■ 巻 頭 言
雑      感 (社)福岡市薬剤師会 副会長 篠崎正幸

今年の4月1日に進水式を終えた『FUJIWARA MARU』は処女航海への準備も整い、個性豊かで、行動力に溢れた乗組員を揃え、私達にとって憧れの島(All BungyoIsland)を目指し、会員の大きな期待を背負いながら、4月27日に大海へと船出しました。

5月〜6月は、各関連団体等への挨拶まわり、三役会・理事会・支部長会等の他、博多区・中央区・東区薬剤師会総会等々、私の小さな手帳は何時の間にか真黒で、自分が書いた字も読み取れない有様でした。ある時期には、連日連夜の会合で少々パテ気味になったこともありましたが、諸先輩の今までの御苦労を思い起しては、何事も自分のための勉強だと己を励まし、奮起してまいりました。

さて、新執行部が発足して、あっと言う間に、4ケ月が過ぎ、新役員・新委員の顔触れも出揃い、各委員会も藤原会長の意向にそった新規事業の調査、研究、実施への準備を始めております。その中でも、基本方針の一つに組織強化対策があり、具体的な行動として、支部長会の月例化による会員との情報の一元化と撤密な連携を図ることにより、各地区薬剤師会の活性化への原動力になればと毎回熟のこもった論議が交わされております。

次々と新しい課題が登場する今日、薬剤師会の事業は多岐にわたりますが、主な役割として、個々の薬剤師や各区薬剤師会では対応しにくい(勿論、内容にもよるが)団体(又は個人)、例えば、行政・市医師会・市歯科医師会・広域病院や各関連団体等との強固で恒久的なパイプラインの構築、前執行部からの継承事業等の推進が重要な任務かと思います。

ところで、私達、薬剤師は21世紀に生き残れるのでしょうか。その鍵は薬剤師会の組織力や諸事業も必要条件の一つですが、個々の薬剤師が患者のニーズに如何に答えられるかに掛かっていると思います。又、私達は国民の期待を正しく受け止め、常に額ることなく、資質の向上に努め、チーム医療の一員としての自覚と責任を持ち、義務を果たして行かなければ、社会的存在価値を失うことになるのではないかと危惧しております。

国内のあらゆる分野で制度疲労がきている今日、容易に将来を見通すことは不可能ですが、私達、薬剤師は、薬局・病院勤務等を問わず、自分の立場をしっかりと認識し、互に理解、協力し合って、社会に頁献できる職能団体としての証を立てるため、今まで以上の諸活動を展開する必要があります。

現在、『FUJIWARA MARU』は順風、満帆の中、目的の島に向って全速力で走っております。乗組員一同、何が起るか予想のらかない大海原で、方向を見失うことがないよう、仲間との交信を密にしながら日夜頑張っております。さあ貴方もA.B.Islandへの旅を計画されてみては如何ですか。

<代議員会報告> 第36回 社団法人 福岡市薬剤師会
臨時代議員会(通算第64回絵会)

日 時 平成8年6月29日(土)午後3時
場 所 福岡市薬剤師会館 講堂

代議員会次第
1.開  会
1.会長演述
1.議  事
(1)報  告
 第1号 第76回(臨時)福岡県薬剤師会代議員会報告
(2)議  案
 第1号平成7年度歳入歳出決算認定の件監査報告
 第2号平成8年度歳入歳出予算(福岡市薬剤師会収益事業)補正の件
1.閉   会

総会次第
1.開  会
1.会長演述
1.第36回福岡市薬剤師会臨時代議員会決定事項報告
1.閉  会

※ 付議事項は前号(7月号)に掲載しております。

1.開 会

○細井副会長 皆さん、こんにちは。本日は、月末の土曜日というお忙しい中を、ご出席くださいまして、ありがとうございます。  ただいまより第36回臨時代議員会を開催いたします。

1.会長演述

○藤原会長 さて、本日は決算代議員会です。

この決算につきまして、皆様方の慎重なご審議をいただきまして、これからの会運営に生かして参りたいと考えております。

それから、今日はここに医師会の新しい会報を持ってまいりました。医師会の新しい会長の多田先生が何を考えていらっしゃるかということをご紹介しておきます。

多田先生が第1番目に挙げられていることは、医業経営の安定、医業基盤の確立です。

これは我々薬剤師会と全く考え方は一緒だと思っております。つまり、かかりつけ医の育成、それから介護保険につきましても、医療あってこそ初めてこれが成り立つという考えを打ち出されております。したがって、この介護保険もまた次の国会には提出されると思いますが、医師会もこれに注目しているという事です。

第2番目が救急医療対策です。この救急医療対策というのは、結局医師会が地域住民のために何をしなければならないかという事で、残っているのはこの救急医療だけだと考えていらっしゃる訳です。これは来年の4月から早速始まります。薬剤師会にも協力を求められておられるので、これも今後しっかり検討して対処していかなければならないと考えております。

第3番目が現業部門の円滑な運営で、医師会には成人病センター、検査センター、看護学校、その他各種の現業部門を持っておられます。それに擁している人員も300名を超えているわけです。したがって、この現業部門を円滑に運営したいという事です。 薬剤師会もまた市薬薬局を始め現業部門が、あるわけで、同じようなことを考えられていらっしゃるんだなと思います。

4番目が医師会組織の拡大、強化ということです。この中で特に言われていることは、医師会も従来開業医と勤務医というのは、やはり別の組織、別の団体、そういうふうなとらえ方をしておられたという事です。ところが、今や開業医も勤務医もこの国民医療を担うという点においては、何の区別もない、むしろ一緒にやっていかなければならないということを、ここで新しく打ち出しておられるわけです。

我々は、やはり一番身近な組織であるこの医師会の考え方というのを、十分知って行動していかなければ、我々だけが遊離しても困ると考え、今日はご紹介いたしました。

話は変わりますが、臨時代議員会を今から行うわけですが、当初の事業計画、それから予算を組んだその後、これ以外の事業が必ずこの年度の中に起きてきます。やはり補正予算をこの年度の中で、できれば、11月ごろには組んで決算代議員会に備えるのが、一番いいのではないかと考えております。たまたま今回は4月に通常代議員会を行いましたが、できれば今度は3月に通常代議員会を行い、6月に決算代議員会を行い、そして11月ごろに補正予算案を伴う臨時代議員会を行う、このようにした方が会の運営はスムーズにいくのではないかと思っております。

いずれにいたしましても、できるだけ開かれた会の運営、それから皆様と一緒になってやっていく会の運営、それを今年1年頑張りたいと思っておりますので、ひとつよろしくお願いしまして、ご挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。

○司会 それでは、ただいまより議事に入っていきたいと思います。議長、登壇をお願いいたします。磯田副議長は欠席だそうです。

〔議長 議長席に着く〕

○大庭議長 本日は貴重なお時間をいただき まして、ありがとうございます。有意義な ご審議と円滑な議事進行を期待しております。

磯田副議長より、「義父の13回忌法要のため」欠席届けが提出されております。ご了承のほど、よろしくお願いいたします。

これより会議を開きます。本会議成立の可否を確認いたします。代議員総数68名、その過半数35名、現在出席代議員数45名です。よって本会議は定款35条により成立いたします。

(梅末議事運営委員長より、日程説明あり)
〔「意義なし」という声あり〕
(議事著名人東支部藤野哲朗 西支部吉田斌指名)

1.質疑応答要旨

○梅末(中央支部)先はど会長演述の中にありましたが、本年度新たな事業計画が出るとすれば、補正予算を組んで、年内には提案をしたい旨の話でした。各支部とも、在宅関係他、いろんな問題がかなり出てくると思いますので、ぜひそういう方向で積極的に補正予算を組んで、また支部に還付していただけるように、執行部が楽になるというより、支部の運営が随分楽になっていくと思いますので、質問事項というよりも要望になりますが、ぜひよろしくお願いいたします。関連答弁を少しお願いします。

○南島専務理事 補正予算は、今執行しています段階でかなりのばらつきが起こってきております。それで、一応11月ごろには補正予算を組んでいきたいと思っております。支部に対する補助として一応100万円を組 んでいますが、支部に改めて事業計画を出していただいた時点で審議いたしたいと思います。そのほか事業が起こってくれば、予備費から使うことも考えていきたいと思っています。

○松島(城南支部)専務がおっしゃった100万円の支部の補助ということですが、それは計画だけで100万円を各支部にいただけるという意味でおっしゃったんですか。した後にいただけるということですか。

○南島専務理事 一応、今総額で100万円ですので、手順としましては、計画を出していただくのがまず一つです。その計画がどのような計画かということを、私どもでも支部とよく相談し、どの程度の補助をするかということは決めたいと思います。

○松島(城南支部)市薬薬局の件ですが、決算報告を見ますと、収益が44万円。これでは利益を得ているわけではなく、非常に理想的な経営状態だと。そして処方せんの受け取り率も全体で見ると昨年が13%ぐらいだと。これでは、目薬と厚生省を含めて言われている、いわゆる門前大型薬局には全く値しない。市薬全体の会員のための支援センターという位置づけで、非常に大きな存在であると私は思っています。今年度も昨年と同じ規模の予算を組んでいらっしゃるわけですが、4月・5月は昨年と同じような処方せん枚数ということですね。

その辺はどのような意向で減ったのか、一応担当常務にお聞きしたいと思います。

○入江常務理事 市薬薬局の処方せんの枚数については、一時的な動きはございますが、これは面分業の発展のために、かかりつけ薬局の育成のための、支援センターの活動の一環として運営されてますので、多少処方せんのばらつきがあっても心配はないと思います。

○松島(城南支部) わかりました。基本的には、現在の状況では市薬薬局に今までかかっていらっしゃる患者さんは、そのまま市薬薬局が、かかりつけ薬局であると私は思っています。又、今、福岡市の分業は、私を含めかなりの人が門前薬局型、マン・ツー・マンの分業だろうと。そういった人たちが進んで面分業を進めていくには、自分の薬局に見える患者さんに、例えば「あなたの住まいのそばに薬局があるから、その薬局にかかりなさい」と言えるような状況が生まれてきて、本当のかかりつけ薬局というのが構築できるのではないかと私は思っています。

そういった意味で、くどいようですが、市薬薬局に来た患者さんはやはりそこがかかりつけ薬局であると思います。それともう1つ、市薬薬局が利益を上げたらおかしいとは言えないと思います。実をいうと、市薬 薬局自体には、土地代金を本会計から1,000万円出しています。それは逆に言えば、会員1,000名1人当たり1万円ずつを市薬薬局にサポートしていると考えるべきだと思います。市薬薬局関連補正予算が出ていますが、売上は1億5,500万円程度になっていますから、月に1,300枚ぐらい、おそらく約13%の推移でないと、この予算が保てないのではないかと思います。今後とも市薬薬局の運営には充分配慮なさってやっていただきたいと思います。

最後に、一般会計の事業費の総務費の中で、77万円の決算になっているわけです。この内訳は定款改定委員会費用67万円と、定款にかかわる部分の弁護士顧問料10万円な のです。そういう費用を使って、一応の試 案ができていますので、定款改定に新執行 部で一肌脱いでいただきたい。次期代議員会ででも上程をしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

○川上常務理事 今、松島代議員から定款のお話が出ました。定款というのは、組織上大変な重みを持っております。『市薬ジャーナル』をご覧になったと思いますが、前執行部の先生方が大変ご苦労をされて立派なものを作っていただいておりますので、これを土台にいたし、さらに煮詰めていきた いと思っております。

○松島(城南支部)定款を改定する場合は、現状の定款によると、総会員の3/4以上の同意を経なければなりません。代議員会で決めることができないわけです。全会員に往復はがき等、委任状を含めて出欠を伺わなければ決定することができません。つまり、かなり前から準備をされないと難しいのではないかと思います。

もう1点。藤原会長のお話の中に、よく医師会との対比をあげていらっしゃるが、私たち薬剤師会が医師会に組織的に近づくこと、医師会を目標にするのは大いに結構だろうと私も思います。まだまだ社会的に、私たちが地域に発信している情報は医師会に比べれば幼いものであろうと思います。

付議事項の中にありますが、ここ2〜3年、会長、副会長、各理事の先生方の仕事量が非常に増えている。平成6年に費用弁償を上げさせていただいたわけですが、医師会の先生方と比較すれば少ない。役員の先生方は非常に大変です。是非、費用弁償等を含めて再度考えていただきたいと思います。現役の役員の先生方では、当事者の費用弁償を値上げするということは難しいと思いますので、諮問委員会か何かを考えていただいて、そういった中で検討いただければとさように思っています。

会長の現在のお考えをお聞きしたいと思います。

○藤原会長 まず、最初の質問の定款の問題でございますが、前執行部で8回ぐらい委員会を開かれて一生懸命検討をされております。大変よくできていると思います。でありますが、一番肝心な点でまだ未消化の部分があるわけです。何かといえば、会員資格の問題です。ここがどう解決するのか、これは議論百出する問題でありまして、代議員会のたびにもめるものではないかと思っております。しかし、この会員資格を解決しない限り、定款の本当の改定はあり得ないし、また有効的な会運営にはなり得ないと考えております。今、組織委員会によく検討するようにお願いをしております。そしてなおかつ、これは各支部長会でも検討してもらわなければいけませんし、そしてまた幅広く討議をする場を設けないと解決しないだろうと思うのです。一番の基本は、この会員資格の問題であるということを、ひとつご認識いただきたいと思います。

それから、費用弁償の件が今出てまいりました。確かに私は、対外的な関係において、常に医師会と少なくとも会長は対等でなければならないという自負心を持っております。またそういうつもりでこれからも組織運営に当たりますし、言うべきことも言っていきたい、協力も求めていきたいと考えているわけです。ただ、この費用弁償になりますと、予算規模が医師会とは全然けた外れです。医師会は、多額の補助金をもらって事業もしておられます。それから職員が事務系だけで60名もいるんです。そういう規模を比較したときに、これまた医師会と同等というわけにはまいりません。ただ、会長、副会長に限らず、常務理事以下役員の先生、大変忙しいのは皆様方がご承知のとおりです。したがって、この費用弁償もさることながら、事務局をどう拡充するか。そして、医師会では、担当理事がする仕事を事務職員がしているわけです。担当理事というのは命令をする、企画立案をする、これがその役目でありまして、それ以下の仕事は全部事務職員がしております。

薬剤師会は、この以下の部分を理事がしているわけです。ここに基本的な違いがあります。そういうことから言えば、費用弁償をやはり上げていかなければならないだろうとは思いますが、これはやはり予算との兼ね合いがございます。それから執行部側から、これだけ上げますよというのはなかなか言えない問題であります。代議員の先生方の、幅広いご意見を出していただいて、その中で検討していきたいと考えております。



○清水(早良支部)会員の入会問題についてお尋ねいたします。

最近、我々支部または部会において、薬局ができれば入会を促しているわけですが、入らない店、入る店といろいろございます。

以前、余りにも簡単に市薬で入会がなされていた。例えば隣の空き地に半年も1年も前から入会申請しそれが受理されていた。知らぬまに薬局はないのに会員があるというような問題がでてきたので、藤原会長が専務のころ、部会とか支部の承認を得るということに、細則で決めていただいたのです。

最近、支店を沢山持った個人及び法人で、店によって入会したり、しなかったりしているケースが非常に多くなって困っているわけです。うちの支部でも、同一法人で保険薬局は入会するが一般販売業は入らないという、事例も出てきております。このような問題に対して、勿論、支部・部会で考えればいいわけですが、市薬としての考えも聞いておきたいと思います。

補足いたしますが、最近、薬局ができる半年前に入会したいということで12月に 薬と部会と支部で入会させたのですが、昔からあった支店を廃業することもなく退会し、新しく移転したとどうにも納得できないケース、入会金を払わない姑息な態度、これを市薬は受理しておるわけです。我々は全く知らなかった、前執行部が作成した会員名簿をみて、昔からある店が抜けていたので、どうなったか問い合わせたら、移転になっていると言うわけです。大変おかしいですね。又、今、うちの新規入会したいと言う保険薬局が2件出てきています。ところが、同一法人でありながらほかの店は一般販売とか保険薬局であっても入会してない。新しい保険薬局だけを入会させてくれという問題も出てきているわけです。こういう法人に対し、他支部にわたるもので、強硬に既存店も入会する旨をいうと、新規店も入会しないとかという問題になってくる。

要するにそのような問題店を会員にすることにおいて、現執行部はどのような考え方を持っていらっしゃるのかお聞きします。

○南島専務理事 基本的には、会員に全部入って頂くという事です。市薬の段階で見ましたときは、試験センターの契約に来られたときに、事務の方が努力されまして入会を勧めてあります。ですから、その時点で入会されてない薬局でも、後から入会されているというところが非常に多うございます。そういう努力はしております。ただ、今 清水代議員が言われたように、本店は入って、支店は入らないというところが非常に増えてきていると思います。ですから、それは各支部、部会で努力していただいて、入会を勧めていただきたいと基本的には考えております。

○清水(早良支部)市薬の医薬品検査センターの契約をして会員じゃない店はどのくらいあるんですか。

○南島専務理事 数字的にはまだつかめてはいないのですが、かなりの数で後から会員に入ってきておられますので、そんなにあるものではないと思っております。

○清水(早良支部)最近、医薬品をコンビニ等で販売させるという規制緩和反対に、我々薬剤師会は一生懸命努力しております。県議会でも、そのような決断がなされたと聞いております。今年の5月の連休前ですが、早良区でコンビニが医薬品の24時間販売を始めました。これはおかしいぞということで、いろいろ調べました。実はコンビニが医薬品販売の許可をダイレクトに取ったわ けではなく、ドラッグ・コタべという一般販売業で許可をとり、コンビニとは別会社なのです。薬剤師2人で午前8時から午後8時までの12時間営業だということです。ところが、現実はその店はNマートととのみ標示してあり、ドラッグ・コタべのドの字も出てないし、許可されている営業時間の12時間の表示もされていない。あたかもNマートの薬品部のごとく24時間営業しているわけです。そして、夜中はアスピリンイコール、アセチルサリチル酸さえ知らない未成年者が薬を販売しているわけです。無論、管理する薬剤師もおりません。こんな事ではたして良いのでしょうか。このまま放置しておけば、なんでもありで、コンビニでなしくずし的に医薬品が販売されていく。

このようなことで市薬にどうにかしてくれとお願いしたわけですが、担当常務の川上先生から5月営業の話だから、6月時点の証拠を持ってこいというような返事だった訳です。6月の時点で証拠写真を撮ってきたら、今度は7月の時点になるのではないですか。こんなイタチゴッコをしてもしょうがないわけです。県議会でも決断されたことです、はっきりちゃんとしたことを薬務課にお願いして下さいよ。行政の方でやってもらわないと。責務行政が保健所に移管される前にちゃんとやってほしいわけです。行政は、実際我々からみたら何もやって頂いてない感じになっています。どの程度のことを薬務課にお願いしたのですか。

○川上常務理事 5月2日の時点で薬務課にご連絡申し上げました。その前に市薬として対応できませんので、商組の会議にその旨を上程し薬務課に連絡する旨決定いたし、薬務課にご報告させていただきました。その時点で、薬務課も具体的に観察と行政指導に準ずるようなことはしておられます。その後、引き続き襟を正してないという地元からの発言があり、証拠写真等が入りましたので、その後薬務課に行きました。薬業研修会あるいは簡組の会議で決定いたしまして行ったわけですが、その5月2日の時点では行政として動いているからということで、その写真の資料自体がかなり古いということもありまして、その後どうですかと、逆に質問されました。それに関しましては、先生方も現在の新しい情報を私たちの方に提出されることが必要だと思います。それなりに商組といたしましては、きちっと筋道を立ててやっておりますので、そのようにご理解ください。

○清水(早良支部)全然変わってないわけです。1カ月経っても、2カ月経っても、真夜中も販売しているわけですよ。こういうことをいっまでもやっておられませんよ。薬務課は何と言っているんですか。次から次に証拠を持って来いと言っているんですか。

○川上常務理事 薬務課の方は確かに24時間の就業時間内で自分の時間が5時か5時半だと思いますが、それ以降の残業までしていけないという公務員的な要素があるんです。

しかし、その後の経過に関しまして、やはり抽象的な形容ではだめなんです。具体的にそちらの方で何がどうだったという、先日のビールとバファリンを一緒に購入しているような、ああいうこと自体が分かりやすいのです。そういうこと自体がないと、こちらとしても逆に質問されてきたらわからないわけです。ちゃんと業務課の方も具体的に一生懸命になって動いています。

○清水(早良支部)もう1つだけ。以前からこういろんな問題で何回か、私は商組の役員はやったことはないけれども、商組の理事には現場に来ていろいろ見てもらいました。そして、それで訴えることもいっぱいやってきましたが、今の商組というのはどういう組織になっているんですか。そのコンビニの現場に1回来てもらうようなことはできないのですか。

○川上常務理事 確かに私も現場に行きましたが、問題は実際に資格のない人が深夜でやっているということと、もう1つは申請の就業時間をかなりオーバーしているという2つの点があるんです。

○清水(早良支部)店の名前もないです。

○川上常務理事 そのこともちゃんと業務課の方に報告しました。それと、こちらの側だけの話をしている面がかなりあるんです。

 向こうとしては、許可をもらったわけですから、それなりの条件はクリアしている面もあるんです。よく両方の情報を得なくてはいけないものですから、商組の会議等で、卸さんとか、あるいはメーカーさんの情報も得ながら、こちらの方としては動いているつもりです。

○冷川(博多支部)市薬薬局に関してお伺いします。新しく4月の代議員会に出された損益計算書を今度補正されたわけですが、これの収入の根底になっている処方せんの枚数は大体何枚ぐらいを見込んで立てられたのでしょうか。

○川上常務理事 この処方せん枚数は、先ほど松島先生からもお話がありましたように、13%をラインにして出した数字です。

○冷川(博多支部)そうしますと、今回13%で見込んで出されたということは、今年度の市薬薬局の受け取り方針というのは、大体この方針でいくということですね。一応確認、よろしいでしょうか。

○川上常務理事13%、この数字は、この補正は先ほど申し上げましたように、7年度の決算が出た時点で、それに基づきましてやった数字でございまして、枚数として13%ですから処方せんの枚数は60枚前後ですね。

我々が補正を組んだわけですから、これを否定することでは決してありません。

○冷川(博多支部)実は、先日支部長会があった折に、市薬薬局にいく処方せんの枚数を減らしているという話が出たということをお聞きしました。一時は市薬薬局には30枚ぐらいしか来ていない状況にまでなったことをお伺いしています。先ほど入江常務の答弁では、一時的にあったかもしれませんが、変わることはありませんということでした。それは何か理念的なものがあったんでしょうか。

○入江常務理事 一応面分業とかかりつけ薬局の育成というのは、今さっきも申し上げましたが、そのために13%のラインが、14%もしくは15%というのが予想されましたので、近所に薬局があってこっちに来ている方々を、近所の薬局に行ってもらおうということで拡散をやってみました。

○冷川(博多支部)その結果は、今はどうなっているんでしょうか。

○入江常務理事 今はまだはっきりしたデータは出ていませんが、いろいろやっている最中というところです。まだ結果はご報告しかねるところがあります。

○冷川(博多支部)ですから、もしそれをやれば、結局このパーセントが変わってくるはずですよね。私は、どちらが悪いとか、いいとか言っているのじゃないです。

○入江常務理事 ただ、やってはみましたが、一応立てた予算でございますし、補正予算も立てましたので、このとおりになるように、また努力していきたいと思っています。

○冷川(博多支部)結局、片一方ではこういう予算をつくりながら、一部ではそういったやり方をして、また元に戻すというのは余り理念がなさ過ぎるんじゃないかと思うんです。

○入江常務理事 いえ、元に戻すつもりはないんです。

○冷川(博多支部)やっぱりこの予算書に基づいた方向で進めると、今おっしゃられたから。

○入江常務理事 一応予算は予算として守っていきながら、拡散の方向は崩さないでやっていきたいと思っております。

○冷川(博多支部)だから、一応枚数としては大体これぐらいの枚数は受けるということになるんでしょう。

○入江常務理事 今川上常務が言われましたように、そういうのはなるべく守っていきたいと思い、それを守るようにはやっています。ただ、まだデータがありませんから、一時的に何でそのときに減ったかというのはわかっていません。何もまだわかってない状態で、ちょっとこの前支部長会の時に出ましたので、皆さんにご心配をおかけしていますが、データがきれいに出たわけではありませんので。

○冷川(博多支部)じゃあ、その支部長会に出された現状は、今とはちょっと変わっているということですね。

○入江常務理事 そうです。

○冷川(博多支部)その状況が変わっているのが、やはり余りにも理念がなさ過ぎるのじゃないかと、私は言っているんです。

○入江常務理事 何で減ったかがわかってないと。

○冷川(博多支部)それははっきりしているでしょう、減らした理由は。

○入江常務理事 拡散を目標にやっていますが、理念どおりには動いているわけです。

○冷川(博多支部)減らした理由がわからないということはないでしょう。わかっているからちゃんと支部長会に出されたわけでしょう。

○入江常務理事 拡散は目的としてやっています。そして、その日に仮に受診者がものすごく減っていた場合には減るわけです。例えば1日に何人来て、そして何人に処方せんを出してという結果はまだ全然わかってないわけです。

○冷川(博多支部)いや、それは毎日わかるはずです。

○入江常務理事 いや、わかっていません。

○冷川(博多支部)それは担当者は毎日わかるはずです。私らが執行部のとき、毎日つかんでいました。

○入江常務理事 僕の場合、わかっていません。

○冷川(博多支部)ちょっとそれはつかめない方がおかしいと思います。つかもうと思えばすぐつかめるはずです。

○大庭議長 執行部の方でまだ詳細についての把握ができてないようですから、それを早急に調べていただいて、枚数が把握できたら、原因はわかると思います。


○南島専務理事 一応拡散するという基本方針はあります。それに向かって実行をしていこうとしていることは事実です。ただ、それについて、本来この予算を立てた時点で、どのくらいの処方せんが市薬薬局に来ないと経営上やっていけないとかいうのはわかっているわけですから、それに沿って、今後もやっていきたいと思っております。それで、拡散するという基本方針はあくまでも変わっておりません。一応今考えておりますのは、60枚から70枚というのは、市薬薬局のこの予算を見ましても必要ではなかろうかとはじいております。それについてはある程度拡散をしながら、その数字を守る方法論というのを今から論じていきたいと思います。

今回こういう事態になりましたのは、方法論がまだ煮詰まらないうちに行動が起こったということで、皆様に大変ご心配をかけているという状態でございます。結果として4月、5月が少し多めに出ていますので、その辺である程度カバーしていけるというふうにも考えておりますし、今から7月、8月、9月これにかけては、そういう穏やかな拡散方法というものを考えていきたいと考えております。

○冷川(博多支部)はい、わかりました。今の南島専務は非常に正直に答えられたと思います。ありがとうございました。

○清水(早良支部)先はどの人全問題なんですが、本支店が入ってなくて、今度新しい店を出したから、そこだけが入りたいということで入会を申請されている店が2軒はどうちの早良支部にあるんですが、強硬に前の店も入ってくださいという方針で支部が走ったとしても、別に問題はないでしょうか。

○南島専務理事 定款上、部会、支部を通ってくるというのが原則でございます。ですから、それは部会でどうしてもそういうことが許せないとなるんであれば、部会の考えに沿ってやっていただいて結構かと思っております。

○藤原会長 ちょっと補足説明をいたします、と同時に、私の考えを申し上げます。この入会の問題について、なぜもめるかということなんですね。ということは、先ほど私は定款の改定のときにも申し上げましたが、最終的には人格と店格の問題になるわけです。つまり、今の会の運営というのは、店格で会費を取りやすいという形で入会を認めているわけです。

したがって、開設者が非薬剤師の場合、非常に問題が出てくるわけです。だから、薬剤師会の定款そのものを、原点に返して解決しないと、いつまででも同じ問題が出てくるということです。薬剤師会というのは薬剤師の会なのか、薬局を運営している者の会なのかということまで突き詰めて考えなければ解決する問題じゃないんです。したがって、実際の入会のときに、好き、嫌い、それからいろんな問題があるということで入れる、入れないというのは必ず出てきます。ただ言えることは、解決するまでは今の定款で処理する以外にないということです。今の定款は、部会が認め、かつ支部が認めれば会員になれるということです。

ですから、最大の権限は部会にあるということです。しかし、いつまででもこういう状況でいいと私は考えておりません。だから、この定款の問題で、私は特に全員資格 ということを申し上げましたが、そこまで突き詰めて考えないと解決しないだろうと思っております。

○冷川(博多支部)今の関連質問ですが、会員資格の問題ですね、その会員資格が今の定款で明確でないということでしょうか、それとも運用がその定款どおりにいってないということでしょうか。会長はどちらに解釈されているんでしょうか。

○藤原会長 会員資格が、定款上は一応薬剤師であればということになっておりますから、それはそのとおりです。ただし、もう1つつけ加えて言いますと、B会員の問題をどうするか、それから代議員の問題をどうするか、ここがつまり会員資格にかかわってくる問題になるわけです。そういう意味を含めて申し上げております。

○冷川(博多支部)定款上では会員資格は明確だと思います。現行の定款でも、薬剤師でなければ正会員になれないというのがはっきり明記されております。

問題なのは、この定款にある実際の運営がその定款どおりにできていないところに問題があると思います。これは定款どおりに運営しないのが悪いのか、それとももし定款自体が無理なのか、そこのところはいろいろあると思います。そういった意味から議論が今のところ1つにまとまっていないという点はあると思うんですが、やはり定款だけははっきりさせておく必要があるんじゃないかと思います。そこのところは会長の認識としてどうなのか、現行の定款の薬剤師でなければ正会員になれないという点、これははっきりしているわけですから。

そうすると、当然代議員の問題もすべてその1点で片付くわけです。この定款どおりに運用をするのか、しないのか、やはりそちらの方が問題だと私は思うんですが、いかがでしょうか。

○藤原会長 定款どおり運用して、今一番問題になっているのは、部会長の資格ではないでしょうか。部会長は、薬剤師でなくてもなれる、これが今の定款です。ところが、支部の運営のときに、この薬剤師でない部会長、これがこれから医療の現場において当番制の問題とか、在宅の問題とかなるときに、結局その店舗の経営者でなしに、そこに勤めている、また管理している管理薬剤師が、一番責任を負わなければならないと私は考えている訳です。

定款には薬剤師会の会員になるからには、管理薬剤師を会員にしなければならないとはなってないわけです。ここにも1つの問題がある。しかし、管理薬剤師を薬剤師会の会員にしなければ、これからは会の運営はできないと考えております。ただ単に条文の薬剤師であれば薬剤師会の会員になれるということだけを言っているのではありません。

○冷川(博多支部)一番大きな問題はそういうことではなくて、定款上では薬剤師でなければ正会員になれないとなっていながら、現実にはそのような運営がなされてないところだと思います。というのは、結局、開設者がすべて正会員という形で現在運営されている点に問題が起こっているんだと思います。だから、そこのところを、やはりはっきりと明確にどういった方法でやるのか、それを打ち合わせてもらうのが一番必要だと、私は考えます。

○藤原会長 それでは、簡単に申し上げますが、つまりこの会の資格というのは、資格の問題と、もう1つ運営の問題。運営の問題は何かと言えば、会費の問題ですね。ここがちょっと絡みあっているから、なかなかわかりにくいと、実際また運営しにくいという問題があります。だから、資格の問題と会費の問題は、別個に分けて考えないと解決しないだろうと思います。

○大庭議長 ほかに、質問ございませんか。

 では、日程に基づきまして、質疑はほぼ出尽くしたと思われますので、これで打ち切らせていただきます。異議ございませんか。
 〔「異議なし」という声あり〕

1.採 決
 〔賛成者挙手〕

大庭議長 これにて第36回臨時代議員会を閉会いたします。ご苦労さまでした。

○司会 審議も搾りなく終わりまして、光安龍彦副会長より、閉会のご挨拶を申し上げます。

1.閉 会

○光安副会長 月末の大変忙しい中に、長時間ご審議いただきまして、ありがとうございました。臨時代議員会を終わらせていただきますが、一言、我々執行部は、各先生方の代表でやっております。それと、先生方の支部からの代表で委員をたくさんこちらに出していただきまして一緒にやっております。執行部も先生方も、我々一緒の行動を行っておるつもりでございますので、どうぞこれからも一層のご支持をよろしくお願いいたします。今日は本当にありがとうございました。
 〔午後4時51分 閉会〕

※ 尚、質疑応答要旨に関しましては、録音テープを起こし、それをまとめたものです。
 一部表現のしかたなど変更しておりますが、それは読解しやすくする為です。
 悪しからず御了承下さい。

(戸田昭洋)

<薬連(福岡市薬剤師会政治連盟)のページ> 医療業界を取り巻く環境 自由民主党 衆議院議員 太田誠一 

拝啓 福岡市薬剤師会の先生方におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素よりご指導を賜っておりますこと、心より御礼申し上げます。

近年、我が国の少子高齢化が指摘されて以来、それが予測以上に進行し、核家族が主体となり、一方で女性の勤労機会の拡大などを背景とした社会構造の変化に伴い、家族が構成単位である地域社会も大きく変わってきたように思われます。社会構造の変化により失われつつある我々にとって大切なものを守る努力と、変化に対応できる新しいシステムの構築は、相対的であっても、相反するものではなく、我が国は、直面しているそのような社会構造の変化と併せ現在の国民経済基調に対応すべく、地域社会に適応可能な社会保障制度の見直しとその実効ある運営が急務となっています。新しい介護保険制度の創設はその具体策の一つであり、先の老人保健福祉審議会の答申を得て、政府より制度の一例が示されたところであります。

先生方が既にご承知の通り、法案の取り扱いにつきましては与党内調整の結果、引き続き検討し、次期国会に提出することとしております。その際、制度の創設にあたっては、関係者の意見を踏まえ、現在提起されております懸案について解決を図りながら法案作成の作業を行うこととしております。

自由民主党において、新しい介護保険制度の創設が必要かっ緊急を要することであることが総意であります。しかし、現行制度における問題を解決しつつ取り組むという観点から見た場合、事業主体と財政的な問題や現在困窮している国保の運営をどうするのか。また、強制加入制をとる新制度案での運営上、給付対象者の認定制との整合性を社会福祉の享受の観点からいかに計っていくかなど、新たな問題が起こりうる可能性が指摘されております。また、私は新たな介護保険制度は国民生活の根幹に関わる問題であることに鑑み、今後議論される上で最も重要なことは、行政が国民に対しこれらの問題に関する情報を開示するということであります。これはマスコミの報道のあり方にもよるところが大きいと思われるのですが、新しい介護保険制度のバラ色の給付に関する情報しかない、或いは負担に関して説明不足のままでは国民が正しい選択をすることは困難と考えます。

行政改革、規制緩和と地方分権はそれぞれ社会構造の変化に伴う国民主権に立脚した議論でありますが、特に規制緩和は国民生活に密接に関わる問題であります。その観点から、規制緩和を行ううえで我々が忘れてはならないことは、安心して国民生活を営むことができる社会秩序の構築の上に取り組んでいくということであろうと考えます。

現在、社会福祉の供給も例外ではなく規制緩和自体の流れは避けられませんが、医薬品は、人の生命、健康に直接関連する商品であり、その販売に際しては、適切な服薬指導を行うための専門的な知識・経験が必要であるので例外です。どうしてもコンビニエンスストアでも取り扱いたいというのであれば、高卒後3年の勤務経験で試験に合格すれば薬種商販売業の資格が取れますので、その資格者を配置すれば今でも対応できるはずです。医薬・医療サービスを含む社会福祉の供給は、その受給者たる国民に対する影響を常に参酌し、流通の規制緩和は慎重であるべきと心得ます。

先の国会において薬剤師法の一部改正が行われ、患者に必要な医薬品情報の提示が義務づけされたことや、薬事法の改正においては、大衆薬に関しても購入者に対する医薬品情報の提供の努力義務が規定されました。これらは正に医薬品の安全性確保のための対策であり、今後の社会福祉サービスのあり方として、その多様性とともに求められるであろう安全な国民生活の構築に向けた具体化であります。

このような中、現在の社会ニーズの変化或いは医薬分業、病院薬剤師の病棟活動の進展等の現状を鑑みますと、供給を担う薬剤師の先生方の役割は今後増すばかりであります。そのためにも今後の薬学教育は医療面からの教育を充実させるべく改善していかねばなりませんし、特に実習内容の拡充を含む教育制度の改革やその受け入れ体制の整備など教育基盤の整備が不可欠であります。

また、福岡市薬剤師会におかれても熱心に推進されております医薬分業も、かかりつけ薬局による面分業体制での展開が極めて重要であり、さらにこれを基本として地域福祉医療サービスの供給と情報中継地たる薬局、それを担う薬剤師という位置づけを確立することは、今後の新たな介護保険制度の創設においても、我が国の社会保障制度全体においてもその根幹となる大切な課題であり、居宅療養管理指導サービスの提供者としての薬剤師が含まれる方向が望ましく、指定居宅サービス事業者としての保険薬局が対象となるよう、また、指定居宅介護支援業者の介護支援専門員として薬剤師が参画できるよう努力したいと思っております。

社会構造の変化に伴い改善すべきもの、守らなければならないものをしっかりと見極め、国民が安心して生活できる社会づくりのため皆様より負託を受けた者として全力を傾注して参る所存であります。

つきましては、今後とも引き続き変わらぬご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げますと共に、末尾になりましたが、福岡市薬剤師会のご発展と先生方のご健勝とご活躍を心より祈念申し上げ、ご挨拶と致します。


三師会合同 太田誠一衆議院議員国政報告会

主 催 三師会
地 域 新3区(西区・早良区・糸島)
日 時 9月7日(土)午後7時〜9時
会 場 西新福嘉飯店
出席者 医師会役員
    歯科医師全役員
    薬剤師全役員
       −式次第−    (敬称略)
  司会者 早良区医師会理事  小島 逸也
1.開会の辞
     福岡市歯政連副会長  松尾  正
1.三師会代表挨拶
   早良区医師会全長     森  龍平
1.来賓祝辞
   県議会議員(酉区)    田中 久也
   県議全議員(早良区)   榎田 進太
   県議会議員(前原市)   井手 善来
   福岡市医師会副会長    竹嶋 康弘
   福岡市歯科医師会会長   秋山 拾夫
   福岡市薬剤師全会長    藤原 良春
1.国政報告
   衆議院議員        太田 誠一
     (これより懇談会)
1.乾杯
   糸島医師会会長      溝部 松雄
1. 来賓挨拶
   医誠全会長        安部 龍夫
   歯政会会長        小笹 勝利
   薬誠全会長        吉田  斌
   福岡県看護連盟福岡支部支部長
                大庭 静枝
   福岡県歯衛生士会福岡支部副支部長
                大長 清美
    福岡県歯科技工士連盟理事長
                贋木 富一
1.ガンバロー三唱
   西区歯科医師会理事長   永田 正典
    早良区薬剤師会会長   本村 精也
   西区医師会会長      緒方 佳晃
1.万歳三唱
    糸島地区薬剤全会長   藤山 明美
    早良区医師会会長    森  龍平
    早良区歯科医師会支部長 村上 義和
1.閉会の辞
    西区医師会会長     緒方 佳晃

9月7日7時より、西区・早良区・糸島の三師全役員が集まり「西新福語飯店」にて太田誠一氏の福岡新3区三師会役員会が行われた。

三師会を代表し早良区医師会の森会長が挨拶され、太田誠一氏への期待を熱っぽく語られた。各師会よりカメラのフラッシュが焚かれるなか、更に来賓祝辞では県会議員の田中久也氏(酉区)、横田進太氏(早良区)、井手菩釆氏(前原市)が今回の選挙、1地区1人当選の厳し害を訴え、3分の持ち時間を大幅にオーバーしながら、力強く祝辞を述べられた。

薬剤師会から藤原会長が五木寛之の言糞を引用し、今が大事な時であると太田氏に期待を込めて祝辞とされた。

うぐいす色のスーツの良く似合う保子夫人もかけつけ、大柄な太田氏をしっかりと支えておられた。

また今回、歯科医師会では本日6時より2階広間で「歯政会」発会式もあり大いに盛り上がり、福岡県看護連盟、福岡県歯衛生士会、福岡県歯科技工士連盟の方々も参集された。

太田誠一氏の報告では、現在512人の議員が300人となる小選挙区制選挙の厳しさを語りながら、代議士1人の発言権がより大きくなるなど力強い意欲を感じさせた。

その後なごやかに懇親会となり盛り上がるなか、医誠会全長・歯政会会長・薬誠会からは会長の吉田斌氏の挨拶があり、ガンバロー三唱では本村精也氏、万歳三唱では藤山明美氏が音頭に加わって、2度の万歳三唱で三師会の結束が確認された。出席者総勢120名との発表があった




介護保険制度と医薬品に係る規制緩和について 自由民主党政務調査会長 衆議院議員 山崎拓

わが国の高齢化は急速に進行しており、高齢者人口比率は15%になろうとしています。 それに伴い、介護や何らかの支援を必要とする高齢者の方々も増加しており、介護は、いまや、誰にとっても身近な、かつ、避けて通れない問題となっています。

こうしたことを背景に、利用のしやすさや、利用者負担の公平等いろいろと問題のある現在の仕組みを改め、誰もが安心して総合的な介護サービスを受けられる新たな仕組を作るべきだという多くの声が出されるようになりました。自民党、与党三党、政府においても昨年来新しい介護の仕組みについて精力的に検討を重ねてきました。

今年6月には厚生省案が出され、公的介護保険制度の創設について、関係者間の調整に力を傾けてまいりました。しかし、国民の皆さんにも十分ご理解頂く必要があること、また、保険者として大きな役割を担う市町村関係者の方々の理解が必ずしも十分に得られていないことから、結果として、前国会では、会期末に介護保険の創設に向けて積極的に取り組んでいくことを与党間で確認し、安定した財政や事務執行、介護サービスの基盤充実などの懸案事項について解決を図りながら、次期国会に法案を提出することで合意致しました。

それを踏まえ、与党三党では、介護保険制度の創設に関するワーキングチームを設け、私がその責任座長として、この問題に精力的に取り組み、まず、幅広く関係者、国民の方々から直接にご意見を伺う事とし、公聴会を各地で開催することになりました。公聴会の終わる9月初旬には各地で出された意見を整理し修正の内容を検討して、次期国会に提出できるように努めてまいります。

また、医薬品に係る規制緩和については、政府の行政改革委員会規制緩和小委員会において、風邪薬、胃腸薬などに品目を限定した医薬品のコンビニ販売の問題が議論されていますが、医薬品は化学物質であると同時に、それが適正に使用されるための情報も製品の内容であり、一定の専門家のアドバイスがあって始めて適正使用が図られるものであります。従って医薬品に関する専門的な知識・経験を有しない人による販売を認めることには問題があると認識しています。

今後、党としては、消費者の利便性の向上ということで、無資格者の販売を認めると言うことではなく、医薬品に関する規制は、保険衛生上の危害の発生を防止するために必要な社会的規制であるという視点にたってこの間題を検討してまいります。

私は、今後も、国民の健康増進を願う薬剤師会の皆様のお役に立てるよう国政の場において努力してまいる所存でありますので、会員の皆様におかれましても、一層多様化、高度化する消費者の期待に応えるため、更なるご精進を賜り、地域医療の向上に大きく寄与されますよう切にお願いいたします。


三師会合同 山崎拓政調会長国政報告会

主催 三師会
地域 新2区(中央区・城南区・南区)
日時 8月31日(土)午後6時00分〜7時30分
会場 ソラリア西鉄ホテル 雪の間
出席者 医師会
    歯科医師会
    薬剤師会   総計695名

       −式次第−    (敬称略)
司会者
  福岡市薬剤師会 
         南区会長 末田 順子
1.開会の辞
  福岡市医師会 商区会長 森永 英彦
1.発起人の紹介
  紹介者
  福岡市医師会
        城南区会長 安元桂三郎
  福岡市医師会   会長 多田 秀敏
      (出席 副会長 竹喝 康弘)
  福岡市歯科医師会 会長 秋山 治夫
  福岡市薬剤師全  会長 藤原 良春
  拓医会      会長 清沢  普
         副会長 大山 幸徳
         副会長 台 恵次郎
  福岡市医師会中央区会長 篠崎 哲宗
     =@  両区会長 森永 英彦
     =@ 城南区会長 安元桂三郎
  福岡市歯科医師会
       中央区支部長 花岡 修一
       南区支部長 山本俊三郎
      城南区支部長 上島 元次
  福岡市薬剤師会
        中央区会長 梅末 芳彦
        南区会長 末田 順子
       城南区会長 松島 願事
1.発起人代表挨拶
  福岡市医師会  副会長 竹崎 康弘
  福岡市歯科医師会 会長 秋山 治夫
  福岡市薬剤師全  会長 藤原 良春
  福岡市医師会中央区会長 篠崎 哲宗
  拓医会      会長 清沢  晋
1,来賓の紹介
1.来賓代表挨拶
  日本医師会    会長 坪井 栄孝
1.国政報告
  自由民主党 政務調査会長
        衆議院議員 山崎  拓
1.閉会の辞
  福岡市歯科医師会
        南区支部長 山本俊三郎


拓英会山崎拓政調会長 決起大会

主 催 拓薬会
後 援 福岡市薬剤師会政治連盟
 日 時 8月31日(土)午後7時30分
場 所 ソラリア西鉄ホテル ルミナスの問
出席者 94名
 

       −式 次 第−
司会            (敬称略)
  拓薬会副会長     松島 照幸
1.開会の辞
  拓薬全副会長     松島 照幸
1.あいさつ
  福岡市薬剤師会政治連盟会長
             藤原 良春
1.来賓挨拶
   自民党政調会長   山崎  拓
             芙美子夫人
1.乾杯
  福岡市薬剤師会顧問
       拓薬会顧問 藤野 義彦
1.ご発声
  福岡市薬剤師会顧問
       拓薬会顧問 古賀  隆
1.閉会の辞
       拓薬会幹事 井上 嘉明

秋にも予想される国会解散総選挙を控え、初めての小選挙区制のもとでの三師会で、山崎拓代議士支援の姿が鮮明に見えるものであった。

日医会長の来福、各会会長の出席により、出席者数も700名に届く勢いであった。山崎拓代議士は講演で、本格的な高齢社会がおとずれた時の体制、制度、財政両面から、日本経済の成長が必要との認識を示した。その上で、政府の税収のupを目指し、次世代へ財政の再建を行い借金というつけを残さない事を目標とするという国全体の視点を重要視していた。

ひき続き拓薬会主催の決起大会では、94名もの薬剤師全関係者が出席、山崎拓令夫人もかけ付け共に国政を支える姿が印象的であった。会は興奮に包まれたまま閉会したが、これによって更なる薬剤師会及び三師会の結束が固いものとなるように願う。

(小松公秀)



<私と薬> 電脳薬局について 西日本新聞社 編集局文化部 記者 北里晋

インターネットをのぞいていたら、たまたま薬局のホームページに行き当たりました。業界ではよく知られているのかもしれないけれど、大阪府枚方市の「三牧ファミリー薬局」というお店です。インターネットを使って商売しているお店はきょう時分、別に珍しくもありませんが、薬局というのは私も初めてみました。

しかも、このインターネット薬局、われわれ素人の目から見ると、なかなかかゆいところに手が届いており、感心させられます。

まず、ホームページをめくると「対面販売コーナー」という、いわゆる商品コーナーがあり、通信販売で実際の薬の注文ができるようになっています。個々の薬の写真と効能の説明文、希望小売価格と実際の売値(これがけっこう安かったりします)が出てきて、発注という段取りです。「男女の強精強壮薬」とかいうジャンルもあり、つい見入ってしまいました。

どこが「対面販売」なのかというと、薬の種類によっては、用意されている「問診票」を書いて電子メールで送らないと、薬を売ってもらえない仕組みになっている点などを指すようです。この問診票が凝っていて、まず「お掛けなさい」という調子で、椅子のグラフィックが画面に出てきて、それから既往症だのアレルギーの有無を聴かれます。

このほか、「薬局で(強制的に)買ったくすりのわかるページ」「病院でもらった(濃厚な)柔のわかるページ」という、ちょっと辛口な店主(薬剤師)とのQ&Aコーナーもあります。

「かゆいところに手が届く」といったのも、まさにこの辺です。薬にうとい一般の利用者は処方された薬について医者にあれこれ聴いたりできる勇気のある人はなかなかいません。薬局でも薬剤師が勧めるままに一般薬を買っているのが実状でしょう。

一般薬はともかく、薬を処方する場合は、医師なり薬剤師はそれが「どんな薬か」とか「服用上の注意」など紙に書いたものをくれてもいいんじゃないかと思っている利用者は、私以外にも多いはずです。

このインターネット薬局、むろん海外からも発注できるようになっています。外国に行って現地で病気になったときなど、日本の薬が恋しく?なることがあります。私も学生時代にインドを旅行したときお腹を壊したけど、インドの薬はどうも信用できない気がして、実家の親に頼んで日本から取り寄せたことがあります(もっとも、郵便事情の悪さで現地では受け取れず、半年後くらいに日本に転送されてきましたが)。

だから、便利そうな仕組みとは思うのですが、裏を返すと、こういうホームページを外国の薬局もどんどんつくるようになれば、日本の末端消費者がインターネットを通じて、いともたやすく海外の薬を取り寄せたりできるわけで、何ともすさまじい時代になったとも言えます。(現在は医薬品の輸出入には規制がありますが……)

さて、申し遅れましたが、私は西日本新聞の文化部で、医療を担当している記者です。薬剤師会でもグランドデザインをつくったりされているようですが、薬局の世界は一般論としてやはり体質が「古い」感じがしてなりません。

今回、この欄で取り上げたインターネット薬局も、21世紀の薬局像を考えるうえでの試みの一つとしては面白いのではと思います。むろん、ことが人の命に関わるものだけに、面白いだけでは済まない部分もあるでしょう。今のインターネットの安全性を考えると、問診票のような個人データのやり取りがどうかという気もします。法的な問題点や、私が知らないだけで、もっと大きな落とし穴もあるかもしれません。

 医療の世界で取材していると、お医者さんにもインターネットを使った遠隔診療のようなことを考えている人は多いのですが、やはりネットそのものの安全性と、対面診療を義務づけた医師法の規定がネックになっているそうです。でも、こうした技術的な問題や法的不備の問題はやがて時間が解決するはずてす。

インターネットをはじめとする新しい時代の波は基本的に情報民主主義です。患者側がその気になればいろいろなルートで情報を収集することが可能になりつつあります。日本の医療にありがちな「知らしむべからず」の体質は基本的には医師の問題でしょうが、薬局も無関係ではいられないと思います。

薬剤師のみなさん、どうか21世紀の薬局は「開かれた薬局」にしてください。

秋の薬草

ゲンノショウコ

由来は「験の証拠」

数ある薬草の中でドクダミ、センプリとともによく知られているのは、ゲンノショウコでしょう。行楽の秋、野山へピクニックに出掛けると、ピンクの愛らしい花に思わず目を奪われます。
 ゲンノショウコはフウロソウ科の多年草です。日当たりのよい山野、道端、田畑のあぜに生育します。名前の由来は「現の証拠」あるいは「験の証拠」に効き目がすぐ分かる、ということからきています。

別名をタチマチグサとか、イシャイラズというあつかましい呼ばれ方もします。フウロソウも別名で、風露草と趣のある漢字で書かれます。

薬用に使うのは全草で9〜10月の花時に採取します。民間薬として、止潟、健胃、整腸の目的で煎じて服用されます。1日に乾燥したもの10〜15グラムを1リットルの水で煎じてお茶代わりに服用します。

ところが煎じる時間で効果が変化します。下痢止めの場合は10分以内、便秘がちの場合は約20〜30分煎じます。よく薬草は長時間煎じた方がより効果があると考える人がありますが、必ずしもそうではありません。

成分はタンニンやクエルセチンなどですが、タンニンは季節によって含有量が違うようです。九州で見かけるゲンノショウコは、ほとんど赤花です。一時、白花でなければ効かないといわれていましたが、赤花でも効き目は変わりません。

(冷川 襄)

◆冷川先生の著書“身近な薬草”より。

<研 修>

今回は学術担当常務理事の市花先生にお願いして、今までの研修会のビデオをリストアップして頂きました。 貸し出しOKですので、各支部の研修会又は各薬局内の勉強会(患者服薬指導など)の折に役立てられてはいかがでしょうか?

(問い合わせ 市薬事務局 TEL.714-4416)





【ひとこと】
 ビデオを無断で持ち出し、返却しない人がいるとのこと。
 マナーはちゃんと守りましょう!!

<薬剤師会薬局> 2年目を迎えて 福岡市薬剤師会薬局 薬剤師 土田雄司

 

市薬薬局にお世話になってから、1年と2か月が経ちました。社会人になってからの生活は私にとって様々な経験をさせて頂くものとなりました。学生時代は親に仕送りをもらって、自分の気分の赴くままに生活をしていたわけですが、自分の給料で生計を立てていく厳しさ、言葉づかいなど、今までの私に欠如していた多くの事がわかってきました。諸先生方の指導のもと自分なりに一生懸命に仕事をして来てより一層薬剤師としての仕事が充実して来たように思います。

7月からは投薬をするようになりましたが、同じ薬剤師である友人に「とにかく薬効や、作用機序をわかっていても、始めは患者さんと話すことが難しいよ」と忠告されました。実際に投薬してみて、私自身人と話すのは苦手ではないのですが、患者と接する事、頭ではわかっていることをわかりやすく説明することが、これほど難しいとは思いませんでした。同じことを説明するにしても、年齢、性別、その人の性格によってこちらの対応の仕方もかえなければなりませんし、患者の心境も考慮する必要があると患います。

患者から質問を受けた時に、自分がうろたえてしまっては不信感を抱かれかねません。安心して薬を服用して頂けるように努力し一歩一歩前進していきたいと思います。

この1年余りの問に、私は大勢の人達と出会いました。薬剤師会の方々、開局されている先生方、病院薬剤師の先生方、卸の方々とお会いすることが出来、それぞれの分野のお話を聞かせて頂きました。これからの薬剤師の立場、方向性、医療のあり方がおぼろげながら見えてきたような感じがします。

ここからは私の趣味の話に入ります。私は泳ぐことが好きで夏には海、他の季節は近くのプールで泳いで体を動かしています。疲れた時でも体の切れが悪いと感じた時も、泳ぐと心身共にリフレッシュされます。またサッカー観戦するのも好きで、土曜日に博多の森に出掛けることもあります。自分の応援しているチームが勝った日は、友人と酒を飲みながら試合の結果を語り合っています。

最近は旅行をするようになり、今年に入ってからは沖縄と宮崎に行ってきました。今度はもう少し足を延ばして九州以外に出掛けたいと思います。

最後になりますが、今後は江田薬局長を中心に薬剤師会薬局がよりスムーズに進行していく様努力していく所存です。私が薬局の信用を損ねる事のない様、薬剤師としての自覚を持って働きたいと思いますので皆様どうぞ宜しくお願い致します。

※ 尚、久池井先生は、6月末付で退職なさいました。長い間、本当にお疲れ様でした。
  御指導、ありがとうございました。

<談   論> AIDSと薬剤師 清 水 貞 知(86才)

はじめに

一頃マスコミを賑わしていた題目はオウムとJUSEN(英字新聞でもこの言葉が使われていた)だった。

今はそれにとって代わりAIDSとマスメディアが登場している。もっともAIDSはそれ以前から姐上に登り、厚生省や当の製薬会社ミドリ十字は散々叩かれていた。

それが又もや最近ぶり返し、去る7月23日には衆議院厚生委員会で当の立役者安部英氏と郡司篤晃氏、その他を証人喚問し、愈々問題の核心に触れて来た。前者は元厚生省エイズ研究班長であり、後者は当時の厚生省生物製剤課長である。

先に同委員会で参考人として招致した事はあったが、結果として問題の真相解明には程遠く、単に両人の弁解の場を与えたに過ぎぬと云う世論の批判に応えて、罰則を伴う今回の証人喚問に至ったわけである。然し今回の喚問にしても結果的には生温いと云う論評が多く、必ずしも一般世論や被害者側の納得を得ていないようだ。今後どのように展開されて行くかは予断を許さない。

薬剤師会の立場

処で薬害の問題としてこれ程世間で騒がれているのに、一未だに会誌会報上「エイズ乃至薬剤師」の名がその片鱗だに姿を現さず、TVでも1駒も瞥見出来ぬのは寂しい限り、何だか肩身の狭い想いをしている。

予て薬の専門家を以て任じ、広言している薬剤師がこんな重大な薬害問題にも直接関与出来ず、単なる傍観者の立場としてでしか、その存在を許されないのだろうか。

そもそも厚生省薬務局長の椅子からしてエリート官僚の場であり、薬剤師の職場では無い。もっとも初代薬務局長のみは戦後薬事法制定の功があった東大出の高野一夫氏が勤めた。それも1代限りと云う条件付きだったと聞いている。同氏はその後薬剤師会の後援を得て参議院議員として出馬している。

以後その椅子に薬剤師が座った事は無く、薬務局の生物製剤課長と云う席も医系によって占められているのは先刻御承知の通りだ。

ここで席がどうのこうのと云っているのでは無い。その席、ポジションが無ければ官僚組織内では発言権も無いと云う事だ。

もっとも今回の事件では菅厚生大臣が官僚側に抗して被害者側に立ち事を運んでいるので本来あるべき姿に戻っているが、で無ければ薬務局の立場も現状と異なっていたかも知れない。

現に参議院には薬系議員もいるが、本件に関して表立って動いている風には見えない。

薬剤師会にしても、そのスタンスは薬剤師会の延長線上にある業界側にあるので、被害者即ち国民側の立場としては提言出来ぬのであろう。

病院薬剤部の責任

東京と大阪でHIV訴訟が起されたのは平成元年である。その年の5月、大阪地裁に、10月には東京地裁に提訴されている。

その頃、私は国立病院退職後、再就職した臨床検査会社も退いて九大衛生学教室にいた。

HIVの問題は衛生学教室内では臨床部門程取り沙汰されておらず、むしろ九州特に福岡や熊本に多いHb肝炎の方に関心が高かったように記憶している。だが臨床検査部では斯界の権威である大河内教授が非加熱製剤の危険性について強く指摘され、急遽加熱製剤に切り替えるべく勧告されていたそうだ。

時の薬剤部長は堀岡氏、次いで青山氏、薬品管理担当の主務者は現逓信病院薬剤部長藤井氏であった。藤井氏は臨床医たちからも頼りにされていた薬品情報の権威、九大の実質的薬剤管理は同氏が握っていたと云っても過言ではない。

同氏にその時の状況を聞いたが、先の大河内教授の意向もあり、非加熱製剤の危険性について医局とも論議を重ねた結果、逸早く加熱製剤に切り替え、その為九大では藤井氏の記憶にある限り、問題の製剤によるAIDS患者は出していないそうだ。これなど実に素晴らしい。

ネガティブではあるが、その後非加熱製剤の使用により1800名(*)にも及ぶAIDSの犠牲者を出した事を思えば、まさに特筆大書すべき業績である。他の病院にも、かかる先見の明ある練達の士がいたら、今日の悲惨な犠牲者は更に少なくて食い止められたはずだ。表面立たぬがこれなど、知る人のみぞ知る陰の功労者である。

血友病患者以外の犠牲者

AIDS発病者の中には非加熱製剤を使用した血友病患者以外にも同剤を使用した感染者がおり、その探索に難渋しているそうだ。

本剤が亀の甲には縁の無い血液製剤であるとは云え、病院で直接管理供給しているのは薬局、薬剤部である。少なくとも世間で注目をひき始めている薬品なら、その掌に当たる薬剤部の責任者としては全く知らぬ存ぜぬで、責任が無いとは云えず、少なくとも不勉強の語りは免れまい。その影響する範囲、被害者の数、ソリブジンの比ではないのである。ソリブジンの際も「若し医薬分業が徹底していたら、逸早く薬剤部で指摘し防止出来たはずだ」と云っていた。その伝をもってすれば、その責任の一端を回避出来ないはずだ。

先にも云った如く、今回の被害者は単に血友病患者のみに止どまらず、肝臓や消化器疾患、新生児までに及んでいると云う。しかもそれらは年月が経つにつれ、捜査当局が追跡調査するのに難渋しているやに聞く。

いやしくも薬品であるかぎり薬局、薬剤部を通さぬ物は何1つ無い。薬剤部の帳簿には仕入先から払出先まで克明に記載されている。先の藤井氏の話では九大では特に薬品管理に早くからコンピューターを導入していたので、10年も以前のフロッピーは既にコンピェーターの機種自体が変わっているので、10年前の資料を詮索する事は困難だと云うが、国立病院あたりは依然手書きの帳簿だったので、検索は容易なはずだ。平素薬品管理と病院の財政経営にしか利用されていなかった薬品管理簿も意外なところで役に立つ事になろう。

目下、日本医師会でも非加熱製剤を使用していた医療機関名を公表すべきか否かについて検討している模様だが、その成り行き次第では薬剤部の立場で積極的に協力すべきだと思う。かかる際なればこそ薬剤部が表面に躍り出て、公の立場で当局に協力し、全てを明るみに出すべきであり、医局のカルテを捲るより余程早く且つ的確だ。この旨、1〜2新聞社の担当記者にも知らせ助言しておいた。

それとも薬剤部が永久に病院機構内の下部組織に留まり、粛々として(嫌な言葉だが)、医局の僕べであり続けようとするなら話は別である。

話は飛ぶが、最近の看護雑誌を見ると「看護師(彼女達はかように呼ぶ事を要求している)は最早や医師の隷属者ではなく、医師と対等な独立した立派なプロフェッショナルだ」と紅い気炎を挙げている。

長くなったが、AIDS問題は世間の注目を浴び、万人がその行方を見守っている最中、薬剤師が独自の立場で社会に羽ばたき、その認識を改めさせるには絶好のチャンスだ。遅れずビビらず突進する事を希って己まない。

(*)AIDSサーベランス委員会

 平成8年4月末現在
全国患者感染者数    2481人
非加熱製剤による感染者 1806
発病者          582
福岡県の患者感染者数   31

メディカルフリーライター(H8.7.5)

余滴 追     想

   

合   掌

初盆のお参りで中央区の松枝薬局に伺った。祭壇中央のお写真を見上げて「松枝さん、ご無沙汰してごめんなさい。その節はお世話になりました」と思わず語りかけてしまった。

松枝さんが副会長の折、私が会計担当で役員入りして初めてお知合いになった。口数の少ない謙虚なお人柄に加えて、早生まれの同じ辰年ということで親近感を持っていた。

その後、お互い役職を離れてお会いする機会とてなく、近くに所用があったのを機に、お訪ねしたら検査入院中ということだった。

その折、私は入院先など、ご家族にも口外を禁じたお気持ちを理解できずにいた。

その後「自分の苦しみ・悲しみは、自分ひとりが背負って決して人に話さない」「そんな思いやりが自分にきびしく人にやさしい生き方なんだ」と教えられていることに気付いて、ご縁に思いをつのらせながら合掌した。

お写真の眼差しがとてもやさしかった。

怒   濤

戦後生まれが国民総数の大半を占め、戦争体験の風化が決定的となった今日、改めて戦死者の「死」の意味を問い直す必要を痛感する。

私の先輩Uさんの18歳の生命は、祖国の栄光を信じつつ回天もろともあまねく虚空に飛散した。終戦のわずか4日前、すでに日本降伏の無電情報が世界の空を交錯していたのもしらずに…。この壮烈・無残な先輩の「死」を無駄にしてはならない。この一念で私は、戦後51年間、常に二人分生きる決意で生きてきた。

戦死直前まで書き綴られた先輩の「怒濤」という手記は、無事帰国し北九州近郊に健在のお姉さんの許にあるのをテレビで知った。

先日来、この手記にお参りしたい念いを断ち切れず、NHKに仲介をお願いした。やがて、念願の二人分生かされているお礼を申し上げる日が近い。

(T.H.)

<会員の広場> O−157 東支部 香椎部会 すみれ調剤薬局 古賀悦子

大変暑い夏ですが、台風12号がお盆休みに吹き荒れ、朝晩少し涼しくなりました。今、必死で原稿を書いています。私は学校薬剤師となり4年目です。

今年は梅雨に入ると同時に、病原性大腸菌(0−157)という耳なれない細菌による食中毒に始まりました。新聞やテレビでの報道がされ始めた頃、どうしましょうという学校の養護の先生より電話がありました。学校保健課より児童の手洗いについて、石ケンによる水洗いだけではなく薬剤を使った手洗いがより好ましいという通達があり、これから会議をするので出席してもらえないかと言う事でした。会議に出席する事は出来ませんでしたが、なるべくたくさんの資料を集め、午後から学校へうかがいました。

養護の先生はいつもやっている石ケンでの手洗いをより強力に行なえばいいのでは…。校長先生はなるべく薬剤を使ってきちんとやりたい…。

薬剤を使ってという事にこだわると、病院の手術時の手洗いの様な消毒をするのか、薬用石ケンでの手洗いを確実にすればいいのか、なかなか決まらなかった様です。従来からの洗面器の消毒液に手を浸す方法では、1度に多数の子供達がきめられた時間内にどれ位うまく出来るか、また消毒液の汚染も気になるし、学校中の消毒液も作りかえて回らなければならないし、とても自信がないと言われるのです。

それで2・3日前に在宅(在宅医療薬剤供給推進検討委員会)より消毒液の件でファックスをいただいていたのを思い出し、これを参考に、塩化ベンザルコニウム0.1〜0.2%濃度とし(一般的手指消毒より高目の濃度)消毒用エタノールで調整し、すりこみ式の消毒液を作り、これを一定量噴霧出来る容器に入れ出来あがり。市販のものは高くて学校の様に大量使用する所ではとても経費がかさみます。

2週間ばかりして、学校にうかがった折、やっぱり薬剤での消毒手洗いを始めましたという事をうかがいました。消毒液は、アイロンかけに使うスプレーに入れ、2〜3回噴霧しすりこむと乾きも早くなかなか使用感はいいそうです。手洗いのマニュアルも作られていました。

この0−157による食中毒、いつ終息するのか見当がつきません。手洗いをきちんとし、体力をつけ、予防するしかない様です。

2学期に入ってもまだまだ予断出来ない様です。

頓 服1. ルール

俗っぽい話から切り出すが、TVドラマや芸能スキャンダルで“不倫”がカッコ良く話題として取り扱われている。「ただ好きになった人が、結婚していただけ」なんて不倫で話題をもたらし、平然としている女優もいるくらいだから飽きれたものだ。

誰もが性欲がある以上、好感を持ったり憧れたりする人はいるものだ。だからと言って不倫という言葉に酔って、現状を打ち破るのはルール違反だと思う。『愛人でいいの!』と言って一緒にドライブに行きたい、映画を見たい、ついでに子供まで欲しい、認知もお願い、出来れば離婚して欲しい…と言うのは根本的にルール違反だと患う。

今、医薬分業のほとんどが、マンツーマン分業と言われ、病・医院の近所にある調剤薬局が処方せんを受けている。1枚の紙の一番上‘処方箋’の文字の下に、小さく、 (この処方せんは、どの保険薬局でも有効です)とは書いてあるものの、必ず近くの薬局に持って行かれるものである。最近、九州医療センターや九大病院からの院外処方の影響からか、本人の都合の良い薬局に処方箋を出すという認識が少し患者さんに浸透して来ている傾向にあるようだ。確かに、自分の薬局が受け取るであろう処方箋が、少し遠くの薬局に持って行かれていたとなると、あまり気分の良いものではない。

しかし、逆に、「お宅がかかりつけだから…前に薬をもらったことあったから…」と言って遠方の病・医院の処方箋を持って来られると、とても嬉しい気持になる。(薬の在庫も気にしなければならないが…) 九州医療センターや九大病院からのFAXも、いつの問にか毎日心待ちに思うようになっているのは私ぐらいだろうか…?嬉しいものである。

処方箋に受付のルール違反はないと思う。“マンツーマン分業から面分業へ”21世紀は、自由でありたいものだ。

(東 美代)

金言・名言

『平穏無事な一巳にも
        貴重な体験は随所にある』
                         (松下幸之助)

どんな些細なことでも、それを貴重な体験として生かせるか否かが その人の人生を決める。

〔フレッシュさん〕 1枚のはがき 中央支部 六本松部会 和光鳥飼薬局 宮 本 由美子

「再就職する意志はありませんか」、そのような内容の未就業薬剤師へのアンケートはがきを頂いたのは、一昨年の初冬だったと思います。3才の腕白坊主の子育て奮闘中とは言え、主婦というぬるま湯に、どっぷりとつかっていた私は、少なからず衝撃を覚えました。

子育てが一段落したら、再び仕事に復帰したいと漠然と思っていましたが、長いブランクと現代の医薬の進歩を考えると、「いまさら無理」と半ば諦めの境地にありました。しかし、「もう一度」という思いで、未就業薬剤師の研修会へのお誘いに、「出席」のはがきを投函しました。

年明けのみぞれ混じりの寒い日に、研修会は催され、期待と不安を胸に出席致しました。 20人程度が集まったと思います。出身大学も年令も区々でしたが、他の職業に就いて活躍していらっしゃる何人かを除いて、私と同じような思いを抱いていらっしゃる方が多くお互い共感し合い、実務研修での再会を約束して帰路に着きました。

9月に実務研修を受講し、11月に薬剤師会薬局で実技実習を受けさせて頂きました。実習では、久池井先生始め、市薬薬局の先生方に、初歩から懇切丁寧に御指導頂き、本当に感謝致しております。

さて、「どうしようか」「二兎を追う者は一兎をも得ず」、しかし、「やはり、今踏み出すしかない」と決心し、母親業、主婦業、そして薬剤師と、二足ならずも、三足の草鞋を履くことになりました。慣れない保育園生活に、子供が体調を崩し、半ば諦めかけた時期もありましたが、現在は、生活圏内に在る薬局で働かせて頂いております。

覚悟はしていたものの、浦島太郎さながら、昔、脚光を浴びていたあの薬たちはすっかり陰を潜め、ニューキノロン系、ACE阻害薬、α、β受容体阻害薬等々……長いブランク、医薬の進歩に直面する毎日です。

思い起こせば、新卒の頃は、医薬分業の走りの時でした。処方箋をお持ち頂いても、お薬がなければ平気でお断りしていましたし、「なぜ今まで通り、病院で貰えないのか」と詰め寄られ、返答に困ったものでした。

現在、薬局でお薬を貰うのは当たり前に為りつつあります。でも服薬指導においては、患者さんとのコミュニケーションの行き違いや「病院と同じ事を薬局でも聞かれる」と、苦情を頂くこともあります。今また薬局は過渡期を迎えていると思います。しかし、それが当たり前になるのも、そう遠くはないことでしょう。そうなると、益々、薬剤師の中身が問われる時代がやって来ます。「薬剤師です」と、胸を張って言える日を目指して、日々少しずつでも努力したいと思っておりますので、よろしくお願い致します。

最後になりましたが、再び復帰する機会を与えて下さった、上和田幸子先生、小松秀美先生始め、女子薬のお世話下さった先生方に深く感謝致し、この書面をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

■■トピックス■■ (社)福岡市薬剤師会 学術担当理事 千阪善弘

服薬指導の新概念「薬識」盛り込む

厚生科学研究班「薬歴管理のあり方に関する研究」は、このほど報告書をまとめた。それによると、医薬分業において「医薬品の適正使用」に資する薬局の中心的業務は薬歴管理、薬歴管理による服薬指導、服薬状況のモニタリングおよび医師への報告(モニタリング・レポート)とし、これらを「服薬管理」と規定し、さらに患者の理解度を考慮しながら服薬指導を行う必要性を指摘、新たに「薬識」という考えを盛り込んだ。薬誠については、薬剤師が行うカウンセリングの中心となる「たいへん重要な概念」と定義。

具体的には、患者との対話時に「薬についての全般的な知識、関心はどの程度か」、「個別薬剤に対しての薬効、服用方法、副作用および相互作用などについての理解や関心はどの程度か」をチェックする。それに応じて個別薬剤について服薬指導を行い、患者が再来時に、薬剤についての全般的な知識を高めるのが狙い。薬剤師は経時変化を追いながら、記録するようにする。

薬剤師法の規定の見直しでは、現在、服薬管理の基礎となる患者情報や調剤などの記録は調剤録と薬歴の記録とに区別されて記載されているが、有効活用の観点から一体のものとして記録されることが望ましいとした。

月刊薬事Vol.38,No.6(1996)

脳循環改善剤の効能は「脳梗塞後遺症」に

中央薬事審議会常任部会に報告された医療用医薬品再評価結果によると、脳循環・代謝改善剤の効能・効果は「脳動脈硬化症」を「脳梗塞後遺症」に改められた。また同剤の治療効果は、脳血管障害そのものではなく、脳血管障害による脳循環・代謝障害の結果として生じる症状を対象とすることを根拠に、その効能範囲を「慢性脳循環障害による症状」に改めた。

脳循環・代謝改善剤の効能・効果については昭和62年の臨床評価ガイドラインに基づき、「脳動脈硬化症」の部分の見直しを進め、その後さらに全体を見直すとの方向で検討することとされていた。

厚生省薬務局安全課では.「脳動脈硬化症」を「脳梗塞後遺症」に改めた理由として、診断技術の進歩に伴い、脳動脈硬化症のほとんどに脳梗塞症が含まれることを指摘している。

月刊薬事Vol.38,No.6(1996)

薬学を取巻く環境の変化

現在、薬剤師国家試験の唯一の受験資格が得られるのは、薬学部(薬科大学)卒業生のみである。このため社会的ニーズとして医療に必要とされる薬剤師の質的向上が叫ばれ、現行の薬学教育そのものが問われることになった。

さらに昨年度発足した「文部省学位認定機構」によって、薬学部卒業以外でも、単位の取得によって学士(薬学)が可能となるなど、これまでに一部で述べられた看護学部、理学部などの他学部出身者への受験資格認定問題とともに、新たな問題提起がなされた。このような薬学教育を取り巻く環境の変化の中でも「医療薬学」の充実は急務であり、薬剤師国家試験の出題基準そのものも、平成7年3月実施の第81回から大幅な変更が行われた。 その最大の特徴は全問題数240間の内、半数の120問が「医療薬学」からの出題となったことである。

薬学教育協議会がまとめた、平成7年度の薬科大学卒業生の動向では、全卒業生の約7割が就職しており、その内訳は表1の通りである。

特筆すべき点は、平成7年度においては、製薬会社が前年度から6%もの減少を見せたのに対して、ほぼ同じ割合で、病院診療所と薬局が増加していることである。これまでのように卒業後の進路を企業から開局薬局をも含めた医療現場へと向かわざるを得ない現実が明らかになったといえる。


月刊薬事Vol.38,No.7(1996)

いまいずみ日記

支部長会に広報として参加させていただきました。2度の参加で各委員長の仕事内容やそのご苦労のほどが分かりました。全長挨拶では方向性が示され、委員会報告では現在行なわれていること、また協議事項ではいま問題になっていることの協議と盛りだくさんの内容ですが、南島専務の軽快な司会進行で内容の濃い会議となっています。

協議事項では質問提案等が活発に出され、各支部長の先生方の、支部でのご苦労がひしひしと伝わってきます。協議の内容などかなり細かく深く討論されています。会議の席でここまで詳しく話が出来るのだろうかといった感じで、雰囲気的には非常によい状態で行なわれています。広報委員としてもこういった内容や雰囲気を正確に伝えていかなければと思っています。

今回は選挙をにらんで梅末拓薬会会長の山崎拓氏の後援会活動、例えば藤原会長の挨拶や末田支部長の総合司会などの段取りに頑張っておられる内容が冒立ちました。

そのほか支部長の先生方の質問提案など多くとても短い紙面で語ることは出来ませんが、広報委員として少しずつ先生方のご活躍を捕えていきたいと思います。

(上村義徳)




お知らせ1.

「支部対抗親善ソフトボール大会」について(ご案内)

秋季恒例の「支部対抗親善ソフトボール大会」は、昨年度と同様に下記要領で行ないますので、お繰り合わせの上多数ご参加下さいますようご案内申し上げます。

なお、各支部の組織委員からも参加案内がありますので、部会長若しくは、組織委員まで参加申し込みをお願いします。


          記
開催日時 平成8年10月6日(目)午前9時30分から
集合時刻 午前9時00分 厳守
場  所 武田薬品工業(株)グランド(東区多の津流通センター東側)
その他  ★ 参加費は無料・昼食付
     ★ 駐車場 多数あり
     ★ 景品多数あり ご家族お揃いでご参加下さい!!
     ★ 天候不良のときは10月10日(木)に順延の予定


楽しい中国語

さあ、秋です。中国を旅しましょう。車窓から見える空は、どこまでも青く澄みわたり、広大な土地、停車するごとに繰り広げられる駅での喧騒−庶民のエネルギーが伝わってきます。

上海、北京の大都市に滞在しているだけでは味わえない素顔の中国に出会えるのが列車(火車)の旅です。

中国を旅行する時、日本語の「支那[シナ]」と「馬鹿[バカ](野郎)」という言葉は、タブーです。「そんなバカな」のように気楽に使用しても「バカ」だけが、中国人の耳に入るのでご用心。

ちなみに「アホやなァ」とか「そんなアホな」とよく使われる「アホウ」とは、どこから出た言葉だろうか。語源は、あほうから変化したもので昔、秦の始皇帝が阿房宮[あほうきゅう](西安の郊外)を造るのに力を入れすぎて、ついに国を滅ぼしてしまったことから「あほう」といわれるようになったとか、阿呆(乳母)が必要なほど愚か者の意とか、いわれています(中国語では糊塗[ホウトウ])。

おもに関西でアホ、関東ではバカ、先日、天国へ行ったフーテンの寅さん「パーカ、それを言っちゃあ、おしめえよ」は、私のような寅さんファンにとって忘れられない名セリフであります。

次におもしろい中国語をいくつかあげてみましょう。

では、次の機会にまた、お話しします。

(中 野 勝 郎)

[広報]

会議報告

【理事会】

日 時
平成8年7月17日(水)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井、光安、篠崎各副会長、南島専務理事、川上、入江、北島、冨永各常務理事、中野、小松、藤田、田中各理事、井原監事議事

議 事

1.会長あいさつ
 西日本新聞の街角公衆FAX設置に関して、市薬として積極的に協力したい。ポスター作成等を市と話し合い、薬局でもFAXが身障者に利用できるよう検討したい。  今後の在宅医療は、介護保険に大きく関与する。ケア・チームの一員として活動する事を念頭に置いておくこと。医療福祉の情報提供資料を介護保険に認めさせたい。
2.報告事項
(1)会務報告
(2)委員会報告
 ○ 組織委員会
 ・7月19日、委員会予定
 ・歯科医師会・医師会・県薬の定款比較検討
  ・薬剤師の医療人としての位置付け
 ○ 社保・分推委員会
 ・薬局実態調査、7月31日〆切
 ・九州医療センターに対して薬局の盆休み対策
  ・デッドストックの対策
 ○ 薬局委員会
 ・10月13日、薬草ハイキング決定。坊主ケ滝に下見検討済み。
   健康づくり教室:福岡市と話し合い
 ・薬局製剤の講習会を行う予定
 ・会員の為のグランドデザイン中間報告の勉強会予定
 ・目薬:規制緩和対策アンケート
 ○ 学術委員会
 ・6月12日 学術委員会
    19日 ”講習会
  7月22日 ”委員会
 ○ 広報委員会
 ・各委員会報告…内容をくわしく、わ  かりやすく、字も読みやすく記載して頂きたい。
 ○ 市薬薬局委員会
 ・処方せん拡散について検討(9月まで様子をみる)
 ○ 試験センター委員
 ・古くなった器具、新しい試験器具についての検討
  新規事業の検討
 ○ 在宅医療委員会
 ・ミニドック  ・癌検診のすすめ
 ・情報提供料の検討
(3)学薬・勤務薬・商組・女子薬報告
 ○ 学校薬剤師
 ・「ダメ。ゼッタイ。」薬物乱用防止運動
   6月24日〜27日 市役所ロビーにて 9:00〜16:00
 ・O−157対策
 ○ 勤務薬剤師
 ・6月21日総会にて以下決定
  会 長 大石 了三 (九大病院)
  副会長 飯野 常高(福岡赤十字病院)
   〃  篠崎 正幸(福岡市民病院)
  監 事 金枝 正巳(恵愛団薬局)
   〃  森川 俊一(福岡大学筑紫病院)
 ・7月8日 三役会
 ○商 組
 ・ヘルスギフト券の回収の協力要請
 ○ 女子薬
 ・6月2日 新役員で発足…市薬との連携を強める
  支部長  小松 秀美(和光薬局)
  副支部長 末田 順子(スエタ薬局)
  会  計 上和田幸子(福岡県宗像保健所)
  監  事 城戸嘉寿子県女子薬前会長)
 ・未就業薬剤師の掘り起こし

3.協議事項
(1)在宅医療の方向づけについて
 ・介護保険の考え方
 ・ホットラインの事業に対する薬剤師の関わり
 ・情報提供料150点に決定
(2)市薬薬局の運営について
 ・面分業推進、各機能の検討
(3)その他

(M.H.)


【支部長会】

日 時
平成8年7月23日(火)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井、光安、篠崎各副会長、南島専務理事、川上、入江、市花、北島、市原、富永各常務理事、藤野、木原、梅末、松島、本村、吾田、末田各支部長
議 事

1.会長挨拶
 0−157で日本中が騒がしい状態になっています。福岡でもいっ発生してもおかしくありません。学薬会員の皆さんにはご苦労かけていますか、学業会員のみではなく、子供さんが学校へかよっておられる全員も多いわけですから、情報などいろいろ手立てを考えていく必要があると思います。
 選挙もすでになかばに来ています。薬誠会・拓黄金を軸にがんばっていきたいと考えています。
 具体的には協議事項でご意見を伺いたいと思います。
 それから在宅問題ですけれど、在宅と介護というのは、切っても切れない問題ですので、医療で出来ない部分に我々薬剤師がどのように関与していくかを考えながら、協議事項で検討していただきたいと思います。

2.委員会報告
○組織委員会:委員会を18日に予定していたが、台風で25日に変更した。定款については医師会のものを参考にしたい。ソフトボールは日程を考えている。
○薬局委員会:7/6、7/14に薬草観察の下見に行った。場所は千石荘の近くで現在あいれふと話をつめている。公民館活動も保健課長と話している。薬局製剤は今年もやりたい。
○社保・分推委員会:今後大型病院より処方箋が出てくる可能性が高いので、薬局実態調査をやりたい。
○急患委員会:6/5平日夜間休日診療について検討した。来年4/1から内科・小児科より始まるが、薬剤師会もそれに対応できるよう検討していきたい。
○学術委員会:講演会は前回148名の受講者があった。前回から6時45分よりビデオを流すようにしている。次回は「カルシウム抵抗剤について」8/21に予定している。
薬局実務研修会は8/31、9/1、9/7、9/8に予定している。
○広報委員会:ローテーションを組んで、理事会、支部長会に出席するように決定した。
今回はページ数が多くなったが、各支部長に楽しいコメントなど頂き、親しみのあるものに仕上がったと思う。広報委員が初めての人が多いので、丁寧に進めている。次回原稿締め切りは8/20に予定している。
○市薬薬局委員会:原点化ということで江崎先生とのコミュニケーションを図りたい。
5月処方箋率が14%に上がったので拡散したが急だったという声もあり、7月は緩やかな変換ということで、前に戻っている。
○試験センター委員会:今月は開いていない。
○在宅医療委員会:6/21西日本新聞に掲載された耳の不自由な方の記事を見て公民館や交番のファックスだけでなく薬局も協力していきたい。

3.協議事項
 在宅医療の方向づけについて、政治連盟について、その他、24時間医療体制に対する対応、医薬品相互作用情報を医師のほうにも使用できるようにしてはどうか、健康フェアの件など多義に渡って活発な意見が出た。特に在宅問題に関しては、情報提供の少なさから、問題点がどこにあるのか現状はどのようであるかなど、各支部長よりさまざまな意見や発表がなされ、活発な支部長会となった。
 また拓薬会として、どのように考えているかというようなことを、ジャーナルに出してはどうだろうかなど、選挙をにらんで意見が出された。

(Y.U.)


日 時
平成8年8月19日(火)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井、光安、篠崎各副会長、南島専務理事、川上、入江、市花、北島、市原、富永各常務理事、藤野、木原、梅末、松島、本村、吉田、末田各支部長
議 事

1.会長挨拶
 8月も半ばを過ぎ各委員会も活発に動きはじめています。
 日薬学術大会あるいは選挙など大事なことがありますので、充分ご協議願いたいと思います。
 日薬学術大会は各支部共支部長先生ともう一人は市薬より費用が出ますので、是非積極的に参加していただくようお振いします。
 また選挙が近づいて来ておりますので、早く後援会活動をスタートさせて、薬連としても積極的に参加していきたいと思います。充分検討し、ご協議願いたいと思います。

2.委員会報告
○組織委員会:8/9に組織委員会を行なった。10/6ソフトボール大会武田グランドにて開催予定。ポーリング大会はH.9 2/2に予定。36レーン確保。市薬定款は管理薬剤師の位置づけについて考慮しなければならない。
○薬局委員会:薬草観察ハイキングは早良区坊主ケ滝において10/13予定。9/15の市薬会員の薬草観察会はFAXにて流す。薬局製剤実習日程が決まった。なるべく即実践したい方を対象としたい。グランドデザインの勉強会を11月中旬に予定している。
○社保・分推委員会:明日委員会を予定している。薬局実態調査は近いうちにフィードバックしたい。広域病院とのコンタクトを支部長さんにとってほしい。
○急患委員会:平日夜間休日診療は小児科が九大福大とも難しい状況にある。方向は決まっているので薬剤師会もそれに対応していかなければならない。
○学術委員会:薬物療法「Ca括抗剤について」8/21実施予定。薬局実務研修については県薬会報などにも載せている。
○広報委員会:7月号は親しみのあるものに仕上がったと思う。「薬連」は山崎拓氏、太田誠一氏、「私と薬」は西日本新聞の北里氏に原稿依頼している。9月号は8/20締め切り。協力お願いしたい。
○試験センター:市よりの補助金を考えたい。学校給食室の細菌検査などを考えている。
○市薬薬局委員会:盆8/14台風のためガラスが割れ3人がかりで押さえたり大変だった。シャッターなど考えたい。盆は九州医療センターの処方箋をお持ちになった患者さんの31%が市薬薬局がかかりつけでなかったが、その中に今後市薬薬局より薬をもらいたいという患者さんも多かった。コンビェークーの地図が古くなったので書きかえたいという江崎先生よりの意向があった。
○在宅委員会:ホットライン紹介の情報点数150点を市へ請求できるよう努力していきたい。在宅の場合の駐車許可証を貰えるよう努力したい。神戸では実施されている。

3.協議事項
1)第1・四半期の執行状況について
  4月1日より6月30日現在までの予算の支出状況について説明があった。
2) 目薬学術大会参加について
  各支部より2名ずつ参加予定
3)啓発・支援等事業補助金の要請について(補助要請事業の試案)
 1.薬なんでも相談窓口の開設
 2.薬物乱用防止市民啓発事業
 3.災害時薬剤供給支援事業
 4.ホットラインによる情報提供事業
 5.平日夜間における急患医療の確保について
 6.在宅医療支援について
4)その他
  選挙について
 ○後援会名簿用紙案が作成された。
  後援会名簿は各会員へ直接発送。
 ○山崎拓氏の三師会合同報告会が8/31ソラリアホテルで予定されている。
  関係のある中央・南・城南で話を詰めたい。
   各師会挨拶 藤原会長
   総合司会  末田先生
 ○太田誠一氏9/7に西区・早良区・糸島の三師会合同の報告会が予定されている。

(K.T.)

委員会報告

【学術委員会】

日 時
平成8年7月22日(木)午後7時30分
出席者
藤原会長、光安、篠崎各副会長、・南島専務理事、市花、市原、入江各常務理事、千阪、藤田各理事、豊福、橋口、石飛各委員、中島(業務課)、飛松(県薬)

議 事
1.薬局実務研修会の打合せ
 @ 日程と担当者確認
  ・篠崎、中島先生交代
  ・千阪、豊福先生交代
 A 8月23日資料(原稿)〆切
 B 学術委員の出動
   8/31 篠崎、事務職出動1名
   9/7 橋口
   9/8 (午前)市花
       (午後)篠崎
2.薬物療法研究会(6、7月)の反省
 ・資料保管上のミス(6月)
 ・出動費について(事後わたし)
 ・ビデオデッキを講堂にほしい
 ・カーテン 業者と検討中
 ・クーラー 強度を弱めておく
 ・イスを全部出す(150)
 ・イス置き台車がほしい
  少なくとも廊下に出しておく
 ・第1会議室で聞けるように(テレビも)手配
 ・講演前の待ち時間にビデオ上映
今後の日程
 ・9月 研修会休み
 ・10月  β−ブロッカー
 ・11月  高血圧の治療(浜ノ町病院医師)
 ・1〜3月に1回
 ・4月以降 高脂血症の薬物療法
         〃  臨床
       高令者の睡眠障害
       代謝部位における薬物相互
       作用etc.


【第1回平日夜間急患診療検討プロジェクト(コ・メディカル部会)】

場 所
福岡市医師会第1会議室
日 時
平成8年6月25日(火)午後6時
出席者
福岡市薬剤師会
     常務理事  市原 和郎
           成揮 哲夫
福岡県放射線技師会
    浜ノ町病院  福永 逸雄
     日赤病院  古賀 博幸
福岡県臨床検査技師全
     市民病院  仁田坂勝己
     子供病院  山本三十志
急患センター 婦長  平山 節子
      看護婦  毛利恵美子
     受付事務  吉田 直之
       〃   浜田トワ子
福岡市医師会 会長  多田 秀敏
      副会長  池田 俊彦
     担当理事  江崎 泰明
       〃   江頭 芳樹
     事務局長  喜久 正和
検査センター 室長  大隈 章平
     医務課長  大神 守男
   救急医療係長  野田 史子

議 事
@ 基本問題検討部会(6/5)
・政令指定都市で平日夜間診療をしていないのは福岡市だけ
・H9.4/1より内科、小児科で開始。将来、耳鼻科、眼科予定
A 内科、小児科専門部会(6/24)、九大、福大、国公立病院、内科部会、小児科部会
・内科専門部会は4/1の開始で特に問題はない
・小児科専門部会は現在の人員では無理、研修医を入れる事を検討
・時間は19:00〜8:00の予定か、19:30〜6:30になる見込み
B 放射線技師会
・出動費の値上げ、受付事務、出動資の問題
C 臨床検査技師会
 ・人数の確保が難しい
D 急患センター婦長
 ・常勤7名 3チーム作り1回/3日勤務


【急患委員会】

日 時
平成8年7月5日(金)午後7時30分
出席者
藤原会長、光安副会長、南島専務理事、成澤、中尾各委員

議 事
@ コ・メディカル部会報告(6/25) A 平日・夜間の対応について検討   深夜0:00〜6:00迄の常勤を募集 B コ・メディカル懇話会に提出する要望書   の作成 C 新規出勤者 説明会(7/17)4名


日 時
平成8年8月1日(木)午後7時30分
出席者
光安副会長、市原常務理事、山本理事、成澤、中尾各委員

議 事
@ 新規出動希望者説明会(成澤、光安、市原)
A 出動者登録表の訂正
B 9、10、11月の出動表の作成
C 平日夜間診療の件
・各支部より急患委員選出を
・12月中旬に急患センター出勤者調査を
D コ・メディカル懇談会の件
・設備改善の要望書を
E 目薬長崎大会の件
・急患委員会
・薬局の休日、夜間対応についてが今後の議題となる。


【組織委員会】

日 時
平成8年7月25日(木)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、川上常務理事、小松理事、吉村、見元、平島、福岡、東、佐藤、松浦各委員

議 事
(1)秋のソフトボール大会
 10月6日(日)9:00〜日時決定
(2)定款について
 ・三師会《医師会(県・市)、歯科医師会(市)、薬剤師会(県)》比較検討。
  特に役員数、役員の任期、会員資格等について
 ・薬剤師の医療人としての位置付け、管理薬剤師の責任のあり方について論議
 ・来春の薬剤師法一部改正に注目する
(3)選挙規則について
 ・三師会(被選挙者、選挙の時期、当選者の条件等)比較論議


日 時
平成8年8月9日(金)午後7時30分
出席者
細井副会長、川上常務理事、小松理事、吉村、平島、福岡、佐藤、松浦各委員

議 事
(1)ソフトボール大会について(平島久美夫実行委員長より)
 10月6日開催に向けて具体的準備の確認
  及びルール等の説明あり。9月20日の組織委員会で、人数の最終確認決定。
(2)第14回市薬懇親ポーリング大会について
  開催日程H9.2月2日(日)決定
(3)定款改正について
  薬事法、薬剤師法の一部改正に伴い、管理薬剤師の義務規定とその開設者との関係について議論。
(4)選挙規則について
  全体的なところからの議論


【広報委員会】

日 時
平成8年6月13日(木)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、北島常務理事、上村、小松、津田、東各委員

議 事
・ジャーナル5月号の反省
・5月号の謝礼の件
・7月号の企画、原稿依頼、原稿回収方法について
・今後の展望(特に対外的な広報活動を強化)
・校正作業の合理化について
・7月号 一次〆切り 6/29(土)
・次回委員会7月第1週予定


日 時
平成8年7月5日(金)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、北島常務理事、伊東、上村、小松、津田、戸田、東各委員

議 事
7月号 編集、レイアウト、その他の作業
・各会議報告、各委員会報告をコピー、添削、要約。
・集まった写真選び、原稿まとめ。
・原稿未提出分催促の件。
・今後の校正作業の流れについて説明。又、合理化について話し合い。
・理事会及び支部長会の折に、広報委員に1名ずつ書記として出席依頼。
(早速、7/17理事会…東委員、7/13支部長会…上村委員出席)
・川柳発表
・今後の企画についての提案


日 時
平成8年7月19日(金)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、北島常務理事、伊東、上村、小松、津田、戸田、東、堀之内各委員

議 事
7月号 第1回目校正
※今回は、全員出席でした。早くジャーナル作製(成)の流れを委員の方に理解して頂く様に、あえて時間を掛けて、全員で校正しました。
皆様、大変お疲れ様でした。


日 時
平成8年7月27日(土)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、北島常務理事、戸田、伊藤、東、津田、上村各香呂

議 事
・すぐに校正に入る。かなり間違いがあった。
・次回の原稿締め切り8月20日
・巻頭言 篠崎副会長
・会員の広場は、すみれ調剤薬局へ依頼している。
・フレッシュさん紹介は、城南区の桑原先生に依頼している。
・トピックスは、千阪先生に依頼。
・学薬は女賀先生へ。
・女子薬は小松(秀)先生。
・原稿依頼・御礼の確認。
・次回は8月初めに予定。


場 所
イルファーム(会議室満室の為)
日 時
平成8年8月5日(月)午後7時30分
出席者
藤原会長、細井副会長、南島専務理事、北島常務理事、伊東、上村、小松、津田、戸田、東、堀之内各委員

議 事
・7月号の反省 ・9月号の企画を煮つめて直して、原稿依頼追加分の確認。


【薬局委員会】

日 時
平成8年7月4日(木)午後7時30分
出席者
冨永常務理事、中野理事、冷川先生、吉田邦先生

議 事
・薬草観察会について
 吉田先生及び冷川先生に昨年度(平成7年度)の薬草観察会の実施要領をうかがった。
 又、今年度の薬草観察実施に関し、薬局委員を中心に、昨年指導員として出動された先生方に対して、本年も出動していただくようお願いして、数人の先生方の了解を得た。


場 所
福新楼
日 時
平成8年7月6日(土)午後6時
出席者
藤原会長、細井副会長、光安副会長、南島専務理事、冨永常務理事、中野理事、加藤、真鍋、国武、行実、満生、石郷、東各委員

議 事
1.薬草観察ハイキングについて
  日 時:平成8年10月13日(日)
  場 所:早良区坊主が滝付近(千石荘近く)を予定
  下 見:7月14日(日)9:00 市薬集合出発
  薬局委員の皆様のご協力をお願いします。
  今後あいれふと協議し計画を進めていく。
  指導員の先生方をお願いする。
2.薬局実態調査について
 ・社保委員会作成の実態調査をベースに薬局委員会の要望を入れて頂き7月中に実施される予定。
 ・薬剤師賠責保険の有無、休日急患センター出動の意志、学薬の希望の有無等を入れてもらう。
3.仮称「健康作り教室」について
  福岡市衛生局保健部に出向き、姫野課長、竹中予防課長、守田係長と会談
  各区保健所の保健課長会議(月1回開催)の折、市薬よりの申し入れを伝え、各区単位で薬剤師会各支部長と連絡を取り、前向きに取り組んでいく。
  薬剤師会各支部長及び薬局委員の名簿を衛生局保健部に郵送。
  市薬として何を記すかの統一したマニュアルを作る。
4.「薬局のグランドデザイン」の勉強会について
  県薬の指導者研修会に出られた先生を招いて、薬局委員会で勉強会をし、必要ならば会員対象の勉強会にする。
5.薬局製剤講習会について
  国武先生に担当して頂き、まず薬局委員会で作り、その後全会員を対象に講習会を行う。
6.その他
  博多支部の薬局委員の交替、山村博久先生→真鍋登代子先生
  委員会終了後、懇親会。


日 時
平成8年8月7日(水)午後7時30分
出席者
光安副会長、冨永常務理事、中野理事、加藤、真鍋、国武、行実、蒲生、石郷、東各委員

議 事
@ 薬草観察ハイキングについて
 ・9月15日(日)市薬会員の薬草観察会
   会費2,000円FAXにて出欠をとる
 ・9月29日(日)第2回薬局委員会及び指導員による下見(あいれふ職員同行)
   薬草名決定、名札付け、薬草クイズ景品決定etc。
 ・10月9日(水)薬局委員会(ゲスト 有馬、冷川両先生)
   参加市民へのパンフレット作成、説明指導員(5グループ)決定
 ・10月13日(日)薬草観察ハイキング当日
   市薬関係者は8:30AMまで「千石荘」集合
A 薬局製剤講習会について(第U期生募集)
 ・9月より2ケ月おきに一製剤ずつ研修する。
 ・即実践する方を募集したい(FAXにて募集)10〜15名
  ※特殊な原料は市薬薬局で在庫してもらえないか?
B 薬局のグラントデザインについて
 ・11月ごろ市薬会員対象に勉強会を行う予定
C 各区健康づくり教室について
 ・博多支部ではさっそく保健所とタイアップして、9月4日板付部会で開催される。
 ・各支部で支部長、薬局委員と保健所とで連絡を取りあい積極的に開催してほしい。
D 規制緩和の対応策について
 ・支部、部会単位の話になると思うので各支部でいい知恵があれば話し合って委員会に出して下さい。


【在宅委員会】

日 時
平成8年7月10日(水)午後7時30分
出席者
藤原会長、光安副会長、南島専務理事、入江常務理事、田中(範)理事、原田、伸上、馬場、柴山、下瀬、浦上各委員

議 事
あいさつ 会長・副会長・専務
1.ミニドック・各種ガン検診の各区の状況
 ・早良区は各委員に配布済、その他の地区は今から配布する予定
 ・ポスター作成の案
 ・意義を理解していただくために薬剤師会が文章を作成し、それを添えて配布する案
2.情報提供者へのフィー
  薬局からの情報提供した場合、薬剤師会から1500円(1件)のフィー。
  情報提供の方法、又記録をシステム化する必要あり。
3.医師から送られて来る情報提供用紙の1本化
  現在数種類の用紙あり−もう一度検討
4.市薬における在宅マニュアルの新たな作成
  まったくうけたことのない薬局もあるので、経験のある薬局が中心になって、いくつかのケースを発表する、それから作成。
5.井上先生の講演会 協力要請

日 時
平成8年8月9日(金)午後7時30分
出席者
藤原会長、光安副会長、南島専務、入江常務理事、田中理事、馬場、蔵元、下瀬、浦上、原田、仲上各委員

議 事
○ 会長、副会長あいさつ
1) ミニドック・各種ガン検診の各区の状況
  福岡市医師会成人保健担当理事の井上博氏の“ミニドック及び各種ガン検診紹介のお願い”の文面の中に
福岡市薬剤師套からの協力の一環として検診紹介票のお話がありましたとのことばが記載されていたので各委員に配布する
2)グループ研修の発表
・情報提供用紙…実際に動いている薬局の情報をもとに一本化を考えている。
・在宅マニュアル…次回へ
・ホットライン…各保健所に対してのアプローチの状況
   中央区 9月25日、講演会予定(薬剤師会が当番)
   各区ともホットライン全カウントする(なるべく電話で)
・提案
 1.ホットラインのご案内、ポスターの作成
 2.既存のものとは別にステッカーを作成
  協力店のみではなく全会員薬局に配布すべき
 3.三師全の中でも歯科医師会と医師会は行政とすでに手を結び活動しているが、薬剤師は出遅れている現状なので協力体制を強化する必要あり
3)木原先生の提案
 @ 介護ノートに薬剤師も記載することが望まれる
 A ステーションの看護婦さんとの連携をとる必要あり
 B 薬剤師による在宅患者訪問服薬指導のため 疋駐車許可”について


【社保・分推委員会】

日 時
平成8年7月16日(火)午後7時30分
出席者
藤原会長、光安副会長、市原常務理事、藤田、山本各理事、江藤、田中(範)、森、鶴原、遠藤、吉田(理)、清水、瀬尾、吉田(徹)、荒木、田中(さ)

議 事
@ 薬局の実態調査の件
  明日理事会へ 郵送→7月30日までに回収する
A 広域病院調査表の件
 ・病院へのマニュアルの紹介状的なものを作る
 ・大病院の科ごとでもOKか
B 処方検討会の役割分担
 ・指名により決定
C 山本先生よりの24時間Faxの件の報告
  相互作用の利用について、今まで会員は無料、そこをどうするのか
D お盆休みの対応について
E デッドストックの件、8月中に各支部で対応
F 保険請求でのわからない事は光安、瀬尾がDrに連絡
G 医療センターDrへの情報(モニタリングレポート)について次回処方検討会で会員に説明
H 次回は8月20日 7:30P.M.


【市薬薬局委員会】

日 時
平成8年8月17日(土)午後3時00分
出席者
入江、川上、市原常務理事、藤田、白木各理事、江田薬局長、江崎先生

議 事
@ コンピューターの地図が古いので、新しくしてほしい。
A モニタリングレポート 改善案色々出る。
B 患者がFAX薬局を変更した場合
 ・受けた薬局が必ず医療センター院外処方せん受付窓口の江崎先生にTELを入れる。
 ・こなかった薬局も江崎先生にTELを入れる。残薬は社保委員に相談する。
C 8月14白 市薬薬局ガラス戸こわれる
D 中間損益計算(川上常務)発表
E 2回分小分けは現場として品質の点でむずかしい
F 8月23日 江田先生座長

支部だより

【西支部】

西支部役員会報告

8月21日(水)午後7時30分より「五福」にて、吉田支部長、占部副支部長、仲上壱岐部会長、佐藤姪浜部会長、津田西部会長、川添(会計)、吉田(社保)、竹尾(急患)、川原(分推)、石郷(薬局)の出席で開催した。


議 題
イ.9月7日の歯政会の発会式について
ロ.10月9日(水)9:30AM〜3:00PM 薬の相談コーナー(健康フェア)について
ハ.日薬学術大会について
ニ.在宅ケアについて
 @ 8月28日 医師会主催
 A 9月11月(水)1:30〜3:00PM
   西保健所講堂にて
   平成8年度在宅ケア支援推進会議「在宅ケア支援事業について情報交換」
ホ.その他
 @ 各委員会報告
 A 残留塩素の掲示について

〔西支部会員各位へ〕
 残留塩素掲示用紙の必要な先生は、各部会長までご連絡ください。


※ 7月号P63の川添成人先生のTELNo.は891-7641に訂正します。

(津田和敏)


【南支部】

1.8月5日 「O−157研修会」南保健所 南区医師会
2.8月22日 在宅医療研修会「在宅リハビリの指導の要点」南保健所 南区医師会
3.9月12日 在宅医療研修会 アミカス南保健所予防課

南区薬草観察会を南保健所の共催で10月20日に油山市民の森にて開催します。
 地域医療と地域の福祉に参加して少しずつ力をつけるために研修を続けていく予定です。

(末田順子)


【東支部】

第1回 東区薬剤師会役員会
日 時
平成8年7月9日(火)
場 所
梅嘉
出席者
藤野会長、入江、加藤、井原、篠崎、江藤、伊東、吉村、田中、馬場(正)、馬場(努)、楠本、正岡、古賀、中野各委員

議題
1.会長挨拶
2.委員会報告、代議員会報告
3.支部会費の件
4.身ニドックの件
5.分業推進の件
6.入会希望者の件
7.その他
 全員出席のなか、第1回東区薬剤師会役員会が開催された。


第1回 東区薬剤師会親睦ゴルフコンペ開催
日 時
平成8年7月21日(日)
場 所
レークサイドカントリークラブ

 4組のコンペであったが、希望者がすぐに集まり、8:00にスタート。
 あまりの暑さに次回からは春・秋、年2回位にとの要望多し。
 皆様の協力で、楽しいコンペとなりました。


第2回 東区薬剤師全役員会
日 時
平成8年8月5日(月)
場 所
箱崎リーセントホテル
出席者
藤野全長、入江、加藤、篠崎、江藤、正岡、吉村、田中、馬場(正)、楠本、戸田、中野(15名中12名出席)

議題
1.支部長会報告
2.各委員会報告
3.デッドストックの件
4.東区薬剤師会入会の件
5.その他

(加藤正剛)


【城南支部】

酷暑厳しき夏も過ぎ去り、秋の気配を感じる時節になりました。

支部会員の先生方におかれましては、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。

4月の総会よりスタートしました平成8年度も、早くも6カ月が過ぎようとしています。その間、各委員会も開かれ、活動されております。そこで再び城南支部だよりを発行し、会員の先生方に今どのような状況なのか、お伝えしていくことになりました。2カ月に1回のベースで発行を予定しております。

さて、21世紀の高齢化社会に向けて現在、社会機構や産業形態が少しずつ変革しつつあります。その渦中に薬剤師も位置していることは今更いうまでもありません。

職業名に「師」の付く一員として、今度こそ、社会性の高い職業にしようではありませんか。ちなみに辞書によれば「師」とは教え導く人、また、その業を専門とする人とあります。今一度、原点に戻り、名前に負けない資質の向上のため研鱒に努めようではありませんか。

また、拓薬会(衆議院議員山崎 拓代議士の後援会)発会式に際しまして多数のご出席をいただきましてありがとうございました。対外的には政治力の強化が益々必要と思われます。この拓薬会を契機として政治への参画をより一層計りたいと思います。

今後とも会員諸氏の支部活動への積極的な参加をお願いする次第です。

(松島願事)


最近、○○会、○○チェーンより加入の案内状が届きませんか?「2005年、あなたの薬局は生き残っていますか?」とかなり過激な問いかけです。OTC薬のは以前からきていましたが、医療用医薬品も、には驚きました。それ程私たち薬局の将来は厳しいものがあるということなんですね。こつこつと研修会などに参加し、かかりつけ薬局をめざしていこうと活を入れられた案内状でした。

月に1度の研修会と、2ケ月に1回発行の城南支部だよりで、会員相互のコミュニケーションを計りたいと思います。

つきましては、どの様な内容でも構いませんから、是非、先生方のお声をお待ちしています。

(坂田博子)


遊覧船納涼パーティ開催
 
日 時
平成8年8月6日(火)19時15分
場 所
ベイサイドプレイス
人 員
城南支部ファミリー(大人35人 子供3人)

博多湾遊覧船ゼリーフィッシュに乗り込み、90分間湾内一周しながらの、バーベキュークルーズに出航しました。デッキでそよそよと潮風に吹かれて、まずは松島支部長と合澤先生の掛け声で、カンパーイ!少し風が強かったが、炭火の火の粉が舞い散る中、呑めや・焼けや・食べれや…ふと、顔を上げるとシーホークや福岡ドーム・タワーのネオンがピカピカ。 つい見とれて、ウットリ!

さあー満腹になったら、船室に降りビンゴゲーム。15人分の豪華な景品が用意されているとなると、皆一途にカードとにらめっこ。数字とリーチコールで再度フィーバー!盛り上がりの中、船は港(ベイサイド)に到着。来年もまた…の声々に、お開きと合いなりました。

(東 美代)



【中央支部】

中央区三師会役員会開催
日 時
7月29日(月)午後6時30分
場 所
博多魚村

○役員紹介、挨拶
○今後の展望
 出席者 医師会   12名
     歯科医師会 13名
     薬剤師会  9名

「これからの医療界をとりまく環境を考えると、三師会がもっと連携を密としなければいけない。今回は、山崎拓代議士を後押しする事が、今後の我々にはね返ってくる」という中央区医師会篠崎会長の力強い挨拶ではじまり、政治との係りについての議論で盛り上がった。これを期に三師共々の発展と協力関係が更に強くなる事を望む。

(小松公秀)


中央区三師会役員会に参加して  

今年は当番の歯科医師会の新会長花岡先生の肝いりで、歯科医師会理事の先生方の多数の出席があり、会に対する意気込みを感じさせるものがありました。

冒頭、医師会の篠崎会長の挨拶の中で、ここ2〜3年で介護保険、在宅医療など、医療業界も大きく変貌する。その中で地域医療機関相互の協力は不可欠である。また、次期国政選挙においては、初の小選挙区制実施で、三師会では、山崎拓候補の推薦を決め全面的に応援する。

山崎拓事務所側では、今回は以前のような纏まった組織票が期待できないと言うことで、逆に小さな組織でも医師会、歯科医師会、薬剤師会と三師会で協力すると、かなりのインパクトがあると強く力説され、中央区薬剤師会としても梅末会長以下、拓薬会を通じてバックアップすることで、話は大いに盛り上がっておりました。

また、医師会の理事の先生からは、ハイソサエティーの方は、えてしてノンポリが多いように思われるが、医療人としては、この変動の時期は、もう少し政治に興味を持ち、甜織に協力し、組織として強い政治力を持つベきだと言う意見も出て、皆さん共感されてありました。

会の方は和気藹藹の中の終宴となりましたが、こういった会の構築が在宅医療と言ったチーム医療をスムーズに行なう上での大切な要素でないかと思います。

(遠藤誉理男)


中央区部会長・役員会
日 時
平成8年8月24日(土)午後6時30分
場 所
市薬会議室

議題
(1)支部長会報告他
 梅末会長 これからの面分業を考える上で、薬局問のチームワークの確立が必要である。その為には、まずは各種企画(研修会等)に全員参加を義務化する必要がある。
(2)各委員会事業計画・推進について
  ○社保・分推
  ・基幹病院の処方せん発行推進と対策
  ・処方検討会の充実(博多区との合同形式において、参加者の面、講師依頼の面においてもよい結果が出ている。
  ○在宅
  ・投薬用の“週間カレンダー”を市薬
    在宅委員会との連携にて有効活用を計る。
  ○組織
  ・恒例のソフトボール大会への多くの参加依頼(出場・応援)について
  ・ポーリング大会の予定について
  ○薬局
  ・中央区健康フェアへの全員参加について
  ・開局薬局参加による公民館活動について
  ○広報
   市薬ジャーナル作成と市黄の広報活動の積極化
(3)薬剤師会政治連盟関連
  8月31日 新2区三師会主催
  「山崎拓代議士」国政報告会
  全面支持と協力について
  (各部会員数の1/2出席を目標とする)

(小松公秀)


【早良支部】

在宅ケアホットラインとは

在宅ケアの中で薬局の義務としては、“在宅保険医療”と“在宅ケアホットライン”の2つがあります。この2つ(主に在宅ケアホットライン)について説明させていただきます。

○在宅保険医療について

在宅保険医療とは‘要訪問指導’と記入された処方箋が病院から出て、はじめて始まります。その処方箋に対し、調剤を行い、患者さん宅まで薬を届け、薬の服用・保管方法の指導等を行います。これらの在宅医療義務に対し、在宅患者訪問薬剤管理指導料550点を月2回までの限度として算定されます。

但し、さきほども書きましたように、在宅保険医療は医師からの‘要訪問指導’と記入された処方箋がない限り実行できないのです。

○ホットラインのきっかけについて

昔から、病人を持つ家庭は、まず薬局を訪れ相談します。この点で、病人への在宅ケアにより近い仕事を行ってきた1つが薬局と言えるでしょう。また、在宅ケアの困った点を知っているのも薬局だと思います。

約10年程前から、行政も老人社会問題に向って在宅医療を考えています。しかし、薬局から見ると、行政と在宅介護者とは、必ずしもつながっているとは思えません。そこで、在宅ケアに悩みを持つ人と保健所とを薬局が結ぶことはできないものかと思いました。また、在宅ケアのさまざまな情報を保健所から得て、その情報を薬局から在宅介護をする家族に提供したいと思いました。

この点に関して早良保健所の在宅担当の方とお会いする機会を得て、お話ししましたところ、「これで在宅の一歩ができた」と言っていただけました。これがホットラインのきっかけです。

○保健所のホットライン

ここで、少し保健所の在宅ケアーについて書きます。保健所には、医師、歯科医師、薬剤師、保健婦、看護婦、リハビリの方等と地区の介護センター、医師会の介護センターが保健所に登録し待機しています。そして、一人暮しの老人宅などにはボランティアの方が、麻痺のある老人宅にはリハビリテーションの指導の方が、口腔が不潔になった方には歯科医師が、また、入浴できない方には入浴の介護をして下さる方が派遣されます。

このように、医療のあらゆることを必要とする方の自宅へ保健所から医療関係者を派遥するということが保健所の仕事の1つなのです。

在宅で療養する患者さん1人1人に少しでもよりよい生活(Quality of Life)を援助してくれる1つが、我々の地区の保健所となっています。この派達の仕組の窓口が“保健所のホットライン”だと考えていただくとわかりやすいでしょう。

○薬局の在宅ケアホットライン

上述したように、保健所の受け入れ準備ができていても、一般の介護の方は、身近でどのように連絡を取ったら良いのかわからずに、ただ自分たち家族で努力していらっしゃるのが現状です。この患者さん宅と“保健所のホットライン”とを結び付けるのが“薬局在宅ケアホットライン”なのです。

では、“薬局の在宅ケアホットライゾはどのように活動していくべきなのかという問題については、今在宅委員会で検討中であります。

早良支部の場合についておはなLLます。早良区会長と早良保健所に行き在宅ケア担当の課長、主査の方とお話し合いをさせていただきました。その結果、「個々の薬局が老人医療に関わっているのでしょうが、実際には表に出てきていない」と言われ、『在宅ケアホットラインの相談内訳』の表を見せてくださいました。


この表の“その他”5件の一部に薬局の関与が含まれるということでした。

また、在宅ケア担当の課長さんがおっしゃるには、「ホットラインの連絡は電話のほうが良いと思います。FAXでのケース紹介は個人情報なので他のところに情報が流れることが心配です」ということでした。早速帰り早良支部の皆様に協力をしていただいて、次の図“薬局ホットライン紹介データ”で集計を取りました。

その結果、(8月5日現在)データは5件ありました。

個々の薬局の努力が『在宅ケアホットラインの相談内訳』に出てくるように活動すべきなのかも知れません。その結果、医師たちの情報提供にfeeが付くように、将来、行政から薬局の在宅ケアホットラインに関する仕事、つまり、薬剤師の仕事が在宅医療業羊として認められ、在宅保険医療に生まれ変わってくるのではないかと思うのです。

                

(浦上光子)




【博多支部】

在宅ケアほっと・ライン 協力薬局制度研修会
日 時
平成8年8月6日(火)19:00
場 所
市薬会館 講堂
出席者
38名

【研修会次第】        (敬称略)
 1.開会        司会 蔵元 良行
 2.市薬会長あいさつ     藤原 良春
 3.博多保健所長あいさつ   押領司文健
 4.講 演
 「市薬の方針について」
        市薬常務理事 入江 理裕
 「ホットラインの実際について」
   =症例を通して=
   博多保健所ホット・ライン
            主査 早川 文子
   在宅ケア・ホットライン 松本 義子

昨年5月にスタートした協力薬局制度が、1年経ったのを機に上記のような次第で研修会を開催した。

藤原会長はごあいさつのなかで、在宅医療への参加について「危機管理の重要性」との捉え方で、1歩先を行くことの困難さと重要性について、そしてこの制度に積極的に取り組むことは、かかりつけ薬局につながり、OTC薬局の浮揚策にもなりうると語られた。


また、押領司所長は協力薬局制度について協力する方がやせ細るようでは困る、会議費など必要なものは予算要求されるべきとアドバイスされた。そして、土木建築が盛んのときは保健医療はどちらかというと受け身であったが、在宅医療や介護保険の分野では、薬剤師の先生方も積極的に参加されるようにと結ばれた。

「市薬の方針」と題して入江常務理事は、協力薬局制度の昨年度の実績は全市で22件であり、ここ博多区から9件の紹介があっている。

この制度は、今後介護保険の導入にあたっての薬剤師の関与できる重要なテーマと捉えているム積極的な情報提供を会員にお願いするため、1ケースにつき1,500円を市薬で予算化することに理事会決定した。積極的な参加をお願いしたいと講演された。

最後に保健所の早川主査は、在宅ケア支援事業と支援システムについて、そして情報提供の平成7年度の実績について、事例を使って講演され、在宅介護支援センターの松本先生は歯科衛生師による訪問歯科指導について報告された。

講演のあと、懇談会ではまず保健所からの資料にあった「保健婦ブロック別地区担当表」により、出席会員が一人ずつ小学校区別に自己紹介をした。

雑餉部会の堀江先生から「緊急連絡システム」について質問があり、患者さんが一晩中連絡がつかずに苦しんだというケースを紹介されていた。

(木原三千代)




【学薬のページ】

第3回理事会報告

日 時
平成8年7月30日(火)
場 所
福岡市薬剤師会館
出席者
藤原(会長)、細井、木原(副会長)、有馬(常務理事)、竹尾、中野、吉村、深見、野口、坂田、井上、女賀
議 題

1.会長あいさつ
2.報告事項
(1)学会出席
 @ 第47回13大都市学校保健協議会
   (5/26・27千葉市)
    出席 三津家、野口
 A 全国学校薬剤師講習会
   (6/15・16秋田市)
    出席 細井、光安
(2)県学業三役会
   九州各県学校薬剤師会長会議
   環境緑化と学校給食の管理について
(3)福岡市学校保健会(7/10)
    構成組織
     三師会全長
     学校長会
     教頭会
     養護教員会
     PTA会
  11/28、福岡市学校保健大会
  (特別講演)今回は歯科医師会
(4)福岡医療圏協議会(7/27)
   福岡市近郊医療圏と学薬会長の初めての会合
   今回のO−157大腸菌食中毒発生事例に見ても、広域にボーダーレスに協力する必要あり。
   試験センターも有料にていつでも応需可能。
3.協議事項
(1)学会出席について
  今後の学薬関係学会
 @ 九州地区学校保健研究協議大会(8/25・26・27福岡市)
 A 学校環境衛生研究協議会(10/24・25高知市)
 B 全国学校保健研究大会(11/14・15佐賀市)
 C 全国学校薬剤師大会(11/13佐賀市)
 D 福岡市学校保健大会(11/28)(早良市民センター)
 E 日本薬剤師学術大会(11/3・4長崎市)

(2)各区研修会開催決定
 @ 特にO−157食中毒発生に鑑み、休暇開けの9/1の飲料水に特に気をつける旨、学校へ呼びかける。
 A 排水口のふたが固定されているか。
 B 今後の検水の搬入方法について検水管は今後郵送する事により、会員の便宜を図るが、搬入は従来通り、期日を守ってもらいたい。
 C 授業プールの検体の中には、残留塩素値許容範囲にもかかわらず、陽性とでた学校があった。
   データの数値は測定値を正直に記してほしい。
 D 給食センター環境検査は、対外的に信憑性の高いデータである事が要求されるので、経験を積んだ測定者による検査が望まれる。
 E 飲料水の検査は、学校側の立会いのもとに行われる様になった。

(女賀信子)

女子薬のコーナー

女子薬副会長に就任して 末田順子

もう三十数年も前になるが、まだ私が九大病院の薬剤部で働いていた頃、義母に連れられて木造の古い県の薬剤師会館に行ったことがある。義母は女子薬の役員をしていたらしく会議に出席のため福岡に出掛けて来た。「あなたも女子薬の状態を見ておきなさい」という意味だったと思うが、駆け出しの薬剤師の私にとってあまり興味のあるものでは細かった。

今、当時の義母の年になって女子薬に関わりをもち、深い感慨に包まれている。

長い月日を経て、女子薬剤師の社会における状態も激しく変遷してきている。今更女子薬と区別する必要もないと思うけれど、低かった女子薬剤師の地位確立に努力していただいた長い歴史とその間に培われた大きな力を大事にしていかねばならない。

市薬剤師会の常務理事を辞して、さて腰を据えて自分の薬局の建て直しに力を入れようと思っていた矢先、今年は沢山の役が回って来た。とうとう断り切れずに、いろんな役を背負い込んでしまった。今まで多くの方々のお力添えでここまでやって来れた恩返しをする時だろうと考えた末である。

南区の支部長も、県薬剤師会の理事も、女子薬の副会長も考えてみれば同一線上にある。今までわりと安穏と過ぎ去ってきた記剤を主とした薬局も、大きな波が押寄せ空前の試練を受けようとしている。

面分業の問題、医薬品規細緩和の問題、高齢化社会に向けて介護医療、在宅福祉のことなど考え込んでしまうような大きな問題が山積みである。

一人で考えていると、とても抱えきれない、両手からこぼれ落ちていくような、不安感にさいなまれる事がある。すべての薬剤師が知恵を出し合って、団結して、この大きな波を乗り切らなければと思う。開設者にしろ勤務薬剤師にしても一人では解決できないような沢山の問題が出て来た場合などにこの女子薬が相談窓口や心のよりどころになれたらと思う。

面分業の広がりによって薬剤師の数も不足がちである。一人でも多くの方に未就業薬剤師の掘り起こしに参加していただいて折角薬剤師になったのだから、自分の力を試して欲しい。女子薬独自の研修会もやりたいと思っている。女性にしか出来ない、温かくきめ細かな心配りが、薬剤師としての職能に発揮できれば素晴らしいことだ。そして地域の中で、近隣のお年寄りたちの心の拠り所になれたらと思う。

このお盆には北アルプスの槍ヶ岳に登った。 槍ヶ岳の頂上に立つために、朝3時から夜の8時まで17時間歩き続け、まだこの年でも与えられた少々の試練に耐えられる事が解った。21世紀に通用する女子薬剤師になるために、努力し試練も乗り越え21世紀へ虹の橋が掛けられたらと思っている。


高山植物・バクサンイチゲ(撮影・末田)

子どもと薬 都築学園 第一保育短期大学 小児保健学助教授 松本紀子

日本女子薬剤師会九州ブロック研修会(熊本)に総勢8名で参加した。「ガンはここまで解った」−これからのガン治療の展望一と題した、熊本大学医学部教授佐谷先生のご講演は、私達のガン治療に対する考え方に希望を与えるものであった。ガンに対する定義や原因の考え方は、ここ2、3年でOncogeneの攻撃によるという考えから、Antioncogeneによるgeneの異常欠損が問題となった。チャンピオン格のgeneとしてp53geneの変異や欠損が見られ、遺伝的にp53geneが変異している家系ではガンが多発するそうである。

p53geneは外的要因(タバコ、色素等)で遺伝子が損傷すると、発現増加し細胞周期を一時停止させ損傷が修復されると減少するという。大変お利口さんで、警察官のようなものであると例えられ、随分と身近に感じた。そこでp53geneが存在する染色体検査をすればよい訳だが、佐谷先生のPCR(PolyweraseChain Reaction)検査法によれば2〜3時間でできるとのことである。知人の小児科の看護婦さんが、3人目の子どもの発育が遅れているのが気になり、染色体検査をしたが1カ月もかかり、その間心配だったと言っていたのを思い出してしまった。

医学の進歩は目覚ましい。「先生、九大小児科の楠田先生ご存じなんですね。私、子どものころ楠田先生にお世話になったんです。お話したいな」、「えっ」、「私、白血病だったんです」という。彼女は今年元気に卒業し外国に留学した。小児保健に携わっている関係上、どうしても大人と子どもの比較をしてしまう。

p53geneは青年期のガンで働き、小児白血病では類いか少なく測られていないそうである。p53geneには、約20種類あり、あと10〜15年すれば、どのp53geneに効くクスリはどれかという事が分かるであろうとのご説明であった。

8月8、9日と宮崎で5K会(健康行動教育科学研究会)主催のアルコール健康教育、薬物乱用防止教育研修会があり参加した。アルコール中毒や喫煙の害は、よく知られている。そして、酔っ払うまで飲むような問題飲酒者は中学生、高校生に増加傾向があり、特に女性に急増している。最近では小学生にまで及んでいると聞く。喫煙もまたしかりである。まさかと思うような女子校でも、喫煙を禁止するという看板をみかけた。

薬物乱用については、当日の新聞に高校生の覚せい剤使用が載り問題になった。薬について子どもたちはどの程度の知識をもっているのか、教育講演をされた日向地区の学校薬剤師の先生に質問した。先生の所で学生の薬局実習をおこなったところ、始めは何にも知らなかったのが、実習の終わるころには薬に興味をもち、学校に帰って担任にとてもうれしそうに報告したそうである。

少子化、高齢化が言われて久しい。核家族化は若い母親たちの育児不安をもたらし、医療機関での出産は抱いて授乳することを知らない母親を生む。登校拒否、自閉症の子どもは乳児期に抱かれ無かった子に多いと聞く。

何回か女子薬の会合に出たけれども、成人病についてはよく取り上げられていると思う。しかし、小児成人病という理解しがたい病名の成人病予備軍といわれる子どもについてはどうだろうか。子どものことを誰よりも知っているのは、母親である。薬剤師という高学歴の母親にはたやすい子育てかもしれないが、少なくなって行く方の子どもに関して、世の中の多くの悩める若い母親と子どもにも目を向けた活動を女子薬でもしていただけたらと思う。

(略歴)
 昭和38年 昭和薬科大学卒業
 昭和38年 第一薬科大学薬剤学教室勤務
 平成3年 第一保育短期大学小児保健学助教授

お知らせ2.

ミニドック及び各種がん検診紹介のお願い 福岡市医師会成人保健担当理事 井上博

福岡市は、福岡市民に対してミニドック、胃、大腸がん検診を実施するに当たり、社団法人福岡市医師会に委託しています。市は毎年各種検診の予算を組む際に、今年度の受診実施成績と2〜3年前までの成績が比較検討され、その結果により財政局より査定を受けて予算金額が設定される仕組みになっています。

ところが昨年度の実績は予算人数の70%前後しか実施されなかった為、今年度の予算は大幅に削減されました。世の中は今、施設医療から在宅医療へ、治療医学から予防医学へとシフトしつつあります。又、成人病の中でも特に悪性腫瘍は発見が早ければ早い程、完治に近づく事は紛れもない事実であります。そういう点からも各種検診事業は、もう一度見直されて然るべきものと考えます。

福岡市医師会は以前より消化管検診委員会を設置して、医師会員の先生方への検診受診勧奨のお願い、.一般市民に対するPR推進、行政への受診率向上に向けての働きかけ等に努めて参りました。そういった努力にもかかわらず、最近の受診率の伸び悩みに検診委員会もその対策に苦慮していたところへ、福岡市薬剤師会から協力の一環として検診紹介票のお話がありました。本当に有り難いお話で、これまでとは一味違った地域住民の方々への広報PRになり、検診受診率アップへ繋がるものと期待しております。

福岡市薬剤師会の先生方、どうぞよろしくお願いいたします。


※紹介票を、福岡市民の方々にお勧めするにあたり、次の事にご留意下さい。
 社保本人(つまり会社勤めの方々)は会社等で健康診断を行ないますので、ご紹介は不向きな場合があります。国保の方々(自営業等)や社保の家族(奥様方)へお勧め下さい。
 健康診断は、ほとんどお受けになっていません。
 ぜひ会員の皆様の積極的なご支援をお願い致します。
 尚、“検診紹介票”のサンプルは市薬ジャーナル7月号P64で紹介しております。

(入江理裕)

告知板

都道府県薬剤師会会長殿

日本薬剤師協会 会長 吉矢佑

薬局等における一般用医薬品の服薬指導、休日夜間の
医薬品販売体制の強化について

現在、行政改革委員会・規制緩和小委員会において、医薬品の流通に関する規制緩和問題が審議されております。この問題に対して本会といたしましては、医薬品の流通に関する規制は、医薬品の有効性や安全性を確保するために国民にとって不可欠な社会的規制であり、医薬品に関する知識、経験を有する者によって責任ある管理、相談、指導等の体制を整えておくことが必要であることを主張し、関係団体とともに絶対反対の運動を展開しているところであります。

医薬品の自由販売等の規制緩和提案に対しては、薬局等がその流通に責任を持って消費者に医薬品を供給している事実を、さらに徹底、充実していくことが、我々の主張を裏付けるものとしてきわめて重要となっております。

都道府県薬剤師会及び地域の薬局等におかれましては、従来より適切な服薬指導の実践、地域事情等を踏まえた休日夜間の対応について尽力されていることと存じますが、切迫した状況に鑑み、標記について下記のとおり緊急の対応策を取りまとめましたので、早急な取り組みと会員指導を徹底していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

1.一般用医薬品の服薬指導の一層の充実について

一般用医薬品の使用方法、副作用等に関する消費者への服薬指導、相談応需については、薬局等の地域住民に対する責任として従来より励行に努めてきたが、さらに薬局等における服薬指導の徹底を図るため、次のような対策を推進すること。

1)基準薬局制度の促進

平成2年4月に創設した基準薬局制度については、従来処方せん応需の受け皿としての面が重視されてきたところもあるが、地域薬局の質の向上を図り、医薬品の責任ある供給体制網の構築を目指すという所期の目的に沿って、一般用医薬品の供給についても適切な服薬指導を行うことを再確認の上、同制度の一層の拡充を図ること。

平成7年6月末現在で14,129薬局が基準薬局として認定されているが、都道府県別の認定薬局数を保険薬局数に対する割合で見ると格差があるので、認定割合の低い県においては、未認定薬局に対する働きかけなどにより、認定促進に努められたい。

2)薬局等における相談応需の掲示等

一般用医薬品の服薬指導を徹底するために、消費者からの質問相談に応じる旨を薬局等の見やすい場所に掲示するとともに、一般用医薬品等を購入する消費者には一声かけるなど、消 費者が相談しやすいように配慮すること。

3)服薬指導の質の向上

地域薬局における服薬指導の徹底と、その質の向上を図るため、一般用医薬品の服薬指導に関する研修会の開催や県薬会誌での解説などを行うこと。

なお、日薬では服薬指導の際の参考資材等として、次のような事業を進めているので、今後、これらの利用を会員に周知し、服薬指導の充実に努められたい。

(1)一般用医薬品情報データベースの作成

日薬では(財)医療情報システム開発センターと協力し、服薬指導の基礎となる一般用医薬品のデータベース(約1万品目)の作成を進めており、今年度中にはパソコン通信(MEDINET−P)で検索できる予定。

(2)「薬局相談事例集 改訂版」の作成

厚生省の「薬局モニター制度」のモニターとなっている薬局や薬事情報センター等において、消費者から実際に受けた相談事例の中から重要なもの、相談頻度の高いものを選び、平成元年に「薬局相談事例集」としてまとめ、薬局での活用に供してきたが、その後のデータも含めて現在その改訂を進めており、今年中に完成の見込み。

(3)一般用医薬品服薬指導マニュアルの作成

米国における「Handbook of Nonprescription Drugs」を参考として、現在一般用医薬品を販売する際の服薬指導マニュアルの作成に着手中。


2.休日夜間体制の整備について

今回の規制緩和等の議論に鑑み、一般用医薬品についても休日夜間の供給体制の一層の整備を早急に進める必要があるので、処方せん応需体制の整備とともに、消費者の一般用医薬品の不意の需要等に対し供給に不便を来さないよう、地域レベルでの薬局等の休日夜間体制について、整備・対応を図ること。

1)地域薬局等の輪番制による休日夜間における一般用医薬品の供給体制の強化

休日夜間における一般用医薬品の供給体制整備のためには、休日夜間の処方せんの応需方式として実績がある輪番制が最も馴染みやすいことから、地域薬剤師会を通じ、地域の消費者ニーズ、薬局等の整備状況等を勘案し、地域薬局等が例えば以下のような方法により一般用医薬品、衛生材料等の休日夜間における供給体制を整備すること。

 (1)都市部、郡部等の生活環境、地理、薬局等の数、人口等を勘案しつつ、地域薬局等の輪番制により、休日夜間における当番薬局等を指定し、消費者の利便に応えること。
 (2)地域において救急用の携帯電話を整備し、輪番制の当番薬局の薬剤師が当該救急電話を持ち回りして、消費者の休日夜間の用に応えること。
 (3)輪番制の整備に当たっては、地域の一般販売業薬店等の協力を求めること。
 (4)輪番制による対応については、市区町村公報等への当番薬局等の掲載を要請するなど、地域住民に広く周知できるようにすること。

2)輪番制以外の体制整備

消費者のニーズ等からみて、輪番制による休日夜間対応が適当とされない地域、あるいは地域薬局数等が少ない等の事情により輪番制による対応が困難な地域においては、各薬局等が、休日夜間においても救急の場合、その用に応えることができるようインターホンを設置するか、連絡電話番号を薬局の門口等に掲示する等、適切な措置を講じるなど、地域の状況 に通した体制の整備を検討すること。

3)留意事項

 (1)上記の体制整備に当たっては、各都道府県の薬種商協会、医薬品小売商業組合等に対し協調を求めること。
 (2)また、薬局等の休日夜間体制の整備について、地域行政に十分な理解と協力を求めること。

以 上

会員の移動

 

頓服2.

煙 草=万 能 薬

日本でもっともタバコの似合う政治家といえば、橋本龍太郎さん。

肺がんとタバコの関係が取り沙汰されていますけど、強調され過ぎているように恩うんです。僕の中学、高校の同期生の中で1番最初に若くして死んだのが肺がんでしたね。これもまじめ人間で、タバコなんておそらくいたずらにもくわえたことないんじゃないですか。

(「煙草の本」vol.9 1994年 平凡社刊より)

G7はまだまだタバコ吸いが多い。みんなお互い言い合う「わが国の税収を確保するために努力しているのである」と。でもアメリカが主催国だと、なかなか灰皿を出さないとか。矛盾を感じる。日本で製品になるタバコも、どんどん国産葉が減って、アメリカ葉が増えている。「少しでも貿易赤字を解消したい」ということらしい。米国民に害になるものだったら、日本人にも害になる。

日本で買える世界のタバコは600種ほどらしい。

健康を害するとか、肺がんの原因であるとか、病原体のように言われている煙草だが、かつては病気の治療に使われていた薬草であった。

メキシコのアズテク王国では、嗅ぎ煙草が鼻かぜの薬として、また鎮静剤や化膿止めとして用いられた。ヨーロッパでは19世紀に入っても、便秘、疥癬、水虫、回虫くだしに使われた。

日本の田舎でも、ほんの10数年前までは薬として、はれもの、凍傷、毛虫さされなどに効力を発揮した。また、頭痛や手足の痛みに煙草の葉をあぶって貼ったり、歯痛には、煙草の葉汁をつけ、目がかすむ時には、まぶたに塗るなど、民間療法に大いに利用されていたのである。

(「煙草の本」vo1.1より)

禁煙をおしつけたドイツetc.ではかえって隠れて吸ったことにより、火事が増えた例もある。マナーアップ、未成年への害をうったえるのが煙草を販売する薬局の仕事であろう。

当店舗では、煙草自販機9台で200種のタバコを販売しているが、福岡市西区青少年問題連絡会より青少年を見守る店の指定も受け、未成年喫煙問題に取り組み区役所、地域の方々にもよろこぼれている。

              

(津田和敏)

お知らせ3.

「福岡市国民健康保険運営協議会について」

平成8年8月5日、博多東急ホテルに於て標記の協議会が行われ、全長に石橋知事氏、副会長に高田保男氏が選任された。

この協議会の委員名は、次のとおりで、任期は平成8年7月1日〜平成10年6月30日となっている。


会 務 日 誌

7月4日 薬局委員会………………第2会議室                 19:30
  4日 久保田市議との懇談……一条
       (藤原、細井、光安、木原、南島、川上)            19:00
  5日 広報委員会………………第1会議室                 19:30
  5日 急患委員会………………第2会議室                 19:30
  5−6日 支援ネットワークシステム視察…大阪府薬剤師会(藤田、山本)
  6日 薬局委員会………………福新楼                   18:00
  8日 学校給食センター運営委員会……福岡市学校給食会館(細井)     15:30
  10日 在宅医療委員会…………第1会議室                 19:30
  10日 学校保健会理事会………城山ホテル(藤原)             15:00
  11日 桑原市長見舞訪問………市民病院(藤原、南島)           13:00
  12日 市薬薬局委員会…………第1会議室                 17:30
  12日 公的介護保険制度公聴会…ホテルニューオータニ
        (光安、入江、浦上、柴山)                 13:00
  13日 南支部総会………………蓬莱閣(藤原、南島)            17:30
  14日 薬草観察会現地調査                         9:00
  15日 早麻県議との懇談………てら岡
       (藤原、細井、光安、篠崎、古賀、三津家、南島、梅末)     18:30
  16日 薬物療法研究会…………講堂                    19:00
  16日 社保分推委員会‥………・第1会議室                19:30
  17日 理事会……………………第1会議室                 19:30
  17目 薬業研修会………………第1会議室                 14:00
  17日 同和問題研修会…………早良市民センター(南島)          13:00
  19日 広報委員会………………第1会議室                 19:30
  20日 自由民主党九州ブロック総決起大会…ホテルニューオータニ
       (藤原、細井、光安、梅末、末田、松島他)           14:00
  22日 福岡市献血推進会議……セントラルホテルフクオカ(細井)      14:00
  22日 学術委員会………………第1会議室                 19:30
  23日 三役会……………………会長室                   18:30
  23日 支部長会…………………第1会議室                 19:30
  24日 処方検討会………………あいれふ                  19:00
  25日 組織委員会………………第1会議室                 19:30
  26日 久留米・三井薬剤師会館落成式…ハイネスホテル久留米
        (藤原、光安、南島)                    18:00
  27日.福岡医療圏「かかりつけ薬局」協議会………講堂           16:00
  27日 医誠会……………………西鉄グランドホテル(藤原)         18:30
  27日 広報委員会………………第1会議室                 19:30
  30日 学薬理事会………………第1会議室                 19:30
  31日 西日本新聞社と懇談……干太(藤原、細井、木原、南島、北島)    19:30
8月1日 急患委員会………………第1会議室                 19:30
  3日 顧問会……………………てら岡                   18:00
  5日 国保運営協議会…………東急ホテル(藤原)             16:00
  5日 広報委員会………………イルファーム                19:30
  6日 福祉のまちづくり推進大会……市民会館               13:30
  7日 薬局委員会………………第1会議室                 19:30
  7日 試験センター委員会……会長室                   19:30
  8日 二十日会研修会…………第一ホテル(藤原、光安、小野、南島、市原) 19:00
  9日 在宅医療委員会…………第1会議室                 19:30
  9日 組織委員会………………第2会議室                 19:30
  10日 国分市議(南区)藍授褒章受章祝賀会……ホテルニューオータニ(藤原)14:30
  12日 理事会……………………第1会議室                 19:30
  17日 市薬薬局委員会…………第1会議室                 15:00
  17日 自民党福岡県政経セミナー……ホテルニューオータニ(細井)     10:00
  19日 支部長会…………………第1会議室                 19:30
  20日 社保分推委員会…………第1会議室                 19:30

くすり箱

『つもりちがい十か条』

 高いつもりで低いのが 教養
 低いつもりで高いのが 気位
 深いつもりで浅いのが 知識
 浅いつもりで深いのが 欲望
 厚いつもりで薄いのが 人情
 薄いつもりで厚いのが 面皮
 強いつもりで弱いのが.根性
 弱いつもりで強いのが 自我
 多いつもりで少いのが 分別
 少いつもりで多いのが 無駄
      そのつもりでがんばりましょう!

これは過日(と言っても、もうかれこれ7、8年前)とある居酒屋で、目に止まり、妙に感心してすぐ紙きれに書き写しておいたものが、先日どこからかポロッと出て来て再度感心し、「うん!ジャーナルに」…といういきさつで載せてみました。

既に御存じの方もいらっしゃるでしょうが、感心なさるでしょ?でしょ?

(北島啓子)

[編集後記]

◆ 「男は太るな!女は鍛えろ!」という言葉があります。これはダンベル体操で有名な筑波大学の教授鈴木正成先生の言葉です。21世紀に向けての男女のあり方を説いた言葉だそうです。
 機会があって「ダンベル先生のこれ一冊でダイエット」という本を読んでみました。成人病が増えてきている現代、食事の変化が云々され、多忙な現代人のストレスがテーマとなったりしています。またジョギングにウオーキング、健康食品さらにエアロピックスなど健康維持に関する情報、成人病予防に関する情報が氾濫しています。
 「男は太るな」というのはうなずけます。体脂肪が増えて高血圧、糖尿病などの成人病を引き起こすからです。筋肉を鍛えて基礎代謝を増加させることによって脂肪を分解していこうという考えは化学的に納得がいきます。
 「女は鍛えろ」というのはどういうことでしょうか。貧血、あるいは骨粗繋症などの予防として筋肉を鍛えていくのは納得がいきます。無茶なダイエットによって貧血、骨粗宴症が増えているのは事実です。
 さて高齢化社会になり寝たきりになる人も多く、在宅医療・ホットラインなど真剣に考えていかなければならない中で、もし寝たきりになったら誰に面倒を見てもらうかというアンケートに、男性は妻という答えが大半だったといいます。
 そこで男性は太らず妻の負担にならないよう出来るだけ軽くやせるよう心がける。また女性はそれを支えるために筋肉を鍛え、夫の寝たきり状態の看護に耐えられる身体作りをする。そのことが、21世紀に向けての男女の理想だと、ちょっぴり男性側の立場からの意見のようです。「男は太るな!女は鍛えろ!」

(上村義徳)

◆ 薬剤師会とは何か。それは理事諸君に費用弁償を超える働きをしてもらうところだ。
 いいか、費用弁償以上じゃないぞ。費用弁償を超えるだ。
 四千円もらっていたら四千一円以上の働きをするところだ。

(戸田昭洋)


平成8年9月20日発行
福岡市中央区今泉1丁目1番1号
社団法人 福岡市薬剤師会 T E L 092-714-4416
発 行 人 藤 原 良 春
編 集 人 北 島 啓 子
委   員 伊 東 美 穂
      上 村 義 徳
      小 松 公 秀
      津 田 和 敏
      戸 田 昭 洋
      東   美 代
      城之内 真 紀
担当副会長 細 井 徹 一
印 刷 所 (有)興英社印刷