学校保健活動について、日学薬の澤村会長が日薬誌平成8年10月号の視点で次のように述べている。
「医薬分業推進の現況がいかに厳しいものであろうとも、学校薬剤師の問題は全薬剤師の問題として捉える必要がある。現在、学校薬剤師の多くは多端な薬剤業務の傍ら、無理をしながらも社会の期待に答えている。学校薬剤師を引き受けられない状況にある人は、自分にできない部分をカバーしてくれている人に感謝すべきで、自分には関係ないというのは道を誤る元である」と。
昭和33年4月に学校保健法が制定され、学校薬剤師が必置制となり、もっぱら文部省教育委員会の管轄下で学校保健活動が行われてきた。
一方厚生省管轄下で、平成6年には地域保健法に基づく地域保健医療計画の策定が完了し、地域に保健・医療・福祉の包括的なシステムを整備していくことがうたわれ、マンパワーとしての薬剤師と、機関としての薬局が位置づけられた。その結果出てきたスローガンが、かかりつけ薬局の育成である。
ここに出てくる保健・医療・福祉という言葉の中で、保健とは、児童生徒を含め広く地域住民の健康増進に関わることを意味している。そのことから、平成7年には、福岡市地域保健医療計画の中に学校保健対策という一項目が加えられ、(1)学校環境衛生活動、(2)覚醒剤・シンナーなど絶滅の啓発活動が取り上げられた。
この一連の流れを見れば、なぜ、薬局業務運営ガイドラインや、日薬の基準薬局制度の中にかかりつけ薬局の責務として学校保健活動への参加が規定されているのか、自ずと理解されるであろう。
したがって、一人でも多くの会員の参加が望まれ、昨年の4月以降機会があるごとに、支部活動の中に学校保健活動の位置づけをお願いしてきたところである。
昨年学校薬剤師は、一大事件として発生したO−157問題に追われたが、この間題は単に学校薬剤師だけでなく、オール薬剤師が学校保健活動に参加しなければならないことを如実に示した。そして今年もまた、各地での発生が伝えられており予断を許さない。
その対策として、試験センターの充実に内外を問わず着手している。また、この試験センターは市薬だけのものではないことから、福岡医療圏の各薬剤師会にも飲料水等の検査に利用し、学校保健活動に役立てていただくよう呼びかけを行っている。
市薬の本年度事業計画の中に薬物乱用の問題を取り上げているのは、いまやこの問題は、学校保健の範ちゅうを超えて、地域保健における薬剤師職能の問題として取り組まなければならないと考えているからである。
学校薬剤師には当然のこととして、学校現場で取り組んでいただきたいが、学校薬剤師でない人もそれぞれに店頭で、あるいは職場で、この啓発活動に参加をお厭いしたい。そのための準備もいま進めている。
最後に、学校保健活動は、市薬の重要な事業という認識で取り組んでいく所存である。
とにかく次から次へと問題の多いクリントン大統領である。ホワイトハウス内のリンカーンベッドルームを使わせるかわりに、5万ドルから10万ドルを民主党の全国委員会に寄付させてきたという訳である。この数年間で1,000人近い人がここで、ホリディ・インの代用?、感激の一夜をすごしたらしい。議会内の攻撃、プレスの非難にも動じることのないところが、打たれ強いといわれるクリントン氏の真骨頂か。
さて、リンカーン大統領はいまだに米国では人々に愛され尊敬されている。奴隷解放、南北戦争を通して、米国の大きな危機を救った人であり、暗殺に倒れた悲劇の人であったからだといわれている。彼が市民にとって、大変親しまれていた、かつ、今でも親しまれているのは、市民に直接話しかけた最初の大統領であったからである。
南北戦争中、ゲティスハーグでの3日間にわたる戦争のあとの市民への話しかけがあの“人民の、人民による、人民のための”という感動的な演説である。当時、人々からホワイトハウスに来る手紙の書き出しは、どれも“リンカーンとおちゃんへ”(Father Lincoln)であった。
リンカーンはワシントンではどのようなリーダーであったのか。彼は選挙では40%の得票でしかなかったし、ワシントンでの経験が短かったため、有力議員にも、高級役人にも友人が少なかった。しかし受身ではなかった。
山の頂上をきわめるには、時として坂を下る場合も必要、川を南に下るには、時として北へ向うこともあり、結局はジグザグであっても、川の方向に沿っていけば、南の河口に到着できるという考えであった(ちなみに彼はミシシッピー川で船頭さんをしていたこともあるらしい)。
先頭に立って果敢に行動する、あるいは、トップダウンでまっさきに方針を出すというより、国民の声をきいて、みんなで慎重にいきましょうという型であったようだ。米国社会の意思決定メカニズムとも、後世の名大統領の方々とも、かなり異なるリーダーシップであるように思われる。
タイの映画は、2時間単位である。国王家の讃歌をうたったり、予告編をながながとみざるを得ないので、映画本編はいつも、どれも1時間30分になる。突然、場面がかわったり、途中で話がとぶのでいまだにタイで観た「レインマン」はよくわからない。
「レオン」も「シネマパラディソ」も20分ないし30分長いだけで、完全版が中味をすごく豊かにして くれる。完全版の「リンカーン伝」を読んでみたいと思う。
最後に、リンカーンがよく引用していた小話。「アイルランド系のある米国人が禁酒を宣言した。時は秋、収穫祭のパレードを人々は楽しんでいる。がまんできなくなった彼とあるバーへかけこんだ。ところが注文したのはレモネード。そこで彼がバーテンさんに言う、「君、ウイスキーを少しはたらしてもいいよ、もし君が私のことを気にしなければ。」
(ジム・レーラーアワー 9年2月一部参考)
今年の4月から薬剤師法が改正され、医薬品情報提供が義務となり、また調剤報酬にも(薬)(手)加算が盛り込まれました。今、一番関心を集めています情報提供をシリーズとして取りあげます。各方面の方々に御意見をお願いしていきます。
1.社会保険管理課機構説明
1)健康保険法に定められた、全ての行政上の事務的行為を管理する任務を持つ。
2)私は、平成2年10月より、非常勤職員として現職に就任したが、私以外の直接の担当職員は、課長以下の医療係として、医療管理官、課長補佐、指導医療官5名、(医師4名、歯科医師1名)、医療事務指導官5名、医療係長、他に非常勤職員として、歯科指導医1名、指導看護婦1名の構成である。
2.業務内容
1)福岡県下の保険調剤薬局数は平成8年4月1日現在で2,037件で、ここで行われている保険調剤が、薬事法、薬剤師法、健康保険法その他の定められた法律に従って実施されているかどうかを、改正された指導大綱、監蚕要綱に基づいて、調剤の内容調剤報酬の算定の質的向上及び適正化を図る目的で、レセプト点検(剤分けの誤り、薬剤名と規格単位の不記載、用法・用量、重複投与・相互作用、適用外投与、諸種加算の誤り等)を行い、指導当酎まレセプトの内容、特に薬剤服用歴管理簿、薬剤情報提供文書の内容に対する技術的な指導を行う。
2)指導について
(1) 指導形態
ア 集団指導……新規指定から1年以内、又は診療報酬改定時。
イ 集団的個別指導…レセプト1件当たりの平均点数の高い、上位から8%までの保険調剤薬局を指定し、1件20分宛ての懇談的指導で、返還金は求めない。(高点数が即悪いというわけではなく、単なる選択のための基準で、主目的は薬歴、薬剤情報提供文書の内容指導にある)
ウ 個別指導……(イ)の対象医療機関が、次年度も高点数が続いた場合等に翌々年度に行うもので、調剤録、薬剤服用歴管理簿の持参を求める。
エ 共同指導……県の実施する個別指導にもかかわらず、診療内容又は診療報酬請求に改善がみられない場合等に、厚生省と共同して実施するものである。
オ 特定共同指導……特定機能病院を対象に行われているものと同形式で、今回から薬局も年間に1件程度が考えられている。(主として、チェーン薬局を対象とされる)
(2) 指導後の措置等
ア 集団的個別指導……レセプト等に適正を欠くものが認められた時正、1年以内に個別指導を行う。
イ 個別指導……概ね妥当、経過観察、再指導、要監査のいずれかに評価され
る。
3)監査について
(1) 監査対象の選定基準
ア 診療内容に不正を疑うに足りる理由がある時。シリーズ・薬剤情報提供
イ 正当な理由がなく、個別指導を拒否した時。
(2) 監査後の措置
ア 行政処分……取消、戒告、注意。
イ 経済上の処分……原則5年間に遡り、不正又は不当が認められた事項に係わる全患者分の診療録等を対象とする。
3.薬剤情報提供と、薬剤師法25条の2の改正との関係
従来の薬剤師は、「医薬品」中心の、いわば対物的調剤業務を果たすことが、医療参加の形態であり、即ち医師の発行される処方せんどおりに、正しく調剤することを目的としていたが、現在では服薬指導や薬剤服用歴管理等、患者中心の対人的調剤業務に携わることを求められるようになった。
更に、平成8年6月の通常国会の薬剤師法・薬事法の一部改正が成立して、本年4月から施行されたが、今回の改正は調剤という独占業務に、医薬品情報の提供の義務が薬剤師の新しい業務として追加されたわけである。
具体的には、「薬剤師は、販売又は授与の目的で調剤したときは、患者又は現にその看護にあたっている者に対し、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない」と条文化されたもので、ある意味では薬剤師が行うべき当たり前のことを条文に入れたことになる。
ただ条文化されたことで、薬剤師の責任がより重くなったことは確かである。
「薬は情報が付与されて、始めて“医薬品”となる」というのは、薬剤師であれば皆理解していると思うが、患者への薬剤情報提供に当たっては−添付文書をコピーして手渡すような薬剤師では困るので、患者に応じて自ら消化した情報を提供することが必要であり、日本薬剤師会の顧問弁護士である三輪先生も講演のなかで、「薬剤師が添付文書のコピーをそのまま患者に渡すことは、薬剤師の自殺行為である」と強調し、その理由として、「メーカーが作成した添付文書は不特定人を対象とする情報であり、薬剤師の情報提供の場合は、目の前にいる患者を対象とした特定人情報であることから、薬剤師職能の放棄につながる」と述べられた。
医薬分業の形態、薬局の存在様式には、様々なものがあるが、基本はやはり患者本位、患者利益の考え方でなくてはならない、分業による最終的な患者利益は医薬品の適正使用の担保と、有効性・安全性の確保にある。そのための大きなメリットの一つに薬剤服用歴管理があることは周知の事実である。
しかし、薬歴は本来患者のものであり、基本的にも薬局の引き出しに埋もれることがあってはならないもので、今回の診療報酬の改正で老人医療に取り入れられたように、「健康手帳」を患者さんが自分で持ち、必要なときに医療関係者がそれを使って、適切な処方設計・服薬指導に生かすことが、分業体制下のあるべき姿と思われる。
薬剤情報提供において一番大切なことは、薬を飲む人がどういう状況にあるかを理解することであり、その上でこういう副作用があるとか、こういう飲み方をしなさいなど、患者の薬物治療に有益な方法を考えて行うべきである。
例えば、抗がん剤に限らず、処方せん発行医が患者に話していない病気もあるので、薬剤師が処方内容から推定して病名を話すと、医師が診療上で困るケースもあり、薬剤情報提供の仕方によっては、患者が服薬を拒否する場合も考えられる。医師は常に患者を見ながら治療を行っているので、薬局で勝手に病名を知らされることで、医師と患者の信頼関係が保てなくなることも考えられる。
本来、服薬指導は調剤行為の中に入っていたもので、これまでも、薬剤服用歴管理指導料及び薬剤情報提供加算として算定されていたが、今回の薬剤師法の25条の2の改正で、その業務が義務化されたことから、尚一層の努力を求められるが、レセプトへの算定の際は、32点、7点又は12点の請求は決して昌的ではなく、あくまで結果であることを銘記して欲しい。
しかし、一般の薬剤師からは法律の改正に対応して、医薬品の情報提供について、マニュアルのようなものを、日本薬剤師会が支援・指導の役目を果たすために作成して欲しいという要望もあるようだが、現時点では日薬の渡辺専務理事の言によると、「個々の医薬品ごとに、ここまで説明しなさいというような範囲の設定は困難で、いわば医師がある一人の患者を診てどう診断し、病状に合ったどのような治療法を選ぶかということと同じと考えて欲しい。
医師は患者の命に直結しているので、否応なしに毎日が真剣勝負になっているのは理解されていると思うが、薬剤師も免許を使って仕事をしているからには、本当に自分が真剣勝負できるレベルに達しているかを常に反省しつつ、自らを切磋琢磨していくことが必要となった」とのことである。
結論として、医薬品情報提供の限界とは、それぞれ条件の異なる患者毎にどこまで説明するかを、職能人である薬剤師が個々に判断することであり、そして、万が一情報提供の不足を指摘する訴訟事件が起こったならば、その判決の一つ一つが次への教訓として、生かされることになると考えなければならない。
去年の日本シリーズの時、長島さんが「ミーティングだ、みんなメモを用意しろ」って招集をかけた。第一声は「何故、ウチが勝てたか? それは耳からタコが出るほど聞いていると思うが、ネバーギブアップしなかったから勝てたんだ」って。
患者主体性の医療が望まれる中、薬物療法において医薬品の適正使用の観点から、個々の患者に対応した医薬品情報の提供(服薬指導等)の必要性が叫ばれています。薬剤師による医薬品の情報提供に関わる法律においては以下のような条文が見られ、努力規定と義務規定が混在している状況にあるといえます。
(1) 薬事法第77条の3
薬局開設者又は医薬品の販売業者は、医薬品を一般に購入し又は便用するものに対し、医薬品の適正な使用のために必要な情報を提供するように努めなければならない。
(2) 薬剤師法25条の2
薬剤師は、販売又は授与の目的で調剤したときは、患者又は現にその看護に当たっている者に対し、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供しなければならない。
(3) 保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則第8条
保険薬局において健康保険の調剤に従事する保険薬剤師は、保険医等の交付した処方せんに基づいて、患者の療養上妥当適切に調剤並びに医学的管理及び指導を行わなければならない。
(4) 医療法改正案(国会審議中)第1条の4
医師、歯科医師、薬剤師、看護婦その他医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るように努めなければならない。
このような環境の中、それぞれの立場において薬剤師としての職能を果たすべく模索・努力がなされています。しかし、医療全体でみてみますと、(1)寒剤師が独自に判断して提供できる情報、(2)医師の判断に基づいて提供できる情報および(3)医師との十分な連携が必要な情報等があり、薬剤師のみでは十分な情報提供は困難で、診療側との協調と意志疎通は必須であります。また、診療側が知らせたい情報と患者側が知りたい情報とが必ずしも一致しない点があることも踏まえて置くべき です。
このように考えると、情報を受け取る側である患者側の環境作りも大切なように思われます。最近では、毎日のように医薬品の副作用等がマスコミで報道されることにより、医薬品を使用しているすべての人に副作用が生じるのではとの不安感から、医薬品に対して疑惑の念を抱く人々が多いように見受けられます。その一方では、日本人ほど安易に医薬品を使用している国民は世界では類を見ないとされています。
それ故、患者への薬剤情報の提供に先だって、もう少し「お薬」とはどういうものかを知って頂く必要があるように思えます。患者を含めた一般国民に知って頂きたい医薬品知識としては、一般常識として必須な基礎的医薬品知識、医薬品の正しい使用法等があります。特に、一般常識として必須な基礎的医薬品知識としては次のような事項が挙げられます。
(1) 薬は効き目と副作用の両面を有している。
(2) 市販されている薬は有効性と安全性がほほ確立されている。
(3) 正しく使用すれば副作用の発生は少ない。
(4) 薬の使用で何か変わった症状が生じた場合は、直ちに主治医の診察を受ける。
(5) 薬は主治医の指示通り正しく使用する。
・薬を使用する目的や意義を理解する。
・勝手に使用量や使用法を変えたり中止したりしない。
・副作用の既往やアレルギー歴を主治医に伝える。
・使用している薬があれば主治医に伝える。
・飲食物及び時好品等によっては薬の効き目に影響する。
・多くの医薬品の使用は避ける。
・使用法が不明な時は主治医や薬剤師に尋ねる。
これらの医薬品知識が患者等に備わっているならば、医薬品の適正使用はスムーズに運び、薬剤師によって提供される薬剤情報の効果も高くなると思われます。
注釈:
(1) 基本情報
(薬品名及び関連情報、用法・用量、服用上の留意事項、保管上の留意事項、薬価)
(2) 有効性情報(効能・効果)
(3) 安全性情報(重大な副作用、その他の副作用、生活上の留意事項)
※次頁参照
我を非として当たる者は吾が師なり
我を是として当たる者は吾が友なり(荀子)
自分に対して悪いものは悪いと叱正してくれる人は師であり、自分を認めて長く付き合ってくれるのが友人である。
添付文書に収載されている重篤な副作用300〜400の初期症状について、薬剤師が患者指導等の際に利用できるように、専門用語を使わずやさしい言葉で表現したマニュアル0原稿入手順に3集位に分冊して発刊する予定。
1)「患者指導の実際」……患者にそのまま説明できるやさしい表現で記載。
2)「指導のポイント」……科学的根拠に基づくポイント。
3)「副作用の概要」………症状、好発時期、転帰、機序、治療法。
4)「副作用発現頻度」……国内(PMS・副作用情報含む)、海外。
5)「典型的症例報告」……時間の経過とともに症状・検査、処置・投薬を表形式にした。
− 内 容 見 本 −
<患者指導の実際>
「頭痛、吐き気、嘔吐、ろれつが回らない、視力の低下、物が二重に見える」などの症状に気付かれた場合には、服薬を中止してすぐに主治医に受診して下さい。
●指導のポイント●
タナゾールによって生じる血栓は、脳に好発することが報告されている。
死亡例、後遺症がみられた症例も報告されている。初発症状に気付いた場合には、服用を中止し、主治医に受診すること。必要に応じて神経科の専門医のいる医療機関を受診するよう指導する必要がある。
<副作用の概要>
●症状
タナゾールによる血栓は、大部分の症例で脳に発現している。このため血栓症の初期症状は頭痛、吐き気・嘔吐である。一方、偽脳腫瘍、乳頭浮腫(典型的な偽脳腫瘍の臨床所見)と診断された症例も報告されている。偽脳腫瘍では、頭蓋内圧が先進し、視神経乳頭の腫脹を招く。このため眼の症状(複視、盲点の拡大など)がみられる。
偽脳腫瘍では、矢状静脈洞後部1/3または回旋静脈洞の1つを含む頭蓋内静脈洞の閉塞があると報告されている。したがって、複視等の視覚障害についても注意が必要である。
●好発時期
早い症例では服用開始20日後に、遅い症例では1〜2年後に発現したと報告されている。3カ月間服用し、服用中止4日後に発現した症例も報告されている。
●転帰
頭痛、乳頭浮腫は、服用中止、もしくは服用を中止しかつ炭酸脱水素酵素阻害剤の投与により回復していることが報告されている。しかし、脳血栓症の発作を起こしたシリーズ・薬剤情報提供症例では、言語障害等の後遺症がみられた症例や死亡例も報告されている。
●危険国子
年齢(40歳以上)、肥満、止血剤投与中、喫煙(20本/day以上)
<副作用発現頻度>
1)国内:開発時、使用成績調査では報告なし
副作用自発報告数 5例(96.9.12)
2)海外:血栓性副作用報告数(1986.1〜1995.10)30件
英国11、米国10、カナダ2、
ベルギー・ドイツ・イタリア・ニュージーランド・スウェーデン各1
3)国内文献数:4
4)海外文献数:2(東京田辺製薬提供)文献
検索の結果増える可能性あり
<典型的症例>
25歳 女性
1990.5 子宮内膜症のため本剤 300堰/day
1990.8 頭痛 嘔気 嘔吐 脳外へ
〜以下症例紹介〜
恒例の三師会が3月19日城南区“桝”に於いて開催されました。前年度は薬剤師会の当番でしたが、今年は医師会が担当されました。出席者は医師会8名、歯科医師会6名、薬剤師会は5名計19名でした。
城南区の三師会はタイトルに城南区三師会懇談会とあるように主として親睦を目的としたもので酒を酌み交しながら懇談を進めるといった型でした。それはそれで意義のある事だと思います。今回は少し堅苦しくなるかも知れませんが、4月より始まる薬剤情報提供について、医師会・歯科医師会の皆さんに、それに対する認識を深めてもらう事と御意見を伺ってみようと云う事になりました。城南区三師会のこれに対する雰囲気を私見を交えながら報告してみたいと思います。
薬剤情報提供は、我々薬剤師にとって職能を確立する最良の機会であり、大切に慎重に進めていかねばならない事は云うまでもありません。而し現状に於いて薬局・薬剤師がこのような薬剤情報を提供する事を、特に行政(厚生省)から医師会、歯科医師会に連絡又は合意が行われた様子がありません。
福岡市のようにマンツーマン分業の場合、医師・歯科医師各々に相談なりをされていると思いますが、薬剤師会より医師会・歯科医師会へ又院外処方せんを発行している広域病院に対して話し合いがもたれたのかどうか現在の所判りません。
勿論法的(薬剤師法25条の2)に決められた事ですから実践しなければなりませんが、やはり何らかの合意、或は連絡等は必要ではないかと思っています。
城南区薬剤師会では当番の医師会の了解を得て、薬事法、薬剤師法の条文と解説、薬剤情報の見本を配布し医師会、歯科医師会の皆さんの意見を開かせてもらう事にしました。
薬剤情報は薬品名、塑状、用法用量、効能・効果のみのもの、簡単な注意事項を入れたもの、ほんの少し副作用を入れたもの3種を出してみました。医師会、歯科医師会の方々は少し驚かれたようでしたが、かなり薬剤情報に関心があるようでいろいろな意見が出されました。
はっきりとは否定されませんでしたが、やはり否定的な意見が多かったように思います。特に副作用、相互作用を書く事にはほとんど拒否されたように感じました。処方医との合意なしにこの薬剤情報を提供して良いのか、それが診療にどのような影響を与えるのか、又向精神薬、抗癌剤等についてど のような解釈のもとに情報を提供するのか。
副作用、相互作用等に関して、患者さんと云うか、国民の薬剤に対する知識、認識がそれに耐えうるレベルに達しているのか。現在(4月12日)それぞれの考え方をもとにそれぞれの方法、内容で薬剤情報提供がなされているようです。而しそれが患者さんの治療の効果を上げる為のものでなければならない事は云うまでもありません。それにはやはり処方医との連携がどうしても必要になって来ろと思います。
薬剤情報提供は副作用、相互作用も含めて患者さんの治療効果、QOLを高める為のものであり、又、情報提供は薬剤に限らず患者さんからの情報を医師・歯科医師にフィードバックする事も含めて薬剤師の最も大切な職能を確立する大きな武器となり得るものだと思います。
今始まったばかりの情報提供は、私達薬剤師が世の中にその存在をアピールする第一歩であると思います。薬剤情報については機器メーカーを中心にいろいろな情報が飛びかっています。又、前述したようにクリアすべき問題が山積しています。
そうして最近皆さんも既に御承知の如く、マスコミや業界紙等ではっきりではありませんが処方医の否定的な意見も出ています。どのようなもの(型)がベストであるのか私には判りません。
今はまだ各人それぞれ異なった考え方があると思いますが、一挙にこれを完成させる事ではなく少しずつ医師との合意、患者さん或は国民の病気や治療、薬剤についての知識の状況を視野に入れながら少し長い時間をかけて完成していく事が必要ではないかと考えています。
今回の城南区三師会では別の機会をもうけて充分協議する必要があると云う事になりました。あっという間に時間が過ぎ閉会になってしまいましたが、酒組とコーヒー組に分かれて2次会がもたれました。
酒組にはアルコールの臭いのする所に必ずその姿ありと云われる松島支部長が参加し、コーヒー組には医師会薬剤師会5名が参加して更に2時間以上意見を交換する事が出来ました。
その後医師会より連絡があり、6月に医師会、薬剤師会合同の研修会を開催しようと申し入れがありその方向に進んでいます。又ついでにソフトボールの試合の申し込みもありました。参加者は全て会員に限るとの事、これを機会に今、城南支部では古くなったユニホームを新調しようと云う意見が出ています。
今年の秋の薬剤師会ソフトボール大会には新しい、強そうなユニホーム姿をお目にかける事ができるかも知れません。
はじめに
今回の薬事法の改正によって、薬剤師の薬品情報の提供は法律的に義務付けられた。
これまでの単なる努力目標としてのDIとは違って、その責任と重大きは天地程の差がある。これまでも服薬指導の際、患者に対する薬理作用の説明は有る程度必要だったが、今回は本格的に法律行為として義務を負わされる事になった。
万一投薬によって事故を起こし、その際副作用の説明が十分でなかったら、忽ち刑事上の責任と、同時に民事上の賠償責任をも追求される事になるだろう。
勿論それを処方した医師にも責任はあるが、然し今回は明らかに条文の上で「薬剤師は販売又は授与の目的で調剤したときは、患者又は現にその看護に当たっている者に対し、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を睦供しなければならない」と規定されているので、その責任を免れる事は出来ない。
<日薬会誌10月1日号、TOPICS−厚生省、大学関係者に薬剤師国家試験等に関する説明会−国立東京第二病院長高橋隆一氏>の言によれば、
「医薬品を適正に使用するのは、本来処方する医師の責任である。しかし、医薬品の知識に乏しい医師は、投薬を希望する患者に対して安易に処方するため、多剤併用、過剰投与、相互作用を示す医薬品との併用、適応症以外への投与などの不適正使用を行っていることが少なくない。従って医薬品の適正使用のためには薬学の専門職である薬剤師からの医師に対する助言および医薬品情報の提供などが必須である」
とあるように、投薬に対する責任の大半は薬剤師にあるとされている。若し医療訴訟となれば、これまで通り、その全面的責任を処方した医師に負わせ、薬剤師はその圏外に止どまっている事は許されなくなる。
過去ソリブジン事件の際、当時、日薬会長だった高木氏は「医薬分業さえ徹底しておれば、この事件は当然未然に防げた筈だ」と大見得切ったが、私はそうは思わなかった。
当時の薬剤師の薬事情報に対する認識は甘く、且つその能力も十分ではなかったからだ。
話は飛ぶが目下、新開、雑誌、TVでも毎日のようにAIDS報道で持ちきりだ。今回の事件は前例を破って行政にまで司直の手が伸び、当時の厚生省薬務局生物製剤課長松村明仁氏が逮捕されるに至っている。このように司直の手が直接行政に及んだ前例は無く、且つ物的証拠にしても決定打には欠けているようだし、状況証拠だけの為に、公判がどのように維持されて行くか興味を以て見守っている。
法的に副作用情報の捷供が義務付けられたと云っても、法的に何処まで患者や介護者に、情報を提供したかと云う事実を証明する事はむつかしい。
後日、事件になった際「あの時十分説明したはずです」と反論しても、法廷で証拠として採用されるかは疑問だ。
だからと云って日常調剤業務の中で、後日を慮んばかり1から10まで薬品情報供与の物的証拠を確保して置くなんて事は、実際問題として不可能に近い。
然し問題になりそうな薬品はそう多くは無い筈だ。一番厄介なのは抗生物質、向精神薬、不整脈剤その他、抗癌剤、糖尿病薬剤、ステロイド剤等重篤な副作用のあるものは予め医師からそれなりに注意を受けている筈だから却って安心だろう。
それより寧ろ今度のAIDSのように、その時は大した事とは思えなかったものが、後日突如深刻な問題になった場合だ。
勿論これらに対する対策は、日薬あたりで充分に足固めはしておられるだろうから我々が心配する事もなかろうが、法の施行時期も間近かに迫っている事だし、早くその対策を降ろし具体的に指導して欲しい。
この間題は法的に核心的な重要事項であり、万言を費やしても足りないが、それだけ無知な我々が軽々に言及すべき事柄ではないと思うし、紙幅も無いので、ここでは触れない事にする。
インターネット時代
最近は正にパソコン時代、猫も杓子もインターネット、世を挙げてのマスメディア一色の時代である。各事務、事業所が早くから、それを取り入れている事は云うまでも無く、銀行での金の出し入れから、通販等、又、一部家庭の主婦は家計簿にまで利用し始めている。
私はワープロは早くから手がけていたが、パソコンに取り組んだ歴史は浅い。最初は四苦八苦、その都度(ベスト電器の)メディア館に足を運び教えを請った。その際、見回したところ、居並ぶ顔触れは仕事の上で否応無く追い詰められたオジン達か、それに混じって中年の主婦達の姿も散見されていた。
以前から医療の分野は云うまでもなく大学、研究機関等の間では、世界各国をインターネットで結び情報のやりとりは、日常的に行われていた。又外科手術ではバーチャルリアリティまで駆使し、技術的交流の分野にまで踏み込んでいる。国内でも過疎地の医療対策として、これを始めようとしている地方農村もある。
NHKあたりでも一頃「ためして合点」なる番組で「誰でも扱えるパソコン」などと称し、それこそ何の知識も無い爺さん婆さん達でも容易に扱えると宣伝し紹介した事があった。今でもNHKでは月曜から木曜日の12時20分から10分間、中高生向きにパソコン指導の番組を放映している。
文部省でもこの時代に乗り遅れまいと、小学校から正規の授業として取り入れようとしているのは御承知の通りだ。
「パソコンなんて」と云っても、そうそう云う程、筒単ではない。例えばインターネット一つ導入するにしても、場合によっては先ず電話回線から調整しなければならない。在来のアナログ回線ではデジタルのパソコンには直接、接続できない為、MODEMが必要だし、実行速度を上げようと思えばISDNに切り替える必要もある。
それが又最近のインターネットブームで、その切替工事をNTTに依頼しても、立て込んでいるとかで20日以上も待たされる。
又CPUのメモリーの容量が不足していると実行速度が遅いので8MB(*)以上にする必要がある。それにプロバイダーとの契約は欠かす事が出来ない必須事項だ。そんなかやでインターネットに取組もうとしても、その段取りをつけるまでの苦労は相当なものだ。
現在、団塊世代以前のオジン達はメカに弱い人が多く「パソコンなんて、見るだけでも身震いがする」と云う人もいるそうだが、今の時代そんな事云っていたら仕事になるまい。
然し正直な処、自らパソコンに挑戦してみて分った事だがディスプレイ上に映し出される薬品情報は何んだか馴染み難い。目下、時折、医学書院から出している「治療薬マニュアル」と云うソフトを使って薬の検索をしているが、どうも落着かない。
1長1短
我々昔人間には矢張り活字の上でジックリ目を通した知識の方が身に付く。だが、もうそんな事云っている人間には当世に生きる資格さえ無いのかも知れない。
否が応でもパソコンは現代では、いわば不可欠な筆記用具、毛嫌いして済ませるものではない。兎に角その多様な機能と記憶容量の素晴らしさは到底人智の及ぶところではない。
その証拠に現在の薬品の相互作用にしても、その組合せを考えたら無限に近く、その副作用情報だってこれ亦、無限だ。それらに関する文献は汗牛充棟も唯ならぬが、それをパソコンのCD-ROMに収めれば、大抵1枚のCDに収まると云うから驚異だ。
又新しい情報を得ようとしてインターネットを通じ、他の大学なりDIセンターにアクセスすれば、活字には載っていない情報でも得られる時がある。
これらの影響は日本国内だけに止どまらず、開くところによれば、パソコン普及によって、かの世界的に有名なエンサイクロペディア、ブリタニカでさえ、その売上げがガタ落ちになったとか。これはほんの1例に過ぎないが、その政治的、社会的、経済的、果又、学術的に影響するところも際限が無いだう。
だが、そのパソコンも利用の仕方が問題だ。我々みたいに主として単に薬品情報を得んが為に辞書代わりに使おうとすると、それは必ずしも利器とは云えない。
先にも述べたように、それなら現に大学病院やその他大病院で自作している「常用医薬品集」を入手し、それを利用した方が寧ろ速い。
わざわざパソコンをセットアップしてマウスを動かすよりも、先の挨帯用本のページをめくった方が余程遠くもあるし、手軽だ。我々に身近なパソコンは、薬局向け調剤用のそれを数社から既に発売されているそうだ。
未だ使った事が無いので批判がましい事は云えないが、照会した処によると、第一、価格が高い。本体とソフトそれに買った後のインストールや指導等の料金を加えると200万円前後するそうだ。その上に機能も限られているとか。
相互作用の情報は或る程度インプットされているが、医薬品情報の全てが包括されているわけでは無いらしい。目的が調剤料の算定やその他レセプトの事務処理にあるから、その上薬品情報まで入力するには容量が足るまい。
若し薬品情報をパソコンで得たいなら、別に一般向きのパソコンを買い、先のソフト「治療薬マニュアル」等を利用した方が余程安くつく。但し従来の薬局の調剤台上に2台の機械を置く余裕が有るか無いかは別だ。
このように調剤用パソコンの値段の高いのは一般向けと違い利用者が限られているから、量産が出来ず、従って高くなる事は一面やむを得まいと理解している。
つい、柄にも無い話を持ち出したが、薬局くの皆さんは「何を今更」とヒンシャクする向きもあるかも知れない。
然し、薬品情報の提供が法律で義務づけられた今日、この情報を如何に手早く簡潔に、正確に入手し、且つ提供し得るかと云う問題が重大関心事になって来た事は先にも述べた。
パソコンゲームに打ち興じて育って来た近代っ子達なら、いざ知らず、兎に角、便利だと云っても、我々老人がこのような文明の利器を捌く手付きは覚束無い。それにこれにも矢張り1長1短がある。
願わくばこの際、既に日常業務にパソコンを利用している有る無しに拘わらず、この方面に興味を持つ若い世代の諸君が相集い研究グループを緒成し、調剤業務に効率的なマニュアルやプログラムを開発されん事を望んで巳まない。
文 献
日本薬剤会雑誌10月号
ロバート・クリンジリー 「コンピュータ帝国の興亡」
布 川 博 士 「情報システムの新潮流」
和多田 作一郎 「ISDNの基礎を知る辞典」
波 頭 亮 「実業の日本 インターネット幻想に見る二つの陥穿」
(*)1MB:1bit=コンピューターが扱う最小単位。
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1bitが8個集まって1byteとなる。
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1GB:1000MB
メディカルフリーライター 8.10.10.
この原稿は平成8年10月に頂いたものです。都合上、今号掲載になりました。ご了承下さい。
私たち薬局薬剤師と民生委員の方々との連携と情報交換を充実するため、民生委員の方々(10部会)に対し、「在宅ケア・ほっとライン協力薬局」についての説明会を行いました。
これは、早良区役所高齢者福祉課の「平成8年度高齢者サービス活動計画」の活動内容の1つに当たる「地域の要介護者の把握に努めるため、民生委員や老人クラブ、友愛訪問委員、ほっとライン、薬剤師会等との情報交換を実施する」という項目に法ったものです。
この「平成8年度高齢者サービス活動計画」は、「在宅ケア・ほっとライン」を核として、保健所、福祉事務所等早良区高齢者サービスの関係機関団体との連携に努め、高齢者保健福祉制度の周知、利用を行い、高齢者とその家族の福祉の向上を図ることを趣旨としています。
今回行いました説明会では、保健所ほっとライン、早良老健ほっとラインの2つのほっとラインに加えて、身近な所の「ほっとライン」として、“在宅ケア・ほっとライン協力薬局”があることを民生委員の方々に理解していただき、今後の校区単位の情報交換や連携を深めて行くことを目的としました。
以下その活動内容を示します。
1 趣 旨
在宅ケアホットラインを核として、保健所、福祉事務所等早良区高齢者サービスに関わる関係機関団体との連携に努め、高齢者保健福祉制度の周知、利用を図ることにより、高齢者とその家族の福祉の向上を図る。
2 活動内容
平成9年1月20日 早良区薬剤師会で、薬剤師として
「在宅医療と在宅ケアホットライン」について発表
2月3日 早良区役所福祉部福祉課からホットラインについて
民生委員への説明依頼を受ける
7日 早良区在宅処方箋研修会(テーマ:もし在宅処方箋が来たら)を行う
2月10日 早良区役所福祉部福祉課の高齢者障害者福祉係長(大野くに子氏)との懇談を行う
12日 第2回大野係長と懇談(地区薬剤師を講師とすることに決定)
13日 民生委員部会と部会薬局の地図完成
14日 資料300人分の作成
15日 各部会薬局の薬剤師に講師の依頼
16日 同情
17日 各講演者名と資料を福祉部福祉課に提出
18日 講演主旨のプリントの作成
19日 福祉部福祉課と最終打ち合わせ
各講師と最終打ち合わせし、講演主旨プリント配布
20日 ○高取公民館(講演者:マルエ薬局冨田先生、民生委員30人)
○室住団地集会所(講演者:清水調剤薬局清水先生、民生委員24人)
21日 ○田村公民館(講演者:上村薬局上村先生、民生委員17人)
○有田公民館(講演者:清水調剤薬局清水先生、民生委員28人)
25日 ○大原公民館(講演者:小田部1丁日薬局永田先生、民生委員30人)
○早良公民館(講演者:入部薬局橋口先生、民生委員30人)
26日 ○飯倉中央公民館(講演者:マルエ薬局冨田先生、民生委員21人)
○田隈公民館(講演者:浦上薬局浦上先生、民生委員25人)
○飯倉公民館(講演者:瑞穂薬局本村先生、民生委員22人)
27日 ○百道公民館(講演者:浦上薬局浦上先生、民生委員29人)
以上の経過を経て、保健所および看護センターの各ホットラインに加えて各地区に多数存在する薬局、その薬局の在宅ケアホットラインを民生委員の方に使っていただきたいと説明しました。
平成9年2月24日
真の成功は
億倖や幸運に恵まれたのではなく
むしろ逆境や不運を撥ね返す気概と
勇気と気迫によるものである。
福岡市では福岡市薬剤師会のご協力により平成7年5月から在宅ケアに関する相談や情報提供が市民の身近な薬局でできる『在宅ケア・ほっとライン協力薬局』を発足させました。
早良区ではこの制度をより多くの人に利用していただくため、平成9年2月に早良区民生委員・児童委員の各部会(10部会)で早良区薬剤師会から「在宅ケアの中での薬局の役割・業務」について説明していただきました。
民生委員は日常生活に問題を抱える高齢者の相談、助言、指導に福祉面であたって来られました。しかし、福祉だけでなく保健、医療の各サービスが総合的に提供されなくては高齢になっても、住み慣れた地域社会の中で安心し快適に生活することはできません。
民生委員も、より高い専門性と地域福祉のキーパーソンとしてより広い関係機関とのネットワークづくりが求められています。
今回はその第1段階として地域福祉の主役である民生委員に地域医療・保健の最先端を担う薬局=「在宅ケア・ほっとライン協力薬局」の役割について話していただきました。
第2段階として民生委員と部会毎の「協力薬局」との連携を深めることで在宅介護に悩む方々の掘り起こしを期待しています。また、その次のステップとして、民生委員以外に校区社会福祉協議会、老人クラブ、老人ホームなど地域福祉を担う団体、ボランティアとのネットワークにも広げて行けたらと考えています。
今後ますますのみなさまのご理解とご協力をお願いします。
【早良区高齢者サービス調整チーム活動計画の中で】
医療制度変革と規制緩和にゆれる我々薬局業界も、今度は介護保険制度導入と共に地域医療の中でクスリを通して高齢者障害者福祉にも積極的に活動してゆく必要性が増して参りました。薬局薬剤師も“在宅医療”や“薬局在宅ケア・ホットライン”を中心に活動しているところですが、福祉行政では介護保険導入を見込んで地域をさらに校区単位まで踏み込んでのケアチーム作り(校区ふれあいネットワーク)に取り掛かりました。
今回、早良区福祉課の区社会福祉協議会の要請により高齢者サービス調整チームの関係機関となり、薬局薬剤師が“校区ふれあいネットワーク活動推進会議”の中でチームケアの一員となるための段階として、各校区(10部会)の民生委員会・社会福祉協議会の会合にその校区内の薬局薬剤師が出席させていただき“薬局在宅ケア・ホットライン事業”を中心に情報交換や連携をお願いして交流を図りました。
【校区民生委員部会協議会に出席して】
民生委員社会福祉協議会に地域の薬局として出席させていただき、いま薬局が行っている在宅ケア・ホットラインを中心に今後は地域の“校区社会福祉協議会の一員”となって校区の民生委員の方々とも気軽に連絡をとりあい情報交換などの連携強化を図って支えあっていきたいと話しました。
民生委員の中には薬局が民生委員の活動範囲までに乗り込んで来たと錯覚される方や、また薬局が商魂たくましくやって来たと勘違いされる方も有りましたが、話し合って行くうちに薬局の在宅ケアもボランティアで有ることを理解していただきました。
また薬局は“在宅ケアホットライン”や“在宅訪問薬剤管理指導”“介護用品の展示説明”“おクスリなんでも相談”などの活動をしている事などを話しました。民生委員の中には薬局がそのような活動をしていることを知らない方も多かったようでした。
また地区の在宅ケア・ホットライン薬局は保健所の在宅ケア・ホットラインともファクシミリ通信ができる事と民生委員や障害者の方にも利用していただきたい等、更になるべく目につきやすい所に店を開いているので民生委員の方々とも情報交換を密にしてゆきたいと話し合い、薬局の活動を理解していただきました。
地域において薬局は高齢者の病状や障害状況などはよく知っているが家庭での生活環境などはあまりわからない、しかし民生委員の方々は高齢者の家庭での生活環境や家族状況などをよく知っている、そこで薬局と民生委員が情報交換をし、連携すれば更に地域在宅高齢者のサービス向上につながるのではないかと今後のチームケアについて理解と話し合いができました。
【薬局の“ふれあいネットワーク活動”参加の重要性について】
今後、公的介護保険制度が導入されるとき、我々薬局薬剤師がその制度の中に入れてもらえるか否かについては、市薬は市レベルの福祉行政と、支部薬剤師会は区社会福祉協議会と高齢者サービス調整協議会に入りながらケアマネージャーを目指し、各校区単位では区内の各薬局が校区社会福祉協議会や民生委貞会と共に“校区ふれあいネットワーク”と連携をとり、より積極的にケアチームの一員と
なり地域に密着すること。
これら各段階で薬局薬剤師が“在宅ケアホットライン”や“在宅医療”の実績を積んで存在性を示しておかなければ、いざ介護保険制度が導入されたときに薬局薬剤師はその枠の中にスムーズに入れなくなってしまいます。
フィーの付く「在宅医療」も大切ですが、ボランティアとしての「在宅ケアホットライン」にも積極的に実績を積む事が“在宅医療”の為にもとても大切であると思います。その理由として今後は在宅訪問管理指導もこの校区単位ケアチームに承認された薬局の中から、さらに要介護者から指名された薬局でしか在宅処方箋も応需できなくなるということです(北端の薬局から南端の在宅患者に在宅訪問管理指導は認められなくなると言うこと)。
いずれは“在宅医療”も“在宅ケア”も校区(自治会)単位の地域に密着し地域に認められた薬局でなければ参入できなくなるのは明白であります。
今後薬局は公的介護保険制度に取り残されないようにシステムをよく勉強して行きながら“校区社会福祉協議会”の一員としてチームケアに積極的に取り組んでゆく必要性を認識しました。
研修会予定
3月 在宅訪問の基礎(3/17済)
4月 在宅ケア・ホットライン(4/25済)
5月 訪問看護ステーション
6月 在宅ケアとミニドック
7月 在宅ケア支援システム
8月 まとめ
上記の様に在宅委員会では月例の研修会を計画実施致します。
3月の第1回目は訪問薬剤管理指導の保険上の解説と、とりかかり方など基礎編の研修会でした。約50人の先生方の出席でトしたがこの50人の先生だけでも6ケ月の研修会を通して在宅医療についての理解を深めていただき、地域の医師会、歯科医師会、保健所および看護ステーションの方々とともにチーム医療の中で薬剤師の職能を十分に発揮していただきたいと思います。
我国は高齢化社会、高齢社会、超高齢社会へと急速なる人口の構成の変化を迎えようとしています。それに伴い社会的な支援を行う新たなシステムづくりが求められています。この在宅医療に積極的に取り組むことにより、介護保険制度の中で薬剤師の職能拡大が発揮できるものと信じています。
福岡市薬剤師会の平成9年度の重点事業としても在宅医療をトップにかかげて取り組んで行きます。今、薬局の外での薬剤師の行動が求められています。会員皆様の積極的な行動を期待しております。
(追記)下記のQ&Aは去る3月に実施した際のワンポイントテストです。一度是非試されて下さい。
要訪問指導と記載された処方せんがまわって来た。そこで私はある女性老人宅を訪問する事になった。
処方内容を確認し医師からの指示書も十分に確認した。少し痴呆が出てきていて薬がうまく服用出来なくなっている様で指導についてはこの点がポイントの様である。
まずはどんなものかと患家宅を訪ねる事にした。処方医に同行し患家宅を訪れると部屋は非常に整理され、たいへんきれいにしてあった。患者本人に会うとニコニコと笑顔で、少し話をすると何にでもハイハイと返事をしてくれる。こちらの言う事が十分に理解出来ているのか不明であるが、コミュニケーションはまずまずである。
「いつ、どこで、何を」がよく判らなくなる様で、今は判っていてもしばらくすると判らなくなる。今日はトイレに行きましたかと尋ねるとそれは判らない。薬をみせてもらうと下剤やなにやら十分理解出来ていない。その時の説明では判ってもすぐに忘れてしまう状態である。
我々薬剤師は大部分の方が机上でのたいへんさというものは理解していても実際患家を尋ねて、現実の状態を目の当たりにすると想像以上に大変な事だと実感している。管理する難しさが奥深くある事を感じ、薬剤師として社会に貢献奉仕する事の大切さを実感している所である。
薬剤師の生き残る道がここにあるといわれるが、本年4月からの規制緩和での医薬品販売の問題等多くの事が我々におし寄せて来ている。“生き残る道”はたして何ぞや!
平成9年3月1日城南区片江に開局したまなべ薬局です。以前、春日市の方で開局してました。フレッシュさんコーナーに投稿ですって!少し歳をとり過ぎているかナ?
「0.T.Cと調剤」「かかりつけ薬局」と皆様に愛され、信頼される薬局をめざしています。
4月からの薬剤情報の義務づけに対し、いかに多くの患者情報を主観的に客観的に収集し、分析し、評価し、問題を抽出し、薬剤師として関与できる問題を選び、患者さんに本当に納得していただける説明(情報提供)を今一番の課題として取り組んでいます。それには患者さんにどれだけ安心してお話していただけるか、その時間をどのようにして作るか?
新米の私たちには色々な問題が山のように積まれていますが、それを焦らずマイペースで一つ一つ丁寧に解決していくしかなく日々奮闘しています。
私たちは、お互いに「さあ、今日もフレッシュな気持ちで頑張ろう!」と、声を掛け合って頑張っています。
ヘール・ボップ彗星は、ご覧になりましたか?TV特集・新聞紙上で話題になってはいたものの、福岡の上空では、まずお目にかかれないと思い込み、夜空を見上げることもしませんでした。
「ヘール・ボップ彗星が見えるよー!」と、夫の呼び声に娘とマンションの非常階段踊り場へ、隣宅の弟までもがゾロゾロと・・・。西区愛宕山の上空、北西の夜空にボワーと尾を引いた彗星が見えました。
「あれね!」と皆で確認したその時、愛宕山と彗星の中間が1点キラリと光り弧を描く様に星が流れました。初めて福岡の夜空で流れ星を見ました。次にヘール・ボップ彗星が地球上にお目見えするのは300年後とか、どんな世の中になっていることやら……。
西暦2000年が目前と1000日からのカウントダウンがはじまりました。21世紀(2000年)が近くに感じます。2005年グランドデザインが頭を過ぎります。
年輩の患者さんより『薬九層倍!』と時々言われますが、私は嫌いです。この言葉は20世紀までで終わって欲しいと思っています。『ゲット・ジ・アンサーズ』は薬剤師の間でしかまだ通じませんが、21世紀に向けて患者さんにもアピールしたいと思います。
こんな爽やかな標語が薬局・薬剤師のイメージとして定着して欲しいし、そうなる様、薬剤師として活躍しなければならないと思います。
(東 美代)
急患センターとのはじめての係りは13年前に遡ります(ちなみに当時の私は薬剤師とは無縁の世界の人でした)。転勤先の仙台に住んでいてお盆でダンナの故郷(いわゆる博多or福岡)に帰省中、3歳になる息子がfeverし、今も元気な義父母が「薬院に行ってみんしゃい」と教えてくれたのが急患センターでした。
受付は混んでるし、診療が終ってもなかなか薬は出来ないし(イライラ・・)狭いし暗かったのを覚えています。
さて、今の私はキレイになった百道の急患診療センターで約2年前より参加しています。
最近では主に(土)の準夜帯に出没してますが(デートが忙しいので・・)、お薬の交付が遅くなって(水剤の処方となると手間はかかり、ピソルボン細粒+ペリアクチン100倍散+アスベリン散のmixの世界となるとますますtime overだワ)イライラしている患者さまに「○○さま、お待たせいたしました」と声をかけ、しっかり服薬指導して(月)には必ずや受診するであろうかかりつけの小児科の先生にむけて薬袋に処方薬剤を記載しています。
最近考えているのは、各薬剤ごとに商品名・薬効が記載されたペーパーがあれば、超混雑時にでも適切な服薬指導が出来、また患者さまにとっても休みあけに受診するかもしれない医療機関にとっても有益なのではないでしょうか・・。(当院の外来にもたまに急患センターの薬袋を持った患者さまが来られます。必ずといっていい程、ナースが「お薬調べて下さい」となり、時間がとられますので)ちなみに私の勤務している病院では、Dr.と協議して「薬のしおり」作成中で、外来患者さまに好評です。
急患診療センターの薬局はバタバタしていてvery busyだけれどもかなりのspecialistが集まる場だと思いますし、パタっと患者さまの流れがとまった時にする雑談(もちろんpharmacistとしての仕事上の)がこれまた私にとっては捨てがたい魅力があります(うまく表現できなくてsorry!)。
最後まで私の文章につきあっていただいて、まだセンター未経験者の先生方は、是非登録なさって下さい。勉強しましょう!
高血圧の治療は血圧を下げることが最終目標ではなく、脳血管障害・虚血憧心疾患といった循環器疾患の発症予防が最大の課題である。
こうした観点からみると、従来の降圧治療は虚血怪心疾患の予防には不十分であり、改善の余地が大きいことが明らかになった。Ca括抗薬、ACE阻害薬、サイアザイド利尿薬、β遮断薬、α遮断薬の中で、日本ではCa括抗薬が第1選択薬として圧倒的に使用されている。
Ca括抗薬が頻用される理由は血圧を下げる効果が高く、速やかに降庄できること、又、一部に出現する顔面紅潮などを除けば大きな副作用もないことが好まれるためである。
しかし、問題は(1)これだけ頻用されているにもかかわらず、脳・心血管系合併症の予防効果がはっきりしないことであり、患者の背景によってはかえって予後を悪化させる可能性も指摘されている。(2)持続時間が短かく、効果が不十分な時間帯があることである。「切れ味鋭いCa桔抗薬」が見直されつつある結果、望ましい降庄薬の条件として「日内変動の少なさ」が新たな要素として浮上してきた。
この観点から降庄薬の治療指針として近年、とみに注目されているのがTrough/Peak(T/P)比の概念である。
(1) Trough(トロフ)/Peak(ピーク)比とは(図1参照)1日1回服用される降庄薬の場合、その降圧効果は服薬後7〜8時間でPeak値に達し、その後、徐々に血圧は元の値に戻り、次回服薬時に降庄度は最低となる(Trough値)。T/P比はTrough値をPeak値で除すことによって算出するが、FDA(米国食品医薬品局)ではTrough、Peak各々の実際値からプラセポによる効果を差し引くことが必要であるとしている。
そして計算されT/P比は0.5(50%)以上であることが必要とされている。すなわち次回服薬時にお いても最大効果の半分以上は残っていなければならない。
Bという薬剤のPeak値は適正な降庄レベルに入っている。しかし実際にはその降庄効果が夕方や夜間から早朝にかけては持続しておらず、1日のうち3分の1の時間帯で降圧が得られていないことになる。したがってT/P比も著しく小さい値となり、降庄薬としては不適切ということになる。
それでは用量を倍にしたCのケースではどうかというと、確かにPeak値は大きくなるが、むしろ過大降圧が心配され、しかも血圧は速やかに前借に復し、早朝までの血圧抑制が認められず、T/P比も小さいことになる。
Aという薬剤の場合には、最大降圧も降圧レベルも適度であり、その効果が持続している。次回服用時まで24時間を通しての降圧、血圧変動性の抑制という点でこの降圧パターンが理想的ということになる。
(2) T/P比が高いことの利点
(1) 近年、夜間睡眠時においても血圧が下降しないnonーdipper型では夜間血圧が下降するdipper型に比較して無症候性脳梗塞、心肥大などの高血圧性臓器障害が高度であるとともに、将来の脳心血管系障害の発症予測因子でもあることが明らかになっている。
また早朝において急性心筋梗塞や脳卒中が最も多く発生することが明らかになっているが、その発症横序に起床後の急激な血圧上昇が関与している可能性が指摘されている。脳心血管系障害発症の予防には昼間血圧のみならず、夜間から早朝にかけての血圧管理が必要とされるのである。
(2) 血圧の過大な変動は長期的観点からは好ましくない。血圧変動の増大はカテコラミンの過大な放出を招き心肥大の促進、インスリン抵抗性の増大、動脈硬化の促進、不整脈の誘発などさまざまな悪影響を生体に与え、臓器障害の進展を促す。したがって降圧にあたっては血圧の変動を可及的に少なくして持続的な降圧をもたらすことが肝要である。
近年、アムロジピン、トランドラプリルなどのように著しく半減期が長い降圧薬が登場しているが、両薬剤ともT/P比は平均して65%を超える。しかし実際に個々の症例で、これらの薬剤のT/P比を計算してみると50%に満たない例もみられる。
その他にも多くの降庄薬についてT/P比が報告されているが、同一薬剤でも30〜80%と幅広く報告されているのが現状である。
同一薬剤でも被験者により著しく高値をとったり、低い値をとったりするが、被験者の薬剤感受性、合併症や代謝・排泄機能とも関連しているために実際には個々の症例において評価されるべきであろう。
日経メディカル NQ329号(1995) bios vol.1 No1(1996)
議 事
1.会長挨拶
本年度も残り1カ月となり、よく頑張ってもらいました。3月までには事業計画と予算をお願いします。薬剤師の地位の向上は、私の公約のひとつです。皆様よく頑張られ、それなりの成果を上げました。薬剤師は申しか見えない傾向があり、もっと地域に対外的な眼を向けて欲しい。本年度は相撲で言えば四股を踏んだだけです。来年度は土俵に上がれるように頑張って下さい。残りの期間、宜しくお願いします。
2.報告事項
3.協議事項
(1) 来年度の事業計画について
○試験センターの充実 機器の購入は承認された。
○在宅医療および介護保険事業の推進
○九大病院事業移管について
(2) その他
(M.I.)
議 事
1.会長挨拶
本年度量後の理事会になりました。いろいろ仕事をしてもらい、皆様有難うございました。実のある結果が出るのは来年度になります。今国会に提出されている医療法の改定により、患者さんにも影響が出るし、中小病院は雪崩をうって医薬分業すると思います。介護保険も大切です。
2.報告事項
3.協議事項
(1) 平成9年度事業計画について
○平成9年度予算案の説明
(2) 支部の企画事業に対する助成について
○早良区が取り組んだ薬局と民生委員との懇談 承認(P24に詳細報告あり)
(3) 会員資格の取り消しについて
○博多区の決定を受理
(4) その他
○職員の就業規則の改定について
○定款の改定 承認
(M.I.)
議 事
1.会長挨拶
平成8年度の当初の目的は達成しつつあるが最後まで宜しくお願いしたい。平成9年度は医療保険改革で大変な年となり、介護保険を見据えた対応も準備しなければならない。また、支部の活性化について支部に対する補助金は、9年度は現行のままでゆく。これから分業等の面でも薬剤師会活動は、福岡医療圏として近隣薬剤師会と連携しながら、広域に対応するシステムが必要である。そのための懇談を積極的に進め、関係強化に努める。(試験センターの機能を強化し、利用を提案する等も含め)
2.報告事項
3.協議事項
(1) 来年度の事業計画について
(2) その他
○薬学部学生の薬学実務実習の受入れ薬局の推薦について
福岡県下100薬局、そのうち
福岡市50薬局の割当
(K.K.)
議 事
○ 早良区の訪問薬剤管理指導に関する講習会の報告
○ H8.4月〜12月までのホットライン集計・・・49件
○ 訪問看護ステーションへの訪問ボランティアの斡旋については、
まず東区で実践しそれから各支部へ協力要請をする。
○ 「公的介護保険制度等に関する研修会」に出席された入江先生の経過報告
○ 「在宅医療研修会」開催について
場 所 市薬会館
日 時 3月中頃(3月19日予定)
目 的 在宅医療に対する認識を深める
議 事
○ 来年度の予算計画についての話し合い
議 事
○ 大阪府保健推進特別事業の一環として面分業、在宅医療また在宅における保健婦の服薬指導についての問合せがありました。
○ 福岡市薬剤師会の在宅医療の現状をお話しするとともに薬剤師を在宅医療にいかに参加させまた指導していくことが大切かを力説教しました。
議 事
○ 光安副会長あいさつ
○ 「在宅医療研修会」の開催のための資料作成
(目的)在宅医療に対する認識の周知徹底
(日程)前期研修日程と演題について
3月 在宅医療とは
4月 ホットラインとは
5月 訪問看護ステーションとは
6月 ミニドック、ガン検診とは
7月 在宅ケア支援システムとは
8月 まとめ
後期 未定
議 事
○ 第14回市薬懇親ボウリング大会(H.9.2.2)の反省
・大会日程を月始めとせず、中旬位に設定してはどうか。
・参加者が毎年固定化しているため、新しい参加者を募る。
・懇親会の会場は、小室に分かれているため、参加者が最初から分散。盛り上がりに欠けた。他
○ 定款の改正について
・4月及び6月代議員会を視野に入れて、定款の本文及び細則について、一部改正を協議した。(特に会員資格の問題)他更に問題を整理して、3月より委員会の開催を増やし集中討議の予定。
議 事
○ 2月18日宮崎より見学に来訪
○ 備蓄薬品
〇 九大病院備蓄はどうするか
・九大と市薬薬局とのつき合せ:何がなくて何があるか
・全てない薬品は備蓄するかどうか:まず理事会に報告する
・備蓄センターとしてのあり方を研究する
○ クリーンベンチは継続審議
○ 2階トイレ改善 見積を検討、業者に連絡
議 事
○ 他県からの見学者が多いのでパンフ等PRのシステムを作る
○ 消費税が5%になるので4月より分譲時5%必ず乗せる
3/27 処方検討会
3/28 説明会・ジャーナル折込み
○ 期限が切れる前の商品の扱い
6ケ月前…薬代の50%
3ケ月前・‥ ケ 30%で売買
○ 薬局入口の段差解消・・複数業者に連絡
○ 福岡市外 粕屋・宗像・糸島・前原・筑紫野市からの相互作用依頼について
(有料方向で話合い)
○ 9年度の予算と方針について
議 事
○ 平日夜間の現状について
・2/12(水)市衛生局と市医師会の会議で決定
・当初準夜のみでスタートする事もありうる
○ 3、4、5月の出勤表の作成
○ 5月の連休(3、4、5日)の深夜1名増員の要望
○ 出勤者 懇親会について
議 事
○ 3月度薬局製剤研修会打合せ
・3/15(土)予定
・水虫薬:軟膏と液剤を製造予定
○ あいれふ春風ウオーク出動の件
・3/9春風ウオークのチェックポイント
3ヶ所における仕事の打合せ
議 事
○ 2月研修会の打合せ
○ 平成8年度事業の反省
○ 平成8年度事業及び決算報告
○ 薬局実務研修の日程について
・県薬との日程調整の必要性
予定 8月30日(土)・31日(日)9月6日(土)・7日(日)
・広報の必要性
○ 平成9年度事業予定
・9・10月 高脂血症
・11・1月 抗不安薬(心療内科)
・2・3月 抗菌剤(感染症)
○ 実務研修のテキスト 薬剤師研修センター等の利用できるものがあれば、ムダがないと思われる(9年度の分のみはある)
○ 平成9年度予算案(8年度並)
議 事
○ 3月研修会の打合せ
・3/13 小児免疫疾患の臨床I
資料3/12 用意
当日受付 豊福、野見山
会場 石飛
プロジェクター 市花、千阪
前日にポインターの確認
お茶 橋口
急場に備えて(予備の電球など・スライド映写機の古いものは?)
危機管理をキチンと
・4月 テーマ 3月の続きU 4/17
・5月 サンテンより点眼剤の使い方 5/21
・6月 O−157について
・7月 眼科の話
・8月 薬局実務研修
○ 常置委員会の担当事項
・薬局実務研修会及び定例研修会の企画・実施、図書管理
○ 薬局実務研修会のアンケート項目の見蹟し
・アンケートの目的を入れる
・研修内容に関する意見を開く項目を入れる。
(1)a.市薬ジャーナル b.新聞 c.市政だより d.その他
(2)a.メーカー b.卸 c.調剤 d.OTC e.行政 f.無職 g.その他
(3)今回全部受講されましたか
(4)どういう内容を受講したいですか
(5)講義の科目はいかがでしたか○印をつけて下さい(複数可)
(6)今後の参考にしたいと思いますのでご意見がありましたら自由にお書き下さい。
議 事
○ 広域病院訪問スケジュールについて
支部単位で3月中に訪問を終らせる予定
○ 調剤報酬の改正について
3/28 19:00〜20:00、20:10〜21:10、2回に分けて説明会を行う
講師は瀬尾先生、藤田先生の予定
○ 九大病院の院外処方せん第3次応需薬局に対する調剤実習について
・各支部の基幹薬局の指示に基づいて該当薬局は3月中に研修を受けること。
終了した薬局は市薬作成の用紙に基幹薬局責任者と支部長・会長の認印をもらい県薬に提出
○ その他
・来月の会議内容について
議 事
○ 3月号 編集 校正、代議員会要旨作成、仕上げ
○ 5月号 企画
・巻頭言 会長
・私と薬 西岡医監
・情報の提供(毎号シリーズで)
○ 来年度の報告(それぞれの希望を論ずる)
議 事
○ 5月号 企画「情報提供」義務化に於ける各立場よりの見解をシリーズで伺う予定
・行政
・病院薬局長
・市薬薬局長
・医療センター医師
・調剤薬局
・県情報センター
・コンピューターメーカー
・OTC薬局
議 事
○ 会長との懇談
○ 5月号の構成
・原稿提出
・シリーズで「情報」に取り組む
・日病薬の薬剤情報に関する答申の扱いについて(別冊としては?)
・県薬会報への記事の選定(津田先生に一任)
・行事のない時期の支部だよりの内容を検討
・表紙の写真依頼、津田先生又は、小松先生へ
・囲み記事を各人書くこと
・広告2件取れた
コンピューターを買おうかなと思って色々と本を買って勉強しているが、どの機種がよいのか皆目分からない。ハドソンデスクが多いほど値段も高くなっている。ドスコイがよいのか、マッシュポテトがよいのか、ウインクドゥゾがよいのか実体が分からない。
買ってすぐ操作が出来ると書いてあるがワープロみたいにはいくまい。こんなことで顧客管理、仕入れ管理、その他多くの夢があるが、すぐに動かすことが出来るのだろうか。目を凝らして読んでみるが、読んでいることになっていない。ハンディドゥゾ1.6ゲームボーイ、FAXモデル28,800PPM、ペンタックスウム150マイクロヘクトパスカル。
プリンターにしても、レーザーが良いような気がする。レーザーを使っての手術など最先端なのだから。しかしマッハジェットというのも速そうで最先端のような気がする。「対応」「仕様」などの言葉もよく聞くが理解できない。仕様がないとあきらめて雰囲気にあおられて買ってみるしかないのかも知れない。
4倍速、8倍速などあって、速いに越したことはないのだろうが、速すぎて壊れるようなことはないのだろうか。FBIなど外国製もあるが、日本語に優しいだろうか。
あれこれ迷いながら、毎日PPMやマイクロヘクトパスカルを調べている。
(上村義徳)
1.日本薬学会第117年会での研究発表について
日本薬学会が平成9年3月26日から28日までの3日間、東京の郊外町田市および相模原市において開催された。
昨年、大同生命の地域保健福祉研究に対する助成金が得られたことから、九大薬学部・薬剤学の澤田教授と博多区薬剤師会とで「在宅患者の服薬実態、その問題点と解決法に関する研究」をテーマに共同研究した。その成果を研究論文としてまとめ、第117年会医療薬学部会で発表した。
医療薬学部会は相模女子大を会場に開催された。13:00から基礎と臨床。ついで、14:00から服薬指導一般、私たちの発表はその中、15:50からとなっていた。基礎と臨床の時にはそうでもなかったが、テーマが服薬指導一般にかわる14:00になると会場は多くの人であふれ、立ち見どころか入れないのだ。
開かれたままのドアの回りには十重二十重の人たち、演者といえども入れない。発表の時間は迫ってくる。厚かましく「次の演者ですから」と、ようやく通してもらえたぐらいだ。どのような質問が出るか心配して会場にこられた九大の桧尾先生に「いつもこんなに多いのですか」と尋ねたが、薬剤学から服薬指導一般で発表したことがなく、この会場は初めてとのことであった。
発表が終わって会場での質問は4点、(1)医師の経済上と医療上のメリットについて、(2)薬剤師は単独の訪問か、看護婦等との同行訪問か、(3)薬剤師の訪問指導に要する時間はどれくらいか、(4)薬剤師のメリットは何か。終わってから日赤病院の薬剤師さんから、チームに薬剤師が入ることについて、押しつけがましくないかと尋ねられた。
薬学会に参加していて、たまたま26日には開きたい演題がないからと冷やかしに来ていた長男が、「決して狭い教室ではないのに」と驚いていた。組織委員長のごあいさつに、医療薬学の分野は一昨年、昨年と年々拡充してきているとあるが、会場の熱気にそれを実感した。
2.平成8年度博多区高齢者サービス調整会議について
日 時 平成9年3月28日 午後1時30分
場 所 ライオンズホテル博多
本会議は、会長を医師会長、副会長を民生、児童委員会長が務められる会議で、福嶋会長が議長となり議事が進められた。事務局は福祉事務所と保健所、それぞれの担当係長が務められる。
昨年と同じように薬剤師会の提出資料は、博多保健所の早川主査と相談して、訪問薬剤管理指導の件数と健康教育の実績を報告した。じつは、在宅ケア・ホットラインへの事例紹介数を提出すべきかどうか早川主査と相談したが、6件と少ないことから出さないことにした。
当日の朝、「博多の岡崎ですが……」と電話があった。「博多区役所の……」と言われればすぐに分かったのだが、一瞬「うっ?」とつまった。
なにしろ、年に1回しか開催されない会議なのだ。今日の会議は薬剤師会の報告が最初で、1部会5分を予定していることの連絡であった。
提出した資料の説明に1分、残りの4分は薬剤師法の改正に伴う、薬剤情報提供と健康手帳への薬剤名の記入のことを話した。次いで歯科医師会、医師会、保健所、福祉事務所と順に報告があったが、健康手帳への薬剤名の記入が期待された。
3つの訪問看護ステーションが、訪問している2月分の患者数は211名、そのなかで薬剤師が訪問指導をしているのは、わずか12%の27名である。薬剤師の在宅医療への参加は、まだまだ厳しく、険しいようだ。
(木原三千代)
桜花欄漫の候、貴局に於かれましてはご健勝のことと存じます。
さて、明日より新年度に突入しますが、我々薬局を取り巻く環境は、非常に厳しいものと認識しなければなりません。5%消費税・医療保険改革・規制緩和等の問題です。患者負担増を柱とする医療保険をめぐっては、5月1日とされている施行期日の修正と負担軽減を求めて4月上旬から審議に入り、施行期日はなお流動的である。
医療保険制度の抜本改革を検討している与党協が医療費増大要因とされる薬剤費の抑制策として、薬剤費支払いに上限を設定し、それを超える分は全額本人負担とする「参照価格制度」の導入を打ち出す見通しとなった。「参照価格制度」は同じ成分、効能の薬で価格にばらつきがある時、一定水準を公定価格と決めて、医療保険でそれだけしか払わないとする(ゾロを使ったほうが得?)ものである。
規制緩和問題では副作用が緩やかな医薬品の一般小売店での販売解禁をめぐって、行革委員会と日本薬剤師会や厚生省の幹部がこんな論争を2年間続けてきた。ここで解禁が決まったが、しかしどんな薬の販売を認めるか厚生省の匙加減にかかる。
副作用の緩やかといわれる医薬品について薬剤師の服薬指導が不要な「医薬部外品」などに評価替えしてしまう方針だ。医薬品扱いされてきた一部のドリンク剤などを「医薬品ではない」と評価替えしてコンビニ店での販売を認めようというわけだ。規制緩和の大きな流れに逆らえないし緩和に反発する薬剤師側の意向も無視できない厚生省の「逃げの手」だ。
風邪薬がコンビニの店頭に並ぶことは当面はなさそうだ。
〈早良区薬剤師会 会長 本村〉
薬局委員会
3月15日(土)4:80〜7:00
薬局製材
「クロトリマゾールM軟膏」 「トルナフクート液」 2品目は初めてでした。
(行実)
連絡
早良保健所長さんが小山田千秋氏より村上浩氏に替わりました。村上氏は中央保健所より来られたそうです。前所長さんは中央保健所へ行かれるそうです。4月1日をもって交替いたします。
各委員の連絡先
会 長 瑞穂 861−5712
副 会 長 清水調剤 822−1222
副 会 長 藤崎浦上 821−1010
会計学薬 有馬 801−4771
組 織 温和堂 851−7377
薬 局 四箇田 811−6235
社 保 きた 861−8747
広 報 うえむら 871−5019
書 記 西岡 851−2302
在 宅 マルエー 831−3480
組織委員会
前執行部より引き継いでおります定款改正については、充分な検討を重ねております。
(福岡)
組織委員会
4月の処方検討会は
日時 4月10日(木)夜7時より
場所 西市民センター 3階
第一会議室
内容 1.処方の検討
のぞみ薬局 片山先生
2.薬学基礎講座
題は未定
岩屋先生
(北)
広報委員会
3月号「ジャーナル」は如何でしたでしょうか。
今回は在宅医療の特集です。早良区では在宅ホットラインに力を入れ浦上先生のご指導のもとに頑張っているところですが、5月号の「ジャーナル」に掲載の予定です。
(上村)
広報委員 上村
※以上第9回早良支部だよりより
早良支部役員会
日 時 平成9年4月18日(金)
場 所 一水にて
議 題
1.市薬代議員会について
4月26日(土)市薬
2.在宅医療研修会
「在宅医療研修会について」
早良保健所予防課在宅ケア担当主査 宗龍江先生
3.新代議員
県薬:本村、清水、富永、南島
市薬:本村、清水、有馬、富永、松尾、行実、上村
4.その他
○早良保健所より講演の依頼
「薬の上手なつき合い方」
6/11原西公民館 有馬
6/16 田村老人クラブ会長宅 上村
9/26 曲渕公民館 橋口、江頭
○支部総会
5月9日(金)19:00〜 西新福寿飯店にて
※一度決定していた市薬薬局医薬品分譲時の消費税5%の問題は早良区・西区等の
反対もあって撤回されました。個人の声の大きさを感じさせてくれた一件でした。
(西岡啓子)
第5回東区薬剤師会役員会レポート
昨年10月14日に第4回東区薬剤師会役員会が行われて以来、久し振りの会でした。
年末年始に伸々日程がとれず、新年会を兼ねての役員会でした。
日時:平成9年2月19日(水)19:00〜
場所:たぬき(箱崎)
特に決った議題はありませんでしたが、支部長会報告、各委員会報告、在宅ホットラインや九大オーダリングの日程、学薬と支部総会を合同で行なう話等出てきました。
又、社保委員会からは、処方検討会を充実させたいという意向の他、今回は東区だけでしたが皆様、御存知の様にデッドストックの斡旋の話も出て、即実行されました。非常に有意義で、半年か1年に1回位は今後もやって頂きたいと思いました。
(加藤正剛)
第2回目のD.S.(デッドストック)売買の報告
さる3/13(木)処方検討会会場(福岡リーセントホテル)にて、第2回目の交換会を行いました。ねこの目のごとく変化する薬価改正に少しでも益を残せたらとの思いで、ぎりぎりの3月に企画致しました。参加店舗は17店舗でした。
参加された先生方から3ケ月に1度位ずつ継続してやって欲しいとの御意見を頂戴いたしましたので今期からはその様に努力して参りたいと思っております。(どなたかお手伝いして下さいませんか?)
FAXで流したD.S.情報は字が割れてしまい大変見ずらかったようなので、次回からは所定の用紙をお配りします。それに記載しFAXを利用せず委員の所までお送り下さい。
反省とお願い
処方検討会の出席率アップの為に、このD.S.交換会を企画致しました。そのため売買もこの会場で行おうと考え、そのむねお伝えしたつもりでしたが、守っていただけなかった薬局が数店あったことは残念です。次回からはこの様なことがないようによろしくお願い致します。
4月からの東支部の処方検討会では、多くの情報提供の場となれるように努力したいと考えております。どうぞ「しろしかと思わんと来てみんしゃい。勉強会へ」お待ちしております。
(田中範江)
今回のデッドストック交換会は薬価改定前でグッドタイミングな時期でした。前回(8月)の2倍弱の参加がありました。社保・分推の田中先生・江藤先生ありがとうございました。
動く薬は、何軒からも引き合いがあるのですが、動かない薬は動かない。前回のデッドストック交換会に出して、売れなかったので、今回もう一度出したが売れなかったと言われた方がいらっしゃいました。特に抗ガン剤などが動かないと困ります。実質的な薬価差ゼロを目の前にして解決を迫られている問題です。
(伊東美穂)
南区薬剤師会では先ず地域の住民に薬剤師のPRをしていきたいと思っている。今まで薬局の中に閉じ籠りがちだった薬剤師に薬局の外に出てもらって職能を広げ、また薬剤師の力を宣伝して元気のいい薬剤師として保健所、三師会、地域などの行事にもどんどん参加していき、出来ることには力を貸していきたい。
1.今年は保健所の各校区での健康作りセミナーの「シルバー健康教室」で薬の話、薬の相談を行ってきた。
8年5/10「お年寄りへの健康教室」 東花畑公民館 末田
6/14「聞いて得する薬の話」 玉川公民館 中島
6/14「正しい薬の飲み方」 老司公民館 富田
7/3「正しい薬の飲み方」 花畑公民館 木村
7/24「正しい薬の飲み方と薬の相談」 鶴田公民館 井上
9/17「正しい薬の飲み方とかかりつけ薬局」 長丘公民館 岩佐
12/18「正しい薬の飲み方とかかりつけ薬局」 三宅公民館 毛利
9年2/6「上手な薬の飲み方とかかりつけ薬局」 弥永公民館 富田
3/14「薬の相談 独居老人との食事をしながら」 西長住公民館 末田
3/21「薬の相談 独居老人との食事をしながら」 西花畑公民館 末田
各公民館でとても喜んでいただき、活発な質問も出て薬に関する関心の深さを感じた。地域の薬局で対応するため「あら、薬局の先生」と嬉しそうに挨拶されて「かかりつけ薬局」の育成にも役立っている。
地区のボランティア活動の方々のもてなしで独居老人と食事をしながら、今日この場に出て来なかった独居老人に思いを馳せる。
このような会合にでていくことによって、世の中がいかに高齢化を続けているかを目の当たりにして、地域の住民がボランティアを含め着実な活動を始めていることに目を見張る思いがした。
薬剤師もぼやぼやしていられない。やるべき仕事を広げていき、在宅介護に限らず薬剤師ここにありと声を上げて行かねばと思う。
2.南区の三師会も各8部会に別れ全員参加の懇談会を行っている。今年は薬剤師会が開催を担当した。南区薬剤師会は保健所や三師会との連携がうまくいっており、今回の「在宅医療における薬剤使用の実態調査及び事例集作成事業」においても、たった5ケ月の期間だったがかなり充実したモデル事業が進められた。
お互いにいろいろな意見を出し合って、役員だけでなく末端会員一人一人が懇談し、分業に関し、在宅医療に関し有意義な意見が交わされ三師会の連携がより深められていく。
在宅医療に関しても個々のいろいろな意見がでて考えさせられる事も多かった。
南区三師会日程
H9.1/21 大橋部会「納言」 部会担当者 毛利
1/22 井尻部会「清水苑」 部会担当者 富田
1/23 高宮部会「はなごよみ」部会担当者 柴山
1/28 野間 「蓬莱閣」 部会担当者 菅
2/14 皿山 「袖山山荘」 部会担当者 岩佐
2/18 老司 「ふる里」 部会担当者 中島
2/19 長住 「江戸沢」 部会担当者 成田
3/14 中尾若久「公彦」 部会担当者 松浦
3.また今年度初めて南区薬剤師会主催の南区住民を対象とした「薬草観察会:薬草ハイキング」を開催した。とても好評で多数の応募があり、抽選の結果3分の1歩お断りすることになり残念だった。
今年度は保健所の協力があり福岡市薬剤師会以外からも援助がいただけそうで、バス2台90人を予定している。いろんな機会をキャッチして薬剤師の職能PRに努め、来るべき介護保険のチーム医療の一員として、またケアマネージャーとしての力をつけていきたい。
今回のモデル事業を行ったことによって、南保健所、医師会、歯科医師会、薬剤師会、訪問看護ステーション南、在宅介護支援センターの援助によって医療機関5軒、薬局数4軒を増やすことが出来た。
今後も訪問服薬指導薬局を確実に増やしていく努力を続けていきたい。
平成12年の介護保険実施までに、ここ南区薬剤師会ではすべての薬剤師がケアマネージャーの資格を取るように啓蒙していこうと思っている。
今年度行われている「高齢者ケアサービス体制整備支援事業に係わるモデル事業」の連絡会議に出席しても、他のメンバーに「何故、薬剤師がここに居るのか」「薬剤師に何ができるのか」という目で見られるとの悲観的な意見が多く、今までの薬剤師の職能の研費の立ち遅れが悔やまれる。
新しい在宅ケアというシステムの中で生き生きと活躍する薬剤師の姿を期待している。
各部会による三師会報告三節会も各8部会に別かれて和やかに、賑やかに開催されました。
末田会長と井上専務は薬剤師会が今年度の主催担当と言う事もあって全部会参加しましたその報告を各部会担当者にしていただきました。
(末田順子)
南区三師会 老司部会の集い
今、国会では、赤字構造に陥った医療保険制度の改革を中心とする当面の対策と中長期的な観点から医療全般にわたる構造的な対策が審議され、医療のあり方が問われている。
このような情勢の中、今後は、三師会かそれぞれの職能を活かした真の意味での連携が求められている。これまでの三師会の活動といえば、役員同士の懇親会レベルにとどまることが多かった。
しかし、南区では、それでは三師会の本当の活動とは言えないのではないか?との意見が多く、4〜5年前、今の南区医師会会長の森永英彦先生が専務理事をなさっておられる頃、部会レベルで会員全員の交流を行なおうと発案され、準備が進められてきた。まず最初にとりかかったのが会の区分けだった。
南区は、薬剤師会は5部会だが、医師会は16部会、歯科医師会は8部会に分けられている。これを地域怪を考えて、三師会ともに8部会に編成しなおした。(薬剤師会でも、当時の大庭支部長、小村支部長、岩佐副支部長らのお骨折りがあった)
今年は、薬剤師会が世話役となり、1月21日の大橋部会を皮切りに、3月14日の中尾若久部会まで盛会におえた。老司部会では、2月18日(火)午後7時30分より、南区鶴田の古里で開かれた。
薬剤師会はこの地域には4薬局しかないが、末田支部長、井上専務理事をはじめ6名、医師会は森永会長ら7名、歯科医師会は沖副会長ら8名の計21名が参加して、話題は、保険医療改革、公的介護保険、在宅医療、医業分業、患者の紹介などにも及び、隣り近所の集りなので、突っ込んだ細かいところまで、話ははずんだ。
今、南支部は、日薬の「在宅医療における薬剤使用の実態調査及び事例集作成事業」に取り組んでいる時だけに、三師会の各先生方のご協力をいただく上でも、大変タイムリーな集いであった。会終了後、2次会に行かれた先生方も多かったようだ。
も、隣り組の医師2名、歯科医師2名の計5名で近くのスナックに行った。互いに身近な問題を酒をくみかわしながら、話し合って、非常に有意義であった。
これからは、三師が力を合わせて行かなければならない問題は多い。各支部でも、いろいろと工夫されているようだが、南区の各部会別の三師会の活動は、今後の三師会のあり方を考える上で、一つの示唆となるであろう。
(中島英之)
彦星・織姫の出会い
昨年より始まった三師会大橋部会懇談会を今年は薬剤師会の当番で行いました。
医師会6名 歯科医師会10名 薬剤師会17名 総数33名
昨年の経験を生かして、お忙しい先生方ばかりなので、役員会の席で当日のスケジュール、会場まで決めてしまう早業。このまま、スムーズに進行していくと思いきや、当日会場に行ってみましたら、2列の席が3列になっているではありませんか。これでは、座席表が役に立ちません。すっかり動転!
迫り来る時間の中、総動員で並べかえて頂き事なきを得ました。
進行係の私の不行届なところを、医師会、歯科医師会の先生方にとても旨くまとめて頂き、有難うございました。各々の席の近くの方々同士、遠くから手を上げて近づいてお話なさる方達、一度目よりは二度目と回を重ねる度に親睦が深まってゆくのを目のあたりにしました。
“この前はツヤツヤしとったとに、今日は顔にツヤがなかよ”とツヤツヤしたお顔で話しかけて下さった先生の言葉を思い出しショックでしたが、憶えていて下さったのが、とても嬉しくなりました。
又、歯科の先生が薬のことをもっと教えて下さいとお話下さったことなど、貴重な御意見だと思っております。
彦星、織姫の一年に一度の出会いではなくて、これからの医療界の厳しさに対応するためにも回が重ねられていけばよいがと心より思っております。
(毛利久美子)
南区三師会長住部会懇親会
2月19日(水)午後7時より、江戸沢にて、第2回三師会長住部会懇親会を薬剤師会の幹事で開催いたしました。
医師会4名、歯科医師会12名、薬剤師会8名の出席で始まり、各テーブルでは、在宅医療の現状や医療費改正の問題点等がアルコールも入って、熱心に話し合われました。
なお、次回は医師会の幹事となりますので、森永会長が医師会会員の出席者が増える様に努力されるとの事でした。
(成田純六郎)
南支部三師会井尻部会を終えて
平成9年1月22日清水苑にて懇親会が行なわれた。
昨年に引き続き2度目であった。今回は薬剤師会の当番ということで、南支部長の末田先生や専務理事の井上先生の指示を仰ぎながら医師会、歯科医師会の先生方にも、御協力頂いて準備が出来た。
お仕事の都合や当日お具合の悪くなられた先生方もおられたために全員出席という訳にはいかなかったが、2度目という事もあって話は弾んだ。
話題は流行のインフルエンザや処方箋をだされるにあたっての不安や、逆に院外処方箋にしてよかったという声、今後の医療費の問題、在宅医療の事、趣味のゴルフの事、近辺の小学校の身体検査の推移・・などさまざまなものに及んだ。
医薬分業に始まり、在宅医療、介護保険・・など医療自体の形が日々変化してきている今日、地域医療を担っていく我々のチームワークなしには語れない。こういった懇親会から少しづつ、お互いの信頼感が生まれることがいざというときの力になっていくのだと思う。今後も是非こういう機会を増やしていきたいものだ。
(富田裕子)
※「三師会と薬剤情報提供について」はP10に掲載しています。
日 時 平成9年2月10日(月)
場 所 市薬 第1会議室
出席者 藤原会長、細井・木原各副会長、有馬常務理事
中野・竹尾・吉村・女賀・深見・坂田・井上各理事
野口監事
議 題
1.報告
(1) 薬物乱用防止ビデオを小・中・高校向けに3本購入し、市薬事務所へ保管しておくので活用願いたい。
(2) 2月15日開催の薬物乱用防止研修会について福間ブロック各支部へも案内した。
2.協議
(1) 平成8年度決算について
(2) 平成9年度担当校について
(3) 平成9年度事業計画について
日 時 平成9年3月18日(火)
場 所 市薬 第1会議室
出席者 藤原会長、細井・木原各副会長、有馬常務理事
中野・竹尾・吉村、女賀・深見・井上各理事
野口監事
議 題
1.報告
(1) 学校薬剤師の推薦を終えた。
(2) 学薬総会後の後援会は、薬物乱用防止に関して九州ダルクデイケアセンター所長の大木文夫先生に講師をお願いすることにした。
(3) 平成8年度 市教委学校保健推進協議会が3月5日、早良区百道の福岡市教育センターで行われ、木原副会長が「薬物乱用における心と体への影響」と遷して講演を行った。
(4) 県学薬評議員に三津家・藤原・南島・藤野・森川・末田・松島・本村・吉田各先生が決まった。
2.協議
(1) 平成9年度事業計画について
(2) 平成9年度予算について
(3) 学薬総会について
日 時 平成9年2月15日
演 題 「薬物乱用防止活動について」
講 師 薬務課麻薬係 掘家 直二 先生
演 題 「学校における薬物乱用防止活動の実際について」
講 師 福岡県学枚薬剤師会副会長 大神信勝先生
平成8年度事業報告
1 会議等
1.平成8年6月2日 通常総会
2. 12日 役員会
3. 7月27日 役員会
4. 27日 日女薬九州地区研修会(熊本市・8名)
5. 9月8日 県女薬研修会(北九州市・6名)
6. 11月3〜4日 日薬学術大会(長崎市・13名)
7. 22日 県女性総合センター“あすぼる”(北九州市)開館記念式典参加
8. 12月14日 役員会
9. 14日 薬局実務研修終了者との意見交換会
10.平成9年2月11日 新年例会
2 事業等
1.未就業薬剤師の掘り起こし(前年度より継続)
1)薬局実務研修
(1) 案 内 発送81名(就業希望者43名、会員38名)
(2) 研修会 参加9名(市薬会館)
(3) 実 習 参加3名(市薬薬局)
2)意見交換会 参加6名(ホテルタカクラ)、市薬役員2名
3)就 職 者 6名(平成9年3月末現在)
2.『市薬ジャーナル』への投稿
市薬理事(組織担当)に小松支部長が就任し、福岡市薬剤師会会報『市薬ジャーナル』
に女子薬のページが新設され、会員の意見が掲載されるようになった。
「卸の管理薬剤師はどんな仕事をするのですか」と時々尋ねられる事があります。仕事の内容は卸企業、各デポによって異なると思いますが「卸薬業95年5月号」に卸企業に勤務する管理薬剤師1570人についてのアンケート調査によるとその基本的業務のうち日常勤務の時間配分は
1位 医薬品情報 管理業務 32.2%
2位 薬事法等の品質管理業務 31.4%
3位 教育研修 管理業務 15.7%
4位 その他 20.7%
となっており、情報管理業務は今後更に重要な業務となると予想されています。勤務者の男女比は6:4、年齢は60代が1位で30.4%です。
「卸」の情報は医薬品のみでなく、病院でいえば薬剤、医事、検査、栄養部等に関する事の他、学薬、健康食品、それに医療廃棄物等々幅広いものがあります。支店業務の私の場合「DI」といっても程度はそれ程高くありませんが、内容は広範囲にわたります。
その際、本社の「DI」はいうに及ばず、友人、知人、特に大学、保健所等各分野に活躍されている女子薬の先生方に教えを乞う事が度々で長い間この会に所属していた事の有り難さを感じています。
情報活動について平成6年度〜8年度3年間の「西支店」での私の統計によると質問者の第1位は「医師」で45.8%、3年間不動ですが「薬剤師」は病診勤務者と薬局関係者の数が入れ替り後者の方が15.1%と年々増加しています。(以上平成8年度)これは分業が進んでいる事を示していると考えています。
次に質問内容についてですが「薬剤識別」はH6年度は3位だったのが昨年度は4位となり、反面、相互作用、副作用、配合等に関する事等がわずかずつ数億を上げています。
※注 統計は西支店のみのもの
情報の収集、提供については昨年11月の目薬長崎大会の卸部会(参加者450名)でも発表されましたが、軌道にのせるためにはメーカーとの連携、情報伝達のシステム化、管理薬剤師、MSのレベルアップが必要とされています。
現在私が問題としているのは
1.病院勤務の時は、院内の知った顔同士での応答であったのが現在は不特定多数(私自身の面分業?)。
2.1の為内容が多岐にわたる。
3.メーカーからの膨大な資料がどこ迄伝達されるか。
4.医師、薬剤師等からの問い合わせが、MSを通じて間接的な場合、内容の主旨がわからない場合がある等々です。
質問を頂く時、私自身の知識の広がりを感じ感謝しています。今後も皆様に助けていただいて仕事をしてゆきたいと思います。
元福岡県女子薬剤師会 福岡支部長
江口春子先生(78才) 平成9年4月22日ご逝去
昭和14年東邦薬科大学ご卒業
開局を経て、ご子息の薬局(北九州市)にご勤務のかたわら、晩年学校薬剤師としてもご活躍され、その功績により
公衆衛生県知事賞
福岡県学校保健会員賞
福岡県教育委員会長賞
福岡市教育委員会長賞
の表彰をお受けになられました。
ここに先生のありし日のお姿をしのびつつ謹んで御冥福をお祈りいたします。
福岡県女子薬
福岡支部長 小松秀美
「企業とは人間活動の集大成ではないかね、
経営学と言うけど結局終点は人間学と思うよ」
(松下幸之助)
福岡大学薬学部では医療の現場で働いている卒業生の自己研鍵の一助とするために、年2回の卒後教育講座を開催しております。
今回はテーマを、高血圧ならびに脳梗塞の薬物療法とし、実際の臨床面で幅広くご活躍なさっておられ、この分野では非常に権威ある専門の先生お二人に講演をして頂きます。本講座は福岡大学公開講座の一環として開講しておりますので、本学卒業生に限らず、多数の方々のご参加をお待ちしています。
なお、本講座は「研修認定薬剤師制度」に該当する研修会として認可を得ておりますので、薬剤師受講生には受講シール(3単位)を発行致します。
講 演
1 高血圧の薬物療法 福岡大学医学部教授 荒川規矩男
2 脳梗塞の薬物療法 福岡大学医学部教授 西丸雄也
日 時:平成9年5月17日(土)午後1時〜5時30分
場 所:福岡大学 講義棟AB02教室
対象者:薬剤師及び医療関係者
参加費:無料
申込先:〒814−80 福岡市城南区七隈8−19−1
福岡大学薬学部事務室
TEL(092)871−6631 内線2260
FAX(092)863−0389
往復葉書に住所、氏名、年令、職業、電話番号をご記入の上、お申し込み下さい。
FAXでの申込みでも受付けます。
受付期間:平成8年4月21日〜5月9日 当日参加も可
後 援:福岡大学薬学部同窓会
日時 平成9年5月25日(日)午後1時30分〜5時
場所 タカタラホテル福岡
福岡市中央区渡辺通2−7−21(旧RKB通り)TEL731−1661
演題 「薬事法と薬剤師法の改正について」
福岡県保健環境部薬務課 薬務課長住書・孝之先生
「薬剤情報に於ける相互作用と副作用について」
福岡逓信病院薬剤部 薬剤部長 藤井俊志先生
それぞれの分野での第一人者に遊御多忙中講演して頂きます。他の大学の方も歓迎します。
尚、セミナー終了後、懇親会を行います。
会費:研修会費1,000円 懇親会費5,000円
※研修認定薬剤師制度の認定の対象となりますので、研修カードをご持参下さい。
(財)福間県警察職員互助会様が前回まで「医薬品引換券」を発行しておりましたが、今回より「ヘルスギフト券」に変更になりました。
主な注意点
1.ヘルスギフト券では店頭にある全商品でお引換え下さい
2.つり銭はサービスとしてお渡し下さい
3.ヘルスギフト券でお買上げのお客様には消費税を頂いて下さい
4.ヘルスギフト券の代金請求は最番の西日本銀行の本・支店で換金して下さい
(ヘルスギフト券用ゴム印と通帳をご持参下さい)
5.ヘルスギフト券には有効期限はありません
※これを機会にヘルスギフト券の取扱い加盟をお奨め致します
日 時 6月1日(日)13:00〜15:00
場 所 福岡市薬会館講堂
講 話
1.在宅医療に於ける薬剤の実態調査と問題点
博多区薬剤師会 会長 木原三千代先生
2.在宅介護における薬剤師の役割
南区薬剤師会 会長 末田順子先生
平成9年度の薬局実務研修会を下記の日程で開催する予定です。
福岡市薬剤師会では毎年、OTC専業・新卒・未就業薬剤師さんを対象に薬剤師不足解消の目的で、年1回、集中講義(4日間)を行っています。
薬剤師としての基礎知識を幅広くそして疎く、それぞれ専門の講師がお話しします。
又、講義終了後、調剤実習を希望される方は別の日時で市薬薬局にて行います。
最新情報を追記したテキストを基にスタッフ一同張り切っています。
会員外の薬剤師の方々にもお知らせ頂ければ幸いです。
なお、生涯教育認定制:2+3+2+3=10単位が取得出来ます。
記
日 時 8月30日(土)・31日(日) 9月6日(土)・7日(日)
場 所 福岡市薬剤師会館
内 容 法規・薬品情報・医薬分業・在宅医療・調剤・服薬指導・薬歴・社会保険
「長い道のりであった」
季時珍は長年の苦労が積み重なって病床に伏せっていたが、息子や孫たちが集まったのを確認して話し始めた。
「皆には本当に苦労をかけた。『本草綱目』の書は早くに出来上がっていたのに、なかなか出版に漕ぎつけなかった。私は黄州、武昌など出版業者を訪ね歩いたけれどいずれも協力してもらえず、失望して帰ってきたことがあるが、その時この『本草綱目』は日の目を見ることが出来ないのではなかろうかと思ったこともある。
本当に薬図など何度も何度も書き直して、実に二十有余年の歳月をかけて書き上げたものが出版されることなく埋もれてしまうのは、何としても残念で仕方がない。もちろんおまえたちの協力がなければ未だに完成は難しかったに違いない。
そこで私は、もし自分が死んでしまうようなことがあったら原稿を朝廷に献上するようにいったことがあると思う。ところがつい先だって、南京の出版業者の胡承竜殿が出版を申し出てきたので私はすぐに快諾して原稿をお渡ししておいた。そして、今日その胡承竜殿から連絡が入って、印刷に取りかかったということだった。本当に嬉しく思う」
「父上、良い知らせでした」息子の建中は思わず言葉を詰まらせた。建元、建木、孫の樹宗、樹声も皆泣いていた。建中は涙ぐんでいる季時珍のやつれた顔を見ながらいった。
「『本草綱目』が出来上がって既に十二年が経ちます。私ども兄弟も随分遠くまで出版業者を訪ね歩きました。振り返りますと「本草細目」の書を作り上げることも大変でしたが、出版に漕ぎつけるまでがまた大変でございました。本当におめでとうございます」
季時珍は若かった頃の自分を思い出していた。幼い頃より病弱で、二十歳で肺を患ったりしたので医薬に関心を持ったが、父は官職につくことを望んでいた。しかし李時珍が官職に向かないことを知って父もあきらめた。
父が亡くなってから、後を継いで病人の治療につとめた。李時珍は特に薬物学に優れていた。後に太医院の五品官に任命され、在任中に『神農本草経』『開宝新増本草』『嘉祐本草』『本草街義』などの本草書を始め、四十余巻の医薬書、二百七十余巻にも及ぶ医療書を読み尽くした。
官を退いて『本草綱目』の書籍の作成に取りかかった。前出の本草書を参考に誤謬を正しながら民間の生薬、地方の特効薬など訪ね探し廻った。それは大変な労力と根気のいる仕事だったが、李時珍のこころざLは変わらなかった。
「そうそう、鼓子花(ヒルガオ)は記載していたかな」李時珍は思い出したようにいった。「いつだったか、車夫が鍋で根のついた野菜を炊いていたので尋ねてみたことがある。するとこの薬草は筋肉をほぐしたり、血行をよくしたりするのだと教えてくれた。車夫は筋肉を鍛えなければならないので毎日食 べているということであった。私も食べてみたが確かにその通りだったので「本草細目」に載せることにしたのだが、入れ忘れていないだろうか。確認しておいてくれ」
「分かりました。鼓子花は入れているつもりですが、もう一度念のため確認いたします」建中はそういうと父の手をしっかり起りしめた。
「最後に」李時珍は涙を浮かべながらいった。「最後にもう一度だけ『本草綱目』のすべてに目を通し、誤りがないかどうか確認してくれ。念のためにもう一度だけ」
季時珍はこの年のうちに亡くなった。享年七十五歳であった。そして『本草綱目』はそれより3年後に出版された。
薬物1892種、薬方8161種、従来の本草書にはなく新たに加わった薬物374種があり、全書は実に二百余万字、計五十二巻にのぼる大作であった。挿絵も1000余り措かれている。
そして『本草綱目』はまもなく日本に渡り、江戸時代の本草学の基礎となった。
『本草綱目』は朝廷に献上され、時の皇帝神宗によって刊行されたという文献もあり、その真偽は定かではない。
(上村義徳)
2月2日 第14回市薬懇親ボウリング大会 城山スポーツパレス 10:00
4日 急患委員会 第2会議室 19:30
情報管理委員会 第1会議室 19:30
7日 三役会 会長室 19:30
8日 福岡ブロック研修会(主催県薬) 講堂
11日 女子薬新年会 福岡ビューホテル(藤原) 12:00
12日 社保分推委員会 第1会議室 19:30
広報委員会 講堂 19:30
学術委員会 第2会議室 19:00
13日 市薬薬局委員会 第1会議室 19:30
福岡医療圏支部長会 第2会議室 14:00
14日 在宅医療委員会 第1会議室 19:30
薬業研修会 第1会議室 14:00
17日 九大処方箋発行研修会 講堂 19:00
18日 宮崎県宮崎保健所来訪 市薬薬局 15:00
第286回理事会 第1会議室 19:30
2月19日 学術研修会 講堂 19:00
組織委員会 第1会議室 19:30
21日 部会連絡協議会 セントラルホテル福岡 19:00
22日 福岡医療圏協議会 第1会議室 15:00
在宅医療委員会 第1会議室 19:30
25日 支部長会議 第1会議室 19:30
26日 在宅医療委員会 第1会議室 19:30
広報委員会 第2会議室 19:30
情報管理委員会 講堂 19:30
27日 処方検討会 講堂 19:00
会計監査 会長室 17:30
28日 薬局委員会 第1会議室 19:30
3月5日 学術委員会 第1会議室 19:00
6日 組織委員会 第1会議室 19:30
滋賀県草津保健所来訪 市薬薬局
7日 三役会 会長室 19:30
地区連絡協議会 県薬会館(藤原他) 14:00
薬学教育担当薬剤師研修会 市薬薬局(白木) 13:30
8日 在宅医療委員会 第1会議室 19:00
広報委員会 第2会議室 19:30
9日 広報委員会 第1会議室 17:30
あいれふ春風ウオーク 市民リフレッシュ農園 9:30
11日 社保・分推委員会 第2会議室 19:30
県薬代議員会予備会議 第1会議室 19:30
12日 処方検討会 講堂 19:00
市薬薬局委員会 市薬薬局 19:30
13日 学術研修会 講堂 19:30
14日 情報委員会 第2会議室 18:30
急患新規説明会 第1会議室 19:00
15日 薬局委員会 第1会議室 16:00
16日 県薬代議員会 県薬会館 11:00
17日 在宅医療研修会 講堂 19:30
19日 三役会 会長室 19:00
薬業研修会 第1会議室 14:00
21日 社保・情報委員会 第2会議室 18:30
22日 市議懇談会 てら岡 18:00
25日 第287回理事会 第1会議室 19:30
唐津薬剤師会来訪 市薬薬局
福岡市在宅介護支援サービス運営会議 福岡国際ホール(光安) 13:30
診療報酬改定説明会県薬会館 14:00
26日 組織委員会 第1会議室 19:30
27日 処方検討会 あいれふ 19:00
福間市健康づくり財団理事会 あいれふ(光安) 19:00
28日 調剤報酬改定説明会 講堂 19:00
◇支部長会
一夜明けて4月1日になったとたん日本中、買物をするたびに消費税5%が加算されました。にもかかわらず店頭では話題になりませんでした。このように浸透した消費税ですから大切に使ってほしいものです。
先日の支部長会で、市薬薬局で薬を分けてもらうときの消費税が話題になりました。物の売買には必ず5%の消費税が加算されるという立場の執行部と、しかし薬価には消費税が含まれていると指摘される支部長。話し合いの結果、支部を代表している支部長の意見を尊重して執行部は消費税の上乗せを中止。
消費税という春の嵐が市薬のなかを吹き抜けて行きました。
(伊東美穂)
◇依存と乱用
学薬の総会の講演会で「薬物依存」の話があった。体験者の話も非常に良かった。ダルクという言葉もその時初めて知った。その会場で「薬物依存」という近藤恒夫氏の自己体験を綴った書物が売られていた。これは東京弁護士会の人権賞を受賞した書物で、読んでみて薬物依存の恐さを改めて考えさせられた。
薬物依存者は、自分が薬物依存という病気だとなかなか認めない。「薬物をやめようと思えばいつでもやめられる。オレは乱用者で依存者ではない」と否認を続けるそうだ。
そして依存者だと気づいたときの悲劇は厳しいものがある。そこから立ち直るには相当の覚悟がいる。普通の人の何倍もの意志の強さを持って、努力をしなければ立ち直ることが出来ない。
また薬物依存が生まれる家庭環墳にも言及していて、「横能不全状態の家族」のパターンが書かれている。
更に依存症は再生産されるといわれ、アルコール依存症の家族を抱えた家族には薬物依存の子どもが生まれやすいなど、アダルトチルドレンについても触れている。薬物依存について真正面から真剣に取り組んでいる筆者の姿が目に浮かんでくる。
(上村義徳)
◇報道に一言
昨年末より続いたペルーの事件もやっと終止解決した。この百数十日を振り返ると、マスコミの問題点が山のように残った。ゲリラを目前に育っていない日本人が行った伝達は、あまりにも考慮のないものが多かった。
橋本首相の記者会見の場で、平和解決ではないのではないかと疑問した記者がいたが、じゃあ君には何をなすべきか判断できたのかと開いてみたい。
また、生死をかけて入った兵士が、ゲリラ全員を射殺した報道も賛否両論はあるようだが、兵士2名の犠牲を出しながらも最小限であったのではないかと感心した。射殺が行き過ぎという報道、これも当初の作戦を途中で変更することの危険性を考えるとやむないことなのである。
安全な伝達は、おもしろみはないが焦り、間違った報道、人を傷つけることには気を付けたい。しかし納得のいかないことには、ジャーナル誌面上で食って掛かる所存である。
(津田和敏)
◇胆識
一つの問題において「この間題はかくあらねばならぬ」あるいは「こうすべし」という判断を下すリーダーのもつ見識が高ければ高いほど、低俗な人間が反対する。そこでこれを実行するなら断固とした決断力や実行力をもった知識や見識が必要だ。これを胆識という。これなくして、せっかく立派な見識をもっても優柔不断に陥って、事を成すことができないとは伊藤肇氏の言である。
(S.T.)
◇和を以って乗と為す
新しいメンバーでジャーナルを編集しはじめ丸1年が過ぎた。思えば私にとってカラフルな1年であっ た。物理的にも精神的にも行き詰まり、ブラックアウト状態になった事、コモンセンス無きが故にやらかしたミスの数々(フォローして下さった方々、ごめんなさい!)嬉しい出会い、沢山の思い出・・・。
この1年をベースにあと1年、人生に幾度か来るであろう“ガンバリドキ”を“和”を以って“乗”と為すをモットーにやって行ければと思う。
そして今年は、もう少し余裕をもって“楽しむ”事に比重を傾け、活動の更なる充実を計りたい。大過無き事を祈りつつ・・・。
(北島啓子)