■ 巻 頭 言
紫 煙 = 死 縁 (社)福岡市薬剤師会 副会長 光安龍彦

日常生活の中で喫煙の健康への問題は口碑に広く理解されているように見えるが、本当に理解されているのでしょうか。5月31日の世界禁煙デーもおわり、喫煙者にとってはホッとした気分で一服している事でしょう。

米国のタバコの箱には「癌」という文字入りの警告文が載っています。一方日本はどうかと言うと、弱々しい表現でしかも意識してさがさないと読めないよう小文字で印刷しいます。(処方せん用紙の一番上に印刷されている「どこの薬局でも…」によく似ている)。両国のタバコに対する認識のズレがハッキリしている証拠です。

たかがタバコ位で目くじらを立てなさんなと紫煙愛煙家は思うかもしれません。されどタバコです。特に愛好家の方は好きなタバコを胸の奥深く吸い込み、堪能しながら以下の種々のデータに目を通して下さい。

・禁煙によって30%のガンを防ぐことができる。
・主流煙(喫煙者が吸い込む煙)に比べ副流煙(タバコの先から出る煙)には46倍もの
 アンモニアが含まれており、pH9という強いアルカリ性であるため粘膜を刺激する。
・発がん性物質ベンツピレンも主流煙に比べ 副流煙は4倍も含まれている。
・1本のタバコが汚染する空気は約100m3が。
・喫煙者と一緒に生活していると肺がん羅患率が2倍にあがる。
・妊娠中や授乳中の本人の喫煙や副流煙の影響で、流早産や低体重児出産の原因となる。
・乳幼児の突然死症候群や呼吸器系疾患(特に鳴息)の出現は3倍。
・誕生後の成長の遅れ、知的発育正も影響する。
・喫煙が原因と考えられる病気に対する医療費が約7兆円
 (タバコの売り上げによる税金の総額2兆円、5兆円の国家的損失)
・路上のタバコの吸いがらの投げ捨て。
・火事の原因の第一位はタバコ。
・幼児の誤飲による事故発生……等々。

あげたら切りがありません。ここまで読んでタバコを途中で消した人、最後まで吸って鼻から煙を出している人、様々でしょうが、少なくとも途中で消した人は是非禁煙を決心して下さい。医療人たる薬剤師としては上記に羅列したタバコの害は百も承知だと思います。

健康に関与する仕事に携わる医療人として自ら有害なものに対してはきちんとした態度をとり、健康な環境づくりに積極的に関与すべきです。積極的な行動として、薬剤師は自ら禁煙し、国民に禁煙を啓蒙すること。薬局ではタバコ販売を自粛すること。二点を提案致します。

<代議員会報告> 第35回 社団法人 福岡市薬剤師会
通常代議員会(通算第63回絵会)

5月号には、掲載出来ませんでした代議員全に於ける来賓祝辞、議事録要旨、休憩時間のインタビュー、タカクラホテルでの祝賀会の模様をお知らせ致します。 尚、会長演述、桑原市長祝辞(代読)はすでに5月号にて紹介しております。

日 時 平成8年4月27日(土)午後2時
場 所 福岡市薬剤師会館 講堂

代議員会次第
1.開会
1.会長演述
1.来賓祝辞
1.議事
(1)報  告
 第1号 平成7年度会務並びに事業報告(学薬、勤務薬、女子薬、商組事業概況報告)
 第2号 第74回(臨時)第75回(通常)
     福岡県薬剤師会代議員会報告
(2)議  案
 第1号 平成8年度事業計画決定の件
 第2号 平成8年度会費決定の件
 第3号 平成8年度歳入歳出予算決定の件
 第4号 借入金限度額決定の件
1.閉会

総会次第
1.開会
1.会長演述
1.第35回福岡市薬剤師会通常代議員会決定事項報告
1.日薬有功賞伝達
1.部会表彰
1.高齢全員(80才以上)表彰、還暦会員祝彰
1.閉会
※高齢会員、還暦会員並びに平成7年度被表彰者を囲んでの祝賀会
 於:タカクラホテル 2F宝珠の問(B)

 

祝辞要旨

○司 会 福岡県保健環境部薬務課長住吉孝之様にご祝辞を賜りたいと思います。

○住吉業務課長 21世紀の本格的な高齢社会が目の前に迫り、福岡市の薬剤師会では以前から医薬分業、あるいは在宅医療と、積極的に取り組まれてきております。 また、業務課の行政につきましては、平素からご協力、ご支援をいただき厚くお礼を申し上げます。

ところで、昨年の阪神大震災を契機に県では、地域医療防災計画が見直され、薬務謀関係では、災害時の救急医薬品約2万人分を5カ所の県立病院に備蓄するという事業をやっております。

また、議会関係では、政府の規制緩和推進計画によりいろんな施策が進められ、医薬品のコンビニエンスストア等での販売につきましては、業界等から反対請願が県議会に出され、本会議で採択されるということもございました。

ところで、今年度、平成9年度からの地域保健法の施行に伴いまして、現在、薬務課で持っておりますいろんな権限が政令市、それから保健所に下ろされることになっております。具体的に申しますと、例えば許可申請等については本庁の薬務謀が許可していたのが、今後は保健所で全部許可していくという考え方。それからもう一つは、地域特性というのがそれぞれの地域にございます。こういったことを考慮しながら、計画的に地域に合った事業を進めていただくという事で、今回権限が下ろされるという事でございます。

したがいまして、薬務課も現在行っております医薬分業の推進とか、GMP対策、それから医薬品情報といった、医薬品の安全対策というのが今後大きな仕事になってくると思います。

それと、薬物乱用がだんだん低年齢化しているということで、今後も覚醒剤、シンナー等の防止対策が重要な事業になってきます。そのほか、血液確保事業という事業もありますが、今後、最も私どもが重点事業として進めたいものに、医薬分業の推進というのがございます。全国的にかなり高い分業率になっておる訳ですが、その分業の質といいますか、その辺が非常に問題があるという事でございます。幸い、福岡市は平成6年に市薬薬局を開設されておりまして、ここを中心に備蓄、研修、情報、そういったことを積極的にやっているという事 で、面分業の体制は既に福岡市の場合はできていると思っているわけですが、今後とも私ども行政と薬剤師会が一体となっそ薬局の受け入れ体制あるいは質の高い薬剤師を育成するための研修を実施しながら地域医療に貢献できるかかりつけ薬局育成を積極的に進めていきたいと考えております。

そういうことで、薬務課の事業に対しまして、なお一層のご支援とご協力をお願いしたいと思っております。

○司 会 ありがとうございました。引き続 きまして、日本薬剤師会副会長の荒巻善之 助様にご祝辞を頂戴したいと思います。

○荒巻日本薬剤師会副会長 私は、今日は福岡市の一会員のつもりで出てきたのですが、日薬ということであいさつを申し上げます。

藤原会長が『市薬ジャーナル』の4月号に巻頭言を書いておられますが、大変感服をいたしました。 その非常に簡潔な文章の中で、言うことがすべて言い尽くされております。私があいさつする余地はもはやございません。ただ、今の藤原会長の発言で、ちょっと違った点がありますので、それを訂正しておきたいという事であります。

私は、医薬分業が40%になったら、これは社会的な機能として動くというふうに申し上げたんです。 社会現象という言い方ではないわけであります。処方箋発行が40%を超したときに、初めて社会的現象としての医薬分業というものが機能し始めるということであります。

したがいまして、私がマン・ツー・マン擁護論者というふうに目されておるのは、40%になるまでは、どうせ分業は機能しないんだから、患者さんに一番便利のいい方法でやったらいいじゃないか、 幸いに福岡市は、クラフトのような大型の門前薬局がなく、ああいう不祥事も起こっていないというふうに、私は思っております。 ですけれども、40%を超えた時点で、調剤を門のすぐ前でやっているというような医薬分業の形では、これは分業という社会的理念からほど遠いという事であります。 したがいまして、これをどこへ持っていってもちゃんと出来るような形にやり直す。それが、これから皆さん方にやって頂くやり方であります。

したがいまして、私は40%を超した地区では、もはやマン・ツー・マン論者ではございません。その事をはっきりと申し上げておきたい。 同様のことを、藤原会長が巻頭言で述べておられる訳であります。

ただ、私どもは、日薬の立場から言うと、国民のため、患者さんのためという言い方をせざるを得ない訳でありますが、藤原会長はそこで国民のため、県民のため、市民のためという表現は一切やっておられません。 要するに、みんなが生き残るためには、これしか方法がないんだという事であります。そのことをひとつよく考えて、これからの行動をとって頂きたい。そういうふうにお願い申し上げます。

ただ、会の推進というのは、どんな立派なことを言っても、最終的にそうならなければこれは意味がない訳であります。 結果責任であります。そういう意味で、皆さん方のご協力を切にお願いして、私のごあいさつと致します

○司 会 ありがとうございました。引き続きまして、福岡県薬剤師会会長梶原敬史様にご祝辞を賜りたいと思います。

○阿波福岡県薬剤師会専務理事 私は県薬専務理事の阿波でございます。代理で参りましたので、よろしくお願い申し上げます。

本日の代議員会及び総会の開催に当たりまして、まずお祝いを申し上げます。

4月から保険調剤の改定あるいは療担規則、薬担規則の改正等がございまして、その中で一番期待されておりますのは、医薬品の適正使用及び医療費の抑制と言いますか、医療費の適正使用ではないかと思います。

福岡県医療協議会で3月に決定されました、地域保健医療計画の中に医薬分業の推進及びかかりつけ薬局の育成強化ということが明文化されております。 平成9年度の地域医療法の施行に伴って、より具体的なお話が出てくると思います。 やはり、いろんな面で、薬剤師そのものが認知されている。 これは大変喜ばしいことではございますが、同時に責任も重くなっているという事を、より認識して頂かなければいけない時期になっているのではないかと思っております。

さて、厳しい話ばかりではございますが、大変喜ばしいお話もございます。 実は、今年度から支払基金の審査員に薬剤師が任命されるようになりました。 これは、薬剤師としての職能が社会的にも認知されていることのあかしでもあり、大きな願望でもございましたので、大変喜ばしいと同時に、 やはり我々薬剤師がそれぞれバックアップをしなきゃいけないのではないかなと思っております。

また、県薬も3月17日に代議員会を開催し、会長、副会長並びに監事等の先生方は再任ということで、新執行部が発足しております。 特に、この2年間は、副会長の責任体制の強化という事で、各副会長の責任体制のもとに、各委員会、各業務の遂行をやっていくという事をしております。

それから、いろんな事業等も計画しておりますが、新卒薬剤師並びに薬剤師の掘り起こしを、また今年度も具体的にやっていこうという事で、 薬務課等と共同路線で8月ぐらいを一つの目安にして、研修会の開催を予定しておりますので、また先生方にご協力をよろしくお願いしたいと思っております。

去る12月の目薬学会の折に、21世紀、つまり2005年薬局グランドデザインの中間報告が発表されましたが、福岡県薬としましても、 かかりつけ薬局の定義等を時間をかけてやっていこうという事で、特別委員会を設けております。 いろんな面で、大変な時期に来ているのは間違いないかと思います。期待もされるし、今後いろんな批判に耐え得るだけの研修等を含めてやっていかなければならないと思っております。

今後も、福岡市薬剤師会は県薬24支部の中の雄支部でございますので、いろんな面でご協力方をお願いをしまして、会員のため、あえて申し上げますが、 県民、国民のためになるような薬剤師を目指してやっていきたいと思っておりますので、よろしくご協力をお願いしたいと思います。 本日は、誠におめでとうございました。

○司 会 引き続きまして、福岡市議会議員で福岡市薬剤師会の顧問でもございます久保田秀己様にご祝辞をいただきたいと思います。

○久保田福岡市議会議員 福岡市議会議員の久保田でございます。本日、福岡市薬剤師会の第35回の代議員会が、このように催されております事を本当に心からお喜び申し上げる次第でございます。

先生方に福岡市の医療体系その他において、ご協力頂いております事は、常々感謝申し上げておるような次第でございます。先ほど市長の代理の西岡衛生局長、また、薬務課長さんも触れられた地域医療の問題、保健所のあり方、衛生局と民生局のあり方等々が私どもとしては、ここ1年1年、皆様方と切実にご相談申し上げながら将来に向かって組織がえ等々もやっていきたいと思っておるような次第でございます。

どうか、そういう節には、皆様方の本当の声を衛生局長に伝えて頂きたいと思っております。どうかよろしくお願い申し上げます。

本日は、誠におめでとうございました。

○司 会 ありがとうございました。

〔祝電披露〕
  福岡県議会議員 早麻清蔵様

〔議長登壇〕
○大庭議長 議長の大庭秀臣でございます。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
会議に入ります前に、昨年度お亡くなりになりました先生方及びご家族のご冥福をお祈りし、黙祷を捧げたいと患います。皆さん、ご起立をお願いいたします。
( 黙 祷 )

〔議事運営委員長 日程説明〕
  中央支部 梅末 芳彦

〔議事録著名人 指名〕
  博多支部 木原三千代
  早良支部 清水 達三

〔議長提案〕
○大庭議長 本題に入る前に、議長より議案を提案いたします。
本件は代議員に関するものが主体であるので、付議事項外の議案であります。4月22日の議事運営委員会で了承を得ております。
 議案、礒田副議長辞任届の件でございます。議案説明をいたします。辞任届を代読させていただきます。
「辞任届。大庭秀臣福岡市渠剤師会代議員会議長殿 一身上の理由で同会副議長の職を辞任させていただきます。平成8年4月9日 若草調剤薬局礒田秀幸」となっております。

○戸田(南支部) 礒田先生の件について、緊急動議を出させていただきたいと思います。

○大庭議長 議事進行に関しましては、議長の責任の範囲において行われますので、筆頭から緊急動議はご遠慮いただきたいと思います。
 議題として出した以上は、その議案の説明をするのが常道でございます。どうぞ、言ってください。

○戸田(南支部) では、礒田先生、質問いたします。前の代議員会のときに、大庭議長ともども礒田副議長をお願いいたしました。快くお引き受け頂きましてありがとうございます。そこで、最近の副議長の心境をお聞かせ願いたいと思います。副議長を続けて頂けるのか、頑張っていただけるのか。

○大庭議長 それは、今から私が説明をいたします。

4月1日、新執行部が発足と同時に礒田副議長が広報担当の常務理事に就任されていることにつき、副議長は代議員会の選挙、承認により、信託を受けた公人であるので、辞任するときは正当な理由により、代議員会の承認を得る必要があるのではなかろうかとご忠告申し上げましたところ、早速ご理解いただき、4月8日付で常務理事を辞任されました。

4月9日、私の方に来られ、常道を逸した責任をとり、副議長を辞任したいとのことで、前述の辞任届を持参されました。私は本議会に諮るべく、お預かりして参った次第でございます。

礒田先生は、ご存じのように、温厚篤実で責任感の強い、立派な人物でございます。
将来とも薬剤師会の幹部としてご活躍をお願いしなければならない人と患っております。 話し合いの当初は、ご自分のミスにより議会の混乱が起こりはしないかとご心痛なさり、辞意は固く、その責任を痛感されていましたが、 ご相談申し上げましたところ、本代議員会のご意志に従うことをご内諾受けております。ご審議のほど、よろしくお願いいたします。

○藤原会長 今、副議長の問題につきまして、議長の方から説明がございました。 私、冒頭のごあいさつの中で、広報活動の重要性を述べさせていただきました。そういう事がございまして、薬剤師会にこの人しかいないという適任者でありましたので、ぜひお願いしたいという事から、この間題が起きた訳でございます。

礒田先生は、今、議長の話にもありましたように、非常に有能な方でございます。 私は、礒田先生を傷つけたくございません。今後とも活躍して頂かねばなりません。 そういう意味から、もとに戻して頂いて、これからの会務運営にご協力をお願いしたいというふうに考えております。

皆様方、どうか和の精神でもって、温かい気持ちで、礒田先生をもう一度送り出して頂きたいと、そのように考えます。よろしくお願いいたします。

○大庭議長 ほかにご意見、ご質問、ご提案はございませんか。

○冷川(博多支部) 先ほど戸田先生が出してありましたけれども、礒田先生の心境をちょっとお聞かせ願いたいと思うんですが。
 議長、お願いします。

○大庭議長 礒田先生、現在のご心境を発表、お願いいたします。

○礒田副議長 礒田です。 今回、この件で皆様方に大変ご迷惑をおかけいたしまして、申し訳ありませんでした。

藤原会長の方から、先ほどご説明して頂いたように、広報の方でひとつ執行部を手伝ってくれないかというお話を受けまして、最終的には、私がやらせて頂くという事で、ご返事を差し上げました。本来ならば、そのお返事をする前に、当薬剤師会の規約をもう少し私自身勉強し、もしくは知らないならば、知っておられる先生方にお話を伺って、その後お返事を差し上げるべきだったんでしょうが、私自身、大変至らなさがありまして、ただ、私自身が広報の仕事をするかしないかだけで考え、最終的にお返事を差し上げた次第です。

その後、会の規約をよくご存じの先生方から、一応副議長という任にある者としては、今回、私がとった態度というのはやはりおかしいのではないかという指摘を受けました。考えますれば、議長が何かあった場合、当然副議長がその任を全うしなくてはならないという立場ですので、ある意味では副議長の私が理事を引き受けるということは、そのポストを自分で放棄した事になり、代議員会に対して責任を果たしていないという事にはかならないという事が、非常に遅ればせながら、その時点でわかった次第です。もちろん理事の方はそういう事情でやめさせて頂くというお返事を差し上げ、その後大庭先生の方に副議長をやめさせて頂きたいという事で、辞任届を掟出させて頂きました。

私自身は、この際やめさせて頂きたいということでお話しはしたんですけれども、また同時に私がやめることで、代議員会をしょっぱなから混乱に陥らせるというのも、私の本意では毛頭ありませんので、もし皆様方が、もう一回チャンスを与えてやるということで賛同を得られますならば、あと1年間任期が残っておりますので、その間やらせて頂きたいと、今はそのように考えております。以上です。

○冷川(博多支部) 今十分に礒田先生の意向はよくお聞きいたしました。十分、反省もされていますし、やはり提案としましては、このまま礒田先生には続行していただきたいと思います。

ただ、もう1点、これは先はど大庭議長が言われましたが、議長、副議長は代議員会で選出されているから、代議員の相談なしに辞めることはできないという、この点につきましては、やはり会長の方は十分心得ているはずだと思います。会長の方は、礒田先生をあえて指名して、こういう問題を起こしたという点、これはやはり少しは責任があるのではないかと患います。その辺、ちょっとお答えをお願いしたいと思います。

○大庭議長 会長、回答をお願いします。

○藤原会長 正直に申しまして、この問題について、議論は余りしたくない訳であります。 一つだけ申し上げれば、定款に違反している訳ではないという事でございます。 恐らく、多くの代議員さんは、今、礒田先生が申し上げられたように、和やかな気持ちでもって、もとに戻って頂くことに了承されたのではないかなと、私は今、そういう雰囲気を感じている訳でございます。
 したがって、これ以上、私の意見をここで申し上げることは差し控えさせていただきたいと、そのように思います。

○大庭議長 ほかにご提案なり、ご意見なり、ご質問はございませんか。

○冷川(博多支部) ただいま、会長は、定款には違反されていないと言われましたけれども、これは明らかに定款に違反いたしております。定款にははっきり代議員会で選出するとあるのですから、この代議員会が終わった後に任期が終わって、そこで指名すれば、物事は何事もなく済むことであります。それをあえて、代議員会を前にしてそういう指名をされたというのは、やはりこれは一つの、ミスだったと判断いたします。これは私の私見でございます。以上です。

○大庭議長 今の冷川先生のご意見も一つの正義の論でございます。今、ここで、議論をするというのは、時間的にも非常に不自由でございますし、ここで議事運営の委員会の先生に集まっていただいて相談させて頂きます。  議運の先生方、ちょっと前に来ていただけないでしょうか。

○梅末議事運営委員長 その前に一言お願いがありますけれども、今、当の本人の礒田先生が、もし皆さんのご了承が得られるものであれば、いま一度副議長として復帰し頑張ってやってみたいという事をお述べになってありますので、それにつきまして、一応ご議決をいただいて、そして、それでも皆さんのご理解ができなければ辞任をされるという事でいかがでしょうか。

○大庭議長 これは決をとる問題ではございませんので、冷川先生の意見は意見として、皆さんと議運の先生と相談の上、はっきり決着をつけたいと思うんです。

○冷 川 私は、先ほど提案しました、礒田先生が副議長に戻ることをお願いしております。

○大庭議長 それでは議運の先生方、前に来てください。

〔議運委員集合〕

○大庭議長 それでは、ここで、議長裁定案を出させていただきたいと思いますが、よろしゅうございましょうか。

 (拍 手)

まず第一に、定款云々の議論は、後日、組織委員会で議論をし、また新しい方向を見つけ出していってはいかがかと存じます。いかがなものでございましょう。これで、いわゆる定款に関する議論は、一応本日は終わりにするということで、ようございますね。

(拍 手)

続きまして、礒田副議長の任期までの留任について、ご承認をいただきたいと思いますが、ご賛同いただける方は挙手をお願いいたします。

 (賛成者挙手)

○大庭議長 挙手多数につき可決いたします。
 どうもありがとうございました。
 では、礒田先生、議長席にご着席ください。
 ただいまから議事に入ります。


議 事
1.報 告

報告第1号 平成7年度会務並びに事業報告
     (市薬ジャーナル5月号参照)

○大庭議長 続きまして、友好団体である学 疲薬剤師全、何か報告ございますか。

○細井副会長 それでは、平成7年度の福岡市学校薬剤師会の事業概要を簡単に報告いたします。 年度末学校薬剤師数が174名、担当する学校数が254校。

次に、事業のあらましですが、市立学校の飲料水の水質検査を毎学期1回、年3回。 授業プールの検査を2回、夏休みの開放プールの検査を2回。県立学校の授業プールの水質検査も2回。砂場検査は15校。 市内4カ所にある給食センターの職場環境調査を毎学期1回、都合3回。シンナー等薬物乱用防止についての講演会を小学校を対象に5校行っております。

次に、調査事項ですが、全国学校保健調査、福岡県下一斉調査、福岡市学校薬剤師全独自の市薬・学薬の統一調査(本年は理科薬品の管理状況の調査)を行いました。

最後になりますが、前役員の木村会長、堀江、小松両副会長を初め、関係者で新しい機器の採用と細菌検査法をいろいろ研究して頂いておりますので、 これを引き継いで、本年、実施したいと思っております。

これからも、学校保健の向上に我々助け合って努めたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。

○大庭議長 続きまして、女子薬剤師会、報告ございますか。

○上和田支部長 女手薬の上和田でございます。市薬から平成6年度と平成7年度に、それぞれ10万円ずつ特別補助金をいただきまして、 末就業薬剤師の掘り起こしを行いましたので、ご報告申し上げます。

まず、同窓会名簿から該当者を選びだしまして、アンケート調査を行いました。有効回答数というのは、大体3割ぐらいです。 薬剤師として働きたいとおっしゃる方が103名ほどおられたんです。 そういう方々に、去年、ここで当時の木村全長から薬剤師会のお話をいただきまして、説明会をやったんです。早速、そのときに入会してくださる方もございました。

その後、未就業の方は、市薬の実務研修会の方をご案内しましたところ、14名参加されました。 通常は、11月ごろ、この実務研修会が開催されるんですけれども、そこを9月にやっていただきました。 調剤実習の方も研修センターの方で12名が参加して、12月11日で修了しました。 4月現在、薬局の実務研修と調剤研修を受けられた方が6名就業されております。病院に1名と薬局に5名です。いずれも、パートでの勤務になっております。

今後、いろいろと取り組んでいきたいと患いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。今日はどうもありがとうございました。

○大庭議長 続きまして、勤務薬剤師会、お願いいたします。

○篠崎副会長 勤務薬剤師会より報告させていただきます。年に大体9回の学術研修会、そのほか総会時に特別講演会ということで、年10回やっております。大体、常に120〜130名は参加者があるようです。これも生涯研修等の単位の取得ということも絡んで、安定した出席者を集めているようです。

その他の事業としまして、第7回福岡地区勤務薬剤師会テニス大会、これは勉強以外で趣味を通じて集まろうということで、平成元年から始めまして、7回目を迎えております。今年で8回目ということです。いつも44人前後集まっています。

それから、写真のコンテストというのがあります。これは新年例会のときに、年1回しております。会誌は5、6ページぐらいのものを4号、5号と年に2回発行しております。理事会が年10回、学術委員会が10回、会誌編集委員全を4回。

最後になりますが、現在の平成8年3月31日現在で、名誉会長1名、名誉会員13名、顧問1名、正会員数532名、特別会員5名という現状でございます。

また、市薬と連携をとりながら、勉強にひたすら頑張っておりますので、病院の先生方と市葉の会員の皆さまが手を携えて薬剤師会の為にやれたらと思っております。これを報告にかえさせていただきます。ありがとうございました。

○大庭議長 次に、商組、お願いいたします。

○川上常務理事 昨年度の事業報告をいたします。

1番目に、まずメーカー、卸、それから薬局、薬種商の四者によります、毎月1回の薬業研修会を開催いたしております。この中では、各地区のチラシの実態調査、二重価格の表示等、あるいは極端に不正な販売がないかどうか、そういったものの各地区の情報を交換いたしております。

2番目に、医薬品の券の事業、ヘルスギフト券の継続拡大を図っております。本年度も県の職員、市の職員、県の教職員、県警、北九州市の職員の5つの医薬品券、さらに、ヘルスギフト券の取り扱いもご協力をお願いいたしたいと思います。

3番目に、規制緩和の反対等で、各先生方からご署名いただきましたが、福岡市の方では1,300名。県の商組といたしまして4万の署名が集まっております。若干少ないような気もいたしておりますが、ご協力いただきましてありがとうございました。

それから、4番目に全商連の出資化の問題がありまして、全国の商組として、PB品の開発をいたしている訳でございまして、本年度の後半に約5品目ほど市場に出る予定になっております。

最後に、5月5日が薬の日でございますので、薬のこと、体のことを書いた全商連の方のポスターがお手元の方に届いていると思いますが、これも商組の仕事でございます。以上が概略でございます。ありがとうございました。

○大庭議長 続きまして、福岡県薬剤師会報告を担当理事より報告があります。

○入江常務理事 報告第2号第74回(臨時)第75回(通常)福岡県薬剤師会代議員会報告を一括で報告させていただきます。(市薬ジャーナル5月号参照)


 

〔休 憩〕

○大庭議長 議事を再開いたします。

2.議案(市薬ジャーナル5月号参照)
質疑応答要旨

○松島(城南支部) 市薬薬局の棚卸しについて、次回決算代議員会で訂正していただきたいと思います。平成8年度の30%の収益は修正してほしい。

○井上(南支部) 急患委員会の人員は何人ですか。

○南島専務 人選は執行部でしますが、推薦は支部にお願いします。

○井上(南支部) 市薬薬局の運営についてお尋ねします。かかりつけ薬局育成機関としての強化と、処方箋拡散のための諸問題検討との関連はどうなっていますか。

○南島専務理事 OTC薬局薬剤師の調剤実習を検討していきたいと思っております。人手の問題とかその辺を検討しながら皆さんのかかりつけ薬局の充実を図っていきたいと思っております。

次に、処方箋の拡散のための諸問題は、なるべく早い時期に処方箋を拡散していきたいというのを目標にしております。ただ、各薬局が拡散したときに、受け入れ態勢ができるかということが問題になります。そこで、各薬局の受け入れ態勢の最大の難点は、休日とか、昼休みの時間とか、正月・盆の対応とか、そういうものでございます。そういう問題をどう解決し拡散をどのように していくかを考えております。

○松島(城南支部) 一般会計の中で、部会活動費と支部活動費を一緒にこのたびはされているわけですね。この部会活動費は、会費を完納した後のいわゆるリベートといいますか、4,500円の戻りですね。各部会に入っているお金ですね。支部活動費というのは1薬局につき県薬から2,000円もらっている訳です。この分は支部に入っている訳です。この分といわゆる会費を7月15日まで完納した分の戻りの分を一緒にされるわけですね。だから、部会でその部分が支部に入ってもコンセンサスがとれるのかどうかという事は、少し皆さん考えられた方がいいと思います。

支部単位の活動が非常に増えてきたという部分で、こういう具合にされた方がいいんであろうと思っていますが、まだ部会ではその4,500円は会議をしたり、懇親会をしたりというお金になっているみたいですので、そういう部分が果たして会員に理解されるのかというのを私は思うわけですが、会計の川上先生はいかがでしょうか。

○川上常務理事 藤原会長の方で基本的な考え方等ございますので、藤原会長からお願いいたします。

○藤原会長 まず基本的な問題として、支部の活性化ということを打ち出している訳でありますが、その活性化をする中で、支部でひとつご討議いただきたいという事でございます。何も支部に出したから、それから先、部会に出してはならぬと、そういう意味のことを言っているのではございませんで、支部の中で部会の問題はひとつご討議いただいて、必要であればお出しになればいいのではないかと考えております。

もう1点、日薬から、少なくとも福岡市薬剤師会に直接金が来ることはない訳であります。県薬からは参る訳であります。同じことで、市薬が支部を飛び越えて部会に金を出すと、これは昔支部組織がなかったころから始まった慣例がずっと今まで続いているという事で、そろそろこれも改めた方がいいのでは、というのが基本的な考え方でございます。

○松島(城南支部) そういう中で、入会金の問題が各支部によって非常にまちまちな状況にあるんですね。将来的に市薬から支部に補助金を出すという意味では、やはり新規入会金に対しては、市薬全体、各支部も含めて一定の金額にされないと、おかしい状況が出てくるんじゃないかと。入会金に関して市薬でひとつ考えていただきたいと思いますが、いかがなものでしょうか。

○藤原会長 もっともなご指摘だろうと思います。支部の自主性というものもございますので、一概に市薬で一本化して決めるという事にも問題があろうかと思います。いずれにしましても、今後支部長会の議題として意見をお伺いしながら、どれがベターであるのか、ということで検討して参りたいと思います。

○冷川(博多支部) ただいまの松島代議員に関連して質問いたします。

今の答弁の中に、市薬から直接に部会にお金を飛び越えてということはあり得ないから支部に入れられるという事で、それはそれで結構だと思いますけれども、それになりますと、部会長といたしましては、部会で会費を集めて直接市薬に入れる、これも飛び越えていく必要はなくなるんじゃないかと患います。支部長が責任を持って会費を市薬に入れなきゃならないんじゃないかと思います。

○藤原会長 出す方も受け取る方も一緒だというご指摘でございます。確かにそのとおりだろうと思います。ただし、支部によりましていろいろな事情もございましょうから、その辺は支部でご検討をいただきたいと思います。

○冷川(博多支部) 要するに、そういう事情は支部内部に任せるということですね。これは先ほど松島代議員の質問の中にもありましたが、たしか7月いっぱいまでに完納をした場合に、これは戻るという事がありましたんですが、今回それが支部レベルになりました場合に、支部全体としてそういうふうな縛りを受けるんでしょうか、受けないんでしょうか。今度は部会長さんより支部長さんの方の責任が重くなると思うんですが。

○南島専務理事 現在大体ケースどおりに完納して頂いている訳です。今後完納7月ということを目標で支部にお願いする事になると思いますが、それは皆さんを信じるという事でございます。

○冷川(博多支部) 私が言っているのは、払わないと言っているのではなくて、責任の所在が部会長から支部長にいくんですかと。そして、やはり期限を設けるんですかという事を聞いた訳でございます。

○南島専務理事 一応期限はつけさせていただきたいと思っております。責任問題はやはり部会が責任を持って、支部が出すというところは部会長が責任を持って支部長に出すようにお願いしたいと思います。

○冷川(博多支部) それは支部内の問題でしょう。支部の内部での問題ですから、市薬としての責任の所在は支部長にいくわけでしょう。

○南島専務理事 お願いは支部長にすることになると思います。

○清水(早良支部) 少し関連するかもしれませんが、そうすると部会表彰の部分についても、もう少し何らかの考えを持っていただきたいと思います。もちろん今度からできなくなると思いますけれども。

それからもう一つ、C会員問題については、今後少しは考えていく方法があるのか。

もう一つは、各支部でも、ある程度大きな病院が処方箋を出してもいいとか、出そうとか、そういう問題が起こってきております。そのときに支部長か分推か、だれかが出ていく訳ですが、行ったときに説得する材料とか、パンフレットとか、そのような何か話の手順になる様なものが非常に少ない。市からその様なものを考えたり、つくったりして頂きたいと思います。これは要望です。

○光安副会長 今のご質問ですが、いわゆるかかりつけ薬局と面分業のマニュアルですね、これは一応日薬から出ています。そういったのを参考にして頂きたいと私たちは思っています。

それから各支部に、社保・分推担当の先生方をつくって頂きまして、我々執行部と一緒に広域病院をアタックしていきたいと思いますので、何か情報がありましたら、ぜひどしどしと執行部の方にご連絡ください。我々一緒に動きますので、よろしくお願いします。

○清水(早良支部) 日薬から出ているものはわかるんです。かなり厚いものもありますよね。ほとんど目を通してくれないんです。それで、市としての何かをつくってほしいと思います。

○蔵元(博多支部) 医薬分業の経済面をちょっとお聞きしたい。薬価というものは、中医協とか厚生省とか日本薬剤師会とか、そういうところで決められていくんでしょうけれど、その前に調査等々があるんだと思うのですが、私たちにはその辺の理解ができないんです。今回の薬価改正の中でも多々、私たちが見てもおかしいんじゃないかと思うような手数料というか、医療費の部分があります。そういうものを決まってから変えるというのは不可能ですから、決まる前に提言とか、何かそういうこちらからの要望とか、アンケート調査したものを日薬やそういうところに送れるような機関とか、委員会が今後あってもいいんじゃないかと思います。その辺を県薬レベルでするのか、それとも市薬でもそういう事ができるのか、ご検討願えれば幸いと患います。

○藤原会長 ただいまのご指摘は皆さんそう思っているんじゃないかと思います。県内において福岡は大支部であります。分業率も高いところにあります。日薬の中において、福岡県もまたそういう状況にあります。したがって、県薬が日薬の分業に対する考え方というものをどうリードしていくか、というのが県薬の役目であります。そのときに、今まではこのマン・ツー・マン分業が厚生省、日薬サイドから見れば、やはり批判的な目で見られてきたということは間違いないんです。だから私はそういうものを払拭するような面分業を早く確立して、全国をリードできるような福岡発というものを作りたいというのが基本的な考え方です。

なお、個々の問題については、県薬の小野常務理事を通じてどしどし意見を出したいと考えております。

○蔵元(博多支部) よろしくお願いします。

やはり決める前に福岡の意見が少しでも上に上がればいいなと私は思っております。

○木原(博多支部) 予算の中の応需者負担金の項目のことでお伺いいたします。予算の中に今年度2,000万円予定されておりますが、事務費のところを見ますと1,200万円、その差800万円、既にそこに利益が出ているわけです。応需者負担金という考えは、最初はファックスのための事務費を負担するということで、100円でスタートしました。九大問題は県薬の事業ですので、ここでは九州医療センターと南福岡病院の事についてだけ質問いたします。九州医療センターの時も、たしか100円からスタートいたしまして、それから九大の負担金が300 円になったときに200円に上がったと思いますが、それがずっと分業率が100%に近くなって、処方箋の発行枚数もかなり増えて、今年の予算は2,000万円と組んでありますが、将来的にこの応需者負担金というものに対する考え方について、できれば会長にお答え頂きたいと思います。

○藤原会長 会計のあり方として、私は基本的には一本化すべきと考えている訳です。一般会計あり、特別会計あり、こういった応需者負担金あり、何本もの会費があるというのは、そもそもおかしいのではないかというのが、まず基本的な考え方です。

それから、この200円の問題ですが、今800万円の差額とおっしゃいましたが、現実にはそんなにございません。給料のはかにいろんな経費がかかっている訳でございます。いずれにしましても将来的に見れば、やはり下げていくべき性質のものであろうと考えております。今年中に他の広域病院も動きだす可能性があります。したがいまして、この問題はこれから皆様方にも相談しながら、慎重に考えていかなければと思っている訳です。

最初に戻りまして、この200円にするときに、九州医療センターだけという考え方でなしに、ほかの病院に対しても使いたいという意図があったように思っております。したがって、そういった広域病院が、これからどういう動きをするかという事とあわせて検討していきたいと考えております。

○木原(博多支部) よろしくお願いします。

例えば医療センターの方は1時間もかかって走り回ってやっと集めて、そして200円取られて、近所の病院から来た分についてはさっと出されて、何も要らないというのはおかしいんじゃないかという声もありますので、よろしくお願いいたします。

○松島(城南支部) 会長にお尋ねしたいんですけど、1月27日代議員会において、事実上は2回目で初めての投票による選挙で藤原会長が選出されたという部分があります。

会長の当選の弁で、現在の市薬の選挙規定がまだ不備であると、もう1点は、こういう1,000人ぐらいの団体の中で選挙をするのは後々禍根を残す、というような言い方をなさったみたいに私は記憶しています。私は逆に、このくらいの人数がおるからこそ、やはり選挙をして会員の意向を汲み取って、そして指導力を発揮していただきたい。また、医薬分業を含めて薬剤師や薬剤師会の組織を社会的に認知していただくためには、やはり選挙をやって役員は選出された方が今後とも会の発展の基礎になると思います。その点を藤原会長に、お尋ねを申し上げたいと思います。

○藤原会長 民主主義の基本的な問題として、最終的には多数決で決める以外にない訳であります。したがいまして決して選挙制度そのものを否定している訳ではございません。ただ問題は、そのあり方であろうと思います。

何が何でもまず選挙ありき、という考え方はいかがであろうというふうに考えている訳です。意見が割れれば、選挙で選ぶしか方法はございません。しかし、意見が割れなければ何も選挙までする必要はないのではないか。これは実質的な選挙です。この間題については、今日は余り時間がございませんが、次回の臨時代議員会あたりでは、できればもう少し申し上げたいと考えております。

○松島(城南支部) 選挙することによって、非常に皆さんの意見のあり方とか、会の活性とかが必ずあると私は信じています。それでその件と、もう1点は、1月27日に会長は選ばれて、4月1日から新年度の事業と予算を行うと、そういう意味合いをもとに1月27日に新会長を選んだということでありますが、本日4月の月末になって代議員会が開かれて予算を審議すると1月にする意味がなかったのではないか。むしろ1月にするのであれば、3月に代議員会をして4月1日から新予算で新執行部で、スタートすべきであったというふうに私は思います。こういう現況であれば、過去の市薬が行っていた代議員会と余り変わりがないんじゃないかと思いますが、そういう面はいかがでしょうか。

○藤原会長 今のご指摘、誠にもっともだと考えております。ただ、今回は初めてでございましたので、そういう習慣に慣れていなかったという面もあります。医師会は現実に1月に選挙をいたします。そして3月に代議員会を行い、事業計画、予算を通して、4月1日から実際にスタートいたします。

それともう1つ、激しい選挙を戦った後で、果たして、そういうことが可能かどうかなという問題もあるわけです。1、2例を出すならば、ここに前回の執行部の方も役員として入っておられます。しかし、私は少なくとも4月以降でなければ、そういう理事の方を使うことはできない訳であります。それから会館の使用についても、前執行部が3月末まで一生懸命仕事をしておられる状況の中では、使う訳にはいかない訳であります。予算の問題にしましても、予備費さえ使うことはできなかった訳です。そういうことが選挙の後には起きてくるという事で、こういう問題もひとつこれから検討すべき材料であろうと考えております。

○式町(城南支部) 本来であれば一番最初の報告事項は旧執行部が話して、事業計画とか予算については新執行部がしてくれるかなという期待を持って私は来たんです。残念ながらそうじゃなかった。先ほども木原代議員の方から話がありましたが、会費にしても、7年度予算案額と8年度予算額の差は300万円ですね。保険会費の方は600万円ほどの差が出ていますね。今度支出の方を見たら、事業費で430万円ほどのアップになっている。事業費が400万円等々、これを見ても、単純に疑問に思うのは1枚200円、それと会費と保険薬局会費が900万円の違いになってしまった。この事については、これから広域病院が出ることに関して、見てから決めたいというような事ですけれども、もうぼちぼちここでは何か方法を考えていくべきだろうと、私はそう思うんです。それが1点です。

それと、会長の演述の中にありましたけれども、市薬の薬局についてはできるだけこれから出すんだと、面分業にいくんだという事ですが、この損益計算書の中で、どこを見たらそれが読み取れるような数字になっているか、というのをまずお聞きした いと思います

○川上常務理事 まず最初のご質問でございますが、200円の問題、木原先生からもご指摘がありましたけれども、2,000万円という数字を計上いたしておりますが、実際に歳出の部のところの事務費分担金が1,200万円で、それ以外に会長からお話がありましたように、ファックスのリース代とか、コピー代とか、そういう関連がかなりございまして、その費用が400万円ぐらいございます。したがいまして、1,600万円をちょっと超えるような数字が出てくるのではないかと思われまして、先はど私も説明いたしました2,000万円に関しましては若干前後するけれども、この200円の数字に関しましては、そんなに桁外れた数字ではないんじゃないかというのが実感でございます。

それから、市薬薬局の方の分で損益計算書の注意事項の合計金額を1億5,600万円と出しております。その数字は保険調剤の方の集中度を含めて18%ぐらいダウンするんじゃないかということと、薬価差のダウンで備蓄の方を6.8%ダウン、したがいまして、平成7年度よりもかなり下がった数字を計上いたしております。同じ横並びで処方箋の占有率が市薬薬局がある程度一定の高さを行っても、これだけの数字をダウンのような形で計上いたしておりますから、そういったところをご理解いただきたいと思います。

○冷川(博多支部) 市薬薬局の件について聞きます。藤原会長はたしか立候補される前に、市薬薬局につきましては「原点に返る」ということを表明してあったようにお聞きしております。この原点に返るということは、現状の市薬薬局のあり方と、どこがどう違うのか、また今回の予算に関して、どういう点にそれを反映させてあるのか、具体的にお聞きしたいと患います。

○藤原会長 原点化ということは、文字通りそのようにお受けとめ頂きたいと思うわけです。前とどこがどう達うかといえば、前の執行部の批判になるわけであります。そこまでは私は申し上げたくないと思っております。

会員のためになることをする。それが原点であります。原点化は福岡市の会員のためだけでなく周辺地域の会員さんにも大きな影響を与える訳であります。したがって拡散をするというからには、よく説明をし話を進める必要があります。

それから拡散する上においてそれを受け取る薬局、ここをまず増やす必要があるという事であります。そういう諸々のことをやって、結果的に拡散するというふうに考えているわけであります。決して今の会営薬局の状況をそのまま批判しているということではありません。

○冷川(博多支部) ということは、現状が原点でないということではないんですか。ただいまの原点化というのは単に理念上だけの空論にすぎないように思います。

○藤原会長 この執行部はいまスタートしたばかりであります。私が申しましたような理念に沿いまして、各担当の副会長、常務 理事以下、各委員会で検討して、異体的なことを今から打ち出していく訳であります。

○冷川(博多支部) ということは、今年度においてはまだそれが反映されていないということですね。

○礒田副議長 では、次の方どうぞ。

○清水(早良支部) これから先のことを考えていくときに、ちょっと実務的なことで申しわけありません。うちの方の部会では、今まで会費を積立制度で前年に集めているんです。ところが、薬連の問題は別個になるということですね、集め方が。そうすると、市が早く方針を指示をしてほしいと思うんです。これは今のところどんなになっているんですか。

○藤原会長 会費徴収の件に関連して、今まで薬連の会費も市薬会費と同時に徴収していたわけですが、今後は仮に同時に徴収するにしても、薬連の部分に関しましては福岡市薬剤師会の領収書を発行できません。したがって、この取り扱いに対しては、県薬もまだ結論が出ておりません。こちらは集めたものを県薬に払うわけですから、向こうの方の結論も出してもらわなければならない問題。正直言いまして、まだ結論が出ていないのが現状でございます。いずれにしても、薬局あたりの薬連の会費は確保しないと日薬の政治連盟が動かないわけですから、領収書を出せない、これは寄付行為になります。だからといって、金は払わなくて済むという問題では決してありません。

○井上(南支部) 会計常務の方にお尋ねしたいんですが、学校薬剤師の対策費ということで30万円計上されてありますね。これは従来は市薬から学薬の方に60万円行って 学薬からまた60万円返ってきていると聞いているんですが、新しく30万円を上げられたというのは、どういうお金になるのか教えていただきたい。

○藤原会長 学薬の組織を皆様方がどう考えているのかという事が、まず基本的な問題だろうと思います。学薬の組織というのは 市薬の下部組織であるわけです。まずそれを頭に入れておいて頂いて、そもそも学 から60万円来ていたという事の中身でございますが、その中の30万円はこの会館を建てたときの会館建設補助金として始まったわけであります。これは私が会計のときに、市薬の会計が非常に逼迫しておりまして、時の学薬の会長にお願いしました。繰越金さえないような状況の中で、こういう学薬からの補助金というものをお願いしたわけであります。

それから、あとの30万円は、職員に対する福利厚生費的なお金でございます。これが本会計を通っていなかったわけであります。職員に出すものは、市薬の福利厚生費の中から出すのが妥当であろうということで、この学薬から来ておりました30万円はやめることにしたわけであります。

そして、先ほど会館建設補助金と申しましたが、これが学薬の家賃というような考え方に変わったわけであります。私は同じ会員が運営している、またつくった会館に家賃を払うのはおかしいのではないか、というのが基本的な考え方であります。したがって、学薬からの60万円というのはやめようではないかというのが一つの提案であります。そして、これは下部組織でございます。学薬は学業としての活動をいたしております。特に、学薬は対外的活動、対外的評価という意味では非常に高いものがあります。したがって、これからもそういう視点に立った活動をしていただかなければなりません。それに対してはやはり補助を出す、ほかの関連団体並みにここにもやはり補助を出すというのが順当だろうということで、30万円を計上したわけであります。

○井上(南支部) 会長の趣旨は理解できるんです。ただ、学業というのは、担当されている学校薬剤師の先生方は随分大切な時間をつくられて学校に行かれ、いろんなことで活動されていると思うんですが、そこにお金が市なり教育委員会から下りてきていると思うんです。そこにまた補助する。私は理解できなかったんですが。

○藤原会長 私は最初に申し上げました。学薬という組織を皆様方がどう理解されているかということに、基本的には行き着くことだろうと恩うんです。どうも学薬というのは別組織だというような観念が多いのではないか。今度私は学薬の会長にもなりました。学薬の活動について、支部組織の活動の一つの中に入れていきたいというふうに考えている訳です。まず、そこから始めないと、学薬に対する理解が得られないわけです。担当校を決めることについても、やはり支部の中の一つの事業という形で進めていただけたら、もう少し理解が得られるのではないかと考えております。

それから、給料をもらっているから、そこに金を出すのはおかしいのではないかという指摘でございます。しかし学薬の中では、高い会費を払ってやっているのがおかしいという考え方もまたある訳です。これはそのうちまた皆様方と議論をしたいと考えております。

ただ言えることは、医師会の先生も学校医というものがございます。この先生方も同じように給料をもらいます。ところが、学校保健の中で活動されている医師会の活動は、学校医だけで活動しているわけでは決してありません。医師会全体がこれを支えているわけです。したがって、学校医でない先生方も学校保健に参加されている。そういう費用は医師会が全部出している訳です。そういう事もありますので、もう少し学薬に対する理解を深めていただきたい。それから議論しようじゃありませんか。

○松島(城南支部) 先ほどから応需薬局の 負担金200円の問題が出ていますけど、会計を以前していたという流れからいいますと、これは実をいうと、2,000万円のうちの1,200万円が人件費で、ファックス代とかコピー代が480万円で、1,680万円位が大体ファックスを送る経費としてかかっている訳です。ごらんになるとわかるように、市薬薬局の中に組合費、会費370万円という のがあります。市薬薬局も200円を負担しているわけです。だから2,000万円のうち370万円は市薬薬局と市の本会計とでやりとりしているだけであって、そういった部分があるという事をご理解頂きたいと思います。

健康保険におけるいわゆるフィーがどんどん下がっていく中で、収益も非常に下がってきている訳で、もうしばらく土地代金がなくなる時期までの、その200円は少し据え置いてほしいという私の要望でございます。

最後に、支部のいわゆる補助金と支部分業推進費を一緒にされていますけど、前年と比較すると100万円オーバーしていますが、その部分はどういう形で支部に還元をされるのか、その辺を最後にお尋ねしたいと思います。

○藤原会長 組織というものはどんな新しい事業があるかわからない訳であります。支部活動の中で、どうしても必要なものが出てくれば、当然会として支援しなければなりません。そういうものに使いたいという事と、市薬独自の事業にも使いたいという事で、一応100万円を上乗せしている訳でございます。したがって、この100万円を全部振り分けて支部に出すというふうにしているものとは、ちょっと意味が違います。

○礒田副議長 これで質問を打ち切らせていただきます。

採 決
(可 決)

○司 会 以上をもちまして、第35回通常代議員会を閉会させていただきます。

第63回 総  会
日 時 平成8年4月27日
場 所 福岡市薬剤師会館講堂
総会次第(午後5時35分開会)
1.開  会
2.藤原会長あいさつ
3.日薬有功賞伝達式
  故小野信方、田添喜久子、中原耕一郎、
  吉村成弘 (敬称略)
4.部会表彰
  1位 原南部会
  2位 馬出部会
  3位 姪浜、壱岐、西部会
5.閉  会(午後5時43分閉会)

〔第35回通常代議員会インタビュー〕
              (4月27日分)
◎休憩時聞及び終了後にお聞きしました。
“今回の代議員会のご感想をお願いします。”
○厳粛な中で行なわれていると感じる。
○ノーコメント
○よく分からない。
○昔はもっと和やかだったが…。運営がもう少しうまく行けばよかったと思う。
○事前の話し合いが必要ではないか。
○活発で元気がよい。薬剤師会も進歩したと思う。
○会長は一言、謝るべきだ。
○はじめて代議員として出席し、とても緊張した。
 質問の時間(5分間)は短かすぎる。今後御検討願いたい。
○代議員は大切な役目だと再認識した。
 今からの真面目にキッチリ責任を果たして行きたいと思う。
○とても盛り上って、よかった。
○発言をガマンしている先生方も居る。





<代議員会報告> 第36回 社団法人 福岡市薬剤師会
臨時代議員会(通算第64回総会)

日 時 平成8年6月29日(土)午後3時
場 所 福岡市薬剤師会館 講堂

代議員会次第
1.開     会
1.会 長 演 述
1.議     事
(1)報  告
  第1号 第76回(臨時)福岡県薬剤師会代議員会報告
(2)議  案
  第1号 平成7年度歳入歳出決算認定の件監査報告
  第2号 平成8年度歳入歳出予算(福岡市薬剤師会収益事業)補正の件
1.閉     会

総会次第
1.開     会
1.会 長 演 述
1.第36回福岡市薬剤師会臨時代議員会決定事項報告
1.閉     会

〔1〕報 告
報告第1号 第76回(臨時)福岡県薬剤師会代議員会報告
日 時 平成8年6月22日(土)午後2時
場 所 福岡県薬剤師全館
議 事 議案第1号 平成7年度歳入歳出決算認定の件
    議案第2号 平成7年度収益事業決算認定の件
    議案第3号 平成7年度対九大病院事業特別会計収支決算認定の件

〔2〕議 案
議案第1号 平成7年度歳入歳出決算認定の件













議案第2号 平成8年度歳入歳出予算(福岡市薬剤師会収益事業)補正の件


〔第36回臨時代議員会を取材して〕

緊張した中で始まった第36回臨時代議員会並びに第64回総会は、決算報告、予算補正など滞りなく進み、また質問もいくつか出て、「活発になった、がんばっている」という声も聞かれました。

質問では24時間営業の『コンビニ』の問題も出て、今後増えてくるであろうそういった新しい問題点についても、討議がなされました。すぐに解決ということは難しいにしても、今後薬剤師として真剣に考えていかなければならない問題のようです。

さらに市葉薬局についても、基本的には面分業の立場をとるため、処方箋は拡散していく方向で考えていきたいという方針は変わりがないなど、真剣な討議がなされました。

そして、決算認定、予算補正については、満場一致で採決いたしました。

「淡々と終わった」「コンビニの件は薬務課に冨岩が行っているのか」「そんなものかな」「以前に比べて活発になった」「議事進行が早くて良い」そんな代議員の方達のコメントがありました。

尚、議事録要旨については、次号(9月号)掲載予定です。

(上村義徳)

<薬連のページ> なぜ、いま拓薬会か! 福岡市薬剤師連盟 会長 藤原良春

我々が今直面している環境は、介護保険の導入、次期診療報酬の改正、規制緩和問題等厳しく、かつ急激な変貌を遂げようとしている。このようなとき、我々末端の意見、要望を中央へ届けるためには、強力な政治力が必要であり、そのための政治家が切望されている。当然のことながら、地元の我々と密着した政治家でなければならない。幸いにして我々には、山崎拓という中央政界においても中枢に位置し、実力のある議員を有している。

近づいてきた次期衆議院議員選挙は、初めての小選挙区制で争われ激戦が予想されるが、何としても勝つための行動を起こさなければならない。拓薬会の結成は後援会活動の中核となるもので、市薬剤師連盟としても今後の活動に意を強くしている次第である。


拓薬会発会式

日 時 平成8年6月15日(土)午後6時
場 所 タカクラホテル福岡
司 会 末田 順子
開     会
発起人代表挨拶
     福岡市薬剤師全会長 藤原 良春
拓薬全役員紹介
拓薬会会長挨拶
     中央区薬剤師会会長 梅末 芳彦
講     演
     衆議院議員     山崎  拓
演     題 国政報告
閉     会
       (懇親会)
開会の挨拶
     発起人代表
     福岡市薬剤師全会長 藤原 良春
拓薬会会長挨拶
     中央区薬剤師会会長 梅末 芳彦
来 賓 挨 拶
     福岡県薬剤師会会長 梶原 敬史
     福岡市議会議員   久保田秀己
     福岡県議会議員   早麻 清蔵
     福岡県議会議員   高山 久生
     福岡市議会議員   国分 節夫
     福岡県議全議員   武藤 英治
     福岡市議会議員   大江 健一
顧 問 挨 拶
     日本薬剤師会副会長 荒巻善之助
     福岡市薬剤師会顧問
主 賓 挨 拶
     衆議院議員     山崎  拓
乾  杯(挨拶)
     福岡市薬剤師会顧問 藤野 義彦
役・員 紹 介
山崎拓事務所地区担当秘書紹介
花 束 贈 呈
記 念 撮 影
万 歳 三 唱
     福岡市薬剤師会顧問 古賀  隆
閉会の挨拶
     拓薬会監事     合澤 英夫

去る6月15日(土)午後6時よりタカクラホテル福岡において拓薬会発会式が開催された。薬局の将来を開拓するという主旨のもと、政治および会員の情報交換・研修の場へと発展させるものとして発足した。

発起人代表として藤原市薬会長、拓薬会初代会長の梅末会長の挨拶に始まり、役員紹介、来賓挨拶の後、本日主賓の衆議院議員山崎拓代議士による国政報告が、40分の講演時間を大幅に延長し1時間余りも率直な意見をユーモアを交えながら行われた。(経済の建て直しが、豊かに政策実行を可能にするという主旨、住専問題・消費税問題・介護保険問題等の各対応について) 引き続き懇親会では、代議士に花束贈呈と必勝だるまの贈呈が行われた。また、山崎拓代議士を囲んでの記念写真とマン・ツー・マンでの会話を通じ今後の拓薬会の発展には我々の協力と代議士の国政に於けるリーダーシップが不可欠であるという事が参加者全員に伝わり、万歳三唱を最後に期待と興奮が残る中、閉会した。最後に、この会の発足に当たり大変御尽力頂いた拓薬会顧問の方々に心よりの御礼を申し上げたい。

(小松公秀)


拓薬会


拓薬会・山崎拓事務所 親善ソフトボール大会

日 時 平成8年6月23日(日)午前7時
場 所 三宅中学校グラウンド
出場チーム 拓薬会代表チーム対山崎拓事務所チーム

去る6月23日(日)早朝7時。眠い目をこすりながら、拓薬会代表チーム対山崎拓事務所のソフトボール親善試合が開催された。

先発は拓薬全・木村先生、山崎拓事務所・山崎拓代議士の投げ合いで始まった。しかし、初回、山崎拓事務所の猛打が爆発、寝起きの木村先生を襲いリードを許した。拓薬会も山崎拓代議士の緩急の効いた政治家らしいピッチングに苦しめられながらも反撃し、木村先生をリリーフした樋口先生も頑張ったが、反撃一歩及ばず、山崎拓代議士が完投勝利をおさめた。結果は両チームとも、得点がカウントできなくなり(まるでラグビーの試合のような点数だった)、1対0で山崎拓事務所の勝利となった。

この試合は終始和やかに行われ、参加した拓薬会チームも全員出場をはたし、時折珍プレー好プレーも登場するなど内容の濃い試合だった。紅一点の末田先生、全力疾走お疲れさまでした。

(小松公秀)

 

石井道子参議員来館

 去る5月11日(土)、2年ぶりに石井議員が釆福された。

・今まではボーダーラインにいたが、先の選挙では安心して望むことが出来、お礼を申し
 上げる。
・1月20日からの通常国会では、やはり住専問題が大きかった。
・現在、厚生委員会理事をしており、エイズ患者の治療・再発防止が今後の大きな課題。
・病棟では、患者30人に対し、薬剤師1人である現状を見据え、薬事法改正の必要性を。
・規制緩和は、一応据置きになったものの、今後まだ検討すべき問題。
 食品・医薬品の区分けが難しく(ビタミン剤入りの食品など)、ルール作りが必要である。
・介護保険の問題(医療保険と介護保険のどちらを使うかなどの問題)。

以上の様な事を、風邪の具合がお悪く、又、お時間も少ないなか、熱心に力強く語られた。今後のより一層の御活躍を期待したい。

(北島啓子)

福岡市薬剤師連盟役員名簿

会 長  藤 原 良 春
副会長  細 井 徹 一
    光 安 龍 彦
総 務  南 島 敏 彦
    川 上   繁
    小 松 秀 美
    藤 野 哲 朗
    木 原 三千代
    梅 末 芳 彦
    本 村 精 也
    松 島 照 幸
    吉 田   斌
    末 田 順 子
監 事  井 原 俊 一
    長谷川 宏 明

去る、6月25日、部会連絡協議会において、平成8、9年度薬連新役員が選ばれました。 役員の先生方の御活躍を期待し、又、各会員の皆様の更なる御支援をお願い致します。

(北島啓子)

くすり箱

太陽の季節

梅雨明け宣言間近!熱い夏の到来です。夏と言えばギラギラ太陽。

“太陽の子”と言われているNHK大河ドラマ“秀吉”は、絶頂に面白い。

 でも“太陽打 は女性の悩みの種!
 日焼け・シミ・ソバカス…
 さあ、大変!!
 日傘・帽子・長袖シャツ・UVケア;日焼け止めクリームetc.

万全を期して太陽光線に立ち向かう女性軍団。えっ!でも、大学の生理解剖学で、太陽にあたると、ビタミンDができ骨が強くなると習った筈だし…夏、日焼けをして身体を強くしていると、冬、風邪をひかないと祖母が話していた様な… 今、骨粗餐症は更年期を過ぎた女性の深刻な問題だとか…

夏本番!女性にとって益にも害にもなる 太陽光線と仲良く付き合って過ごしましょう。

但し、過度の日焼けには、ご注意を…

(東 美代)

<私と薬> お 酒 に つ い て  福岡市役所民生局 福祉部長 植木とみ子

私はお酒が大好きです。とくに日本酒、それも冷酒で。あのほんのり甘く、心持ちとろっとした透明の液体が喉を伝っていく瞬間は、えも言われぬ至福を感じます。本当に私たちの祖先は何という素敵なものを発明してくれたものだろうかと、心から感謝の念を禁じえません。それにこの頃はひょんなことから陶芸などにも興味を持ちはじめ、このとっくりにはあのぐい呑みなんて組み合わせて、色、形、肌触りなどを確かめながら、五感すべてでお酒を味わう楽しみまで覚えてしまったものですから、もうたまりません。

でも、このことがあんまり広く知れ渡ると、そうか、それでは何かあったら声を掛けてやろうなんて奇特な御仁が現れたりして、それはまた大変だからここだけの話です。今だって、お断りするのにけっこう苦労するぐらいなのですから。何も見栄を張っているのではありません。何故かっていうと、実は、私は泣き上戸なのです。

お酒の飲み初めはとても幸福で、今日も素敵な日をありがとうと、友達や仕事やそして自分自身に乾杯します。楽しい気分で飲み進んでいくと、ずいぶん感性が砥ぎ澄まされていくような気がしてきて、世の中がすべてとても美しく見えてきます。これが酔うということなのでしょう。この魅力的な世界をさまよっているうちに、気がっくと私だけこんなに幸せでいいのかしらと思い始めます。そうなると、もう駄目。あの人がかわいそうだの、この人がかわいそうだの、頼まれもしないのに、勝手に他人様のことを心配しはじめ、そのために涙が溢れてくるのです。

この気分に酔ったまま眠りにつくと、翌日はかならず二日酔い、頭はガンガン、胸はムカムカ。でも、もう二度とお酒など飲まないと堅い決意も午前中だけ。夕暮れ時にはけろっと忘れて、さて今日はどのお酒にしようかなと、いそいそと用意をするのは、きっと私だけではないでしょう。そしてその結果、毎年の健康診断の時には、肝臓病だの、糖尿病だの、高血圧だの、何らかの兆候が出ているのではないかと、びくびくしているのです。

そこで、薬関係のお仕事に従事していらっしゃる方々に三っつのお願い。

まずは、酒は百薬の長と言われるでしょう。 だから、そのものずばり、飲めば飲むほど体によい、つまり成人病の心配をしなくてよいお酒を創ってください。二つ目は、一定程度以上酔わない薬をお願いします。せめてお酒を飲んでいるときくらい楽しい夢だけ見続けることができるといいな。最後に、どんなに飲んでも二日酔いの残らない薬。しかし、これだけ揃ったらきっとお酒ばかり飲んでいて、時間もお金もまるで足りなくなるかも。それにいっも夢の中なんて、きっと楽しくなくなるかも。やっぱりそこそこがいいのかなあなんて思いながら、今日もお酒を選んでいる私です。

<薬剤師会薬局> 市薬薬局勤務1ヶ月を経て 福岡市薬剤師会薬局 薬剤師 野見山登

市薬会員の先生方はじめまして。4年前に大学院を卒業した後、民間病院の薬局に入局しこれまで病院薬剤師として勤務していましたが、この度福岡市薬剤師会薬局でお世話になる機会を得て5月21日より市薬薬局に勤務させて頂いています。

市薬薬局に来て早くも1ヶ月が過ぎようとしていますが(この原稿は6月20日頃に書いています)、保険薬局での勤務は今回が初めてということもありその業務については不慣れさも手伝い今はまだ驚きと戸惑いの連続といった状態です。

病院薬局に勤務していた頃は入院患者を相手とした病棟業務や医師等からの医薬品に関する問い合わせへの対応等を主な業務としていました。このため市薬薬局での投薬等の業務については多少の不安はあったものの「基本的には入院患者への服薬指導と同じ様なもので何とかなるだろう」と考えていたのですが、実際には私がこれまで入院患者相手に行っていたものと大きく異なっている様です。例えば処方1つとっても入院患者が相手の場合にはカルテ等から病態等の患者情報を入手するのに併せて処方に日を通していたので医師の処方意図を容易に把握できていたのに対し、保険薬局では処方箋のみが患者に関する唯一の事前情報源であるため処方考察の大切さを改めて感じさせられています。また入院患者であれば当然の如く行っていたコンプライアンスの確認や副作用に関する聞き取り調査・副作用説明を行うことの困難さを感じると共に、単なる用法・用量の説明ですら聞く耳を持たないといった感じの患者の存在など「患者」というものに対する認識を改めざるを得ない状態です。この違いは入院患者が「患者」であったのに対し、保険薬局で対応する相手が「(患者+客)/2」とでも表現すれば良いのでしょうか。患者本人から如何にして情報を聞き出し、どの程度まで薬効や副作用について説明するべきなのか今後学ぶべきところはまだまだ多く末だスタートラインにすら立つことができていないようです。

また病院薬局に勤務していた頃は机上の文字としてのみ知っていた面分業の推進、常備していない医薬品を会員薬局が確保することの困難さ等かかりつけ薬局化の問題点の一端を市薬薬局に勤務して初めて知った様な気がします。特に医薬品確保(供給)については市薬の備蓄センターであり、医薬品分譲を業務としている市薬薬局に勤務する者として今後考えていかなければならない問題と思っています。

今後は病院薬局勤務時代の経験を生かしながら薬局長の久地井先生、副薬局長の江田先生を始め、諸先生方の御指導を仰ぎながら頑張っていきたいと思いますので宜しく御願い致します。

<特 集> 医薬分業

5月号に引き続き福岡市医報の“特集医薬分業”第2弾をお届けします。医師会の先生方、貴重な御意見ありがとう存じました。今後共、ご指導の程、宜しく御願い申し上げます。

(広報)

医薬分業の現状 (社)福岡市医師会(早良区) 栗田博隆

私が分業にふみきったのは18年前のこと。 今では患者も馴れて「先生、今日は処方箋を下さい。(薬を下さいとは言わない)」と言うようになった。保険薬局は約200m東にあり、国道もなく車も少なく、比較的安全であるし、 薬局はその自宅も一緒なので、夜間や休日(めったにない)には電話して処方してもらえる。 だから現在100%処方箋発行である。

次に処方点数が全点数の何パーセントになるのか、平成6年7年を調べてみた。

偶然だろうがここ2年とも年平均は15.9%だった。

医薬分業のメリット、デメリットは以前に述べたので、今回は分業してよかった、またまずかったと感じたことを述べてみたい。

1. よかったこと。
 @ 従業員の負担が軽減した。調剤、説明の必要がない。
 A 優れたメーカー品が使える。
 B 薬をのんでどうかあったら、薬局に問い合わせが行く、私の方にはこない。
 C 内服薬の在庫、残量に気を使わないでよい。
2.まずかったこと。
 @ 現物をみないので、その薬がどんな大きさか、どんな色かが全く不明である。
 A 患者が薬局まで足を運ばねばならないし、負担金も少し増える。(老人、障害者は別)

以上の通りで、患者の不平、不満も耳に入らないので、このまま続けようと思っている。


私の医薬分業 (社)福岡市医師会(東区) 和田美也

3年前に開業する時、当り前のように院外処方にしました。それまで、勤務先の病院はどこも、処方せんを書くまでが医師の仕事、それから先は薬剤師の仕事でした。病院の中で医薬分業が行なわれていました。私が調剤をすることは不自然に思えました。結果的には、それで良かったと思います。

まず、私の資本力ではこれだけの薬は揃えられなかったでしょう。初め、私の処方したい薬のリストは100でした。今は200を越えています。それ以外も何でもOKです。すぐ近くに、国公立病院の処方せんを受け付ける調剤薬局が何軒もあることは好運でした。たいていの薬はそのネットワークで揃うようです。

問屋さんと交渉して、購入して、管理して、在庫に気を使って・・・。第一置く場所がありません。私の小さなクリニックは私と看護婦二人だけですから、薬を扱うとなるともう一人は必要で、人件費もかさみますし、調剤にまで気を配るのは私の能力を越えます。薬袋に記入したり、間違えないように注意して入れたり、一包化したり、経鼻栄養の患者さんには錠剤はつぶして乳鉢ですって…やれやれ大変です。全部薬局がしてくれるのはありがたいことです。

感心したのは阪神大震災の時です。地震の翌日、近くの薬局から薬は十分確保したという連絡がありました。私には何のことかわかりませんでした。阪神地区のメーカーの薬は品薄になることを予想していち早く手配したというのです。さすが餅は餅屋です。おかげで、その後品不足と伝えられた風邪薬も整腸剤も、何事もなかったように処方し続けることができました。

寝たきりの患者さんには訪問看護婦だけでなく、薬剤師も服薬指導のため自宅を訪問して、様子を報告してくれます。話し合って、薬を変えたり剤型を工夫したり。これもチーム医療というのでしょうか。

大学病院や国立病院も院外処方が多くなりました。処方せんがあれば同じ薬がもらえるのなら苦労して大病院を受診する必要もないと、転医を申し出て、当院を受診される方がちらほらあります。秘伝薬というわけでもないのに、○○病院の薬は良い、というような巷の迷信は崩れようとしています。

院外処方は薬代が高いという質問・苦情が数回ありました。当院で支払う処方せん代を含めると相当高くなるのでしょう。医師の処方せん料、薬剤師の調剤料は技術に支払われる当然の対価です。院内調剤でうやむやだったものが、医薬分業で評価されて、表に出てきただけのことです。説明して理解していただきますが、評価に値するだけの技術でなければと気を引きしめています。

10剤以上では処方せん料が低くなります。健康なお役人は10剤と聞くと驚くのかも知れませんが、高血圧と高脂血症と虚血性心疾患と脳梗塞を合併した人は珍しくありません。そんな患者さんが風邪を引いたらもう完全に10剤以上です。そういう時の処方の方が難しいと思いますが。また、散剤はまとめたら1剤とみなすというのもどういう理屈なのかよく分かりません。

患者さんの多くは受診した医院ごとに別々の薬局で薬をもらっているようです。これでは重複薬、相互作用のチェックはできませんし、薬剤師ががんばって作っている一人一人についての薬歴簿の意義も疑問です。医薬分業のメリットを患者さんがきちんと受け取るために、院外処方をする医師の責任として、かかりつけ薬局をもつよう指導していきたいと思います。


医 薬 分 業 (社)福岡市医師会(中央区) 信国国利

7年前の福岡市医師会報(第30巻第10号)に、標題について医薬分業の矛盾とその功罪を中心に愚見を述べて以来、現在も同じ気持であることは変わらない。

煩墳な論点は抜きにして、少なくとも私の関係している診療分野、すなわち大きな検査も手術も、面倒な経過観察なども余り必要でない、あくまでもプライマリーケアに徹した診療では、医薬分業などしないほうがずっと有意義だと思うし、診療の実感もある。

 その理由を要約すると
@ 熟慮のうえ購入した薬品の効能を、毎日の診療で身近に実感し、確認できること。
A この制度は患者さんにとっては二度手間であり、高齢あるいは多忙な患者さん達は、まず、ついて行けない。
B 患者さんは二度払いになり、自己負担額がけっこう増え、保険医療への不満も増す。
C 信用できる適当な調剤薬局に、なかなか巡り会えない。
D 薬の副作用発生時の責任感と対応の意欲性が全く違ってくるのではないか。

7年前に比べて社会事情もいろいろと変わり、特に平成5年はあの『ソリブジンの薬害事件』が物議を醸し、.それを機会に厚生省は『完全医薬分業』の必要性を痛感、喧伝、平成6年1月から国立病院6施設が完全医薬分業に踏み切られた。

薬局側を見ると、それまで黙認されてきた観のある門前薬局などに、薬剤費削減を目的とした強い経済統制がくるらしい。ちなみに、平成8年度の診療報酬改正(予定)では、調剤基本料は1医療施設からの集中度70%及び回数4000回を境にランクづけされ、現行の40点(ただし月5000回超の処方箋受付の所は33点)から45点〜20点にわたり細かく決められている。

たとえば、集中度70%超で月4000回以下の(一般診療所の)門前薬局(A)では5点下げられて35点へ、集中度70%超で月4000回超の(大病院の)門前薬局(B)では13点下げられ20点になっている。明らかな門前薬局への冷遇措置である。

特に、全国最多数を占める診療所の門前薬局などでは、たとえ5点下がるだけでも、倒産の増加傾向だった過去数年より更に厳しい『冬の時代』を迎えそうである。

また、これもおかしいことだが、患者さんが何かの都合で(B)から(A)に院外処方を変えたときは、一回につき15点(3割負担だったら45円)の負担増になり、いちいち説明してもなかなか分かって貰えない不信感だけを招くこと確実で、第一、こんな面倒臭いことなど考えるだけでも厭である。

医療施設にとっても、自由経済の原則を無視した『薬価新算定方式(Rゾーン方式)』が平成4年4月に実施されて以来、いくらかでも経営の助けになっていた薬価差益はほとんど無くなり、人件費、分包器械のリース料、保管管理費などを差し引けば、院内の投薬業務は明らかにデメリットである。

日薬の集計した『処方せん受取状況の推定』によれば、処方せん発行枚数でみた分業率(全国平均)は、平成4年度14.5%、5年度15.8%、6年前期(3〜8月)で17.3%と、毎年少しずつ増えてはいるが、7年前のような医薬分業推進の意気込みはあまりみられない。

僅かに、最初から医薬分業の採算ベースを建前とした新規開業の診療所や薬局で・.目立つくらいだろう。

平成6年の東京都内国立病院の診療科別院外処方箋の発行状況を見ると、専門科別に大きな差があり、産婦人科、皮膚科、泌尿器科、眼科等は70〜90%、外科、耳鼻科では40%台、内科は20%台、極めて少ないのは小児科5.4%、精神科7.7%で、うたい文句の医薬分業が一律に実行できない問題点と事情がうかがえる。

また、前述の分業率は地域差がかなり激しく、最高40.2%の佐賀、最低1.7%の福井まで大きな開きがある。そして、分業後進地域では薬局の誘致まで行われているらしい。

私が、明らかに分業を躊躇する理由の一つは、前述のABで述べたように、患者サービスの低下である。国立病院や大学病院、大病院等はさておき、私の診療所など、患者さんの平均待時間はせいぜい5分以内が限度である。診察をすませ、今のように寒い外気のなか、もういちど調剤薬局まで足を運ばせることは、医師患者関係にとってデメリット以外の何物でもない。

最近では、こうしたデメリットをクリアする患者サービスの一環として、調剤薬局での服薬指導、薬歴管理による重複投薬の防止、副作用への迅速対応等を目的とした『基準薬局認定制度』の充実にむけて、各都道府県薬剤師会が努力しているらしい。

だが、『RAD−AR協議会(レーダー)』など、強力な医薬品情報ネットワークの助けを借りるまでもなく、医師達は、普段、十二分に情報収集をしており、むしろ情報過多で困っているくらいだろう。

いろいろと勝手な事を述べてきたが、医薬分業実施医療施設側で、全く逆の見方、立場の反論があることは、先刻承知している。

しかし、この日進月歩の自由社会で、人に個性があるように、いろんなやり方、考え方があればこその進歩であり、一律統制を最善とする考えは、やはり間違っていると思う。

一時、あれほどまで喧伝されてきた感じの医薬分業制度は、少なくとも私の観測では、前ほど喧しく聞こえてこなくなった。

こと医療制度に関するかぎり、この国のやり方はいわゆる『朝令暮改』だと、最近つくづく思われてならない。

つまり、限りなく真理に近い正義が、いっこうに見えてこないからである。

この草稿を書いている途中でも、明らかに厚生省側の不作と思われる昭和58年の『HIVの資料隠し?』が報道(H8.2.10西日本新聞)された。こんな事例を見聞きするたびに、施政方針が国民の了解のもと順調に、着実に結実しているとは、とうてい思われない。

ただひたすら国民総医療費を大幅に削減するため、何かもっと斬新で決定的なアイディアはないものかと、ガツガツ目の色を変え策を練る施政の姿が彷彿するばかりである。(尚、本文の作成に際し資料提供をいただいた九宏薬品の小森勝輝氏に深謝致します)

(H8.2.15)


医薬分業推進の是非論(社)福岡市医師会(城南区) 剣持邦博

平成元年4月、私はそれまで13年余り続けていた処方せん発行を中断の止むなきに至った。表通りにあった薬局が、建物をビルに改築のために一時移転し、再入居してもらうつもりであった。当の薬局が移転を届けたところ、行政当局の指導があり、移転再入居まかりならぬという干渉があったそうである。行政が法律ならぬ一篇の通達で開業の既得権や従業員の生活権を奪う力があるのであろうか。と当局の不適切な措置を挙げ、医薬分業の障害を訴えたのが7年前に本誌に投稿した主旨であった。前置きが長くなったが、その7年余り前、つまり市医報第30巻10号に述べた記事…の顛末と意見を求められたので、以下述べてみる事にした。

その事件から間もなくだったと思う。医薬分業推進に関する懇談会を薬剤師会館で行うとの事で出席した。区医師会長や役員、薬剤師会関係者や県薬務課の面々と約15名位であったが、分業推進について意見が種々交された。私は、処方せん薬局の許認可に就て意見を求めた。その時、分業推進の障害になる薬局の移転再入居不許可に就て問題提起をし、上述の様な事件の善処方を求めた。それから程を経ずして通達が廃止になったようである。 今、問題になっている行政改革の好い例であると評価している。

処方せん料が一躍引き上げになった昭和49年9月よりずっと以前に院外処方を市内で始めて居られた方が2、3人いた。私もそれに伍して始めていたのに院外処方を敍上の事情で中断したのは残念であった。その内、新規開業の産婦人科の傍らに薬局が出来たので、やっと3年振りで再開した。距離は約150米程離れているが、大通りに面しているので比較的便利である。

そこで思う事は、矢張り時代の進展から医薬分業の実施は後に退けない、という事である。

地域によって分業は患者、なかでも高齢者、障害者にとっては不便が多く、又費用もかかる。それらの事も含め医師の場合と同様、薬剤師の配置も行政の考慮する分野であろう。然し、健康の喪失と疾病や生命の危険は、一般的に言うと負担や不便さを超えるものであると信ずる。

処方内容の公開、調剤技術と開発著しい薬剤の知識、服薬の注意、事故の防止等、熱意ある専門家の協力と責任分担がこれからますます必要となるであろう。

昭和40年から近年に至るまで、薬剤事故が次第に増加して屡々マスコミの話題となっている。先日テレビで、医薬分業は失敗であると評した学者の話を耳にした。複雑な医療保険の内容と現状の認識の足りないお方ではないかと疑問を抱かざるを得なかった。

老域に這入ると情報に疎くなり、知識も乏しくなるのを意識し乍ら、余り口はばったい事は言えないが、今回の改正で、院外処方に関する項が数字の遊びになったり、医師を金縛りにする規則がこれ以上増えたりしない様に願いたいものである。

昭和50年頃、旧西部医師会通信の「さわらび」に、私は処方せん発行を始めた動機を記したが、末尾に『最も恐れる事は、中医協の技術評価のやり方と、税務当局や厚生省保険局の朝令暮改、定見のない事にある。処方せん発行を皆さんに奨めて良いものかどうか。賢明な方々の判断にお委せした方が良いと思う。』と結んでいる。

(H8.2.17)


医 薬 分 業(パートU) (社)福岡市医師会(中央区) 山口健太郎

「完全医薬分業」のシステムに切りかえたのが昭和55年だったから早いものでもう15年以上になる。10年一昔というがその間の世の中の変化はまさに目をみはるものがある。併し「医薬分業」に関してはこの15年間にどれだけの推移があっただろうか。勉強不足で現在我々開業医の何%が、「完全医薬分業」のもとで医業経営にたずさわっているのか知らない。併し処方箋料の点数をみても昭和49年に一挙に大幅値上の50点になって以来現行の76点と約20年以上経過しても余り評価できる点数ではなくその間の他の諸物価上昇指数と比較しても決して満足の行く価値ある点数設定とは思えない。

戦後かってアメリカ「G・H・Q」から、「日本の医師は薬を売り歯科医師は金を売り、薬剤師は雑貨を売っている」とさんざんいや味をいわれて医薬分業を中心とした新医薬制度が出来上がったと聞いています。

問題の薬価差益がどんどんなくなりつつある現況でも日本古来からの伝統である医師から患者への直接投薬する方法がそれなりに便利で安心感がある捨て難いシステムと思われる先生方がいまだ多数おられるということは毎日毎日処方箋発行という一枚の紙の発行という.行為に対して絶対服従できないのだろうと思っています。私個人の分業経過からふり返った時、当初1〜2年は数少ないながら分業拒否患者の存在がネックとなっていました。併し時の流れというか、現在では何の抵抗もなく、「完全医薬分業」がスムーズに行われているのはありがたいことだと痛感しています。

もとより技術的に「医と薬」とが分離するのが「医薬分業」の根本目的でありますが、日本全国の開業医が100%医薬分業に移行することは全く不可能なことであり、今日まで「完全医薬分業」を実施している一町医者の私としての結論は、薬剤の使用は治療のための「適正投薬」ということだけ考えればよいことで単に使用量の多寡とか、他の薬剤との比較などの数字による批判に惑わされることのない厳正な投薬態度を保持して行くことが大切だと思っています。

分業はただ単なる「薬減らし」のための一手段ではないと思います。分業はあくまでも医療公開を前提としたスペシャリストによる薬品管理及び投薬であり、それが私達町医者ののぞむ国民の安全と健康につながるから分業を行うという信念で受けとめるべきだと思います。

薬剤という「物」が明日からの医学の将来にどのような形でその地位を存在するべきかを深く考えることこそ大切なことではないでしょうか。

薬は、「もろ刃の剣」だとよくいわれます。医療が高度化し薬が多様化された現在薬の細かな薬理作用まで仲々勉強し理解することが困難です。「医薬分業」の道は陽の当たる「古くて新しい大道」であるといわれた先達の言葉で最後の結びとします。


医薬分業は何故必要なのか (社)福岡市医師会(博多区) 武井信介

医薬分業についてのその後は、自分の場合まったくすすんでない。前回医薬分業が話題になった時は、医薬分業を行った場合の医院サイドのメリット、デメリットに最も関売、があったのだが(今もその点が一番重要な事に変わりはないが)最近はもうどうでもよくなったからである。

そもそも医薬分業をすすめる目的というのは、患者さんの待ち時間の短縮。薬に関する説明が十分に受けられる。各医療機関の間での投薬の重複が避けられる。等々多々あるはずなのだが厚生省は医療機関と薬局の経営的関係を非常に警戒するばかりで、医院が特定の薬局を教示する事すら禁じている。しかし薬に関して適切な説明をしようとするなら、薬に関する知識のみならず医師の投薬の方法とか、何故この薬を使うのか等、理解してもらわなくては出来ないだろうし、投薬の重複防止にしても薬局のコンビューダー化をもっと推進するとか医院からの投薬証明をもらうとかがないと出来ないだろうし、複数の医院からの調剤を引受けている薬局だとやはり混雑して十分に説明を行えるのかどうか疑問である。調剤薬局側に聞いても、そういう面での厚生省からの指導等はあっていないようである。

今回調剤薬局において一つの医院からの処方箋数及び集中度に応じて、処方点数が減じられる事になっているが、こうなるとますます医院と薬局が密接に協力し合うことは不可能になってくると思われる。

とにかく医薬分業ということが、他の医療面での問題と同じく本当にそのようにした方がいいのかということではなく、唯々厚生省が医療費の伸びを押さえる為の一つの手段としているだけではないかということ。そしてその為に医院も薬局もいゝようにあやつられている事を考えると何かもう少し長期的にきちんと計画して現実的に医薬分業を実行し易いように話し合えないものかと思う。

もし医院と薬局が親密な関係にあったとしても、経営基盤が同一でないなら役人の天下りによる厚生省と薬品会社の関係よりましだと患うけど。


<研 修> 研 修 会 報 告 要 旨 (社)福岡市薬剤師会 学術担当常務理事 市花晃

学術委員会では“薬品の種類とその特徴”をテーマに、“薬の初歩から”をモットーに“基礎と臨床”をペアで薬物療法研究会と学術研修会を始めております。4月は、‘ァレルギー性疾患’、5月、6月は‘糖尿病’について勉強会を行いました。6月の学術研修会では糖尿病の治療について、講師のきめ細かい説明と図解で非常に好評でした。7月は‘ACE阻害剤’8月は‘Ca措抗剤’を予定しております。多数の出席と質問とをお待ちしております。又、会員の皆様の貴重な御意見などお待ちしております。

御意見箱 TEL.713-3111

4・5・6月 研修会報告
@ 日 時 平成8年4月22日(月)午後7時より
A 場 所 福岡市薬剤師会講堂(4F)
B 演 題
  『アレルギー性疾患、最近の話題』
     〜気管支喘息を中心に〜
C 講 師
   サンド薬品株式会社・学術推進部
     部次長 梅 田 賢 一先生

気管支喘息は小児喘息のうち80〜90%がアレルギー性であり、成人喘息の約70%はアレルギーの関与が認められ、残りの30%が非アレルギー性喘息として大別される。その中で、気道のアレルギー性炎症がアレルギー性喘息の基本的病態であると考えられます。

そこで、今回は、気管支喘息の病態と喘息治療薬の中でも、特に最近の抗アレルギー薬の位置付けについて、詳細に解説していただきます。

会員の皆様の日常業務にお役に立てば幸いです。

(出席120名)



@ 日 時 平成8年5月28日(火)午後7時より
A 場 所 福岡市薬剤師会講堂(4F)
B 演 題
  『インスリン製剤の種類と特徴』
C 講 師
   ノボノルディスクファ−マ株式会社学術部
   プロダクトマネージャー 坂 田 英 世先生

現在、日本の糖尿病患者は600万人、その約20%がインスリン療法を行っています。インスリン投与の目的はインスリンの分泌を正常に近づけ、血糖を厳格にコントロールすることで合併症(眼、腎、神経)の予防、進展を阻止することにあります。

今日では病態に合わせ、様々な製剤が揃い、注入器、注入針にも改良が行われています。今回はインスリンの種類とその特徴、また投与方法の変化等について、お話いただきます。

(出席120名)



@ 日 時 平成8年6月19日(水)午後7時より
A 場 所 福岡市薬剤師会講堂(4F)
B 演 題
  『糖尿病診療の最近の話題:インスリン
   抵抗性症候群、内臓肥満症候群と薬物療法』
C 講 師
  九州大学医学部附属病院総合診療部
       助手 後 藤 公 宣先生

現代の日本人において、糖尿病は爆発的に増加しており、40歳代以上の国民の10〜20%が罷患していると推測されている。成人型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)の発症には、遺伝、肥満、ストレスに起因するインスリン抵抗性と長期間にわたる高インスリン血症、それによる最終的な膵臓の疲弊が関与していると考えられている。それゆえ、膵臓刺激作用がその主作用と考えられる経口血糖降下剤の使用には細心の注意が必要であり、最近発売された食後過血糖改善剤が持つ膵臓保護作用が期待される。さらに、最近注目されている内臓肥満は、糖尿病のみならず、高血圧、高脂血症などいわゆる成人病の発症と深く関与していると考えられており、有効な治療法を早急に確立する必要がある。

(出席132名)

※尚、毎回ビデオにとり、編集しています。貸出希望の方は、市薬事務局にお尋ね下さい。

TEL.741-4416

余滴 博多弁の効用 学校薬剤師会 副会長 木原三千代

「余滴」は、市薬顧問の三津家先生が市薬会報の編集をしてあったときに書いておられたのですが、とても気に入っていましたので使わせていただきます。

市の学校保健課に、細井副会長、富田室長と一緒に、検査方法の変更と試験に必要な機器・器具の購入についての相談に行った。以下、丁々発止とまではいかないが、そのやり取りの一端。

課長「そげんことば急に言うてきたっちゃ、こっちは予算があることやけん無理ですよ。先生、大腸菌が問題になっとうけん、今なら落せると思ってきたろう?」 「アハハッ、ばれとった!?この世智辛いご時世に、一回言うてきただけで『喜んで、OK』なんて返事ばもらえるとは思うとらんよ。前向きに検討してもらえんやろうかって、言いよるだけやない。お願いしますよ。今回は課長の勝ちやね。でもまた来ますから…」 てな具合で、細井副会長共々訪れること4回。新しい検査方法のための値上げだけは、ようやく認めてもらえた。それにしても、年度途中での予算一割アップだから、かなり無理をしてもらいましたね、弘田課長。本当に感謝しています。

帰りに富田先生と一緒に上から降りてきたエレベーターに乗った。お昼時で満員の状態。その中でコソコソと、私語を交わした記憶がある。降りて、「お疲れさま」と別れようとしたとき、いきなり頭の上の方から声をかけられた。

「誰かいな?市役所で声をかけられるような知り合いは、おらんはずやが」と振り向くと、なんと声の主は西岡衛生局長。「エレベーターの中の声が、どうも先生のようでしたから」ですって。そういえば、学校教育部・保健体育課は11F、衛生局は13Fなのだから、ありえないことではない。それにしても、アポイントもとらずに衛生局長にお目にかかれたのだからラッキー!エレベーターではおしゃべりをしてみるものである。

<会員の広場> 薬局のおばちゃんからの更衣 博多支部 板付部会 スマイル調剤薬局 木原摩利子

“カタ、カタ、カタ” いきなり友人よりのFAX通信。“市薬に原稿を書いてね。広報の人に言っとるけん”“誰れが?イヤダ、イヤダ、ちょっとまってよ”。

そうこう言っている間に委員の方達の電話攻勢、とうとう押し切られ拙い文を皆様にみていただくことになりました。

薬剤師歴は永いのですが、OTC中心のいわゆる薬局のおばちゃんを20数年間やってました。御多聞にもれず、近隣に出来る大型店におされ店をとじ、今は調剤薬局につとめております。駆けだしの古びた新人となり、3年余りとなりました。

いざ仕事についてみると昔の病院での投薬とは雲泥の差で、処方箋の内容は言うに及ばず、薬の種類の多さ、相互作用、副作用、又、次々に開発される新薬。これだけでも頭の中はパニック状態なのに服薬指導の難かしさ、毎日が試験をうけている感じです。

日進月歩で進むこの業界で牛歩の歩みでしかついていけない気がして、まわりの人の足手まといにならないようにと気ばかり焦っております。せめてあと10年、身体と頭が若かったらと思います。どなたかそんなお薬御存知ありませんか、すぐにでも試してみますので是非御一報下さい。

それにしても薬局におみえになる方達をみてますとまさに人生の縮図そのもので、反省させられたり感動したりの毎日、“人のふりみて我がふりなおせ”こんな言葉がふと口に出てきます。

雑事ばかり多くてなかなか更衣が出来ないのですが、何とかがんばっていきたいと思います。こんな古くて新しい薬剤師ですが、全員の皆様よろしくお願いします。

“お大事になさいませ”とスムーズに、そして心から言える日に向かって、ファイト!!

〔フレッシュさん紹介〕 所      感 博多支部 博多東部会 大賀薬局呉服町店 中尾安江

想い起こせば、昭和49年は、医薬分業の夜明けと言われ、我が社にも調剤専門薬局第1号店が、昭和50年4月に開局致しました。

時の流れは速く、本来の姿であるべき“患者さん中心”の薬剤師としての職能が強く問われ求められる昨今でございます。私共は今何をなすべきか、強い問いかけと同時に、薬剤師として諸々の点での正念場の時だと思います。

私もこの歳になってフレッシュウーマンとして、足もとより自己をみつめ直し、日々、自己研鑽に努めねばと思っております。この4月より博多区の千代中学校の学校薬剤師、又、急患センターのお仕事も手伝わせて戴くことになり、色んな面で刺激をうけ医療チームのメンバーたりたい所存でございます。

現在の仕事場のある呉服町は、朝ドラで“走らんか”の舞台となった所でございます。又、博多区は木原会長のもと、在宅医療が活発な歩み出しをしております。処方箋を出して戴いているクリニックは患者さんも多く、又、広範囲で、地域住民はじめ、遠くは対馬・長崎からの患者さんもいらっしゃいます。フレッシュウーマンが言うのもおこがましいのですが、同じ高さに目線を合わせ、お話を伺うことはとても大切なことです。

私事にわたりますが、公休で休んだりしていると、「この前はおらんかったけど、どうかしたとね!」とか、「帰ってからの食事は大変でしょう」とおいでになる度に、お総菜を持って来て下さる方、ドクターと廊下で話していると、「何ぼ話しよったとね。辞めたらいかんよ!」新米がとれたからと宅急便にて、玉葱やら送って下さり「気にされなくて良いですよ」と言って下さる方、又、子供が大学に受かった時は“お祝”まで下さり、自分の孫の様に喜んで下さったり、感涙に浸った事は数をあげるときりがありません。

そうそう、こんな事もありました。「家に電話をかけたら若い男の人の声(これは留守電で主人の声なのですが)でものを言うけん、3回かけたけど、まだ帰っとらんやったとね。いつかこっちの方に(ちなみに今の住居は百道)ご主人と一緒にこれんね。来た時は寄ってね!缶詰めのあるけん渡したいけど、私では重たかろう−」と、これ又、母親がわりのおばあちゃん。「さみしかったり、困ったりされた時は電話をして下さいね」といっていますので、母の日にカーネーションをもって主人と二人で行って参りました。

話が余談になりました。もとに戻ります。

博多っ子の私は、ドーナツ化していっている地域をみまして、お年寄りを少しでも勇気づけ、楽しく健康なる生活、“心”ある生活をしていかれる為に、ドクターと密なる連絡、協力、話し合い、手と手が…更に手と手が…結びあえ、大きな輪になるお手伝いの一環者でありたいと、そして悔いのない出来る限りの仕事をして行きたいと思っております。

言葉のもつニュアンス、諸先輩が築かれた絆を大切に、心のコミュニケーションのとれる“かかりつけ薬局”をめざし、地域の医療に貢献していく努力を積み重ねて行きたいと思います。御指導の程宜しくお願い致します。

最後になりましたが、薬剤師会のさらなる発展を心より願っております。

■■トピックス■■ (社)福岡市薬剤師会 学術担当理事 千阪善弘

第13改正日本薬局方が施行(平成8年7月)

はじめに

日本薬局方は、明治6年6月に世界で21番目の局方として制定された。戦後の昭和26年3月に、アメリカ薬局方をもとに画期的な改正を行った第6改正日本薬局方が公布された。第7改正日本薬局方では国民医薬品集を吸収し、第1部及第2部の2都制となった。

第8改正から5年ごとに改正され、第11改正から一部改正である追捕が刊行され(2回)現行の体制が出来た。

前回の1991年4月の12改正から5年を経ており、その間1993年10月と1994年12月の2回追捕が刊行されている。

改正の特徴

第13改正日本薬局方の最大の特徴は(1)常時連続性を持たせた改正、(2)改正経過の公開の原則である。すなわち、近代化・合理化に努め、国際協調を考慮し透明性を保つことである。

1.国際調和の例
(イ)通則における単位と記号は国際単位系を採用した。しかし、現在、医療の現場で汎用されている注射剤の濃度表示などにはW/V%を残した。(表1)
(ロ)カプセル剤において用いる原料をゼラチン以外のものにも拡大した。
(八)粘度測定法に回転粘度計を導入、含量均一性試験と重量偏差試験における結果の判定基準を改定した。
(こ)医薬品添加剤のいくつかの規格を改定した。
(ホ)エンドトキシン試験法はゲル化法以外にも比濁法・比色法を収載した。
(へ)日本薬局方の英文名が公式にThe Japanese Pharmacopoeiaと決まった。同時に英文版が発行された。
2.記載内容の近代化・合理化の例
(イ)無菌試験法の全面改正、微生物限度試験法収載
(ロ)輸液用プラスチック容器試験法をプラスチック製医薬品容器試験法と変更し、全面改正した。
(ハ)粉末]線回折測定法の新規収載
(ニ)貯法を貯蔵条件と容器にわけて記載し、後者は適否の判定基準となることを明確にした。
3.薬局方作成体制の整備
  新設…物性試験法委員会、生物薬品委員会
  分割…一般試験法委員会を理化学試験法
     委員会と生物試験法委員会に分割
4.薬局方の付属情報の充実
 新しく参考情報(General Information)を末尾に設けた。これは規格として設定されるものではなく、したがって適否の判定には関係がないが、医薬品の品質確保のために必要な或いは参考となる事項や試験法を挙げ、薬局方をより分かりやすくすることを目的としたものであり、従来からの「付録」と同じ扱いとなる。
 今回、収載されたのは@培地充てん試験法、Aプラスチック製医薬品容器、B分析法バリデーション、C保存効力試験法である。


薬局 Vol.47 No.5 (1996)

お知らせ1.

※5月号に掲載しました役員に下記の理事が加わりました。宜しくお願いします。
在宅医療担当理事 田 中 範 江 富士調剤薬局
〒813 東区香椎1-1-1ニシコーリビング香椎2F(薬) TEL.671-7955
〒807 北九州市八幡西区東筑1-11-7(自)



金言・名言

『自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、
                二人がかりでも石は持ち上がらない』
                         (ドイツ詩人 ゲーテ)

もたれ合いの悪弊への痛烈な警告。協同一致の美名のもとに、結局お互いに何もやらない。

お知らせ2.

急患センター出勤者募集について

現在、福岡市薬剤師会では急患センターへの出動者を募集しております。

ご承知の通り、急患センター出動は福岡市医師会より福岡市薬剤師会が委託を受けている事業であり、当会としても「休日夜間医療への参加」を地域住民に貢献する為の大切な事業として位置づけております。

現在、土曜準夜、日曜・祭日の日勤・準夜について募集していますが、来年4月1日より平日夜間の診療が始まりますので平日深夜(午前0時〜午前6時半−予定−)の出勤者も同時に募集致します。

詳細については福岡市薬剤師会まで問い合せ下さい。TEL.714-4416



[広報]

会議報告

【第2回理事会】

日 時
平成8年5月27日(月)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井、光安、篠崎各副会長、南島専務理事、川上、入江、市花、北島、市原、冨永各常務理事、中野、小松、藤田、千阪、山本、白木各理事、井原、長谷川各監事

議 事

1.会長あいさつ
12月末現在の全国の処方せん応需率は22.9%で、福岡は42%である。2年後には50%を超える見込み。しかし経営的に大丈夫かと心配している。受け皿作りの準備が必要である。執行部ができることは何かを考える。末就業薬剤師の掘り起しなど、会員へのPRが必要と思う。
2.報告事項
(1) 会務報告
(2) 委員会報告
 ア 組織委員会
 ・6月5日、初会合の予定
 イ 社保・分推委員会
 ・5月20日第1回開催
 ・広域病院のリストアップ
 ・第2回6月20日予定
 ウ 薬局委員会
 ・6月初めに第1回を開きたい。
 エ 急患委員会
 ・5、6、7月の出勤者の調整をした。
 ・出勤者の数は足りている。
 オ 学術委員会
 ・5月22日委員会開催
 ・5月28日薬物研究会開催
  7、8、9月降圧剤
 ・薬局実務研修 8月31日・9月1日、9月7日・8日
 カ 広報委員会
 ・5月24日第1回開催
 ・30日最終校正を印刷全社へ渡す予定。
 ・役員の顔写真入り紹介をしたらという意見あり。
 ・新採用職員(野見山登氏)の紹介をジャーナル次号に。
 キ 市薬薬局委員会
 ・野見山薬剤師の採用
 ・事務職員1名増員予定
 ・薬局の内容を検討中である。
 ク 試験センター委員会
 ・試験器具類は、15年前のもので古い。
  更新が必要である。
 ・6月から水の試験が始まるので、200万円程度のものを購入予定。
 ・市に補助の要望を出したが、添いかねるとの返事だった。
 ケ 在宅医療委員会
 ・委員の選定が遅れている。
 ・末端の医師と薬剤師の連携が必要。東区の例を紹介(保健所と医師会)
 ・全市的に広げたい。市医師会(井上理事)、行政と話している。
 ・薬局名の紹介状を配布したらどうか。
  見える活動になるのではないか。
  まず、各薬局の薬剤師がまず検診を受けるように、
  各区毎に支部長から医師会にアタックして出来るところから保険薬局の名簿を作って、
  配布したい。(理事会承認)
  各委員会で検討してほしい。
(3) 学薬・勤務薬・商組報告
 ア 学校薬剤師会
 ・運営の方法を変えたい。市薬の活動の中の一つと位置づけでいきたい。
 ・各支部から役員を選びたい。
 ・市薬会員200名のときは学薬70名(1/3)であった。
 ・専務未定
 ・5月30日 理事会
 ・6月1日 15:00 新人研修
 イ 勤務薬剤師会
 ・研修会予定発表、6月21日(金)18:30武田薬品で。
 ウ 商組
 ・5月28日13:00 42回総代会開催
 3.協議事項
 (1)平成7年度歳入歳出決算について
 (2)平成8年度歳入歳出補正予算について
 (3)常置・特別委員会委員の選任について
 (4)その他
  ・11日 19:30 理事会
  ・18日 19:30 支部長会
  ・25日 19:00 部会連絡協議会 場所未定・懇親会を予定
  ・29日 14:00 臨時代議員会


【第3回理事会】

日 時
平成8年6月11日(火)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井、光安、篠崎各副会長、南島尊者理事、川上、入江、市花、北島、市原、冨永各常務理事、中野、小松、藤田、千阪、山本、白木各理事、井原、長谷川各監事

議 事
1.会長あいさつ
支部総会並びに各委員会の委員選出も終了し、執行部の新体制も整ってきた。これからは、「かかりつけ薬局の育成」と「面分業」の進展に向って、それぞれの事業遂行に努あることをお願いする。
2.報告事項
(1)会務報告
(2)委員会報告
 ア 組織委員会
 ・6月5日、初会合を開く。
 ・問題点をさがすところから始めることにしている。
 イ 社保・分推委員会
 ・薬局の実態調査をしていきたい。次回委員会で決定したい。
 ・処方箋が出る広域病院を開拓していきたい。
 ・VANシステムについて説明。調査を進めていく……了承。
 ・「週間業務報告」を九大、九州医薬センターなどから求めることとした。
 ウ 薬局委員会
 ・6月13日第1回開催予定
 ・薬草ハイキング
  10月13日か27日で計画中。
 エ 急患委員会
 ・医師会からの連絡
、 コ・メディカル
  部会の設置予定
 オ 学術委員会
 ・6月12日第3回委員会
   薬局実務研修会を開いていきたい。
 ・6月19日、学術研修会開催
 力 広報委員会
 ・5月号6月7日完成納入(63ページ)
 ・7月号巻頭言
   光安副会長担当
   今号原稿6月中で締切
 ・女子薬のコーナーを5月号より新設した。
 ・中国語コーナー7月号より新設予定。
 キ 市薬薬局委員会
 ・6月12日、第1回予定、委員名簿光安、入江、藤田、川上、山本、白木
  ほか担当職員参加する。
 ・採用職員の内定、大木緑(29才)
 ・「イムラン」の処方されたものは医師へ照会、指示を受けている。
 ・6月5日、久留米市薬から見学に見えた。
 ク 試験センター委員会
 ・市との契約
   更新手続きが必要
   今年は予算が確定しており、年度途中での値上げ不能
 ・飲料水検査方法を検討中
 ・試験器具の更新200万円で逐次実施
 ・県立高校プール水の検査6月と7月2回実施
 ケ 在宅委員会
 ・東区の在宅委員がきまった。
 ・博多区から研究助成を得たいとのことで、大同生命に申し出たい。経過は逐時報告していきたい。
 ・投薬カレンダーの斡旋
  1,850円を広報で知らせる。
(3)学薬・勤務薬・商組・女子薬報告
 ア 学校薬剤師会
 ・6月1日、新人研修会を実施した。
 イ 勤務薬剤師会
 ・5月30日、例会173名参加
 ・6月21日、講演会、総会
 ウ 商組
 ・6月10日理事会
 ・ヘルスギフト券の販売促進要請
 工 女子薬
   南区、博多区の会長も入会して頂き、組織を残していきたい。

3.協議事項
(1)医療センター処方箋応需に対する医師への情報提供について
 ・フィードバックのシステム作りについて、了解を得たい(眞鍋健一先生から)
  ◎ドクターサイドからの要請ならやりやすいのだが(長谷川)
 (例)メパロチンの処方に対し、副作用の心配から患者が医師に告げたが、薬剤師何をいうかということであった。 トラブルを防ぐためには、医師へのフィードバックのシステム作りが必要と思われる。
 ・薬剤師会選出の委員人選は光安副会長に一任…了解。
(2)第36回臨時代議員全付議事項について
 ・司会       小松理事
 ・開会あいさつ   細井副会長
 ・県薬代議員全報告 入江常務
 ・監査報告     井原監事
 ・議案説明     川上常務
 ・閉会あいさつ   光安副会長
 ・総会司会     小松理事
 ・閉会あいさつ   篠崎副会長
(3)支部長会の協議について
(4)試験センターの運営について
 ・6月17日に委員会を開く。
  細井副会長、南島専務、川上常務理事、木原学薬副会長が担当となる。
 ・基本方針・・・対外的にPRできるものであること。
 ・市薬会員のみで利用するものではない。
  市外も対象区域である。
 ・試験器具類の更新(200万円)。行政の支援を得たい。
 ・水の検査料の検討をしていく。
 ・職員の増員を計画している。
(5)その他
 ・行政より給食センターの契約は学薬ではなく、市薬との契約にして欲しいとの要望あり。
 ・開放プールについても同じ。市薬事業にしたい。
 ・6月17日19:00 県薬予備代議員会
    18日    支部長会
    25日19:00 部会連絡協議会
          タカクラホテルの予定
    29日15:00 市薬臨時代議員会
 ・平日夜間急患診療検討プロジェクトの開催(コ・メディカル部会)
  2名出席予定 光安副会長に人選をまかせる…了承


【支部長会】

日 時
平成8年5月14日(火)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井、光安、篠崎各副会長、南島専務理事、川上、入江、市花、北島、市原、冨永各常務理事、藤野(代)、木原、梅末、松島、清水(代)、吉田、末田各支部長

議 事

1.会長挨拶
支部活動が重要になっていく。
委員会の活動状況を支部長で把握しておいてほしい。
委員会を通じて、支部の要望を出して頂きたい。

2.協議事項
(1)各種委員会の委員選出について
(2)ホットラインによる協力薬局対策について
 月に1件あるかないかの状況では、市としても困るとのこと。
・協力薬局数が各支部によって、異なるので、A会員全員を登録したい。
 昨年3月市長会見があり、患者からの相談があるときの相談窓口になって欲しいとの事。
 市の統計の取り方が問題であるが、全員がやるとの構えをとりたい。
(3)その他


日 時
平成8年6月18日(火)午後7時40分
出席者
藤原会長、細井、光安、篠崎各副会長、南島専務理事、川上、入江、市花、北島、市原、冨永各常務理事、藤野、木原、癌末、合澤(代)、本村、占部(代)、末田各支部長、井原、長谷川各監事

議 事

1.会長挨拶
 拓薬会の発会にあたりご協力をいただきありがとうございました。今回は、監事の先生方にも支部長会の内容についてご承知おきいただきたく出席願っている。
 O−157が話題になっているが、学業のことについてもこの会で協議していきたいと考えている。
 後ほど委員会報告があるが、各地区の意見を反映させていくためには、ぜひこの会でご意見をいただきたい。また委員さんたちには、各地区の意見を吸い上げてきてほしいとお願いしている。
 配布した資料は市薬に届けられたものであり、支部運営にあたり、参考にしていただきたい。とくに薬事法の改正では管理薬剤師のさんの責任がより大きくなっており、定款の改正の会員資格について十分な話合いを持ちたいと語られた。
2.委員会報告
 広報委員会は北島常務理事から、支部長の紹介をしたいので顔写真にコメントをつけて、また支部だよりの原稿も6月末までに、各支部委員に出してはしいとお願いされた。
 社保・薬局委員会は冨永常務理事より、市薬独自の薬局実態調査を企画している。県薬薬局委員会のものとは違ったものにしていると報告。
 組織委員会から、会長のごあいさつにあった定款の改正の会員資格について、委員会でじっくりと協議していきたいと川上常務理事より報告。
 市薬薬局委員会は入江常務理事から、処方せん受取率の低下を奨めており、できるだけ会員さんに流すようにしていると報告された。それについて、ランニングコストや、土地代金返済の問題も考慮して、慎重に対処してほしいとの意見が出され、再度委員会で検討することになった。
 学術委員会から未就業薬剤師の研修会を企画しているが、県薬の同じような研修会と期日が重なったため変更。まだ日時の決定をしていないと市花常務理事から報告された。

3.協議事項
(1)第36回臨時代議員会付議事項について専務理事から説明があり、支部長に代議員の変更について事務局長より確認があった。
(2)試験センターの運営について
  細井副会長より、試験センターの拡充について、教育委員会への申入れ事項並びに職員の採用についても検討していることの報告があった。それに対してより慎重に対処してほしい旨の意見が出された。
(3)常置委員会の委員選定について
(4)その他
 イ.市薬剤師連盟の活動について
 拓薬会および薬誠会活動は、2区とか3区とかのことではなく、市薬あげて、全力で支援していくことが、会長から再確認された。
 また、連盟会費の納入について、あくまでも個人の寄付の扱いになることからくれぐれも慎重に対処してほしいと専務理事からお願いされた。

〔配付資料〕
1.福岡市行財政改革大綱  (福岡市)
2.薬事法等の一部を改正する法律案要旨(山崎事務所)
3.医療法の改正案要綱について(答申)(太田事務所)


【部会連絡協議会】

日 時
平成8年6月25日(火)午後7時06分
出席者
会長、副会長、専務理事、常務理事、理事、監事、支部長、副支部長、部会長

議 事

1.会長あいさつ
 基本方針通りに動き出した。「かかりつけ薬局」の育成を視点に総合的に活動していきたい。
 育成にはむずかしい内容を含むので、地域住民に評価されるものにしたいと、プランを考えている。
 支部の活動に期待している。各委員会でも各支部を代表する委員に、支部への伝達をお願いしている。

2.報 告
(1)委員会報告
 ア 組織委員会(細井)
 ・6月1日第1回委員会を開いた。支部との連携をとりたい。
 ・前執行部からの宿題を片付けたい。
 イ 薬局委員会
 ・会の中心に位置づけていく。
 ・薬局の実態調査  7月中実施
 ・公民館活動への参加を進めたい。
 ウ 社保・分推委員会
 ・薬局の実態を把握して処方箋応需のトラブルの解決に当りたい。
 ・アポネットの導入(コンピューター による備蓄システム)
 ・国立医療センターとの情報提供のシステムの作成をしたい。
 エ 在宅医療委員会
 ・ホットラインの支援薬局の見直しと実態の把握。
 ・在宅マニュアルの改訂版作成
 ・情報提供用紙の福岡版作成
 ・ミニドックのPR参加
 ・訪問看護ステーションとの連携について、医師会に申し入れる。
 オ 広報委員会
 ・情報の伝達、会報は活動を記録するもの。
 カ 研修委員会
 キ 学術委員会
 ・4月22日薬物研修会を開催
 ・5月28日     〃
 ・6月19日     〃
 ・7月16日予定
 ・実務研修会、県薬と日程を調整中
 ・定員7名で組織
 ク 急患委員会
 ・医師会との連携を。
 ケ 試験センター委員会
 ・4名で構成
 ・細菌検査方法を研究
 ・試験器具の更新、収益事業の拡大を図る。
 コ 市薬薬局委員会
 ・各機能の適格な運用。
 ・設置の理念と経営を見きわめながら推進したい。
 ・備蓄、研修、調剤
(2)学薬・勤務薬・商組報告
 ア 学校薬剤師会(細井)
 ・6月1日新人講習会開催
 ・飲料水水質検査終了
 ・全国学校保健調査表配布
 ・0−157の資料配布
 ・「ダメ。ゼッタイ。」薬物乱用防止キャンペーンの協力
 イ 勤務薬剤師会(篠崎)
 ・4月23日例会429名参加
 ・5月30日ソラリアで
 ・5月26日親睦テニス大会
 ・6月21日総会
 ウ 商組(川上)
 ・医薬品券の協力
 ・ヘルスギフト券の加盟店700店に加入促進

3.協議事項
(1)本年度事業の推進について(南島専務)
 ・支部の協力を得て実施していきたい。
(2)試験センターの運営について(会長)
 ・器具の更新が必要
 ・試験センターは市だけのものではない、県南まで含んでの運営が必要である。
 ・更新に見合う事業をやらなければならないし、契約も、市薬との契約に。
 ・運営に必要な職員を確保していきたい。
 ・赤字にならない方法で人を確保していきたい。
(3)その他
(4)質疑応答
 ・松島(城南)
  支部への情報提供にFAX使用は無料でよいか
  (OK)
  支部活動費を差引いて納入するところもある、平等配布はいつか。
  (前任者の方法を踏聾したい。完納したものに還付したい。配布の時期は、納入が終ってからに)川上
 ・井上(南)
  支部活動費の概算を教えてほしい。
  (分推事業費は早く渡したい)川上
 ・小野(中央)
  急患委について
  (平日・夜間への対応は慎重にしたい、支部長とも相談していきたい)南島
 ・木原(博多)
  事務局に各支部担当者を設けてほしい。
  (出来るだけ協力したい)南島
  支部のメールボックスを備えてほしい。

〔福岡市薬剤師連盟の活動について〕
 ・連盟役員名簿の承認一規約に定める。
  2区 山崎 拓
  3区 太田誠一
  市政治連盟として応援していきたい。
 ・役員会を開き、後援会名簿を作りたい。
 ・市薬の要望をまとめて2候補宛に出していきたい。
 ・分業については、日本をリードしていきたい。
 ・「拓薬会」「薬誠会」を核として進めたい。

〔部会連絡協議会に出席して〕

午後7時、会の始まり。皆「部会を代表」して出席している方々のはず、前列、2〜3列目まで座していない。藤原会長のお顔が間近で拝見できるチャンスです。

議題2で委員会報告がありましたが、各委員会がどのような活動をされているかジャーナルで紹介することが必要と考えさせられました。会長、副会長の諸先生方には数多くの委員会に出席され頑が下がります。

協議会の後、隣室で親睦会が開かれ、多様な話題に花が咲き、盛り上がりのまま閉会しました。

(津田和敏)

委員会報告

【急患委員会】

日 時
平成8年5月1日(水)午後7時30分
出席者
光安副会長、市原常務理事、山本理事、成澤先生、中尾先生

議 事
1.6、7、8月の出動表の作成
2.新規出勤者の説明会報告
3.コ・メディカル懇談会要望の件
 @ 調剤台  2台
 A 換気の件
 B 連休時の増員要望の件


【試験センター委員会】

日 時
平成8年6月17日(月)午後8時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、南島専務理事、川上、木原各委員

議 事
1.委員会メンバー
  細井、南島、木原、川上
2.検査業務の現状
  簡易専用水道
  市立学校飲料水
    〃 授業プール
    〃 開放プール
  県立学校授業プール
  学校給食センター
3.職員増員
  事業スタッフ


【社保・分推委員会】

日 時
平成8年5月20日(月)午後7時30分
出席者
藤原会長、光安副会長、南島専務理事、市原常務理事、藤田、山本、白木各理事、江藤、田中(範)、森、鶴原、遠藤、吉田(理)、北、清水、瀬尾、吉田(徹)、川原、荒木、田中(さ)

議 事
@ 支部処方検討会・集合研修申請の件
C 薬局実態調査について
B 広域病院調査について
C 処方検討会打ち合せについて
D その他


日 時
平成8年6月20日(木)午後7時30分
出席者
光安副会長、市原常務理事、藤田、山本、白木各理事、江藤、田中(範)、森、鶴原、遠藤、吉田(理)、北、清水、瀬尾、吉田(徹)、川原、荒木、田中(さ)各委員

議 事
(1)薬局実態調査について(調査表作成)
(2)広域病院実態調査について(〃)
(3)処方検討会の打ち合せ
(4)県薬地区指導者研修会報告(瀬尾)
(5)その他


【在宅委員会】

日 時
平成8年6月21日(金)午後7時30分
出席者
藤原会長、南島専務理事、入江常務理事、蔵元、浦上、原田、伸上、柴山各委員

議 事
・会長あいさつ  専務挨拶
・各委員の自己紹介
・ミニドックの紹介
・医師会理事井上先生講演会、7月の予定
・訪問看護ステーションのカンファレンスのオブザーバー参加(蔵元先生の話)
・市薬のマニュアルを作成行政へのレポート、ケース紹介へのフィーをつける。市薬持ちで検討。
・OTCの在宅への取組が遅れている。


【市薬薬局委員会】

日 時
平成8年6月12日(水)午後7時30分
出席者
光安副会長、川上、入江、市原各常務理事、山本、白木各理事、久池井薬局長、江田副薬局長、江崎先生

議 事
@ 市薬薬局現状報告(久池井)、6月に入って処方せんが減り大変心配している。情報は事前にほしいとの事。
 4月(1〜11日)
  処方せん 530枚
  金額(点)506,261点
 5月(1〜11日)
  463枚  437,932点
 6月(1〜11日)
  316枚  295,139点
 年間で4,280万円の減が見込まれる。
A 年間スケジュールの発表
 8月  第一薬科大学の研修
 10月  薬局実務研修
 1997年1月 デッドストック買入れ予定
      2月 福大薬学部生研修
 デッドストック買入れを今年も行うならば直接市薬薬局がタッチするのでなく、小委員会を作ってワンクッションおいてほしいとの要望。

・6月に入ってから患者さんの市薬薬局への注文(江田)
 市薬薬局は面分業とかかりつけ薬局の説明を主としながらも次のような要望が患者さんより寄せられた。
 @ 絶対に薬局を変えなければならないのか。
 A 変更が強制的でないか。
 B 抗ガン剤、精神科の薬は近所でもらいたくない。
 C SM散(ヒート)ビオフェルミン(ヒート)が近所の薬局とちがう。
 D 離島の人しかもらえないのか。市内の人間は何故いけないのだ。
 E 市薬薬局をかかりつけ薬局にしたい。
 F 窓口が行きたくない薬局を押し付けるのはどうしてか。
 G チラシでは薬局を自由に選べると書いてあるではないか。
 H 次回は近所でと一方的に云われて困る。
 S 近所の薬局は薬がそろってない。
 J 配達されるのは困る。郵送はいたむ事があるのでダメ。
 K 近所の薬局に病気の事を根ほり葉ほり聞かれるのがいや。

・医療センター窓口での注文(江崎)
 近所の薬局をいやがる理由の90%は薬がすぐにそろわない事。次に、もらう薬が違う。
 特にSM散、ビオフェルミンのメーカーヒートが一番のトラブルと言われる。
 薬がそろわない原因として薬局が次回も患者さんが釆られるという保証がない為1回分しか購入しない。市薬薬局に返品出来るシステムを作って2回分の購入をするようにさせてほしい。

日 時
平成8年6月24日(月)午後7時30分
出席者
藤原会長、光安、篠崎各副会長、南島専務理事、川上、市原、入江各常務理事、藤田理事

議 事
・市薬薬局の運営について
 面分業の推進におけるかかりつけ薬局とは、どうあるべきか、という観点にたち、 市薬薬局は支援センターとして何が出来るか、どういう支援が出来るかが、フリートーキングの形で話し合われ、結論を得ずに次回に持越しました。


【学術委員会】

日 時
平成8年5月22日(水)午後7時
出席者
藤原会長、篠崎副会長、南島専務理事、市花常務理事、千阪、藤田各理事、豊福、石飛、橋口各委員

議 事
@ 会長挨拶
  他の委員会との整合性を計る。
  会員の負担にならない様に各委員会で話し合って、日時は決めてほしい。
B 7月8月の学術研修会の検討
  7月 8月 10月 降圧剤の基礎的勉強
  11月に臨床医による講演
  9月は薬局実務研修を行なう
B 薬局実務研修の打ち合わせ
  在宅医療を加える(橋口講師)


日 時
平成8年6月19日(水)午後7時
出席者
藤原会長、篠崎副会長、南島専務理事、市花、千阪、豊福、藤田、石飛、橋口各委員

議 事
1.薬物療法研究会の反省(4、5月)
  研修後の後片付けの徹底
  接待用お茶セット2セット用意
2.学術研修会(6月19日)の仕事分担
3.薬局実務研修の日程について
  県薬 未就業薬剤師ステップアップセミナーとの重複
  日程 大幅変更を検討
4.各委員の自己紹介


【広報委員会】

日 時
平成8年5月24日(金)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、北島常務理事、上村、小松、津田、戸田、東各委員

議 事
・5月号第3回校正会議
・会長の“基本方針”解説
・今後の企画

日 時
平成8年6月13日(木)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、北島常務理事、上村、小松、津田、東各委員

議 事
・ジャーナル5月号の反省
・5月号の謝礼の件
・7月号の企画 原稿依頼、原稿回収方法について
・今後の展望(特に対外的な広報活動を強化)
・校正作業の合理化について
・7月号1次〆切り6月29日(土)


【組織委員会】

日 時
平成8年6月5日(水)午後7時
出席者
藤原余長、細井副会長、南島専務理事、川上常務理事、小松理事、吉村、見元、福岡、東、佐藤、松浦各委員

議 事

@ 会長の組織に関する基本的な考え方の説明があった。
A 組織(特に支部)の強化対策について
B 定款改正(選挙制度について)について問題点をクローズアップすることから始めたい旨、決定した。


【薬局委員会】

日 時
平成8年6月13日(木)午後7時30分
出席者
藤原会長、光安副会長、南島専務理事、冨永常務理事、中野理事、加藤、山村、国武、行実、満生、東各委員

議 事

1.1年間の活動方針
(1)薬局のグランドデザインについて(委員の勉強会をやる)
 ・薬局の実態調査をやる。杜保委員会作成の実態調査に薬局委員会としていくつかの設問を追加してもらう。
(2)公民館「健康づくり教室」について
 ・薬局とは、薬剤師とは、処方せんとは、等一般にあまり理解されていないので公民館活動等で話す機会を作るよう市当局と話し合う。話しがつけば支部の事業としてする。
(3)薬草観察ハイキングについて
 ・あいれふと連絡をとり日程、場所等を決定する。
  一応10月13日 or 10月27日はどうか?
  場所は早良区の坊主ヶ滝を予定。7月14日に中野理事を中心に下見に行く。
(4)薬局製剤講習会をする。(具体的には次回委員会で)
(5)健康フェアは各支部を積極的に支援する。
   次回予定H8.7月6日(土)18:00

勝郎的楽しい中国語

旅行の好きな仲間10名ほどが集まり、中国語をマスターして広い中国をヒッチハイクでもしようということで、グループを結成しました。講師のもと毎月2回市薬会館で、会話の学習を続けて3年たちます。7月からは新たに中国人留学生を講師に迎え、初級、中級に分けて頑張っているところです。皆んなで楽しくワイワイやっていたら、いっの問にか中国語が話せるようになっていた…というのを目標にやっています。

今回、北島広報理事より「楽しい中国語」の紹介をしてほしい、ただし、肩のこらないのを一つということで、何回かにわけて紹介したいと思います。楽しい中国語というタイトルですから、「FUSAKOさんの英会話」のようにレベルの高いものとはいきませんがよろしく。

中国語に触れ中国語を知ることは、あなたの理解可能な世界を一挙に大きく拡げてくれるはずです。街で中国人にあったら一言でもよいですから“祢好(ニイパオ)”と話しかけてみてください。きっと“祢好!”と返事が返ってくるでしょう。

中国語はど私達日本人に学びやすい外国語はないと云われます。ところで差と言う字も、中国と日本では微妙に違います。レンズで拡大して書くと次の通りです。この差見分けがつきますか?

こんな例は何十、何百とあります。「漢字は同じさ」といった安心は禁物です。中国は日本の26倍もの面積をもつ国。そこで話されている言葉も、さまざまです。北京語とか上海語、広東語、福建語などという言い方を耳にされたことがあると思いますが、これらはすべて中国の方言なのです。方言間の違いは大変なもので、九州弁と関西弁の違いどころではありません。互いに話しが全く通じない外国語のようなものです。

これから話すのは「共通語」と呼ばれる、全国どこへ行っても通じる中国の標準語です。

最近のテレビドラマで感激した「大地の子」の残留孤児、陸一心がしゃべっているのが共通語です。彼は「大地の子」に出演する前までは中国語と全く無縁でしたが、半年の特訓で中国人も舌をまく上達ぶりです。

私達からみると、中国文字は漢字で意味がわかり易く、親しみを感じます。それでもはじめは中国語独特の発声の響き、四声(音の高低の波)にとまどいを感じるかも知れませんが、練習していけば大丈夫です。

それでは、さっそく日本の言葉を中国語に変えてみましょう。カタカナを下につけていますので発音してみて下さい。発音ができたら、これに四声(音の高低の披)を上の符号にあわせて発音すれば、中国人も理解してくれるでしょう!


(亭主元気で留守が良い!)

では次の機会にまたお話しします。

(中 野 勝 郎)

支部だより

【早良支部】

支部長 本村精也
第一薬科大学
昭和42年卒
趣味・昼寝
  ・中洲徘徊

早良薬剤師会は副会長2名(1人は社保・分推担当、1人は在宅担当)、会計(学薬兼務)、理事6名(組織・薬局・社保・広報・書記・在宅)、部会長5名の執行部体制を敷き、懸案事項は合議にて決します。(役員会15名) 各理事は市薬委員を兼務し、市薬委員会に出席の折は会長へ文書にて逐一報告されます。

各部会長は15〜20名の会員の世話をします。居ながらにして市薬の動き、会員の動向が分かる仕掛です。

何かイベントを行う場合にも総掛りの予定です。


早良区薬剤師会総会
日 時
平成8年5月9日(木)午後7時
場 所
喜水亭

総会次第
1.開会のことば
2.早良区薬剤師会会長挨拶
3.来賓祝辞  物故会員黙祷
4.議  事
 平成7年度事業報告
 平成7年度決算報告
 平成7年度監査報告
 平成8年度事業計画及び予算案
 質疑応答
 役員改選
※懇親会
 開宴のことば
 来賓祝辞
 乾  杯
 万歳三唱
 閉会のことば

新年度もはじまり、年に一度の早良区薬剤師会総会は、5月9日(木)午後7時より喜水事にてとりおこなわれました。

本年は会長、副会長の改選期にあたり、非常に環境の難しくなっていくなか、新会長に本村精也氏が満場一致で決まり無事終了いたしました。

8時からは懇親会に入り、市薬新会長の藤原良春氏よりお言葉をいただき、また副会長の光安龍彦氏にも、花を添えていただきました。日頃よりお世話になり、さらに今後も共同事業にお世話になります城南区の新会長松島照幸氏や、西支部会長の吉田斌氏にもご釆席いただきました。

一方、今回もお世話になりました県議会議長の横田進太氏や、古川忠県議会議員、またいっも薬剤師会を指導していただいております市議会副議長の渡辺史人民、さらに大森哲也市議、津田たかし市議、早良薬剤師会推薦の全議員にご臨席いただき、お祝いのお言葉をいただきました。

その後、生魚会席料理や酒に舌鼓を打ちながら、それぞれざっくばらんに今後の展望について話し合いました。そして、今後の早良区薬剤師会の発展を誓い合って、万歳三唱で打ち上げを終了いたしました。

(上村義徳)



【西支部】

支部長
吉田斌
福岡大学薬学部
昭和40年卒43年
博多区中州4丁目にて開局。
48年現在地(酉区上山門1−3−33)に本店を移す。

私が開局したころは同窓の開局者は少なく嫌な思い出があります。

会報や会員名簿に出身校を載せるのはいかがなものか? 日本人は3人寄れば派閥が出来ると言います(宗派に見られるように)。医師会名簿等には出身学校等は載ってないと思います。なぜ薬剤師会のみが会報や会員名簿に? 支部長にもプライバシーも人権も有ります?? 妙な派閥が出来なければと心配しています??? もうそろそろ薬剤師会も脱皮してはいかがですか????


西支部報告

5月17日(金)7時より三四郎にて市薬より藤原会長、細井、光安副会長、南島専務に出席をいただき、平成8年西支部総会を仲上専務の司会で開いた。会計報告、役員改選を、また事業計画は旧姪の浜部会よりの伝統で市薬の事業計画通りに、今後も市薬全面協力で了承された。支部長も5期目に入り、多選批判もあるが私がさせていただくことになった。 私の責任であるが医師会、歯科医師会の総会に呼ばれ、ほぼ全員出席の状態をみるにつけ、19名の出席は余りにも寂しいものであった。いつの日か全員出席で対外的に来賓を呼べる状態に成りたいものだと考えている? 旧姪の浜時代は8〜9割の出席率だったように記憶している。欠席された会員さん方にお願いする。OTCを主にする薬局も調剤を主にする薬局も大変な時期であり、我々を取り巻く環境は激変している。少しづつ無理をしてでも薬剤師会の会合には出席していただきたい(特に西区が支店の方にお敵いする)。

薬剤師会は薬剤師の地位向上のための職能団体である。その団体の支部総会である。開設者が出席できないときは管理薬剤師でも、また複数薬剤師の方は非会員のかたでも結構です。多数のご出席をお願いしたい。

友達をつくるつもりで、毎月の勉強会にも是非ご出席頂きたい。委任状をとって総会を開く状態だけは避けたいものである。今こそ組織力、団結力、政治力が薬剤師会に問われている。仲よく助け合い少しずつ無理をして楽しい西支部に、対外的にも、対内的にも信頼され自慢のできる西支部にしたい。支部新役員は下記の通り決まったので報告する。「新役員は再任、新任を含めハリキっています。今後2年間宜しくお願いします。伝統ある西支部(旧姪の浜部会)は我々の支部です。是非宜しくお願いします。」

(吉田 斌)






【城南支部】

支部長
松島照幸
 第一薬科大学
 昭和44年卒

[一言メッセージ]
 今、我々には通らなければならない仕事が山積している。その仕事は“思いやり”の心を持って取り組みたい。 21世紀はそこまで来ています。


【東支部】

支部長
藤野哲朗
福岡大学薬学部
昭和50年卒

今回、松井昌也会長(徳松薬局)の後を引き継ぎ、責任の重大さを痛感しております。自分一人では何もできませんので、副会長先生や理事の先生の御協力を御願いしましてがんばりたいと思っております。


平成8年度東区薬剤師会総会
日 時
平成8年6月8日(土)午後7時
場 所
高野

総会次第
1.開会挨拶 2.支部長挨拶
3.来賓祝辞
4.議事
5.会長、副会長、幹事選挙
6.閉会挨拶

上記の様に平成8年度総会を行ない、その後懇親会を開催し、なお、来賓に藤原会長、篠崎副会長、南島専務をお迎えし、御挨拶をいただきました。


東支部在宅医療報告

今、東区薬剤師会は大きな夜明けを迎えようとしています。

井原支部長の時代から年に一皮の三師会の集いとゴルフコンペを行って来ています。

他の区はわかりませんが東区医師会との意志の疎通は良い方と思います。

在宅医療・面分業の推進を受けて薬剤師会も地域に密着した薬局に育っていかなければならなくなりました。その一環として今度全市薬をあげて、ミニドックや各種のガン検診の受診率アップに協力をする事になりました。

さっそくこの事を東区医師会にご報告すると、東区医師会報にのせよう、原稿を書いてくれという事になり下記のような原稿を保健所のご協力のもとに書きました。

この検診のご紹介は地域における薬局と病院・医院とが知り合え、仲よくなれたらという願いがあります。また、医師会や行政に薬剤師会の地域における働きを目に見えるようにしたいと患っています。

(入江理裕)


東区医師会の先生方へ

ミニドックや各種がん検診の受診率アップが求められていますが、この度福岡市寒剤師会も協力の一環として、地域住民の方々に下図のような紹介票を検診医療機関名簿を添えて配布することに致しました。



【博多支部】

支部長
木原三千代(53才)
福岡大学薬学部
昭和40年卒

ちょうど折り返し点を回ったところ、2期3年目の支部長です。今期は理事者にも委員にも女性が大躍進。今秋には大同生命厚生事業団が助成される「地域保健福祉研究」を九大・薬剤学の澤田教授と共同研究させていただく予定です。

福岡市薬会長の藤原先生が県薬会報に出されたのは5年前の写真だそうですから、私のも許されるでしょう。顔写真ですから隠れていますが、下方には初孫の裕子が立っています(あまりバラしたくはないのですが…)。その子がまもなく1年9ケ月でお姉ちゃんになりますので、いつの写真かわかりますね。

長男の嫁は古賀町の産婦人科にかかっているのですが、先日、薬(フェロミア)をもらうときに、事業所名福岡大学、被保険者名・木原太郎(何とも覚えやすい名前ではありますが…)と書かれた、保険証を出したところ、薬剤師さんに「もしかして、お義母さんの名前は三千代さん?」と聞かれたというから、ビックリ。どうも、5年前に市薬会報の編集後記に書いた、長男の恋物語を読まれていたらしい。

“げに、恐ろしきは活字の力”見ず知らずの薬剤師さんに5年の年月を経て声をかけられるのですから。


第1回損保問題特別委員会
日 時
平成8年5月29日(水)19:30
場 所
市薬第2会議室
出席者
木原会長、森川専務理事、磯田理事、成田、大石、小野各委員、福岡市薬剤師会から 光安副会長

交通事故の患者さんの処方せんを受けている薬局で、損保会社との交渉で、かなりトラプっている会員さんがおられることから上記のように委員会を開催した。
 @損保問題は自由診療の範疇にあることから、なかなか難しい問題を含んでいる。
 A医師と同じ条件(1点20円)を申し出るがなかなか了承されない。
 B労災と同じ条件(1点10円)を一方的に通達された。
 C裁判が決審するまでにかなりの時間を要するものもあるが、そのリスクがまったく考慮されていない
等の意見が出された。博多支部としてはアンケート調査を実施し、実態を把握して市薬社保委員会に上げていくことになった。

(木原三千代)





【中央支部】

支部長
梅末芳彦
昭和18年8月30日生 第一薬科大学
昭和43年卒

ご推薦をいただき再び会長に就かせて頂くことになりました。

過去2年間、中央区役員・部会長・市薬代議員諸先生方の熱きご意見と責任ある発言に支えられ、職責を果たすことが出来ました。

これからの医療と介護の線引きには、多くの問題が山積しておりますが、中央区は超高齢化時代を迎えて、数年後、独居老人人口が市内第−の地区になることが予測されますので、開局薬剤師が生き残りをかけて、積極的な地域への進出を果たすべきと考え、微力ではありますが頑張っていく所存です。

ご承知のとおり、とくに中央区では市薬会長藤原先生、副会長光安先生の推薦母体であり、認識をもって会務の遂行にあたらねばなりません。会員諸先生方の絶大なご理解をお願い申し上げます。

又、これからは、職能団体として政治を避けては通れませんので、この度、中央区の代表として山崎拓代議士の政治的支援を目的とする「拓薬会」会長をお引き受け致しました。一致団結し、難局を拓き、これから仲間入りしてくれる若い薬剤師諸兄が夢ある職能団体として薬剤師会を選択してくれるよう頑張りましょう。

今期もよろしくお願い致します。


中央支部定時総会・特別講演並びに懇親会
日 時
平成8年5月25日(土)午後3時
場 所
タカクラホテル福岡

総会次第  司 会 小松秀美
1.開会のことば
2.支部長挨拶
3.来賓祝辞
4.議長選出
5.議事
(1)報 告
  第1号 平成7年度会務並びに事業報告
  第2号 第35回福岡市薬剤師会通常代議員会報告
(2)議 案
  第1号 平成7年度歳入歳出決算認定の件
  第2号 平成8年度事業計画決定の件
  第3号 平成8年度歳入歳出予算認定の件
  第4号 任期満了による役員改選
6.閉会のことば
  ※特別講演
 〔演題〕心を司る脳一向精神薬の功罪−
 〔講師〕九州大学薬学部薬理学教室
      助教授 山 本 経 之 先生

懇親会次第
日 時
平成8年5月25日(土)午後5時45分〜
場 所
タカクラホテル福岡

司 会 小野信昭
開会の辞 福岡市中央区薬剤師会 会長 梅末芳彦
来賓祝辞 福岡県薬剤師会会長  梶原敬史 先生
     福岡市議全議員    久保田秀己 先生
     福岡県議会議員    早麻清蔵 先生
来賓紹介
乾  杯 福岡市薬剤師会顧問  古賀隆 先生
祝  宴
  ※ソフトボール大会優秀選手表彰(ホームラン賞、敢闘賞)
  ※ポーリング大会優秀選手表彰(ハイゲーム賞、敢闘賞)・
万歳三唱 福岡市薬剤師会副会長 細井徹一 先生
閉会の辞 中央区薬剤師会副会長 光安龍彦 先生

5月25日(土)午後3時よりタカクラホテル福岡において中央支部定時総会・特別講演会・並びに懇親会が開催された。梅末会長の挨拶に始まり、藤原会長に来賓祝辞を頂き、勢島議長が選出された。

精力的に日々会務に励む各委員より、平成7年度の会務並びに事業報告、第35回通常代議員会に於いて議案可決の由の報告がなされた。引き続き、議案第1〜4号につき熱心な審議が行われた後、可決。

 その後、特別講演として『心を司る脳−向精神薬の功罪−』という演題で九州大学薬学部薬理学教室助教授山本 経之先生より、ストレス症について脳の働きとその心理、薬剤との関わりについてわかりやすく解説頂いた。

引き続き懇親会に移り、和やかな雰囲気の中、小野先生の司会で梅末支部長の開会の辞、各来賓の祝辞、紹介と続き、古賀先生のご発声により祝宴が始まった。

それからしばらくの歓談の後、昨年のソフトボール大会と新春のボーリング大会の優秀選手の表彰が行われ、会は大きな拍手に包まれ更に盛り上がった。最後は、細井先生の万歳三唱と光安先生の閉会の辞で会を締めくくった。支部の運営と活性化を目標に掲げる中央支部の勢いに、非常に頼もしさを感じた。

(小松公秀)


“中央支部六本松部会開催”
 今年は雨の多い梅雨になったので、水源も80%以上になったようだが、小雨降る中、6月7日(金曜日)午後7時より、市薬会長の藤原良春先生、副会長の光安龍彦先生、中央支部長の梅末芳彦先生をお迎えして、割烹“あずみ”において六本松部会が開催された。
 議題は1.部会長交代の件
    2.市薬代議員交代の件
    3.部会費徴収について
    4.拓薬会について その他
 鍋を囲み乍ら和やかに、且つ活発に意見が換わされ、新部長に和光薬局の小松秀美先生より不詳なヤツナミ薬局の松尾が、不詳なうちに選出され、会計と副部長をアガペ調剤薬局の野見山一実先生になって頂きました。名六本松部会が、不詳な部会長で、迷六本松部会にならなければよいが…と思っております。

(松尾可恵)


【南支部】

支部長
末田順子
福岡大学薬学部
昭和39年卒

年齢不詳とよく言われますが、もうカどの生える年になりました。

「野の花に魅せられて」自然の中で残された人生を過ごしていこうと思っていたのに、今いる自分の状況に唖然としています。

がんじがらめの「しがらみ」の中で、一日でも早く自然に解き放たれる日を楽しみにしています。

その日が来るまでは、身を粉にして薬剤師の地位向上のために、南の端で蟻のような努力をしていくつもりです。


この4月、突然の小村先生の退任により支部長を引き受けることとなった。小村前会長は在席2年の問に精力的に支部活動に力を注がれた。三師会、保健所との連帯も輪が広がりはじめ、いよいよこれからだと期待していた時にこの引退に狐につままれたような気になった。

「種が蒔かれたばかりです。芽を出し、葉を出し、花が喋くのを見てからにして下さい」と懇願しつづけたけれど、意思は堅かった。

南支部の活動状況などほとんど把握していなかったので、無理やりに引き受けてしまった現状でとても途方に暮れている。

3月23日に引継ぎを兼ねて「南支部臨時総会」が開催された。

「南支部臨時総会」
日 時
平成8年3月23日(土)午後3〜5時
場 所
「アミカス」
議 題

(1)平成7年度会計及び事業報告
(2)両支部役員改選の件
(3)その他

懇親会 蓬莱閣

小村前会長へは2年間の功績をたたえ感謝状と記念品をお贈りしたこ今後ともお力を貸していただきたくお願いしている。

臨時総会の時点で新役員も改選、決定され吉田副会長、井上専務を中心に若いパワーで引っ張っていただこうと期待している。各役員もかなり若手にお願いした。

福岡市藁剤師会の藤原会長もさかんに支部の時代を強調なさっている。各会員の意識を高め、又各会員の意見を十分に汲み上げて、薬剤師会に入会している意義を納得できる方向にもっていかなければならないと思っている。

目薬ガイドラインに基づいた来たるべき21世紀に対応できる薬剤師へのステップアップ、21世紀に対応できる薬局へのレベルアップを望みたい。

早速、保健所からも種々の協力依頼が来ている。先ずは「シルバー健康教室」への講師依頼、公民館単位で月2か所のわりで開催され、各地域の薬剤師で対応していただく方針をとり、地場に根差した薬局を目指している。顔見知りの薬剤師の対応によって、より地域へ浸透した「かかりつけ薬局」の広がりや在宅医療への積極的な参加を期待している。

5月東花畑公民館 末田 6月玉川公民館中島 日佐公民館 冨田 7月 花畑公民館木村 鶴田公民館 井上の各先生方に薬の話の講演をしていただき、とても好評で、その後の地域での対応もうまくいっている。

社会福祉協議会への役員依頼、ミニドック検診の紹介依頼などもあり、地域住民に窓を開いた薬局の仕事はどんどん広がってきている。薬局の中に閉じ篭らないで外へ飛び出していく薬剤師にと期待している。学校薬剤師も住民とのつながりをもつには、とてもいい立場にあると思う。

新執行部での定例総会を7月13日に開催する。3月の臨時総会で会の決議事項、役員等すべて決定しているので、和気諸々と、親睦を深めるために懇親会を中心にしたい。

拓薬会も発足した。6月23日(目)には拓チームとのソフトボール大会も開かれた。「シルバー健康フェアー」「薬草観察会」は南区住民を募って保健所と共催の計画をたてている。

薬局も6月で87軒にふえた。地域でしかやれない仕事を押し進めていきたい。

(末田順子)




※「川柳」自選・他選問わず、各支部広報委員までどしどしお寄せ下さい。
 (尚、広報委員のTEL・FAXNo.は、最後のページです)


【学薬のページ】

第1回三役会

日 時
平成8年5月26日(木)午後7時30分
場 所
会長室
出席者
藤原会長、細井、木原各副会長、市薬南島専務理事
議 題

1.理事の選考について
 福岡ブロック選出の県学薬理事については、従来福岡市から3名出していたのを、市学薬からは有馬先生と女賀先生の2名とし、筑紫と、新たに粕屋支部から各1名をお願いした。
 市学薬理事については、まず各区から1名の選出を支部長会でお願いし、特に必要な理事は学薬からお顧いをすることにした。
2.会運営について
 医薬分業の進展に伴い、薬剤師が薬局を空けることが難しくなっている。学校薬剤師の職務(学校環境衛生の維持管理に必要な指導と助言を行う)と、試験センターでの検査事業とを明確化していく。
 そのため、それに対応できるだけの機能をもった試験センターにするため、スタッフならびに試験器具の拡充をはかる。
3.その他
 新任学校薬剤師研修会の件
  6月1日(土)午後3時に開催する
 給食センター事業について
  出動者のアンケート調査を行う


第1回理事・監事会

日 時
平成8年5月30日(木)午後7時30分
場 所
第1会議室
出席者
藤原会長、細井、木原各副会長、有馬常務理事、吉村、女賀、中野、井上各理事、井原監事
議 題

1.会長あいさつ 藤原会長
 学業の歴史について、学薬は昭和29年7月に法制化され、市学薬は昭和31年70名の会員でスタートしており、現在も活躍しておられるのは、土肥、細井、三津家の3先生方である。
 今また、医薬分業のうねりの中で、学校薬剤師活動も新たに考えなければならない時期にきている。
 学校薬剤師はガイドライン、地域医療計画、健康づくり事業等にもうたわれており、身分は公的な特別職の職員であることから、対外的評価が大きいことなどを語られた。
2.プール水、飲料水の水質検査について
 変更事項ならびに要購入機器および器具について、冨田室長より提案説明。
 理事を対象に、3Mぺトリフイルムの説明研修会を6月中旬に予定している。
3.開放プール指導員研修会の講師派遣について
 (財)福岡市スポーツ振興事業団からあった堀越先生への講師依頼の件は了承された。
4.給食センター職場環境調査について
 今年度は無理だが、将来的には試験センター事業に移管していく方向で検討していく。
 給食センター調査出勤者アンケートの結果は、
 @いつでも出れる 8名 
 Aスケジュールが合えば出動できる 41名
5.その他
 @新任学業研修会 出席予定者 9名。
  なお柏屋薬剤師会から4名の参加依頼があっている。
 A6月23日に行われる「ダメ。ゼッタイ。」
  薬物乱用防止キャンペーン参加について

新任学校薬剤師研修会

日 時
平成8年6月1日(土)15:00
場 所
第1会議室
出席者
藤原会長、細井、木原各副会長、有馬常務理事、中野、井上各理事
受講者
東区・荒木康子、難波哲夫、博多区・森川公雄、見元希六、中尾安江、木原摩利子(再)、中央区・遠藤誉理男早良区・竹内博子、城南区・権藤雅彦、粕屋・高松隆男、小林正義、野田亜希子、西村 稔
講 師
試験センター 室長 富田先生
「飲料水、プール水の検査について」
実技研修
試験室において実施。富田室長を 中心に各理事者も指導した。

第2回理事・監事会

日 時
平成8年6月19日(水)20:00(研修会終了時)
場 所
第1会議室
出席者
藤原会長、細井、木原各副会長、有馬常務理事、吉村、森川、坂田、竹尾、中野、深見、井上各理事、野口監事
議 題

1.会長あいさつ
 理事会に先だって開催された、検査方法の変更についての研修会ご苦労様でした。このような新しい検査方法も積極的に取り入れ、なお一層の試験センターの充実を図りたいと考えている。
 今日は第2回目の理事会となっているが、前回欠席の理事さんがおられることから、再度、理事の選出についてと基本的な考えについて語られた。
2.協議事項
 @飲料水ならびにプール水検査方法の変更について
  今期、腰洗い槽の僅用をやめたことから、特に大腸菌群の検査については、よりスピーディに再現性の高い方法に変える。教育委員会には契約変更をお願いしている(契約料のアップ)。なお、検査結果については担当学校薬剤師に報告する。
 A学校給食センター調査事業について
  学校給食課からの要望により、学校薬剤師会事業だったものを社団法人福岡市薬剤師会に変更した。大腸菌群の検査方法をサンコリからクロムCE培地での培養にかえる。
 B県薬務課主催、「ダメ。ゼッタイ。」薬物乱用防止キャンペーンについて(6/23)
  6月13日に開かれた、合同庁舎での実行委員会に出席した細井副会長から説明。JR博多駅イベントエリア会場に理事者10名が参加する。
 C学校からの「薬物乱用防止教育」要請について
  県立高校に1学期中に開催するよう通達があっているようだが、学業の対応が間にあわないため、県学校保健課に延ばしてもらうよう申し入れる。
 Dその他
  「病原性大腸菌O−157」の対応について






頓服

高齢化社会なんて恐くない!

先日“美奈宜の杜”のオープニングセレモニーにお声を掛けて頂き、たまたま関心もあった事から参加した。西暦2010年には日本人の4人に1人が65才以上になるであろうという超高齢化社会を見据えて、活力あるシニア世代を中心とした日本で初めての構想に基づく前向きでユニークな“街”である。すでに40戸余りの建売り住宅も出来ている(純和風のものから、暖炉のある棟瓦造りのヨーロピアンまで)。

家と家の問には一斉塀を造らず、垣根・芝生などでの境界線にとどめ開放感あふれる街並みになっている。現在失われつつある“向こう三軒両隣”とのフランクなお付き合い(それこそ、お醤油・お味噌を気軽に借りに行けた古きよき時代を彷彿させる)を復活させたいとの主催側の希望の様である。

各住居内も高齢者にやさしい配慮が随所に見られ、又、街の中心にあるカントリークラブ(9ホールであるが各ホール2つのティーと2つのグリーンの設置により18ホールとしても楽しめる。桂離宮をイメージしたというクラブハウスのレストランはお弁当の持ち込み自由。プレー費も安い!)はほとんどの住居からゴルフコースを望むことができる。(何か楽しそうでしょ?) その上コミュニティゾーンとして、各種教室・スタジオ・ホール・スポーツ施設・クリニック・美容・レストラン・イベントスペース…(とにかく何でもアリ)。生きがいとしての生涯学習施設では、各種教室の講師には住民の中より有識者・経験者を募り、活躍・就労の機会を与えるシステムになっている。

街の安全を見守る管理センターは24hr.体制。パトロール要員が街内を定期巡回。又、将来にわたり看護付マンションの建設も予定されている。諸々の行き届いた心配りには感心する事しきりである。まさに時代にマッチし、ニーズに応えるこの様な“街づくり”あるいは“環境づくり”が今後増々加速度的な成長を遂げる事は容易に想像できる。私も、少し早いが(そうでも無い?)老後に向けて本気で検討してみようかしら?

近くの小石原に出向いて焼きものを楽しみ、こんにゃくを食べ夜空の星を仰いで…。又、秋月まで足を延ばせばお城跡を散策しながら葛もちを食べ、梨をガプリ…(なんか食べてばっかり)。

人間には3つの年齢があると思う。1つ目は戸籍上の年齢、2つ目は肉体の年齢、3つ目は精神の年齢。1つ目はどう変え様もないが2つ目と3つ目は本人次第である。ただ年を重ねただけで老いたとは言えない。いや、言いたくない。いつまでも理想を持ち続け、追求し、日々新しい自分を再生する歓びを発見したい。(ウ〜ン、シビレタ)

年をとる事なんて少しも恐くない!どんと来い!!と、言える社会であり、自分でありたい。貴方もそう思いませんか?             

(北島啓子)

女子薬のコーナー

女子薬福岡支部の役割  福岡県女子薬剤師会 福岡支部長 小松秀美

私共、女子薬福岡支部は、福岡市薬剤師会(以下市薬)の関係団体の一つとして、市薬よりの補助金と少額の年会費とで、専ら、親睦を主とした意見交換会を持ち、県女子薬と連動したような形で今日迄運営がなされて参りました。私自身も長年その中に身を置いて、種々の教訓が得られた事に感謝しております。

さて、前期(平成6、7年度)は、市薬ジャーナル5月号で御報告させていただきましたように、上和田前会長のもと、「未就業薬剤師の堀り起し」事業に再度着手し、市薬より特別補助金を頂戴いたしまして、お蔭様でそれなりの成果を見ることができました。今後も現役復帰を希望する薬剤師の受け皿として、きめ細かな対応で継続して行きたいと思っております。

ここ数年来の政治・経済の目まぐるしい変化(革)の渦中で何れの業界も自らの生き残りをかけての奮闘努力がなされている今日、此頃、我々医療(薬務)行政を取り巻く環境も、その厳しさに於ては、例外ではありません。国民総医療費の抑制、医薬分業の形態及び業務内容の見直し、在宅医療への参画、介護保険法の導入、医療保険の見直し、価格破壊etc.…。

更には「規制緩和」と云う大波が、近い将来必ずや我々のもと(業界)へも近づいて来る筈です。唯、どのような姿と大きさと速さで襲って来るかが問題です。が…ここでその必要性が求められるのが、団体の組織力(結束力)ではないでしょうか。

元来、人は社会の中では決して一人では生活して行けない事は周知の通りです。地縁、血縁、同好会、同一目的、同一職種等々…。又、一見、全く接点のないような人々の間でさえグループが形成されます。

その際、大切な事は、人数の多少のみに捉われずに自己の主義主張を持った上でのグループ→組織作りだと思います。

その為には、何時、何を、どのように考えて行動して行くべきかを個人レベル、組織レベルで予見して長期的な展望のもとに、行動の優先順位を決定する事が大切だと思います。

私共、女子薬も少人数で発足致しましたが、そのような認識のある組織の広がりと、必要に応じて建設的な意見の集約が出来る組織づくりを目指したいと思います。

次に、会員の研修に関しましては、県女子薬の年2回の研修会参加を基本の柱とし、私共の場合は、市薬の研修・事業の充実がなされていますので、諸般の事情が許される限り、それに参加させていただければ幸いかと存じます。

又、会員相互の親睦会も内容を検討しながら継続して行くつもりです。

近年全薬剤師中女性薬剤師の占める数的比率は増加の一方ですが、実働数(フル勤務)は種々の事情(内的・外的要因)により必ずしも充分とは云えません。ひいては、このことが、慢性的な薬剤師不足と、薬業界の組織力の弱さ(脆さ)の遠因の一つではないでしょうか。

6月より新しく歩き始めて間もない福岡支部ですが、皆様方の忌健のない御意見、卸助言、御提案等をいただきながら、時代に即した運営を心掛けて参りたいと存じます。何卒、御支援、御協力のほどを宜しくお願い申し上げます。


女子薬支部だより

女子薬福岡支部総会
日 時
平成8年6月2日
場 所
福岡ビューホテル

来賓挨拶
  藤原 良春 福岡市薬剤師会会長
  細井 徹一    〃   副会長
  南島 敏彦    〃   専務理事

上和田前会長の名司会により、出席者34名で楽しく有意義な意見交換会がもてました。更に、本会員でもあり市薬の支部長末田順子(南)、木原三千代(博多)両先生の専門分野でのお話で華を添えていただくことが出来ました。

1.新役員紹介
  支部長 小松 秀美(鋸a光薬局)
  副〃  末田 順子(泣Xユタ薬局)
  会 計 上和田幸子(福岡県宗像保健所)
  監 事 椛島 和子(九宏薬品叶シ支店)
  参 与 城戸嘉寿子(県女子薬前会長、「道の会」福岡県幹事)
1.現在会員数 39名
1.今後の研修予定
 @7月27日(土)14:00〜16:00
  日本女子薬九州ブロック研修会 於熊本
  テーマ「ガン治療の展望」
 A9月8日(日)
  福岡県女子薬研修会 於小倉
  テーマ 「糖尿病」

会員の移動

 
 市薬会員数 A会員  682名
       B会員  394名
       C会員   12名
       合 計 1,088名
       (6月20日現在)

夏の薬草

ハマスゲ

生薬名はコウブシ

夏休み、海水浴のシーズンです。日焼けは健康色ですが、急な日焼けはやけどといっしょです。ゆっくりとならしながら焼いてください。

真夏の太陽をいっぱいに浴びて、浜辺に咲く花といえば、福岡県の若松北海岸や糸島海岸のハマユウが有名です。それに比べて、ひっそりと生えるハマスゲは、あまり顧みられません。カヤツリグサ科の多年草です。スゲというのはカヤツリグサの古名で、海岸に生えるカヤツリグサという意味です。ところが海岸ばかりでなく、原野や砂地にも自生します。都市部でも新築の造成した庭に生えたりします。細長い地下茎を伸ばして増殖します。

薬用には、地下茎の先端に生じる小形の塊茎を用います。 生薬名を「コウプシ」(香附子)と呼び、日本薬局方に収載されています。中国ではハマスゲを沙草といい、コウプシのことを沙草根といいます。コウプシだけを民間薬として使うことはほとんどありません。いろんな漢方の処方に配合して用いられます。

婦人用薬として用いられる●帰調血飲(キュウキチョウケツイン)、健胃、消化促進に用いられる香砂平胃散(コウシャヘイイサン)、頭痛もちの女性に用いられる 川●茶調散(キュウチャチョウサン)、体力のない人の夏風邪に用いる香蘇散(コウソサン)といった処方に配合されています。

ハマスゲは意外と身近にありながらも、その姿が地味なので、一般にはあまり知られていない薬草です。でも、漢方ではよく使われています。

◆ はなたれ薬局 冷川襄先生の著書“身近な薬草”(有名書店にて好評発売中!)より。
  冷川先生御協力ありがとうございます。
  次号は秋の薬草です。お楽しみに。

訃 報

 中央支部簀子・当仁部会
 つるや薬局 副 島 恒 夫 先生(84才)が6月28日7時29分にご逝去されました。
 謹んで、御冥福をお祈り致します。

弔 辞

謹んで副島恒夫先生の尊霊に拝します。

不肖私は30有余年、御交誼をうけた1人として、ここに霊前に伏して幽明別離のことばを述べる、最も悲しい役目を負うことになりました。無情と云う外ありません。

本年初頭、私共協励のグループで、自宅にお見舞し、談笑し握手して来ましたので、この様に早く幽明境を異にしようとは思いませんでした。

先生を思う時、眼底に焼きついているのは、常に変らぬ温顔で、心の底から感謝のことばが湧き出て、つきないことでした。先生の信念ある信心の賜物に常に我が身が衿を正さねばならなかったことです。私だけの思い出ではなく、今日お見送りの方々にも相通ずるものと思います。本当にありがとうございました。

先生は私の同窓の先輩として昭和10年3月、長崎医科大学附属薬学専門部を御卒業になり、薬剤師免許を下附されると同時に、博多の医薬品卸の名門、株式会社川口屋の管理薬剤師として入社され、その間4年間程応召されて、兵役につかれましたが、昭和28年4月まで約18年間勤務をされました。川口屋勤務時のエピソードは、三根先生、松下さん、石松さんなどの先輩より、その「磊落」な飲みっぷりなどよく聞かされて居りました。

その後昭和28年4月、筑豊山田市で、つるや薬局開設。昭和34年11月、現在の唐人町に移転され今日に至って居りますが、先生の情熱が「最も親切な薬局」として尊敬されると共に、先生の人となりが、つるや薬局としての温かさで貫かれ薬剤師として地域住民の方々に常に愛されたことは衆知の通りです。

市薬剤師会にあっては、長い間の唐人部会長を務めていただいたのち、昭和37年より2期4年間、市薬剤師会の理事として、御活躍を頂きました。その後高野一夫先生の参議院3選目の福岡地区選挙事務所の指揮をとられました。この時は惜しくも敗退はしましたが、先生の与えられた仕事への情熱には、市薬剤師会の鑑として感銘を覚えました。その奮闘ぶりは、永く伝えられるものと患います。県薬100年史を編集した者として、記憶に新しいものがあります。先生のその情熱の一端が今日の石井道子参議員に引き継がれているものと思います。それ等の事績が、昭和49年、薬事功労として県知事表彰をうけられました。先輩としてのその情熱が薬剤師会に代々引継がれ隆盛につながって行くものと確信致します。

又、私共が薬局経営の基盤として、研鎖して居ります、日本薬局協励会においても、万年グループ長としてお世話いただきました。常に「謙虚」に身を処しながら、後輩の指導に当って頂きましたこと、お礼の申し様がございません。本当にありがとうございました。

地域をリードする唐人町商店街においても同様で、常に役員を苛められ、その人徳の貴さを常に洩れうけたまわって居りました。

先生とは一緒に談論しながらよく飲みました。あれや、これや、よき先輩と過させて頂きました。楽しかったこと、情けなかったこと、くやしかったことなども走馬燈の様に思い出されます。天地の悠久にくらべれば、寸陰の経過かも知れませんが、明治、大正、昭和、平成の80有余年、国の消長、産業経済の大変革の中で、一市民として生きられた先生の偉大さを感じます。常によき先輩薬剤師として、多くの経験に基づく見識と前向きの姿勢、あみだ様の信心に裏付けられた温い言葉など忘れることが出来ません。重き病床にあられて、必ず「御佛にお礼を云い乍ら、私は、私の務めは終った」として永眠につかれたのであろうと思います。

最後に終始変らぬ、温き御交誼に対し、厚くお礼申しあげ、先生の在天の「みたま」が安らけく、とこしえに鎮まりあらんことを祈りつつ、お別れの言葉と致します。

合 掌

平成8年6月30日
社団法人福岡市薬剤師会
顧問 藤野義彦

会 務 日 誌

5月 1日 急患委員会……………第一会議室                  19:30
   8日 市薬薬局委員会………第一会議室(光安、南島、入江、藤田、江田)  19:00
   9日 早良支部総会…………喜水亭(藤原、光安)             19:00
  11日 石井道子参議員との懇談会…第一会議室(藤野(義)、古賀(隆)、藤原、
     細井、光安、篠崎、井原、木原、梅末、南島、川上、入江、北島、冨永、
     小松、千阪)                           14:30
  11日 北九州市薬代議員会…千草ホテル(光安)              18:00
  11日 博多支部総会…………ホテルステーションプラザ(藤原、篠崎、南島) 17:00
  13日 薬業研修会……………第一会議室                  14:00
  14日 支部長会………………第一会議室                  19:30
  15日 在宅医療委員会…福新楼(医師会井上理事、光安、南島、入江、山本) 19:30
  16日 決算補正予算打合せ会 会長室(細井、川上)            17:00
  17日 西支部総会……………三四郎(藤原、細井、光安、南島)       19:00
  20日 社保分推委員会………第一会議室                  19:30
  21日 地区連絡協議会………県薬                     15:00
  22日 学術委員会……………第一会議室                  19:00
  23日 処方検討会……………あいれふ                   19:00
  24日 福岡計量普及協会総会…計量普及協会(細井)            11:00
  24日 決算打合せ……………会長室(松島、細井、川上)          19:00
  24日 広報委員会……………第二会議室                  19:30
  25日 中央支部総会…………タカクラホテル(藤原、細井、篠崎、南島)   15:00
  27日 太田誠一セミナー……日航ホテル                  14:00
  27日 博多区在宅医療カンファレンス ステーション博多(木原、蔵元、入江)18:30
  27日 理事会…………………第一会議室                  19:30
  28日 薬物療法研修傘………講堂                     19:00
  28日 薬品オンライン打合せ…第一会議室(小田小倉薬剤師会専務理事、
     小野県薬常務理事、光安、市原、藤田、山本、白木)         16:00
  29日 福岡市健康づくりセンター理事会…福岡市健康づくりセンター(光安) 11:00
  29日 監査会…
       第一会議室(冷川、松島、藤原、細井、井原、長谷川、南島、川上)19:00
  30日 院外処方せん受付窓口打合せ会…しゃぶ禅(担当理事5名、九大5名、
     九州医療センター2名、国立南福岡病院1名)             19:00
6月 1日 山崎拓政経懇話会……ホテルニューオータニ(細井)          8:00
   1日「かかりつけ薬局」育成問題協議会…てら岡              17:00
   2日 女子薬剤師会福岡支部総会…福岡ビューホテル(藤原、細井、南島)  12:00
   5日 組織委員会……………第一会議室                  19:00
   5日 薬剤師全支援ネットワークシステム視察 小倉薬剤師会(藤田、山本) 12:30
   5日 市薬薬局視察(久留米三井薬剤師会) 市薬薬局(久留米三井薬剤師会
      中井会長他10名、光安、南島、久池井、江田)           16:00
   7日 社保分推担当理事会…第一会議室(光安、市原、藤田、山本)     19:30
   8日 東支部総会……………高野(藤原、篠崎、南島)           18:30
   8〜9日
     地区指導者研修会……大濠荘(市原、山本、白木、瀬尾)
  11日 理事会…………………第一会議室                  19:30
  12日 学術委員会……………コーケンプラザ                19:00
  12日 市薬薬局委員会………第一会議室                  19:00
  13日 地区連絡協議会………県薬会館                   14:00
  13日 薬局委員会……………第一会議室                  19:30
  13日 広報委員会……………第二会議室                  19:30
  15日 拓薬会…………………タカクラホテル                18:00
  17日 県薬予備代議員会……第一会議室                  19:00
  17日 試験センター委員会…第一会議室                  20:00
  18日 支部長会………………第一会議室                  19:30
  19日 市戦没者合同追悼式…市民会館                   12:55
  19日 学術研修会……………観望                     19:00
  20日 社保委員会……………第一会議室                  19:30
  21日 勤務薬剤師会総会……武田薬品(藤原)               18:30
  21日 在宅医療委員会………第一会議室                  19:30
  22日 県薬代議員会…………県薬会館                   14:00
  24日 議事運営委員会………第一会議室(梅末、藤野、木原、清水、松島、末田、
     藤原、光安、篠崎、南島、川上)                  19:00
  24日 市薬薬局委員会
      …会長室(藤原、光安、篠崎、南島、川上、入江、市原、藤田)   19:30
  24日〜27日
    「ダメ。ゼッタイ。」薬物乱用防止キャンペーンパネル展示
       …福岡市役所1Fロビー(瀬越、野口、細井、土田、野見山)9:00〜17:00
  25日 部会連絡協議会………タカクラホテル                19:00
 ※25日 第1回コ・メディカル部会…市医師会(市原、成澤)          18:00
  27日 処方検討会……………あいれふ                   19:00
  27日〜28日
     試験センター連絡協議会…秋田
  29日 臨時代議員会………………講堂                   15:00
  ※ コ・メディカル部会:平日夜間急患診療検討プロジェクト

[編集後記]

◆ はじめまして。
 瓢箪から駒のように広報委員になりました。全く不似合いな役ですが、今まで随分、皆様には御世話になっておりますので少しでもお役に立てればと患います。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 印刷物が机の上にたまるのがいやで、正直言って市薬ジャーナルが送られてきますと、パラパラと眺めるだけで捨てていました。今回は校正のため目次の第一宇目から最後の一字まで舐めるように読みました。その結果「市薬通?」に。
 我田引水ですが、“代議員会報告”はコンパクトに活き活きとまとめられています。代議員会の熱気が伝わってきます。又、“広報”の「会議報告」「委員会報告」は、事務的でつまらなく思えますが、ちょっと目と通して下さい。市薬会館の中の動きが透けて見えてくるかも。どうぞ御一読を。

(伊東美穂)


◆ 月初めに私の予定と、家内の予定を書き込みます。一応決まっている分だけ、私は勉強会、その他で忙しい。家内はPTAと子供会で日程が詰まっています。
 家内には負けた。
 毎日のように、予定が組まれていて、そんなことは聞いてないよとも言えない。コピーに、PTA・OB会の打ち合わせ、会場予約に、ソフトボールの球拾いにと走り回っています。子供会は余分だったねと、しばし会話が弾みます。
 学薬で行っている金武中学校にも乗り込んで、私より校長先生と親しい。
 それにしても、漢方相談・健康相談はどうなっているんだ。何が一番大事なのか。今一番大切なことは何なのか。時々自問自答しなければ、ふと自分を見失ってしまう。
 そんな中で、広報委員もだいぶなれてきました。みんな楽しいジャーナルを作っていこうと張り切っています。
 期待して、待っててください。
 最後にひとこと、5月号の江田先生のお話は良かった。感動しました。

(上村義徳)


◆ こどもの感性
 今日も雨、お客様の足も遠のきがちな梅雨の中、不得意の文章に筆が進まず頭を抱えているとき玄洋小4年生の詩が目に入った。
 読んでいてこんな感性におどろくばかり、筆を持つのがはずかしくなってもきた。
 一方、このようなこども達のいる学校薬剤師ができることが嬉しくも思え、小学校に行くのが楽しみになってきた。
 保健室、校長室だけでなく、学校を一周してこども達と顔を見、会話してみるのもいい。
 学校の中には、宝石なんか足もとにも及ばないこども達のキラキラ光る感性がそこかしこにひろがっている。
 多忙の中、ただ検査の為に出校する,のではなく、感性のプールからたっぷりとおみやげを持ち帰ろう。
 学校や自宅でこどもの感性を拾われた先生方は、少しで結構です、市薬ジャーナルに、お裾分けください。広報宛FAXをお願いします。

(津田和敏)


◆ ジャーナルの編集がこんなに大変なことだとは、と言ってもほとんど私は何もできぬまま気が付いたら編集は進んでおります。
 原稿をお願いするのがとても心苦しいのですがどうかよろしくお願いします。最近、医療関係の記事を目にする機会が増えております。
注目されてきている表れというのは言うまでもありませんが、これからの対応もまた問われているのでしょう。

(小松公秀)


◆ 価格ハカイニモマケズ 一物四価制ニモマケズ 
薬剤師年金20%カットニモマケズ
薬価引キ下ゲニモ 調剤報酬ノマルメニモマケヌ 
丈夫ナ体質ヲモチ 欲モナク 決シテ嘆カズ イツモシズカニワラッテヰル
一日二処方箋四枚ヲ調剤シ 少シノOTC商品ヲ売リ アラユルコトヲ ジプンヲカンジョウニ入レズ 
ヨクミキキシワカリ ソシテ ワスレズ 
東ニ病気ノ在宅老人アレバ 行ッテ薬ノコトヲアレコレ説明シ 
西ニ経営ニツカレタ友アレバ 行ッテ日薬グランドデザインガデキルゾ一緒ニ頑張ロウトカタリ 
南ニ大型門前ガ出来ルト心配スル友アレバモオスグ薬事法薬剤師法ガ改定サレ場合ニヨッテハ薬局法モ制定サレルカラコワガラナクテモイイトイイ 
北ニコンビニ等々ニ薬ヲオカセロトイウ人アレバ全商連日薬ガ頑張ッテイルシ国民ニ害ガアルカラヤメロトイヒ 
ドン・キホーテトヨバレホメラレモセズクニモサレズ サウイウモノニ ワタシハナリタイ 

合掌

(戸田昭洋)

  

平成8年7月31日発行
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会 T E L 092-714-4416
発 行 人 藤 原 良 春
編 集 人 北 島 啓 子
委   員 伊 東 美 穂
      上 村 義 徳
      小 松 公 秀
      津 田 和 敏
      戸 田 昭 洋
      東   美 代
担当副会長 細 井 徹 一
印 刷 所 (有)興英社印刷