年頭のご挨拶福岡市長 桑原敬一

新年あけましておめでとうございます。

木村会長様をはじめ、会員の皆様にはうららかな新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

昨年、本市を中心に開催しました「ユニバーシアード福岡大会」におきましては、皆様方から格別のご支援・ご協力を賜りましたことに対しまして厚くお礼申し上げます。

さて、ご承知のように急速な高齢化社会の進展や疾病構造の変化など、我が国の保健・医療を取りまく環境は大きく変化しつつあり、日常の健康づくり、疾病予防から診断、治療等に至る継続的かつ包括的保健医療サービス体制の必要性が高まってきております。

このような状況の中、貴会におかれましては、一昨年から、「在宅医療における薬剤供給モデル事業」に取り組まれ、また昨年5月からは本市が推進しております在宅ケア支援システムに参画していただくなど、誠に心強いかぎりでございます。

本市といたしましても、来たるべき21世紀へ向けてさらに住みやすく活力と魅力に満ちた都市として発展していくため、「健康で思いやりのある人づくり・地域づくり」、「海に開かれたアジアの交流拠点都市づくり」を市政の柱として、「思いやり、安らぎ、豊かさ」のある市民生活の実現と福岡市の発展のため諸施策の推進に努めてまいりますので、今後とも本市衛生行政の推進に、貴会のなお一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、貴会のますますのご発展と会員の皆様方のご健康とご活躍を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

■ 巻 頭 言
期待そして前進 (社)福岡市薬剤師会 会長 木村英樹

新年明けましておめでとうございます。

福岡市薬剤師会の事業年度であります平成7年度もあと今月を含め3ケ月となりました。

会員の先生方には絶大なご支援とご協力をいただき会務の執行が出来ましたこと心よりお礼申し上げます。

福岡市薬剤師会においては、従来に増して事業内容の拡大があり、多方面に渡ってその結果を示すことが出来たと考えております。

しかし残念なことに公約でもありました九大病院院外処方せんに対する事業が福岡市薬剤師会に移管出来なかったことは、諸々の事情はあったにせよ、大変残念なことであり私の責任であると心から陳謝しなければなりません。

これまで会員の先生方には大変多くの時間と労力を頂いたことに対して深くお詫び申し上げます。

平成7年度は、申すまでもなく大きな事業の一つである福岡市薬剤師会薬局の充実推進があります。開局して1年を迎え益々その機能的役割と置かれております立場は重要になってまいりました。国、県、市よりの多大のご支援を頂き開局することが出来、又、国立九州医療センターの院長をはじめ、副院長、薬剤部の各先生方のこれまでに頂いたご支援は計り知れないものがあります。

我々薬剤師の地位向上はもとより、地域医療の上でその存在を示せたことは、大きな財産となっていくものと考えております。しかしながら我々の薬剤師としての資質の上ではまだまだ不足かあることを忘れてはなりません。毎日毎日が研密の日々であり奢り高ぶってはなりません。

医薬分業は全国的にその進展の速度を速めております。そのような中、福岡市薬剤市会薬局のこれからの事業展開に充分考慮しつつ、将来に向けて一歩先んじたそれぞれの支援センターとしてのシステム作りを進めていかねばならないと考えております。

昨年、厚生省、日本薬剤師会より出されました「在宅医療における薬剤供給モデル事業」が福岡市薬剤師会博多支部において取り上げられ、その成果は絶大なものがあり行政はもとより、三師会こぞって連携をとり合って実績報告がなされ、全国で8地区参加の中でその内容はトップといった結果を見ましたことは、現在展開されております在宅医療システムの基本となっていると思います。

このことが認められ博多支部では福岡市医師会大熊会長より感謝状を授与されました。大変喜ばしい事と思っております。

この在宅医療は、訪問薬剤管理指導料のみならず今年5月から全国に先がけ、在宅ケア・ホットライン協力薬局として、在宅医療にかかわる相談業務を行うこととなりました。すでに多くの事例を持たれた先生方もおられることと患います。福岡市の衛生局、民生局ともども大きな期待をされており責任ある行動をとらねばなりません。

老人医療は、保健、医療、福祉がそれぞれかたよらず行われることが必要で、これから我々薬剤師会も、福祉にも重点をおくべく福祉事業団と連携をとれるよう申し入れを行っております。

福岡市が昨年まで進めてまいりました市民の健康づくりに対する施策は、一昨年より福岡市中央区に設置設立されました財団法人福岡市健康づくりセンター「あいれふ」を中心として行うことになり、福岡市薬剤師会もその施策に参加し「薬草観察ウオーク」、「健康ウオーク」等関連事業を行いました。財団でも福岡市薬剤師会に対し大変大きな期待をよせ、今後取り組む課題として薬草園の設置があります。是非とも近い将来に実現出来るよう行動を起こしていかねばならないと思います。

行政改革の波は大きなうねりとなって多方面に及んでおります。規制緩和小委員会では今更申すまでもなく2000年までにすべての商品の再販価格の撤廃を考え、意見などをまとめることとしておりますが、これにもまして医薬品の安全かつ適性使用及び供給を阻害するコンビニにおける医薬品販売の容認のように社会的規則の廃止を強行しようとしています。

我々の反対運動がエゴであると決めつけられるまったくナンセンスな発言者は、医薬品の持つ特性をどのようにお考えかお伺いしたいものです。そんなことより、今我々が一致して行動することの一つとして、昨年の11月に会員の先生方の協力をいただき署名運動を展開しましたところ、一万有余の署名が集められました。早速、自民党政調会長であります山崎拓代議士に私達の立場を経々説明申し上げ、手渡し、ご協力をお願い致してまいりました。署名運動には皆様の努力がありました。本当にありがとうございました。又、支部長はじめ部会長の先生方に深く感謝申し上げます。

事業推進の上で支部の強化と活性化があります。今日までそれぞれ立派に成果を上げ処方検討会、健康フェア、在宅医療と独自の施策を持って推進されております。平成8年度に於ては、これらが益々充実出来るよう支援の拡大を考えねばならないのではないかと考えております。

支部の活性があって、福岡市薬剤師会の足元が固まると思うのであります。

福岡市薬剤師全事業の中の、社保分推委員会にあっては、処方検討会の総括と情報委員会と連携して備蓄薬品リストの作成、デッドストックの調査をはじめ、今後の方向として相互作用情報の提供のためのソフト開発を考え、その準備をはじめたところであります。これには、福岡県薬剤師会のDIセンターとバッティングしないよう進めていくことが必要であります。

又、薬局委員会では、不幸にして、規則緩和となった時、我々が生き残れるものとして、薬局製剤があると患います。現在、製剤実習を含めた研修会を開催し、すでに20〜30名の先生の参加があり又、他地区薬剤師会からも参加の要望がある充実したものとなってきました。しかしこれにはPL法という大きな足柚があることから充分注意することが必要であり、試験センターとも今後連携しながら対応しなければならないと考えております。

平成7年度の最大の事業に定款改定があります。(社)福岡市薬剤師会の定款は昭和62年に4回目の改定がなされておりますが、社団法人としての定款として民法上不備な箇所があるとの行政の指摘から改定に至ったわけであります。目的の中に新しく地域医療への参画又事業に、医薬分業、環境衛生及び在宅医療の事業展開を考え、それぞれ事業の内容充実を致すと同時に、社団法人即ち公益法人としての議決を含む総会の位置付けとこれまで以上に総会の有用性をもり込んだものとしたわけであります。

又、会員資格の点では、人格と店格の二面を考えた点、今後の事業拡大に必要な役員の員数増等(社)福岡市薬剤師会の定款として運用出来る内容としたのであります。先生方のご賛同をいただきたいと思っております。

次に名簿の作成があります。平成2年以来の発行で今までの名簿を更妃充実化して作成致しました。組織委員会の先生方の協力に感謝致します。

市薬ジャーナルも年4回発行してまいりました。会員を中心とした内容で原稿募集しております。今後もこのスタイルを続けていきたいと考えております。

私が皆様の信任を受け、会長として一期2年が経過しようとしております。この2年間にいろいろな出来事がありました。この間事業は予想以上に拡大してまいりました。それぞれに事業推進を行ってまいりましたが、この2年間は過渡的期間であると思います。これらの定着充実を計る為にこれからの2年間が必要であると認識しております。

会のトップに立つ者は、如何なる時も会長としての責務を果し、如何なる時も数多くの与えられた役職に対してもその責務をこなさねばなりません。増加したその職務に就くことは犠牲がつきますが、それぞれを責任をもって果たしていかなければならないと、改めて今自分に再確認しています。

肝余曲折があった執行部は今全員燃えております。福岡市薬剤師会が一段と飛躍して医療行政の推進に寄与できるよう全員で熱気を持って頑張っていきたいと考えております。先生方のこれまで以上のご支援とご協力をお願いしたいと思っております。

<私と薬> 心と心の時代 福岡県議会議員 早麻清蔵

あけましておめでとうございます

「このレストランのフランス料理はおいしい」、「ここのシェフの腕は天下一品」、「あそこのフカヒレ・スープの味はいまひとつだ」などの会話が日常的になってきました。グルメ・ブームと言われて久しいものがあります。このブームに火がついたのはバブル景気ではなかったでしょうか。

それ以前にも、食べ物に対する興味は随分と況していたようです。生活にゆとりが出てきた証拠でした。ファミリー・レストランなどが雨後の竹の子のようにできました。ニュー・ファミリー族がこうしたファミリー・レストランを占領する光景が見られたものです。

しかし、景気が下り坂になるとともにそれも少なくなったものです。ファミリー・レストランのリストラは一気に進みました。本物の味を提供するところが生き残っているのです。ブームで培われた「食」への興味は本物を志向することへ成長したのです。見栄、体裁よりも本当の味を求め出したのです。これがいまも続くグルメ・ブームではないでしょうか。

私達のように食うか食わずかの終戦後を生きて来た者にとっては実にうらやましい限りです。

閑話休題。先日、「終戦後」と言いましたら、若い人から「それ、いつのことですか」と問い返されました。私たちにとっては忘れられない「終戦後」という言葉も50年経て歴史の遺物になろうとしているのでしょうか。食うか食わずかの時代からいまやグルメ時代です。

「さあ、食べよう」と思ってももうダメです。無理が効かなくなったのです。健康体であってこそ「食」への興味は湧いてくるのです。そうした健康体をどう保つか。自由自身が第一に注意することは当然です。それをサポートしてくれるのは医者であり、薬であります。

薬のプロである皆さんは健康な世界を維持する大切な役目を担っております。街角の薬店、薬局で気軽に薬が買えます。しかし、それだけではなんとなく心もとないのです。薬を買うときに症状を尋ねてくれるとかアドバイスをしてくれるとか、そんなことだけで買う方はホッと一安心なのです。使い方を間違えば良薬も毒になる。

こんなことを書くのは面映いのですが、心と心が通じあってこそ薬の効き目も倍増するのではないでしょうか。効能書がいかに立派でも心がこもっていなければなんの効果もありません。

見方を変えれば、みなさんは医者よりも身近な健康アドバイザーなのです。医者のドアを開けるのは気が滅入る人も薬局のドアは気軽に開けられるものです。そんな人たちのアドバイザーに、なって欲しいものです。

健康志向、高齢社会、皆さまの役割はますます重要になってまいります。どうか、日々の研鑚で心を通わせて下さい。

本年こそすばらしい1年でありますように皆さまの健康ともども祈っております。

 

昨年5月の総会で(社)福岡市薬剤師会の顧問になられましたので原稿を依頼致しました。

(広報)

<私と薬> ユニバーシアードと薬剤業務 福岡市衛生局 管理部課長 竹中章
(元ユニバーシアード福岡大会組織委員会医事衛生課長)

1995年ユニバーシアード福岡大会では、福岡市薬剤師会の先生方にはご支援・ご協力誠にありがとうございました。紙面を借りまして厚くお礼申し上げます。

お陰様で8月23日〜9月3日の12日間にわたり繰り広げられた大会は大成功のうちに終了し、医事衛生課で担当した医療救護(選手村診療所、会場救護)、ドーピング検査、食品環境衛生関係でも大きな問題もなく、選手・役員・大会関係者から高い評価をいただいた。

この間、従事していただいた医療スタッフは、医師、歯科医師、薬剤師、看護婦、診療放射線技師、臨床検査技師理学療法士、歯科衛生士で、事務、通訳、ボランティアを除いて延べ約1500人、事前の研修説明会は約60回に及んだ。

薬剤師会の先生方には、医療救護対策の中核となる選手村診療所に出務していただいた。

4月に開校する小学校の建物を利用したため、「職員室」を受付・事務室にし、薬局はその一部を間仕切して使用した。狭い上に、初日は医薬品の整理、準備もお願いした。この間、会長、副会長をはじめ薬剤師会の役員の方には、専門委員会の段階から随分とアドバイスをいただいた。

薬剤業務としては、医薬品処方及び服薬指導、医薬品情報の提供であった。

処方に関しては、広島アジア大会及び日本選手団携帯薬剤を参考に、かなり品目数をしぼって用意したし、ポピュラーな薬剤ばかりではなかったかと思う。また、外国人ドクターのための処方せんを準備したが数件しか発行されておらず、ほとんどすべて診療所医師(日本人)のもので、判読に困ったことはなかった(?)と思う。

服薬指導は、言語の問題を心配していた。通訳と言っても、専門用語には対応できないだろう。坐薬を飲んだというようなエピソードも聞かないし、副作用の話も伝わって来ていない。内用と外用の薬袋も日・英で表現していただいた。

医薬品に関する情報は、特に「この薬はドーピングにひっかかりませんか。」という質問である。薬局で処方する薬については、マニュアル等にマークしていたし、医師、看護婦にも説明、最終的なチェックを薬剤師にお願いした。選手については、かなり神経を使われたのではないだろうか。

選手村診療所の受診者総数は、1565名、うち新患875、再診690、また診療科別では内科391、外科120、整形外科987、眼科116であった。ほかに、大名の休日急患歯科診療所を利用した歯科受診者は、99名であった。これら医師または歯科医師からの投薬処方せんは、計578枚(1日1〜60枚、平均27.5枚、投薬率36.9%)であった。

参加162か国・地域、5740人のうち、選手村診療所利用者は、136か国、1565人(延べ受診率27.3%)、国別利用者ベスト5は、南アフリカ、香港、ロシア、日本、ペルーであった。

傷病分類別では、筋骨格系及び結合組織の疾患(39.0%)、損傷及び中毒(20.7%)で全体の6割を占め、感冒・上気道炎等の呼吸系の疾患は12.8%あった。

薬効別投薬数量の概略は表1のとおり。

診療科別または傷病別受診率からわかるとおり、消炎鎮痛剤などの中枢神経系用薬、呼吸器官用薬、抗菌薬の使用頻度が高かった。鎮痛剤、抗生物質・化学療法剤は予想通りであったが、去疾剤、外皮用消炎剤が不足した。逆に循環器系(役員用、緊急用に考えていた)、下痢・腹痛(ミネラルウオーターが支給されていた?)、輸液(夏の大会)が少なかった。

因みに投薬ベスト3は、ボルタレン(25mg):202件1528錠、ダーゼン(5mg):53件483錠、セフゾン(100mg):56件477カプセルであった。

事務局として、準備に労力を要した事項は、薬剤の選択と購入、ドラッグフォーミェラリー(薬局に準備した医薬品に関する情報及び麻薬などの法的規制薬物について、日・英で記載した)の作成と、持込み薬剤の申請業務であった。

外国選手団が国内に医薬品を持ち込む場合は、税関で審査を受けるわけであるが、通関をスムーズに行うため、事前にリストを提出、厚生省の薬監印が必要である。しかし、期日どおりに提出する国は稀で、英語以外の言語で、商品名で書かれてあったりする。「事前に提出しない場合は持ち込めないことがあります」、「一般名で記載して下さい」、「英語で書いて下さい」、その遣り取り、県薬務課・厚生省へのお願い、いっ、どの便で来るかわからない選手団の通関業務など大会直前に多大のエネルギーを要した。

以上がユニバでの薬剤関係のお話であるが、今思うと少人数でよくやれたと思っている。華やかな国際舞台の裏方で、選手・役員の医療サポートという、目立たないが重要な任務をやり遂げたことは、大きな満足と自信となっている。

<研 修> “薬局製剤”製造実習について 福岡市薬剤師会 理事 戸田重雄

お願い!!薬局製剤を既にやっておられる先生はお読みにならないで下さい。

これからの薬局の生きる道として処方せん調剤は勿論の事、薬局製剤も大きな柱にする必要があるのではないか?

薬局委員会の今年度事業の一つに薬局製剤を取り上げたらどうだろうかとの案が出ました。過去何回か薬剤師会として取り上げて講師を依頼して講義をやったがうまく行かなかった事を反省し、試験室を借りて実際に製造して見たらどうだろうかとなりました。

薬局委員(10名)の大半が薬局製剤未経験者という事で、大先輩の見学会を行う事としました。その大先輩は佐世保谷本薬局の谷本先生で、あらかじめアポイントを取り薬局委員全員で車に分乗して3月25日(土曜日)の午後から出かけました。そこで見たのが何ともすばらしい製造現場でした。谷本先生も快く説明をして下さって、一同やる気になって帰うて参りました。

その後検討会を行った結果、まず薬局委員だけで実際に製造して見ようという事になり、第1号製剤としてクロトリマゾールM軟膏を取り上げました。全く初歩の段階ですから、それに必要な高価でない器具類等を購入し第1会議室で行いました。

前後して会員に募集のお知らせをしましたところ、多数の方が応募され15名の先生方が決まりました。3班に分かれて実地に製品を造り上げ(坂売できる包装までちゃんとする)、これを持って帰り自分の店舗で“販売する事”という事でクロトリマゾールM軟膏は1人約30個製造しました。次からは胃腸薬23号、解熱鎮痛剤6号、感冒剤14号と同様に製造しました。

包装機材メーカー(高園産業)の御厚意により、自動分包機、自動天秤各2台分無償でお借りすることが出来ました。感謝!!

製造実習は5剤とし、最後のインドメタシン外用液がまだ残っています。今回の製造実習はこれで終了することになります。

尚、この実習を聞きつけて久留米薬剤師会から2名(田中副会長、石橋理事)、筑紫薬剤師会から1名(長束専務)が見学に来られました。10月27日は久留米薬剤師会の会員の先生方の製造実習の応援に出かけました(吉田(邦)、國武、井上、戸田(重))。久留米の先生方は28名もおられました。すご−い!!(この時は感冒剤14号)

〈しめくくり〉
 製造実習をして感じた事は、メーカーが製造する様なきれいな包装は出来ませんが、手づくりのよさが出て来ます。“このビルが建ちました”と佐世保の谷本先生が言われてました。そうありたいものです。千里の道も一歩からです。こつこつと頑張りましょう!!

参考までに薬局委員は(博多・冷川、山本、南・吉田(邦)、井上、東・中野(達)、早良・行実、西・中野(勝)、城南・満生、中央・國武、戸田(重)。又、以下のことは薬局委員会におたずね下さい。

(1)原料の調達方法(2)容器の選択および調達方法(3)包装に関する事(4)試験設備および試験方法(薬事法とPL法との関連)(5)まず第一に薬局製剤の許可をとること(現在33,660円・90円×374品目)薬局製剤業務指針第3版11,000円、薬局製剤業務指針追補版2,500円)が必要です。薬剤師会でお世話します。

 

<研 修> 薬局製剤製造実習をお願いして (社)久留米薬剤師会 副会長 田中健

久留米市薬の中の経済流通委員会、OTC部会において、今回、薬局製剤の研修会をやろうということになりました。しかし、いざ具体的にどういうことをやれば良いかが皆目わからず、いずれやろうという決意だけを胸に秘め、数ヶ月経ってしまいました。こういう状況に思い余った理事の石橋先生が、先輩の 樋口専掛こ相談してみますとの有難い提案をしてくれました。

その後、樋口専務から福岡市薬の薬局委員会で薬局製剤の研修会をやっているから一度見学してみたらとの誘いを受けました。「まあ一度、こちらの意図するところを聞いて頂き講師の先生にお願いし、何回かシリーズで講演をしてもらえたら有難たいね」等と話しながら久留米から石橋理事と私2人で図々しくもお言葉に甘えて参加させて頂きました。

私の同期生でもある樋口専務より講師のご依頼をしていた國武先生を紹介して頂いた瞬間より、今回のパニックがはじまりました。

こちらの腹の中を見透したかのか、私達が一言も発しない前から、速射砲の様な言葉が浴びせられました。

「薬局製剤については、実践なき講演だけなら、お断りだよ。明日から即、薬局で使える様な実地を伴ったものでないと無意味だからね。理論だけだったら皆んなで本でも読んでたら。薬剤師の職能を生かす大切なことだという自覚をもって本気でやる気があるの」・・・。

殆んど頑の中、真白、言葉を失う中、早速、薬局委員会の薬局製剤研修会に参加させて頂きました。

國武先生の製剤上の細かな注意、包装の作り方、製剤方法、製剤記録のつけ方等、講義の後、直ちに製剤を実際つくってしまう段取りの鮮かさ……久しぶりに学生時代の実習を思い出しました。

製造後は、もう一度集まり検討会です。「今日の製造で何か問題はありますか。」「前回の薬はどれ位売れましたか」「自信をもって売りましたか」「患者さんの反応そして結果はどうでしたか……」。

製造、販売、患者さんの使用結果までの全てのプロセスに薬剤師がかかわり、職能発揮の前の研修が着々と行われています。

「なかなか売るのに勇気がいります」「まだ一つも売れません」「売った後、感謝されています」「先生方、自分がきちんと管理し製造したものです。自信をもって販売して下さい。折角ですから、包装も定められた規則をきっちりと守った上で、個性をもったものに仕上げて下さい。患者さんとの対話も欠かさない様に、信頼を得る様に……」。

こういう検討会を見ていると、これはこれを繰り返していくと薬剤師の薬に対する理解度が全く変ってくるなという印象と同時に、今、私達がおかれている、すさまじい迄の厳しい環境変化に対しても、何とか立ち向かえるのではないかとの勇気も湧いてきます。

それにしても、この薬局委員会の雰囲気は何なんだ。先生方の真剣な研修態度、その間でおこる馬鹿笑い……いいなあ、こういうの。

1ケ月後、久留米におきまして、國武先生のご指導により何とか第1回目の薬局製剤研修会は、実践を中心とした勉強会をやることができました。なんと、國武先生だけでは、手が回らないと、吉田、戸田、井上先生まで応援頂き、大盛会となり終了しました。仲間内で、盛り上げてやろうではないかとの暖かいお気持にふれ、皆、心から感謝しています。地域で信頼される薬局、薬剤師を目指して私達は更に研鎖していきたいと思います。

素晴らしい福岡市薬・薬局委員会の先生方、本当に有難うございました。

最後に、第1回目にこりずに、又ご指導をお願いします。

<研 修> 薬局製剤製造実習に参加して 東支部 名島部会 エトウ薬局 江藤克己
東支部 香椎部会 富士調剤薬局 田中範江

リリーンと電話のベルが鳴る。「今日は、どうなさる?」「忙しくて疲れたわ。行くのやめようかしら。」「でも、せっかく申し込んだのだから、やっぱり行きましょうよ。」てな具合で相談がまとまり、市薬迄、重い足どりでたどり着く。

遅刻常習者の2人組が、こっそり会議室の扉を開けるや否や、「ハイ先生、今日の会費○○円払って下さい!!」と元気な声で、少しやる気を促される。

白衣に着替え既に始まっている試験室へと足を運ぶ。そこには学生時代を思い出させる懐かしい実験器具が並んでいる。処方せんに基づく調剤しか経験のない私共にとっては、どでかい乳鉢や乳棒、スパーテル、そして少々アバウトな秤量と分包の仕方に内心驚きを覚える。

そしてこの様にして出来上がった製剤を販売するには、かなりの度胸と勇気が要るのではないかと不安がよぎる。しかし製造したからにはこれを商品として日の目を見せてやらねばならない。

効くかどうかまず試してみよう。そう思い薬局に持ち帰り自ら服用してみる。ウーンなかなかの味?!良薬口に苦し、気のせいか重苦しかった胃の具合が何となくすっきりしてきた。次は家族と従業員に治験(?)を、お願いする。結構好評で少しずつ自信が湧いてきた。

さて、いよいよ店頭にお目見え。國武先生の御指導よろしくレイアウト。1日目・・2日目・・3日目・・4日目にようやく患者さんが買って行かれた。数日後、何と同じ人が、大変よく効いたと再度買い求められた時は、思わず「ヤッタネ!!」と心の中で拍手を送った。

時節柄、感冒薬も数個が売れ解熱鎮痛薬も2個売れ、この分ではクロトリマゾールM軟膏もインドメタシン外用液も近い将来、お客様の手中に納められていくのではないかと、内心期待に胸を膨らませているこの頃です。

5/370品目の分子が少しずつ増えていく事を願い、来年も是非この実習を続けて欲しいと思っております。その時は又頑張って、老体に鞭打って参加させて頂きたく思っております。

委員長の吉田先生、薬局委員会の諸先生方大変お世話になりました。最終日には、楽しい懇親会を開催していただき出席できました事、合わせて御礼申し上げます。

<研 修> 在宅医療研修会 (社)福岡市薬剤師会 理事 入江理裕

在宅医療の訪問薬剤管理指導料が保険点数化され1年が過ぎました。これを機会に平成7年10月13日福岡市薬剤師会館講堂で、在宅医療研修会を開催しました。福岡市医師会理事 樋口正士先生による「在宅医療における医師会と薬剤師会の連携」の講演、南支部・柴山正典先生、中央支部・遠藤誉理男先生、城南支部・坂田博子先生から実例報告をして頂きました。以下は樋口先生の講演を要約したものです。

 

在宅医療推進のため、薬剤師会に望むもの

1.「かかりつけ薬局」事業の推進
2.「在宅ケア・ほっとライン協力薬局」として福岡市在宅ケア支援システムへの参加・協力
 1)在宅ケア・ほっとラインへの情報提供(ケース紹介連絡票)
 2)保健・医療・福祉サービスについての広報・啓発
 3)在宅医療検討委員会への参加 専門家としての助言
3.訪問薬剤管理指導報告書による医師への助言・教育

在宅医療に関わる薬局・薬剤師の業務

1.処方せん調剤(備考欄:要訪問指導)
2.薬剤等の配送
3.服薬指導と状況の確認
4.薬剤の保管・管理指導
5.住環境等を清潔に保つための指導助言
6.患者ニーズの把捉及び関連情報の提供
7.介護用品等の供給及び相談応需
8.在宅医療機器、用具、材料等の供給
9.特殊製剤(lVH製剤・移管、経腸栄養剤・CAPD製剤・抗悪性腫瘍剤・がん性療病鎮静剤・酵素)の調製、配送使用指導及び医療機器の使用指導

<研 修> 在宅医療に携わって 南支部 高宮部会 (有)平和調剤薬局 柴山正典

平和調剤薬局では平成6年10月より訪問指導を始めました。

当初は3人の指示書が病院からだされ、私をふくめ4人の薬剤師でどのように訪問するかを話合いました。そのまえ9月に主治医と看護婦さんといっしょに各家庭に1人ずつ訪問し、先生に紹介していただき顔見知りになりました。

10月からは、2週間おきに処方せんが発行されますので、薬剤師が全員ローテーションを組んで訪問指導に参っております。うちの薬局では、薬剤師会員が参加するという方法をとっております。

当初3人訪問しておりましたが、1人は亡くなられ、1人は入院され、9月現在1人になりました。その1人のAさんについてお話させていただきます。

傷病名 1.糖尿病 2.高血圧性心臓病 3.慢性腎不全

RP.1. レニベース  1T 
     オイグルコン 1.5T 1×N(朝)
   2. アローゼン  0.5G 1×寝る前

現在は、レニベース1Tとオイグルコン0.5Tになっています。

これはAさんが甘いもの(チョコレート、コカコーラ)が大好きで、よく食べていたのがわかり、食事指導をしたところ、本人も自覚した結果、血糖値が下がりオイグルコンの量が減ったと思われます。

また定期的に病院の検査を受けています。以上の薬を1ドースにし薬袋にマジックで日付と曜日を記入し、カレンダーにひとつずつセロテープではりつけております。

これは、Aさんに痴呆があり、そうしてあげないと飲み忘れがあるからです。また以前よりホームヘルパーさんの福祉サービスと訪問看護ステーションのサービスも受けられています。

また足腰も弱られているのでホームヘルパーさんより入浴め手伝いをしてもらっています。本人はひとりぐらしで、身寄りも近くにほとんどいないようです。また生活保護を受けられ、日本は本当によい国だとおもわれています。我々が薬を持っていっても本当にただでよいかとたずねられます。また我々がくるのを心より感謝され、喜ばれているようです。

訪問指導を通じて感じますことは、薬剤師も患者を待つだけの元来の仕事だけではなく、もっと積極的に医療の一員となることが必要とおもいます。在宅医療を医師や看護婦やホームヘルパーさんの仕事と決めずにもっと積極的に参加することが必要と感じます。実際訪問看護婦さんに薬の相談がかなり多いと聞い ております。

われわれの薬局も10月から医師の依頼により訪問指導が4件に増えましたが、患者さんや家族の方によろこんで貰えるよう、がんばっていきたいと思います。

皆さんがたも1件でもよいですから、始めていただきたいと、切にお願いいたします。

問題点 1.どこの薬局も余剰人員があまりおらず、外来患者の合間に訪問しなくてはない点。元来薬剤師は訪問するのがなれていない。職業意識の切り替えが必要。利益のことより、奉仕の精神が必要。 2.車の駐車場の問題 以上をもちまして、私の発表を終わらせていただきます。

<研 修> 訪問服薬指導を始めました!! 城南支部 別府部会 サカタ薬局 坂田博子

城南支部、サカタ薬局の坂田です。この研修会が2〜3ヵ月早く開かれておりましたら、私もそちらの席で先生方の報告を伺っている所だったのでしょうが、たったこの2〜3ヵ月の違いでこうして今日、お話をさせて頂いています。その位「在宅」といっても日が浅く、どれほどの報告ができるか不安ですが、よろしくお願いします。

「在宅医療」これは開局薬剤師にとって1つの柱となる仕事であると、又しっかり取り組んでいくべき仕事であると認識しておりましたが、まだ実際には先の事だとのんびり構えておりました。先ずはパンフレットを用意したり、ほっとラインの紹介からと思っておりました。550点業務なんてずっと先のことだと。

ところが、8月の初めの頃、突然近くの内科の先生より「在宅医療をしようと思うが、如何ですか?」と電話で問い合わせを受けました。「はい、させて頂きます」と返事は良かったのですが、それからが大変でした。既に在宅医療をされている先生に、又在宅委員の先生にと電話で連絡をとりました。いろいろ教えて頂き、励まされ、資料を揃えて内科の先生の所に伺いました。

先生も初めてのこと、医師会からの在宅のマニュアルを見ながらでした。きっかけは、折にふれ、「薬剤師も在宅のチーム医療の中に加わるようになりました」というアピールの言葉を思い出されての事と聞いています。アピールすることは大切なことですね。

この患者さんはじき、86才になろうとする女性の方です。薬局から自転車で3分ほどの近くにお住いで介護者は娘さんです。

「高血圧症、多発性脳梗墓、胃潰瘍、殆どベッドで寝たきり、左上肢不全マヒ、軽度硬直、食事・トイレ介助要す」と、先生からの情報提供書に、「又、えん下力が落ちているので、誤えんされないようにご指導下さい」と書かれてありました。

又、2〜3年ほど前、夜間トイレで倒れて骨折、それから入退院を繰り返され、この4月に先生の所に帰ってこられたばかりです。以来往診が始まり、処方せんを受け投薬をしておりまして時々玄関先まで配達もしておりました。

そんなところに第1回目の訪問薬剤管理指導が始まりました。先生の方から介護者の方に、「薬剤師さんに訪問してもらいますから薬のことを相談して下さい」と連絡をして頂いておりました。が、「今までの配達とどんなに違うのだろうか」という介護者の方のとまどいを感じました。それでも玄関から部屋に通され、直接患者さんのベッドの横のいすに腰かけ、30〜40分はどいろいろ話を伺いました。

患者さんは言葉は不自由ですが、意識はしっかりされてあります。よく聞きとれないのですが、「ありがとう」という言彙だけはよくわかります。以前配達の折、玄関まで人のうめき声が聞こえ、容態が悪いのだろうかといろいろ想像しておりましたが、それは一生懸命に発している声だったのです。

月に3回の割で、今まで6回ほど訪問しています。2回目の折、「足のかかとが赤く、梅癒になりそうだ」と先生に連絡しました。この時は先生の方から看護センターに連絡をとって下さっています。それに5回目には、処方中の1つのレニベースが「口の中で壊れやすく、のみづらく困っている」と相談を受けました。

これはアグララートLに変更になり、「今はのみ易い」と喜ばれています。血圧も安定しているそうです。

訪問の回を重ねる度に介護者の方とも少しずつうちとけてきたように思います。3回目の折、「薬剤師さんには何を伺ったらよいのですか?」と突然ストレートに質問されました。「おくすりのことに関して、服用方法などご相談下さい」とお答えしましたが、どの位納得して頂けたか?これからのフォロこいかんによりそうです。

伺っているうちにヘルパーさん、看護センター、家政婦さんが各々週2回ずつ、リハビリ指導が、2ヵ月に1回訪問という事がわかりました。又、食事の内容について、魚や野菜などいっも決まったものが多いが、歯ぐきなどに良い、消化のよいものはないだろうかと相談を受けました。保健婦さんは訪問されていないようです。

そこで思いきってほっとラインに電話をかけてみました。患者さんの名前を言いますと、すぐ、「○○さんですね」とよくご存知でした。ほっとラインを利用されてもう長いこと、又今は落ち着いてあるから保健婦は訪問していないこと、など教えて頂きました。そして「自分はこの8月から訪問薬剤服薬指導を始めた薬剤師です」と告げ、「何か情報があれば連絡をお願いします」と結びました。

この電話で薬局名と氏名を尋ねられて答えた瞬間、ほっとラインのチーム医療に加わったんだという責任が重くのしかかってきて、緊張してしまいました。

とにかく初めての在宅訪問、これから先どのような服薬指導ができるのか、又どこまで関わっていけばよいのか、不安な材料は一杯です。が、それには、「ほっとラインの方々と一緒になって連絡をとり、情報交換をし合って、チーム医療の中でやっていくこと」、これが大切なことだと思います。

誰にでも公平に訪れてくる「老い」。何時かは必ず自分にも訪れる「老い」、この人生のクライマックスに一生懸命病気と対峙している患者さんに薬剤師としてお手伝いさせて頂くことはとても大変なことだと実感します。薬局のお客様の中にホスピスにてボランティアをされている方があります。その方はいつお会いしてもニコニコとして優しく、そばにいるだけで何かほっとするような、安心されるような方です。

私もその方のように安心感というハートを添えて、在宅訪問をやって行きたいと思います。ありがとうございました。

<特 集> 九州山口薬学大会

地域医療分科会

日 時 平成7年11月12日(日)9:00〜12:30
会 場 唐津シーサイドホテル羽衣の間

〔講演要旨〕
 福岡医療圏における面分業推進のための「備蓄・調剤・研修・在宅医療支援センター福岡市薬剤師会薬局」の役割

(社)福岡市薬剤師会
○中島英之、松島照事、吉田邦夫、成澤哲夫、入江理裕、下瀬和俊、井上嘉明、山本和宏、松井昌也、木原三千代、梅末芳彦、栗田邦彦、橋口扶佐子、吉田斌、小村正治、久池井正人、木村英樹

1.はじめに

 医薬分業は、近年、広域病院を中心に急速な進展をみせている。一方では、大型門前調剤薬局の急増や、営利追及を目的とする異業種の参入を生み出すという深刻な現実に対して、目薬は毅然と阻止の姿勢でのぞんでいる。

 このような情勢の申、会営薬局の役割、在り方についてがきびしく問われている。福岡市薬剤師会薬局は、100%分業をしている国立病院九州医療センターの門前に位置しているが、福岡医療圏内の面分業推進のための医薬分業支援センター及びモデル薬局としての機能を果たすために、厚生省の医薬分業支援センター事業の一環として、国、福岡県、福岡市からの助成を受けて、平成6年6月に設立された。

 下記の5機能を持って、地域薬局を育成、強化するための会営薬局としての事業を進めている。

2.福岡市薬剤師会薬局の機能

(1)備蓄センター

 医療用医薬品、特に薬局で備蓄が困難な稀用医薬品等を備蓄し、薬局の求めに応じて分譲すると共に、会員薬局の備蓄薬情報を知らせ、面分業推進の一助となっている。

(2)調剤センター

 国立病院九州医療センターの門前に位置しているが、薬局が少ない地域など、かかりつけ薬局を持たない患者さんのための調剤と、調剤業務の研修の場でもあるので、そのための調剤を行っている。現在、同病院の発行処方せん枚数の約15%を応需している。

(3)研修センター

 薬局が処方せんを応需できる態勢を構築する目的で、調剤業務から離れている薬剤師及び未就業薬剤師等の調剤業務の研修を行っている。面分業の基本になる機能として位置付けている。

(4)在宅医療支援センター

 薬局、薬剤師が在宅医療へ貢献するための支援を計画している。

(5)基準薬局としての機能

 一般用医薬品と介護用品、機器等の販売斡旋を行っている。

3.今後の課題

(1)情報センターとしての機能

 会員の求めに応じ、コンピューターとFAXを活用して、医薬品相互作用等の情報を提供する機能を計画している。

(2)休日、夜間の体制

 近い将来必ず必要になる休日、夜間体備蓄薬分譲実績制に対して、当薬局内の準備を整えていく。

(3)災害時医薬品等の備蓄管理

福岡市と相談しながら準備を進める予定。

 

福岡市薬剤師会薬局の現状と今後の計画 福岡市薬剤師会薬局委員会 委員長 中島英之

福岡市薬剤師会薬局(以下、市薬薬局)は、平成4年から始まった厚生省の医薬分業支援センター事業の環として、国、県、市からの助成を受けて、平成6年6月に事業を開始した。

前記の5つの機能を持つ医療圏内における面分業推進のための医薬分業支援センター及びモデル薬局としては、全国初めてであったので、その運営は全国から注目されてきた。多くの業界紙に取り上げられ、見学希望者も、多県の行政、薬剤師全役員など多くの人数を数えている。運営は前記の委員会があたっており、会計、社保分推、薬局、学術、在宅医療、情報関係の各理事と各区の支部長及び薬局長の17人で構成しており、日常の実務は各理事があたっている。

各委員の先生方のおかげで順調に経過してきた。会営薬局のあり方が問われている今日、委員の問から、薬学大会で発表してはどうか、の声が上がったので、私が代表して発表させていただいた。昨年10月末に行われた福岡県による市薬に対する定期監査においても、運営について、おはめの言葉をいただいた。

医薬分業はこれまで順調に発展してきたが、例のクラフト問題をみても明らかなように、大型門前薬局の進出など、一つの社会問題になりつつあって、曲がり角に来ているといえる。

そのような中、会営業局のあり方がきびしく問われている。市薬薬局は、位置的に見れば、九州医療センターの門前にあるが、機能的に見れば、いわゆる門前薬局でないことは、実績から明らかであるが、さらに内外に示さなければならない。平成7年6月、目薬からの「会営薬局に対する方針」の通達に沿いながら、各事業の推進につとめている。

前記、P.14の2「福岡市薬剤師会薬局の機能」は、学会発表時のスライド原稿のままであるので、現状と今後の計画について補足説明したい。

(1)備蓄センター

 稀用医薬品としては、免疫抑制剤のサンデュミン、慢性骨髄性白血病のミエプロールなどで、利用は少ないが備蓄して、会員の求めに応じている。又、面分業が推進してきて、問題になってくるのが各会員がかかえるD.S.であるが、その買い上げも行っている。実績は表の通りで利用は1日平均15件程度で、金額的には1ケ月100万円強である。今後は備蓄薬数のUPを計画している。

(2)調剤センター

 かかりつけ薬局による面分業推進のために、院外処方せん窓口でのチラシやナビゲーションシステムを活用して、患者指導を行って、市薬薬局への処方せんの集中を防いでいる。表の中の(A)/(B)が医療センターの発行枚数に対する市薬薬局の応需枚数で、いわゆる集中率を示しているが、約15%である。8月度が17.1%になったのは、盆期間中に閉店した薬局があったので、それらの薬局へ行くはずの患者が市薬薬局で薬をもらったケースが約120件あった理由による。それを差し引くと8月度も14%台になる。

(3)研修センター

 全ての薬局が調剤できるようにならなければ、かかりつけ薬局による面分業は進まない。そのためにも重要な機能である。昨年は、未就業薬剤師だった女子薬の3人の会員が、研修後、現場復帰された。又、福大、第一莫大の学生実習にも協力している。実習生の中には、将来、調剤薬局勤務を希望する者も増え、分業の進展に貢献している。


今後の課題

(1)情報センター

 医薬品の適正使用が、薬剤師に求められる大きな命題である。昨年12月の医療センター鴛海副院長の講演の中でも、強調された点であった。面分業が進み、他科受診が増える今、相互作用のチェックは大きな問題である。これをスピーディにFAXを使って求められる機能を構築している。

(2)休日、夜間の体制

 現状を考慮して、会員の要望もみながら、対応しなければならない問題である。

(3)災害時医薬品等の備蓄管理

 福岡市と相談して話を進めている。平成8年度は福岡市は市立病院に準備するので、平成9年度以降になる。

 

九州山口薬学会は、会員の研究を促進させるために、研究助成金の交付者募集を行っています。毎年3〜4件が採用され、研究助成の目的で、1件につき10万円が交付されます。

社保・分推委員会では、「面分業に対する患者の意識調査と今後の対応」の題で応募しましたが、審査の結果、採用となり、昨年11月11日、九州山口薬学会総会において発表され、10万円を受領しました。次回の平成9年の九山大会(熊本)において、研究成果の発表と薬学会会報への投稿が義務となっていますので、新年度になれば準備にとりかかる予定です。

<特 集> 私と九州山口薬学大会 城南支部 友泉部会 クリーン薬局 梅末順子

皆さま、あけましておめでとうございます。

冒頭より私事で申し訳ありませんが、おかげさまで、昨年、開局10周年をむかえることができました。当初は、何の余裕もなくただひたすら調剤業務に追われる毎日でした。そんな私を見かねて、「気分転換に」と友人に誘われ参加したのが7年前の鹿児島県主催の九州山口薬学大会(以下九山)でした。当時、学会などというものに無縁だった私には、とても新鮮で、また、薬剤師としての意識を活性化させてくれた大会でした。

翌年からは毎年かかさず参加させていただいております。仕事の都合で土曜の午後から日曜日のわずか一日半の参加ではありますが、私にとっては、研修と小旅行をかねた有意義な時間となっております。

さて、今回は昨年11月佐賀県唐津市で開催されました。メインテーマは「炎のごとく燃えよ薬剤師」、第60回という節目の年ということもあり、テーマどうりの大変活気あふれる大全でありました。中でも最も盛況だったのが、現在ご活躍中の医薬情報分科会での掘美智子先生の特別講演でした。同世代の私としては大変興味がありましたが、会場に入りきれずお聞きすることができなかったのが唯一の心のこりでした。

今回の大会は従来の職域別の部会形式とは異なり、地域医額分科会という名称で病院、開局、教育等に従事する全ての薬剤師が同じ場で研究発表や討論をする編成でした。私も例年ですと、開局薬学部会の会場に足を運び半日腰を据え、同じ職域(開局薬剤師)の方々の発表に耳を傾けておりました。しかし、今回は他の職域の方々の発表も聞くことができ、例年とはまた違った、寒剤師としての地域医療の重要性を再認識させられました。

官公立病院の院外処方せん発行に伴う備蓄薬品やデッドストック問題、在宅医療や夜間・休日への対応など小規模薬局では現実には消化できない面も多々あり、保険調剤を主として取り扱う私どもには、今後考えなければならない厳しい課題も与えられました。

午後からは、ポスターセッションの会場で若い世代の方々の盛んな研究発表を拝見し、会場をあとにしました。

九山は今回も私をいろいろな意味でリフレッシュさせてくれました。今年は日本薬学大会が長崎で開催されるので九山はお休みということですが、次回は皆さまも参加してみられてはいかがですか。

<特 集> 九州山口薬学大会に参加して 南支部 高宮部会 太陽薬局ピア高宮店 日高雅紀

私がこのような薬剤師だけが集まる学会に出席するのは初めてで、今回どんなお話を聞けるか楽しみにしておりました。

学会の日程は11月の11日と12日でしたが、私は仕事上の都合により11月12日午前の部の地域医療分科会に出席させていただきました。

日頃より中島副会長からは、今の薬局や薬剤師に対する世間の風当たりだとか、今の目薬の動き、薬剤師会の流れについてはよく話をお聞きしており、またその話に対して毎日の業務をどのようにしていかなければならないかを考えあっています。だからそういう副会長からの情報をふまえて今回の学会には、出席させていただきました。

私は当日朝6時40分に福岡を出発、8時前には会場に着きまだ準備をされているところでした。

そして9時になり10人の先生たちが発表を始められていきました。

まず、私の耳に飛び込んできたのがコミュニケーションという発表でした。コミュニケーションとは、私たちが患者さんと接する所の一番大切な所で、どんなにりっぱなことを患者さんに話しても、この事がないと後につながっていかないと私は考える時に、中村先生の 伽手話とはという話を聞き、やはりいろんな患者さんに対して心が通じ合うやり方を身につけておかなければならないと感じました。というのも私自身、耳が聞こえない患者さんが今まで何人か薬局に来られてその時は夢中で紙に書いて説明したり、手とか指を使って説明した事を思い出したからです。

次には中島副会長が発表されました。福岡地区医療圏における面分業推進のための福岡市薬剤師会薬局の役割ということで、今医療分業が広域病院を中心に急速な進展を見せているところの、他面では大型門前薬局などの問題を含めた中での会営薬局の話を聞かしていただきました。又、会営薬局の機能である5つのセンターについても詳しく説明され、会営業局の今後の課題までも含めその役割というものが本当によくわかりました。

在宅訪問関係の方の話でも各県4人の先生方の話を軌、てこれから高齢化社会を迎えていくにあたって在宅というものは本当に必要であり、また個々の患者のニーズにあったやり方をしなければならないと感じました。

また、訪問時のいろいろな問題へ最初はなかなか家の中にあがれないケースがあったとか、説明していても薬の服用ができていない場合どういうふうな事を注意しなければならないのか、又、こういうふうに行っているとか実例をあげて話していただき参考になりました。

そして特別講演されました目薬専務理事の渡辺先生のファーマシューティカルケアという講演の話の中には、各年の院外処方せんの数の情報、国民医療費についてそして医薬品の使用をめぐる環境の変化と適正使用の重要性について話していただき勉強になりました。

渡辺先生が話してあるファーマシューティカルケアすなわち服薬管理業務は、患者のQOLを向上させ薬物治療の結果に、薬剤師も責任をもつこと、この事は「薬歴の強化」と「服薬指導の強化」が大変重要なポイントになると私自身も思います。今、問題になっている規制緩和についても最低この2つの事をしっかりしておかなければ先は暗いかと思います。

私も今、ピア高宮店で毎日いろいろな患者さんを前にしてがんばっております。それは薬局のビジョンを土台にして自分の考えた方法で、患者さんに対して人に対して高い感受性をもって薬局全員で接していく、またその事が低ければ努力する。そうして患者さんがあの薬局に行けば薬の事だけでなく何でも話を聞いてくれると言われるような本当に信頼される薬局をめざしており、今回の薬学大会に参加して刺激を受けた事、また勉強をさせていただいた事を日常業務に取り入れがんばっていきたいと思っています。又、発表してくださった先生方に感謝しております。

頓服九山面白紀行

市薬執行部の一員として九州・山口薬学大会に参加した。大会のメインテーマ“益のごとく燃えよ薬剤師”さながら情熱的で感動的な2日間であった。

貴重で興味深くハイレベルな各演者のスピーチ(特に我が会の名だたるインテリ中島先生は流石でした)。又、夜の部のパーティでの心暖まるもてなし、そして度肝を抜かれる程の凝った趣向には頭が下がった。さぞ多くの関係者がこの会の為に永きにわたり御尽力なされたであろう。

翌日、メインであるところの中島先生のスピーチも無事終了。その打ち上げも兼ねて、有志12名は七山温泉(唐津より約10kmの七山村、貫線の“おさかな村”より山側へ10分位入った所です)へ。

ここの岩風呂は天井がなんと開閉式ドーム型になっており、丁度開いた時に入った私は、所々紅葉の見られる山並や、真っ青な秋空にポッカリと浮かんだ白い雲をウットリ眺めながら心ゆくまで命の洗濯を楽しんだ。

遅日の昼食(早目の宴会と言った方が正確ですネ。)と温泉の湯で内からも外からもしっかりと暖まった一行は、七山温泉を後にし、観音の滝を見物する事となる。

ダイナミックに流れ落ちる藩布にしばし圧倒され、草木が恐い位にうっそうと繁る渓谷で薬草を愛で、オゾンとフィトンチッドを心と身体にしっかりと補給。その後、車5台に分乗し数々の思い出を胸にそれぞれ帰途に着いた。

し・か・し・・・唐津のホテルでどういう訳か7階のベランダに閉め出されてしまったN先生(この寒空に40分間も!犯人はN先生です。)又、H先生ときたら観音の滝の滝つぽ(因みにその場所の名称は“みそぎの淵”。一体何をみそぐのかしら?)に胸元までヅルリと落ち込み(きこしめしたる少々おぽっかぬ足取りの為かと思われます。)、しかし御本人は『これは温泉の後の冷水浴だ』と瀧も着換えずそのまま家まで・・・。で・・・とうとう翌日39℃の高熱を出して寝込まれたとか。

いつの世にも華やかで楽しい一時の裏には、、とんでも鮎、テクシデントに出会い、蔭で泣いている(?)人が居る事を忘れてはならない。

追伸:愛すべきキャラクターの両発生にカ・ン・パ・イ!

(北島)

<薬剤師会薬局> 就職しました 福岡市薬剤師会薬局 薬剤師 吉武康之

10月1日付で福岡市薬剤師会薬局に就職しました。

就職の動機は地域医療に関わる仕事に興味があったことと、今後の薬剤師の在り方を学びたいと考えたからです。

私は大学在学中には、有機合成シミュレーションやX線構造解析を行っていました。それから外資系の製薬メーカーに勤務し、そこでは主に、臨床データの統計解析を手掛けていました。いずれも今の業務内容とはかなり異なる世界を経験してきました。

私は福岡(六本松)の生れで福岡育ち、学生時代は熊本で、企業にいる頃は大阪・東京での生活でした。

今は毎日、唐人町の自宅から雨の日も風の日も自転車通勤をしております。暑さ寒さ共々に弱いため、場所柄博多湾から吹きつける北風が、私の出勤意欲に水を差す今日この頃です。

私の趣味は温泉めぐりです。などというとジジくさいと思われるかも知れませんがなかなかこれがいいものです。学生時代には自然探勝、特に山登り・スキューバダイビング・ケービングなどをやっていました。一時期、アクアケービング(水中洞窟探険)なるものに凝った時期もありました。現在は時間と体力が無いためほとんど行っていません。

最近はもっぱら九州の温泉を楽しんでおります。なかでもお薦めは南阿蘇と湯布院です。露天風呂に体を浸して星をながめていると、生きててよかったという気持ちになります。何の話かわからなくなってしまいました。

現在、私は調剤業務に従事しております。学生の時はもちろん企業でも全く調剤経験のなかった私ですが、幸いここに勤務する前3カ月間、病院で調剤の指導を受ける機会に恵まれました。私にとってこの3カ月間は非常に有意義であったと同時に、医療現場における薬剤師の重要性を再認識させられました。医薬分業その他諸々の流れから、これからの薬剤師への要求は増える一方であると思われます。それらの要望に応えられる薬剤師を目指したいと考えています。

<会員の広場> ユニバーシアード大会へ参加して 原病院 神崎圭子

病院勤務の中で、薬剤管理指導、在宅訪問など業務が増えている今、ユニバーシアード大会で薬剤師として参加できるというこ事は、私にとって格好な気分転換の場となった。

命じられた勤務は、競技開始前の1日と最終日前日の2日間となり、なんとかなるだろうといっもの調子で軽く引き受けた。

初日は興味津々で出かける。学校の教室のような建物へ案内され、薬局を開けてもらうのだが、なんとベニヤ板で四方を囲まれているだけの手造り臨時薬局であった。薬棚も“リサイクル”とシールが張られていた。取りあえず、医薬品の保管場所を確認、在庫把握、申し送りの確認などを行い医薬品集を開き、投薬を待つこととなった。

午前中は、静かで投薬も、ポルタレン1T×屯用/3回分など処置用のものも多く、看護婦に渡す投薬がほとんどで患者に説明することもなく終わった。昼食の弁当をいただきつまらないなあと患っていると選手村の事務所より電話が入って来た。

アメリカの医療チームより、薬の調合について説明をしてほしいとの依頼である。「こちらでわかる範囲で答える」と返事はしたもののアメリカの薬と日本の薬との相互作用を聞きたいのか、ドーピングへの影響を聞きたいのか全くわからず、いろいろ考えていくうちに不安にかられながら訪問を待つこととなった。

しばらくして訪ねて来たのは、なんと、アメリカ選手団の医師団長であった。現れるや否や「ハーイ!」といって握手を求めて来た。

「外人が来た。」と思いながら、物怖じしてはいけないと求めに応じ握手をする。次に名刺を差し出して来た。外国に名刺があるのかと初めて知った私は動揺しながら受け取る。自分の身分を明らかにしたら今度は私の身分を知りたがって来た。薬剤師であることを告げ、身分証明書を示すと「OK」というや否や英会話が始まった。これ以上の会話は自分には理解できないと判断した私は、精一杯の力をふりしぼってその旨を説明し、待たせて通訳を探すことになる。

通訳が来てからは、事務所の人が調合の事と言ったのは勘違いで、薬を出す手順、処方の仕方についての質問であったとわかり、担当者と代わり私の役目は終わった。

通訳の方の流暢な英語に比べ、私の英語は身ぶり手ぶり付きの中学生レベルの英語。あとで思い返すと滑稽であったにちがいない。

2回目の勤務がやって来た。今度は少し英語を習得して来た。処方枚数もうわさに聞いてはいたが、以前よりやはり多い。しかし、まわりが慣れて来ているのか仕事も流れよく進んでいき問題なく終わった。

このような大役を果たした今、この経験を生かしもっと自分を成長させていかなければと痛感すると共に、機会を与えていただいた事にとても感謝している。

一 言

神崎先生には、暑い中、ユニバーシアード選手村診療所へ2回出動していただきました。この原稿は前号に載せる予定でしたが、諸般の事情で今号になりました。遅れたことを神崎先生にお詫び申し上げます。

なお「私と薬」コーナーに原稿を頂いた竹中先生には、ユニバーシアード組織委員会の医事衛生課長として大変多忙な役をこなされました。また我々の薬剤師業務に充分バックアップして頂きました。現在は市役所の衛生局管理部に戻られて活躍されております。衛生局と市薬との絆がより一層強固なものとなりました。

また、竹中先生の文中にありました薬袋の英文については、FUSAKOさんの英会話でおなじみの、早良支部橋口先生に校正して頂きました。この誌面にて厚く御礼申し上げます。

(冷川)

<会員の広場> ザ・ベースボール物語 南支部 長住部会 ふかみ薬局 深見俊彦

あっ!!これこれ、そこの人、そなただよ、そう、このページを読まずに通り過ぎようとしている人、これから始まる「ザ・ベースボール物語」けっして読んで損はしないよ。えっわたくし?私はこれから薬剤師会の戦う相手チーム、歯科医師会の監督じゃよ。

第2回三師会南支部親善ソフトボール大会の始り、始り〜。

昨年(第1回)は、三者1勝1敗の得失点差で薬剤師会が優勝したが、今年は、優勝トロフィーも造ったし、グランドも長住グランド(りっぱなソフト専用)。

我が歯科医師会が優勝するぞ−。

薬剤師会のピッチャーは・・、おっ!市薬の木村会長じゃないか。入院されていたと聞いておったが、大丈夫かな?コントロールは良さそうだがスピードがないな。これは打ち安そう、ガンガン打てよ。ソラー!!打った!!センターオーバー。アレ取られた。センターは、森山(太陽薬局管理薬剤師)、彼の守備範囲は広くて、確実だから仕方がないか。

カキーン、よし!今度はレフト前だ。ショート松浦(中尾調剤薬局管理薬剤師)バックパック。レフト山本(クリーン薬局管理薬剤師)前進、前進。ショート飛びついた。ボールはグラブをはじいて・・よしヒットだ。えっアウト、どうして?こぼれたボールをレフトがキャッチ!!完全にヒットだと思ったのに・・。

マイッタまいった、これじゃ点が取れないよ。歯科医師会もしっかり守るぜ。カキーン レフト前、カキーン 三遊間、カキーン ライトオーバー、カキーン カキーン ガッン ガッン。あー、10点も取られちゃった。

ピンチヒッターは岩佐副支部長(壮健薬局)、打った。ポテボテのショートゴロ、岩佐走った走った、一塁へヘッドスライディング、セーフ。やるわいなキャツメ。ヘッドスライディングなんてソフトボールの試合では見られぬプレーなんだぞ(後でわかったが一塁ベース手前で足がもつれてバッタリ、手を延ばした所にベースがあったとさ、これ内緒)。

今度は反撃だ、カキーン ライト井上(井上調剤薬局)オ・ト・セ。一度グラブに入ったボールがはじけてポロリ、そのポールを片手でつかむ、またお手玉、それをもう一度グラブでキャッチ、あやつは曲芸師か?カキーン レフト線抜けた。今度は長打コース。何!!抜けない、サード中島jr.横とび、ボールを抑えて矢の様なポールを1塁中島(太陽薬局)へ、少しボールがそれた、1塁ベース上ランナーと交差しながら中島よく取った!!子から親へ渡ってアウト!!

ピッチャーは吉田(福岡調剤薬局)へ。相手の応援席が賑やかだな。かわいいお嬢さんとその横に・・のおくさま。いいねー、和やかで。

打った、これはおもしろい。ショート後方へのテキサスヒット(ポテンヒットともいう)。ショートダイビングキャッチ。頭から落ちた大丈夫か?しかしポールは、しっかりとグラブの中。敵ながらアッパレ、アッパレ。彼は市薬の大会でも同じ様なファインプレーをしたな。その時は確かアゴをすりむく名誉の負傷を負ったが・・。

いよいよ敵は大物を出したな。小村支部長、去年はユーモア大賞。今年はどんなプレイをやらかすか、要注意・要注意。カラ振り、カラ振りツーストライク、またカラ振り。キャッチャーがポールを前にこぼした。そのポールをゴルフスイングでバコーン。やった!やった!!またやってくれましたよ、超大物スラッガー(強打者・・西武の清原、巨人の松井等のこと)恐怖の二段打ち(こんなのあり?)もう〜いや!ヤーメーター(横山弁護士ではありません)。

10対2、負けたよ、負けました。薬剤師会は強い。他にも、広島カープの正田ばりのセカンド山口(ヒロ薬局)、ドカベン(漫画の主人公又は南海の香川)そっくりのキャッチャー深見(ふかみ薬局)、オリックス イチローを100分の1にしたライト深見jr。応援席には元気なヤジ将軍、大庭(大庭薬局)、小牧(大橋中央薬局)戸田(上人橋薬局)、柴山(平和調剤薬局)、熊沢(花畑薬局)面々・・。以上で、歯科医師会の監督になり替った薬剤師会深見の「ザ・ベースボール物語」は終り。

最後に、この大会、見事薬剤師会の連覇で終り、歯科医師会と医師会相手の2試合ですばらしい守備と9打数9安打10打点の活躍をした中島jr.が、最高殊勲選手に選ばれた。〔井上jr.(小学校6年生)が反撃の突破口を切り開いたので隠れたヒーローという人もいる〕ことを報告して幕を閉じる。

(H.7.11.5)

〔フレッシュさん紹介〕 卒後26年目のチャレンジ 城南支部 別府部会 サカタ薬局 川東和子

昨年の9月からサカタ薬局に勤めています。

高校時代の通学路にある薬局に向かう時、気分まで若返ります。

この春、末っ子が高校を卒業し、PTA委員、役員、そして受験と、3人分続いた子育て行事も一段落、ホッと一息ついて気が付けば、50代まであと僅かしか残っていません。

子育てが終わったら、薬剤師免許を生かして働きたいと漠然と思ってはいたものの、OTCの経験はありますが、調剤はやったことがありません。体力も多少衰えた中年のおばさんを雇ってくれる薬局があるだろうか、又、医療法の改正によって薬剤師の役割も変わってきている様ですし、広域病院の処方せん応需となれば薬の種類も多くて頭がついていけるだろうかと、不安ばかりでした。

じっとしていては何も進展しないと思い立ち、勇気を出して訪ねた同級生や、知り合いの先生のお話に、少し希望を持つことができました。そうこうしているうちに、サカタ薬局を紹介されました。

9月初めに福岡市薬剤師会の薬局実務研修を、そして10月には薬剤師会薬局での実習を受けました。4日間の講義で、医薬分業の現状、調剤の流れ、服薬指導などがどんなものか教えて戴き、大変勉強になりました。

薬局への処方せんは、数は多くありませんが、国立医療センター、鳥飼病院他近くの医院などからきます。今は、少し慣れて手順も分かってきましたが、初めの頃は、何をするにも、とても時間がかりました。本を読むだけでは、今一つピンとこなかったことなどが、少しずつ分かりかけてきたところです。

まだまだ勉強しなければならないことばかりですが、固くなった頭を訓練しながら少しずっ歩んでいこうと思っております。

今、振り返ってみますと、平成6年秋の県女子薬剤師会福岡支部からのアンケート調査に答えたことが、調剤をやってみたいと思うきっかけとなりました。子育てが忙しくなくなったこの時期に、何か稽古事を始めたり、旅行をしたりなど人によっていろんな過ごし方があると思います。私は、若い時に学んだことが核となって、今こうして働くことができるようになり、薬剤師免許を持っていてよかったと思っております。

〔フレッシュさん紹介〕 はじめまして 南支部 大橋部会 塩原薬局 東千鶴

今年7月に南区塩原南警察署前に開局した塩原薬局です。

保険調剤とOTC薬の販売を通して、地域の方々と密接な関わり合いがもてるかかりつけ薬局となれる様努力しています。

薬を処方して患者さんに渡し、OTC薬を買いにこられた方に販売する、ただそれだけでなく、患者さん、お客様のよき相談相手、アドバイザーになれればと考えております。

薬剤師3名、まだまだ勉強不足ですが少しでも地域の方々のお役に立てればと思い、これからも一生懸命勉強していきたいと思います。

ご指導の程よろしくお願い致します。

受賞おめでとうございます!!
福岡県知事表彰(薬事功労)

平成7年10月20日(金)福岡県庁知事室に於て、福岡県知事表彰が行われました。

要事功労者選考経過報告があり、続いて表彰式が行われ、市薬会員であり県薬副会 の吉崎和人先生が薬事功労賞を受賞されました。心よりお祝い申し上げます。

■■トピックス■■ 市薬学術委員会

アトピー性皮膚炎のスキンケア

アトピー性皮膚炎の皮膚の易刺激性の原因として皮膚バリア機能の異常が挙げられる。皮膚バリア機能を正常化することがアトピー性皮膚炎の治療であると同時に、アトピー性皮膚炎の発症予防につながる。皮膚の乾燥傾向を是正し皮膚に加わる刺激の排除が重要となり、その患者の皮膚に合ったものを選ぶ。

皮膚の乾燥傾向を是正するスキンケア用品

医薬品:ワセリン、亜鉛華軟膏・単軟膏、親水軟膏、白色ローション、オリーブ油、尿素含有軟膏・ローション、ザーネ軟膏、ユベラ軟膏、ヒルロイド軟膏、非ステロイド系消炎外用剤

医薬部外品:化粧品:ツバキ油・ベビーオイル、コールドクリーム・ハンドクリーム

アトピー性皮膚炎での皮膚刺激物・アレルゲン

室内温度、湿度、住居の建材、フローリング材、室内塵、ダニ、汚れ、かび、シャンプー、リンス、石鹸、洗剤、入浴・洗髪習慣、化粧品、香水、デオドラント、ボディオイル、下着・上着の材質と使用習慣、装身具、趣味。スポーツでの使用品、発汗とその対応習慣、ペット、細菌、真菌、ウイルス

最新疾患別 治療マニュアル1995年10月

 

お母さんはくすりのどんなことを知りたいか

(小児科病棟での薬の説明に関する患者側の意識調査)

1.“くすり”の説明をいつ受けたいか?

(1)くすりの種類が変更になった時 (2)入院時 (3)量・飲み方が変更になった時

2.“全てのくすり”について説明を受けたい

3.“くすり”について知りたいことは?

(1)作用 (2)副作用 (3)服用方法・使用方法

4.“くすり”について不安を覚えたのはどのような時か?

(1)何の薬かわからない (2)副作用がわからない (3)薬か効いているのかわからない (4)薬が飲めない

5.患者側の希望に添うためには“くすり”の説明は「口頭と文書」で行うことが望ましい

以上大垣市民病院で実施された患者の意識調査の結果

日本病院薬剤師会雑誌1995年10月

 

チトクロームP450とは!! (相互作用からみた薬物代謝)

1)“肝臓において薬物を代謝し、排泄されやすくする酵素である”

 代表的な反応は(1)薬物の芳香環あるいはアルキル基に水酸基が入り、尿中に排泄されやすくなる (2)O−脱アルキル化反応、N−脱アルキル反応 (3)N−酸化体、エポキシドの生成反応 (4)ニトロ基、アゾ基の還元反応である。

 代謝部位で起きた相互作用のうち96%はP450を介するものであった。

 P450は細菌から哺乳動物まで幅広い生物に存在する蛋白であり、ヒトの薬物代謝に関わるP450は主に肝細胞の小胞体に局在している。チトクロームP450の名前の由来は、一酸化炭素と結合して450nmに吸収極大を持つ色素(pigment)で、ヘム蛋白質という意味から付けられた。

2)P450と気質の反応サイクル機構

P450と基質の反応サイクル機構

 現在、薬物代謝に関するヒトP450だけでも15種類の分子種の存在が確認されている。

 その中で医薬品の代謝に限定した場合、現時点で考えられる最も主要なP450分子種はCYPIA2,2C9,2C19,2D6,3A4である。

3)P450と薬物相互作用や関係

(1)同じP450分子種で代謝される薬物同士の併用による相互阻害十、上の表に示したように、どの薬がどの型のP450分子種で代謝されるかを知ることにより、ある程度予測可能である。しかし、併用される薬物のそれぞれの代謝クリアランスの低下が‘大きいか’‘小さいか’によっても変わってくる。少なくとも有効域の狭い薬物(シクロスポリン、ワーファリン)についてはその代謝に関わる主要なP450分子種を記憶し、その分子種で代謝される薬物の併用を避ける。

(2)P450と代謝物が複合体をつくるこ上による阻害

 P450によって薬物(マクロライド系抗生物質)が酸化的に代謝される際に生成する中間体、あるいは代謝物がP450と複合体を形成し、P450が不活性化されることがある。この型の相互作用は原因となる薬物とP450分子種の関係が比較的はっきりしている。マクロライド系の場合代謝は主にCYP3Aで行われるため、CYP3Aが選択的に不活化される。

 P450のヘム部分は酸素の結合部位であり、この部分に薬物がリガンドして配位すると薬物代謝が阻害されたことになる。シメチジンは化学構造の中のイミグゾール環の窒素がP450のヘム鉄に配位して起こる。P450のどの分子種もヘム鉄を持っており、複数の分子種で阻害が起こる。

(4)P450の誘導によるもの

 P450が薬物投与により酵素誘導を受け、肝鰯における含有が増加し併用薬物の血中濃度と効果の減少が観察される。代表的なものは、フェノバルビタール、カルハマゼピン、フェニトイン、リファンピシンである。以上の薬物はCYP3Aを誘導するものと思われる。又、喫煙もmlA2を酵素誘導する。喫煙者ではCYPIA2によって代謝を受ける薬物の血中濃度効果が得にくい。

日本病院薬剤師会雑誌 1995年9月

 

手指消毒法の検討

擦式アルコール製剤として0.2%benzarlkonium chloride−EtOH lotion(BAC−EtOH)、0.2%chlorohexidine−EtOH lotion(CHEtOH)、0.5%povidon−iodine-EtOHlotion−(PVP−I−EtOH)従来の消毒剤として0.3% t r i c l o s a n と4%Chlorohexidine(4%CHG)を用いた。

非薬用石鹸を用いた2分間揉み擦り洗いした後では滅菌率は洗う前の菌奴と変わらなかった。

擦式アルコール製剤3ml以上を使用した直後の滅菌率はBAC−EtOHで98.8%、CHEtOHで95.4%、PVP−I−EtOHで95.4%であった。

擦式アルコール製剤2ml使用の場合の滅菌率は68.6%と消毒効果も低くバラツキも大きかった。4%CHGは滅菌率99.6%と高い消毒効果があった。

持続効果は4%CHGはなく、1時間後め総菌数は平均95.1個と多く、擦式アルコー製剤3ml以上使用の場合1時間後の総菌数は18.1±16.6と良い結果であった。

日本病院薬剤師会雑誌1995年11月


[広報]

会議報告

【第8回理事・監事会】

日 時
平成7年10月9日(月)午後7時
場 所
山の上ホテル「筑紫庵」
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、占部、吉田、篠崎各常務理事、小牧、戸田、市花、下瀬、井上、成澤、山本、入江、中野、北島各理事、高杉、池田各監事

議 事

1.会長あいさつ
2.報 告
(1) ユニバーシアード福岡大会の支援結果について
(2) 九州山口薬学大会への参加について
(3) 薬草観察会主催の件
3.協議事項
(1) 各支部執行部との協議結果について(別紙)
(2) 日薬学術大会への参加について
(3) 各区健康フェア及び健康ウオークへの参加の件
(4) 福岡ブロック地区長会議開催の件
(5) 九大応需薬局有志懇談会開催の件
   松島常務に依頼中
(6) 定款改定について
(7) その他

 

【第9回理事・監事会】

日 時
平成7年10月25日(水)午後7時
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、占部、吉田、篠崎各常務理事、小牧、戸田、下瀬、井上、成澤、山本、入江、中野、北島各理事、高杉、池田各監事

議 事

1.会長あいさつ
2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告
(3) 学薬・勤務薬・商組報告
3.協議事項
(1) 定款改定案について
(2) 役員選挙手続について
(3) その他
  (1) 支部協議会の報告
  (2) 従業員福祉協会への加入について
  (3) その他

 

【第10回理事・監事会】

日 時
平成7毎11月27日(月)午後7時
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、占部、吉田、篠崎各常務理事、小牧、戸田、下瀬、井上、成澤、山本、入江、中野、北島各理事、高杉監事

議 事

1.会長あいさつ
2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告
(3) 学薬・勤務薬・商組報告
3.協議事項
(1) 定款改定案について
(2) 支部企画イベントへの助成について
(3) 九州山口薬学大会研究助成金について
(4) 役員改選について
(5) 市薬薬局デッドストックの買い上げについて
(6) その他

 

【支部長会】

日 時
平成7年11月14日(火)午後7時30分
出席者
木村会長、冷川、中島、長谷川各副会長、樋口専務理事、松島、吉田(邦)、篠崎各常務理事、松井、木原、梅末、吉田(斌)、小村各支部長、本村、合澤各副支部長

議 事

1.会長挨拶
2.協議事項
(1) 福岡市薬剤師会定款の改定案について
(2) 支部執行部との協議事項について
(3) その他

 

【支部長会】

日 時
平成7年11月20日(月)午後7時
出席者
木村会長、冷川、中島各副会長、樋口専務理事、松島、占部、吉田(邦)、篠崎各常務理事、松井、木原、梅末、吉田(斌)、小村各支部長、本村副支部長

議 事

1.会長挨拶
2.協議事項
(1) 福岡市薬剤師全定款の改定案について
(2) 支部執行部との協議事項について
(3) その他

委員会報告

【社保・分推委員会】

日 時
平成7年9月5日(水)午後7時
出席者
中島副会長、井上、下瀬、山本各理事、吉田(徹)、遠藤、市原、清水、江藤、田中各委員

議 事
(1) 委員会の今後の運営方法について
 ・新理事に井上、下瀬
 ・「情報」との兼任理事に山本
 ・社保、分椎を特に分けず、 つになって手分けして仕事を進めていく
 ・処方検討会の運営以外にも分椎の諸問題について討議していく
(2) 大型門前薬局進出について
 ・日薬通達事項を確認する
 ・マニュアルの作成を考える
 ・中小病院に対しては支部を中心にactionする
(3)会営業局のあり方について
(4)処方検討会、その後の計画について

 

【市薬薬局委員会】

日 時
平成7年11月2日(木)午後7時
出席者
中島副会長、樋口専務理事、松島、吉田、各常務理事、井上、山本各理事、久池井薬局長、木原、梅末、小村各支部長、本村副支部長

議 事
(1) 現状報告
 (1) 全般
  ・順調に経緯している
 (2) 備蓄センター
  ・会員から注文品目で在庫していなかづた品目約40品をそろえる予定
 (3) 調剤センター
  ・応需頻度(A/B)が8月度upしたのは、8月14日〜8月16日の盆休み期間中閉店
   している薬局が約2/3あったので、その問約120人の患者が当薬局で薬をもらったので
   upした。それがなければ約14%台の応需率になる。
 (4) 研修センター
  ・薬局実務研修会受講者の調剤実務研修希望者の研修が12月の初旬まで続く。
 (5) 会計・人事
  ・薬剤師1人(吉武氏)を10月から採用。

(2) 検討事項
 (1) 情報センターについて
  ・会営業局として必要なものである。
   県薬のD.1.と重ならない方法を考える。蒲田でやっている相互作用のチェック方法
   をコンピュータ、FAX使用で考えていく。11月7日に業者と会う予定。

(3)D.S.買い上げについて
 ・12月中に実行の予定

 

【薬局委員会】

日 時
平成7年9月19日(火)午後7時
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、吉田(邦)常務理事、戸田理事、中野(達)、山本、図式、中野(勝)、満生、行実、井上各委員

議 事
1.10月14日健康ウオーキング(百道浜中央公園)の件
2.薬草観察ウオーキングの件
 雨天の場合倉掛氏に確認する。
 10月10日予備調査10時 現地集合。
 10月22日実施。
 福岡県の薬草。参加賞。
3.11月6日、規制緩和講演会
4.田中副会長、石橋理事(久留米薬剤師会)
 次回出席希望


日 時
平成7年11月15日(水)午後7時
出席者
冷川副会長、吉田(邦)常務理事、戸田理事、中野(達)、山本、満生、行実、國武各委員

議 事
1.健康フェアの反省
2.薬草観察ウオーキングの反省
3.薬局製剤製造実習
  インドメタシン外用液


 

【急患委員会】

日 時
平成7年11月1日(水)午後7時
出席者
中島副会長、成澤、市花、山本各理事、小松、竹尾、馬場各委員

議 事
1.12、1、2月及び年末、年始出動表作成
2.九山大会、急患センター連絡協議会出席の件
3.医師会総会忘年会12月6日(水)の件
4.新規出動希望者説明会(10月12日)石岡晴代、山口幸子2名
5.医局から新約束処方依頼の件
6.登録表訂正の件
7.医師会から年末年始診療協力願いの件(書状)
8.12月30月(土)増員の件。
9.確認カード(表)の発送について


 

【福岡市急患診療医薬品集編集委員会】

日 時
平成7年11月7日(火)午後7時
出席者
長谷川、中島各副会長、篠崎常務理事、成澤、市花各理事、比田勝、千阪、福澤、豊福、玉嶋、石飛、藤田各委員、唐澤県薬理事

議 事
1.5月以降現在までに内容に変更のあった添付文書の配布
2.表紙の色について(淡緑)
3.原稿の頁の番号について
4.原稿締切り 11月末日
 原稿出来上がりの方からお電話下さい。直ちに受け取りに参ります。
5.編集上の約束
 「投与しない患者」は「投与禁忌」とする。
 警告と投与禁忌は枠で囲む。
 ショックはそのまま。
 過敏症はその後を要約する。(要約した方がよいと思われる場合)
 項目に、原則禁忌を入れる。
 従って、投与しない患−>投与禁忌・原則禁忌・慎重投与となる。


 

【学術委員会】

日 時
平成7年9月19日(火)午後7時
出席者
長谷川、中島各副会長、篠崎常務理事、成澤理事、石飛、藤田各委員

議 事
1.薬局実務研修会の反省
(1) 参加者:会員35人、非会員37人
(2) 県薬会報、市政だより、女子薬等による広報活動により多数の参加者となった。
(3) アンケート集計表:別紙字
2.次回薬物療法研究会の打合せ
(1) 日 時:10月31日(火)
(2) 会 場:福岡市薬剤師会館(講堂)
(3) 演 題:『臨床栄養における最近の話題』
(4) 講 師:K.K大塚製薬工場・学術情報部
   学術輸液・学術担当次長 杉本比先生
3.11月の学術研修会について検討
(1) 予定:更年期障害
4.2月〜3月の薬物療法研究会について検討
(1) 予定:抗アレルギー剤
5.その他


日 時
平成7年11月7日(火)午後8時
出席者
長谷川、中島各副会長、篠崎常務理事、成澤、市花各理事、石飛、藤田各委員

議 事
1.10月31日(火)の薬物療法研究会の反省
(1) 月末はできるだけさけて日程を組む必要あり
(2) 講堂のカーテンが非常に見苦しくなっているので改装の必要性あり
(3) 出席者数:74名
2.12月の学術研修会の打合せ
(1) 日 程:12月11日(月)
(2) 講 師:福大産婦人科教室(演者は未定)
(3) 講師依頼:11月15日に予定
(4) 演 題:仮 不妊症と子宮内膜症について
3.次回学術委員会の検討
(1) 日 程:1月19日(金)
(2) 会 場:網元(予定)
4.2月の研修会の検討
(1) 2月20日〜22日の間
(2) 演題・演者は未定


 

【在宅委員会】

日 時
平成7年9月21日(木)
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、吉田常務理事、入江理事、磯田、合澤、柴山各委員

議 事
1.訪問薬剤管理指導報告書、患者情報提供書の新用紙
2.集計報告 8月まで
3.10月13日在宅研修会
 演 題 在宅医療における医師会と薬剤師会の関わり
 講 師 樋口正士福岡市医師会理事
 サカタ薬局、松仙堂薬局、南口調剤薬局会場作りと受付 6時集合
4.今後の課題
 薬局間の連携システムの構築


 

【定款委員会】

日 時
平成7年9月5日(火)午後7時30分
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、松島、占部各常務理事、蔵元組織委員

議 事
1.定款の役員の項まで検討
 次回は10月4日
2.定款委員会開催予定
 10月12日(木)、10月18日(水)、11月17日(金)午後7時30分


 

【広報委員会】

日 時
平成7年9月16日(土)午後7時30分
出席者
樋口専務理事、北島理事、冨田、織田、坂田、荒巻各委員

議 事
1.市薬ジャーナル10月号・第1回校正
2.末稿催促の件



日 時
平成7年9月30日(土)午後7時30分
出席者
樋口専務理事、北島理事、織田、坂田各委員

議 事
1.市薬ジャーナル第2回校正
2.今後の校正、印刷、出来上り、発送までの日程打ち合せ



日 時
平成7年10月14日(土)午後7時30分
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、北島理事、織田、坂田各委員

議 事
1.10月号謝礼の件
2.10月号の反省
3.平成8年新年号の企画・原稿依頼



日 時
平成7年11月25日(土)午後5時30分
出席者
冷川副会長、樋口専務理事、北島理事、冨田、坂田各委員

議 事
1.平成8年新年号の原稿・写真整理及びレイアウト
2.未稿分催促の件
3.内容変更、改めて原稿依頼の件



各支部報告

〜健康フェア〜

〔平成7年度第9回福岡市城南区健康展〕

第9回城南区健康展は、城南保健所にて10月5日、10月12日に行われました。

ミニ講演会では、シンコー調剤薬局の栗田先生から「病気とカルシウムについて」の講演があり、先生の子供の頃のエピソードから、カルシウムの取り方、カルシウム不足によって起こる病気など分かりやすく説明がありました。そのほか城南区医師会 酒井博先生が「動脈硬化と高脂血症」について、城南区歯科医師会 清野尚先生が「80歳まで20本の歯で」について、それぞれ約30分程お話があり、100人ぐらいの人が熱心に聞かれました。

城南区薬剤師会では、健康相談コーナー、「処方せんをもらったら…(3枚組)」「かかりつけ薬局」「学校薬剤師」「薬局製剤」「薬剤師の日々の業務」etc・・のパネルや薬草の展示。

健康茶・・2種類、薬用酒・・3種類の試飲。カルシウムウエハース、ビタミンサラダ、ClOOOタケダなどの健康食品やかかりつけ薬局、薬の知識のパンフレットの配布を行いました。

今回、薬草の展示では油山から採取してきた薬草と中山先生(占部薬局)が取ってこられた薬草や毒草等約40種類を展示し、この薬草なら庭のすみに生えている、子供の頃ケガした時湿布した、病気の時煎じて服用したことがある、など話される方もおられ、とても好評でした。

12日に行われた反省会では、保健所に薬草を常備展示してはどうか、などの要望もありました。

健康相談では、20人ほどが相談され、服用している薬の安全性から、家族や本人の病気の事、健康食品等について相談がありました。

他のコーナーではミニドック(132人)、眼底撮影(72人)、歯科検診(36人)、胃がん検診(110人)、子宮がん検診(93人)、乳がん検診(112人)、大腸がん検診(125人)、前立腺がん検診(27人)、骨董測定(102人)、胸部]線撮影(136人)、ヘルスアップスクール(11人)・・・検診参加者延べ計956人

健康食コーナー、くらしの衛生コーナー、在宅ケアコーナー、栄養相談コーナーetc、保健所職員による健康劇「平成版おとぎ話のその後外国版」が行われました。・・・事業参加者延べ計2,808人

当日は雨にもかかわらず前年よりたくさんの参加者がありました。

 第8回健康展延べ計 3,266人
  第9回健康展延べ計 3,764人

ご協力ありがとうございました。

(城南支部薬局委員 満生)

 

 

〔西区健康フェア〕
日 時
平成7年10月12日(木)
場 所
西保健所
出席者
佐藤、竹尾(貞)、吉田(斌)、坂牧、占部、川添、中野

今年度から、展示・相談コーナーは午前9時30分〜午後3時30分に時間が3時間ほど延長された。会場となる保健所側もPR、準備に力を入れ、新たに県漁連の海産物即売会、AJによる周辺農家から持ち寄った新鮮野菜の朝市等が開かれ、当日は晴天にも恵まれ、大勢の見学者や相談に訪れる人で盛況であった。

医師会のガン検診・婦人科検診等は先週すでに終わっていたので、例年のように検診の合間に各コーナーをまわるのとは様子が違った。

用意した大東酒、拘杷酒、女貞子酒、健康茶を試飲してもらい、又、今回薬草クイズの回答者に景品を進呈するといった趣向が好評であった。

薬の相談コーナーでは「医療機関でもらった波方エキス剤め効果がない。降圧剤を長期間服用していたら、家族からボケてきたねといわれる。薬の副作用では?」と質問する86歳のおばあちゃん、持ってきた8種類ほどの新 薬を並べ、それぞれの薬の服用法を正確に言われるので、「心配ない、ボケていませんよ」と言うと、「安心しました」と、とても喜ばれた。

薬草クイズの生薬見本のセンプリは占部先生が枯れないように、わざわざ前日、力から採集してきたもの。ゲンノショウコは篠栗の九大薬草園実習見学会の折、オウレンといっしょに採集。カワラタケ、カワラヨモギは今 年行われた市民の薬草観察会の昆沙門山より。

その他の貴重な薬草類は先週、健康フェアの終わった城南薬剤師会のご厚意により借用するなど、準備、会場設営は大変であったが、先生方の協力で無事終了した。

(西支部薬局委員 中野)

 

〔早良区健康まつり〕

日 時
10月12日(木)9:00〜15:00
場 所
早良保健所
出勤者
本村(瑞穂)・清水(たつみ)・有馬(有馬)・浦上(浦上)・冨田(マルエー)・上村(うえむら)・青柳(青柳)・瀬越(ことぶき)・丸木(丸木)・渡辺(ももち浜)・片山(のぞみ)・行実(四箇田) 以上12名

「薬剤師会出展内容」 入場者:約450名

(1) クスリ何でも相談コーナー(出勤者全員)
(2) 医食同源(台所漢方)解説付き実物展示 (19種)
  ジャガイモ・ホウレンソウ・ハクサイ・ネギ・タマネギ・サトイモ・カブ・カボチャ
  ・キュウリ・ゴボウ・キャベツ・ショウガ・ニンニク・トマト・ダイコン・ナス・ニ
  ンジン・チンゲンサイ・サツマイモ
  ※「医食同源」パンフレット配布(200郡)
  ※「食べられる野の薬草50運」パンフレット配布(200部)
(3) 在宅ケアコーナー
  家庭の消毒薬:展示と使い方説明(7種)
  消毒用エタノール・オキシドール・クレゾール石鹸液・オスバン・オスバンウオッシ
  ュ・イソジンウオッシュ・ウェルパス
  在宅ケアホットライン パネル展示
  ※ケース紹介連絡票配布(100部)
(4) 薬草風呂 解説付き実物展示(14種)
  ショウプ・ローズ・ウド・キク・フジバカマ・マタクビ・ショウガ・ドクダミ・ビワ
  ・ヨモギ・ダイコン・ミカン・リンゴ・レモン
  ※季節別薬草風呂の種類一覧表配布(200部)
(5) 漢方生薬実物による風邪の漢方処方展示
  ○葛根湯(葛根・大桑・麻黄・甘草・桂皮・筍薬・生妻)
  ○麻黄湯(杏仁・麻黄・桂皮・甘草)
  ○小青竜湯(半夏・甘草・桂皮・五味子・細辛・筍薬・麻黄・乾蓑)
  ○麻杏甘石湯(石膏・杏仁・麻黄・甘草)
  ※「風邪の漢方薬」パンフレット配布(200部)
(6) 身近な薬草鉢植展示(63種)
  アロエ・スベリヒユ・ネムノキ・ヤシャプシ・キツネノボタン・ドクダミ・ミツバ・
  チドメグサ・スギナ・ハラン・カタバミ・タンポポ・ヤツデ・ネズミモチ・オナモミ
  ・マンジュシャゲ・ヤプガラシ・カナムグラ・ハギ・クズ・ジュズダマ・ヤマノイモ
  ・フキ・.ツワブキ・ノダケ・アレチマツヨイグサ・カニクサ・ヤツデ・ニラ・ヒキ
  ヨモギ・サルノコシカケ・テイカカズラ・センダングサ・キツネノマゴ・ナンテン・
  ツユクサ・イタドリ・オトギリソウ・クチナシ・ジャノヒゲ・イヌタデ・ギシギシ・
  ヨモギ・ヒメジョオン・ヨメナ・ゲンノショウコ・ヤプラン・ミズヒキ・キンミズヒ
  キ・ヒヨドリバナ・オオバコ・ナルコユリ・サルトリイバラ・ビワ・レイジンソウ・
  カキドウシ・ユキノシタ・カワラタケ・サラシナショウマ・カラスウリ・アカメガシ
  ワ・ハブソウ・オニドコロ
  ※身近な薬草(福岡県の薬草)配布(200部)
(7) 民間薬解説付き実物展示(26種)
  霊芝・梅寄生・決明子・ハトムギ・夏枯草・スギナ・クコ子・クコ葉・センブリ・キ
  ランソウ・タラ根皮・柿妾・柿帯・ビワ葉・延命草・女貞子・接骨木・南蛮毛・ヨモ
  ギ・連銭葦・ドクダミ・ゲンノショウコ・インチンコウ・防己・アマチャヅル・ウラ
  ジロガシ
(8) 薬用酒試飲コーナー
  ○拘柁子酒クコの実+ホワイトリカー
  ○大桑酒ナツメの実+ホワイトリカー
  ○高麗人参酒高麗人参+ホワイトリカー
  ※「薬用酒の作り方」パンフレット配布(200部)
(9) 薬用茶試飲コーナー
  ○美人茶−>ケツメイシ・ハトムギ・ドクダミ
  ○不老茶−>ヨモギ・カキ・ドクダミ
(10)生薬カラーパネル展示
(11)市薬製作パネル展示

(早良支部薬局委員 行実)

上記の内容で早良区は行われ、感想を述べたいと思います。

薬局委員の行実先生を中心に、前以て内容検討会を行い、前日、当日と各薬局さんの協力により準備、展示を行い、また、市政だよりにも恒例になった健康まつりなので周知徹底され、来場450名で盛況でした。

(1) 台所漢方は、今年で2回目、実物展示で実感していましたが、「すぐ忘れるわ」とパンフレットをもって帰られました。

(2) 在宅医療コーナーの家庭における消毒薬では、在宅看護をしている人、動物(ペット)を飼っている人、「消毒は何で、どんな風に」と大変興味があり、質問が沢山でていました。使用法、濃度の問題は正確さに欠けていたので訂正し、説明して喜ばれました。

(3) 薬用風呂は新発見という顔で実物と季節毎の一覧表に納得していました。

(4) 風邪の漢方の生薬内容表示は、特にどこの家にもある、テレビコマーシャルの葛根湯に沢山の生薬が入っていることを再確認していました。

(5) 身近な薬草は、生の本物があるので「あっ!!うちの庭にあるのにこんな効果があるの」と大変好評でした。 その他、民間薬の実物の説明、薬用酒の試飲コーナー、クスリ何でも相談は老人の方が多く、薬を現在服用しているが大丈夫か、漢方ではないか、副作用のない薬草には関心があり、大あらわの健康まつりの薬剤師コーナー でした。

このようなことを通じて、市民との接点は出来たと思います。

(冨田)

 

 

〔東区健康フェスティバル〕

日 時
平成7年10月13日(金)

“いきいき健康づくり”をテーマに東保健所内で一般の方々に興味をひいてもらうよう各コーナーで頑張って開催しました。
○健康づくり講演会
 小児成人病について
 市民による健康づくりの実践報告
 健康展
○ひがし共同作業所
 展示即売コーナー
○お年寄り相談
 看護協会による介護用品展示 介護相談
○衛連コーナー
 東区衛生連合会によるパネル展
○食品衛生相談コーナー
 食中毒・食品衛生の相談
○リハビリ療養者コーナー
 作品展示
○環境相談コーナー
 ノミ・ダニ・カどの相談etc
○エイズコーナー
 ビデオ上映、パネル展示
○骨々カルシウム
 骨密度測定コーナー
○小児歯科検診
 子供の歯を守るために(フッ素塗布、検診)
○ ワンニャンコーナー
 しつけ方、飼い方など

この中で東区薬剤師会としては、保健所からの強い要望がありまして、フェスティバルの華でもあるので今年も是非に、ということで薬草の鉢を中心にしたコーナー作りを行いました。

今回はバツカ・カワラケツメイ・ヤマハギ、オミナエシ・カワラナデシコ・ミシマサイコ・クサスギカズラ・カワラヨモギ・ヨモギ・カワラタケ・オオバコ・タデ・ヤブラン・ドクダミ・クコ・キキョウ・アカメガシワ・クララ・サンショウ・クチナシ・アケビ・ナンテン・ユキノシタ・キンミズヒキ・ツワプキ・ヒキオコシ・ジャノヒゲ・マタクビ・クズ・スイカズラ・ワレモコウ・アカネを展示しました。

展示のほとんどを宗像の清田先生にお借りしました。(感謝!)

しかし暑さのせいで今年はメインがなくてとおっしゃってましたが、唯一カワラナデシコがうす紫色の花を咲かせていました。

カワラタケ・カワラヨモギは先日より市の行事の一環である薬草観察会の下見で昆沙門山(カワラヨモギは海岸で)で採取してきたものです。

薬局委員会で準備していました薬用酒、大要酒・(ナツメの実)と拘紀子酒(クコの実)は弓子を用意していたのがよかったのか「飲んでみよう」「元気になろうね」、とかおしゃべりをしながらワイワイで飲んでみてありました。

健康茶、こちらは「お酒は…」といわれる方も気軽に飲んでいかれます。

今年は、話題があるものを一つと考えましてTVで放送してました“甜茶”(私自身初めて飲んでみました)とネーミング勝負の“すっぴんで街を歩ける茶”名付け本人自体は満足していたのですが、年齢の数字の多い方にはすっぴんの意味がわからないようで、ああしまったと思った次第です。

薬草の鉢とパネルを展示する関係上どうしても質問は立ってうける形をとっていましたが、執心になる方も多く篠崎先生、松井先生は次々と質問をうけてあったので口が乾いてしまったのではと……。

質問内容としては薬草だけに限らず、生薬、漢方、健康にっいてほか病気の相談ではなく「健康づくりのためにどういう店にいけばよいか私らにはわからないので教えてくれ」など種々多々のものがありました。

なかなか、たかが1日ですが、薬剤師として訴えねばならないことを来て下さった方に気にとめてもらう。やっぱり難しいことです。

(東支部薬局委員 中野)

 

 

〔95年中央区健康フェア〕

中央区保健所の旧館から、親不孝通り公園前の仮中央保健所を経て、新しく出来上がった“あいれふ”になって初めての「健康フェア」が10月13日(金)に開催されました。

中央区薬剤師会は7階イベントコーナーにおいて、健康茶と薬用酒の試飲会や薬草風呂の展示、又、薬剤師職能についてのパネル展示とくすりの相談を行いました。

例年通り試飲会などは好評でしたが、やはり、市民の関心は健康に関するもの、特に薬草やTVで見聞した薬草茶などでそれらの質問が多くありました。

村上中央保健所長  久保田市議会議員ただ今回はいままでと違って“あいれふ”1階のロビーの展示をたのまれたこともあり、中央支部長の梅未先生の発想で「秋の色々な身近な薬草」という題で少し大仕掛けでやろういうことで、築山風に薬草を配置(風流!!)し、バックに美術科の学生に描いてもらい花屋さんにコディネイトしてもらいました。

薬草の方は山にとりに行けば何とかなると思っていましたがリストをあげたり、説明カードをワープロで打ったりの方が意外と手間がかかり、梅末先生には色々とご苦労をかけました。結局、九大の薬草園からも借りることに決め、本番当日から15日(日)まで、予想以上に大好評で、やった甲斐があったと満足感でいっぱいでした。

今回は2つの事をやらなければならなかったので、7階のイベントコーナーは前年と同じような形式になり、いまいちの感じであったので、できれば分包機や処方せん用の医薬品を置き、実際の服用しているくすりの相談や、分業の実際と服薬指導などもやれれば良いかなと思いました。

今回もお忙しいなか、健康フェアにご協力いただきました中央区の各先生方にお礼を申し上げます。

(中央支部薬局委員 國武)

 

 

〔南区健康フェア〕

10月18日(水)南区保健所に於て健康フェアが開催されました。

今回より、支部単位ということで、会員の方々から意見をだしていただきましたが、なかなか名案が浮かばず、ほぼ例年どうりの展示等に落ち着きました。

前回まで、薬剤師会の展示会場は小部屋で行っていましたが、今回講堂にて、環境部会、鍼灸師部会等の合同会場となり、参加者総数が300名を越え、とても活気があふれていました。薬用酒、薬用茶の試飲を行い薬用酒では、ほんのり頬を染めて「これ、本当に精がつくとね」と質問される場面も見られました。

相談コーナーに於ては、薬草や現在投薬を受けている薬剤、又、疾患について真剣に質問されている姿が印象的でした。 健康フェアに際してご協力頂きました、第一薬科大学生薬学教授、木村猛淳先生にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

(南支部薬局委員 井上)

 

〔博多区健康フェスティバル〕

日 時
11月4日(土)9:00〜13:00
場 所
山王公園
出勤者
木原 藤田 山本
来場者
約400人
 

昨年同様、「まつり博多」会場の一角で行われた。雲一つない晴天のなか、ブラスバンドの演奏・ミニSLの実演など、さまざまの催しが会場の雰囲気をもりあげる。

薬剤師会の会場には、乾いた喉をいやすお客さん達が大勢つめかけ、薬用酒やお茶のサービスでごった返した。

・配布パンフレット
 知っておきたい薬の知識
 薬用酒の作り方
・お酒のサービス
 タイソウ酒・ナツメ酒・ジョティシ酒・クコ酒
・お茶のサービス
 ハトムギ茶・ドクダミ茶・ゲンビ茶・ダイエット茶(トチュウ茶とルイボスティー)

(荒巻)

 

〜支部だより〜

〔城南支部〕

城南保健所において10月30日の午後、「友愛訪問交流会」で、80名ほどの老人会の方々を前に瀬尾先生が講演をされました。

「薬と上手な付き合い方」と題して「もっと身近なくすりのはなし」のパンフレットを中心としたものです。くすりの用法、管理法などから始まって薬剤師の職能、医薬分業まで、急拠の代打にもかかわらず、内容豊かな講演でした。

又、40分の講演のあと、次から次と質問攻めでなかなか退場ができないほどでした。くすりというものは一般の人々の身近な、日常的なものなんですね。「ここが知りたい、もっと教えてほしい」といわんばかりの熱心な質問でした。

なかでもアルコールとくすり、「くすりの服用後酒はどの位したら飲んで良いか」切実ですごく関心がありそうでした。外には「水道水でくすりを飲んで大丈夫だろうか?水道中の塩素との相互作用は?」「一緒にのんだくすりが、胃の中で固まったりしないか?」「病院からのくすりを各々、近くの薬局からもらっているがくすりののみ合わせなど心配だけれど」と続きました。

次回はもっと質問の時間をもうけた方がよさそうです。

「誰でも機会があれば薬剤師として、話をすることにチャレンジしてください」と瀬尾先生。次回はあなたにまわってくるかもしれません。

(坂田)

 

〔東区総会報告〕

平成7年11月28日(火)午後7時より、リーセントホテルに於て、東区総会が行われ、東区薬剤師会規定を総意を持って決定しました。

平成8年度4月より実施します。

その後、和やかに懇親会をしました。

(東支部組織委員 吉村)

 

〔中央支部三師会〕

日 時
11月6日(月)午後7時
場 所
西中洲春駒会館
 

11月6日、今回当番をして頂いた医師会のお骨折りで中央区三師会『医療問題協議会並び懇談会』が行なわれた。(出席者約20名)

恒例の各会長のご挨拶、それぞれの立場より現在の活動状況の報告、今後の展望等々…。

つづいて薬剤師全中央支部長のご発声。美酒と珍味、妙味を楽しみ乍ら、和やかにうちとけ合った雰囲気の中で活発に情報交換が続き、その後、医師会顧問による万歳三唱で一次会を占めくくって頂いた。

引き続き、予約して下さっていた二次会にてクラブ活動。(ほぼ全員出席)

ほろ酔い気分で中洲の川のほとりをそぞろ歩きながら、明かりの灯った屋形船(又、復活したんですね)をながめ、並ぶ屋台をのぞき・・。

昨年初めてこの会に参加した折は、紅一点で少々心細い想いもあったが、今回は大先輩の小松秀美先生の御参加の御蔭でとてもリラヅクス出来、諸先生方には平素では得難い事を数多く教えて頂いて、私自身とても楽しめた有意義な一夜であった。

 

〔中央保健所保健・福祉サービス調整推進会議〕

日 時
11月13日(月)午後6時30分
場 所
あいれふ7階 第2研修室
テーマ
「在宅医療の現状と問題点及び課題」

1.あいさつ     村上所長、篠崎会長
2.話題提供
 1)在宅医療委員会から   船越委員長
 2)歯科医師会から     平川支部長
 3)薬剤師会から 入江委員長、遠藤委員
 4)保健所から
  ・在宅ケアホットライン実績報告 岩永課長、高須賀主査
3.討論
4.その他連絡事項
   鈴山訪問看護ステーション管理者
5.閉会あいさつ      梅末支部長


 11月13日“あいれふ”にて上記の会議が行なわれた。

○医師会からは、平成4年6月スタートより3年経過。着実に実績を延ばしている。現在中央区は全市で第2位。(因みに第1位は東区)国が折角アドバルンをあげたのだから、今後も更なる努力を。案ずるより産むが安し。
○歯科医師会からは、昭和63年スタートより7年経過。平成5年は105名、平成6年は172名、平成7年は(10月現在120名以上)多分200名を越えるであろう。
○薬剤師会からは、駐車場の件で問題が有り。以上の様なお話にはじまり、その後、討論に入った。
 ※以下、私のメモをアトランダムに。
○看護ステーションからは10/30現在、57件(うち16件が国公立病院)。患者となれ合い状態になり、プライベートな部分で色々と問題が出て来ている。看護婦の病気などの問題。病院側と看護婦達の意見がかみ合わない事がある。
○医師の指示書にて、看護婦が訪問する際、両者の意志の疎通があるか?
○一度も会った事も無い人間の訪問を患者が受け入れない場合もあり得る。(特に重病や、ガン末期の患者など)
○夜間、死亡された例有り。その折の処置が、開業医の場合、病院程うまく行かない。(設備などの問題)
○普通は、2週間に1度の割の訪問だが、チューブ交換の為1日3回往診した事がある。
○患者をはげます際、「ガンバレ、ガンバレ」は逆効果の場合有り。
○請求事務のやり方がよく分からず、普通扱いにしている医師も居る。等々……。

 

〔市薬次期会長他改選に伴う会議〕

日 時
11月22日午後8時30分
場 所
市薬第2会議室(処方検討会終了後)
出席者
部会長・役員・市薬代議員
議 事
中央支部としての対応につき、協議。よりよい中央支部にする為に熱心な論議がくり返された。

(北島)

<ほっとらいん> 在宅医療への参加1年を経て 在宅医療担当副会長 冷川襄

在宅訪問薬剤管玉酎旨導が保険点数化されて1年が経過しました。各支部に於ける昨年10月からの実績表を掲載しました。未だ在宅医療の登録されていない保険薬局は是非登録して頂くようお願いいたします。

(冷川)

平成7年度 市薬ソフトボール大会

平成7年10月5日(日)
於:武田薬品K.Kグランド

大会当日、早朝の雨で参加者、関係者には大会開催が心配されましたが、開催時間の9時頃には天候ももちなおし、例年実施の武田薬品グランドには大会委員長、副委員長の指示のもとに、規定通りにA、Bの両面グランドに正確に線引きがされました。

参加者は約120名、優勝・城南支部、準優勝・中央支部で、勤務も参加いただき、7支部対抗で競技が行われました。ホームラン賞は27本と各支部の若手選手が目立ち、中でも博多支部の女性選手のホ一ムラン賞獲得には出場選手の注目を浴びました。各支部の選手には、ゼッケンをつけていただき、薬局名、支部名、氏名の記入は参加者には好評でした。

一方応援の方は、南支部長さんによる、試合開始直前と終了時の打ち上げ花火には度胆をぬかれ、又同支部のぬいぐるみ着用での応援も、今年は緑の怪獣君と考えた南支部のマスコット君でした。

優勝戦での応援とゲームの熱気は、ビッグゲームを観戦しているような場面があり、文武に秀でた会員も数多く、頼もしい限りでした。広いグランドで大声を上げてゲームを楽しみ、打ち、走り野外で各支部ごとに昼食をとれば、これぞ支部活性の源、食欲の秋、スポーツの秋の1日でした。

最後になりましたが、大会開催に当たり、関係者諸氏に大変ご苦労をおかけ致しました。紙面を借りまして厚くお礼を申し上げます。

(組織委員長 占部)

 

“あいれふ” 薬草観察ウオーキング

平成7年10月22日、日曜日、空は青々と澄んだ気持ちのいい秋晴れに恵まれました。毘沙門山の薬草観察会です。毘沙門山は福岡市の酉、今宿より北へ、博多湾を望んでそびえ立っています。山の頂上に毘沙門さんを祭った神社がありました。

私は今ふうに言うレポーターとして参加しました。

この薬草観察会は薬剤師会とあいれふの主催、市民にとっても薬剤師会にとっても例年行われる秋のイベントとして深く根付きだしたと思います。樋口先生が「薬草観察会は薬剤師会が一般の人達に対して行う本当の草の根運動やね。」とジョークを言ってありました。

今日の日を迎えるまでの薬局委員の方達は2回も下見をして、当日説明する薬草を約50種決めたそうです。去年は下見をされて目印をつけていたら、草刈をされて当日行って見ると、なくなってしまい慌てましたとおっしゃってました。

11時頃皆さんが来られるので、その前に登山して説明する薬草に名札を付けました。

市政だよりで公募したら200人ほど申し込みがあったそうです。そのうち100人が当選し参加されました。5斑に分かれ、各班に薬剤師の役員と市役所の職員の方が付いて説明しながら登って行きます。

イヌホウズキとハダカホウズキ、キカラスウリとカラスウリがそれぞれ同じ所に生えていたので、実や葉の区別が良く分かりました。

また、ここにはコシオガマの群生があり、薬草ではないがきれいなピンク色の花が咲いていました。取らないようにしてほしいと、冷川先生が気にしてありました。山野を黄色に彩る野菊のシマカンギクが山の斜面にきれいに咲いていました。

頂上付近が急な傾斜で大変でしたが12時頃全員登頂しました。海と山との大パノラマの素晴らしい眺めに、心地好い風にふかれてお弁当を囲みました。昼食の時インタビューしてみました。

○城南区 男性65才
初めて参加しました、薬草には興味を持っています。しかし、なかなか知る機会がないので、よかったです。うちでは、ハトムギやハブ茶を飲んでいます。

○早良区 女性48才
何気なく見てた草木の名前を知り、さらに薬効も分かって良かったです。

○東区 女性23才(子)女性50才(親、姉)女性47才(妻、妹)男性49才(夫)
今年はハガキが2枚とも当たったので4人で来れました。去年は1枚だったので姉妹だけでした。薬草のことは大変興味があり、スギナのお茶や焼酎づけを造っています。
血がきれいになるようです。

○南区 女性78才(最年長)
今年で2度目です。幼い頃はゲンノショウコやドクダミ、柿の葉茶などをのんでいました。
頂上までは急な坂道でしたが手を引いていただいて登りました。また来年も来たいです。

○西区 男性60才(夫 元小学校長先生)女性58才(妻)
この近所に住んでいますので時々毘沙門山には登りますが、薬草を意識して登ったのは初めてです。これからは活かされる植物は活かして見たいですね。
毘沙門山は正月3日にお祭りがあるので、近所の方は御参りに登られます。

○健康づくり財団専蕃理事の坂本先生
今日は天気も良くて楽しかったです。2回目の参加ですが来年も是非参加したいです。今まで薬草となる物は体験したことはありません。いつも身近に新薬があるからでしょうね。勉強になりました。

 下山して薬草当てクイズがあり、当選者に抽選で賞品が配られました。皆さん熱心で、90%の正解率でした。頭に薬草の知識を、心に自然の息吹をいっぱいいただいた楽しい1日でした。
あいれふの皆様、薬局委員の先生他、諸先生ご苦労さまでした。

(織田)

 

定款改定に当って 副会長 冷川襄

福岡市薬剤師会が社団化されたのが、昭和46年7月で、それから24年経過しています。定款も数回改定されていますが、民法との制合性、現実と少しかみ合わない部分が出てきています。公益法人の見直しの動きも国会でとり上げられ、県による指導も行われました。

今回、定款の全面的な改定作業に入り、ここに提示する試案を作成しました。特に会員資格の問題、総会のあり方について、県・薬務謀より指摘がありました。社団法人はあくまでも公益法人であります。事業や運営もそのことをわきまえた上で進めて行かねばなりません。それから、理事者は会長の指名で選出されていますが、各理事とも平等の代表権を有しています。従って平等に責任を有しているということを忘れないで下さい。

今回作成しました試案につき、先生方の意見をお聞かせ頂いて、より良い案を作り上げたい所存です。こういう点はおかしい、こう変えた方が良いのではという意見をお待ちしております。是非とも市薬へ2月10日(土)までに文書(ファックスでも可)でお出し下さい。

社団法人 福岡市薬剤師会定款(案)

 

社団法人 福岡市薬剤師会細則(案)

 

福岡・糸島地区保健医療計画の作成について

医療法に基づき、福岡県増域保健医療計画は、必要的記載事項が昭和63年12月27日に、任意的記載事項が平成2年3月31日に公示されました。

その後福岡県内を4つの地域、10の地区に分け(福岡地域と福岡地区は同一)、それぞれ保健医療計画が作成され、福岡地区・地域保健医療計画は平成4年4月7日に公示されました。

それから平成7年3月31日、福岡県地域保健医療計画(必要的及び任意的記載事項)の変更がなされました。この変更で地域保健医療圏が廃止され、地区保健医療圏が10地区から12地区に変更となりました。

これまでの福岡地区保健医療圏は柏屋・宗像埴区、福岡・糸島地区、筑紫地区の3地区に分割されました。

平成7年7月21日、1回目の福岡・糸島地区保健医療対策協議会が開かれ、今後の予定が示され保健医療計画の見直し作業に入りました。薬剤師会が関係する部分は、医薬品の安全確保と医薬分業の部分ですが、在宅医療との係わりもあり、保健・医療・福祉の連携や、医療廃棄物の問題も無関心ではいられないと思います。

原案が出来た時点でまた、会員の先生方に御意見をお伺いしたいと思っております。           

(冷川)

<告知板> 「選挙告示」

平成7年11月22日

会 員 各 位

社団法人 福岡市薬剤師会
選挙管理委員会

会長・副会長及び監事の選挙告示
並びに立候補届け出の公示

平成8年1月27日(土)開催の第34回臨時代議員会において、本会の定款第22条により、次期の市薬会長1人、副会長3人、及び監事2人を選出する選挙を行います。

自ら候補になろうとする会員又は、候補者を推薦しようとする会員は、下記により届け出て下さい。 なお、この選挙は「社団法人 福岡市薬剤師会会長、副会長及び監事選挙規則」によって行います。

                  記
1.候補者の資格
 平成7年11月28日までに、市薬への入会手続を正式に完了している正会員に限ります。

2.届け出の受付期間と受付場所
 ◎受付期間は平成7年11月27日(月)〜平成8年1月13日(土)正午までとし、日曜日を除きます。
 ◎受付場所は、市薬会館事務室で受付けます。
 ※郵送による届け出は受付けられませんので、直接市薬までご持参下さい。

3.立候補届け出の様式
 立候補届出書、又は候補者推薦届出書をはじめ添付書類など、規定された届出関係書類一式は、市薬に準備しています。

以上

平成7年度 選挙管理委員会委員
東 区・加藤 正剛 博多区・蔵元 良行 中央区・川上  繁
城南区・松島 照幸 早良区・福岡 英樹 西 区・佐藤 衛二
南 区・毛利久美子 勤 務・市花 晃

<会員の声> 【医薬品規制緩和反対に行動しよう】

今まで、薬局業界は確かに医薬分業の追い風を受けて調剤薬局が増え続けている。しかし薬剤師会を支えてきたのは既存の開局薬局でありOTC薬局なのである。その既存の薬局が瀕死の危機に遭遇している。街の薬局(開設者が薬剤師の)が無くなったとき、地域保健法に基づく地域医療、環境衛生、公衆衛生、在宅ケア、学校薬剤師は本当に誰がするのですか。

OTC薬局の衰準は、いずれは調剤薬局にも同じ道をたどる事が解らないのですか。会員薬局の経済基盤が無くして薬剤師会の未来が有るのでしょうか。それは詰まるところ会員の団結もできず、政治力もつかず、薬剤師会も会員薬局もただ衰退の一途を辿るだけでしょう。

庶民や、議員、マスコミそして行政すら「薬局と薬店の見分け」すらも解っていない。さらには経済学者は医薬品を単なる品物としてしか理解せず、薬局が規制緩和に反対するのは薬局のエゴだ、さも知ったかぶりで決めつけるマスコミは“価格破壊”や“規制緩和”を調子良く庶民を味方に付け正当化して報道する。

業務行政は「薬局」に対する規制ばかり厳しく成っているが、PL法を楯に薬剤師のいないコンビニやDIYで医薬品が扱われてよいと言うのでしょうか。こんな事態に薬剤師会執行部はもっと理論武装して、庶民やマスコミ、行政や議員議会に訴え理解させていく仕事をしなければ成らないのではないでしょうか。

我々薬局会員ももっと危機感をもって団結して立ち上がり、医薬品だけは薬剤師が管理取扱いするべき事盲声を大にして叫ぼうでは有りませんか。

規制緩和の答申案がでて国会でその案が可決されたらもうおしまい。過去に“本屋”“靴屋”“時計屋”そして今“酒屋”が辿った道を既存の薬局の大部分が辿り、それこそ枯死して逝かなければならない。その後は薬剤師会は学術部門だけに成ってしまう。

ここでももう一度言わせてもらうが“薬剤師会”は薬剤師職能を向上させる会であり開局者主体の会であり既存の薬局を守らなければならない義務があるのである。

市薬会員は本当に危機感を持ち一致団結して行動をおこし眠っている県薬・日薬を目覚めさせ行動しよう。

市薬の会員は我々の主張の正しさと決議をいっも応援している市議や県議に訴え動員し議会を動かさせよう。

国会議員には“医薬品の規制緩和”だけは絶対におかしいと言う理論を説き、そして行動してもらおう。薬剤師会は政治力が無いのでなどとうろたえている暇などないのでは。我々薬剤師会が応援した覚と議員には我々の主張を聞いてもらう時であり、また何としても聞いてもらわなくては成らないのである。今度こそやらなければ成らないのである。

医薬品の規制緩和がされるか否かは、既存の薬局が生き残れるか否かの瀬戸際なのですよ。たとえ、今回なんとか逃れても、大店小売業や商社は手をかえ品をかえて医薬品の規制緩和を迫り、さらに医薬分業も乗っ取ろうとするでしょう。この既存薬局の悲痛な叫びを、また事の重大さを薬剤師会は認識し、執行部は理論武装し、決起団結を先導し、医薬品だけは薬局だけが取り扱いするように守っていこうではありませんか。

早良区-会員

<お知らせ> 第13回市薬懇親ボーリング大会について

御好評を得ています標記支部対抗のポーリング大会を下記により行いますので、会員、御家族、従業員の参加人数を各支部長あて連絡願います。

                  記

1.日 時  平成8年2月4日(日)
 集 合  午前10時00分
 ゲームスタート 午前10時30分(時間厳守)
 表彰式  ゲーム終了後表彰式並びに懇親会を取り行います。

2.場 所  城山スポーツパレス(TEL)781−2211
      福岡市中央区薬院1−1−1

3.参加費  1名 1,000円

4.競技規定
(1) 8支部対抗(東、博多、中央、早良、城南、酉、南、勤務)
(2) 支部賞
   1位 優 勝 トロフィー及び賞金10,000円
   2位 準優勝 賞金 7,000円
   3位     賞金 5,000円
(3)個人賞
   1)優勝 2)準優勝 3)3位 4)5位 5)7位 6)10位 7)15位 8)20位
   9)25位 10)30位 11)35位 12)40位 13)45位 14)50位 15)60位
   16)70位 17)80位 18)90位 19)100位 20)ブービー賞

(お願い)
(1) 支部対抗のため一支部10名以上の参加をお願いします。
(2) 部会長は1月13日までに参加者を支部長に連絡し、支部長は1月20日までに市薬に名簿を提出のこと。
(3) コンピューターに打ち込みますので(時間厳守)。

いまいづみ日記

  『THE 下呂温泉!職員旅行』

9月22日(金)。

朝からソワソワ、ワクワク落ち着きがないまま出勤したのは、多分私だけではなかったでしょう。何といっても、この日の仕事が終わったら、待ち遠しかった『職員旅行!』

中島副会長、樋口専務率いる九大病院3名、医療センター1名、市薬薬局4名、職員5名と総勢15名で「飛騨・高山&下呂温泉」へといざ出発!

市薬一行は、福岡空港第2ターミナルの集合場所をあとにJALで飛び立ちました。(行ってきま〜す。)

午後8時10分、名古屋空港に到着した一行は、タクシーで1泊目のホテルへ直行。長旅!?の疲れで今夜はゆっくりと…なんてわけにはいきません。「さあ、今から楽しい旅の始まりだ。」と、近くの食事処で、まずはお疲れ様の1杯。ワイワイとおしゃべりしながら飲んで食べて楽しく頼事第1日目を過ごしました。(最後に食べたラーメンはきいた−。)

2日目

多少の二日酔いなんて、すぐ様吹き飛んで、一行はシャンデリア付きの大きな貸切りバスに乗って、岐阜県高山市へと向かいました。

(話は旅行前に戻ります。) 水越事務長を筆頭に、私たちは色々な催しを考えておりました。席順・部屋割りは、すべてくじ引。添乗員さんを含め16名1人1人の名札を作り、あだ名までも付けてしまいました。(もちろん中島先生、樋口先生も…) (そして会話はバスの中へ)

文句なしのくじ引で、それぞれの席に座り、移動中の景色を楽しみました。若いガイドさんの話を聞きながら田県神社につきました。この神社をご存知の方もおられるでしょうが、知らない方は、まあさておき・‥。

次のコースは「飛騨の望」。バス移動中の状況はと申しますと、それはもう、宴会が始まっているかのような盛り上がり様で、予め用意しておいた催しのひとつ「景品付きビンゴ」を行い、“ビンゴ!ビンゴ!”と叫びながらあっという間に到着しました。(バスの外まで声が聞こえていたかも…)

飛騨の里では、あいにくの雨…。でも、雨の景色も静かで情緒があってなかなか良かったです。 飛騨の里をあとに、次は高山陣屋へと一行はバスを走らせました。

2日目の観光もあっという間に過ぎようと、空も暗くなってきた頃、お待ちかねの下呂温泉「花水亭」に到着!!玄関を前にした時の「すごく高級だ!!」という感想は、私だけではなかったでしょう。仲居さんたちの心暖かい出迎えを受け、恒例の部屋割りくじ引。それぞれ職場の違うもの同士が「宜しくお願いしまーす。」と各部屋へと行き、夕食の時間になるまで、各自風呂に入ったり、居眠りしたり…。(私は積み木で遊んでいました。)

そして今回の旅“最大”のイベント『大宴会』の始まりです。

みんな最初は、箸の動きが止まらないほどおいしそうに料理を思う存分楽しんでいましたが、そのうち大変な盛り上がり状態で、普段は職場の違いで、お話しする機会がなかった先生方と、歌うは踊るはで、その名のとおり『大・大宴会』となりました。(たぶん、仲居さんたちは開いた口がふさがらない状態だったでしょう…)

最後にみんなで“ハイポーズ”と、写真撮影(ヘラヘラ顔)で締めくくりました。(写真がすべてを物語っているのです。)その夜は、いい湯に入りグッスリと眠りにつきました。 (騒ぎまくった〜)

さあ。いよいよ最終日

その日は、またもやあいにくの雨模様で、楽しみ&ちょっと怯えていた「日本ライン川下り」も中止になるという残念な思いをしながら恨めしそうにバスの中から川を見下ろすと、 一人の勇敢な青年!?がカヌーで下っていました。(命知らずの人だ〜)

がっかりするのもつかめ問。あっという間に次の明治村に到着しました。

一行は、前もって決めておいた班別行動で昔ながらの建物見学をしました。私がまだ生れるず一と前に建てられた家や病院・薬局、郵便局や電話局などが再現されており、ただ感心するばかりで、とても勉強になりました。行く先、行く先でちょこちょこと買ったお土産も、この頃にはいっぱいになってしまいました。(私は、お土産屋さんがとても好きなので、夢中になってしまいました。)

最後に入場口前で記念撮影をして、「もう少し見学したいなあ。」という気持ちを残して名古屋空膣へと向かいました。

飛行機から名残り惜しい名古屋を見下ろしながら帰りつくまでの問、「ああ、ものすごく楽しみにしていた旅行もあっという間に終わってしまった…。福岡に着いたら、またいつもの生活に戻るのかあ。」と、ちょっと大げさですが淋しい気分でした。(まるで生活に疲れているみたい…歳はいくつだ〜)

今回の『下呂温泉・職員大宴会ツアー日』に参加し、職員同士の見えない絆が結ばれたような気がします。私にとってこの旅は、一生の思いでに残る1ページ…となりました。(決まった日!) 皆様、お疲れ様でした……。(お騒がせし・ま・し・た・)     

(市薬事務 田中)

【学薬のページ】

新年明けましておめでとうございます。学薬全員の皆様御元気でご活躍のことと推察致します。

昨今、学校環境は改築、補修等構造上大変良好になってまいりました。しかし乍ら良い状態を継続管理することが必要且つ努力のいるところです。蛍光灯の汚れ、経時使用の照度低下、又冬期寒気の教室内空気の汚濁等吾々学校薬剤師が学校に指導助言する機会が多くなると思います。

出校の際は環境の状態をチェックする眼で見て下さい。全体的に良い環境状態であるか否かの観点で執務を御願い致します。

又、執務日誌には必ず印を押して下さい。プール検査、開放プール検査で印のないものが多くありました。行政と関わりますので出校の際は印鑑を忘れないよう御願い致します。

会務事業経過

7月25日 第2回理事会
8月20日〜21日 第45回九州地区学校保健協議会 於 大分市(小松・深見・女賀・吉村)
9月1日 会員名簿発行
9月1日 試験センター委員会(堀江他)
9月6日 本年度第2回授業プール検査
9月7日 第3回県学薬理事・支部長会(堀江・小松・中野)
9月10日 プール水試験(小松・瀬越他)
9月12日 第4回三役会
9月14日 全国学校保健調査完了(全会員)
9月20日 砂場調査検体持込(15校)
9月23日 砂場検体細菌検査
9月27月 一市教委保健体育謀訪問(据江・堀越)腰洗槽試験について打合わせ
9月30日 第3回理事会
10月20日 第5回三役会
10月23日 平成7年度市学薬講習会 市教委福薗課長講演(野口・堀江)
10月27日 全国公衆衛生大会 於 岡山市(堀江)
10月28日 中央支部研修会(木村)
11月3日 市教委表彰式受賞 土肥菩衛(木村・堀江・小松)
11月4日 東支部研修会
11月6日〜8日 2学期飲料水検査検体持込(博多・中央・城南・南支部)
11月8日 市教委協議会・於市薬会議室 腰洗槽について
     (木村・堀江・小松・猟越)
11月8日〜9日 学校環境衛生研究協議会 於 京都市(猟越)
11月11日〜12日 九州・山口薬学大会 於 唐津市(会員多数)
11月13日〜15日 2学期飲料水検査検体持込(早良・西・東支部)
11月15日 第45回 全国学校薬剤師会大会 於 徳島市(木村・小松)
11月17日 博多支部研修会
11月21日 給食センター調査(14名出勤)
11月24日 第4回理事会
11月25日 県学薬伝達講習会
11月29日 福岡市学校保健大会 於 早良市民センター
12月1日 試験センター委員会
12月2日 南支部研修会
12月9日〜10日 日本薬剤師会学術大会 於 仙台市(木村・小松・中野)

3学期事業予定

1.市学業統一調査
  1)学校理科薬品管理状況調査
  2)学校保健室環境調査
2.3学期飲料水試験検体持込
3.3学期給食センター調査
4.明年度学薬会員登録・新会員募集

 

平成7年度学校薬剤師会研修会報告

1.日 時 平成7年10月23日(月)午後7時より午後8時40分
2.場 所 福岡市薬剤師会館講堂
3.参加者 94名(会員数176名)
  東区18名(会員数 31名) 博多区9名(19名) 中央区12名(20名)
  南区17名(32名) 城南区13名(17名) 早良区15名(29名)
  西区10名(28名)
4.研修会内容
 I 木村会長挨拶
 U 講 演「学校薬剤師にのぞむ」
   福岡市教育委員会学校保健体育課 福蘭洲雅課長
 V 平成7年度県下一斉調査についての解説
   福岡県学校薬剤師会  野口副会長
 W 市学業統一検査について
  1) 平成6年度統一検査(照度)結果報告
  2) 平成7年度統一検査(予定 学校保健室・理科薬品管理状況について)について
    福岡市学校薬剤師会  堀江副会長

上記の如く本年度の研修会が行われました。 福蘭学校保健体育課長さんの講演要旨を別に記載していますので、研修会を欠席された会員の方は、必ず読んで、我々学薬にのぞまれていることを理解して下さい。次回の研修会には、もっと多数の出席を期待します。

 

 

「学校薬剤師にのぞむ」 福岡市教育委員会 学校保健体育課 福薗洲雅課長

日頃、学校薬剤師の皆さん方には、その業務を通じまして、大変お世話になっております。私共、学校保健体育課の仕事には、保健と学校保健があり、その保健の方で、皆さん方に関わりがある次第です。

現在、学校をとりまいている種々な問題があります。その中で特に保健に関する問題について少しお話をしたいと思います。

まず第1は、エイズ問題であり、これは全世界に関わる大変な問題です。エイズの患者数は、2ケ月ごとに発表されており、現在日本における患者数は8月末で1026名、発病していない感染者数は3423名、福岡市においては9名となっております。

地域的にみれば、アジア・アフリカにおける増加は大変なものです。又、年代別には10代・20代・30代と若い年代において異性間による感染増が著しいものであり、この点も大いに注目すべき問題であります。

エイズ問題については、小さい時、即ち児童・生徒の段階でエイズに関する正しい知識を教え、自ら予防する行動力を身につけさせる教育に取り組まなければなりません。

このためにまず福岡市の小・中・高校の教師に対してエイズ教育の研修会を行っておりその後、各担当学級において、教育してもらうよう指導しております。教育の内容が性に関する問題でありますので、エイズ教育をいかにもっていくか、性教育とのからみでいろいろ考慮している現況であります。

第2に、毎年10月10日体育の日、文部省が調査を行っているスポーツテストであります。

御承知の通り、児童・生徒の体格(特に身長)は、昔に比べ著しく伸びておりますが、体力・運動能力においては、むしろ低下しております。又、視力の低下・虫歯数の増加・肥満傾向と健康面についても問題が出てきております。これらの原因には、受験を目指した勉強のための運動不足・食生活の変化によるカロリーのとりすぎ等が考えられます。

又、アレルギーや登校拒否等の問題もあり、直接保健体育謀の問題ではありませんが、これらの生徒が初めに学校で接するのは、養護の先生であることを考えればいくらか関連をもってまいります。このようにいろいろな問題が、今の学校をとりまいている中で、本日の本題である「学校薬剤師にのぞむ」について話を進めたいと思います。

学校薬剤師は、昭和33年に施行された学校保健法第16条によって、学校に学校薬剤師を置くことが義務づけられ、実際には、昭和36年より、各学校に学校薬剤師が任命されました。報酬も年齢で学級数及び一定額を含めて支払われており、市の非常勤務職員としては、市会議員等と同じ地位にあります。

同じ様な立場である学校医や学校歯科医は、毎年4月〜6月中に生徒を検診しなければなりませんので、学校の保健スケジュールの中で学校側が決めます。それ以外は、キャンプや運動会等で臨時に登校してもらう場合もあります。

これに較べて、学校薬剤師に対して学校側から強く登校をお願いすることは、ほとんどないのではないかと思います。しかしながら学校環境衛生の維持・向上を目的として行われる定期・臨時の環境検査は、児童・生徒の健康増進をふくめて、大変重要な位置をしめております。学校によっては、何の問題もない場合もありましょうが、じっくりと子供達の学校における生活・身の回りの行動を分析して頂きますと、関わりがたくさんでてくることと思います。

例えば、教室では、照明・通気・換気の問題・運動場では手洗い・足洗い・水飲み場の問題・ゴミの処理・給食室の衛生等の問題であります。児童・生徒は1年のうち、約210日登校し1日平均8時間半程、在校しますので、学校環境は巾広く関わりをもった事がらであります。

学校の環境は、適切に保たなければなりません。福岡市学校薬剤師会で最近行われました照度検査によっていくらかの学校で基準に達していないことがあることが判明しましたので、今後改善をしてまいります。この様にいろいろな所で、いろいろな面で分析・調査を行って頂き、改善すべきところの最初のスタートを作って頂きたいと思います。

毎年、福岡市薬剤師会からの推薦を受けて福岡市教育委員会が各学校の担当薬剤師の辞令を交付しておりますので、この機会を利用して、学校保健に関わっている校長・教頭・保健主事・養護の先生方と積極的にコミュニケーションをはかって頂き、学校薬剤師は学校に配属された職員の一員として自覚して頂きたいと思います。

できるだけ多く登校し、環境について学校側の皆さん方に指導をお願いします。登校の折は必ず「学校薬剤師執務記録簿」に記載し、問題点や改善点等を書いて下さい。これからも、皆さん方に、学校環境の維持・向上のために、お励み頂くようお願い致します。

 

 

県学薬伝達講習会報告

1.日 時 平成7年11月25日(土)午後2時〜午後4時半
2.場 所 福岡県薬剤師会館
3.参加者 約110名
4.内容報告
 I 酸性雨機器について
  発表者 北九州試験センター 岡本晃昌先生

酸性雨の測定は、日薬−県英−各支部(市薬)の試験センターを中心に行われているので、現在は、直接学薬とは関係はありません。しかし、環境問題は、学校においても重要な影響を及ぼすことは当然であります。

今回の講習会において、酸性雨測定について簡単な説明がありました。酸性雨を測定するのは(1)pH(2)EC(導電率)この2項目で行われています。測定上で問題になるのは、雨の集水とpHの測定です。雨の集水機器として降雨の場合のみ自動的に集水できるレインコーランドU(5万円程度)の説明とpHもより正確に測定できるポータブルpHメーター(2万5千円程度)の説明、及び展示がありました。酸性雨については、今後学薬としても取り組むべき問題と思います。

 U 第42回全国学校薬剤師講習会
   (平成7年7月20日・21日栃木県総合文化センターにて開催)の伝達講義
 (1) 学校保健の現状と課題
 (2) 「小児成人病」と学校保健
 (3) 現代に生きる栃木の英雄
     発表者 大牟田市学薬 一二三宏理事
 (4) 学校保健の活性化を目指した学校経営
 (5) 子供たちを取り巻く食生活
 (6) 学校環境衛生基準の改訂と活動の進め方
     発表者 飯塚市学薬 合澤頒三会長

(1)〜(6)いずれの講義においても、その根本は、時代の流れと、それにともなう環境の変化、その中で変化していく児童・生徒・学校の保健衛生のあり方について、それぞれの立場からの提言であったと思います。各々の講義については、市学業としてすでに研修会等で取り込んでいるものもありますので報告は省略致します。

今後は、1人1人の学校薬剤師が講習会や研修全に積極的に参加して新しい学業情報を勉強することが重要なことと思いました。

 

第60回 九州山口薬学大会〔環境衛生分科会〕報告

1.日 時 平成7年11月12日(日)午前9:00〜12:30
1.会 場 佐賀県唐津市 唐津シーサイドハイツ

従来、九州山口薬学大会においては、学校薬剤師会分科会として独立して行われていましたが、今回は、上記の如く、環境衛生分科会の中で学薬関係の発表も行われました。環境衛生分科会の発表演題23中、学校薬剤師会の発表は3題と少なく、他は、各県の環境衛生センターや各市の保健所の発表でありました。これら学薬の発表以外にも、私達の学薬活動に参考となる発表内容もありましたので、報告いたします。

1.節水下における学校プール管理の完成をめざして
  福岡市学校薬剤師会  瀬越寿

 水中の遊離有効塩素の形に対する影響についての発表がありpH6.7〜7.4の間がもっとも望ましく、この状態をいかに保つかが、重要なことである。さらに、プールの望ましい水質管理(望ましい数値)についても発表された。

2.学校周辺の環境に起因する騒音調査
  鹿児島市学校薬剤師会

 鹿児島市内でもっとも交通量の多い道路に面している中学校で、騒音対策として取り付けられた防音ガラスの効果について調査を行い、その効果を数値として発表された。又、同時に防音ガラスの不便性も指摘されている。

3.毒物・劇物取扱い状況及び違反事例について
  宮崎保健所

 違反事例そのものについては、学校自体に問題はありませんが、学校にある毒物・劇物は適正な使用及び保管が義務づけられていますので、学校に対して、立入検査を次の観点により行いました。

(1)管理責任者設置状況を含む保管管理の状況
(2)事故発生時の対策
(3)生徒に対する教育状況

(1)については、保管棚の施錠(カギ)、未整理、内容物を示すラベル有無等、多くの学校では管理不充分で、盗難等にあってもまったくわからない状況であった。このため、今後保健所としても、立入検査等を含めて指導強化をはかっていきたいとの発表でした。学校薬剤師の職務の中に、毒物・劇物の管理については次の如く規程が入っています。

○ 福岡市立学校の保健に従事する特別職員の委嘱手段及職務等に関する規程
  〔昭和54年教育委員会訓令題5号〕学校薬剤師の職務 題8条−(4)
 学校において使用する医薬品、毒物、劇物並びに保健管理に必要な用具及び材料の管理に関し必要な指導と助言を行い、及びこれらのものについて必要に応じ試験、検査又は鑑定を行うこと。

福岡市学薬としても、保健室・理科互の医薬品・毒物・劇物の管理については取り組むべき問題と考え、3学期(平成8年1月〜3月)に管理状況調査を予定しています。

(学薬広報担当 堀江・竹尾)

会 務 日 誌 (平成7年3月〜5月)

9月1日 試験センター委員会 19:30
  2日 薬局実務研修会 14:00
  3日 同上      13:30
  5日 定款改定委員会 19:30
     社保・分椎委員会 19:30
  6日 支部執行部との協議会 (城南支部) 19:30
  7日 同上(中央支部) 19:30
  8日 同上(西支部) 19:30
  9日 薬局実務研修会 14:00
  10日 同上 10:00
  11日 薬業研修会 14 :00
     三師会懇親会 18:00
  12日 監査会 19 :00
  13日 支部執行部との協議会(早良支部) 19:30
  16日 広報委員会 19 :30
  18日 支部執行部との協議会(東支部) 19:30
     社保委員会 19:00
  19日 薬局委員会 19:00
     学術委員会 19:00
  20日 組織委員会 19:30
  21日 処方検討会 19:00
     在宅委員会 19:00
  22日 福岡市健康づくり推進協議会(あいれふ) 11:00
  25日 支部執行部との協議会(南支部) 19 :30
  26日 薬局製剤製造実習 19:00
  27日 定款改定委員会 19:30
  29日 支部執行部との協議会(博多支部) 19:30
     福岡・糸島地区
     保健医療対策協議会 15:30
  30日 広報委員会 19:30
10月3日 三役会 19:00
  5日 処方検討会 19:00
  6日 定款改定委員会 19:30
  7日 生涯教育福岡ブロック研修会(県薬主催) 14:00
  8日 親善ソフトボール大会 10: 00
  9日 理事会(山の上ホテル) 19 :00
  11日 環境基本条例に関する意見発表会(市) 14:00
  12日 定款改定委員会 19:30
  13日 九州・沖縄ブロック政治セミナー(県薬) 13:30
     在宅医療にかかわる講演会 19:00
  14日 「あいれふウオーク」(市主催) 9:00
     広報委員会 19:30
  15日 組織委員会 19:30
  17日 薬剤師員数省令説明会 (県主催) 19:00
  18日 定款改定委員会 19:30
  19日 処方検討会 19:00
  20日 薬事功労者知事表彰式 15:15
     薬局委員会 19:00
     地区連絡協議会(県薬) 14:30
  22日 薬事観察ウオーキング 9:00
  24日 薬局製剤実習 19:00
  26日 処方検討会 19:00
  27日 三役会 19:00
  31日 「健康と文化の都市づくりふくおか」シンポジウム(あいれふ) 13:30
     福岡県薬務課定期監査 10:00
     薬物療法研究会 19:00
     監事による定例監査 18:00
11月1日 急患委員会 19:00
  2日 市薬薬局委員会 19:00
  6日 計量普及協会理事会 11:00
     環境にやさしい都市宣言市民協議会 13:00
     福岡市衛生局長と協議 14:00
     規制緩和問題講演会 19:00
  7日 医薬品集編集委員会 19:00
  8日 福間ブロック地区長会議 19:30
  10日 試験センター運営協議会(九山大会) 15:00
  11日 九州l川l東学大会(唐津市) 10:30
  13日 社保・分推委員会 19:00
  14日 支部長会談 19:30
  15日 薬局委員会 19:00
     選挙管理委員会 19:30
  16日 処方検討会 19:00
  17日 定款改定委員会 19:00
  18日 川崎拓、政調会長就任祝賀会 15:00
  20日 支部長会議 19:00
  21日 組織委員会 19:30
  22日 処方検討会 19:00
  25日 広報委員会 17:30
  27日 選挙告示日
     理事・監事会 19:00
  28日 薬局委員会 19:00

[編集後記]

行く年、来る年、新しい年を迎えておめでとうございます。昨年は外国、日本も色々な出来事があり、また市薬も激動の一年だったのではないでしょうか。

一個人を考えたとき、何もない平穏無事では進歩発展のない小さい人間でしか終れないと思います。荒波を乗り越えたとき、一まわり二まわりと大きく成長出来るように、市薬もきっと素晴らしい発展を目指し成長する試練のときだったのでしょう。レールからはみ出したり、つき進んだり、後退したりして大きな道は出来ると患います。

ジャーナル担当者として、色々ものを見せていただき、社会の縮図、否人生の縮図の一端を見るように、いい勉強になりました。また、今年はどんなことが起きますか。楽しんで眺める冷静さを自分に課しています。

(冨田)

  

最近、新聞紙上に書籍の再販制撤廃に対する反対の声をよく見かけます。撤廃されると、大衆の喜ぶ記事や本ばかりが氾濫して公平な正しい情報が伝わらなくなる、そして、その事がひいては文化そのものをくずしてしまうと危険性まで切々と訴えてあります。読者は価格にとらわれず正しい判断をしましょうと。凄く説得力があります。「ペンは剣より強し」。

「医薬品の規制緩和」に対する我々薬剤師の思いも同じではないでしょうか?規制緩和されるとどうなるのか?医薬品の安全性が保てなくなるとか、健康であるためには何が必要なのか、広く世論に問いかけていく努力を今必要としています、声を大にして、手にはペンをもって。

(坂田)

  

今年は子年なのに、表紙に猫とはニャーンチューことかとお叱りを受けるかも知れませんが、千万両を抱いて幸運を呼ぶ“招き猫”。きっと今年も市薬に素晴らしい幸運と繁栄をもたらしてくれることでしょう。“窮鼠猫を噛む”とならないように、チューもニャーも仲よくして行きましょう。

(樋口)

  

平成8年1月1日発行
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会 T E L 092-714-4416
発行人   木 村 英 樹
編集人   樋 口 昌 嗣
 委員長  北 島 啓 子
 委 員  冨 田 郁 美
      織 田 登紀子
      坂 田 博 子
      荒 巻   滋
担当副会長 冷 川   襄
印刷所   (有)興英社印刷