えた。養護、教頭先生も心配顔。その後の経過を報告し、患者が出たクラスのプールは中止、その後患者が増えるようであればプールは全面中止を伝える。翌日又1名患者出る。あと7名風邪症状で欠席。翌日出校してみる。教頭先生は教育委員会に報告、私と同様そのクラスだけ中止と。

それから毎日電話。状況は、2年は1〜3組全員で同時に入り、プール熟はそのクラスの2人だけ、あとは出ない。アデノウィルスは空気感染もする。その子がどこかでうつりそのクラスの子にうつしたようだ。そのクラス2名だけではプールによる感染ではない。そのことを伝えて先生方に安心してもらう。プールで感染のプール熱だと他のクラスにも沢山患者が出るはず。その後の経過でも患者は出ない。

私のような新米の学薬にとっても先輩の先生方の助言や指示で無事完了。諸先生有り難うございました。

(冨田)

<会員の広場> コンピューターやってみれば案外・・・ 城南支部 友泉部会 はくすい薬局 磯本昌章

ある日曜日友人と昼御飯を食べにいこうか、どこかうどんやさんでも入ろうか、と言って車で走っていますと、九電記念体育館の前を通りかかりました。丁度その日は、某B電気のなんとかフェアーとかがあっていて大渋滞でした。私の前の車が左に寄せて駐車したので右車線に出て追い越そうとしたら丁度そこが入り口でした。

ガードマンがピピピなんて笛を吹くのです。其の右手はまあるくぐるぐるとかき回すようにして、当然私が九電記念体育館に入るものとしていますし、満面の笑みを浮かべて対向車を止めてくれていました。

こうなったら入るしかないではありませんか。ありがとうと少し手を挙げて駐車場へ入っていきました。 中ではコンピューターの嵐でした。そこで友人が妙なことを言い出したのです。事もあろうに買えというのです。今買わないと時代におくれる、自分は持っていると張り切ったのです。値札に、支払いは今年の 夏ボーナス時にとありました。ボーナスのない私でしたが決まりました。ものの10分でした。

この時衝動買いしてしまったのが、私のコンピューター、マッキントッシュです。コンピューターはあまり好きでなかったし、レセプトも医療事務の会社にしてもらっていましたので普段さわることもありませんでした。そこで0から出発しました。

でもやってみるとこれが結構はまってしまうのでした。まず今まで手書きでしていた調剤録を計算するプログラム(そんな大したもんじゃありませんが)をつくりました。第1作です。混合も煎じも外用も一瞬で書き出してくれます。

案外面白くなってきました。なんせ事務量が全然ちがうのです。これは処方せんの受け取る枚数の少ない私のような薬局さんにはおすすめします。医療用ソフト付きのコンピューターが採算に合わない零細規模の薬局の場合は、機材はあまり高くないのでワープロを買うつもりで買い、自分でソフトを作ると自分のところに合ったものが出来、業務もらくちんとなります。

その後は友人たちと色々やってみました。薬剤の情報管理や患者さんの情報管理、処方せんの管理もでてきました。みんなどしろうとがつくったのです。パソコン通信もやりましたがこれも案外面白い、僕のような者にでも出来ましたので誰でもやれると思います。

大事なのは自分の仕事にあわせたソフトを作ることです。他人にはわかりませんので試行錯誤の繰り返しみたいです。もちろん市薬にはパソコンのうまい人がいっぱいいますのでその方に聞かれるのもよいと思います。

以下どしろうとの作品です。

<会員の広場> ユニバーシアード選手村診療所に出動して 博多支部 板付部会 スマイル調剤薬局 真鍋登代子

市薬会報で「ユニバーシアード大会への協力について」と言う記事を見て何か私に出来る事で参加したいと思っていましたし、福岡でせっかくあるのだからこの機会にユニバーシアードを肌で感じてみたいという気持ちで応募しました。

出勤者全員に対する事前の説明会では、ドーピング禁止薬物、一定の制限を受ける薬物、写真入りのADカードの事などについて説明があり、改めて、スポーツの国際大会での薬局の仕事だという事を思い知らされました。

出勤日は午後でしたが、午前中仕事の合間には、無事出来るだろうかという不安と、どういう事があるのだろうという好奇心が入り乱れてました。

道路のラッシュ具合とか診療所の場所、様子などもよくわからないし、職場の人たちの理解と協力があったので早目に出発したため、予定より1時間余り早く着きました。その為、午前中の人より仕事に関する事とか診療所の様子など聞く事ができ、気持ちに余裕ができました。

診療の流れは、患者−>受付(ADカード確認、受付簿記入、問診票渡し、診療録作成)−>診察−>投薬−>受付です。薬袋は日本語と英語両方で印刷されています。普通と違うのはADカード番号を名前の前に薬袋に記入する事です。処方される薬は当然パップ剤と消炎鎮痛剤が多くでました。風邪のうがい薬もよくでましたが、PLがドーピング禁止薬物になるので、投与できない選手は気の毒に思いました。

投薬時は通訳の人より薬が患者さんに渡る事が多かったので、服薬指導がうまく伝わっているか不安がありました。

投薬の合間には隣の受付で手伝いをしたり、息子と同世代のいろいろな国の選手に接しましたが、陽気な北米、中南米とか、礼儀正しい中国、韓国などそれぞれの国らしさもありましたが、スポーツ関係者はどの国の人たちもさわやかで明るく感じがよかったです。

ロシアの選手団の通訳のボランティアの中には、赤ちゃんを抱っこして参加している若いお母さんがいました。お母さんが仕事中、赤ちゃんがぐずったりしていると2mもあるようなバスケットの選手達がエビのように腰を丸めて交互にあやしたりしているのをみて、とてもほほえましかったです。

短い時間でしたが、つくづく世界は広いということ、言葉は通じなくても、皆同じ人間、気持ちは充分通じるという事、何よりもユニバーシアードは陰でいろいろ支えている大勢の人達の努力によって、成り立っているという事を身をもって感じた一日でした。

<会員の広場> ユニバーシアードの治療班 薬剤師としての半日 南支部 野間部会 (株)太陽薬局 屋形原店 姫野淳子

軽い気持ちで応募した薬剤師としてのスケジュールも決まって、この1カ月、私は憂うつな日々を送っていました。1週間前選手村への道順の下調べのため、タクシーでぐるっと一回りしたら、色々の国の若者が沢山いて、宿舎には色とりどりの国旗がベランダにくくられているのを見ると何だか楽しくなり、微力なりともお手伝い出来ればよいが…と思うようになりました。

職場の方々にも迷惑をかけながら、当日少し早めに行き、まず選手村にIDカードを利用して入り、ちょっと外国の大学のカフェテリアのような雰囲気を垣間見て薬剤部に入りました。

まず、受付には色々の国の学生の為の問診票が用意され、赤いシャツに口唇の模様の通訳が5名位、白いTシャツに大きい星の一般ボランティア、黄色のTシャツに橙色の四つ葉のクローバーの医療班のボランティアが、3名位待機しています。「ハ〜イ!」目と目が合った学生が入室しながら挨拶します。

30cm以上の大きい足の学生が捻挫、急拠松葉杖の組立て、又、裂傷の学生は本当は水虫だったりとか。思いもかけないハプニングの連続。又、すごい大きい目をギョロギョロさせてお国の帽子をかぶっている人が、言葉が通じなくて通訳の人とジェスチャーで、その笑顔に皆がひきつけられたこと。又、問診票に名前を書くのに、省略してよいかといわれて「イヤ、きれいに書いて欲しい」というと、「自分でもよくわからない…」などといいながら、IDカードを見ながら書いて、片目をつぶったりとか外国映画の様な風景でした。

薬はというと、水虫の薬が以外と多く出ます。又、フェルデン軟膏も、さすがに競技会だと思われます。又、朝夕めっきりと冷えこんで来て、喉をやられた学生が目立ちます。イソジンのうがい液の説明書が、英語、フランス語と用意されて、参加国160以上だと感じました。

又、サッカー試合の事故で、日赤の先生からの問合わせ。宗像班から、ドーピングにひっかかる薬を注射してしまっているので、これ以降の試合に出場できないことの確認。又、理学療法班の看護婦さんから貼り薬の持ち出しを要求され、処方せんを書いてもらうことをお願いしたり…。

ついでに、今はオリンピックやユニバーシアードなどの大会では、理学療法が大きい分野を占めて、学生が専任の理学療法士を連れて来ている時代と聞き、驚き又、どんな様子か見学に行きました。突然、長野オリンピックの役員さんがみえて、参考の為と、薬棚、机、冷蔵庫など写真を撮っていかれました。しかし、若者の夜は遅く、9時過ぎからの受診も多く、お昼の様に明るい選手村を後にしました。

〔フレッシュさん紹介〕 薬剤師会に入って 早良支部 早良部会 うえむら薬局 上村義徳

去年の10月、『ガイドライン』の説明会があって、いよいよ薬剤師会に入会しなければならないなと思いました。病院も処方せんを出そうと言うことですから、それも広域の本当の意味での医薬分業が行われようとしていることを考えてみると、薬剤師としての責務のようなものを感じさせられました。

しかしながら、現実的には在庫の問題等、非常に困難な問題があるのではないかと思いました。が、多くの先輩方が頑張っていらっしゃることを聞いて、薬剤師の責務として先輩諸氏の後に続かなければと恩いました。

そうして、薬剤師会に入会させていただきました。入会して早いもので、そろそろ1年になろうとしています。その間、処方検討会、『早良区健康フェア』、或いは処方せんが来て、医薬品購入のため走り回ったりと、非常に忙しくなってしまいました。

『漢方相談』ということで頑張ってきたのですが、しばらくは「27」だとか「12」だとか「41」だとか、1割だとか3割だとか、そんなことばかりで、パニック状態でした。最近でこそ落ち着いてきて、少しでも良い『服薬指導』ができればと考えられるようになって来ました。

そんな中で、早良区での処方検討会は、疾患の基礎的な部分を突っ込んで話していただいて、非常に高度な勉強会になっているのではないでしょうか。糖尿病だとか高血圧だとか、腎炎であるとかアレルギーであるとか、点で捕えていたものが、線でつながっていくような感じがします。少しずつ『服薬指導』のレベルを上げていかなければと痛感するこの頃です。

今回、学薬に入れていただき、金武中学校を訪れたときは、久しぶりに身の引き締まる思いがしました。水道水にオルトトリジンを入れ、保健室の田中先生の前で残留塩素を測定して、ほとんど色が出なかったときは、一瞬ひやりとしました。

「出ない場合は、出るまでやるつもりで」との先輩先生の言莞通り、何度かやっているうちに、少しずっ色が出てきました。田中先生にも確認してもらいながら、0.2mg/リットルまで頑張りました。

校長先生、教頭先生とのコミュニケーションをはかりながら、金武中学校に早くなじんで、学薬の仕事をこなしていきたいと思っています。

2〜3度、保健室に通ってみますと、どうかある生徒がかなり多い事に気づきました。昔はこんなに保健室を利用していただろうかという印象です。戦後の卵がまだ高価だった頃ですら、子供はもう少し強かったような気がします。肉体的、精神的に、最近の子供は弱くなってきているのではないでしょうか。

教頭先生との話に、先日もちょっとしたことで生徒が骨折したという話が出てきましたが、新聞や話では見聞きしていたけれど、現実にこの学校でというように話を聞きますと、いささか考えさせられました。店頭でも、いろいろお話していかなくてはと思いました。

最後に、今年の『薬草観察会』はぜひ出席させていただきたいと考えています。漢方を一生懸命やっているつもりでも、刻んだものの形、色、匂いなどは解かるけれど、もともとの植物などには疎いのが現状です。昔の漢方をやっていた薬剤師は、生薬の栽培から自分でやるくらいの土だわりで漢方をやっていたと聞いています。勿論、生薬がなかったということもあるでしょうが……。少しずつ生薬の栽培時期なども勉強していきたいと考えています。

おしらせ1

福岡大学公開講座 −第7回薬学部卒後教育講座−

福岡大学薬学部では医療の現場で働いておられる卒業生の自己研鏡の一助とするために、年2回の卒後教育講座を開催しておりますが、今回は「肥満と対策」をメインテーマとして3つの演題を取り上げて開講いたします。食生活の西洋化に伴い、肥満が社会的な関心事になっております。肥満は種々の成人病の遠因になっており、肥満の防止は成人病の防止につながります。

今回の講座では、3人の講師の先生に肥満と成人病の因果関係の解説、非薬物療法としての鍼灸療法、運動療法の解説をお願いしております。本講座は福岡大学公開講座の一環として開講しておりますので、本学卒業生に限らず、多数の方々のご参加をお待ちしています。

なお、本講座は「研修認定薬剤師制度Iに該当する研修会として認可を得ておりますので、薬剤師受講者には受講シール(3単位)を発行致します。

講 演

 1.肥満と成人病
   九州大学健康科学センター助教授 上園慶子
 2.肥満の鍼灸療法
   福岡大学体育学部教授 向野義人
 3.運動とウエイトコントロール
   福岡大学体育学部教授 田中宏暁

   (講師の都合で講演順序を変更することがあります)

日 時:平成7年11月18日(土)午後1時〜5時30分
場 所:福岡大学薬学部 3号館第3別館 301教室
対象者:薬剤師及び一般
参加費:無料
申込先:〒814−80 福岡市城南区七隈8丁目19−1
    福岡大学薬学部事務室 TEL(092)871−6631 内線2260
    FAX(092)863−0389
    往復葉書に住所、氏名、年令、職業、電話番号を御記入の上、お申し込みください。
    FAXでの申込みも受付けます。
受付期間:平成7年10月18日〜11月15日 当日参加も可

後援 福岡大学薬学部同窓会

■■トピックス■■ 市薬学術委員会

気管支噛息に新しいタイプのくすり プランルカスト水和物(オノン)

ロイコトリエンC4、D4、E4は気道に存在する種々の炎症細胞、主として肥満細胞・好酸球・好中球・好塩基球・マクロファージなど様々な刺激によって産生され、気管支平滑筋の収締、血管透過性元進による気道粘膜の浮腫、粘膜分泌などの機序によって喘息発作を誘発する。

ロイコトリエンは遅発性喘息反応において気管支肺洗浄液中に認められ、気道の過敏性を元進することが示されている。

従来の抗アレルギー剤は、肥満細胞よりの化学伝達物質遊離抑制の効果が主であるのに対し、本剤は選択的にロイコトリエンC4、D4、E4。受容体に桔抗、作用を遮断し、喘息を改善する。今後、喘息治療におけるペース薬として使用されると思う。

PTM Vol.7,1(21)JUN..1995

不眠症には、寝室をバラで

“香り”は古代エジプト時代から、睡眠に有効であることが知られている。ラットに50mg/kgのベントバルビタールを腹腔内に注射して睡眠させ、“香り”をかがせて睡眠を延長させるか短縮させるか測定した。

パイン、ローズ、イーランイーラン油、ペパーミント、百檀、ラベンダーの“香り”は睡眠を延長し、丁子、ジャスミン、レモンの“香り”は睡眠を短縮した。

百壇、パッチェリー、没薬にローズ、オリス、パインなどを調合し調香したものは、有意に睡眠を延長した。

睡眠用薬剤服用患者に対し“香り”の効果を試みた。調香したものを液体で用い、スプレーまたは匂い紙で枕元で嗅ぐという方法。結果は睡眠用薬剤の減量11/18人、薬剤中止5/11人であった。

日本病院薬剤師会雑誌Vol.31,No.6 1995

消化性潰瘍患者の服薬指導

・消化性潰瘍の処方:
 1日1回のプロトンポンプインヒビター(PPI)
 1日1〜4回のH2ブロッカー
 1日2〜3回の防御因子増強剤

・服薬の実態調査では「昼、就寝前服用」は「朝、夕服用」より悪い結果であった。故に、処方は「朝、又は夕1回」「朝夕2回」投与に主眼をおき、昼、就寝前投与は補助的に利用することが望ましい。

・なぜ飲まないのかの調査では
 (1)単に忘れた(68%)、(2)患者判断で症状がない、出来るだけ飲みたくない(23%)
 (3)多忙(17%)男の朝 主婦の夕 (4)外食(17%)夕食後
 (5)食事せず(7%)若い患者の朝 (6)飲酒(5%)夕食後 (7)外泊(2%)就寝前
 (8)その他(2%)の結果であった。

 (2)の「患者判断」での平均服薬率は58%であり、「それ以外」の平均服薬率87%に比べ、非常に不良であった。

・消化性潰瘍治療経過において症状消失率:
 PPI投与 1週間後61%
       4週間後98%
 潰瘍治癒率:4週間後69%
       8週間後98%
と大きな差があり、症状が消失しても治癒していないので、確実に服薬を続ける必要があることを、十分、患者に納得させることが重要である。

・PPIの処方は1日1回であり、作用時間が長いことから投与時間の違いが臨床成績に殆ど影響を及ぼさないので、投与時間帯を厳格に限定しないで、「1日1回適当な時にお飲み下さい」という投与の仕方が有用だと思われる。

PTM Vol.7,3(3)JUN.,1995


[広報]

会議報告

【第4回理事・監事会】

日 時
平成7年6月23日(金)午後7時
出席者
木村会長、冷川、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、末田、吉田、篠崎各常務理事、岩佐、瀬尾、戸田、成澤、鶴原、市原、北島各理事、高杉監事

議 事

1.会長あいさつ

2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告
(3) 学薬・勤務薬・商組報告

3.協議事項
(1) 九大処方せん応需についての委員会発足の件
(2) 定款改正委員会の発足について
(3) ユニバーシアード競技入場前売券について
(4) ユニバーシアード関連調剤業務出勤者について
(5) その他

 

【第5回理事・監事会】

日 時
平成7年7月6日(木)午後7時
出席者
冷川、中島、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、吉田、篠崎各常務理事、岩佐、戸田、成澤、市花、北島各理事、高杉、池田各監事

議 事

1.会長あいさつ

2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告
(3) 学薬・勤務薬・商組報告

3.協議事項
(1) 部会連絡協議会の議題について
(2) ユニバーシアード競技入場前売券について
(3) ユニバーシアード関連調剤薬局業務出勤者について
(4) 九大病院処方せん応需問題について
(5) その他

 

【第6回理事・監事会】

日 時
平成7年7月21日(金)午後7時
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、占部、吉田、篠崎各常務理事、戸田、市花、北島各理事、高杉、池田各監事

議 事

1.会長あいさつ

2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告
(3) 学薬・勤務薬・商組報告

3.協議事項
(1) 臨時代議員会開催の件について
(2) その他

 

【第7回理事・監事会】

日 時
平成7年8月18日(金)午後7時
出席者
木村会長、冷川、中島各副会長、樋口専務理事、松島、占部、吉田、篠崎各常務理事、入江、小牧、中野、井上、戸田、成澤、北島各理事、高杉、池田各監事

議 事

1.会長あいさつ

2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告
(3) 学薬・勤務薬・商組報告

3.協議事項
(1) 臨時代議員会の反省と今後の方針について
(2) 薬事功労者知事表彰者の推薦
(3) その他

 

【支部長会議】

日 時
平成7年6月26日(月)午後7時
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、末田、吉田、篠崎各常務理事、松井、木原、梅末、栗田、橋口、占部(代理)、小村各支部長、北島広報担当理事

議 事

1.会長あいさつ

2.協議事項
(1) 九大処方せん応需についての委員会発足の件
(2) 定款改正委員会の発足について
(3) ユニバーシアード競技入場前売券について
(4) ユニバーシアード関連調剤業務出動者について
(5) その他

 

【部会連絡協議会】

日 時
平成7年7月10日(月)午後6時30分
場 所
タカクラホテル福岡 会議室

議 事

1.本年度事業について
2.ユニバーシアード福岡大会競技前売券及び薬剤師の派通について
3.九大病院処方せん応需問題について
4.その他

 

委員会報告

【社保委員会】

日 時
平成7年6月2日(金)午後7時
場 所
福新楼
出席者
中島副会長、樋口専務理事、末田常務理事、瀬尾、岩佐各理事、江藤、田中、井上、市原、藤田、山本、北、吉田、下瀬、遠藤各委員、小林、栗田、梅末、松井、木原、橋口各支部長

議 事

1.各支部長と社保委員との話し合い

 a)処方検討会を支部にお願いして、6ケ月が経ちましたが、より支部での活性化を計るために支部長のお力添えを得たい。
 b)処方検討会以外に残った時間などを支部の連絡会に、話し合いの場に利用していただきたい。

2.社保委員会の現状報告、実動報告

日 時
平成7年7月27日(木)午後7時
出席者
中島副会長、末田常務理事、瀬尾理事、江藤、田中、山本、遠藤、吉田、井上、藤田各委員

議 事

1.今年度における面分業の進め方について

2.支部における処方検討会の進み方、如何に定着し、充実してきたか

3.社保委員長、分推委員長、社保理事、分推理事の辞任後の社保委員会のあり方について

 

【市薬薬局委員会】

日 時
平成7年6月21日(水)午後7時
出席者
中島副会長末田、吉田(邦)、松島各常務理事、正岡、成澤理事、久池井薬局長

議 事
(詳細別紙)


日 時
平成7年8月21日(月)午後7時
出席者
中島副会長、樋口専務理事、松島、吉田(邦)各常務理事、成澤、入江、下瀬、山本各理事、久池井薬局長

議 事
(詳細別紙)

 

【薬局委員会】

日 時
平成7年6月17日(土)午後2時
出席者
冷川副会長、吉田(邦)常務理事、戸田理事、山本、国武、満生、行実、中野(勝)、井上各委員

議 事

・平成7年度薬局委員会年度計画
  PL法を優先する。(薬剤師又は薬品を解る講師の選定)
・西部沢井製薬飯塚工場
・薬局運営GLは市薬事業とする。
・福岡市薬草園の援助活動
・薬局製剤4製剤実習、風邪×2、胃腸薬、外用剤、FAX応募する。
 薬局製剤許可取得者に限る。
・その他、先ず薬局委員の実習をすること。7月8日6時から

日 時
平成7年7月8日(土)午後6時
出席者
冷川副会長、吉田(邦)常務理事、国武、山本、満生、中野(達)、中野(勝)、井上、行実各委員

議 事

1.薬局製剤、実習希望者の確認

 13名とする。
 薬局製剤の決定
 クロトリマゾール、胃腸23号、風邪イブプロフェン、風邪14号、インドメタシン
 日程の決定
  7月25日(火)、8月22日(火)、9月26日(火)、10月24日(火)、11月28日(火)
 薬局製剤マクロゴールM軟膏の製造

2.7月14日、PL法の役割分担

3.薬草観察会 10月22日西区、昆沙門山

日 時
平成7年8月23日(水)午後7時
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、吉田(邦)常務理事、戸田理事、中野(達)、山本、国武、満生、行実、中野(勝)、井上各委員

議 事

1.9月10日、会員対象薬草ハイキング
 集合9:00市薬 10:00現地
 昼食 バーベキュー、中野(勝)、本村
 写真、樋口専務
 8月26日FAX案内、8月31日締切
 会費¥2000

2.9月19日、薬草ハイキング、市(あいれふ)と打合せ

3.9月26日、薬局製剤実習(会員) 

 

【急患委員会】

日 時
平成7年7月3日(月)午後7時
出席者
中島副会長、成澤、市花各理事、小松、竹尾、高丘、馬場各委員

議 事

1.医薬品集第6版改訂について

2.新住所録作成の件

3.G.W.業務量累計Dataの件
 4月末も患者が多いので、5月と同じように薬剤師増員を求める。

4.出動者登録表の訂正
 チーフ、A、Bの人数がアンバランスになってきたので、
 B−>A−>チーフを5〜6人ずつ変更する。

5.新規出動希望者説明会
 5人の予定 7月5日(水)午後3時
6.「処方と調剤に関する申し合わせ」改訂の件

7.コ・メディカル懇談会 7月5日(水)
 午後7時
 成澤、中島が出席予定

日 時
平成7年8月2日(水)午後7時
出席者
中島副会長、成澤、市花各理事、山本、竹尾、小松、馬場各委員

議 事

1.出勤者マスターの作成

2.9〜11月出動表の作成

3.急患センター コ・メディカルとの懇談会の報告
 (7月5日、於平安閣 成澤、中島出席)
  (1)疑義照会に対するDr.の対応
  (2)調剤量の整備etc.を要望

4.新規出勤者説明会の件
 7月5日、於当薬局 5人

5.急患センターの体制整備の件
 (別紙 西日本新聞切抜き)
6.備蓄薬変更の件

 

【広報委員会】

日 時
平成7年6月13日(火)午後7時30分
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、北島理事、冨田、織田、坂田、荒巻各委員

議 事

(市薬ジャーナル)
・7月号の校正
・臨時号の発行について(予定)
 6月14日頃、印刷に出す
 19日、出来上がり
 21日、印刷に出す
 24日、出来上がり(7名)
 28日、委員会
 29日、印刷に出す
 30日、最終校正
 7月1日、印刷に出す
 3日、出来上がり・発送

日 時
平成7年6月29日(木)午後7時30分
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、北島理事、荒巻、坂田、冨田各委員

議 事

(市薬ジャーナル)
7月号の第5回校正

日 時
平成7年7月3日(月)午後7時30分
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、北島理事、荒巻、坂田、冨田各委員

議 事

(市薬ジャーナル)
7月号 最終校正 7月12日頃印刷上り予定

日 時
平成7年8月28日(月)午後7時30分
場 所
力士料理くらち
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、北島理事、冨田、織田、坂田各委員

議 事

(市薬ジャーナル)
10月号
未稿催促(支部報告など)
新しく原稿依頼追加

 

【福岡市急患診療医薬品集編集委員会】

日 時
平成7年6月16日(金)午後7時
出席者
長谷川、中島各副会長、篠崎常務理事、成澤、市花各理事、比田勝、千阪、福澤、玉嶋、石飛、藤田各委員、唐澤県薬理事

議 事

第3回編集委員会出席者、上記12名
第1回は、平成7年3月13日(月)
出席者、自己紹介(後日、編集委員会名簿配布)

1.長谷川委員長より別紙の通り、編集要領の説明

2.編集の品目割当は別紙の通り決定、添付文書2部宛配布

3.中間検討会を8月上旬に開いて、編集作業についての討議を行う。

4.10月末に添付文書を再度各メーカーより集める。(内容変更分だけ)

5.11月上旬に本文の内容をチェックして、11月末に原稿締切り。
(原稿が早く出来た方はご連絡下さい。成澤がお伺いいたします。)

6.12月に初校のゲラを届けます。

7.平成8年1月再校、2月初めに参校(2月10日校了)

8.2月末又は3月上旬に製本納品。(印刷と製本に20日間が必要)
 3月末までに医師会の出動会員に配布。
 薬剤師会も3月の出勤者懇親会で全員に渡す予定。

※千早病院の豊福先生には、平成7年6月20日当日の資料と添付文書2部宛届けて説明。 尚不明の点は、長谷川先生に直接、お尋ねいただく様にお願い済み。

日 時
平成7年8月1日(火)午後7時
出席者
長谷川、中島各副会長、篠崎常務理事、成澤、市花各理事、比田勝、千阪、福澤、豊福、玉嶋、石飛、藤田各委員、唐澤県薬理事

議 事

(編集に関する中間検討会)
長谷川委員長より問題点を提起して下さい。

1.一般的注意
 あまり要約できない。
 意味がわかる様にして下さい。

2.添加物は記載する。(第5版医薬品集P44参照 例:その他、サッカリン、黄色5号)

3.アンヒバ坐薬50mgを追加

4.用法用量、能書通りとする。

5.原稿料は1人当り3万円ぐらい
 尚、原稿は医薬品集第5版の文章を基にして、必要な部分を追加して下さい。

 

【定款改正委員会】

日 時
平成7年7月13日(木)午後7時30分
出席者
冷川副全長、樋口専務理事、松島、占部各常務理事、蔵元組織委員

議 事

・今後のスケジュール  10月迄に弁護士に提出  12月中に第2案  2月中に決定 ・第3章まで検討 ・次回 8月9日(水)19:30

 

各支部報告

〔南支部〕


3月1日(水) 福岡整形外科処方せん発行の件につき中島副会長、末田社保常務、戸田
        野間部会長、岩佐南区副会長、小村と5名で病院を訪問し、副院長及び
        薬局長と面談
  3日(金) 面分業推進についての申し合せ書を作成
  4日(土) 南区役員会を市薬会議室で行い、過日市薬役員との意見交換の結果報告
        及び今後の支部運営について協議
  27日(月) 市薬にて福岡整形外科処方せん発行応需について説明会
4月7日(金) 高山、国分選挙後援会訪問
  8日(土) 金子、麻生選挙後援会訪問
  10日(月) 福岡整形応需の為の労災保険申請受付
  17日(月) 総会延期の件につき、南区代議員に事情説明
  18日(火) 同上
  24日(月) 南保健所で6年度健康フェアの会計監査
  25日(火) 井尻部会(納言)
  28日(金) 在宅ケア・ホットライン参画についての説明会、宮崎市医専務も加わり
        南保健所会議室で実施
5月1日(月) 井尻部会運営の件、大場部会長と打合せ
  10日(水) 南区代議員会、市薬代議員会の件について
  16日(火) 南区会計監査 大庭、菅(花ごよみ)
6月3日(土) 南区支部総会(福新楼)山崎、高山、国分、金子議員の来席)
        樋口市薬専務
  9日(金) 南区処方研(アミカス)
  30日(金) 南区三師会役員会(花ごよみ)
        ○三師会ソフトボール 今年は11月5日(日)
         長住公園にて実施する(トロフィーの件)
        ○各地区三師会懇談会を発足させる
         各班会員名簿の整備をする
        ○在宅医療についての協力体制をつくる。
        出席者 医3歯5薬4
7月5日(水) 南保健所 ユニバの件
  7日(金) 南区処方研(アミカス)
  11日(水) 南区役員会(花ごよみ)
        各種連絡事項
        南区三師会社長会議(8月7日)について
        各部門開催について
        ユニバーシアードについて
  17日(月) 長住部会(8名)
  18日(火) 大橋部会(17名・ウエスト)
  21日(金) 高宮部会(8名・梅の花)
  25日(火) 井尻部会(10名・納言)
8月4日(金) 市薬臨時代議員会
  7日(月) 南区三師会班長会議(蓬莱閣)
        出席者 医師会9名、歯科11名、薬11名
        三師会協調をより深める為、役員会は年数回行われて来た。
        役員だけにとどまらず一般会員同志の交流を深めようと、4年前より
        (1)三師会親善ソフトボール大会を実施する。(2)地域三師会の連絡
        協議会をつくる。ということの実施にむけ発足した。
        (1)三師会親善ソフトボール大会
           第1回は平成6年11月13日(日)歯大グラウンドで開催、好評で
           あったので、今年も。第2回は平成7年11月5日(日)
           長住公園グラウンド開催を他事業日程の最優先に定めた。
        (2)地域三師会連絡協議会
           広域病院の処方せん発行、平成6年10月よりの在宅医療制度の発
           足はチーム医療で対応するようになり、かかりつけ医、かかりつ
           け薬局の声は更に強くなり、地域医療の充実が求められるように
           なってきた。これに対応していく為、地域三師会連絡協議会が必
           要との考えから、南区をまず7班に分けそれぞれの班長の第1回
           連絡会を実施した。各会長よりあいさつの後、班毎にテーブルを
           囲みなごやかに活発に会食と共に、次の斑会議の日程等が話し合
           われた。医療界の中で兄弟関係にありながら隣の薬局をよく知ら
           ない。近くの医師、歯科医師間であいさつをする機会もないとい
           うことのないように地域医療機関相互の和を拡げハートのある協
           議会になれればいいと森永医師会副会長よりしめくくって頂いた
        ○今年当番の歯科医師会及び医師会の前向きな協調路線に心から感謝申
         し上げたい。
        ○当日、早速日程、会費まで決められた斑もある、近日中に各班役員よ
         り日程の案内がある。(3月までに1回は実施の予定)
        ○医師全員15、歯科医師会員10、薬剤師会員5といった比率が現状であ
         る。南区薬剤師会としては、特に保険薬局であるオーナー会員はもち
         ろん、各店の管理薬剤師及び保険薬剤師全員、班会議に出席し交流を
         深めて頂きたい。
  9日(水) 南区処方研(アミカス)
  11日(金) 在宅医療について(医師会主催)
  12日(士) 野間部会(6名・市薬)
  18日(金) 南区健康フェア実行委員会 南保健所
  22日(火) 南区在宅医療研修会 南保健所
        医師会・南保健所主催
  23日(金) 南区会員研修会(藤沢薬品主催)
         南福岡病院における服薬指導について
          南福岡病院薬剤科長 村田健次郎先生 出席46名

(南支部長 小村)

 

〔南支部総会並びに懇親会〕

日 時
平成7年6月3日(土)
場 所
福新楼
出席者
32名
来 賓
福岡市薬剤師会  樋口専務理事
衆議院議員    山崎 拓先生
福岡県議会議員  高山久生先生
福岡市議会議員  国分節雄先生
福岡市議会議員  金子義定先生

上記のように南支部総会が開催されました。岩佐先生の司会で議事が進められ、小村支部長、樋口専務理事の挨拶の後、菅先生より平成6年度会計報告があり、大庭先生の監査でまちがいがないことを報告されました。続いて各委員会報告、各部会長報告がありました。

☆社保委員会(井上)
今まで一緒に行っていた処方検討会が南区単独となる。

☆薬局委員会(井上)
薬局製剤の充実。薬草観察会を行う。

☆急患委員会(山本)
出動者を増やす。医薬品集6版を作る。

☆組織委員会(深見)
企画がマンネリなので今期愛好会の活発化。納涼船等を考えている。
11月5日、三師会ソフトボール大会

☆在宅医療委員会(柴山)
ステッカー、パンフレットを薬局に置いて窓口となる。
在宅の患者を掘り起こしてホットラインに報告。

☆広報委員会(織田)
年4回のジャーナル作成。
広報を通じて薬剤師を外にアピールする様心がける。

◎長住部会長(山口)
◎井尻部会長(高嶋)
◎高宮部会長(柴山)
◎野間部会長(戸田)
◎大橋部会長(織田)
により状況報告成される。

今日は南支部の一会員として出席された木村会長より全員の在宅ホットラインに対しての意識が薄いとの言葉がありました。薬剤師が医療人として認められ、ホットラインの中に組込まれたのに、講習会などに、参加者が少なく、もっと関心を持ってもらいたい。

学薬から断水が取り止めになったのでプールが行われるとのことです。

福岡県薬剤師会の代議員が小村、木村、大庭、末田に予備代議員が岩佐の各先生に決まりました。

以上、承認の拍手で総会を終わり、懇親会が催されました。

(織田)

 

〔城南支部定期総会並びに懇親会〕

日 時
平成7年5月23日(火)午後7時
場 所

総会次第

1.開会挨拶
2.支部長挨拶
3.来賓祝辞
4.議事
 報告第1号 平成6年度 事業報告
 議案第1号 平成6年度 決算承認の件
 議案第2号 平成7年度 事業計画の件
 議案第3号 平成7年度 予算決定の件
 議案第4号 代議員選出の件
5.閉会挨拶
※引き続き懇親会開催

今晩は、城南支部の総会にあたり、ご挨拶申し上げます。
1.先々週5月13日(土)に市薬の代議員会が開かれ、各報告事項、議案とも可決されました。ただ、南区の戸田議員より指摘のあったように定款に沿った運営をするべきだと思います。即ち、3月末迄に総会を開き、決算だけが間に合わないなら、後日決算代議員会を開くように定款を改定したいと考えます。

2.6月初めに九大応需についての臨時代議員会が開かれます。この問題について、私は次のように考えています。今迄は、九大処方せん応需について、県が主体ですすめてきました。それを、そろそろ市薬が主体でやろうという事です。複数薬剤師の件など異論があると思いますが、市薬の事業として受けようではありませんか。何か意見があれば申し出てください。

3.処方検討会が去年暮れから毎月開かれています。城南支部では、一昨年来、医師をお呼びして研修会を開いてきましたので、割合抵抗なく受け入れられ、市薬の各支部よりも出席率において数段優れていると思われます。

 でも今回名簿を作って驚きました。何と60名に近い薬剤師がいるのです。まだ一度も出席していない方も多いと思います。毎月第2木曜市民センターの日には近所誘い合わせて出席して下さいますようお願いします。社保委員の先生方には日頃忙しいのに御苦労さまです。この機会に厚くお礼申し上げます。

(城南支部長 栗田)

 

5月23日城南支部総会は22名の参加を得て、約1時間ほど審議され、議案は滞りなく可決されました。 活発な事業計画のもと、次第にふくらんだ予算も承認されました。又この1年間頑張っていきたいという支部長以下役員の思いが伝わり、支部の活性化への期待を感じます。

「今定着しつつある支部研修会を中心に、本年度はそれをさらに進めて実質的なかかりつけ薬局として地域に役立っ事業を進めていきたい。」と合澤副支部長。いよいよ第2ステップに城南支部は進みます。

新代議員
 県薬代議員 栗田邦彦、松島照幸
 市薬代議員 栗田邦彦、式町正信、合澤英夫、満生清士

活動報告

6月27日 「支部運営委員会」市薬にて新年度
     第1回目の運営委員会を役員10名全員の出席で開会。
     新年度のスケジュール、県薬臨時代議員会報告、ユニバーシアード入場券の割
     当て等検討。健康フェアの講演は栗田先生に。
7月3日 「三師会」虎勝ずにて。各々、4名ずつ参加。ビールで乾杯のあと、1人1人
     自己紹介し、なごやかな交流となる。
7月5日 「在宅医療委員会」城南保健所にて三師会と保健所合同による。
     支部より栗田支部長と合澤副支部長出席。現在の市薬の在宅医療の現況報告を
     する。
9月21日 「支部運営委員会」10月5日の健康フェアの検討。 

(坂田)

 

〔早良支部総会並びに懇親会〕

日 時
平成7年6月8日(木)午後7時
場 所
西新パレス
出席者
木村英樹、副会長:冷川襄、西支部会長:吉田斌、県議:古川忠、横田進太秘書、市議:渡辺史人、大森哲也秘書、支部会員出席者32名

総会次第

1.開会の辞
2.支部長挨拶
3.市薬会長挨拶
4.議事
(1) 平成6年度事業報告
(2) 代議員会報告
(3) 平成6年度決算報告
(4) 監査報告
(5) 平成7年度事業計画決定の件
(6) 平成7年予算決定の件
(7) 会則改正の件
(8) 県薬代議員承認の件
(9) 市薬代議員選出の件
(10)質疑応答
5.閉会

懇親会
(1) 開宴の言葉
(2) 来賓挨拶
(3) 乾杯
(4) 万歳三唱
(5) 閉会の言葉

総会は、6月8日(木)7時より西新パレスに於て、多数の出席と来賓の方々の出席のもと盛大に行なわれた。第(1)から第(9)まで説明報告がなされ承認された。会長から組織の強化と研修会の充実、在宅医療のとりくみの現状報告、会員のより以上の協力をとの要請があった。

質疑応答では、慶弔規定の慶時はなかなかわかりにくいので、自己報告の形でよいか、知って貰えない時は、それでよいとのこと。

引き続き隣室で懇親会が用意され、県議・市議の挨拶に続き、乾杯と共になごやかな宴がくり広げられました。

(冨田)

 

〔中央支部定時総会・特別講演並びに懇親会〕

日 時
平成7年5月29日(月)午後6時30分
場 所
セントラルホテルフクオカ 3F
出席者
87名

総会次第
                    (司会)樋口副支部長

1.開会のことば
2.支部長挨拶
3.来賓祝辞
4.議長選出
5.議事
(1) 報告
  第1号 平成6年度会務並び事業報告
  第2号 第31回通常代議員会報告
(2) 議案
  第1号 平成6年度歳入歳出決算認定
  第2号 平成7年度事業計画決定の件
  第3号 平成7年度会費決定の件
  第4号 平成7年度歳入歳出予算決定
6.その他
(1) 新入会員の紹介
(2) 中央支部選出市薬代議員の紹介
(3) 平成6年度被表彰者の紹介
7.閉会のことば

※特別講演

[演題]『在宅ケア・ほっとライン協力薬局のシステムについて』
[講師]中央保健所 岩永正彦予防課長

引き続き懇親会
会次第
                    (司会)樋口副支部長
○開会の辞
  梅末芳彦支部長
○来賓祝辞
  梶原敬史県薬会長
  久保田秀己市議会議員
  早麻清蔵県議会議員
○顧問委嘱
○来賓紹介
  村上浩中央保健所長
  岩永正彦中央保健所予防課長
  高須賀あけみ中央保健所予防課主査
○乾杯
  三津家正友市薬顧問
○表彰者紹介
  文部大臣賞     中野佐先生
  同   上     古賀隆先生
  県学校保健全会長賞 吉成親治先生
  同   上     山手嘉子先生
○市薬職員紹介
  水越正幸事務長   井原行子氏
  上田早陽子氏    田中香里氏
  城戸嘉寿子市薬試験センター室長
○抽選会
○万歳三唱
  冷川襄市薬副会長
○閉会の辞
  光安龍彦県薬常務理事

平成7年5月29日午後6時30分〜セントラルホテルフクオカに於て中央区定時総会・特別講演会・並びに懇親会が開催された。樋口先生の開会のことばに始まり、梅末会長の挨拶、木村市薬会長に来賓の祝辞を頂き、勢島議長が選出された。

精力的に日々会務に励む各委員より、平成6年度の会務並び事業報告が順次報告され、又第31回通常代議員会に於て議案可決の由、その後の総会にて県議早麻清蔵先生が市薬顧問に、満場一致で推薦された等の報告があった。

引き続き、議案第1〜4号に付き熱心な審議が繰り返された後、可決。

その後『在宅ケア・ホットライン協力薬局のシステム』について、岩永予防課長より分りやすく御解説頂いた。内容の一部は下記の通り(詳細は市薬ジャーナル7月号P.56の“ほっとライン”のコーナー参照)。

・中央区で情報提供を表明している薬局は現在100件以上。今後も増々の協力を要請。まず、ステッカーをよく見える所に貼って、パンフを準備。

・中央保健所への情報協力の際(在宅ケア・ホットラインへの)は、必ず本人若しくは家族の了解を得て、TELorFAXの事。

・提供されたサービス(在宅ケアなど)を継続する件数が年々増えているという事は評価すべき事である。相談のみで終ってないという事。

・ちょっとした留守時に“ショートステイ”が利用者に好評(家族旅行時など)。

・中央保健所在宅ケア専任担当主査の高須賀氏(保健婦)が常時窓口となっているのでどの様な事でも気軽に相談を。(TEL)直通734−8011

午後8時よりお隣りの宴会場「トパーズホール」に場所を移し、先程までの、侃侃講書、喧喧罵言(?)の雰囲気とは打って変って和やかな懇親会となった。樋口先生の司会で、梅末支部長の開会の辞、

各来賓の祝辞、紹介、早麻県議への顧問の委嘱と続き、三津家先生のご発声により祝宴が始まり、それから暫くの問、かなり遅くなった晩餐にてのどを潤し、お腹を満たしながら、それぞれに歓談した。

その後、初々しい(?)新入会員の紹介(6名)市薬代議員の紹介(12名)。宴もたけなわの頃、文部大臣賞・県学校保健会会長賞の表彰者に若い美女達から花束が贈られた。又、市薬の事務職員、試験センター室長を紹介、日頃のご苦労をねぎらい大きな拍手が送られた。

いよいよ、抽選会(当りのくじが福岡市中央区薬剤師会定時総会ふくびきという含みの福引き)の時間になりもう一盛上り。冷川先生の万歳三唱、光安先生の閉会の辞で会を閉めくくった。

終始軽妙な樋口先生の司会で無事両全共に終了。「今年の総会は盛会だった」との出席者の声に、梅末支部長始め各会員のやる気と積極性を感じ、中央支部の一人として、とても頼もしく嬉しく感じた。21世紀に向けて、今年は大いなる飛躍の年でありたい。

(北島)

 

[中央支部役員・部会長・市薬代議員会]

日 時
平成7年7月10日(月)午後9時
場 所
タカクラホテル福岡2F会議室

議事

1.市薬・部会連絡協議会報告

2.中央区処方検討会の今後の推進について
(内容充実、受講者増幅、準備委員拡大の為に。)

3.九大院外処方せん問題について

4.ユニバーシアード福岡大会協力について
(前売券の有効利用。医療班42名の出勤者決定。)

5.おおま敬氏選挙協力について
(きびしい状況なのでバックアップを。選挙事務所への顔出し。)

6.石井道子氏選挙について
(自民比例代表第5位で当確に。)

日 時
平成7年7月31日(月)午後7時
場 所
タカクラホテル福岡1F VIPルーム

議事

1.第33回市薬臨時代議員会に際し、中央区意見交換

2.その他(ユニバ、処方検討会の活性化、在宅医療について。)

日 時
平成7年8月18日(金)午後7時
場 所
セントラルホテル福岡2F会議室

議事

1.第33回市薬臨時代議員会報告、及び中央区薬剤師会の今後の対応について

2.中央区研修システムについて
(各部会より、社保、在宅委員選出。内容を、より一層魅力的なものに。はじめての人でも馴染みやすく、又、薬歴簿記入や服薬指導に反映できる内容を。)

3.九大処方せん応需薬局に対するアンケートについて(実際に受けている各薬局の生の声を聞く。)

4.ユニバ前売券について
(中央区福祉事務所へ多量寄付。梅末支部長宛に福祉協議会会長より礼状が届く。)

5.健康展出展について
(10月13日(金)より。今までに無い試みを。出動願いを早めに。)

6.新入会規則の検討
(提出書類新案ひな型作成)

7.10月8日(日)ソフトボール大会(出動者依頼を早めに。帽子、ユニフォームの件)

 その後、隣室にて懇親会が用意され、美味しい中華料理に舌つづみを打ちながら活発な意見交換が続いた。

(北島)

 

“中央支部六本松部会開催さる”

長かった時間給水もようやく解消され、恵みの雨の多い季節となった6月10日(土)、午後6時30分から、支部長の梅末芳彦先生をお迎えして、力士料理“くらち”で下記の議題について、六本松部会が開催された。

議題

1.部会長交代の件

2.新入会員の入会について

3.部会費の徴収について

4.その他

力士料理チャンコ鍋を囲みながらの会だけあって、支部や部会の諸問題をつき出し、押し出し、打っちゃらんとばかりに活発な意見交換が行われた。

私の代わりに新部会長には(有)和光薬局の小松秀美先生が、会計には(有)アガペ六本松調剤 薬局の野見山一実先生が選出された。

アルコールの飲み放題が終わりに近づくにつれ会も最高潮となり、新執行部への期待を胸に二次会へと向かった。

(樋口)

 

〔ゴルフと博多区薬剤師会〕

人間誰しも、どうしようもなく苦手なことの一つや二つはあるもの。ましてやゴルフなんぞは、生まれてこのかた女のするものではなく、ズーツとお金持ちの男性がするスポーツだと信じていた。

なにしろ女子プロといえば樋口久子・通称チャコの年代である。しかし、昨今はだいぶ事情が違ってきている。近所の奥さんたちめ井戸端会議でも、ニアピンとかバーディ(ほとんど何のことかわからない)だのとゴルフがよく話題になっている。

友達も5年前から始めて、ようやく110をきるようになったとかで、面白くてたまらない様子。「その歳では、1年でも早く始めないとダメよ」と、顔を合わすたびに勧められていた。

博多区薬剤師会の会長になって1期2年目、どうしようもなく困ったのがこのゴルフ。昨年7月博多区の保健所、医師会、歯科医師会をお招きして、「第1回博多区薬剤師会・在宅医療懇談会」を開催した。その時初めてお会いした博多区医師会長は、開口一番「木原さん、あんたゴルフするね?」であったし、副会長の御鍵先生には「投げてでもいいけんついてこんね」と言われる始末である。

医師会長だけならまだしも、これが歯科医師会長もまたしかりなのだ。それも、博多区三師会で薬剤師を除く二師は、会長はじめ理事の先生方にゴルフが得意な先生が多く、コンペとなれば、即座に10人づつぐらいの先生方が参加される。

薬剤師会はといえば、テニス、釣り、アマチェア無線等々、なにしろ鶴原副会長にいたっては、海もぐりのインストラクターができるほどと、なにしろ多彩。テニスならお付き合いできる理事は何人かいるが、ゴルフはどうも……という具合である。

このような状況の中、博多区三師会がらみで、7月と9月立て続けに2回のゴルフ大会が開催された。「博多区医師会創立20周年記念ゴルフ大会」と「博多区三師会ゴルフ大会」である。

7月の博多区医師会創立20周年記念大会は、つぎの組み合わせ表を見られたらわかるように、市の西岡衛生局長をはじめ、博多警察署長、各区医師会長、近隣医師会長等をご招待されての開催。組合せ表の氏名欄に所属が記載されてないのは博多区医師会の先生方となっている。

薬剤師会へも医師会長から2枚の招待状が送られてきたので、市原、山本の両理事に出席してもらった。当日は選挙戦まっ只中、急きょトンちゃんこと村山首相の来福があり、博多警察署関係の方は、部下に警備をさせて自分たちがゴルフをするわけにはいかないと欠席されたそうだ。

成績は、市原理事がグロス97ネット4.2で6位、山本理事がグロス108ネット78.0で16位となかなかの成績。開催日が16日であったため、山本理事は当日賞がいただけたそうである。賞品が何であったかは聞き漏らしたが、ほかに“イン乱賞”とか、“水平賞”もあったよし。

ついで9月、恒例の博多区三師会ゴルフ大会は、今回は薬剤師会が当番、実質初めてのお世話である。担当の蔵元理事は医師会、歯科医師会へのご案内から、メーカーにお願いしての賞品集めまでと大変な頑張りで準備。

また、中央区から博多区の会員になられた大石囲先生と、市原理事の助けもあって、次回当番の歯科医師会の佐喜真支部長をして「薬剤師会のように、小郡カントリーは取りきらんと思いますが」と言わしめたほどである。

薬剤師会長といえば、理事さんの苦労に比べれば全く楽なもの。当日、小郡カントリー倶楽部に出向き、クラブハウスでの表彰式でごあいさつをして、賞品渡しをしたにすぎない。ただ、方向音痴のこと、会場へは3度も道を尋ねてようやくたどり着いたという苦労を除けばである。

昨年、在宅医療懇談会〜薬剤師の在宅医療への参加のために〜を開催し、それが日薬「在宅医療薬剤供給推進モデル事業」へとつながった。今回、初めてゴルフ大会のお世話をさせていただいたことは、薬剤師会が三師会の一員として認められたことの証ではなかろうか。

医師、歯科医師、看護婦、保健婦と薬剤師が同じテーブルについて、チーム医療を展開したことの成果でもあろう。もちろん、前会長高杉顧問による、三師会への積極的参加の長年の布石があったればこその評価でもある。              

そして博多区薬剤師会は、平成7年4月博多区医師会第20回総会の、会員以外は誰も入れない席でただ一人の部外者として感謝状をいただいた。「モデル事業において医師会との共同事業として優秀な成績を収められたことに対し、会員の総意を持って感謝の意を表す」とある。

 

三師会懇親会

9月11日(月)午後6時より、福岡山の上ホテル“筑紫庵”に於いて、三師会懇親会が薬剤師会の当番で開催されました。

来賓に福岡市より桑原市長を始め、井口助役、西岡衛生局長、西民生局長をお迎えし、医師会、歯科医師会の役員の先生方の出席を賜り、私の司会で会は進行しました。

今回は木村会長が入院中で欠席された為、中島副会長が当番会を代表して、あいさつされました。

次に、桑原市長よりごあいさつを賜り、続いて、大熊医師会長、中富歯科医師会長よりあいさつと、出席された役員の先生方の紹介がなされました。薬剤師会は冷川副会長が出席者の紹介をされ、井口助役の乾杯のご発声で宴に入りました。

アルコールが進むにつれ、面分業、在宅医療、ユニバ」シアードの大成功へと話はひろがり、2時間の 予定が30分も延長する程、要は最高潮に達しました。

8時半をまわった頃、西岡衛生局長の力強い万歳三唱があり、次回当番会の多田医師会副会長の閉会の辞でお開きとなりました。

桑原市長もユニバーシアードが終わったばかりで、公務にお忙しいにも拘らず、最後までご臨席賜りました。出席者の皆さんに大変喜ばれ、大役を果たすことが出来ました。

秋の気配を感じる風が頬を撫で、美しい100万ドルの博多の夜景を眼下に見ながら帰途に着きました。

(樋口)

 

ユニバーシアード福岡大会を終わって

第18回ユニバーシアード福岡大会は、世界130ヶ国、6000人の参加者によって8月23日から9月3日まで開催されました。この間、日本選手の活躍もめざましく、金メダル接待数も最多でした。また、日本新記録もいくつか生まれ、アトランタオリンピックへの期待も高まりました。

一方、福岡市内でも外国人選手との交流が持たれ、これからの国際化の一段階でもあったと思われます。

さて、当薬剤師会も、ユニバーシアード組織委員会の一員として、医療班へ参加しました。選手村に設置された診療所薬剤部へ薬剤師の派遣を要請されました。

市薬会員の先生方に募集しましたところ、多数の先生方から応募がありました。土曜・日曜には希望が多く折角応募して頂いたのに、出動頂けない先生がありましたことを、ここでお詫び申し上げます。

8月16日の選手村開村から9月5日の開村まで1日2人ずつ、計40人の先生方に出動して頂きました。日によって忙しさにはバラツキがありましたが、21日間大きなトラブルもなく勤め上げることができました。出動して頂きました先生方に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

これまでも公式行事に会として活動してきましたが、今回のように実行委員会から直接に要請があったのは珍しいことだと思います。これからも、ますますこういう要請に応じて行けるよう体制作りが必要でしょう。

(冷川)

【学薬のページ】

1学期活動の総括と2学期の活動予定

日頃は学薬活動にご協力頂き感謝申し上げます。本年は水事情と好天に恵まれ、授業プール、開放プール共に例年以上に活用されたことは結構でした。又、暑さ厳しい中先生方には4回の定期検査に出校され、まことにご苦労さまでした。

学校によっては、残留塩素が上らず日誌に0.1と記したり、薬剤を追加したりした例がありますが、表水を採取しての試験でした。本年のように日照が強いと表水の残留塩素は直ちに消耗しますので少々下層(30〜50cm)の水を試験するよう指導して頂きたいと思います。

この市薬ジャーナルがお手元に届くのは10月頃との事ですので、その前に2学期における事業等は随時お知らせ致します。3学期には市学薬の統一調査を実施する予定です。 尚、2学期は先生方各自で学校長と打合せの上、学校環境の充実改善のためにご協力下さいますよう御願い申し上げます。

購入についてはすでにご案内しておりますが、新しく訂版されました「学校環境衛生の基準」解説(1995年)をまだ購入されていない方は、早急に購入され、内容を一読下さい。市薬の事務に御連絡下されば本代(7000円)ひきかえに販売しております。

会務・事業経過

5月24日  新入会者研修会 17名
      柏屋郡学校薬剤師会参加 5名
  26日  市薬広報部「学薬役員に聞く」
      座談会
      三役出席、広報部
6月6〜10日 飲料水試験検体持ち込み
  20日  県学薬理事・支部長会
      事業計画、シンナー乱用防止
      研修会について、
      県学校保健全長表彰者推薦(藤野嘉道、森田幸枝)
  21日  給食センター調査
  25日  麻薬覚醒剤禍撲滅運動
      木村会長、ほか理事10名出動
26〜28日  開放プール講習会
      市役所15階ホール
      講師 堀越 寿
  28日  市学校保健課訪問
      腰洗槽使用・不使用試験について
28〜30日  第1回プール定期検査
      検体持ち込み
  29日  市学校保健会 第1回理事会
      事業報告、決算報告、評議員選出(小松、細井、有馬)
  30日  第3回三役会
      腰洗槽試験について
7月1〜2日 プール水検査
      堀江ほか6名出動
  3日  腰洗槽試験開始
  6日  市学校保健会 第2回理事会
      研究指定校決定、優良校、よい菌学校表彰の実施、
      市学校保健功労者表彰推薦(古賀茂次)、保健大会
  8日  プール水検体(遅れ分持ち込み)
20〜21日  第42回全国学校薬剤師講習会
      宇都宮市(小松・野口)

2学期活動予定

9月10日  開放プール検査表提出締切り
  14日  平成7年度全国保健調査」提出締切り
10月    2学期飲料水検査・採水
      県下統一アンケート調査
11月    2学期給食センター環境調査
      県学薬伝達講習会(於・県薬会館)
  29日  福岡市学校保健大会

この他に2学期中に学業全会員対象とした研修会を開催する予定です。


第46回13大都市学校保健協議会に参加して 理事 竹尾禎二

上記協議会が、本年5月20・21日、広島市にて開催され、第4分科会[環境管理]に出席しましたので、協議内容につき報告致します。 尚、同会には、福岡市学薬より、木村会長、堀江・小松副会長、竹尾理事4名出席しました。

今回の協議の主な視点としては、
(1) 児童生徒が主体的に取り組む学校環境づくりの効果的指導
(2) 環境衛生活動を活性化する学校と学校薬剤師の連携
等が取り上げられました。

これに基づき、提言として次の発表がありました。
(1) 快適な学習環境づくりを目指す学校環境衛生活動 広島市立戸板中学校校長
(2) シンナー等有機溶剤乱用防止について 北九州市学校薬剤師会
(3) 給食調理場における熱風消毒保管庫の庫内温度 東京都学校薬剤師会
(4) 学校環境管理と学校薬剤師のかかわり
   [プール水質検査を通して] 京都市学校薬剤師会

 これらの発表後、協議・検討が行なわれました。この中で行なわれたいくつかの論点を書き報告とします。

○学校薬剤師は、積極的に学校の環境検査を行って欲しい。改善に必要なデータが出れば、改善に必要な予算もつきやすい。
○学薬の給食室の検査は、調理従業員と同じ職員として改善を考えながら、検査(調査)をすることが、大切である。(保健所の検査ではない)
○プール水残留塩素(有効塩素)が0.4mg以上あるにもかかわらず、大腸菌が陽性であった。なぜか?京都市だけでなく、他の都市も(福岡市も含めて)同じ様な結果を生じている。いろいろ検討されたが、結論は出なかった。


第45回 九州地区学校保健研究協議大会に出席して

学校保健大会に一度は出席して見たいと思っていたので良い機会だと思い、小松、吉村、女賀先生とで参加させていただいた。

8月21日は全大会で「私の主張」に出席し

(1) 豊かな心を持ち、たくましく生きる生徒の育成を図る保健に関する全体計画の在り方
     保健主事
(2) 学校・家庭・地域社会の連携をとおして、豊かな心をもち、たくましく生きる児童の
   育成を図る学校経営の在り方
     校長
(3) 学校、地域行事に密着した家庭教育の実践
     PTA副会長
(4) 養護教諭として考えること
     養護教諭
(5) 学校、家庭、地域社会の連携をとおして、豊かな心をもち、たくましく生きる児童、
   生徒の育成を図る健康管理の在り方
     学校医

の主張題でそれぞれの立場で、生徒の育成を図り、保健、心の在り方、環境問題、これからの計画、問題点等熱心に話されていました。
ただ、学校薬剤師の方の発表がないのが少し寂しい気もしたのですが。

2日目の22日第6分科会「学校環境衛生」と「環境緑化」

(1) 豊かな心と自ら学ぶ意欲を持ち、主体的に活動する生徒の育成
     −環境緑化を通しての実践−  鹿児島県鶴田中学校教諭

アジサイの一人一鉢運動を通して緑を愛する心を育てることができたとの事、鶴田町は人口2500人余り、農林業主の町だそうで、農作業などの手伝いをよくしているけれど主体性があまりないと言う事でした。 緑化運動により学ぶ意欲、主体的に活動する事へのめざめに役立って来たと成果を発表されました。

(2) 学校環境衛生の改善にむけて新校舎の建築にあたり
     大分県立川登小学校教諭

新築にあたり照度、騒音の問題で、十分に検討され改善されたとの事。
この間題で学校薬剤師の方に建築前に助言をしていただきたいと言う意見も出ていました。
薬剤師側としては建てた後に助言、指導と言う事で難しい問題を残されました。

(3) 大分県学校薬剤師会定期検査の考察
     大分県学校薬剤師会佐伯支部 学校薬剤師

定期環境検査

(1) 実施時期
  飲料水・学校水泳プール………1学期
  学校保健室・学校理科薬品……2学期
  学校教室照度‥…………………3学期

快適な学校環境衛生の保持に協力して頑張っていらっしゃる様子が感じられた。
郡部の薬剤師不足をあげられ1人の薬剤師が5〜6校担当せざるをえずこれからの課題にもなりそうでした。

午前中で分科会は終わり、これからは自由時間、半日の旅へと出発・・湯布院へ・・・
 心落ちつく山脈、澄んだ空気、女賀先生のお世話で温泉に入れていただき、
 “温泉や ああいい湯だな いい湯だな”
 こんな句が浮かぶのんびりした気分で過ごし美術館にも行き、リフレッシュしながらの帰路でした。

(深見)

おしらせ3

学薬研修

日 時 平成7年10月23日(月)午後7時
場 所 福岡市薬剤師会館 講堂
内 容 1.学校薬剤師について
     講師 福岡市教育委員会 保健体育課長 福薗洲雅氏
    2.学莱業務について
     講師 福岡市学校薬剤師会 副会長 堀江秀男氏

<告知板>


訃報

(社)福岡市薬剤師会 前副会長 中央支部 善子・当仁部会
  (株)松枝薬局 松枝茂男 先生(享年67歳)が、8月29日御逝去されました。
       謹んで、御冥福をお祈り致します。

弔辞

謹んで故松枝茂男先生のご霊前に(社)福岡市薬剤師会を代表して哀悼の辞をささげさせていただきます。

松枝先生、長い間私ども薬剤師会会員のためにご尽力くださり有り難うございました。心から厚くお礼申し上げます。

先に、先生が体調をくずされて、ご入院中だとお聞きし、お見舞いに伺おうと、ご家族の方にご連絡申し上げたところ、もうちょっと後で・・ということで病状を案じ、ご健康の回復を祈っておりました。

今日、このようなお別れをしなければならないとは・・あの時、お見舞いにおじゃましなかったことが残念でまことに心惜しく思っております。

先生は

昭和22年に、長崎大学薬学部をご卒業後、山之内製薬、九大病院薬剤部でのご勤務を経て、26年現在地に松枝薬局をご開局なさいました。59年から中央区賛子当仁部会長、61年からは中央区薬剤師会会長、63年からは、福岡市薬剤師会常務理事、平成2年から同副会長を4年間ご歴任いただきました。

このように、ご自分のお仕事がお忙しい中、会員のためお骨折り下さいました。おかげでどれだけ多くの会員が先生のお世話になったことでございましょう。

先生には、三津家会長の時代、私が常務理事をしておりました時、担当副会長として多くのことをご指導いただきました。本当に有り難うございました。

とくに、忘れられないのは、平成3年11月に東京で行われた、薬局・病院薬剤師指導者研修会に福岡県代表として先生と二人で、参加させていただいた時のことでございます。二度三度のハードな研修で、時間的余裕は全くなく、出発から帰るまで、食事からお風呂までご一緒させていただきました。先生の誠実なお人柄に改めて感銘を受けたことが昨日の事のように思い出されます。

今、薬剤師をとりまく環境は、激変の中にあり、これからも先生にご指導賜らなければならないことが沢山あることを考える時、残念でなりません。これからは、先生にご指導いただいたことを糧にしてこの激動の時代を乗り切っていきたいと思います。先生、どうか安らかにお眠り下さい。

平成7年9月2日 (社)福岡市薬剤師会 副会長 中島英之

<ほっとらいん>

会 務 日 誌 (平成7年6月〜8月)

6月1日 顧問会 19:00
  2日 社保委員会 19:00
     福岡県計量協会総会 16:00
  7日 福岡市健康づくり財団理事会 11:00
     第32回臨時代議員会 19:00
  9日 薬業研修会 14:00
     勤務薬剤師会総会 18:30
  12日 三役会 19:00
  13日 広報委員会 19:30
  15日 処方検討会 19:00
  16日 急患診療医薬品集編集委員会 19:00
  17日 薬局委員会 14:00
  18日 福岡市女子薬剤師会総会
  19日 福岡市戦没者合同追悼式 12:55
  20日 組織委員会 19:00
     県薬代議員予備会議 19:30
  21日 市薬薬局委員会 19:00
  22日 処方検討会 19:00
  23日 香川県薬来訪(市薬薬局) 9:30
     福岡市健康文化事業
     実行委員会 11:00
     理事・監事会 19:00
  24日 福岡県薬剤師会臨時代議員会 14:00
  25日 「ダメ・ゼッタイ」普及運動街頭キャンペーン参加 13:30
  26日 福岡市地域保健医療計画推進協議会 15:00
     支部長会 19:00
  27日 おおま敬を励ます会 13:00
  28日 学術研修会 19:00
  29日 試験センター連絡会議(浜松) 9:00
     広報委員会 19:30
7月3日 急患委員会 19:00
     広報委員会 19:30
  6日 「おおま敬」出陣式 10:00
     三役会 17:30
     理事・監事会 19:00
  8日 薬局委員会 18:00
  10日 山崎拓政経懇話会 8:00
     福岡市学校給食センター運営委員会 15:30
     部会連絡協議会 18:30
  11日 福岡地区薬業研修会 14:00
  13日 定款改正委員会 19:30
     処方検討会(中央支部) 19:00
  14日 自民党河野総裁との緊急要請対話集会 16:00
  17日 学術委員会 19:00
  18日 在宅委員会 19:30
  19日 組織委員会 19:30
  20日 東京都薬業務調査 11:00
  21日 福岡糸島地区保健医療対策協議会 13:30
  24日 ユニバーシアード医療班講習会 18:30
     三役会 19:30
  25日 保健所保健・福祉サービス調整推進会議(中央保健所) 18:30
     薬局委員会 19:00
  26日 福岡市献血推進協議会14:00
     学術委員会 19:00
  27日 太田誠一セミナー(ホテル日航) 14:00
     処方検討会 19:00
  28日 議事運営委員会 19:00
  29日 国立病院九州医療センター開院1周年記念式典 14:00
8月1日 医薬品集編集委員会 19:00
     ユニバーシアード医療斑講習会 19:00
  4日 第33回臨時代議員会 19:00 
  5日 医誠会 17:00
  7日 福岡市福祉のまちづくり推進大会 11:00
     国際スポーツシンポジウム'95 13:30
  8日 福岡県薬地区連絡協議会 14:00
     薬局委員会 18:30
  9日 定款改正委員会 19:30
  11日 在宅医療講演会 18:30
  16日 ユニバーシアード選手村開村式 10:30
  17日 処方検討会 19:00
  18日 理事・監事会 19:00
  21日 福岡市国保運営協議会 16:00
     市薬薬局委員会 19:00
  22日 三役会 14:00      薬物療法研究会 19:00
  23日 ユニバーシアード福岡大会開会式 15:00
     学術委員会 19:00
     薬局委員会 19:00
  24日 処方検討会 19:00
  28日 広報委員会 19:30
     ユニバーシアード医事衛生レセプション 19:00
  29日 薬局委員会 19:00

[編集後記]

学校薬剤師会役員の座談会を持ちました。大変経験深いお話を伺い新入会員だけでなく、今までなさってある会員さんにも参考になる話がたくさん聞けました。こういう活動を学校薬剤師はしなくてはいけないのですが、はたして何%の会員さんがこの事を使命として考えていらっしゃるでしょうか?

「何年かごとに学校薬剤師の担当校を変えるようにしたらいかがでしょうか?」と私は提案したんですが、「何年も担当してる先生が、嫌がられる。」とか「一つの学校の変化がわかるのでかえないほうが良い。」とかの答えが返ってきました。

薬剤師の立場から見るとそうでしょうが、生徒の立場、学校の立場から見ると、よくしていただける先生はいいのですが、規定の事だけしたら、それだけの先生では不足ではないでしょうか?変わることにより学校側から比べられるので学校薬剤師の意気高揚、質向上になると思いますが、いかがでしょうか?

(織田)

 

「学校薬剤師会役員に聞く」を大変興味深く読ませていただきました。

日本の学校薬剤師の活動は、薬剤師による客観的評価と文書による報告によりQuality of Lifeの向上に寄与するという目的と、社会制度化されているという点において、アメリカのConsultant Pharmacistの活動に似ています。

異なるのはその活動対象で、学校薬剤師が学校の環境衛生を対象とするのに対し、Consultant PharmacistはNursing Homeにおける薬物療法を主な対象にしているということ。

そして、注目すべきは、開局の薬剤師がことごとく廃業に追い込まれているアメリカの薬業界において、このConsultant Pharmacistは今なお元気だということです。

近い将来、高度情報化と社会整備にともない、今日の薬局の機能がほとんど自動化されてしまったと仮定して、物流から解放された我々薬剤師にはいったいどのような仕事が残るのでしょう。そのとき、学薬の先輩方の地道な活動の記録が、1つの大きな指標となることはまちがいないと思います。

生徒を消費者に、学校の先生を医師に、そして学校を消費者の家庭や職場におきかえて、今回の座談会の記録を何度も何度もくり返し読ませていただこうと思っております。

(荒巻)

 

例年にない猛暑の中、福岡で開かれたユニバーシアードは、私達にとって日本選手の活躍やヤワラちゃんの一本勝ちは一服の清涼剤となった事と思います。

私の物好きさからどんな薬が使われるか興味があり医寮班に出させて貰いました。広い選手村の薬局の所在地がわからず汗をかきながらやっと定刻(8:30)に着き、通訳、看護婦さん、事務担当の人に、薬剤師が一同に集まりスタートの打ち合わせを終え各部署に就き、やっとホッとしたと思いきや、選手たちが受付につめかけました。

受付の通訳の人が聞きとり、内科、外科、眼科、歯科に案内され、医師の出された処方せんを持って看護婦さんが薬を取りにこられ、薬を出すと通訳が説明して薬を渡す。「ああ、英会話位できないとは情けないなあ。」と思いました。

薬はポルタレン、バファリンと日本製の簡単なものでしたが、投薬袋は各国語の服用法が書いてあるものでした。

薬を間違いなく出す蔭の仕事だけが私達の務めかなと思ってましたら出番がありました。

「今日歯が痛くて薬を貰い、又、昨日肩が痛いので薬を貰ったが、同時に飲んでよいか。」

夫々何の薬か説明してほしいとのこと。通訳さんはわからず私の所に来て「お願いします。」と。

「消炎鎮痛剤のポルタレンは、胃障害があるので必ず食直後か、何かお腹に入れてから胃薬と一緒に、バファリンは同時にはいけないが痛い時に屯服として1錠でしたから良いでしょう。」少々手振り入りで説明しましたら、選手は「ウウン」と納得して帰りました。神経は少々疲れましたが充実した3時まででした。

薬剤師会も入場券売りや医療班の出動等少しは社会に貢献したと実感したものでした。

(冨田)

  

  

平成7年10月1日発行
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会
T E L 092-714-4416
発行人   木 村 英 樹
編集人   樋 口 昌 嗣
 委員長  北 島 啓 子
 委 員  冨 田 郁 美
      織 田 登紀子
      坂 田 博 子
      荒 巻   滋
担当副会長 冷 川   襄
印刷所   (有)興英社印刷